ザ・グレート・レイド THE GREAT RAID | |||||||||||||||||||||||||||
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映画の森てんこ森■読む映画試写会■映画解説 | |||||||||||||||||||||||||||
グレート・レイド 史上最大の作戦 (2005) | |||||||||||||||||||||||||||
THE GREAT RAID | |||||||||||||||||||||||||||
映画『 グレート・レイド 史上最大の作戦 (2005)
THE GREAT RAID 』を紹介します。 映画『 グレート・レイド 史上最大の作戦 THE GREAT RAID 』を以下に目次的に紹介する。 ■映画『 グレート・レイド 史上最大の作戦 THE GREAT RAID 』のポスター、予告編および映画データ ■映画『 グレート・レイド 史上最大の作戦 THE GREAT RAID 』の解説 ネタばれをお好みでない方はこの解説をご覧下さい。 ■映画『 グレート・レイド 史上最大の作戦 THE GREAT RAID 』の原作 ■映画『 グレート・レイド 史上最大の作戦 THE GREAT RAID 』の主なスタッフ ■映画『 グレート・レイド 史上最大の作戦 THE GREAT RAID 』の主なキャスト ■映画『 グレート・レイド 史上最大の作戦 THE GREAT RAID 』のあらすじ ■映画『 グレート・レイド 史上最大の作戦 THE GREAT RAID 』の受賞 ■映画『 グレート・レイド 史上最大の作戦 THE GREAT RAID 』のトリビア ■映画『 グレート・レイド 史上最大の作戦 THE GREAT RAID 』のスタッフとキャスト ■映画『 グレート・レイド 史上最大の作戦 THE GREAT RAID 』の<もっと詳しく> <もっと詳しく>は映画『 グレート・レイド 史上最大の作戦 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー(あらすじとネタバレ)です。※ご注意:映画『 グレート・レイド 史上最大の作戦 (2005) THE GREAT RAID 』の内容やネタバレがお好みでない方は読まないで下さい。 ■映画『 グレート・レイド 史上最大の作戦 THE GREAT RAID 』の更新記録 >>「映画解説・レヴュータイトル一覧表」へ(画面の切り替え) |
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幸の観たい度: 8つ星 | |||||||||||||||||||||||||||
■映画『 グレート・レイド 史上最大の作戦 THE GREAT RAID 』のポスター、予告編および映画データ | |||||||||||||||||||||||||||
グレート・レイド 史上最大の作戦 THE GREAT RAID
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●スチルはnostalgia.com、予告編はcinemaclock.comより許諾をえて使用しています。 Filmography links and data courtesy of The Internet Movie Database & Nostalgia.com. Filmography links and data courtesy of CinemaClock Canada Inc. |
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■映画『 グレート・レイド 史上最大の作戦 (2005) THE GREAT RAID 』の解説 『 グレート・レイド 史上最大の作戦 』は邦題も日本公開も未定なのだが(2006/05/21現在)、私、幸田幸の知り合い‘Y.M.’さんが出演しているので、一生懸命調査してみた!『 イントゥ・ザ・サン (2005) INTO THE SUN 』もそうだけど、知っている人が登場するというのはとっても嬉しいんだよネ。 『 グレート・レイド 史上最大の作戦 』が日本公開されないかもしれないという理由は、第二次世界大戦の在フィリピン日本軍捕虜収容所から米国人捕虜500人を米軍が急襲して救出したという実話だからだろう。タイトル『 グレート・レイド 史上最大の作戦 THE GREAT RAID 』は「大襲撃・大急襲」という意味だ。史実と言えば、硫黄島攻防戦を描いた『 父親たちの星条旗 (2006) FLAGS OF OUR FATHERS 』も。米国の歴史上、最大の捕虜救出作戦がこの『 グレート・レイド 史上最大の作戦 THE GREAT RAID 』なのだ。危険いっぱいで可能性の極めて小さい捕虜救出作戦が、奇跡的に成功したという、米国で語り継がれる史実である。 ▲TOPへ ■映画『 グレート・レイド 史上最大の作戦 (2005) THE GREAT RAID 』の原作 映画『 グレート・レイド 史上最大の作戦 』の原作は二つある。主な原作は、ウィリアム・B・ブロイアー William B.Breuer 著の「 The Great Raid on Cabanatuan : Rescuing the Doomed Ghosts of Bataan and Corregidor (邦題:諜報戦争―語られなかった第二次世界大戦)」(主婦の友社 / [訳]茂木健)。追加題材として、ハンプトン・サイズ Hampton Sides 著の「 Ghost Soldiers (ゴースト・ソルジャーズ:邦題不明)」が使われている。映画『 グレート・レイド 史上最大の作戦 THE GREAT RAID 』は、ブロイアー著の本の方からタイトルがとられたみたい。 ▲TOPへ ■映画『 グレート・レイド 史上最大の作戦 (2005) THE GREAT RAID 』の主なスタッフ ○『 グレート・レイド 史上最大の作戦 』の監督: ジョン・ダール ○『 グレート・レイド 史上最大の作戦 』の製作: ローレンス・ベンダー 『 GOAL! ゴール! (2005) GOAL! 』 『 イノセント・ボイス 12歳の戦場 (2004) VOCES INOCENTES (原題) / INNOCENT VOICES (英題) 』 『 キル・ビル Vol.2 (2004) KILL BILL: VOL. 2 』 『 ダンシング・ハバナ (2004) DIRTY DANCING: HAVANA NIGHTS 』 『 キル・ビル (2003) KILL BILL: VOLUME 1 』 『 アンナと王様 (1999) ANNA AND THE KING 』 ○『 グレート・レイド 史上最大の作戦 』の製作: マーティ・カッツ 『 サハラに舞う羽根 (2002) THE FOUR FEATHERS 』等で製作 『 タイタニック (1997) TITANIC 』で製作コンサルタント ○『 グレート・レイド 史上最大の作戦 』の製作: マーク ・ターンブル 『 若草物語 (1994) LITTLE WOMEN 』 『 ピアノ・レッスン (1993) THE PIANO 』 ○『 グレート・レイド 史上最大の作戦 』の製作総指揮: ボブ・ワインスタイン ○『 グレート・レイド 史上最大の作戦 』の製作総指揮: ハーヴェイ・ワインスタイン ハーヴェイ&ボブ・ワインスタイン兄弟はご存知、大手配給会社ミラマックスの設立者だ。携わった作品はあまりにも多いので、その一部は下記トリビアをどうぞ。 ○『 グレート・レイド 史上最大の作戦 』の製作総指揮: ジョナサン・ゴードン 『 ブラザーズ・グリム (2005) THE BROTHERS GRIMM 』 『 コンフェッション (2002) CONFESSIONS OF A DANGEROUS MIND 』 『 WAKING UP IN RENO (2002) 』 『 DADDY AND THEM (2001) 』等で製作総指揮 『 ギャング・オブ・ニューヨーク (2001) GANGS OF NEW YORK 』(special thanks) ○『 グレート・レイド 史上最大の作戦 』の製作総指揮: ミッシェル・ライモ 『 ショコラ (2000) CHOCOLAT 』 ○『 グレート・レイド 史上最大の作戦 』の撮影: ピーター・メンジーズJr. 『 デンジャラス・ビューティー2 (2005) MISS CONGENIALITY: ARMED AND FABULOUS 』 『 カンガルー・ジャック (2003) KANGAROO JACK 』 ○『 グレート・レイド 史上最大の作戦 』の編集: ピエトロ・スカリア 『 SAYURI (2005) MEMOIRS OF A GEISHA 』 『 ボブ・ディランの頭のなか (2003) MASKED AND ANONYMOUS 』 『 LEVITY (2003) 』 『 ハンニバル (2001) HANNIBAL 』 『 グラディエーター (2000) GLADIATOR 』 『 G.I.ジェーン (1997) G.I. JANE 』 ○『 グレート・レイド 史上最大の作戦 』の美術: ビル・ブース 『 マスク2 (2005) SON OF THE MASK 』 『 スクービー・ドゥー (2002) SCOOBY-DOO 』 ○『 グレート・レイド 史上最大の作戦 』の衣装: リジー・ガーディナー 『 ゴースト・ライダー (原題) (2005) GHOST RIDER 』 『 ステルス (2005) STEALTH 』 『 M:I−2 (2000) MISSION: IMPOSSIBLE 2 / M:I-2 』 ○『 グレート・レイド 史上最大の作戦 』の配役: トム・マクスウィーニー 『 ゴーストシップ (2002) GHOST SHIP 』 ○『 グレート・レイド 史上最大の作戦 』の配役: ボニー・ティマーマン 『 マイ・ボディガード (2004) MAN ON FIRE 』 『 スパイ・ゲーム (2001) SPY GAME 』 『 パール・ハーバー (2001) PEARL HARBOR 』 『 レナードの朝 (1990) AWAKENINGS 』 ○『 グレート・レイド 史上最大の作戦 』の映画音楽: トレヴァー・ラビン 『 コーチ・カーター (2005) COACH CARTER 』 『 ナショナル・トレジャー (2004) NATIONAL TREASURE 』 『 エクソシスト ビギニング (2004) EXORCIST: THE BEGINNING 』 『 トルク (2004) TORQUE 』 『 カンガルー・ジャック (2003) KANGAROO JACK 』 『 バンガー・シスターズ (2002) THE BANGER SISTERS 』 『 9デイズ (2002) BAD COMPANY 』 『 ザ・ワン (2001) THE ONE 』 ○『 グレート・レイド 史上最大の作戦 』の使用音楽:ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト 『 ダニー・ザ・ドッグ (2005) UNLEASHED / DANNY THE DOG 』(from "Sonata No.11 K.331") を初め、モーツァルトのクラシック音楽がこんな映画で知らず知らずに聞かれている: 『 アップタウン・ガールズ (2003) UPTOWN GIRLS 』 『 トリプルX (2002) XXX 』 『 ノボケイン 局部麻酔の罠 (2001) NOVOCAINE 』 『 デンジャラス・ビューティー (2001) MISS CONGENIALITY 』 『 ハリー、見知らぬ友人 (2000) WITH A FRIEND LIKE HARRY (米題) / HARRY IS HERE TO HELP (米題) / HARRY, UN AMI QUI VOUS VEUT DU BIEN (仏題) 』 『 トゥルーマン・ショー (1998) THE TRUMAN SHOW 』 『 タイタニック (1997) TITANIC 』等 ▲TOPへ ■映画『 グレート・レイド 史上最大の作戦 (2005) THE GREAT RAID 』の主なキャスト ●ベンジャミン・ブラット as 中佐ムッチ @THE GREAT RAID 『 キャットウーマン (2004) CATWOMAN 』 『 ケイティ (2002) ABANDON 』 『 デンジャラス・ビューティー (2001) MISS CONGENIALITY 』 ●ジェームズ・フランコ as 隊長プリンス@THE GREAT RAID 『 スパイダーマン2 (2002) SPIDER-MAN 2 』 『 バレエ・カンパニー (2003) THE COMPANY 』 『 ソニー (2002) SONNY 』 『 デュース・ワイルド (2002) DEUCES WILD 』 『 スパイダーマン (2002) SPIDER-MAN 』 『 25年目のキス (1999) NEVER BEEN KISSED 』 ●ジョセフ・ファインズ as 少佐ギブソン@THE GREAT RAID 『 ヴェニスの商人 (2004) THE MERCHANT OF VENICE 』 『 シンドバッド 7つの海の伝説 (2003) SINBAD: LEGEND OF THE SEVEN SEAS 』 『 レオポルド・ブルームへの手紙 (2002) LEOPOLD BLOOM / LEO 』 『 スターリングラード (2000) ENEMY AT THE GATES 』 『 恋におちたシェイクスピア (1998) SHAKESPEARE IN LOVE 』 『 エリザベス (1998) ELIZABETH 』 ●マートン・ソーカス as 隊長レディング@THE GREAT RAID 『 イーオン・フラックス (2005) AEON FLUX 』 『 キングダム・オブ・ヘブン (2005) KINGDOM OF HEAVEN 』 『 ボーン・スプレマシー (2004) THE BOURNE SUPREMACY 』 『 ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還 (2003) THE LORD OF THE RINGS: THE RETURN OF THE KING 』 『 タイムライン (2003) TIMELINE 』 『 カンガルー・ジャック (2003) KANGAROO JACK 』 『 トリプルX (2002) XXX 』 『 ロード・オブ・ザ・リング (2001) THE LORD OF THE RINGS: THE FELLOWSHIP OF THE RING <後編>』 『 ロード・オブ・ザ・リング (2001) THE LORD OF THE RINGS: THE FELLOWSHIP OF THE RING <前編>』 ●コニー・ニールセン as マーガレット・ユティンスキー@THE GREAT RAID 『 閉ざされた森 (2003) BASIC 』 『 ハンテッド (2003) THE HUNTED 』 『 DEMONLOVER (2002) DEMONLOVER 』 『 ストーカー (2002) ONE HOUR PHOTO 』 『 グラディエーター (2000) GLADIATOR 』 『 ミッション・トゥ・マーズ (2000) MISSION TO MARS 』 ●ナタリー・メンドーサ as ミナ@THE GREAT RAID 『 CODE46 (2003) CODE 46 』 『 ムーラン・ルージュ (2001) MOULIN ROUGE! 』 ●ロバート・マモーネ as 隊長フィッシャー@THE GREAT RAID 『 マトリックス レボリューションズ (2003) THE MATRIX REVOLUTIONS 』 『 マトリックス リローデッド (2003) THE MATRIX RELOADED 』 ●デイル・ダイ as 大将クリューガー@THE GREAT RAID 『 アレキサンダー (2004) ALEXANDER 』 『 シン・レッド・ライン (1998) THE THIN RED LINE 』 『 フォレスト・ガンプ/一期一会 (1994) FORREST GUMP 』等で軍事アドヴァイザー 『 スパイ・ゲーム (2001) SPY GAME 』 『 スターシップ・トゥルーパーズ (1997) STARSHIP TROOPERS 』等に出演 ▲TOPへ ■映画『 グレート・レイド 史上最大の作戦 (2005) THE GREAT RAID 』のあらすじ ※本作『 グレート・レイド 史上最大の作戦 』のあらすじは、日本公開前に幸田幸が書いたものです。作成現時点で出来るだけ正確な情報を心掛けていますが、データや内容に誤りや適切でない表現があるかもしれません。どうか宜しくご了解いただきお読みくださいますようお願いいたします。本コンテンツの複写や転用等はお控えください。また、リンクやメールをいただく場合はここを必ずお読みくださいますように。映画会社や配給会社や宣伝担当会社からの情報提供はこちらをお読みください。 ▲TOPへ さて、映画『 グレート・レイド 史上最大の作戦 』のストーリー。 1945年初頭のこと。米国の陸軍元帥ダグラス・マッカーサーはフィリピンに戻った。日本軍と戦ってフィリピンを米国の占領下に取り戻すためだ。フィリピンの日本軍のカバナツアン捕虜収容所 Cabanatuan POW camp には、五百名ものアメリカ兵が収容されている。彼らは、悪名高い三年前の「バターンの死の行進 Bataan Death March 」で七万人が死んだ数少ない生存者たち。それ以来、この五百名は苛酷なカバナツアン捕虜収容所に入れられ、いつ解放されるかという希望も失せかけていた。 そこに、日本軍の新しい布告でこれらの捕虜五百名は大虐殺することになったという情報を、米国軍部は入手した。マッカーサー率いる軍力がフィリピンをどんどん米国の手中に収めているので、日本軍はフィリピン占領を断念して、捕虜収容所は一掃せよという指令が出たのだ。この五百名の米国人捕虜を死なせてたまるか、コラテラル・ダメージ(『 コラテラル・ダメージ (2001) COLLATERAL DAMAGE 』参照)つまり「お国のためなら少々の犠牲は目をつぶる」というふうには米軍は断固としてさせたくなかった。同胞は見捨てられない。処刑が実行されるまでに絶対救い出さねばならない。 それで、五百名のアメリカ兵捕虜の救出作戦が立てられた。第6歩兵大隊のヘンリー・ムッチ中佐(ベンジャミン・ブラット)がこの救出作戦の指令を受ける。五百名が収容されているのは、その時期ではもう日本軍の最後の捕虜収容所となったカバナツアン捕虜収容所といい、日本軍敵地に30マイル(約48km)も分け入ったところにある。極めて危険で、到底成功の可能性は低かった。五百名のアメリカ兵捕虜の救出どころか、救出する隊までも一網打尽にされるという確率の方がずっと高いという命がけのミッションである。 この任務に、ムッチ中佐はプリンス隊長(ジェームズ・フランコ)を急襲実行責任者として選出した。こうして、120人の米兵からなる捕虜救出隊はカバナツアン捕虜収容所へ向けて出動。プリンス隊長は情報に常に気を配り、捕虜たちの身の安全を非常に危惧している。彼ら捕虜救出隊が目的地に辿り着くまでは極度に危険で苦しい行程である。次第に、地元フィリピンのゲリラも米兵救出隊に参加していった。そのフィリピン・ゲリラのリーダーは、フワン・パジャタ(セサール・モンタノ)という。 一方、日本軍のカバナツアン捕虜収容所では、ギブソン少佐(ジョセフ・ファインズ)が捕虜たちのリーダーとなって日々過酷な捕虜生活を送っていた。強制労働はきつく、苦しい毎日だった。ギブソン少佐の部下で友人でもあるのはレディング隊長(マートン・ソーカス)である。ある日、日本兵の見張りたち(三輪洋平ら)は突然、米国人捕虜たちを置いて去っていった。ギブソン少佐はマラリアにかかって体調が悪化している。 舞台は変わって、マニラ。フィリピン人たちは日本軍へのレジスタンスを行っている。米国人で、ギブソン少佐の恋人だったマーガレット・ユティンスキー(コニー・ニールセン)は、看護師で、マニラに残っていた。マラリアの治療薬をマニラからこっそりカバナツアン捕虜収容所のギブソン少佐らのもとへ届けることに奔走する為だ。彼女を手助けするのは、地元の女性ミナ(ナタリー・メンドーサ)だ。こういう日本のフィリピン占領に対するレジスタンス地下組織の女性達の尽力のお蔭で、ギブソン少佐ら捕虜たちはマラリアの窮地をどうにかかわせていた。 けれども、日本の秘密警察官の山田(綱島郷太郎)はマラリア特効薬の取り締まりを強化する。さらに悪いことには、カバナツアン捕虜収容所に新任の所長、長井少佐(小林もとき)と警備兵達が到着した。長井少佐は非常に無情で厳格だった。捕虜収容所から誰か一人でも脱走すれば、その代償として十人を処刑するというのだ。五百名のアメリカ兵捕虜たちは、こんな狂気の所長に全員が殺されるのを待つしかないのか。彼らは救出されるという希望は消えかかっていた。 そういうところへ、ムッチ中佐、プリンス隊長らの率いる捕虜救出作戦隊が急襲するのである。映画開始から2時間のところがクライマックス。激しい戦争アクションのシーン。そして最後に明らかになるのは、カバナツアン捕虜収容所に辿り着こうとしているムッチ中佐、マーガレットの亡き夫はギブソン少佐の指揮官であったこと、その彼女がギブソン少佐をマラリアから救おうとしていること。こういう三点がラストで一本にまとまる。マーガレットのエピソードはフィクションだとしても、日本にとっては苦渋のノンフィクションのストーリーなので、上映に二の足を踏むだろうなぁ。 なお、歴史的に間違いがあればご容赦ください。 ▲TOPへ ■映画『 グレート・レイド 史上最大の作戦 (2005) THE GREAT RAID 』の受賞 『 グレート・レイド 史上最大の作戦 』は、音響編集のジョニー・カルーソ Johnny Caruso ( 『 ファイティング×ガール (2004) AGAINST THE ROPES 』 『 コールド・クリーク 過去を持つ家 (2003) COLD CREEK MANOR 』 『 運命の女 (2002) UNFAITHFUL 』 『 オールド・ルーキー (2002) THE ROOKIE 』等)が、受賞こそ逃したがゴールデン・リール賞の最優秀音響編集賞 2006 Golden Reel Award Best Sound Editing in Feature Film - Musicn のノミネートを受けた。 ▲TOPへ ■映画『 グレート・レイド 史上最大の作戦 (2005) THE GREAT RAID 』のトリビア 【グレート・レイド 史上最大の作戦のトリビア その1】 『 グレート・レイド 史上最大の作戦 』の制作費は $70,000,000 ($1=¥ 110 換算で77億円)。 【グレート・レイド 史上最大の作戦のトリビア その2】 『 グレート・レイド 史上最大の作戦 』の撮影は 2002/07/04 - 2002/11/06 で、米国封切は 2003 年にすむ筈だった。けれども、ミラマックス社 Miramax Films とディズニー社 Disney の確執問題のため暫くお蔵入りしていた。ディズニー社との決別が確定して、やっとミラマックス社は公開に踏み切ることが出来たという次第。 【グレート・レイド 史上最大の作戦のトリビア その3】 『 グレート・レイド 史上最大の作戦 』の日本兵役エキストラの大部分は、オーストラリアのゴールドコースト Gold Coast の街頭で募集された。‘Y.M.’さんのように日本人のイケメン・サーファーたち青年達が兵隊さんの格好になっている! 【グレート・レイド 史上最大の作戦のトリビア その4】 『 グレート・レイド 史上最大の作戦 』で少佐ギブソンに扮するジョセフ・ファインズは、役作りのため、厳しいダイエットで20ポンド(約9kg)減量した。 【グレート・レイド 史上最大の作戦のトリビア その5】 『 グレート・レイド 史上最大の作戦 』の実話で救出作戦に参加してまだ生存している人物によると、その日本軍捕虜収容所には全く明かりがなかったそうだ。『 グレート・レイド 史上最大の作戦 』劇中では様々な明かりを描写しているけれど。 【グレート・レイド 史上最大の作戦のトリビア その6】 『 グレート・レイド 史上最大の作戦 』の史実では、日本軍捕虜収容所には全く明かりがないが、米軍は諜報機関から、月明かりの出る正確な時刻を把握していた。日本軍の監視塔に常に見張られながら、救出隊は暗闇の中を忍び寄り、急襲を始めた直後に、その情報通りに月光が現れたそうだ。この急襲・救出作戦で、この月光が唯一の明かりだった。 【グレート・レイド 史上最大の作戦のトリビア その7】 『 グレート・レイド 史上最大の作戦 』のロケーションは オーストラリアのクイーンズランド Queensland, Australia ( 『 蝋人形の館 (2005) HOUSE OF WAX 』 『 アンデッド (2003) UNDEAD 』 『 ピーター・パン (2003) PETER PAN 』 『 ゴーストシップ (2002) GHOST SHIP 』 『 スクービー・ドゥー (2002) SCOOBY-DOO 』 『 シン・レッド・ライン (1998) THE THIN RED LINE 』 『 ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク (1997) THE LOST WORLD: JURASSIC PARK 』等でもロケ地)を中心とするオーストラリアだ。 【グレート・レイド 史上最大の作戦のトリビア その8】 『 グレート・レイド 史上最大の作戦 』のロケーションはクイーンズランドのブライビー島 Bribie Island でも行われた。ブライビー島でロケされたのは、『 グレート・レイド 史上最大の作戦 』が初めて(2006/05/21現在)。 【グレート・レイド 史上最大の作戦のトリビア その9】 『 グレート・レイド 史上最大の作戦 』のロケーションは、フィリピンの首都マニラ Manila, the Philippines 設定のシーンでは中国・上海 Shanghai, China 。 【グレート・レイド 史上最大の作戦のトリビア その10】 『 グレート・レイド 史上最大の作戦 』には、ダグラス・マッカーサーとフランクリン・デラノ・ルーズベルトと東條英機という歴史的人物が記録映像で映る。 【グレート・レイド 史上最大の作戦のトリビア その11】 『 グレート・レイド 史上最大の作戦 』製作総指揮のハーヴェイ&ボブ・ワインスタイン兄弟の携わった作品の一部は『 グレート・レイド 史上最大の作戦 』以外にも: 『 ブラザーズ・グリム (2005) THE BROTHERS GRIMM 』 『 シャークボーイ&マグマガール 3−D (2005) THE ADVENTURES OF SHARKBOY AND LAVAGIRL IN 3-D 』 『 シン・シティ (2005) SIN CITY 』 『 ウェス・クレイヴン’s カースド (2005) CURSED 』 『 プルーフ・オブ・マイ・ライフ (2004) PROOF 』 『 アビエイター (2004) THE AVIATOR 』 『 Shall we Dance? シャル・ウィ・ダンス? (2004) SHALL WE DANCE? 』 『 ネバーランド (2004) FINDING NEVERLAND 』 『 華氏911 (2004) FAHRENHEIT 9/11 』 『 キル・ビル Vol.2 (2004) KILL BILL: VOL. 2 』 『 世界で一番パパが好き! (2004) JERSEY GIRL 』 『 マインドハンター (2004) MINDHUNTERS 』 『 コールド マウンテン (2003) COLD MOUNTAIN 』 『 ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還 (2003) THE LORD OF THE RINGS: THE RETURN OF THE KING 』 『 バッドサンタ (2003) BAD SANTA 』 『 最‘狂’絶叫計画 (2003) SCARY MOVIE 3 』 『 キル・ビル (2003) KILL BILL: VOLUME 1 』 『 おまけつき新婚生活 (2003) DUPLEX 』 『 白いカラス (2003) THE HUMAN STAIN 』 『 Re:プレイ (2003) THE I INSIDE 』 『 コンフェッション (2002) CONFESSIONS OF A DANGEROUS MIND 』 『 シカゴ (2002) CHICAGO 』 『 ギャング・オブ・ニューヨーク (2001) GANGS OF NEW YORK 』 『 リベリオン (2002) EQUILIBRIUM 』 『 ビロウ (2002) BELOW 』 『 フル・フロンタル (2002) FULL FRONTAL 』 『 ニューヨークの恋人 (2001) KATE & LEOPOLD 』 『 ロード・オブ・ザ・リング (2001) THE LORD OF THE RINGS: THE FELLOWSHIP OF THE RING <前編>』 『 ロード・オブ・ザ・リング (2001) THE LORD OF THE RINGS: THE FELLOWSHIP OF THE RING <後編>』 『 天上の剣 The Legend of ZU (2001) 蜀山伝 / THE LEGEND OF ZU 』 『 ショコラ (2000) CHOCOLAT 』 『 マレーナ (2000) MALENA 』 『 サイダーハウス・ルール (1999) THE CIDER HOUSE RULES 』 『 恋におちたシェイクスピア (1998) SHAKESPEARE IN LOVE 』 『 リトル・ヴォイス (1998) LITTLE VOICE 』 『 イングリッシュ・ペイシェント (1996) THE ENGLISH PATIENT 』等、物凄い数のヒット作を出し続けてきた。 |
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【『 グレート・レイド 史上最大の作戦 』のスタッフとキャスト】 | |||||||||||||||||||||||||||
監督: ジョン・ダール John Dahl (Directed
by) 製作: ローレンス・ベンダー Lawrence Bender (producer) マーティ・カッツ Marty Katz (producer) マーク ・ターンブル Mark Turnbull (associate producer) トニー・ウィンレイ Tony Winley (co-producer) 製作総指揮: ジョナサン・ゴードン Jonathan Gordon (executive producer) ミッシェル・ライモ Michelle Raimo (executive producer) ボブ・ワインスタイン Bob Weinstein (executive producer) ハーヴェイ・ワインスタイン Harvey Weinstein (executive producer) 原作: ウィリアム・B・ブロイアー William B. Breuer (book 'The Great Raid on Cabanatuan') ハンプトン・サイズ Hampton Sides (book 'Ghost Soldiers')(additional material) 脚本: カルロ・ベルナール Carlo Bernard (screenplay) ダグ・マイロ Doug Miro (screenplay) 撮影: ピーター・メンジーズJr. Peter Menzies Jr. (Cinematography by) 編集: スコット・チェスナット Scott Chestnut (Film Editing by) ピエトロ・スカリア Pietro Scalia (Film Editing by) 美術: ビル・ブース Bill Booth (Art Direction by) 衣装: リジー・ガーディナー Lizzy Gardiner (Costume Design by) 配役: Koko Maeda (Casting by) トム・マクスウィーニー Tom McSweeney (Casting by) ボニー・ティマーマン Bonnie Timmermann (Casting by) 音楽: トレヴァー・ラビン Trevor Rabin (Original Music by) ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト Wolfgang Amadeus Mozart (Non-Original Music by) 出演: ベンジャミン・ブラット Benjamin Bratt as Lt. Colonel Mucci ジェームズ・フランコ James Franco as Captain Prince ジョセフ・ファインズ Joseph Fiennes as Major Gibson マートン・ソーカス Marton Csokas as Captain Redding コニー・ニールセン Connie Nielsen as Margaret Utinsky ナタリー・メンドーサ Natalie Mendoza as Mina ロバート・マモーネ Robert Mammone as Captain Fisher 小林もとき Motoki Kobayashi as Major Nagai 三輪洋平 Yohei Miwa as Japanese soldier 綱島郷太郎 Gotaro Tsunashima as Yamada セサール・モンタノ Cesar Montano as Guerilla Leader Juan Pajota デイル・ダイ Dale Dye as General Kreuger ダグラス・マッカーサー Douglas MacArthur as Himself (archive footage) フランクリン・デラノ・ルーズベルト Franklin Delano Roosevelt as Himself (archive footage) 東條英機 Hideki Tojo as Himself (archive footage) ▲TOPへ |
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ストーリー展開の前知識やネタばれがお好みでない方は、読まないで下さい。 |
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映画『 グレート・レイド 史上最大の作戦 (2005) THE GREAT RAID 』の「テキストによる未公開映画の再現」レヴューは、現在まだ書けておりません・・・。 参考資料:「映画の森てんこ森」映画タイトル集 http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm IMDb allcinema ONLINE Nostalgia.com CinemaClock.com 公式サイト(英語版) http://www.miramax.com/thegreatraid/ Screen It! http://www.screenit.com/movies/2005/the_great_raid.html Reeling Reviews http://www.reelingreviews.com/thegreatraid.htm BeyondHollywood.com http://www.beyondhollywood.com/reviews/greatraid.htm |
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■映画『 グレート・レイド 史上最大の作戦 』の更新記録 2006/05/21新規: ファイル作成 |
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幸田 幸 coda_sati@hotmail.com |
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