| 恋におちたシェイクスピア | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 映画の森てんこ森■映画レヴュー | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
 恋におちたシェイクスピア (1998) |
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| SHAKESPEARE IN LOVE | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
恋におちたシェイクスピア |
【『 恋におちたシェイクスピア 』の解説】 映画『 恋におちたシェイクスピア (1998) SHAKESPEARE IN LOVE 』をレヴュー紹介します。 映画『 恋におちたシェイクスピア (1998) SHAKESPEARE IN LOVE 』は、1998 年第 71 回アカデミー賞７部門受賞など数々の賞に輝くジョン・マッデン監督の名作。実在の人物ウィリアム・シェイクスピアを題材にしたフィクションである。 『 恋におちたシェイクスピア 』のストーリーは...スランプに悩む新進気鋭の劇作家シェイクスピア（ジョセフ・ファインズ）は、富豪の娘ヴァイオラ（グウィネス・パルトロウ）と出会い心奪われる。しかし、二人は結ばれる運命にない。それ故に恋は激しく燃え上がり、シェイクスピアの創作意欲は掻き立てられる。恋人たちの言葉は「ロミオとジュリエット」（『 ロミオ＆ジュリエット (1996) WILLIAM SHAKESPEAR'S ROMEO & JULIET / ROMEO + JULIET 』参照）の台詞になっていく…。 この映画『 恋におちたシェイクスピア 』は、シェイクスピアを全く知らなくても十分楽しめる作品だが、映画の中では実際の歴史的・文学的事実がさり気なく面白く登場しているようで、もっとシェイクスピアに詳しかったらなぁと、学生の頃の勉強不足を後悔した。 映画『 恋におちたシェイクスピア 』の中で、「男の仕事をする女もいる」というエリザベス女王（ジュディス・デンチ）の言葉には感激した。『 エリザベス (1998) ELIZABETH 』を観たからかも…。さすが助演女優賞！ |
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| ■映画『 恋におちたシェイクスピア (1998)
SHAKESPEARE IN LOVE 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー（あらすじとネタバレ）※ご注意：『 恋におちたシェイクスピア (1998) SHAKESPEARE
IN LOVE 』の内容やネタバレがお好みでない方は読まないで下さい。 ■映画『 恋におちたシェイクスピア 』の俳優について >>「映画解説・レヴュータイトル一覧表」へ（画面の切り替え） |
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| ●スチルはnostalgia.com、予告編はcinemaclock.comより許諾をえて使用しています。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| ■『 恋におちたシェイクスピア (1998) SHAKESPEARE
IN LOVE 』のデータ 上映時間 123分 製作国 アメリカ 公開情報 Ｕｎｉ＝ＵＩＰ 初公開年月 1999/05 ジャンル ロマンス／コメディ／歴史劇 |
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| 【『 恋におちたシェイクスピア 』のスタッフとキャスト】
監督： ジョン・マッデン John Madden 製作： デヴィッド・パーフィット David Parfitt ドナ・ジグリオッティ Donna Gigliotti ハーヴェイ・ウェインスタイン Harvey Weinstein エドワード・ズウィック Edward Zwick マーク・ノーマン Marc Norman 製作総指揮： ボブ・ウェインスタイン Bob Weinstein ジュリー・ゴールドスタイン Julie Goldstein 脚本： マーク・ノーマン Marc Norman トム・ストッパード Tom Stoppard 撮影： リチャード・グレートレックス Richard Greatrex 美術： マーティン・チャイルズ Martin Childs ジル・クォーティアー Jill Quertier 衣裳： サンディ・パウエル Sandy Powell 編集： デヴィッド・ギャンブル David Gamble 音楽： スティーヴン・ウォーベック Stephen Watrbeck 出演： グウィネス・パルトロウ Gwyneth Paltrow ヴァイオラ・ド・レセップス／トマス・ケント ジョセフ・ファインズ Joseph Fiennes ウィリアム・シェイクスピア ジェフリー・ラッシュ Geoffrey Rush フィリップ・ヘンズロー コリン・ファース Colin Firth ウェセックス卿 ベン・アフレック Ben Affleck ネッド・アレン ジュディ・デンチ Judi Dench エリザベス女王 トム・ウィルキンソン Tom Wilkinson ヒュー・フェニマン サイモン・キャロウ Simon Callow ティルニー長官 ジム・カーター Jim Carter ラルフ・バッシュフォード マーティン・クルーンズ Martin Clunes リチャード・バーベッジ イメルダ・スタントン Imelda Stanton 乳母 |
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◆俳優について |
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| グウィネス・パルトロー Gwyneth Paltrow グウィネス・パルトローは、本名 Gwyneth Kate Paltrow グウィネス・ケイト・パルトロー。プラチナブロンドの長髪が美しい。グウィネス・パルトロー Gwyneth Paltrow は 1973/09/28 にアメリカはカリフォルニア州ロサンゼルス Los Angeles, California, USA に生まれた。ニックネームはグウィニー Gwynnie 。身長は 5' 9" ( 1.75 m )で、デザイナーの夢のスリーサイズ 33 1/2 - 25 - 35 インチ ( 85 - 63 - 89 cm )というスレンダー美人である。ガルヴァン・クライン Calvin Klein のモデルも務めたことがあるほどだ。両親は二人とも映画界の人。父親ブルース・パルトロー Bruce Paltrow は著名な監督家・プロデューサー・脚本家で、『 デュエット (2000) DUETS 』では父と娘はコラボした。しかし、その直後に父は 59 歳の若さで病死。母親ブライス・ダナー Blythe Danner はトニー賞 Tony award に輝く現役女優。 グウィネス・パルトローは、11 歳の時、マサチューセッツ Massachusetts に移転したのを機会に、両親から演劇の指導を受ける。その後、カリフォルニア大学 University of California に進学したが、演劇のキャリアに進むために退学した。『過ぎゆく夏 (1992) SHOUT 』の端役でデビューし、暫くはそんなにパッとしない。『 フック (1991) HOOK 』でスティーヴン・スピルバーグ Steven Spielberg （『 Ｅ.Ｔ. (1982) E.T. THE EXTRA-TERRESTRIAL 』『 メン・イン・ブラック (1997) MEN IN BLACK 』『 ロスト・ワールド／ジュラシック・パーク (1997) THE LOST WORLD: JURASSIC PARK 』『 ホワット・ライズ・ビニース (2000) WHAT LIES BENEATH 』『 A.I. (2001) ARTIFICIAL INTELLIGENCE:AI 』『 マイノリティ・リポート (2002) MINORITY REPORT 』『 キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン (2002) CATCH ME IF YOU CAN 』等で監督・製作など）との出会いがあり、未だに感謝祭 Thanksgiving の日は一緒に過ごすのが慣例となっている。 グウィネス・パルトローは、『 セブン (1995) SEVEN / SE7EN 』で脚光を浴び、同時に、共演のブラッド・ピット Brad Pitt （『 セブン・イヤーズ・イン・チベット (1997) SEVEN YEARS IN TIBET 』『 スパイ・ゲーム (2001) SPY GAME 』『 オーシャンズ１１ (2001) OCEAN'S ELEVEN 』『 フル・フロンタル (2002) FULL FRONTAL 』『 コンフェッション (2002) CONFESSIONS OF A DANGEROUS MIND 』『 シンドバッド ７つの海の伝説 (2003) SINBAD: LEGEND OF THE SEVEN SEAS 』『 トロイ (2004) TROY 』『 オーシャンズ１２ (2004) OCEAN'S TWELVE 』等に出演）と交際し始めて婚約。『 恋におちたシェイクスピア (1998) SHAKESPEARE IN LOVE 』でアカデミー主演女優賞に輝き、女優のキャリアに箔をつけた。しかし、皮肉な事に、その撮影当時の 1997 年にブラッド・ピットとの婚約は解消となる。グウィネスもブラピもお互いの俳優人生を尊重し合いたい事と、幸福な結婚生活を維持できないだろうという理由でだった。 1998 年には新たな恋人ベン・アフレック Ben Affleck （『 恋におちたシェイクスピア (1998) SHAKESPEARE IN LOVE 』『 パール・ハーバー (2001) PEARL HARBOR 』『 チェンジング・レーン (2002) CHANGING LANES 』『 トータル・フィアーズ(2002) THE SUM OF ALL FEARS 』『 デアデビル (2003) DAREDEVIL 』『 ジーリ (2003) GIGLI 』『 ペイチェック 消された記憶 (2003) PAYCHECK 』『 世界で一番パパが好き！ (2004) JERSEY GIRL 』等に出演）の誕生日に $21,000 （約 252 万円）の腕時計をプレゼントしたが、この恋愛も翌年破局したようである。（因みにベン・アフレックはジェニファー・ロペス Jennifer Lopez と婚約中。2003/09/04現在）（追記： 2004 年 1 月に婚約解消。） 『 タイタニック (1997) TITANIC 』ではレオナルド・ディカプリオ Leonardo DiCaprio の相手役ローズの配役の話が上がって、ジェームズ・キャメロン James Cameron とグウィネス・パルトローは面接したが、ケイト・ウィンスレット Kate Winslet に決定した経緯がある。以降、グウィネスは『 リプリー (1999) THE TALENTED MR. RIPLEY 』『 デュエット (2000) DUETS 』『 ザ・ロイヤル・テネンバウムズ (2001) THE ROYAL TENENBAUMS 』『 愛しのローズマリー (2001) SHALLOW HAL 』『 オースティン・パワーズ ゴールドメンバー (2002) AUSTIN POWERS IN GOLDMEMBER 』『 抱擁 (2002) POSSESSION 』『 ハッピー・フライト (2003) VIEW FROM THE TOP 』『 シルヴィア (2003) SYLVIA 』『 スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー (2004) SKY CAPTAIN AND THE WORLD OF TOMORROW 』と、ハリウッドスターロードを邁進している。 |
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| ※以下のデータは、CinemaClock.com の許諾を得て引用しています。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
N.B. Any information provided on this page may change without prior notice. Only movie titles available on our site are listed. |
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| （■解説とネタばれ：2002/06/23アップ ◆俳優についてリンク更新：2003/09/04） | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| ＜もっと詳しく＞ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
 ネタばれ御注意！このレヴューは「テキストによる映画の再現」を目指して作文しています。よって、ストーリー展開の前知識やネタバレがお好みでない方は、読まないで下さい。 |
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| ■映画『 恋におちたシェイクスピア 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー 【恋におちたシェイクスピア 第01段落】 1593 年、エリザベス朝のロンドンでは、テムズ川南岸にあるフィリップ・ヘンズロー（ジェフリー・ラッシュ）所有のローズ座と、その対岸にある当代一の俳優リチャード・バーベッジ（マーティン・クルーンズ）所有のカーテン座が人気を競い合う演劇ブームだ。しかし、ローズ座は疫病の流行で閉鎖され、ヘンズローは金貸しのフェニマン（トム・ウィルキンソン）から厳しい借金の取り立てを受けていた。この困難を乗り切るには、若き劇作家シェイクスピア（ジョセフ・ファインズ）の新作喜劇「ロミオと海賊の娘エセル」しかないと思うヘンズローだが、当の作家はスランプに苦しんでおり、なかなか筆が進まない。 【恋におちたシェイクスピア 第02段落】 裕福な商人レセップス家の美しい娘ヴァイオラ（グウィネス・パルトロウ）は、熱狂的な演劇ファンで、シェイクスピアの詩や戯曲を諳んじているほどだ。舞台に女性が立つことは禁じられているため、男装してトマス・ケントと名乗り、シェイクスピアの新作オーディションに挑戦する。他の挑戦者が当時の人気劇作家クリストファー・マーロー（ルパート・エヴェレット）の台詞でオーディションを受ける中、彼女はシェイクスピアの戯曲「ヴェローナの紳士」で挑む。名演技が気に入って彼女を追いかけたシェイクスピアは、レセップス邸に辿り着き、ロミオ役の合格をヴァイオラの乳母（イメルダ・スタントン）に告げる。 【恋におちたシェイクスピア 第03段落】 その晩シェイクスピアは、屋敷での夜会で出会ったヴァイオラに、彼女がトマス・ケントを装っていたとは知らず一目惚れをする。以前からシェイクスピアの作品を気に入っていたヴァイオラも、シェイクスピアに心を寄せる。しかし、彼女の両親は貴族の称号を得るために、貧乏貴族ウェセックス卿（コリン・ファース）との政略結婚を取り決める。ウェセックス卿は新天地アメリカのヴァージニアにある農園の経営で行き詰まっており、ヴァイオラの持参金をあてにしているのだ。ウェセックス卿は見つめ合いダンスをするヴァイオラとシェイクスピアを引き離す。名前を尋ねるウェセックス卿にシェイクスピアは「クリストファー・マーロー」と答える。夜会の後、バルコニーにいるヴァイオラに愛を告げるシェイクスピア。まるで「ロミオとジュリエット」のワンシーンだ。しかし、鉢合わせた乳母の叫び声で退散。 【恋におちたシェイクスピア 第04段落】 旅興行から俳優一座・アドミラル座が戻り、舞台稽古も活気づく。一座の花形俳優ネッド・アレン（ベン・アフレック）は自分が脇役で、新人トマス・ケントが主役ロミオを演じるのが気に入らないようだが、稽古は順調に進んでいく。 【恋におちたシェイクスピア 第05段落】 ある日、家路につくトマス・ケントの船に乗ったシェイクスピアは、ヴァイオラからの婚約を知らせる手紙を受け取り愕然とする。しかし、恋の炎はおさまらない。ヴァイオラへの思いのたけを語るシェイクスピアにケントは思わずキスをする。ケントの正体を知ったシェイクスピアは、バルコニーからヴァイオラの部屋に入り込み、一夜を共にする。ヴァイオラを思う乳母は、気を利かして部屋の外で見張り番。恋の結末を知る二人は、より激しく愛し合い、逢瀬を重ねる。シェイクスピアの創作意欲は呼び覚まされ、恋人たちの言葉はそのまま舞台の台詞となっていく。そして、最初は喜劇のはずだった新作も、いつしか悲劇に。ネッド・アレンの案で題名が「ロミオと海賊の娘エセル」から「ロミオとジュリエット」に変わる。 【恋におちたシェイクスピア 第06段落】 リチャード・バーベッジのカーテン座を乱闘で打ち負かしたお祝いに、稽古練習を見ているうちにいつの間にか演劇ファンになった金貸しフェニマンのおごりで、ローズ座の仲間と一緒に酒場にやってきたヴァイオラとシェイクスピア。そこでヴァイオラはシェイクスピアに妻がいることを知り、ショックで走り去る。シェイクスピアは 18 歳のときに、年上のアン・ハザウェイという女と、できちゃった結婚していたのだ。ヴァイオラを追おうとしたシェイクスピアに、クリストファー・マーローが刺されて死んだという知らせが入る。偉大な劇作家の死に、酒屋にいたみんなは静まり返る。本当はマーローが自分で誤って刺して死んでしまったのだが、シェイクスピアは、ヴァイオラとの関係を知ったウェセックス卿の仕業だと思う。ウェセックス卿はシェイクスピアがマーローだと思っていたからだ。自分を責め、教会で許しを請うシェイクスピア。 【恋におちたシェイクスピア 第07段落】 馬に乗って日曜日の教会に向かうヴァイオラに、ウェセックス卿が演劇界には大打撃の死を伝える。シェイクスピアが死んだと思ったヴァイオラは、打ちひしがれ、乳母に支えられながら教会を歩く。神の許しを得るため教会に一晩中いた、やつれたシェイクスピアを見て、ウェセックス卿は幽霊だと思い逃げ出す。ヴァイオラは今度の事件でシェイクスピアをいかに愛していたかを知り、彼の嘘を許す。 【恋におちたシェイクスピア 第08段落】 ヴァイオラの結婚式が近づくにつれ、時間のないヴァイオラとシェイクスピアの恋は燃え上がる。稽古の後、楽屋で愛し合う二人を少年ジョン・ウェブスターが目撃。トマス・ケントが女であることがばれる。ヴァイオラはもう舞台に上がることはできない。宮内長官ティルニー（サイモン・キャロウ）は、禁を犯したローズ座を閉鎖する。絶体絶命のローズ座をカーテン座のリチャード・バーベッジが救う。カーテン座の劇場の提供を申し出てくれたのだ。 【恋におちたシェイクスピア 第09段落】 新作が上演される日に、ヴァイオラはウェセックス卿と結婚。教会から出てきた二人に、上演を知らせるビラが風に吹かれて飛んでくる。ヴァイオラは乳母の機転でその場を離れ、カーテン座に向かう。・・・ ◆ここからは、結末まで書いていますので、ストーリー全体が分ります。御注意下さい。 ATTN: This review reveals the movie content. Please don't say that I didn't say ! 【恋におちたシェイクスピア 第10段落】 満員の場内。俳優たちも舞台の準備に余念がない。ロミオはシェイクスピア自身が演じる。しかし、ジュリエット役の少年サムが急に声変わりをし、女の声が出なくなってしまう。困ったヘンズローは、バーベッジにジュリエット役がいないか頼みに行く。偶然バーベッジの近くに席を取っていたヴァイオラが、自分がすると申し出る。女は舞台に立ってはいけないが、こうなっては仕方がない。ヴァイオラがジュリエットを演じることに。ウェセックス卿がヴァイオラを探しにやって来たとき、舞台に彼女が現れる。ヴァイオラとシェイクスピアの演技は真に迫り、舞台は盛り上がる。悲劇「ロミオとジュリエット」は大成功に終わる。 【恋におちたシェイクスピア 第11段落】 宮内長官ティルニーが、女が舞台に上がったことを知り、舞台関係者を逮捕しにやって来る。そこにお忍びで舞台を見に来ていたエリザベス女王が姿を現し、シェイクスピアたちを助ける。そして以前女王の面前でメイドに扮したシェイクスピアとウェセックス卿が「芝居は真実の愛を描けるか」について賭けていた事で、今シェイクスピアの勝ちを宣言し、ウェセックス卿に掛け金の支払いを命じる。 【恋におちたシェイクスピア 第12段落】 ヴァイオラは、夫から渡された掛け金の 50 ポンドを持って、最後のお別れをしにシェイクスピアのもとへやって来る。彼女は夫の農園のあるアメリカのヴァージニアで暮らすのだ。別れを惜しむ二人。十二夜に女王が喜劇を望んでいるといい、次のヒロインは自分にしてほしいという。その物語のヒロイン、ヴァイオラは海で難破するが、生き延び、力強く生きていく…。シェイクスピアの次作品「十二夜」の誕生だ。 【恋におちたシェイクスピア 第13段落】 この映画は 1593 年の設定だが、実際はこの時にはまだイギリスはアメリカへの入植を始めていない。イギリス人がアメリカのヴァージニアに居住し始めたのは、 1607 年からのことである。シェイクスピアの作品でも、意図的に時間の設定を変えていることがあるらしく、この映画もそれに倣ったのだろうか。 【恋におちたシェイクスピア 第14段落】 シェイクスピアの部屋にある、現代のお土産風ストラットフォード・アポン・エイボン（シェイクスピア生誕地）のマグカップや、シェイクスピアに私淑したという劇作家ジョン・ウェブスターが、血と鼠が好きという一風変わった少年で出ていたりと、おもしろかった。 【恋におちたシェイクスピア 第15段落】 1996 年のアカデミー賞作品である「イングリッシュ・ペイシェント」では、兄レイフ・ファインズの恋敵役、同じくアカデミー賞作品であるこの映画では弟ジョセフ・ファインズの恋敵役をしているコリン・ファース。欧米の人から見ると、彼は婚約者（妻）を寝取られる男って感じがするのだろうか。 【恋におちたシェイクスピア 第16段落】 本作でアカデミー主演女優賞を獲得したグウィネス・パルトロウは、本当に綺麗。授賞式の時に着ていたピンクのドレスも、普通の人ならダサく見えると思うけど、彼女が着るとやんごとない艶やかな感じで素敵！この映画や「 Emma 」（ 1996 ）のような時代物の映画にもっと出て欲しい。 以上。 ＜もっと詳しく＞からスペースを含まず３８８１文字／文責：幸田幸 参考資料：IMDb allcinema ONLINE Nostalgia.com CinemaClock.com The Easter Egg ArchiveTM Cinema Clip：第71回アカデミー賞授賞式 ＠nifty CINEMA |
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| （■解説とネタばれ：2002/06/23◆俳優についてリンク更新：2004/06/30） ■テキスト一部とリンクおよびファイル書式更新：2004/07/11 2005/03/30更新： ◆データ追加 |
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