マイノリティ・リポート | |||||
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マイノリティ・リポート (2002) | |||||
MINORITY REPORT | |||||
マイノリティ・リポート
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■『 マイノリティ・リポート 』のデータ 製作国:アメリカ 製作年:2002年 アメリカ劇場公開:2002年6月28日 日本劇場公開:2002年12月7日予定 ジャンル:SF/サスペンス/アクション/スリラー/ドラマ/ミステリー 【解説】 映画『 マイノリティ・リポート (2002) MINORITY REPORT 』は、著名なSF作家フィリップ・K・ディックの同名小説「マイノリティ・リポート」をスティーヴン・スピルバーグ監督が映画化したもの。『 マイノリティ・リポート 』の舞台 2080 年の近未来のワシントンDCでは、「プレコグ」と呼ばれる予知能力者を使って凶悪犯罪を予知して事前に殺人犯を逮捕するという画期的な犯罪予防局ができている。そのお陰で犯罪は 99 %激減している。ところが、『 マイノリティ・リポート 』でトム・クルーズ扮するそのシステムの考案者で局長のジョン・アンダートンは、見たこともない相手を殺すと予言されてしまう。一体誰を、なぜ? タイトル『 マイノリティ・リポート 』は直訳すれば「少数派の報告書」。これは、三人いる「プレコグ」の内の二人の予知が通常は採用されるが、もう一人という‘少数派’の予知、つまり別の予知の報告書‘マイノリティ・リポート’のこと。アンダートンは自分の無実を晴らす為に、危険を顧みず当局の追っ手を逃れてその報告書‘マイノリティ・リポート’を追跡する…。 『 マイノリティ・リポート 』では、スウェーデン俳優マックス・フォン・シドーが渋い演技で、そして金髪坊主頭のプレコグ役のサマンサ・モートンが映画の雰囲気を盛り立てている。 |
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●スチルはnostalgia.com、予告編はcinemaclock.comより許諾をえて使用しています。 | |||||
【『 マイノリティ・リポート 』のスタッフとキャスト】 | |||||
監督: スティーヴン・スピルバーグ Steven
Spielberg 製作: ボニー・カーティス Bonnie Curtis ジェラルド・R・モーレン Gerald R. Molen ヤン・デ・ボン Jan de Bont 原作: フィリップ・K・ディック Philip K. Dick 脚本: ジョン・オーガスト John August ジョン・コーエン フランク・ダラボン Frank Darabont スコット・フランク Scott Frank ゲイリー・ゴールドマン Gary L. Goldman ロナルド・シャセット Ronald Shusett 撮影: ヤヌス・カミンスキー Janusz Kaminski SFX: ILM ILM 音楽: ジョン・ウィリアムズ John Williams 出演: トム・クルーズ Tom Cruise as 局長ジョン・アンダートン マックス・フォン・シドー Max Von Sydow as ラマー・バージェス キャスリン・モリス Kathryn Morris as ララ・アンダートン サマンサ・モートン Samantha Morton as 「プレコグ」アガサ コリン・ファレル Colin Farrell as エド・ウイットバー ピーター・ストーメア Peter Stormare as 眼科医ソロモン博士 スペンサー・T・クラーク Spencer Treat Clark as 9歳のショーン タイラー・P・ジョーンズ Tyler Patrick Jones as 6歳のショーン ドミニク・S・ケイ Dominic Scott Kay as 4歳のショーン ブレネン・ミーンズ Brennen Means as 2歳のショーン ニール・マクドノー Neal McDonough スペンサー・トリート・クラーク Spencer Treat Clark スティーヴ・ハリス Steve Harris パトリック・キルパトリック Patrick Kilpatrick ジェシカ・キャプショー Jessica |
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<もっと詳しく> | |||||
ストーリー展開の前知識やネタバレがお好みでない方は、読まないで下さい。 |
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■映画『 マイノリティ・リポート 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー 私は日本公開前に字幕スーパーなしの英語で観たので、わかる範囲でレヴューします。映画データについては調査した時点と公開される時点で異なる場合があります。本作の内容については、語学力と経験・常識不足のため、間違いや勘違いや適切でない表現があるかもしれません。どうかご理解賜りますようお願いいたします。また、リンクやメールをいただく場合はここを必ずお読みくださいますように。 ▲TOPへ 【マイノリティ・リポート キャストのトリビア1】 SF映画の中でも最も名高い一つになりそうなこの映画『 マイノリティ・リポート 』のキャストは、主演トム・クルーズ( 『 レインマン (1988) RAIN MAN 』 『 マグノリア (1999) MAGNOLIA 』 『 M:I−2 (2000) MISSION: IMPOSSIBLE 2 / M:I-2 』 『 オースティン・パワーズ ゴールドメンバー (2002) AUSTIN POWERS IN GOLDMEMBER 』 『 ラスト サムライ (2003) THE LAST SAMURAI 』 『 コラテラル (2004) COLLATERAL 』 『 宇宙戦争 (2005) WAR OF THE WORLDS 』等に出演 『 NARC ナーク (2002) NARC 』 『 シャッタード・グラス (2003) SHATTERED GLASS 』 『 エリザベスタウン (2005) ELIZABETHTOWN 』等でプロデューサー)はすんなり決まったが、『 マイノリティ・リポート 』で助演や脇役はいろいろ声が上がったという経緯がある。 【マイノリティ・リポート キャストのトリビア2】 『 マイノリティ・リポート 』でクルーズの敵役エド・ウイットバーには、当初はコリン・ファレル( 『 フォーン・ブース (2002) PHONE BOOTH 』 『 リクルート (2003) THE RECRUIT 』 『 デアデビル (2003) DAREDEVIL 』 『 ヴェロニカ・ゲリン (2003) VERONICA GUERIN 』 『 S.W.A.T. (2003) S.W.A.T. 』 『 ダブリン上等! (2003) INTERMISSION 』 『 アレキサンダー (2004) ALEXANDER 』等に出演)でなく マット・デーモン( 『 リプリー (1999) THE TALENTED MR. RIPLEY 』 『 オーシャンズ11 (2001) OCEAN'S ELEVEN 』 『 スピリット (2002) SPIRIT: STALLION OF THE CIMARRON 』 『 ボーン・アイデンティティー (2002) THE BOURNE IDENTITY 』 『 コンフェッション (2002) CONFESSIONS OF A DANGEROUS MIND 』 『 ふたりにクギづけ (2003) STUCK ON YOU 』 『 世界で一番パパが好き! (2004) JERSEY GIRL 』 『 ボーン・スプレマシー (2004) THE BOURNE SUPREMACY 』 『 ブラザーズ・グリム (2005) THE BROTHERS GRIMM 』 『 オーシャンズ12 (2004) OCEAN'S TWELVE 』 『 シリアナ (2005) SYRIANA 』等に出演)が候補に上がっていた。 【マイノリティ・リポート キャストのトリビア3】 また、『 マイノリティ・リポート 』で重要な役である予知能力者「プレコグ」のアガサには、 サマンサ・モートン( 『 イン・アメリカ/三つの小さな願いごと (2002) IN AMERICA 』 『 コード46 (2003) CODE 46 』 『 リバティーン (2004) THE LIBERTINE 』 『 Jの悲劇 (2004) ENDURING LOVE 』等に出演)の前には ケイト・ブランシェット( 『 エリザベス (1998) ELIZABETH 』 『 理想の結婚 (1999) AN IDEAL HUSBAND 』 『 ギフト (2000) THE GIFT 』 『 バンディッツ (2001) BANDITS 』 『 ロード・オブ・ザ・リング (2001) THE LORD OF THE RINGS: THE FELLOWSHIP OF THE RING <前編>』 『 ロード・オブ・ザ・リング (2001) THE LORD OF THE RINGS: THE FELLOWSHIP OF THE RING <後編>』 『 ヘヴン (2002) HEAVEN 』 『 ヴェロニカ・ゲリン (2003) VERONICA GUERIN 』 『 ミッシング (2003) THE MISSING 』 『 ライフ・アクアティック (2004) THE LIFE AQUATIC WITH STEVE ZISSOU 』 『 アビエイター (2004) THE AVIATOR 』等に出演)とジェナ・エルフマンが考えられていた。それに、 メリル・ストリープ( 『 マディソン郡の橋 (1995) THE BRIDGES OF MADISON COUNTY 』 『 めぐりあう時間たち (2002) THE HOURS 』 『 アダプテーション (2002) ADAPTATION 』 『 クライシス・オブ・アメリカ (2004) THE MANCHURIAN CANDIDATE 』 『 レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語 (2004) LEMONY SNICKET'S A SERIES OF UNFORTUNATE EVENTS 』等に出演)が『 マイノリティ・リポート 』で端役で一旦は出演に内定していたが取りやめになった。 【マイノリティ・リポート 第01段落】 『 マイノリティ・リポート 』は 21 世紀の後半が舞台。サイトによって 2054 年というのもあるが、米国サイトでは 2080 年になっている。各シーン、テクノロジーの進歩を見るだけでも先ず面白い。コンピュータはデスク型もノート型もなくなる。ガラスのようなプラスチックのような透明の板状のものに手をかざすだけで、自分の見たい画像が現れる。映画はそんなシーンから始まる。それに、画像はそのスクリーン上だけに留まらず、等身大に立体的に目の前で音声付で動作するのだ。 【マイノリティ・リポート 第02段落】 ここはワシントンDCの「犯罪予防局」。局長をしているジョン・アンダートン(トム・クルーズ)は、「プレコグ Precog 」と呼ばれる予知能力者三人を使って、凶悪犯罪を事前に知って逮捕するシステムを編み出し、その成果で世の中は 99 %も犯罪が激減している。 Precog とは Precognition (超感覚的予知)の略語だろう。プレコグのうち二人以上に予知されると、犯罪の成就の前に逮捕に向かうのだ。 【マイノリティ・リポート 第03段落】 今日もプレコグが苦しそうにあがいて映像に浮かべた殺人の場面を予防局は受けて、ジョン・アンダートン率いる警察隊は出動する。未来の警察隊は空飛ぶカーに分乗し、緑深い首都ワシントン上空を郊外の住宅街までひとっ飛び。浮気の現場を押さえた夫が逆上して妻と男を殺害する寸前に逮捕に成功する。先ずはこういう単純な犯罪予防から観客に見本を観せてくれる。署内に浮かぶ画像には、夫を殺された、妻を殺された、子供を殺された、親を殺された、という悲壮に満ちた過去の人々が出てくる。それが、この犯罪予防局のシステムでほぼ完璧に悲劇は撲滅しているのだ。 【マイノリティ・リポート 第04段落】 犯罪予防局の構内には直径数メートルの水状のものを張った水槽があり、三人の男女が仰向けで浮き沈みしている。一見、死体にも見えそうな無気味な様相。髪は剃っていて、服ではなく、身にピッタリのものをつけているだけ。目は青く澄み、全てを見透すかのような瞳だ。プレコグの一人アガサ(サマンサ・モートン)は金髪も剃り上げて、目をカッと見開き、超能力者の役にはまっている。ケイト・ブランシェットがこの役の候補になったのも頷ける。透けるような瞳をしているから。でもブランシェットだと少し年が行き過ぎていただろう。三人とも水の中で浸かっているのは、プレコグは半植物人間としてしか生きられないからだそうだ。 【マイノリティ・リポート 第05段落】 ある時ジョンは息子のショーンの等身大立体画像を見て話し相手をしている。この時点では観客にはわからないが、ショーンは死んでしまっているのだ。プールで何分息を止められるかとジョンが水中にもぐっている間に息子ショーンは行方不明になったのだ。事故でなく、誘拐されたに違いない。実は、ジョンがこの犯罪予知システムを考案したのもこんな悲しい事実があったからなのだ。 【マイノリティ・リポート 第06段落】 犯罪予防システムの考案者・局長であるジョンが、何とあろうか、プレコグに「近い将来、殺人を犯す」と予告されてしまう。しかも相手は見も知らない男だ。いくら警察側の人間で局長であろうと、犯罪予防システムに則って当局はジョンを告発し、逮捕に向かう。ジョンは自分が殺人をするとは思いもつかないから、逃亡を計る。そして、プレコグの一人でも違う予知をしていれば別の結果の可能性があるわけだから、その一人のマイノリティ・リポート (少数派の報告書)を求めていろいろな危険場面に遭遇しながら真実を知っていく…。 【マイノリティ・リポート 第07段落】 逃げる場面は近未来らしく、高層ビルの壁面に沿って何台も空飛ぶ車が上下し、そこを跨ぐようにしてジョンは逃走する。高速道路にもビルから直に合流するように進んでいる。ビル群の間には数十台もの車が空中を往来している。高層マンションには窓の真横に空飛ぶ車は着壁?する。携帯電話は現代のよりももっと小型で簡潔だ。フィリップ・K・ディックによる小説の映画化には他に、ハリソン・フォード主演の「ブレードランナー」( 1982 )やシュワルツネッガー主演の「トータル・リコール」( 1990 )があるように、なかなか面白い。 【マイノリティ・リポート 第08段落】 「マイノリティ・リポート」も全体的印象は「トータル・リコール」とリュック・ベッソン監督( 『 メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬 (2005) THE THREE BURIALS OF MELQUIADES ESTRADA 』 『 トランスポーター2 (2005) LE TRANSPORTEUR 2 / THE TRANSPORTER 2 』 『 ダニー・ザ・ドッグ (2005) UNLEASHED / DANNY THE DOG 』 『 TAXI NY (2004) TAXI 』 『 クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち (2004) CRIMSON RIVERS 2: ANGELS OF THE APOCALYPSE 』 『 花咲ける騎士道 (2003) FANFAN LA TULIPE 』 『 ぼくセザール10歳半1m39cm (2003) MOI CESAR, 10 ANS 1/2, 1M39 (原題) / I, CESAR (英題) 』 『 これ以上の幸せはない (2002) LA FELICITA NON COSTA NIENTE (原題) / HAPPINESS COSTS NOTHING (英題) 』 『 TAXi 3 (2003) TAXI 3 』 『 マッハ! (2003) ONG-BAK / ONG BAK: MUAY THAI WARRIOR 』 『 トランスポーター (2002) THE TRANSPORTER 』 『 ブランシュ (2002) BLANCHE 』 『 天使の肌 (2002) PEAU D'ANGE (原題) / ONCE UPON AN ANGEL (米題) 』 『 ラ・タービュランス (2002) LA TURBULENCE DES FLUIDES (仏題) / CHAOS AND DESIRE (英題) 』 『 キス・オブ・ザ・ドラゴン (2001) KISS OF THE DRAGON 』 『 YAMAKASI ヤマカシ (2001) YAMAKASI 』 『 TAXi 2 (2000) TAXI 2 』 『 ジャンヌ・ダルク (1999) JOAN OF ARC / THE MESSENGER: THE STORY OF JOAN OF ARC 』 『 TAXi (1997) TAXI 』等)の「フィフス・エレメント (1997) The Fifth Element 」を混ぜた感じの映画だ。 【マイノリティ・リポート 第09段落】 この近未来ではアイデンティフィケーションは指紋ではなくて全て「瞳」による。地下鉄の扉から出る乗客たちは一人ずつ瞳を撮影される。ショッピングをしていても通路に瞳チェックのレンズは至る所に設置されて住民の動きを管理している。会社に入るのも瞳で検査され、ましては仕事の部署に入るのも当然瞳でチェックされる。主人公ジョンが映画後半で目をくり抜かれて包帯巻きになるのも、瞳でIDチェックがなされるのを回避するためだ。そして、手にしている袋に入っているものは、一つ目小僧もどきの、ジョン自身の目玉だ!だからポスターにもこの目のシーンのスチルが使われているのだろう。 以上。 <もっと詳しく>からスペースを含まず4843文字/文責:幸田幸 参考資料:「映画の森てんこ森」映画タイトル集 http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm IMDb allcinema ONLINE Nostalgia.com CinemaClock.com |
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■映画『 マイノリティ・リポート 』の更新記録 2002/07/17新規: ファイル作成 2004/04/19更新: ◆俳優についてリンク 2005/08/27更新: ◆データ追加 2005/10/06更新: ◆追記 2006/01/26更新: ◆データ追加 |
幸田 幸 coda_sati@hotmail.com |
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