バンディッツ
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バンディッツ (2001)
BANDITS
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【『 バンディッツ (2001) BANDITS 』の解説】
 映画『 バンディッツ (2001) BANDITS 』をレヴュー紹介します。映画『 バンディッツ (2001) BANDITS 』は、ウォーレン・ビーティとフェイ・ダナウェイのボニーとクライド/俺たちに明日はない (1967) BONNIE AND CLYDEを彷彿とさせる、軽いノリの犯罪コメディ。銀行強盗をやすやすと成功させ、行く所々で「人気者」「英雄」扱いされ、一大センセーションを巻き起こす。ただボニーとクライドと決定的に違うのはエンディング。
 映画『 バンディッツ 』の監督は、「パーフェクト ストーム」「スリーパーズ」レインマン (1988) RAIN MANのバリー・レヴィンソン。主演ブルース・ウィリスは年に平均3本撮っているのに、2001 年はこの映画『 バンディッツ 』1本なのが気にかかる。二人組の相棒役のビリー・ボブ・ソーントン(『 ラブ・アクチュアリー (2003) LOVE ACTUALLY 』等)はあのアンジェリーナ・ジョリーの夫君!(追記: 2003 年 5 月 27 日にソーントンとジェリーは離婚。)脚本も書き、「スリング・ブレイド」ではアカデミー脚色賞受賞の多才。これに「ロード・オブ・ザ・リング」『 理想の結婚 (1999) AN IDEAL HUSBAND 』『 エリザベス (1998) ELIZABETH 』の当代の売れっ子ケイト・ブランシェットが加わって三角関係になる。
■映画『 バンディッツ (2001) BANDITS 』のデータ
■映画『 バンディッツ (2001) BANDITS 』の主なキャスト
■映画『 バンディッツ (2001) BANDITS 』のスタッフとキャスト
■映画『 バンディッツ (2001) BANDITS 』の<もっと詳しく>
 <もっと詳しく>は映画『 バンディッツ 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー(あらすじとネタばれ)です。※ご注意:映画『 バンディッツ (2001) BANDITS 』の内容やネタばれがお好みでない方は読まないで下さい。
■映画『 バンディッツ (2001) BANDITS 』の結末
■映画『 バンディッツ (2001) BANDITS 』の更新記録
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●スチルはnostalgia.com、予告編はcinemaclock.comより許諾をえて使用しています。
■『 バンディッツ (2001) BANDITS 』のデータ
 上映時間 124分
 製作国 アメリカ
 公開情報 FOX
 初公開年月 2001/12/29
 ジャンル コメディ/犯罪/ドラマ
 《公開時コピー》2人は恋人 3人は犯罪の始まり。
 《米国コピーTagline》Two's Company, Three's A Crime.

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■映画『 バンディッツ (2001) BANDITS 』の主なキャスト

●ブルース・ウィリス as ジョー・ブレーク@バンディッツ
ダイ・ハード (1988) DIE HARD
ダイ・ハード2 (1990) DIE HARD 2
愛を殺さないで (1991) MORTAL THOUGHTS
永遠に美しく… (1992) DEATH BECOMES HER
パルプ・フィクション (1994) PULP FICTION
12モンキーズ (1995) TWELVE MONKEYS
ジャッカル (1997) THE JACKAL
フィフス・エレメント (1997) THE FIFTH ELEMENT
マーシャル・ロー (1998) THE SIEGE
シックス・センス (1999) THE SIXTH SENSE
キッド (2000) THE KID
アンブレイカブル (2000) UNBREAKABLE
バーバー (2001) THE MAN WHO WASN'T THERE
バンディッツ (2001) BANDITS
ティアーズ・オブ・ザ・サン (2003) TEARS OF THE SUN
チャーリーズ・エンジェル/フルスロットル (2003) CHARLIE'S ANGELS: FULL THROTTLE
隣のヒットマンズ 全弾発射 (2004) THE WHOLE TEN YARDS
ホステージ (2005) HOSTAGE
シン・シティ (原題) (2005) SIN CITY

●ビリー・ボブ・ソーントン as テリー・コリンズ@バンディッツ
ギフト (2000) THE GIFT
バーバー (2001) THE MAN WHO WASN'T THERE
バンディッツ (2001) BANDITS
WAKING UP IN RENO (2002)
バッドサンタ (2003) BAD SANTA
ディボース・ショウ (2003) INTOLERABLE CRUELTY
ラブ・アクチュアリー (2003) LOVE ACTUALLY
LEVITY (2003)
アラモ (2003) THE ALAMO
ラブ・アクチュアリー (2003) LOVE ACTUALLY

●ケイト・ブランシェット as ケイト・ウィーラー@バンディッツ
エリザベス (1998) ELIZABETH
理想の結婚 (1999) AN IDEAL HUSBAND
『 狂っちゃいないぜ (1999) PUSHING TIN 』
リプリー (1999) THE TALENTED MR. RIPLEY
耳に残るは君の歌声 (2000) THE MAN WHO CRIED
ギフト (2000) THE GIFT
シャーロット・グレイ (2001) CHARLOTTE GRAY
シッピング・ニュース (2001) THE SHIPPING NEWS
バンディッツ (2001) BANDITS
ロード・オブ・ザ・リング (2001) THE LORD OF THE RINGS: THE FELLOWSHIP OF THE RING <前編>
ロード・オブ・ザ・リング (2001) THE LORD OF THE RINGS: THE FELLOWSHIP OF THE RING <後編>
ヘヴン (2002) HEAVEN
ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔 (2002) THE LORD OF THE RINGS: THE TWO TOWERS
ヴェロニカ・ゲリン (2003) VERONICA GUERIN 』
ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還 (2003) THE LORD OF THE RINGS: THE RETURN OF THE KING
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【『 バンディッツ 』のスタッフとキャスト】
監督: バリー・レヴィンソン Barry Levinson
製作: アショク・アムリトラジ Ashok Amritraj
    ミシェル・バーク[製作] Michele Berk (producer)
    マイケル・バーンバウム Michael Birnbaum
    デヴィッド・ホバーマン David Hoberman
    バリー・レヴィンソン Barry Levinson
    アーノルド・リフキン Arnold Rifkin
    ポーラ・ウェインスタイン Paula Weinstein
製作総指揮: パトリック・マコーミック Patrick McCormick
    ハーレイ・ペイトン Harley Peyton
    デヴィッド・ウィリス David Willis
脚本: ハーレイ・ペイトン Harley Peyton
撮影: ダンテ・スピノッティ Dante Spinotti
音楽: クリストファー・ヤング Christopher Young
 
出演: ブルース・ウィリス Bruce Willis as ジョー・ブレーク
    ビリー・ボブ・ソーントン Billy Bob Thornton as テリー・コリンズ
    ケイト・ブランシェット Cate Blanchett as ケイト・ウィーラー
    トロイ・ギャリティ Troy Garity as ハーヴィー・ポラード
    ブライアン・F・オバーン Brian F. O'Byrne as ダリル・ミラー
    ステイシー・トラヴィス Stacey Travis as クロエ・ミラー
    ボビー・スレイトン Bobby Slayton as ダーレン・ヘッド
    ジャニュアリー・ジョーンズ January Jones as クレール
    アズーラ・スカイ Azura Skye as シェリー

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ネタばれ御注意!
 このレヴューは「テキストによる映画の再現」を目指して作文しています。よって、ストーリー展開の前知識やネタバレがお好みでない方は、読まないで下さい。
■映画『 バンディッツ 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー
 私は日本公開前に字幕スーパーなしの英語で観たので、わかる範囲でレヴューします。映画データについては調査した時点と公開される時点で異なる場合があります。本作の内容については、語学力と経験・常識不足のため、間違いや勘違いや適切でない表現があるかもしれません。どうかご理解賜りますようお願いいたします。また、リンクやメールをいただく場合はここを必ずお読みくださいますように。
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【バンディッツ 第01段落】  この映画は 2001 / 12 / 29 日本で初公開、私は映画館で観ていなかったのですが、これも嬉しいことに機内で観ることが出来たので、書き綴ります。

【バンディッツ 第02段落】  都会的な中規模の銀行に二人組の強盗が押入り、行員と客たちを人質にしてたち篭っている。辺りはパトカーで包囲され、警察隊の拡声器の声や報道陣のヘリコプターの騒音でごった返している。強盗はこのままでは逃げられそうもない。TVでは、この二人組の名高い強盗が射殺される最悪の事態まで予期して特集を組んでいる始末だ。この銀行強盗はジョー・ブレーク(ブルース・ウィリス)とテリー・コリンズ(ビリー・ボブ・ソーントン)。この映画はこういうシーンから始まり、回想していく形式だ。

【バンディッツ 第03段落】  この時のブルース・ウィリスの髪型が個人的意見としてだが、気持ち悪い。彼は頭が剥げているから仕方がないが、鬘をつけている。この鬘は、オールバックでピッタリなでつけた肩までの長髪。このヘアスタイルにトレンチコートを決めているのが、どうも寒気がする。(ブルース・ウィリスのファンの方、すみません…) でも、このヘアスタイルはこの場面だけだったのでホッとした。あと、ポニーテールの鬘も見たくない感じ。他のシーンは、もっと自然で適度に乱れていて、そんなに気にならなかった。

【バンディッツ 第04段落】  回想シーンの始まり。オレゴンの刑務所に服役しているジョー・ブレークは、自称ハンサムで、大胆な性格。一方、テリー・コリンズは実直な風貌で性質も生真面目、神経質。ある日、刑務所内に大きな作業車が仕事で入ってきていた。その運転手に「その車、よく走る?」的なことをジョーは言ったかと思うと、もう運転席に。そしてアクセルをいっぱい踏んでいた。そばにいたテリーは、自分でも「はずみで乗っちゃった」というように、その勢いにつられて走り始めた作業車に飛び乗った。

【バンディッツ 第05段落】  こうして思いがけなく脱走に成功した二人は、まずある家に侵入する。綺麗な立派な家。そこにはティーンエイジャーのカップルだけがいた。親は遠出、娘のところにボーイフレンドが来ていて、いちゃついているところだった。ジョーとテリーは、なるほど題名の通り BANDITS (盗賊; ならず者)なのだが、暴力的ではない。普通のおじさん達だ。だから、「今、脱獄してきた」と言っても、その若いカップルは全然恐がらない。数日間、一緒に生活する。

【バンディッツ 第06段落】  囚人服のまま逃走するわけにはいかないので、その家の父親の服を失敬して小奇麗な格好になって二人は出て行く。車は、ボーイフレンドの車を「拝借」して。そして、ジョーの従兄弟のハーヴィー・ポラード(トロイ・ギャリティ)に会いに行く。ハーヴィーはスタントマンで、ピストルで撃たれて血が吹き出る装置の実践練習をして、何度も殺される練習をしているおかしな男だ。彼に仲間になってお金を儲けようと話をもちかける。ハーヴィーはスタント用の高価な頭までの耐熱スーツを丁度買いたいと思っていたので、運転手の係りでひき受ける。

【バンディッツ 第07段落】  三人は田舎町の小さな銀行に目をつけた。ピストルは使わない。ピストルの口径に似ているただの細長い物を銀行員に後ろから押しつけて脅しただけで、簡単に金をとれた。楽勝である。警察は呼ばない、電話はかけない、と行員に言い聞かせて、まんまと金を手に入れた。暴力は一切用いないから、被害者達はもの珍しそうな好奇心いっぱいの表情で見守っている。中に押入るのはジョーとテリー、車で待ちうける役はハーヴィーだ。

【バンディッツ 第08段落】  こうして銀行強盗が上手くできることに味をしめたジョーは、次はもう少し大きな銀行で、しかも行員や客に遭わないですむ方法を思いつく。早朝に、行員達が出勤する前に金を奪えたら一番よいのだ。それには銀行の支店長に朝一番にカギを開けさせればいい。では、どうしたら朝一番に行けるのか?前の晩から支店長の自宅を「訪問」して、「一夜を一緒に過ごし」、「朝一番に出勤」させて、それについて行けばよいのだ。いわゆる「居座り強盗」だ。

【バンディッツ 第09段落】  支店長一家の妻子まで巻き添えにして、幼子の「お腹すいた」だの「オシッコしたい」だの聞きながらも、暴力一切なしのこの「居座り強盗」は成功。あっという間に全国に知れ渡る。ちょっとしたヒーローになった。銀行強盗を咎める客がいれば、「普通の労働者の預金やおじいさんおばあさんの年金等をとったりはしていない。ビル・ゲイツのような、何もしなくてお金をしこたま儲けている奴の金をもらっているだけだ。」的なことを返答して、相手を納得させる。どこに押入っても、あの「居座り強盗」だわ!とまるでスターを見上げるような民衆たち。

【バンディッツ 第10段落】  三人は成功報酬を山分けして、別々の車で逃走、コッテージで落ち合う約束をして別れる。テリーの車は途中ガス欠になってしまい、車を捨ててヒッチハイクをしようとして、ある女性の運転する車に跳ねられかける。その美人の女性はケイト・ウィーラー(ケイト・ブランシェット)という人妻。豪邸に住みながら、夫は仕事人間でちっともかまってくれない。そのストレスを抱えて運転していたので、ボケッとしてしまったのだ。

【バンディッツ 第11段落】  テリーはケイトの高級車に乗せてもらって、ジョーとハーヴィーの待つコッテージへ到着。強盗の一味だとは何も知らないケイトだが、何やら怪しい雰囲気の三人に興味を持ち、家に帰らないで一緒に行動したいと言い張る。冷たい夫の元に戻るより、この三人と暮らした方がどんなに刺激的で生き生き出来るか。夜、コッテージのダブルベッドの真中に布を垂らして境を作って、ジョーとケイトはお互い隔てて寝ながらおしゃべりしている。楽しそうなケイト。その境の布が落ちてきて、顔と顔が目の前に見えたとき、二人はごく自然に結ばれた。

【バンディッツ 第12段落】  ケイトは三人が「居座り強盗団」だと知ることになる。でも、家には戻らない。三人は暴力を働くバンディッツではないから。銀行の支店長の家に押入る時も一緒に入る。すると押入られた方の主は、結構優しい待遇をしてくれるのだ。また銀行強盗の現場で行動を共にまでする。大体ハーヴィーと一緒に車で見張って待機する役目だ。こうして毎日がルンルン気分で充実していく。

【バンディッツ 第13段落】  ある時、ジョーとテリーが銀行内、ハーヴィーとケイトが例によって車の中で見張りをしている時、ハーヴィーはピンクのブーツの好みのタイプの女の子を見かけ、車から降りて彼女の跡を追って行ってしまった。そこに警官が銀行に近づいてきて危機一髪。ケイトは車から降りて銀行内の二人に急報に行く。ここで、彼らにとっては珍しく大慌てになり、かろうじて逃げられた。逃げる最中、ジョーは従兄弟のハーヴィーを叱って、大喧嘩をして、ハーヴィーはこの仕事から下りることになった。

【バンディッツ 第14段落】  別々の車で逃走中、ジョーの車は横転して、ジョーは怪我をする。それを目撃したテリーとケイトの車は、ジョーの横転した車に近づき、ケイトは愛するジョーを心配する。しかし、追っ手が来るので、ケイトにテリーと一緒に逃げるように指示する。泣きながらケイトはテリーに手を引かれていく。この光景を望遠レンズで撮っていた人物がいた。それがTV局に流れ、夫の元から自主的に出ていったケイトは、なんと、強盗団に拉致されていることになってしまうのだ。

【バンディッツ 第15段落】  TVニュースや番組では、この行方不明のケイトと銀行強盗団の関係を興味本位で推理して報道真っ盛りである。ケイトも銀行強盗の一味にされているのか?彼らに乱暴されているのか?等々。ケイトの夫はインタビューで、「ケイトよ、乱暴されていないかい。今週は出張に行くので、何か連絡があれば秘書に言ってくるように。君の戻るところは家だ。家が君を待っている。」と、頭に来るようなことを平然とオンエアしている。誘拐されて連絡は秘書にだって?夫が待っているのでなく家が待っているのだって?ケイトはこの夫の言葉を決定的に嫌悪した。

【バンディッツ 第16段落】  テリーと行動を共にするようになったケイトは、テリーにも惹かれている自分に気付く。ハンサムで、ボスで、男性的で行動的なジョーは勿論愛している。でも、この繊細でやや女々しい、決してハンサムとは言えないテリーも、自分を愛してくれている。優しい心遣いがある。果たして、ケイトはテリーとも一線を越えてしまった。テリーはそんなケイトをジョーから奪うことになるとわかっていても、自分のものにしたい。二人だけで逃げてしまおう、とケイトに言う。

【バンディッツ 第17段落】  車の横転で怪我をして以来、別行動だったジョーの元に、テリーとケイトの二人が合流した。テリーの態度に、ケイトとテリーが「できて」しまったことに気付くジョー。ジョーもケイトに、二人だけで逃げてしまおうと言う。そして、ジョーとテリーは殴り合いの喧嘩になり、二人のうち、どちらかを選べ、ということになる。二人とも愛するケイトは、それはできない。誰にもわからないでしょうが、二人とも好きなんですと答え、悩む。そしてケイトは去っていった。ここらへんからジョーとテリーの関係はギスギスしている。

【バンディッツ 第18段落】  ここで冒頭の銀行強盗最中のシーンに戻る。完全包囲され、人質達もとってしまった。ジョーとテリーにとっては大失態だ。これで二人の強盗の生涯は終わるのだろうか。ジョーとテリーは人質の目の前で口論し始めた。三角関係とは恐ろしいものだ。と、その時、頭に来たジョーはテリーの脚を撃った!血が噴き出て膝をつくテリー。次はテリーがジョーを撃った!何発か撃ち合ったようだ。血を流して倒れこむ二人。銃声を聞いて、外では大騒ぎ。TVでは予想もしなかった二人の仲間割れの撃ち合いを報道している。人質達は外に流れ出てきた。

【バンディッツ 第19段落】  「ボニーとクライド/俺たちに明日はない」ではウォーレン・ビーティとフェイ・ダナウェイは全身をハチの巣にされて射殺された。「バンディッツ」の終わり方をご自分で観たい方は、これ以下は読まないで下さい。・・・

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◆ここからは、結末まで書いていますので、ストーリー全体が分ります。御注意下さい。
 ATTN: This review reveals the movie content. Please don't say that I didn't say !


【バンディッツ 第20段落】  外で救急隊の車が待機している。救急隊の制服に身を包んでいる若い男女は、先日離れていった従兄弟のハーヴィーと、ピンクのブーツの彼女だ。銀行強盗の仲間に入って大金を手にしたハーヴィーは、その資金で高性能のリモコン「血が吹き出る装置」を購入して、今、その成果をバッチリ収めたのだ。さすがスタントマン。スタントマンの真髄だ!ジョーとテリーは死んでなんかいない。ハーヴィーの技術がそう見せたのだ。ここでハリウッドのスタントマンの株がグッと上がった筈だ。

【バンディッツ 第21段落】  救急隊の制服姿のハーヴィーと彼女は銀行内に横たわっている二人の「死体」を死体袋に収容してジッパーを閉める。と、この時、刑事達や警官達でごった返している瞬間、強奪したお金の袋はちゃんと引き寄せている。そして「死体」とお金の袋を救急車に乗せて現場を後にした。しばらく走ると、別の車に派手に乗り上げて、車は炎上。ハーヴィーは全身が炎に包まれているが、実は購入した高価な全身耐熱スーツを着用しているのだ。二人の銀行強盗の「死体」は燃えてしまったのか、跡形もなくなってしまった、と報じられた…。あぁ、素晴らしきかなスタントマン!

【バンディッツ 第22段落】  ラストシーン。メキシコ。元気いっぱい、仲良く「生きている」ジョーとテリー、それにケイト。ケイトは「涙を流し、拉致されていたのを逃げ、警察に通報した」ので、最近二倍にも膨らんだ懸賞金まで手に入れられたのだ。ハーヴィーとピンクのブーツの可愛い子は結婚式を挙げている。銃でなく、頭を使って大金をせしめた五人組。満足して大笑いする五人組であった。

 だから、この映画、「俺たちに明日はある」ですよね?

以上。
<もっと詳しく>からスペースを含まず5088文字/文責:幸田幸

参考資料:「映画の森てんこ森」映画タイトル集
       http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm
      IMDb
      allcinema ONLINE
      Nostalgia.com
      CinemaClock.com
解説とネタばれ:2002/08/24アップ
2004/07/11更新: ◆テキストとリンク一部およびファイル書式
2005/06/10更新: ◆データ追加
2005/10/06更新: ◆追記
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