ラブ・アクチュアリー
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ラブ・アクチュアリー (2003)
LOVE ACTUALLY
 映画『 ラブ・アクチュアリー (2003) LOVE ACTUALLY 』をレヴュー紹介します。

 映画『 ラブ・アクチュアリー LOVE ACTUALLY 』を以下に目次的に紹介する。
■映画『 ラブ・アクチュアリー LOVE ACTUALLY 』のポスター、予告編および映画データ
■映画『 ラブ・アクチュアリー LOVE ACTUALLY 』の解説
 ネタばれをお好みでない方はこの解説をご覧下さい。
■映画『 ラブ・アクチュアリー LOVE ACTUALLY 』のあらすじ
■映画『 ラブ・アクチュアリー LOVE ACTUALLY 』のスタッフとキャスト
■映画『 ラブ・アクチュアリー LOVE ACTUALLY 』の<もっと詳しく>
 <もっと詳しく>は映画『 ラブ・アクチュアリー 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー(あらすじとネタバレ)です。※ご注意:映画『 ラブ・アクチュアリー (2003) LOVE ACTUALLY 』の内容やネタバレがお好みでない方は読まないで下さい。
■映画『 ラブ・アクチュアリー LOVE ACTUALLY 』の感想
■映画『 ラブ・アクチュアリー LOVE ACTUALLY 』の更新記録

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幸の鑑賞評価: 8つ星 
■映画『 ラブ・アクチュアリー (2003) LOVE ACTUALLY 』のポスター、予告編および映画データ
ラブ・アクチュアリー
ラブ・アクチュアリー
Links:  Official Web Site
Trailers:  UIP site -trailer
上映時間 Runtime: 2:09
製作国 Country: イギリス/アメリカ
UK / USA
製作会社
Production Company:
Universal Pictures [us]
DNA Films [gb]
Working Title Films [gb]
全米配給会社 Distributer: Universal Pictures [us]
全米初公開 Release Date: 2003/11/21 (limited)
日本初公開 R. D. in Japan: 2004/02/07
日本公開情報 : UIP
ジャンル Genre: コメディ/ロマンス
Comedy / Romance
MPAA Rating 指定: Rated R for sexuality, nudity and language.
日本語公式サイト
http://www.uipjapan.com/loveactually/index.htm
●スチルはnostalgia.com、予告編はcinemaclock.comより許諾をえて使用しています。
Filmography links and data courtesy of The Internet Movie Database & Nostalgia.com.
Filmography links and data courtesy of CinemaClock Canada Inc.
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■映画『 ラブ・アクチュアリー (2003) LOVE ACTUALLY 』の解説

 映画『 ラブ・アクチュアリー (2003) LOVE ACTUALLY 』は、『 フォー・ウェディング (1994) FOUR WEDDINGS AND A FUNERAL 』『 ノッティングヒルの恋人 (1999) NOTTING HILL 』『 ブリジット・ジョーンズの日記 (2001) BRIDGET JONES'S DIARY 』の脚本などを手掛けてきたリチャード・カーティスが贈る究極のロマンティック・コメディ。『 ラブ・アクチュアリー 』は初監督作品ということで力が入ったのか、ロマ・コメの王様ヒュー・グラントを筆頭に、キャストがとても豪華!まさに“ The ultimate romantic comedy. 《米国『 ラブ・アクチュアリー 』コピーTagline》”だ。
 ロマ・コメ好きの私としては、『 ラブ・アクチュアリー 』は、絶対に見逃せない映画だと思っていたら、たまたま飛行機内で観ることができた。ラッキー♪

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■映画『 ラブ・アクチュアリー (2003) LOVE ACTUALLY 』のあらすじ

 映画『 ラブ・アクチュアリー (2003) LOVE ACTUALLY 』では、ロンドンの町で起こったラブ・ストーリーがそれぞれ絡み合いながら、クリスマス・イヴにクライマックスを迎える様を描く。その『 ラブ・アクチュアリー 』の一つは、ヒュー・グラント演じる就任したばかりのイギリス首相が、ダウニング街 10 番地の首相官邸に初登庁した日に、お茶運びの女の子(マルティン・マカッチョン)に一目惚れしてしまうというストーリー。イギリス首相の姉を演じるのがエマ・トンプソンで、その夫役がアラン・リックマンだ。また、別『 ラブ・アクチュアリー 』のストーリーでは継父(リーアム・ニーソン)とその継子の関係を追う。群像劇である映画『 ラブ・アクチュアリー (2003) LOVE ACTUALLY 』の登場人物がそれぞれ微妙にリンクされていて、まさにイギリス国内は“ Love actually is all around. ラブ・アクチュアリー・イズ・オール・アラウンド”といった感じ。
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【『 ラブ・アクチュアリー 』のスタッフとキャスト】
監督: リチャード・カーティス Richard Curtis (Directed by)
製作: ティム・ビーヴァン Tim Bevan (producer)
    エリック・フェルナー Eric Fellner (producer)
    ダンカン・ケンワーシー Duncan Kenworthy (producer)
製作総指揮: リチャード・カーティス Richard Curtis (executive producer)
脚本: リチャード・カーティス Richard Curtis (screenplay)
撮影: マイケル・コールター Michael Coulter (Cinematography by)
編集: ニック・ムーア Nick Moore (Film Editing by)
音楽: クレイグ・アームストロング Craig Armstrong (Original Music by)
美術: ジム・クレイ Jim Clay (Production Design by)
衣装デザイン: ジョアンナ・ジョンストン Joanna Johnston (Costume Design by)
 
出演: ヒュー・グラント Hugh Grant as P.M.
    リーアム・ニーソン Liam Neeson as Daniel
    コリン・ファース Colin Firth as Jamie
    ローラ・リネイ Laura Linney as Sarah
    エマ・トンプソン Emma Thompson as Karen
    アラン・リックマン Alan Rickman as Harry
    キーラ・ナイトレイ Keira Knightley as Juliet
    マルティン・マカッチョン Martine McCutcheon as P.M.'s Tealady
    ローワン・アトキンソン Rowan Atkinson as Rufus, jewellery salesman
    ビル・ナイ Bill Nighy as Billy Mack
    ビリー・ボブ・ソーントン Billy Bob Thornton as President of US
    トーマス・サングスターム Thomas Sangster as Sam
    オリヴィア・オルソン Olivia Olson as Joanna Anderson
    クラウディア・シファー Claudia Schiffer as Carol
    ルシア・モニス Lucia Moniz as Aurelia
    ハイケ・マカッシュ Heike Makatsch as Mia
    キウェテル・イジョフォー Chiwetel Ejiofor as Peter
    アンドリュー・リンカーン Andrew Lincoln as Mark
    グレゴール・フィッシャー Gregor Fisher as Joe
    クリス・マーシャル Kris Marshall as Colin Frissell

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<もっと詳しく>

ストーリー展開の前知識やネタバレがお好みでない方は、読まないで下さい。
 映画『 ラブ・アクチュアリー (2003) LOVE ACTUALLY 』の豪華な主なキャストと、私のサイト内で取り上げた彼らの作品やアカデミー賞受賞・ノミネート作品といった主な作品、映画『ラブ・アクチュアリー』での役柄について書く。

●ヒュー・グラント 1960 年 9 月 9 日イギリス生まれ
モーリス (1987) MAURICE
フォー・ウェディング (1994) FOUR WEDDINGS AND A FUNERAL
いつか晴れた日に (1995) SENSE AND SENSIBILITY
ノッティングヒルの恋人 (1999) NOTTING HILL
ブリジット・ジョーンズの日記 (2001) BRIDGET JONES'S DIARY
トゥー・ウィークス・ノーティス (2002) TWO WEEKS NOTICE
アバウト・ア・ボーイ (2002) ABOUT A BOY
ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12カ月 (2004) BRIDGET JONES: THE EDGE OF REASON
 名門オクスフォード大学卒(カーティス監督や共演のローワン・アトキンソンと同じ)の知性漂う雰囲気、上品なイギリス発音の英語、甘いマスクに、はにかんだ微笑みがトレードマークのヒュー・グラントは、ロマンティック・コメディにおいてその才能を発揮する。 1995 年には娼婦との車内での猥褻行為で逮捕なんていうゴシップがあったりしたけど、あの優しいスマイルにはそんなことどうでもいいと思わせる魅力で溢れている。

 映画『 ラブ・アクチュアリー (2003) LOVE ACTUALLY 』でのヒュー・グラントの役…首相官邸のお茶くみスタッフである太目の女の子ナタリー(マルティン・マカッチョン)に一目惚れするイギリス首相デヴィッド。エマ・トンプソン演じる主婦カレンの弟。新しく首相に就任したデヴィッドは、大国アメリカに対して弱腰外交だが、ナタリーにセマるアメリカ大統領(ビリー・ボブ・ソーントン)を見て、一気に政策変更。首相のスタッフやイギリス国民から支持を得る。“実際に愛はどこにでもある”というメッセージを送る映画『 ラブ・アクチュアリー (2003) LOVE ACTUALLY 』は、イギリスへの愛に溢れている。

●リーアム・ニーソン 1952 年 6 月 7 日北アイルランド生まれ
シンドラーのリスト (1993) SCHINDLER'S LIST 』 1994 年アカデミー主演男優賞ノミネート
ネル (1994) NELL
K−19 (2002) K-19: THE WIDOWMAKER
 エリートな共演者ヒュー・グラントとは違って、ギネスビールの運搬やトラック運転手、建築家の助手、アマチュア・ボクサーと色々な職を転々としていたりするが、その人生経験や 1 m 93 cm の大きな体と 15 歳の時にボクシングで折った鼻といった肉体的な特徴でカリスマ性を発揮し、知的で深遠な役もこなしてしまう。映画『 ネル 』で知り合ったナターシャ・リチャードソン Natasha Richardson と 1994 年に結婚し、2人の息子がいるそうだ。

 映画『 ラブ・アクチュアリー (2003) LOVE ACTUALLY 』でのリーアム・ニーソンの役…妻を亡くしたばかりの男性ダニエル。悲しみで胸がいっぱいのダニエルだが、自分とは血のつながらない、妻が残した 11 歳の息子サム(トーマス・サングスターム)のことも心配。元気のないサムがどんな問題ごとを抱えているのか気をもむが、サムの悩みは“恋”だった。キュートな少年サムの意中の相手は、学校一の人気者であるアメリカ人の女の子ジョアンナ(オリヴィア・オルソン)だ。サムの恋を応援していくうちに、ダニエルの悲しみは徐々に癒されていく。ラスト近くでは、亡き妻と交わしたジョークのごとく、元(?)スーパーモデルのクラウディア・シファー Claudia Schiffer に似た女性キャロル(クラウディア・シファーご本人:『 ズーランダー (2001) ZOOLANDER 』等)と出会い、これから恋が芽生えそうな感じに。

●コリン・ファース 1960 年 9 月 10 日イギリス生まれ
イングリッシュ・ペイシェント (1996) THE ENGLISH PATIENT
恋におちたシェイクスピア (1998) SHAKESPEARE IN LOVE
ブリジット・ジョーンズの日記 (2001) BRIDGET JONES'S DIARY
ロイヤル・セブンティーン (2003) WHAT A GIRL WANTS
真珠の耳飾りの少女 (2003) GIRL WITH A PEARL EARRING
 『 ブリジット・ジョーンズの日記 』でそのカッコよさによろめいた。『 ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12カ月 (2004) BRIDGET JONES: THE EDGE OF REASON 』(もちろんヒュー・グラントも出演)が楽しみだ〜!

 映画『 ラブ・アクチュアリー (2003) LOVE ACTUALLY 』でのコリン・ファースの役…恋人の間男が実の弟だったという、ミステリー作家ジェイミー。傷心のまま南フランスに行き、片田舎のコテージで創作活動に入るが、そこで運命の出会い。お相手はそのコテージのメイドで、ポルトガルから出稼ぎにやって来た女性オーレリア(ルシア・モニス)だ。お互いに心惹かれあいながら、言葉の通じない 2 人の関係は進展することがなかったが、南仏での最後の日、別れ際にオーレリアは思い切ってジェイミーにキスをした。そんな彼女に何も言えなかったジェイミーは、イギリスに帰ると、ポルトガル語の勉強に励む。そしてクリスマスの日、ポルトガルへと飛んだジェイミーは、オーレリアを迎えに行く。なんとオーレリアも、英語が話せるようになっていた。

●ローラ・リネイ 1964 年 2 月 5 日アメリカ生まれ
真実の行方 (1996) PRIMAL FEAR
トゥルーマン・ショー (1998) THE TRUMAN SHOW
ユー・キャン・カウント・オン・ミー (2000) YOU CAN COUNT ON ME 』 2001 年アカデミー主演女優賞ノミネート
プロフェシー (2002) THE MOTHMAN PROPHECIES
ライフ・オブ・デビッド・ゲイル (2003) THE LIFE OF DAVID GALE
ミスティック・リバー (2003) MYSTIC RIVER

 映画『 ラブ・アクチュアリー (2003) LOVE ACTUALLY 』でのローラ・リネイの役…長年思い続けている同僚の男性カール(ロドリゴ・サントロ)に気持ちを伝えられないでいる女性サラ。上司のハリー(アラン・リックマン)からカールもサラのことが好きだと助言を受けるが、サラは踏み出せないでいた。しかし、会社のクリスマス・パーティでカールからダンスを誘われ、 2 人はいい雰囲気に。サラの部屋でベッド・インかと思いきや、よくかかってくるサラの携帯電話が鳴った。こんな時に放っておけばいいのにと思うが、サラは電話に出ざるを得ない。それは、精神病院に入院する、サラの兄(弟)マイケルからだ。精神不安定なマイケルはしょっちゅう携帯に電話をかけてくるが、親を亡くして 2 人で生きてきた兄をサラは見捨てることができない。カールの気持ちはヒート・ダウン。あーぁ、「サラに理解を示してあげてよ!」と心の中でカールに怒る私。クリスマスの日、結局、兄への愛をとったサラは、病院でマイケルと抱擁を交わすのだった。

●エマ・トンプソン 1959 年 4月 15 日イギリス生まれ
ハワーズ・エンド (1992) HOWARDS END 』 1993 年アカデミー主演女優賞受賞
ジュニア (1994) JUNIOR
いつか晴れた日に (1995) SENSE AND SENSIBILITY 』 1996 年アカデミー脚色賞受賞・主演女優賞ノミネート
トレジャー・プラネット (2002) TREASURE PLANET
ジャスティス 闇の迷宮 (2003) IMAGINING ARGENTINA

 映画『 ラブ・アクチュアリー (2003) LOVE ACTUALLY 』でのエマ・トンプソンの役…ヒュー・グラント演じるイギリス首相の姉で、リーアム・ニーソン演じるダニエルの友達で、アラン・リックマン演じる夫ハリーから浮気に走ってしまいそうな妻カレン。夫の会社のクリスマス・パーティで、夫ハリーに誘惑の視線を投げかける秘書のミア(ハイケ・マカッシュ:
バイオハザード (2001) RESIDENT EVIL
アナトミー2 (2003) ANATOMIE 2 (原題) / ANATOMY 2 (英題)
サウンド・オブ・サンダー (2004) A SOUND OF THUNDER 』等)を発見。ハリーが内緒で買ってきたネックレスを見つけたカレンは、てっきり自分へのクリスマス・プレゼントだと思い、浮気の疑念を払拭していたが、実際にハリーがくれたのは以前好きだと言ったジョニ・ミッチェル Joni Mitchell のCD。家族には平静を装うカレンだが、胸は張り裂けそうだ。家族で 2 人の子供たちが通う小学校のクリスマス学芸会に出かけるが…。

●アラン・リックマン 1946 年 2 月 21 日イギリス生まれ
いつか晴れた日に (1995) SENSE AND SENSIBILITY
ギャラクシー・クエスト (1999) GALAXY QUEST
ハリー・ポッターと賢者の石 (2001) HARRY POTTER AND THE SORCERER'S STONE / HARRY POTTER AND THE PHILOSOPHER'S STONE
ハリー・ポッターと秘密の部屋 (2002) HARRY POTTER AND THE CHAMBER OF SECRETS
ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 (2004) HARRY POTTER AND THE PRISONER OF AZKABAN
『 銀河ヒッチハイク・ガイド (2005) THE HITCHHIKER'S GUIDE TO THE GALAXY
 『ハリー・ポッター』シリーズのスネイプ先生でお馴染みだけど、私の中では『 ギャラクシー・クエスト 』のドクター・ラザラスが最高!

 映画『 ラブ・アクチュアリー (2003) LOVE ACTUALLY 』でのアラン・リックマンの役…自分の秘書ミア(ハイケ・マカッシュ)からモーションをかけられ、浮気心が騒ぐ中年男性ハリー。しかし、ラストの学芸会の後で、妻カレンが自分の邪(よこし)まな心に気付いていたことを知り、また、そんな妻と子供たちの睦まじい姿を見て、本当に大切なのは家族だということを再認識する。

●キーラ・ナイトレイ 1985 年 3 月 26 日イギリス生まれ
ベッカムに恋して (2002) BEND IT LIKE BECKHAM
パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち (2003) PIRATES OF THE CARIBBEAN: THE CURSE OF THE BLACK PEARL
 俳優の父と劇作家の母を持つキーラ・ナイトレイは、『 スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス (1999) STAR WARS: EPISODE I - THE PHANTOM MENACE 』への出演でアメリカでも注目されるようになり、『 ベッカムに恋して 』で人気沸騰、メジャー作品『 パイレーツ・オブ・カリビアン 』の主用キャストの座を掴む。その可愛さで今後の活躍に期待のかかる若手女優の一人だ。

 映画『 ラブ・アクチュアリー (2003) LOVE ACTUALLY 』でのキーラ・ナイトレイの役…黒人男性ピーター(キウェテル・イジョフォー:
堕天使のパスポート (2002) DIRTY PRETTY THINGS
メリンダとメリンダ (2004) MELINDA AND MELINDA 』等)と幸せに結婚式を挙げたが、夫の白人の親友マーク(アンドリュー・リンカーン)に嫌われていることを気にしている女性ジュリエット。最初私は、マークがジュリエットに冷たいのは、イギリス映画だから、マークがピーターを愛しているからだと思っていたのだが、本当のマークの想い人はジュリエットだった。自分が映った結婚式のヴィデオ・テープを観るために、画家であるマークの部屋に上がりこんだジュリエットは、真実を知る。テープに映っているのは、自分の姿ばかり。クリスマスの日、マークはピーターとジュリエットの家を聖歌隊を装って訪ねた。ピーターに気付かれないように、マークはフリップに思いのたけを書いて、ジュリエットに愛の告白。こんなことされて、心の動かない女性っているかな?ジュリエットは帰っていくマークを追って、キスをする。うーん、これってこれでマークの想いにピリオドが打たれるってことなのか、それとも泥沼の三角関係の始まりか…?

●マルティン・マカッチョン 1976 年 5 月 14 日イギリス生まれ
キス★キス★バン★バン (2000) KISS KISS (BANG BANG)
 これまでに2つのシングルヒットと1枚のアルバムがある歌手でもある。

 映画『 ラブ・アクチュアリー (2003) LOVE ACTUALLY 』でのマルティン・マカッチョンの役…世界中の太目の女性に勇気を与えたと思われる女性ナタリー。クリスマスの日、警備を引き連れ、英国首相デヴィッドはナタリーを探しに、ロンドンの下町にやって来た。一軒一軒確かめ、やっとナタリーを見つけるが、彼女はこれから家族親戚と共に地元小学校の学芸会に出かけるところ。それでデヴィッドも公用車を使って一緒に小学校に赴くことに。デヴィッドと鉢合わせた姉のカレンは大喜び。学芸会のクライマックス、舞台後ろの幕が引かれると、そこにはキスを交わす英国首相とナタリーの姿!驚いた二人は、手を上げて観客の歓声に答える。

●ローワン・アトキンソン 1955 年 1 月 6 日イギリス生まれ
『 ミスター・ビーン<TVM> (1989〜1991) MR. BEAN 』
フォー・ウェディング (1994) FOUR WEDDINGS AND A FUNERAL
ビーン (1997) BEAN 』リチャード・カーティス脚本
スクービー・ドゥー (2002) SCOOBY-DOO
ジョニー・イングリッシュ (2003) JOHNNY ENGLISH

 映画『 ラブ・アクチュアリー (2003) LOVE ACTUALLY 』でのローワン・アトキンソンの役…クリスマスの天使か悪魔か、デパートの宝石売り場の店員ルーファス。秘書のミアにネックレスを買おうとするハリーの邪魔をするかのように、ゆーっくりとラッピングを行ったり、少年サムがアメリカに帰ってしまうジョアンナに告白しに飛行場にやってきた時、サムが搭乗口より中に入れるようにするためか、わざと係員の気をひいたりする。

●ビル・ナイ 1949 年イギリス生まれ
アンダーワールド (2003) UNDERWORLD

 映画『 ラブ・アクチュアリー (2003) LOVE ACTUALLY 』でのビル・ナイの役…過去の自分のヒット曲をクリスマス用に歌詞変更し、落ち目からの復活にかける老齢ロッカーのビリー・マック。映画内でビリーの持ち歌である♪ Love is all around ♪が聞かれるが、実際は 1964 年結成のバンド、ザ・トロッグス The Troggs のヒット曲。ロバート・パーマー Robert Palmer ( 1949-2003 :去年の 9 月に心臓発作でお亡くなりになっていたとは知らなかった。合掌)のヒット曲♪ Addicted to Love ♪みたいな、セクシーおネエさんのバンドを従えたプロモーション・ヴィデオを作製したり、TVやラジオでハチャメチャにインタヴューに応えたりといった宣伝活動のお蔭で、新曲♪ Christmas is all around ♪は見事にイギリスNo.1を獲得。再び返り咲いたビリーだが、人気におぼれた若い頃とは違って、年老いたロッカーは何が大切かを知るようになっていた。大切な人と暮らすクリスマス。ビリーは、浮き沈みを経験しながらも、自分を支え続けてくれたマネージャー、ジョー(グレゴール・フィッシャー)と過ごすことにした。

●ビリー・ボブ・ソーントン 1955 年 8 月 4 日アメリカ生まれ
『 スリング・ブレイド (1996) SLING BLADE 』 1997 年アカデミー脚色賞受賞・主演男優賞ノミネート
『 シンプル・プラン (1998) A SIMPLE PLAN 』 1999 年アカデミー助演男優賞ノミネート
シン・レッド・ライン (1998) THE THIN RED LINE 』 (thanks)
ギフト (2000) THE GIFT 』等で脚本
DADDY AND THEM (2001)
バーバー (2001) THE MAN WHO WASN'T THERE
バンディッツ (2001) BANDITS
WAKING UP IN RENO (2002)
LEVITY (2003)
ディボース・ショウ (2003) INTOLERABLE CRUELTY
ラブ・アクチュアリー (2003) LOVE ACTUALLY
バッドサンタ (2003) BAD SANTA
アラモ (2003) THE ALAMO 』等で出演

 映画『 ラブ・アクチュアリー (2003) LOVE ACTUALLY 』でのビリー・ボブ・ソーントンの役…傲慢でスケベなアメリカ大統領。首脳会談のために来英したアメリカ大統領は、イギリスに対して強硬姿勢。そんな唯一の超大国アメリカに対するイギリス国内の不満は、日本でも同様に見られるものだ。今のご時勢、どこの国にもある現象なのかもしれないな。一国の主が相手国の官邸のお茶くみの女の子に手を出すことなんてあるんだろうかと思うけど…うーん、どうだろう?ビリー・ボブ・ソーントン演じるアメリカ大統領のキャラクターは、イラク戦争を始めたブッシュ米大統領への批難を表しているような気がする。

●クリス・マーシャル 1974 年生まれ
アイリス (2001) IRIS
サハラに舞う羽根 (2002) THE FOUR FEATHERS

 映画『 ラブ・アクチュアリー (2003) LOVE ACTUALLY 』でのクリス・マーシャルの役…イギリスのモテナイくんであるコリン。だけどなぜかアメリカではモテる!イギリスの女の子には自分の良さがわからないが、アメリカの女の子なら自分を愛してくれるという根拠のない確信を持って渡米。それもなぜか中西部の州ウィスコンシン Wisconsin へ。雪深いウィスコンシンに到着すると、コリンは自分の想像通りに即バーへ。そして自分の想像通りにモテた!そして美しいアメリカ人の恋人を連れて凱旋帰国するのだ。これって、イギリスのヘンな奴がアメリカでは受け入れられるという皮肉が込められている?

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映画『 ラブ・アクチュアリー (2003) LOVE ACTUALLY 』の感想

 映画『 ラブ・アクチュアリー (2003) LOVE ACTUALLY 』の冒頭で、ヒュー・グラント演じるイギリス首相が語る。
“Whenever I get gloomy with the state of the world, I think of the arrivals gate at Heathrow Airport. General opinion's starting to make out that we live in a world of hatred and greed, but I don't see that. It seems to me that love is everywhere. Often it's not particularly dignified or newsworthy, but it's always there - fathers and sons, mothers and daughters, husbands and wives, boyfriends, girlfriends, old friends. When the planes hit the twin towers, as far as I know none of the phone calls from the people on board were messages of hate or revenge - they were all messages of love. And if you look for it, I've got a sneaking suspicion that love actually is all around. (世界情勢に憂鬱な気分の時、僕はいつもヒースロー空港の到着ゲートを思う。僕たちが憎悪と貪欲の世界に暮らしていると世論では仕立て上げ始めているようだけど、僕はそうは思わない。僕には愛がどこにでも存在しているように思える。特に威厳があり報道価値あるものとして見られないことがよくあるけど、愛はいつもそこにある。−父親と息子、母親と娘、夫妻、恋人同士、旧友。飛行機がツイン・タワーに突っ込んだ時、僕の知る限りでは、機内の人々からの電話のメッセージには憎しみや復讐なんてものはなかった。それらは全部愛のメッセージだったんだ。僕は密かに感づいている。探せば、愛は現実にどこにでもあるということを。<幸の訳です>)”

 最初から泣かせる台詞である。空港に行くといつも以前より厳しくなったボディ・チェックに 9.11 を思い出す。ラブ・コメ映画『 ラブ・アクチュアリー (2003) LOVE ACTUALLY 』は、 9.11 の報復として行われたイラク戦争への反対を表明している映画だと思った。アメリカの言いなりにならず、尊厳あるイギリス国民として政治を行おうと、若きブレア英国首相にご提案申し上げているのだ。戦争なんかしなくても、一人ひとりが身近な人を愛し、大切にしていけば、そのリンクは世界中に広がっていき、平和が訪れるようになると訴えているような気がする。中東地域の混乱は、本を正せば、嘗てのイギリスの三枚舌外交に端を発するのではないだろうか。長い歴史と共にそのような罪も背負っているイギリスには、イラクにも平和な“ LOVE ACTUALLY ”状態をもたらしていただきたいものだ。

以上。
<もっと詳しく>からスペースを含まず8816文字/文責:幸田幸

参考資料:「映画の森てんこ森」映画タイトル集
       http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm
      IMDb
      allcinema ONLINE
      Nostalgia.com
      CinemaClock.com
      公式サイト(英語版)
       http://www.loveactually.com/
■映画『 ラブ・アクチュアリー 』の更新記録
2003/09/17新規: ファイル作成
2004/02/01更新: ◆<もっと詳しく>
2004/04/01更新: ◆<もっと詳しく>追記
2005/03/03更新: ◆一部テキスト追記と書式変更
2005/06/17更新: ◆データ追加
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幸田 幸
coda_sati@hotmail.com
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