パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち
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パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち (2003)
PIRATES OF THE CARIBBEAN: THE CURSE OF THE BLACK PEARL
 映画『 パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち (2003) PIRATES OF THE CARIBBEAN: THE CURSE OF THE BLACK PEARL 』をレヴュー紹介します。

 映画『 パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち (2003) PIRATES OF THE CARIBBEAN: THE CURSE OF THE BLACK PEARL 』を以下に目次別に紹介する。
■映画『 パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち 』のポスター、予告編およびデータ
■映画『 パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち 』の解説
■映画『 パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち 』の情報とキャッチコピー
 ネタばれをお好みでない方はこの解説とキャッチコピーをご覧下さい。
■映画『 パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち 』のスタッフとキャスト
■映画『 パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち 』のスタッフと主な作品
■映画『 パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち 』のキャストと主な作品
■映画『 パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち 』のストーリー(ネタばれ)
■映画『 パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち 』の<もっと詳しく>
 <もっと詳しく>は映画『 パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー(あらすじとネタバレ)です。※ご注意:映画『 パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち 』の内容やネタばれがお好みでない方は読まないで下さい。
■映画『 パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち 』の感想(ネタバレあり)
■映画『 パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち 』の解説
映画『 パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち 』の主演ジョニー・デップ Johnny Depp について
■映画『 パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち 』のエッセイ
■映画『 パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち 』の更新記録

★★★映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』
パイレーツ・オブ・カリビアン/生命(いのち)の泉 (2011)
パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド (2007)
パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト (2006) 』
パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち (2003)

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幸の鑑賞評価: 8つ星 
■映画『 パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち 』のポスター、予告編および映画データ
パイレーツ・オブ・カリビアン/
呪われた海賊たち

パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち
Links:  Official Web Site
Trailers:  Quick Time5.6Mb
Quick Time13.5Mb
Quick Time27.5Mb
Download:  QuickTime
上映時間 Runtime: 2:23
製作国 Country: アメリカ USA
製作会社
Production Company:
Jerry Bruckheimer Films [us]
Touchstone Pictures [us]
Walt Disney Pictures [us]
全米配給会社 Distributer: Buena Vista Pictures [us]
The Walt Disney Company [us]
全米初公開 Release Date: 2003/07/09
日本初公開 R. D. in Japan: 2003/08/02 予定
日本公開情報 : ブエナビスタ
ジャンル Genre: アクション/アドベンチャー
Action / Adventure / Comedy
MPAA Rating 指定: Rated PG-13 for action/adventure violence.
日本語公式サイト
http://www.disney.co.jp/movies/pirates/index.html
●スチルはnostalgia.com、予告編はcinemaclock.comより許諾をえて使用しています。
Filmography links and data courtesy of The Internet Movie Database & Nostalgia.com.
Filmography links and data courtesy of CinemaClock Canada Inc.
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■映画『 パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち 』の解説

 映画『 パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち (2003) PIRATES OF THE CARIBBEAN: THE CURSE OF THE BLACK PEARL 』は、ジョニー・デップが主演のアクション・アドベンチャー映画。英語のタイトルは「パイレーツ・オブ・カリビアン 黒真珠の呪い」だ。ジェリー・ブラッカイマー製作、ゴア・ヴァービンスキー監督の『 パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち 』、公開が待ち遠しい!(【解説】は 2003/07/31 に記載したものです。下記のレヴューを記載した 2004/06/26 現在は、『 パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト (2006) PIRATES OF THE CARIBBEAN: DEAD MAN'S CHEST 』の公開が待ち遠しい!!)

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■映画『 パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち 』の情報とキャッチコピー

 映画『 パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち 』は、タイトルを見ただけでワクワクする。
 ディズニー映画最新情報「パイレーツ・オブ・カリビアン」オフィシャルサイトを観ると、こんな劇的なFlash Movie (フラッシュ・ムービー)から始まる。
「それは、海賊たちが大海を荒らしまわった遥かな時代−
運命に立ち向かう若者−ウイル・ターナー
呪いを解く鍵を握る女−エリザベス・スワン
自由を愛する一匹狼−ジャック・スパロウ
死を許されない海賊−キャプテン・バルボッサ
その呪いを解くのは、愛」

 ディズニーランドの人気アトラクション“カリブの海賊”を『 パール・ハーバー (2001) PEARL HARBOR 』のジェリー・ブラッカイマー製作、「ザ・リング」のゴア・ヴァービンスキー監督で映画化したアクション・アドベンチャー大作。魔の海を舞台にひとつのメダルを巡って展開する4人の男女のミステリアスな運命の物語を壮大なスケールで描く。主演は「ブロウ」『 フロム・ヘル (2001) FROM HELL 』のジョニー・デップと「ロード・オブ・ザ・リング」のオーランド・ブルーム。共演に「シャイン」のジェフリー・ラッシュと『 ベッカムに恋して (2002) BEND IT LIKE BECKHAM 』のキーラ・ナイトレイ。
 17世紀、海賊たちが大海原を荒らしまわっていた遥かなる時代。カリブ海の港ポートロイヤル。美しい総督の娘エリザベスはかつて少年ウィルから手に入れた黄金のメダルを今も大切に身につけていた。ある日、キャプテン・バルボッサ率いる冷酷な海賊たちが町に現われ、エリザベスをさらっていった。逞しい若者へと成長したウィルは彼女を守るため勇敢に立ち向かったが、海賊たちは剣でその心臓を貫かれても死ななかった。エリザベスを助け出すため一匹狼の海賊ジャック・スパロウと手を組んだウィルは、彼からバルボッサとその手下たちの恐るべき真実を知らされるのだった…。

 映画『 パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち 』は、幸の気に入りのジョニー・デップ主演、なんとジャック・スパロウ役の美しいこと!彼の映画は、思い出すと、『 シザーハンズ (1990) EDWARD SCISSORHANDS 』、『 ナインスゲート (1999) THE NINTH GATE 』、『 スリーピー・ホロウ (1999) SLEEPY HOLLOW 』、『 ショコラ (2000) CHOCOLAT 』、『 フロム・ヘル (2001) FROM HELL 』など見てあるかな。ジョニー・デップについては、ここをクリック

※以上は、「パイレーツ・オブ・カリビアン」公式サイトのストーリーからの抜粋も含まれています。リンクは幸がアレンジしています。
※『 パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち (2003) PIRATES OF THE CARIBBEAN: THE CURSE OF THE BLACK PEARL 』(パイレーツ・オブ・カリビアン)のネタばれを含む詳しいストーリーは、エッセイ集「シャイな幸の独り言」の「パイレーツ・オブ・カリビアン」でも紹介しています。
※『 パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト (2006) PIRATES OF THE CARIBBEAN: DEAD MAN'S CHEST 』(パイレーツ・オブ・カリビアン2)も2006年公開。幸が情報を掻き集めて解説しています。是非お読み下さい。

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【『 パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち 』のスタッフとキャスト】
監督: ゴア・ヴァービンスキー Gore Verbinski (Directed by)
製作: ジェリー・ブラッカイマー Jerry Bruckheimer (producer)
製作総指揮: ポール・ディーソン Paul Deason (executive producer)
    チャド・オマン Chad Oman (executive producer)
    マイク・ステンソン Mike Stenson (executive producer)
    ブルース・ヘンドリックス Bruce Hendricks (executive producer)
脚本: テッド・エリオット Ted Elliott (screen story & screenplay)
    テリー・ロッシオ Terry Rossio (screen story & screenplay)
    スチュアート・ビーティー Stuart Beattie (screen story)
    ジェイ・ウォルパート Jay Wolpert (screen story)
音楽: クラウス・バデルト Klaus Badelt (Original Music by)
    ハンス・ジマー Hans Zimmer (Original Music by) 
撮影: ダリウス・ウォルスキー Dariusz Wolski (Cinematography by)
編集: スティーブン・E・リヴキン Stephen E. Rivkin (Film Editing by)
    アーサー・シュミット Arthur Schmidt (Film Editing by)
    クレイグ・ウッド Craig Wood (Film Editing by)
美術: ブライアン・モリス Brian Morris (Production Design by)
衣装: ペニー・ローズ Penny Rose (Costume Design by)

出演: ジョニー・デップ Johnny Depp as Jack Sparrow ジャック・スパロウ
    ジェフリー・ラッシュ Geoffrey Rush as Barbossa バルボッサ
    オーランド・ブルーム Orlando Bloom as Will Turner ウィル・ターナー
    キーラ・ナイトレイ Keira Knightley as Elizabeth Swann エリザベス・スワン
    ジャック・ダヴェンポート Jack Davenport as Norrington ノリントン
    ジョナサン・プライス Jonathan Pryce as Governor Weatherby Swann ウェザビー・スワン
    リー・アレンバーグ Lee Arenberg as Pintel ピンテル
    マッケンジー・クルック Mackenzie Crook as Ragetti ラゲッティ
    ダミアン・オハラ Damian O'Hare as Lt. Gillette ジレット中尉
    ジャイルズ・ニュー Giles New as Murtogg マートッグ
    アンガス・バーネット Angus Barnett as Mullroy マロイ
    ケビン・マクナリー Kevin McNally as Joshamee Gibbs ギブズ氏
    トレヴァ・エチエンヌ Treva Etienne as Koehler コーラー
    マイケル・ベリー・Jr Michael Berry Jr. as Twigg トゥウィッグ
    ゾーイ・サルダナ Zoe Saldana as Anamaria アナマリア
    ガイ・シナー Guy Siner as Harbormaster 港務長
    ラルフ・P・マーティン Ralph P. Martin as Mr. Brown ブラウン氏
    デビッド・ベイリー David Bailie as Cotton コットン
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<もっと詳しく>

ストーリー展開の前知識やネタバレがお好みでない方は、読まないで下さい。
■映画『 パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち 』のスタッフと主な作品

○監督: ゴア・ヴァービンスキー
『 ザ・メキシカン (2001) THE MEXICAN 』
『 ザ・リング (2002) THE RING 』
パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト (2006) PIRATES OF THE CARIBBEAN: DEAD MAN'S CHEST 』等

○製作: ジェリー・ブラッカイマー
パール・ハーバー (2001) PEARL HARBOR
9デイズ (2002) BAD COMPANY
カンガルー・ジャック (2003) KANGAROO JACK
ヴェロニカ・ゲリン (2003) VERONICA GUERIN 』
バッドボーイズ2バッド (2003) BAD BOYS 2 BAD
キング・アーサー (2004) KING ARTHUR
パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト (2006) PIRATES OF THE CARIBBEAN: DEAD MAN'S CHEST 』等

○脚本: テッド・エリオット&テリー・ロッシオ
『 シュレック (2001) SHREK 』< 2002 年アカデミー脚色賞ノミネート>
トレジャー・プラネット (2002) TREASURE PLANET
パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト (2006) PIRATES OF THE CARIBBEAN: DEAD MAN'S CHEST 』等

○脚本: ジェイ・ウォルパート
モンテ・クリスト伯 (2002) THE COUNT OF MONTE CRISTO 』等

○製作総指揮: ポール・ディーソン
マーズ・アタック! (1996) MARS ATTACKS! 』
13デイズ (2000) THIRTEEN DAYS
アダルト♂スクール (2003) OLD SCHOOL 』等

○製作総指揮: ブルース・ヘンドリックス
パール・ハーバー (2001) PEARL HARBOR 』等

○製作総指揮: チャド・オマン マイク・ステンソン
パール・ハーバー (2001) PEARL HARBOR
9デイズ (2002) BAD COMPANY
カンガルー・ジャック (2003) KANGAROO JACK
ヴェロニカ・ゲリン (2003) VERONICA GUERIN 』
バッドボーイズ2バッド (2003) BAD BOYS 2 BAD
キング・アーサー (2004) KING ARTHUR 』等

○音楽: クラウス・バデルト
グラディエーター (2000) GLADIATOR 』(additional music)
M:I−2 (2000) MISSION: IMPOSSIBLE 2 / M:I-2 』(additional music)
ハンニバル (2001) HANNIBAL 』(additional music)
パール・ハーバー (2001) PEARL HARBOR 』(additional music)
タイムマシン (2002) THE TIME MACHINE
K−19 (2002) K-19: THE WIDOWMAKER
リベリオン (2002) EQUILIBRIUM
リクルート (2003) THE RECRUIT
閉ざされた森 (2003) BASIC
セイブ・ザ・ワールド (2003) THE IN-LAWS
キャットウーマン (2004) CATWOMAN 』等

○音楽: ハンス・ジマー
レインマン (1988) RAIN MAN 』< 1989 年アカデミー作曲賞ノミネート>
『 ライオン・キング (1994) THE LION KING 』< 1995 年アカデミー作曲賞受賞>
『 天使の贈りもの (1996) THE PREACHER'S WIFE 』< 1997 年アカデミー音楽賞ノミネート>
『 恋愛小説家 (1997) AS GOOD AS IT GETS 』< 1998 年アカデミー音楽賞ノミネート>
シン・レッド・ライン (1998) THE THIN RED LINE 』< 1999 年アカデミー音楽賞ノミネート>
『 プリンス・オブ・エジプト (1998) THE PRINCE OF EGYPT 』< 1999 年アカデミー音楽賞ノミネート>
グラディエーター (2000) GLADIATOR 』< 2001 年アカデミー作曲賞ノミネート>
M:I−2 (2000) MISSION: IMPOSSIBLE 2 / M:I-2
ハンニバル (2001) HANNIBAL
パール・ハーバー (2001) PEARL HARBOR
スピリット (2002) SPIRIT: STALLION OF THE CIMARRON
ティアーズ・オブ・ザ・サン (2003) TEARS OF THE SUN
マッチスティック・メン (2003) MATCHSTICK MEN
ラスト サムライ (2003) THE LAST SAMURAI
恋愛適齢期 (2003) SOMETHING'S GOTTA GIVE
サンダーバード (2004) THUNDERBIRDS
キング・アーサー (2004) KING ARTHUR 』等

○撮影: ダリウス・ウォルスキー
9デイズ (2002) BAD COMPANY 』等

○編集: スティーブン・E・リヴキン
アリ (2002) ALI 』等

○編集: アーサー・シュミット
『 歌え!ロレッタ愛のために (1980) COAL MINER'S DAUGHTER 』< 1981 年アカデミー編集賞ノミネート>
『 ロジャー・ラビット (1988) WHO FRAMED ROGER RABBIT 』< 1989 年アカデミー編集賞受賞>
フォレスト・ガンプ/一期一会 (1994) FORREST GUMP 』< 1995 年アカデミー編集賞受賞>
ホワット・ライズ・ビニース (2000) WHAT LIES BENEATH 』等

○美術: ブライアン・モリス
『 エビータ (1996) EVITA 』< 1997 年アカデミー美術賞受賞>
運命の女 (2002) UNFAITHFUL 』等

○衣装: ペニー・ローズ
『 ギャンブル・プレイ (2002) THE GOOD THIEF
キング・アーサー (2004) KING ARTHUR 』等

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■映画『 パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち 』のキャストと主な作品
☆ジョニー・デップ as ジャック・スパロウ〔謎の海賊〕
シザーハンズ (1990) EDWARD SCISSORHANDS
妹の恋人 (1993) BENNY & JOON
GO!GO!L.A. (1998) L.A. WITHOUT A MAP 』
ナインスゲート (1999) THE NINTH GATE
スリーピー・ホロウ (1999) SLEEPY HOLLOW
ショコラ (2000) CHOCOLAT
フロム・ヘル (2001) FROM HELL
パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち (2003) PIRATES OF THE CARIBBEAN: THE CURSE OF THE BLACK PEARL 』< 2004 年アカデミー主演男優賞ノミネート>
シークレット・ウインドウ (2004) SECRET WINDOW
リバティーン (2004) THE LIBERTINE
ネバーランド (2004) FINDING NEVERLAND 』< 2005 年アカデミー主演男優賞ノミネート>
フレンチなしあわせのみつけ方 (2004) ILS SE MARIERENT ET EURENT BEAUCOUP D'ENFANTS / AND THEY LIVED HAPPILY EVER AFTER
チャーリーとチョコレート工場 (2005) CHARLIE AND THE CHOCOLATE FACTORY
ティム・バートンのコープスブライド (2005) TIM BURTON'S CORPSE BRIDE
パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト (2006) PIRATES OF THE CARIBBEAN: DEAD MAN'S CHEST 』等

☆ジェフリー・ラッシュ as バルボッサ〔呪われた船ブラックパールの船長〕
『 シャイン (1995) SHINE 』< 1997 年アカデミー主演男優賞受賞>
エリザベス (1998) ELIZABETH 』
恋におちたシェイクスピア (1998) SHAKESPEARE IN LOVE 』< 1999 年アカデミー助演男優賞ノミネート>
『 クイルズ (2000) QUILLS 』< 2001 年アカデミー主演男優賞ノミネート>
フリーダ (2002) FRIDA
バンガー・シスターズ (2002) THE BANGER SISTERS
ファインディング・ニモ (2003) FINDING NEMO
ディボース・ショウ (2003) INTOLERABLE CRUELTY
ライフ・イズ・コメディ! ピーター・セラーズの愛し方 (2004) THE LIFE AND DEATH OF PETER SELLERS
ミュンヘン (2005) MUNICH 』等

☆オーランド・ブルーム as ウィル・ターナー〔腕の立つ鍛冶屋職人〕
ロード・オブ・ザ・リング (2001) THE LORD OF THE RINGS: THE FELLOWSHIP OF THE RING <前編>
ロード・オブ・ザ・リング (2001) THE LORD OF THE RINGS: THE FELLOWSHIP OF THE RING <後編>
ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還 (2003) THE LORD OF THE RINGS: THE RETURN OF THE KING
トロイ (2004) TROY
キングダム・オブ・ヘブン (2005) KINGDOM OF HEAVEN
エリザベスタウン (2005) ELIZABETHTOWN 』
パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト (2006) PIRATES OF THE CARIBBEAN: DEAD MAN'S CHEST 』等

☆キーラ・ナイトレイ as エリザベス(成人役)〔カリブ海英国領総督の娘〕
ベッカムに恋して (2002) BEND IT LIKE BECKHAM
ラブ・アクチュアリー (2003) LOVE ACTUALLY
キング・アーサー (2004) KING ARTHUR
パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト (2006) PIRATES OF THE CARIBBEAN: DEAD MAN'S CHEST 』等

☆ジャック・ダヴェンポート as ノリントン〔大尉から提督に昇進した英国軍人〕
リプリー (1999) THE TALENTED MR. RIPLEY 』等

☆ジョナサン・プライス as ウェザビー・スワン〔エリザベスの父、ノリントンの上司〕
RONIN (1998) RONIN
マリー・アントワネットの首飾り (2001) THE AFFAIR OF THE NECKLACE
ロイヤル・セブンティーン (2003) WHAT A GIRL WANTS
ブラザーズ・グリム (2005) THE BROTHERS GRIMM 』等

☆リー・アレンバーグ as ピンテル〔バルボッサの手下、ラゲッティの相棒〕

☆マッケンジー・クルック as ラゲッティ〔右目に木製の義眼をはめているバルボッサの手下〕
ギャザリング (2002) THE GATHERING
ブラザーズ・グリム (2005) THE BROTHERS GRIMM 』等

☆ダミアン・オハラ as ジレット中尉〔ノリントンの部下〕

☆ジャイルズ・ニュー as マートッグ〔イギリス兵、マロイの相棒〕

☆アンガス・バーネット as マロイ〔イギリス兵、マートッグの相棒〕
カレンダー・ガールズ (2003) CALENDAR GIRLS 』等

☆デビッド・ベイリー as コットン〔オウムを口代わりにしている老海賊、ジャックの仲間〕
ジャンヌ・ダルク (1999) JOAN OF ARC / THE MESSENGER: THE STORY OF JOAN OF ARC
グラディエーター (2000) GLADIATOR 』等

☆マイケル・ベリー・Jr as トゥウィッグ〔バルボッサの手下〕

☆ケビン・マクナリー as ギブズ〔迷信深い海賊、ジャックの仲間〕
海の上のピアニスト (1999) THE LEGEND OF 1900
ジョニー・イングリッシュ (2003) JOHNNY ENGLISH 』等

☆トレヴァ・エチエンヌ as コーラー〔バルボッサの手下〕

☆ゾーイ・サルダナ as アナマリア〔褐色の肌の女の子の海賊、ジャックの仲間〕

☆ガイ・シナー as 港務長

☆ラルフ・P・マーティン as ブラウン氏〔ウィルの鍛冶屋の親方〕

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■映画『 パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち 』のストーリー
【パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち 第01段落】
♪ Pirates of the Caribbean Theme Park Song ♪
Lyrics by Xavier Atencio Music by George Bruns

Yo ho, yo ho, a pirate's life for me

We pillage, we plunder, we rifle and loot
Drink up me hearties, yo ho
We kidnap and ravage and don't give a hoot
Drink up me hearties, yo ho

Yo ho, yo ho, a pirate's life for me

We extort, we pilfer, we filch and sack
Drink up me hearties, yo ho
Maraud and embezzle and even high-jack
Drink up me hearties yo ho

Yo ho, yo ho, a pirate's life for me

We kindle and char, inflame and ignite
Drink up me hearties, yo ho
We burn up the city, we're really a fright
Drink up me hearties, yo ho

We're rascals, scoundrels, villains, and knaves
Drink up me hearties, yo ho
We're devils and black sheep, really bad eggs
Drink up me hearties, yo ho

Yo ho, yo ho, a pirate's life for me

We're beggars and blighters and ne'er do-well cads
Drink up me hearties, yo ho
Aye, but we're loved by our mommies and dads
Drink up me hearties, yo ho

 霧の中、海洋に浮かぶ大きなイギリスの帆船。上流階級の少女が甲板で海を眺めながら、♪Yo ho, yo ho, a pirate's life for me…♪と歌っている。この歌は、ディズニーランドの人気アトラクション“パイレーツ・オブ・カリビアン”のテーマソングだ。ワクワク、ドキドキしたディズニーランドの“パイレーツ・オブ・カリビアン”での体験を思い出す。少女は海賊の歌を船の上で歌うことを船員のギブズ(ケビン・マクナリー)に咎められる。女を船に乗せるのは縁起が悪いと呟くギブズ氏は、迷信深いのだろう。後のシーンでも“縁起”の話をよくする。でも、不吉なものがいっぱい潜んでいる 17 世紀の大海原。本当に何か悪いことが起こるのかも…。

【パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち 第02段落】
 海賊好きの少女は、カリブ海は西インド諸島にあるイギリス領ジャマイカ提督の娘エリザベス。父ウェザビー・スワン(ジョナサン・プライス)に伴って、イギリスからカリブへ航海中だ。同乗のノリントン大尉(ジャック・ダヴェンポート)は、イギリスの秩序をカリブの海にもたらそうという熱い気持ちに燃えた青年だ。

【パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち 第03段落】
 エリザベスは波間に漂う日傘を見つけた。海の真ん中にこんなものが?あるはずがないものに驚いたその目先には、板切れの上に倒れている少年が…。漂流する少年を救出した矢先、船員たちの眼前に燃えさかる船が現れた。波に揺れるユニオンジャック。海賊に襲われたらしい船は、イギリス船だ。船の救助活動が始まり、慌しくなる船上で、父ウェザビーはエリザベスに少年の介抱を任せた。少年は自分の名前が“ウィル・ターナー”であることをエリザベスに告げると、再び気を失った。少年の首にはドクロがデザインされた金のメダルがかけられていた。ドクロは海賊のシンボルマーク。もし少年が海賊なら、父たちに殺されてしまう。エリザベスは、他の人々に見つからないようにそのメダルをそっと隠し取った。それからエリザベスは霧の向こうに恐ろしげな船を見つけた。その船にはためく旗は、黒地に白のドクロのマーク!海賊だ!

【パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち 第04段落】
 暗い寝室でエリザベス(成人役/キーラ・ナイトレイ)は目覚めた。エリザベスは 8 年前の出来事の夢を見ていたのだ。ベッド横のナイトテーブルの引き出しを開けたエリザベスは、ずっと隠していたあの時のドクロのメダルを取り出した。父が部屋の扉をノックするのが聞こえ、エリザベスは急いでメダルの首飾りを掛けた。父ウェザビーは美しく成長した娘にロンドンから取り寄せたドレスをプレゼントしにやって来た。突然の贈り物の下心はもちろんある。ウェザビーは、新たに提督に昇格するノリントン大尉の式典にこの美しいドレスを着て、エリザベスに出席して欲しいのだ。総督となった自分の娘が、その娘に思いを寄せる模範的な紳士の提督と結婚するのは、ウェザビーにとってとても望ましい。メイドに手伝ってもらいながら着替えようとするが、明るいカリブの日差しの下で育ったエリザベスには、ロンドン流行のコルセットスタイルはかなり苦しいようだ。

【パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち 第05段落】
 鍛冶職人の弟子となったウィル・ターナー(オーランド・ブルーム)が、総督から新提督への贈り物である剣を配達しにガバメント・ハウスを訪れた。その見事な剣に対しての褒め言葉を、ウィルの親方に伝えるようにスワン総督が言うと、ウィルは微妙な表情を見せながら恭しく承った。どうやらその剣を作ったのはウィルのようだが、もちろん総督は気付かない。そこへ美しいドレスをまとったエリザベスが階段を下りてホールにやって来た。エリザベスはウィルに対してオープンに接しようとするが、ウィルは自分の身分に忠実に彼女に対応した。ウィルもエリザベスもお互いに好意を持っているようだが、階級違いが二人を隔てている。ノリントン大尉の式典へと、エリザベスは父と一緒に馬車に乗り込んだ。

【パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち 第06段落】
 帽子に髭面の奇妙な男(ジョニー・デップ)が港にたどり着いた。彼は浸水する小さな帆船でここまでやって来たが、船は港到着と同時にマストの先だけを海面に残して海の中に沈んでしまった。マストの先からヒョイと桟橋に降り立った男は、停泊料の 1 シリングを要求する港務長(ガイ・シナー)に、 3 シリング渡すから名前は訊くなと言って、スタスタと歩いていった。気前よく 3 シリングを渡した男だったが、置きっぱなしにされていた港務長の集金袋を掠(かす)め取っていった。

【パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち 第07段落】
 奇妙な男は、イギリス海軍がその高スピードで誇る帆船インターセプター号 the Interceptor が停泊する港へとやって来た。大切な船なので、 2 人の海軍兵、マートッグ(ジャイルズ・ニュー)とマロイ(アンガス・バーネット)が警固に当たっている。奇妙な男は警固の手を緩めさせるため、言葉巧みに 2 人に話しかけた。男が一番速い船は“ブラック・パール”だと言うと、 2 人の海軍兵はその伝説の海賊船の話に夢中になった。その話によると、黒い帆を掛けたブラック・パールの船員たちは神に呪われていて、しかも船長は地獄を追放されたそうだ。

【パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち 第08段落】
 ノリントン大尉の昇格式に出席しているエリザベスは、コルセットの息苦しさに悩まされていた。晴れて提督となったノリントンは、式典が行われた建物にあるテラスでエリザベスにプロポーズ。ところが、美しいカリブ海の全景が見えるようなテラスは絶壁の上にあり、コルセットのせいで気を失ったエリザベスは、確かな返事をすることなく海へ落ちてしまった!インターセプター号で勝手に船に乗ったことを咎められていた奇妙な男は、素晴らしく美しいフォームで海に跳び込み、エリザベスの救出に向かう。エリザベスと共に海に入った例のドクロのメダルに海が反応して一度振動を起こした。やっぱりこの金色のメダルには何かあるようだ。

【パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち 第09段落】
 エリザベスは、奇妙な男に救出された。男は、エリザベスの首にかかるドクロのメダルについて何か知っているようだ。男はエリザベスにメダルについて訊こうとしたところ、エリザベスを助けに来たノリントン提督たちに囲まれてしまう。エリザベスは命の恩人を庇うが、ノリントン提督が握手をする振りをして男の手を掴むと、腕に“P”( Pirates の P だと思う)の烙印と Jack Sparrow の刺青があった。男は、カリブでは知れた海賊、ジャック・スパロウだった。海の秩序を乱す海賊は、刑に処さなければならない。総督の娘の命を救ったからといって、例外はないようだ。ジャック・スパロウは、たった一発の弾丸しか入っていない銃、北を示さないコンパス、剣などの所持品を没収され、手錠を掛けられた。しかし、うまい具合にエリザベスを人質にとり、それらの変わった持ち物〔大切な帽子も含まれる〕を取り返すと、一人でスズメ〔 sparrow スパロウ〕のようなスゴイ俊敏さで逃げ出した。“ Gentlemen, m’lady, you will always remember this as the day that you almost caught Captain Jack Sparrow ! (諸君よ、ジャック・スパロウ船長を捕まえ損ねた日として、今日がいつまでも君たちの心に残ることだろう!)”

【パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち 第10段落】
 町でイギリス兵たちがジャックの行方を追っている中、ジャックは手錠の鎖を切るため、鍛冶屋に侵入した。鍛冶屋の親方ブラウン氏(ラルフ・P・マーティン)は泥酔状態で、不審者の侵入に全く気付かずに爆睡中。ジャックが鍛冶屋の機器を使って鎖を切り取ると、ちょうどウィルが戻ってきた。とっさに身を隠したジャックだが、置きっ放しになっていたジャックの大切な帽子にウィルが手を触れようとした時、姿を現した。町でイギリス海軍が躍起になって探している、エリザベスを脅した海賊がこの目の前の奇妙な男だと察したウィルは、怒りに燃えて彼と剣を交えた。ウィルに以前に会った事があるような気がするジャックだが、ウィルは否定。実直なウィルは、海賊が大嫌いなようだ。剣を作る才にたけ、一日に 3 時間剣術の練習をしているというウィルは、鍛冶屋でありながら海賊ジャック・スパロウ船長と互角の戦いぶり。逃げるための手段を選ばない海賊のジャックは、ウィルに銃を向けた。
ウィル: You cheated!(欺いたな!)
ジャック: Pirate! Move away.(海賊だからな。どけよ。)
ウィル: No.(嫌だ。)
ジャック: Please move.(お願いだ、どいてくれ。)
ウィル: No! I cannot just step aside and let you escape.(嫌だ!一歩も退かないし、逃がさない。)
ジャック: This shot is not meant for you.(この弾丸はお前用じゃないんだ。)
 ノリントン大尉の兵たちが鍛冶屋の外まで迫ってき来ている。背後から何者かがジャックの頭を思い切りぶっ叩いた。

【パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち 第11段落】
 酔いつぶれていたウィルの親方のブラウンが海賊ジャック・スパロウを倒したのだ。倒れているジャックを見てブラウンを称えるノリントン提督に対し、“ Just doing my civic duty, sir. (市民の務めでございます。)”と応えるブラウンは流石、親方というもの!
ノリントン: Well, I trust you will always remember this as the day that Captain Jack Sparrow almost escaped. Take him away.(さて、ジャック・スパロウ船長が逃げ損ねた日として、今日がいつまでも君たちの心に残ることだろう。引っ立てろ。)

【パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち 第12段落】
 その夜は、月も顔を隠し、不吉な雰囲気が町全体を漂っている。大砲の音!牢屋の窓からジャックが外を眺めると、港に例の海賊船ブラック・パール号がやって来ていた。それを聞いたジャックの隣の牢屋に入っている海賊たちでさえ、その名に恐れおののく。
囚人: The Black Pearl ? I’ve heard stories. She’s been preying on ships and settlements for near ten years. Never leaves any survivors.(ブラックパールだって?この 10 年間奴は船や港を襲い続けているんだ。皆殺しだぜ。)
ジャック: No survivors? Then where do the stories come from, I wonder?(皆殺し?じゃ、誰からその話を聞いたんだ?)

【パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち 第13段落】
 町を襲うブラック・パールの海賊たちは、とうとうエリザベスのいるガバメント・ハウスまで押し寄せてきた。エリザベスは隠れるが、海賊に見つかってしまう。どうやら海賊たちはエリザベスが身に付けているドクロのメダルを手に入れたいようだ。恐ろしげな風貌の 2 人の海賊にエリザベスは“ Parley! (パーレイ!)”と叫んだ。古期フランス語「話す」の意味を持つ単語を起源とする“パーレイ”は、英語で「━ n., vi. 商議; (特に戦場で敵との)談判(をする)」という意味。海賊の掟では、“パーレイ”を発言した者に、海賊船の船長と交渉する権利を持たせ、その交渉〔パーレイ〕が終わるまで、その者に手出しできないということになっているらしい。チビで小太りのピンテル(リー・アレンバーグ)と右目に木製の義眼を入れているラゲッティ(マッケンジー・クルック)の 2 人の海賊は、エリザベスをブラックパールに連れて行くことにした。町で海賊相手に懸命に戦っていたウィルは、誘拐されるエリザベスを目撃。助けに行かなければならないが、さっき倒したはずの男がまた元気に無法行為を働いているのを不思議に思った瞬間に、後ろから別の海賊に殴られて、ウィルは気絶してしまった。

【パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち 第14段落】
 牢屋にも大砲が打ち込まれ、壁に穴が開いたお蔭で、囚人たちは喜んで脱獄していった。しかし、ジャックのいる牢屋の壁まではその穴は広がらず、ジャックは置いてきぼりにされてしまった。ジャックが牢屋の鍵を銜(くわ)えている犬の気を惹こうと一生懸命になっていた時、ブラックパールの海賊のコーラー(トレヴァ・エチエンヌ)とトゥウィッグ(マイケル・ベリー・Jr)がやって来た。 2 人はジャックとどうやら因縁があるらしい。ジャックが 2 人を“… The deepest circle of Hell is reserved for betrayers and mutineers. (地獄の奥深いところにある桟敷は、裏切り者や反乱者のために予約されてるぜ。)”と罵ると、コーラーの腕が鉄条ごしにジャックの首を掴んだ。牢屋に差し込んだ月の光が照らし出したコーラーの腕はなんと骸骨!“ You know nothing of Hell. (地獄が何かも知らないくせに。)”とコーラー達が去ると、ジャックは呪いは本当だったのかと興味深げ。

【パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち 第15段落】
 ブラックパール号に連れてこられたエリザベスは、船長のバルボッサ(ジェフリー・ラッシュ)に引き合わされる。大きな羽の付いた帽子を被ったバルボッサは、小さなサルを飼っている。ドクロのメダルと引き換えにブラックパールの撤退を要求するエリザベスに、海千山千の海賊の船長は、メダルに興味のない振りをする。エリザベスも負けじと海にメダルを落とす振りをし、また、身分を隠してメイドのエリザベス・ターナーと名乗った。“ターナー”という苗字に海賊達は驚いた様子。ピンテルが“ Bootstrap (靴ひも)”と言っているのが聞こえる。バルボッサはブラックパールの町からの撤退を認めたが、交渉の内容に盛り込まれていなかったからとエリザベスを解放しなかった。その上、海賊の掟は海賊だけに適用され、しかも厳密には掟というよりはガイドラインだと、バルボッサはのたまった。

【パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち 第16段落】
 翌日、エリザベスを助けようとウィルはイギリス海軍本部を訪れた。ノリントン提督やスワン総督は、どうすればよいのか手をこまねいている様子。 2 人の海軍兵マードックとマロイが、牢屋にいるジャック・スパロウがブラックパールについて何か知っているようだと話した。ウィルはジャックの助けを得ようと提案するが、ノリントン提督は兵隊でも水兵でもない鍛冶職人のウィルの言葉に取り合おうとしない。しかもジャックは海賊だ。本当のことを言うとは限らない。早くエリザベスを救い出したいウィルは、こっそり一人でジャックの牢屋へ。ブラックパールの停泊地である“死の島(イスラ・デ・ムエルタ Isla de Muerta )”の場所をジャックは知っているが、エリザベスを救うためにウィルに手を貸そうという気はさらさらない。ところが、牢の鉄格子を外す術を知る鍛冶職人の青年が、“ウィル・ターナー”という父親譲りの名前を持っていることを知ると、ジャックはすっかり心変わりした。

【パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち 第17段落】
 港にあるイギリス海軍の船は、ドーントレス号 the Dauntless とインターセプター号 the Interceptor 。どちらも美しい船に見えるが、イギリス海軍がその性能を誇るのは、インターセプター号だ。ウィルとジャックはまず停泊するドーントレス号に忍び込み、ジレット中尉(ダミアン・オハラ)をはじめとする乗組員を銃で脅し、全員を船から降ろした。小さなボートに乗せられたジレット中尉たちは船を乗っ取られたことを大声で叫び、仲間に知らせた。小型望遠鏡で状況を確認したノリントン提督は、ドーントレス号奪回のためにインターセプター号を走らせた。これこそジャックとウィルの思う壺。スピードの速いインターセプター号は、まだ航海の準備ができていないドーントレス号のところまですぐにやって来た。インターセプター号の全イギリス兵が 2 人を捕まえるためにドーントレス号に渡った時、ジャックとウィルはインターセプター号にいた。大きな帆船の航海準備をたった 2 人でできるはずがない。すでに走る準備のできている最速のインターセプター号で、ジャックとウィルは大海原へと乗り出した。

【パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち 第18段落】
 イギリスで生まれたウィルは、母に育てられたが、母が死ぬと貿易商の父を求めてこのカリブへと渡って来た。ジャックに父親のことを尋ねてみたウィルは、知りたくなかった父親の真実を知る。ウィルの父親ウィリアム・ターナーは、“靴ひものビル Bootstrap Bill ”と呼ばれた海賊だった。(ウィルとビルはウィリアムの愛称。)ジャックは、“靴ひものビル”をいい男でいい海賊だったと褒め、ウィルが父親にそっくりだと話した。しかし、ウィルは尊敬する父親が海賊であったことが認められない。剣を振りかざしてジャックに反抗しようとするが、結局現実を受け入れた。

【パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち 第19段落】
 ジャックとウィルは歓楽の島、トルトゥーガ Tortuga へと向かった。 17 世紀、スペイン語で「カメ」という意味の島、トルトゥーガは悪名高い海賊の溜り場だった。現在はハイチ Haiti の領土で、ハイチの人々はもちろんフランス語で “イル・ド・ラ・トルテュ Ile de la Tortue (カメの島)”と呼ぶそうだ。ジャックは、酔いつぶれて豚と一緒に眠っている男に水を掛けて起こした。この男は、映画の冒頭で少女エリザベスと一緒に船に乗っていた、迷信深いギブズ氏だ。ウィルを見張りに立たせ、ジャックとギブズは酒場で話す。ブラックパールを追うと言うジャックに、ギブズは否定的だったが、ウィルが“靴ひものビル”の息子であることを知ると、ギブズもすっかり心変わりした。

【パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち 第20段落】
 その頃、ブラックパールに囚われのエリザベスは、バルボッサ船長と豪華な夕食をとっていた。それまで余りに空腹だったエリザベスは、お上品にする必要はないとバルボッサから言われ、食事にがっついた。バルボッサはドクロのメダル--アステカの金貨について話した。ご存知、アステカ Azteca とは、 1521 年にスペイン人の征服者コルテス Hernan Cortes ( 1485-1547 )によって滅ぼされた、現在のメキシコ高原にあったアステカ族の国だ。バルボッサによると、アステカの人々は虐殺を止めてくれるようにという願いをこめて、 882 枚の金貨を石櫃(せきひつ)に入れ、コルテスに送った。ところが、コルテスは欲深く、怒ったアステカの神々は金貨に恐ろしい呪いをかけた。石櫃から一枚でも金貨を取り出した者は、永遠に罰を受ける。嘗て、アステカの金貨の伝説など信じていなかったバルボッサは、金貨を盗んだ。金貨を使い、できる限りの贅沢、放蕩をし尽くしたが、バルボッサは満たされなかった。それは呪いのせいだった。呪いを解く方法は、散らばった金貨を一枚残らず石櫃に納め、流れた血をあがなうこと。

【パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち 第21段落】
 その 882 枚のアステカの金貨の最後の一枚がエリザベスが持っていたものだった。ということは、流れた血をあがなうという意味は、エリザベスを殺すということ…?エリザベスは隠し持っていたテーブル・ナイフを振りかざし、バルボッサを突き刺したが、何故かバルボッサは少しも苦しそうじゃない。恐ろしくなって甲板に出たエリザベスは、もっと恐ろしい光景を目にする。月明かりの中、全員骸骨の海賊たちがそれぞれの持ち場で仕事をしているのだ。バルボッサのペットのサルも骸骨になっている。ヒエ〜ッ!船室から出てきたバルボッサも月の光が当たると、見る見るうちに恐ろしい骸骨の姿に!アステカの金貨の呪いをかけられた、ブラックパールの乗組員達は、月の光の下で真実の姿を現す。彼らは、永遠に欲に駆られ続け、感覚を失ったまま不毛の海をさまよう幽霊。エリザベスの目の前で、ワインを飲みほすバルボッサ。ワインの味を感じることがない骨だけの体に、ワインが流れているのが外から分かる。ブラックパールの伝説は本当だったのだ。バルボッサは海賊達に叫んだ。“ What are ye looking at? Back to work! (何を見てやがる?仕事にかかれ!)”

【パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち 第22段落】
 ジャックとウィルは、ギブズに集めてもらったちょっと奇妙な海賊達と一緒に“死の島”を目指すことになった。ジャックとウィルが盗んだインターセプター号の乗組員となるのは、舌を切られてしゃべれないので肩にとまっているオウムに代わりに返事をしてもらう老人のコットン(デビッド・ベイリー)や、自分の船〔ジャックが登場シーンで乗っていた浸水して沈んだ船だろう〕がジャックに盗まれたことを根に持っていた褐色の女の子アナマリア(ゾーイ・サルダナ)たち。時化(しけ)の中、ジャックは北を指さないコンパスを見ながら、インターセプター号を“死の島”へと走らせた。

【パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち 第23段落】
 順調に波を切って進むインターセプター号の上で、ウィルはギブズからジャックの過去について話を聞いた。ギブズがジャックに初めて出会ったとき、ジャックはブラックパールの船長だった。ある時、ブラックパールの一等航海士が、皆で宝は山分けだと言い出した。ジャックは了承したが、一等航海士による反乱で、ジャックはブラックパールの仲間達に裏切られ、孤島に置き去りにされた。何もない孤島で飢えと渇きをしのげるか?それで、置き去りにされる海賊には、自殺用に銃と一発の弾丸が与えられるのが、海賊の世界の慣例のようだ。ところが、ジャックは孤島から脱出し、その一発の弾丸を、ブラックパールの一等航海士だったバルボッサのためにとっているのだ。ここらまでギブズの話の信憑性は高かったが、ジャックの孤島脱出方法のところで、話がウソ臭くなった。 2 匹のカメに乗って脱出なんてできる?

【パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち 第24段落】
 インターセプター号は、“死の島”に辿り着いた。多くの船人たちが命を失ったという島の周辺の海は、流石に陰惨な雰囲気だ。ジャックはウィルと一緒に島に上陸することにした。船に残るギブズに、最悪の時は海賊の掟に従うようにと言って、ジャックは船を下りた。その掟とは、遅れた者は置き去りにするというものだ。ジャックとウィルが島の洞窟を覗くと、そこは金銀財宝の山。その上に置かれた石櫃の後ろにエリザベスが立たされ、傍にバルボッサがいる。その周りを大勢の海賊達が取り囲んでいた。ジャックはウィルにエリザベス救出のチャンスを待つように言う。しかし、エリザベスは今にも殺されるかもしれないのに、ウィルにとってはそんなジャックが何だか胡散(うさん)臭い。ジャックの目的は、エリザベスの救出よりも、ブラックパールの奪還だからだ。ウィルはジャックをオールで殴って気絶させると、海賊達に気付かれないように金銀財宝の山の後ろ側へと潜んだ。

【パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち 第25段落】
 殺されると思っていたエリザベスだが、血をあがなう儀式は、手のひらを切り、その血を金貨につけて石櫃に投げ入れるというものだった。バルボッサをはじめとするブラックパールの海賊達は、自分達に変化が起こるのを待ったが、何もない。バルボッサは試しにピンテルを銃で撃ったが、ピンテルは死ななかった。血をあがなうために必要な血は、“靴ひものビル”の子供のものでないとダメ。エリザベスが偽者の“ターナー”だと知ったバルボッサは、怒りに任せて彼女を殴り飛ばした。宝の山を、アステカの金貨のペンダントと共に転げ落ちたエリザベスを、ウィルはこっそり連れ出した。バルボッサのサルはキーキー鳴いて知らせようとするが、儀式がうまくいかなかったせいで、海賊達は紛糾していた。エリザベスの血をもっとドバッと金貨にかけることにしようと話が決まった時には、もう遅かった。エリザベスを見つけ出そうと洞窟内を動き回る海賊達は、正気を取り戻したジャックを見つけた。孤島で死んだはずのジャックを見て驚き、再び殺そうとする嘗ての手下達。ジャックは彼らに“パーレイ”を要求する。ジャックは最高の切り札を持っていた。ジャックは“靴ひものビル”の息子が誰か知っているのだ。

【パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち 第26段落】
 インターセプター号は、遅れたジャックを置き去りにして死の島を離れた。エリザベスから話を聞いたウィルは、自分に流れる父から受け継いだ海賊の血がブラックパールの呪いを解くということを知る。いまだに父が海賊であった事実にトラウマを持つウィルは、かなりショックなようだ。エリザベスから返してもらったドクロマークの金貨のペンダントは、貿易商だと思っていた父が嘗て送ってきてくれたもの。ウィルはペンダントを机に叩きつけた。

【パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち 第27段落】
 ブラックパールは、ウィルを求めて、インターセプター号を追った。ブラックパールの船長室で、おいしそうにりんごを食べながら、孤島に置き去りにしてくれたお蔭で呪いにかからずにすんだと話すジャックを忌々しそうに見るバルボッサ。ブラックパールはインターセプター号の姿を捉えた。甲板に出たとき、ジャックは交渉しにインターセプター号へ行くと調子よく言ったが、バルボッサは皆殺しだと言い、妙な真似をしないようにジャックを牢に監禁させた。そしてバルボッサはジャックが食べていたりんごを海に投げ捨てた。

【パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち 第28段落】
 インターセプター号とブラックパールは激しい戦いを繰り広げる。でもインターセプター号の方が形勢が不利。ウィルは最後の一枚のアステカの金貨で交渉しようと思い立つが、肝心の金貨がない。昨夜、船室に置きっ放しにしてしまったからだ。甲板で戦闘が続く中、船室に戻って金貨を探そうとするが、部屋の中がグチャグチャになり、どこにあるのか分からない。そうこうしている内に、船室への扉が開かなくなり、ウィルは船の中に閉じ込められてしまった。傷ついたインターセプター号は徐々に浸水を始めた。そんな中、バルボッサのサルが金貨を持って小さな隙間から船室を出て行った。

【パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち 第29段落】
 インターセプター号の乗組員達は、ブラックパールに連れてこられた。戦闘のどさくさに紛れてブラックパールの牢屋から脱出したジャックもいる。肝心のウィル・ターナーがいないことが分からないバルボッサは、インターセプター号を爆破した。ところが、ブラックパールの海賊達がエリザベスに手を出そうとした時、ウィルがブラックパールに姿を現した。自分の首に銃を突きつけたウィルは、自殺を止める条件として、エリザベスを解放し、乗組員に手出しをしないことを要求した。“靴ひものビル”の息子に死なれては、元も子もない。ウィルの交渉はうまくいくかに見えたが、つくづく海賊相手の交渉ごとは詰めを決して甘くしてはならない。エリザベスと同様、ウィルも手練手管のバルボッサにしてやられてしまう。バルボッサはジャックを嘗て置き去りにした孤島が遠くに見える海の上で、エリザベスを解放したのだ。エリザベスは下着姿で跳び込み台から海に落ちるが、海賊に体の自由を奪われたウィルには成す術もない。ジャックも再び銃と一発の弾丸を与えられ、海に跳び込まされた。

【パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち 第30段落】
 泳いで孤島にたどり着いたジャックとエリザベス。ここで以前のジャックの孤島からの脱出方法が明らかになる。ノリントン大尉による密輸取締りが厳しくなる前、この孤島は密輸品のラム酒を隠しておく場所だった。ジャックは密輸業者に助けられ、孤島から出たのだ。しかも、孤島での滞在期間はたったの三日。その三日間もジャックは浜辺でラム酒をあおっていたのだから、流石はカリブの海賊だ。ラム酒はまだこの孤島に隠されていた。ジャックの“武勇伝”にあきれながらも、その夜、エリザベスは彼と一緒に派手に酒盛りをする。孤島で 2 人きりのシチュエーション。ジャックは女心をホロリとさせるようなことを言うが、ウィルのことが好きなエリザベスには通用しない。翌朝、ジャックは煙のにおいで目覚めた。エリザベスがラム酒を燃やし、もうもうと炎と煙が上がっているのだ。男性に理性を失わせる飲み物であることと、エリザベスの捜索に躍起になっているイギリス軍の船がかがり火に気付くということが、ラム酒を燃やすエリザベスの理由だ。ジャックはせっかくのラム酒を無駄する行為に怒り心頭だが、エリザベスの予言どおり、イギリス軍の船がやって来た。

【パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち 第31段落】
 見事、ドーントレス号に救出されたエリザベスとジャックだが、イギリス軍は海賊と関わったウィルを救いに行かない方針だ。カリブの海を荒らす最後の海賊船ブラックパールを仕留めれば名が挙がると、ジャックはノリントン提督をそそのかそうとするが、お堅い提督はその手には乗らない。そこでエリザベスは愛するウィルを救うため、ノリントン提督と結婚することを決意した。結婚の贈り物としてウィルを助けて欲しいと提督に願い出たのだ。ノリントン提督は、ジャックに“死の島”へ手引きするように命じた。

【パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち 第32段落】
 ブラックパールの牢屋に入れられているウィルは、床に油を塗る作業をしているピンテルに父親のことを尋ねた。ピンテルによると、“靴ひものビル”はバルボッサがジャックにしたこと等に納得せず、掟に反すると言っていたそうだ。それでウィルの父親は、掟を破った者たちが呪いにかかるよう、息子のウィルに金貨を送ったのだ。それを知ったバルボッサは、“靴ひものビル”の靴ひもに大砲を結びつけ、海に沈めた。その後、呪いを解くのに“靴ひものビル”の血が必要であることを知ったが、後の祭りだったというわけ。父が法を重んじる人だったことが分かり、話を聞いたウィルはホッとしたようだ。

【パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち 第33段落】
 ドーントレス号は“死の島”に辿りついた。ノリントン提督率いる一部のイギリス兵たちはジャックと共にボートに乗り込んで、島の近くで様子を伺っている。ジャックは、ノリントン提督らをそこで待機させたまま、一人で島に上陸した。ドーントレス号では、船を抜け出そうと軍服に着替えたエリザベスが船室に押し戻されている。エリザベスはブラックパールの海賊達が不死であることを訴えるが、ジレット中尉は聞く耳を持たず、彼女を部屋に閉じ込めた。父のスワン総督が娘をなだめようと部屋の外で話をするが、エリザベスはめげずに、船室の窓からの脱出を決行し、ボートでブラックパールへと向かった。エリザベスは海賊達のいないブラックパールに乗り込み、インターセプター号の海賊達を牢屋から解放した。ところが、助けてもらったギブズたちは、エリザベスと一緒にウィルの救出に“死の島”へ行くのを拒み、エリザベスは一人で島へボートを漕いだ。ブラックパールは島から遠ざかっていった。

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◆ここからは、結末まで書いていますので、ストーリー全体が分ります。御注意下さい。
 ATTN: This review reveals the movie content. Please don't say that I didn't say !


【パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち 第34段落】
 “死の島”では、ウィルの血で血をあがなう儀式が行われようとしていた。そこに現れたジャックは、外でイギリス軍が待ち構えると暴露。不死のままで彼らと戦い、ドーントレス号を手に入れようとバルボッサに持ちかけた。そしてジャックは、ドーントレス号はバルボッサのものにしよう、そしてブラックパールは自分の船にしようと、いつものように調子のいい事を話し始めた。ジャックの目の合図で、ウィルはジャックがバルボッサを騙していることに気付き、わざとジャックを罵る振りをする。バルボッサは、ジャックの言うように呪いを解くのは後にすることに決めた。月の明るい夜、骸骨の海賊達が海の中を歩いて続々とドーントレス号へと向かった。ドーントレス号上のイギリス兵たちは不死の海賊達と壮絶に戦う。“死の島”に残ったのは、ジャックとウィルとバルボッサと 3 人の海賊たち。ジャックは、宿敵バルボッサに剣を抜き、戦いを挑んだ。やっぱり不死には勝てないのか、ジャックは刺されてしまう。ところが、さっきアステカの金貨を一枚盗んだジャックも幽霊になっていた。月の光に照らされ、骸骨となるジャック。ジャックとバルボッサは戦い続ける。ウィルは島にたどり着いたエリザベスと一緒に 3 人の海賊と戦った。ドーントレス号でも、船の異常に気付いたノリントン提督たちの軍が戻り、幽霊海賊と戦っている。

【パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち 第35段落】
 戦いに決着のつくときがやってきた。ジャックは手を切って血をつけた金貨をウィルに渡した。バルボッサは銃でエリザベスに狙いをつけたとき、ジャックはバルボッサを銃で撃った。自分が死なないと思っているバルボッサは、ジャックが 10 年間とっておいた弾丸を無駄に使ったと笑ったが、そうではなかった。ウィルがジャックから受け取った金貨と自分の血のついた金貨を石櫃に入れたのだ。呪いが解け、生身の体となったバルボッサの胸から血がにじむ。感覚を取り戻したバルボッサが感じたのは、死の感覚だった。ドーントレス号上で戦っていた海賊達も元の人間の姿に戻る。イギリス兵たちは勝利の雄たけびを上げた。しかし、エリザベスとウィルにとっては、ほろ苦い勝利だ。この勝利はノリントン提督からエリザベスとの結婚への贈り物なのだから。

【パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち 第36段落】
 大活躍のジャックだったのに、イギリス軍によって絞首刑に処されることに。その公開処刑の場に、ウィルは、羽の付いた派手な帽子と、マントを身に着けて現れた。ブラックパールの乗組員コットンのオウムも飛んできている。処刑が始まる前、ウィルは、総督とノリントン提督と一緒にいるエリザベスに愛の告白をする。ジャックを救いに来たウィルの意志と、コットンのオウムに気付いたエリザベスは、コルセットが苦しい振りをして倒れた。総督とノリントン提督がエリザベスに気がいっている間に、ウィルはジャックを救い出す。そして 2 人で処刑場から逃げ出そうとするが、イギリス兵に取り囲まれてしまう。ところが、 2 人を庇うため、エリザベスが間に割り込んだ。友人を救おうとするウィルの紳士的姿勢や、エリザベスの真実の愛に気付いたノリントン提督は、紳士らしく後に引く。“ Friends! This is the day that you will always remember as the day that... (友よ!この日を忘れないだろう…)”ジャックは、続きを言い終える前に、断崖から海に落ちてしまった。

【パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち 第37段落】
 ブラックパールに助けられたジャック。ギブズをはじめとするブラックパールの乗組員達と共に、ジャックは再び船長として大海原へと乗り出していく。

■映画『 パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち 』の感想
 2004 年アカデミー主演男優賞にノミネートされたジョニー・デップの演技に納得の一作だ。いい俳優さんになったなぁと、感心してしまった。バルボッサ役のジェフリー・ラッシュも、助演男優賞にノミネートされてもいいくらいよかったと思う。(なんでされなかったんだろう?)
 悪の限りを尽くして、巨万の富を得た海賊のバルボッサは、アステカ金貨の呪いにかかり、満たされない欲に悩まされ続ける。そんな彼が呪いが解けた時に真っ先にしたいことは、リンゴをお腹いっぱい食べること。“善悪を知る”木の実とされるリンゴを味わうことは、人間にしかできないことだからかな。
 アステカの金貨の呪いについて、合点がいかないことがある。ウィルのお父さん、靴ひものビルは呪いにかかっているのか、否かということだ。ウィルのお父さんが、石櫃から直に金貨を盗り、イギリスの息子に送っていたのなら、ウィルのお父さんには呪いがかかっている。呪いがかかっているのなら、バルボッサによって海に沈められても死ななかったはずだ。長い年月の間に、靴ひもを解いて陸に上がっているかもしれない。または、ウィルのお父さんが他の海賊伝いにアステカの金貨を手に入れていたなら、お父さんには呪いがかかっていない。その場合、ウィルのお父さんは完璧に海の底で死んでいる。しかし、そうだとしたら、血をあがなうのにウィルのお父さんの血はいらないはず。直接石櫃から金貨を奪い、ウィルのお父さんに金貨を渡した海賊の血が必要になるだろう。ラストで金貨を盗んだジャックが、金貨に自分の血をわざわざつけたことから、呪いを解くには直に石櫃から金貨を盗んだ人の血が必要なのだと思ったけど、血が必要となる人の定義に何か別の理由があるのだろうか?次作『 パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち (2003) PIRATES OF THE CARIBBEAN: THE CURSE OF THE BLACK PEARL 』で私の疑問が払拭されるようなことが描かれるといいのだけど…。

以上。
<もっと詳しく>からスペースを含まず20667文字/文責:幸田幸

参考資料:「映画の森てんこ森」映画タイトル集
       http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm
      IMDb
      allcinema ONLINE
      Nostalgia.com
      CinemaClock.com
      http://www.privateerdragons.org/caseys_shiphold.html

※『 パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち (2003) PIRATES OF THE CARIBBEAN: THE CURSE OF THE BLACK PEARL 』の詳しいストーリーは、エッセイ集「シャイな幸の独り言」の「パイレーツ・オブ・カリビアン」でも紹介しています。

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■映画『 イレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち 』の更新記録
◆解説とネタばれ:2003/07/31アップ ◆俳優についてリンク更新:2003/09/29)
◆2004/04/29書式とテキスト一部手直し更新アップ
◆2004/06/26レヴュー更新アップ
2004/12/14更新:◆一部テキスト追記と書式変更
2005/02/22更新:◆リンク変更
2005/12/16更新: ◆データ追加
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幸田 幸
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