ロード・オブ・ザ・リング
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ロード・オブ・ザ・リング (2001) <後編>
THE LORD OF THE RINGS: THE FELLOWSHIP OF THE RING
 映画『 ロード・オブ・ザ・リング (2001) THE LORD OF THE RINGS: THE FELLOWSHIP OF THE RING 』の後編をレヴュー紹介します。

 映画『 ロード・オブ・ザ・リング (2001 』を以下に目次的に紹介する。
■映画『 ロード・オブ・ザ・リング (2001 』の前編 (別ファイルへ)
■映画『 ロード・オブ・ザ・リング (2001 』のポスター、予告編および映画データ
■映画『 ロード・オブ・ザ・リング (2001 』のスタッフとキャスト
■映画『 ロード・オブ・ザ・リング (2001 』後編の<もっと詳しく>
 <もっと詳しく>は映画『 ロード・オブ・ザ・リング 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー(あらすじとネタバレ)です。※ご注意:映画『 ロード・オブ・ザ・リング (2001) THE LORD OF THE RINGS: THE FELLOWSHIP OF THE RING 』の内容やネタバレがお好みでない方は読まないで下さい。
■映画『 ロード・オブ・ザ・リング (2001 』<後編>の更新記録

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幸の鑑賞評価: 9つ星 
■映画『 ロード・オブ・ザ・リング (2001 』のポスター、予告編および映画データ
ロード・オブ・ザ・リング
ロード・オブ・ザ・リング
Links:  Official Web Site
Trailers: Official Web Site
上映時間 Runtime: 2:58
製作国 Country: ニュージーランド New Zealand / アメリカ USA
製作会社
Production Company:
New Line Cinema [us]
WingNut Films [nz]
The Saul Zaentz Company [us] (licensor) (d/b/a Tolkien Enterprises)
全米配給会社 Distributer: New Line Cinema [us] (2001) (USA) (theatrical)
New Line Home Video [us] (2002) (USA) (video)
全米初公開 Release Date: 2001/12/19
日本初公開 R. D. in Japan: 2002/03/02
日本公開情報 : 日本ヘラルド映画=松竹
ジャンル Genre: ファンタジー/アドベンチャー/アクション
Fantasy / Adventure / Action
MPAA Rating 指定: Rated PG-13 for epic battle sequences and some scary images. (also special extended edition)
日本語公式サイト
http://www.lotr.jp/
●スチルはnostalgia.com、予告編はcinemaclock.comより許諾をえて使用しています。
Filmography links and data courtesy of The Internet Movie Database & Nostalgia.com.
Filmography links and data courtesy of CinemaClock Canada Inc.
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【『 ロード・オブ・ザ・リング 』のスタッフとキャスト】
監督: ピーター・ジャクソン Peter Jackson (Directed by)
製作: ピーター・ジャクソン Peter Jackson (producer)
    バリー・M・オズボーン Barrie M. Osborne (producer)
    ティム・サンダース Tim Sanders (producer)
    フラン・ウォルシュ Frances Walsh (producer)
製作総指揮: マイケル・リン Michael Lynne (executive producer)
    マーク・オーデスキー Mark Ordesky (executive producer)
    ロバート・シェイ Robert Shaye (executive producer)
    ボブ・ワインスタイン Bob Weinstein (executive producer)
    ハーヴェイ・ワインスタイン Harvey Weinstein (executive producer)
原作: J・R・R・トールキン J.R.R. Tolkien (novel)
脚本: フィリッパ・ボウエン Philippa Boyens (screenplay)
    フラン・ウォルシュ Frances Walsh (screenplay)
    ピーター・ジャクソン Peter Jackson (screenplay)
音楽: デヴィッド・ドナルドソン David Donaldson (song "Flaming Red Hair")
    エンヤ Enya (songs "Aniron" & "May It Be")
    デヴィッド・ロング David Long (song "Flaming Red Hair")
    スティーヴ・ロッシェ Steve Roche (song "Flaming Red Hair")
    ジャネット・ロディック Janet Roddick (song "Flaming Red Hair")
    ハワード・ショア Howard Shore (also song "In Dreams")
撮影: アンドリュー・レスニー Andrew Lesnie (Cinematography by)
編集: ジョン・ギルバート John Gilbert (Film Editing by)
美術: グラント・メイジャー Grant Major (Production Design by)
衣装: ナイラ・ディクソン Ngila Dickson (Costume Design by)
    リチャード・テイラー Richard Taylor (Costume Design by)
 
出演: イライジャ・ウッド Elijah Wood as Frodo Baggins
    イアン・ホルム Ian Holm as Bilbo Baggins
    イアン・マッケラン Ian McKellen as Gandalf
    クリストファー・リー Christopher Lee as Saruman
    ヴィゴ・モーテンセン Viggo Mortensen as Aragorn
    ショーン・アスティン Sean Astin as Sam Gamgee
    サラ・ベイカー Sala Baker as Sauron
    ショーン・ビーン Sean Bean as Boromir
    ケイト・ブランシェット Cate Blanchett as Galadriel
    オーランド・ブルーム Orlando Bloom as Legolas Greenleaf
    ビリー・ボイド Billy Boyd as Pippin
    ドミニク・モナハン Dominic Monaghan as Merry
    ジョン・リス=デイヴィス John Rhys-Davies as Gimli
    アンディ・サーキス Andy Serkis as Gollum
    ハリー・シンクレア Harry Sinclair as Isildur
    リヴ・タイラー Liv Tyler as Arwen
    ヒューゴ・ウィーヴィング Hugo Weaving as Elrond
    マートン・ソーカス Marton Csokas as Celeborn  

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ストーリー展開の前知識やネタバレがお好みでない方は、読まないで下さい。
■映画『 ロード・オブ・ザ・リング (2001) THE LORD OF THE RINGS: THE FELLOWSHIP OF THE RING 』後編の「テキストによる映画の再現」レヴュー

(映画『 ロード・オブ・ザ・リング (2001) THE LORD OF THE RINGS: THE FELLOWSHIP OF THE RING 』の前編をお読みになりたい方はこちらをクリック...

【ロード・オブ・ザ・リング 第36段落】  指輪を消滅させるため、 8 人の仲間と共にモルドールの“滅びの山”へと旅立つことになったフロドイライジャ・ウッド)。旅立ちを前に、ビルボイアン・ホルム)はフロドに冒険に役立つものをあげた。オークが近づくと青く光るエルフが作った剣スティング(つらぬき丸 sting )と、羽のように軽くてドラゴンの鱗の様に硬い“ミスリルの胴着 corslet of mithril-rings ”という貴重なものだ。その胴着を着ようとフロドが上着のボタンを外したとき、フロドの首から鎖でかけている指輪が、ビルボの目に入った。するとビルボは急に卑しい顔つきになり、指輪を触らせて欲しいとフロドに頼んだ。フロドが指輪を隠すようにボタンを留めなおすと、ビルボはひどく恐ろしい形相で指輪の方に手を伸ばした。ふと我に返ったビルボは、自分の行為に恥じ入り、自分のせいでフロドが危険な旅に出る羽目になったと悲しんだ。そんな老いたビルボの肩にフロドは手を置く。そのフロドの手を堅く握るビルボ。

【ロード・オブ・ザ・リング 第37段落】  指輪が結ぶ旅の仲間達は、裂け谷 Rivendell のエルロンドヒューゴ・ウィーヴィング)の館を出発。霧ふり山脈 Misty Mountains の西側を南に歩き、ローハン谷 Gap of Rohan を抜けて、東方のモルドール Mordor を目指す予定だ。岩場で休憩する一行。ボロミアショーン・ビーン)がメリードミニク・モナハン)とピピンビリー・ボイド)に剣の稽古をつけてあげたりして楽しく過ごしている。しかし、レゴラスオーランド・ブルーム)が山の彼方に黒い雲のようなものを見つけた。サルマンクリストファー・リー)のスパイである大きなカラス“クレバイン crebain ”が大挙をなしてフロドたち目掛けて飛んできたのだ。慌てて岩陰に隠れるフロドたち。サルマンに居所を知られてしまった。ガンダルフイアン・マッケラン)は南に行くのをやめ、カラズラス峠 Caradhras を越えることにした。

【ロード・オブ・ザ・リング 第38段落】  雪が降り積もったカラズラス峠を歩く一行は、まるで登山隊のよう。フロドは雪に足を取られて転んでしまい、大事な指輪が雪の上に落ちた。
ロード・オブ・ザ・リング 01
(c) 2001 - New Line Productions, Inc.
Courtesy of (c)IMDbより引用
 それを拾い上げたのはボロミア。ボロミアは指輪に見入り、呟いた。
 It is a strange fate that we should suffer so much fear and doubt over so small a thing. Such a little thing.
 (こんなに小さい物のせいで我々は恐怖と疑いに苦しむなんて不思議な運命だ。こんなに小さい物に。)
 指輪に取り憑かれたようなボロミアに、アラゴルンヴィゴ・モーテンセン)はフロドに指輪を返すように言う。一行の間に緊張が走る。ボロミアは名残惜しそうにフロドに指輪を渡すと、何でもないことを表すためにフロドの頭を撫でた。ボロミアが振り返って雪山を登り始めると、アラゴルンは剣の柄(つか)から手を放した。
【ロード・オブ・ザ・リング 第39段落】  アイゼンガルド Isengard で軍備を整えているサルマンの元にクレバインたちが戻り、旅の一行がカラズラス峠を越すつもりであることを伝えた。激しい吹雪の中、ガンダルフ率いる旅の仲間は絶壁に沿った雪積もる細い道を歩いていた。そこに吹雪の音に紛れて不気味な声が聞こえてくる。サルマンが唱える呪文だ。サルマンの魔力で山が崩れてきた。アラゴルンはガンダルフに引き返すことを提案するが、ガンダルフはこのまま行くつもりだ。しかし、オルサンクの塔の頂上から霧ふり山脈に向かって呪文を唱えるサルマンは、さらに魔力を強めた。山の上から大量の雪が落ち、旅の一行の上に落ちた。雪に埋もれ、もう先には進めない。指輪を持つフロドの選択で、ギムリジョン・リス=デイヴィス)が提案した“モリアの坑道 Moria ”を抜けるルートに向かうことに。それはガンダルフが一番通りたくなかったルートに違いない。

【ロード・オブ・ザ・リング 第40段落】  “モリアの壁”に到着。その前には陰気な湖が広がっている。一見したところ、モリアの坑道への入り口はどこにもないようだ。しかし、雲が流れて星と月光が夜空に姿を見せると、その光に浮かび上がって、入り口の扉が現れた。扉は星と月の光だけを反射するイシルディン Ithildin で描かれている。そして扉には「モリアの領主ドゥリンの扉、唱えよ、友、そして入れ」とエルフ語(上古、中つ国西に住んでいたエルフの)で記されている。合言葉を唱えれば扉は開かれるのだが、ガンダルフが色々言ってみても扉は開かない。扉の前でガンダルフは考え込んだ。暇を持て余したメリーとピピンが不気味な湖に石を投げ入れた。アラルゴンが危険だと止めさせたが、湖面に広がる波紋が怪しげである。

【ロード・オブ・ザ・リング 第41段落】  フロドが扉の合言葉の謎に気付いた。扉にかかれた文字「唱えよ、友。」エルフ語で「友」と言えばいいのだ。フロドはガンダルフにエルフ語で友達は何と言うのか尋ねた。「メルロン!Mel-lon 」扉は開いた。いとこのドワーフが統治するモリアの坑道にやって来てうれしいギムリ。ところが、ガンダルフが杖に灯した明かりが坑道内を照らし出し、一同は驚愕する。オークと戦ったドワーフたちの死体が沢山転がり、大きな坑道はまるで墓場のようだ。そこへ、開かれたドゥリンの扉の方から長い蛸の足が伸びてきた。それはフロドの足を掴み、素早く彼を湖の方へ引き摺っていく。湖の巨大な蛸がフロドを飲み込もうとしたが、旅の仲間が結束して戦い、なんとか彼を蛸の足から引き離すことができた。しかし、巨大蛸がモリアの坑道の中に侵入し、その威力で坑道の入り口が崩れ落ちてしまう。蛸は瓦礫の下敷きになったみたいだけど、入り口が塞がれ、フロドたちはここから引き返すことができなくなってしまった。

【ロード・オブ・ザ・リング 第42段落】  ガンダルフが言うには、この地底にはオークより太古から生きている恐ろしいものがいて、しかも、ここを抜け出すには 4 日もかかるそうだ。邪悪なものたちに気付かれないよう、音を立てるなとガンダルフは皆に忠告した。途中、ガンダルフの記憶にない場所に出て、賢者の魔法使いは再び考え込んだ。その時、フロドは自分達の後を付けて来ているゴラムアンディ・サーキス)の存在に気付き、すぐさまガンダルフに報告する。ガンダルフはゴラムが自分達を 3 日前から尾行していることをすでに知っていた。フロドはこんな辛い旅に出る羽目になった自分の状況をガンダルフに愚痴る。

フロド: It's a pity Bilbo didn't kill him when he had the chance.(チャンスがあったときにビルボがゴラムを殺さなかったことが情けない。)
ガンダルフ: Pity? It was pity that stayed Bilbo's hand. Many that live deserve death. Some that die deserve life. Can you give it to them, Frodo? Do not be too eager to deal out death in judgment. Even the very wise cannot see all ends. My heart tells me that Gollum has some part to play yet, for good or ill before this is over. The pity of Bilbo may rule the fate of many. (情け?ビルボの手にあったのが情けだ。死に値するものが生きながらえ、生に値するものが死んだりもする。お前は死者に命を与えられるのか、フロド?軽率に死の判定をしてはならぬ。賢者でさえ最後までは見渡せぬ。善か悪かは分からぬが、事が終わるまでにゴラムには何か役割があると我が心は告げておる。ビルボの情けが多くの者の運命を支配しているのかもしれない。)
フロド: I wish the ring had never come to me. I wish none of this had happened. (指輪が僕のところへ来なければ。こんな事態が起こらなければ。)
ガンダルフ: So do all who live to see such times. But that is not for them to decide. All we have to decide is what to do with the time that is given to us. There are other forces at work, Frodo, than the will of evil. Bilbo was meant to find the ring. In which case you also were meant to have it, and that is an encouraging thought. (このような時代に生きるものは全てそう思うじゃろう。しかし、それはどうにも決められぬ。我らがしなければならぬことは与えられた時代にどう対処するかを決めるだけじゃ。フロド、邪悪な意志に加えて、別の力が働いている。ビルボは指輪を見つける運命にあり、お前の場合は指輪を持つ運命にあった。そう思えば、元気付けられる。)

【ロード・オブ・ザ・リング 第43段落】  道に迷っていたガンダルフだったが、臭くない方の道を行くことに決めた。ガンダルフはオークたちに気付かれる危険を承知で歩行の安全のために明かりをつけた。すると暗闇の中にドワーフたちが作り上げた壮麗で巨大な地下宮殿が浮かび上がった。巨大な柱が林立する壮大な様に息を呑むフロドたち。大きな扉の前にドワーフたちの死骸が倒れている。ギムリは走ってその扉の中に入った。部屋の中にも鎧を着たドワーフたちの骸骨がそこかしこにあり、残念なことにギムリのいとこ、バーリンの棺があった。嘆くギムリ。ガンダルフはドワーフの死体が手にしていた古い本を取った。それはバーリンたちの記録を綴ったもので、オークたちとの戦闘の生々しい記述があった。筆記者が死の間際にはしり書いた文字が最後の行に残る。

【ロード・オブ・ザ・リング 第44段落】  ピピンが、井戸の縁に座っているドワーフの死体を触り、その体が井戸の中に大きな音を立てて落ちた。モリアの坑道中に響く音は、旅の仲間たちには絶望の響きに聞こえた。ピピンの軽率な行動を叱るガンダルフだが、もうどうにもならない。オークたちが侵入者に気付いたようだ。オークの軍団が立てる音が徐々に大きくなって聞こえてくる。フロドが持つ剣スティングを見ると、青く光っている。オークたちがもうすぐそこに来ている!

【ロード・オブ・ザ・リング 第45段落】  無数のオークたちがその部屋の扉を破って侵入。そしてオークだけでなく、トロール(北欧の伝説に出てくる粗暴で頭の悪い巨人、『 ハリー・ポッターと賢者の石 (2001) HARRY POTTER AND THE SORCERER'S STONE / HARRY POTTER AND THE PHILOSOPHER'S STONE 』等にも登場)も一匹(一人?)いる。旅の仲間達は全員がその醜い敵たちと全力で戦う。しかし、フロドがトロールに槍で胸を突かれてしまう。あんなにいっぱいいたオークどもやトロールをやっつけた旅の仲間達だが、フロドが死んじゃった?--心配御無用!ミスリルの胴着を身に付けていたフロドは、キズ一つ無く生きていた。

【ロード・オブ・ザ・リング 第46段落】  旅の仲間達がホッとしたのも束の間、オークたちの第二陣が攻めて来る声が坑道中に響く。部屋を出て大きな地下宮殿の中を走るフロドたちを、巨大なオークたちの群れが追う。 9 人は無数のオークたちに取り囲まれた。ところが、急にオークたちは蜘蛛の子を散らすようにいなくなってしまった。何やら恐ろしいものが現れたようだ。古代に生まれた悪鬼“バルログ Balrog ”だ。これはもう逃げるしかない。ガンダルフは逃げている途中、自分に代わって皆を導くようにアラゴルンに命じた。

【ロード・オブ・ザ・リング 第47段落】  大きくて深い奈落の上に架かる橋を目指す旅の仲間たち。オークたちが放つ矢が降りかかってくる中、足を踏み外せば奈落へと落ちてしまう細い階段を下る一行だが、バルログがやってくる地響きで、階段が崩れてくる。細い階段の途中が崩れ落ちてしまい、その間を飛び越えなければならない。最後に残ったフロドとアラゴルンは危機一髪でそれを渡る。仲間達は急いで橋を渡っていくが、最後にやって来たガンダルフは橋の上で立ち止まり、赤く燃えている巨大な悪鬼バルログと向き合う。神秘の火に仕えるガンダルフは、アノール Anor の焔(ほのお)の使い手。白い焔を放つガンダルフが、橋を突き刺すように杖を振り下ろすと、それより向こうの橋が崩れ、バルログもろとも奈落へと落ちていった。安心したガンダルフが皆のところへ行こうと振り返った時、バルログの赤く燃える長い革紐が彼の足を捕らえた。橋にぶら下がるガンダルフをフロドは助けに行こうとするが、行けば橋が崩れてしまう。ボロミアはフロドを取り押さえた。「 Fly, you fools. (行け、お前たちばか者よ。)」と言い残し、ガンダルフは奈落の底へと落ちていった。

【ロード・オブ・ザ・リング 第48段落】  地上へ上がった旅の仲間達は、ガンダルフの死に愕然とし、特にホビットたちは涙に濡れた。しかし、日暮れと共にオークたちがやって来るので、留まっていられない。アラゴルンは皆にロスロリアンの森 Lothlórien へと先を急がせた。

【ロード・オブ・ザ・リング 第49段落】  ロスロリアンの森。ここはギムリによるとエルフの魔女が住まう森。つまり、中つ国に留まっているエルフの中で最長老である奥方、ガラドリエルケイト・ブランシェット)が夫ケレボルンマートン・ソーカス)や他のエルフ達と一緒に暮らしている森なのだ。ガンダルフを欠いた旅の仲間達は、エルフの矢に囲まれた。アラゴルンがエルフ語で助けを請うと、旅の一行は森の中のガラドリエルの元へと招かれた。ロスロリアンの森の聖地でフロドたちはガラドリエルとケレボルンに出会った。長い金色の髪をしたガラドリエルはとても美しい。ガラドリエルは旅人の心を読んだのか、フロドたちが答えなくても、ガンダルフが闇の中へ落ちたことを知っていた。ガラドリエルは射抜くような目で来客たちを見た。ボロミアはガラドリエルの目を恐れてか、彼女と目をあわすことができない。ガラドリエルは、心変わりがない限り、まだ望みはあると旅人達に話し、ひとまずはここで旅の疲れと悲しみを癒すことを勧めた。フロドの頭の中にガラドリエルの心の声が聞こえる。「 Welcome, Frodo of the Shire, one who has seen the eye! (歓迎します、シャイアのフロド。“目”を見た者よ。)」

【ロード・オブ・ザ・リング 第50段落】  ボロミアは休めないでいた。頭の中で父やゴンドールの滅亡について話すガラドリエルの声が聞こえるからだ。エルフの奥方の声は「 …even now, there is hope left (望みは残っている)」と語りかけているようだが、ボロミアに希望は見えない。ボロミアは旅を通して気心の知れてきたアラゴルンにゴンドールについて話した。ボロミアによると、ゴンドールの執政官である彼の父は、高潔だが、その統治は失敗し、民の信頼を失ってしまっている。その父が息子のボロミアに事態の改善を託しているそうだ。話しているうちにボロミアは徐々に希望を感じてきたようで、アラゴルンにゴンドールにあるエクセリオンの白い塔 The White Tower of Ecthelion を見たことがあるかと尋ねた。ゴンドールの王の血を引く者は、はるか昔にその白い都を見たと答えた。

ボロミア: One day, our paths will lead us there and the tower guard will take up the call: The Lords of Gondor have returned! (いつか君と共にあそこに戻ろう。塔の見張りがこう叫ぶ、「ゴンドールの指導者達が戻られた」と。)

【ロード・オブ・ザ・リング 第51段落】  ガラドリエルの気配を感じ、フロドは目覚め、ガラドリエルの水鏡のある場所へ導かれた。同時にガラドリエルもその場所に現れた。ガラドリエルに指示され、フロドは過去・現在・未来を映し出す水鏡を恐る恐る覗き込んだ。オークに破壊されるシャイア、奴隷となるホビットたち。荒れ果てたシャイアをフロドは水鏡に見た。そしてあの恐ろしいサウロンの目。フロドの首にかけられた指輪が水に引っ張られる。フロドは指輪を守り、後ろに転んだ。任務を果たせないとそうなると、ガラドリエルの声がフロドの頭の中に響く。また、エルフの奥方はフロドに旅の仲間がすでに分裂を始めていると忠告した。指輪は仲間達をも一人ずつ滅ぼしていく。奥方が暗に示す指輪を狙っている男が誰なのか、フロドは分かっているようだ。

【ロード・オブ・ザ・リング 第52段落】  ガラドリエルが望むなら指輪をお渡しすると、フロドは指輪を差し出した。「 I do not deny that my heart has greatly desired this. (これを大いに望んでいた私の心を否定は致しません。)」とガラドリエルは指輪の方に手を伸ばした。すると今まで見ていた奥方の姿が一変し、手を高く挙げた彼女は黒い緑色となり、体内から光を発した。超自然的な彼女は叫んだ。「 In place of a dark lord you would have a queen, not dark but beautiful and terrible as the dawn, treacherous as the sea, stronger than the foundations of the earth! All shall love me and despair! (冥王に代わって女王が擁立される。闇に代わって光りを放ち、暁のように残酷に!海のように油断ならない!そして大地の基盤のように揺るがぬ力を誇ろう!すべての者は、私を敬い、絶望するだろう。)」

【ロード・オブ・ザ・リング 第53段落】  ガラドリエルが普通に戻ると、「 I pass the test. (私は試練に勝った。)」と安心したようにポツリと言った。「 I will diminish, and go into the west, and remain Galadriel. (私は海の向こうのエルフの故郷に戻ります。ガラドリエルのままで。)」と立ち去ろうとするガラドリエルにフロドは不安を訴えた。

フロド: I cannot do this alone.(僕一人ではできません。)
ガラドリエル: You are a ringbearer, Frodo. To bear a ring of power is to be alone. This task was appointed to you, and if you do not find a way, no one will.(あなたは指輪を授かった者です、フロド。指輪の力に耐えることは、一人であることです。それがあなたに課せられた使命。それを果たせるのはあなただけです。)
フロド: I know what I must do. It's just, I'm afraid to do it.(僕がしなければならないことは分かります。ただそれをするのが怖いのです。)
ガラドリエル: Even the smallest person can change the course of the future.(最も小さなものでさえも未来を変えられるのです。)

 フロドは指輪を握った。

【ロード・オブ・ザ・リング 第53段落】  アイゼンガルドでは、サルマンが、ウルク=ハイの親玉ラーズに、貴重なものを持つホビットは生かしたままここへ連れて来て、他の者は殺すように指令を出していた。ウルク=ハイの軍団がアイゼンガルドを出発した。

【ロード・オブ・ザ・リング 第54段落】  ロスロリアンの森を離れる旅の仲間達は全員それぞれのサイズにあったマントを着ている。そのエルフからもらったマントは、首付近に付けられた葉っぱの形をしたブローチで留められている。銀筋川 Silverlode の岸でボートに乗り込んでいるフロドたち。別れ際にガラドリエルはフロドに“エアレンディルの光 the light of Earendil ”を贈り物に渡した。それは、エアレンディルの星の光が映じたガラドリエルの泉の水が入った小さな水晶の小瓶だ。他の明かりが消えてしまった時、暗闇の中でエアレンディルの光がフロドの明かりとなるように。

【ロード・オブ・ザ・リング 第55段落】  大河アンドゥインをボートで急ぐ旅の仲間達の眼前に、ゴンドールの北の門、アルゴナス Argonath の巨大な石像が現れてきた。川を挟んだ両岸の絶壁にあるその二つの巨像は、ゴンドールの古の王、父エレンディルと息子イシルドゥア。故国へと戻ってきたアラゴルンは深い感慨を覚え、古の偉大な先祖への畏敬の念を抱きながらその間をボートで過ぎた。アンドゥイン川が滝になる前に、一行はボートをおり、北からゴンドール入りすることにした。パルス・ガレン Parth Galen でボートを降りた旅の仲間達の心には亀裂が生じてきたようだ。不吉な影が胸を過ぎると言うレゴラス。一行はフロドがいないことに気付いた。そしてボロミアもいない。・・・

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◆ここからは、結末まで書いていますので、ストーリー全体が分ります。御注意下さい。
 ATTN: This review reveals the movie content. Please don't say that I didn't say !


【ロード・オブ・ザ・リング 第56段落】  森の中、一人でいるフロドは薪を拾うボロミアに出会う。ボロミアは指輪を持つ重荷に耐えるフロドに優しい言葉をかける。しかし、その言葉の真意を知るフロドはボロミアを警戒した。するとボロミアは我が民を守りたいので指輪を貸して欲しいと言い始めた。指輪に毒されて正気を失っているボロミアは、拒むフロドを襲おうとする。指輪をはめてフロドが姿を消すと、ボロミアはサウロンに指輪を渡すつもりだとフロドを罵ったり、はたまた許して欲しいと泣いたりする。

【ロード・オブ・ザ・リング 第57段落】  指輪をはめて姿が見えなくなったフロドは、ボロミアから離れるため、アモン・ヘン Amon Hen の山頂へと上って行った。フロドはサウロンの砦であるバラド=ドゥア Barad-Dûr 、そして眠らないサウロンの目を見た。サウロンの声が聞こえる。フロドは指輪を抜き取ると、アモン・ヘンの頂にある「見る椅子」から地面に落ちた。そこへアラゴルンがやって来る。フロドはボロミアが指輪に囚われてしまったことを教えた。アラゴルンが近づこうとすると、「 Stay away! (来ないで。)」と叫ぶフロド。

アラゴルン: Frodo, I swore to protect you.(フロド、私は君を守ると誓った。)
フロド: Can you protect me from yourself? Would you destroy it?(あなた自身から僕を守れるの?あなたは指輪を葬れる?)
アラゴルン: I would have gone with you to the end. Into the very fires of Mordor.(最後まで君と一緒に行きたかった。まさにモルドールの火口まで。)

 アラゴルンは、指輪を置いたフロドの手のひらをそっと閉じた。フロドは一人で旅を続ける意志を告げた。その時、フロドのスティングが青く光った。アラゴルンはフロドに逃げるように言う。走るフロド。

【ロード・オブ・ザ・リング 第58段落】  ウルク=ハイと戦うアラゴルン、レゴラス、ギムリ。山の中を逃げる途中、フロドは敵から隠れているピピンとメリーと出会う。二人のホビットは、フロドが一人で行ってしまおうとしていることに気付くと、彼を行かせるために、ウルク=ハイたちの気をひく。ウルク=ハイたちに追われるピピンとメリー。そんな小さな者達を救うため、ボロミアがウルク=ハイと戦う。ボロミアはゴンドールの角笛 the Horn of Gondor を吹き、ウルク=ハイたちをおびき寄せる。戦うボロミアを、ウルク=ハイの親玉ラーズの弓が狙っている。一本目の矢が勇者の体に刺さった。ボロミアは倒れず戦い続ける。二本目。まだ立ち続けるボロミア。三本目。ボロミアはついに膝をついた。ウルク=ハイたちはピピンとメリーが指輪を持つホビットだと勘違いして、彼らを連れ去っていく。ラーズはボロミアの息の根を止めるため、至近距離から四本目を狙う。

【ロード・オブ・ザ・リング 第59段落】  そこへアラゴルンがラーズに体当たり。アラゴルンはラーズと戦い、見事勝利する。倒れているボロミアに駆け寄るアラゴルン。

ボロミア: Frodo! Where is Frodo?(フロド!フロドはどこだ?)
アラゴルン: I let Frodo go.(私はフロドを行かせたよ。)
ボロミア: Then you did what I could not. I tried to take the ring from him.(それでは君は私のできなかったことをした。私は彼から指輪を取ろうとしたのだ。)
アラゴルン: The Ring is beyond our reach now.(今や指輪は我々の手の届かないところへ行ったよ。)
ボロミア: Forgive me, I did not see. I have failed you all.(私を許してくれ。私は見えていなかった。私は君たち全員を見捨てたのだ。)
アラゴルン: No Boromir. You fought bravely. You have kept your honor.(違うよ、ボロミア。君は勇敢に戦った。君は名誉を守ったんだ。)

 アラゴルンはボロミアの体に刺さった矢を抜こうとする。

ボロミア: Leave it. It is over. The world of men will fall and all will come to darkness, and my city to ruin.(そのままにしてくれ。終わったんだ。人間の世界は滅び、暗黒が支配し、我が都は滅びるのだ。)
アラゴルン: I do not know what strength is in my blood, but I swear to you, I will not let the White City fall. Nor our people fail!(私の血にどれほどの力があるか知れないが、私は君に誓おう。私は白い都<ゴンドールの都ミナス・ティリスのこと>と我らの民を滅亡させはしない。)
ボロミア: Our people... our people. I would have followed you my brother... my Captain... my King.(我らの民…我らの民。私は君に従っただろうに、我が兄弟…我が指導者…我が王よ。)
アラゴルン: Be at peace, son of Gondor.(静かに眠れ、ゴンドールの息子。)

 アラゴルンは、息を引き取ったボロミアの額にキスをした。(T_T)

【ロード・オブ・ザ・リング 第60段落】  湖に出てきたフロドは、モリアの坑道でのガンダルフとの会話を思い出していた。
「 I wish the ring had never come to me, I wish none of this had happened. (指輪が僕のところへ来なければ。こんな事態が起こらなければ。)」
「 So do all who live to see such times, but that is not for them to decide. All you have to decide is what to do with the time that is given to you. (このような時代に生きるものは全てそう思うじゃろう。しかし、それはどうにも決められぬ。お前がしなければならぬことは与えられた時代にどう対処するかを決めるだけじゃ。)」
※モリアの坑道では、ガンダルフの二つ目台詞の主語は一人称複数形だったが、ここでは二人称になっている。

【ロード・オブ・ザ・リング 第61段落】  自分が何をすべきか知ったフロドは、指輪を握った。ボートに乗り、湖を行く。するとサムショーン・アスティン)がフロドを追って、ザブザブと湖の中へ入ってきた。フロドはサムに引き返すように言うが、サムは戻らない。そしてサムは泳げないので、溺れてしまう。フロドはサムが溺れたところまでボートを漕ぎ、サムをボートに引き上げた。「フロドから決して離れるな。」というガンダルフとの約束を何があっても守ると強い意志をみせるサム。フロドはびしょ濡れのサムと抱き合った。フロドはサムを連れてモルドールを目指すことにした。

【ロード・オブ・ザ・リング 第62段落】  ボートに乗せられたボロミアの遺体が、滝へと落ちていく。ボロミアの水葬が終わり、レゴラスはフロドたちを追おうとする。しかし、「 Frodo's fate is no longer in our hands. (フロドの運命はもはや我々の手の及ぶところにはない。)」とアラゴルンはレゴラスを止めた。旅の仲間は解散し、苦労が無駄になるのかというギムリの言葉を、アラゴルンは否定する。力を合わせてメリーとピピンを救ってやらねばならない。アラゴルン、レゴラス、ギムリは力強く出発した。

【ロード・オブ・ザ・リング 第63段落】  エミン・ムイル Emyn Muil の殺伐とした丘に登ってきたフロドとサムは、東の彼方にあるモルドールを眺める。
フロド: Mordor. I hope the others find a safer road.(モルドール。みんなが無事だといいな。)
サム: Strider'll look after 'em.(ストライダーがいますよ。)
フロド: I don't suppose we'll ever see them again.(もう会えないだろう。)
サム: We may yet Mr. Frodo. We may...(会えますよ。きっと。)
フロド: Sam. I'm glad you're with me.(サム、お前がいてくれて嬉しいよ。)

以上。
<もっと詳しく>からスペースを含まず12460文字/文責:幸田幸

参考資料:「映画の森てんこ森」映画タイトル集
       http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm
      IMDb
      allcinema ONLINE
      Nostalgia.com
      CinemaClock.com
      Yahoo! Movies 
      『 ロード・オブ・ザ・リング 』公式サイト
      The Quintessential 'Lord of the Rings' Website
      フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
      『指輪物語』1〜4(評論社)  
■映画『 ロード・オブ・ザ・リング 』<後編>の更新記録
2005/02/19新規: ファイル作成
2005/02/19更新:◆解説とネタばれおよび俳優についてリンク
2005/03/30更新: ◆データ追加
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幸田 幸
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