妹の恋人＠映画の森てんこ森

妹の恋人
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妹の恋人　(1993)
妹の恋人	BENNY & JOON 【解説】　映画『妹の恋人　(1993) BENNY & JOON 』は、お家でのすてきなビデオ鑑賞デートにうってつけの作品。ジョニー・デップとメアリー・スチュアート・マスターソンが演じるとても変わった二人が恋に落ちるロマンティック・コメディ。『妹の恋人』は、兄妹そして恋人同士の愛と理解を描いた素晴らしい物語。映画『妹の恋人』自体は小さな作品ではあるが、多くのファンから支持され続けている。『妹の恋人』の監督は「悪魔のような女」（ 1996 ）「アベンジャーズ」（ 1998 ）等のジェレマイア・Ｓ・チェチェック。　『妹の恋人』のストーリー。精神病を患う妹ジューン（メアリー・スチュアート・マスターソン）を、両親の死後ずっと見守り続けている兄ベニー（アイダン・クイン）。仕事の間妹の面倒が見られないベニーは精神科医の紹介で家政婦を雇うのだが、繊細な神経を持つジューンはことごとく彼女達を追い出してしまう。ひょんなことからそんな二人とバスター・キートンの格好をした可笑しな青年サム（ジョニー・デップ）が一緒に暮らすようになる…。
●スチルはnostalgia.com、予告編はcinemaclock.comより許諾をえて使用しています。
■『妹の恋人　(1993) BENNY & JOON 』のデータ　上映時間 99分　製作国アメリカ　公開情報ＭＧＭ＝ＵＩＰ　初公開年月 1993/10 　ジャンルロマンス　《米国コピーTagline》A romance on the brink of reality.
【スタッフとキャスト】監督：ジェレマイア・チェチック　Jeremiah Chechik 製作：スーザン・アーノルド　Susan Arnold 　　　　ドナ・ロス　Donna Roth 製作総指揮：ビル・バダラート　Bill Badalato 原作：バリー・バーマン　Barry Berman 　　　　レスリー・マックネイル Lesley McNeil 脚本：バリー・バーマン　Barry Berman 撮影：ジョン・シュワルツマン　John Schwartzman 音楽：レイチェル・ポートマン　Rachel Portman 主題歌：プロクレイマーズ　Proclaimers 　"I'm Gonna Walk (500Miles)" 　出演：ジョニー・デップ　Johnny Depp サム　　　　メアリー・スチュアート・マスターソン　Mary Stuart Masterson ジューン　　　　エイダン・クイン　Aidan Quinn ベニー　　　　ジュリアン・ムーア　Julianne Moore ルーシー　　　　オリヴァー・プラット　Oliver Platt エリック　　　　ＣＣＨ・パウンダー　CCH Pounder　Garvey医師　　　　ダン・ヘダヤ　Dan Hedaya トーマス　　　　ウィリアム・Ｈ・メイシー　William H. Macy　ランディ・バーチ
ネタばれ御注意！　このレヴューは「テキストによる映画の再現」を目指して作文しています。よって、ストーリー展開の前知識やネタばれがお好みでない方は、読まないで下さい。
＜もっと詳しく＞　両親が亡くなった 12 年前から、ベニー（アイダン・クイン）は精神障害のある妹ジューン（メアリー・スチュアート・マスターソン）の世話をしている。ベニーは自動車修理の店を経営していて、仕事が終わるまでは家を空けなければならないので、妹のお守りをする家政婦を雇っているが、ジューンは急に癇癪を起こす傾向があるので、家政婦はすぐに辞めていってしまう。妹のために私生活を犠牲にしているベニーに、ジューンのかかりつけの精神科医トーマス（ダン・ヘダヤ）は、ジューンを施設に入れることを勧めるが、妹を愛するベニーは踏み切れないでいる。　ある日、ジューンがベニーの友達とポーカーをして負けたおかげで、その友人の一人マイクの風変わりな従兄サム（ジョニー・デップ：『プラトーン　(1986) PLATOON 』『シザーハンズ　(1990) EDWARD SCISSORHANDS 』『妹の恋人　(1993) BENNY & JOON 』『ＧＯ！ＧＯ！Ｌ.Ａ.　(1998) L.A. WITHOUT A MAP 』『ナインスゲート　(1999) THE NINTH GATE 』『スリーピー・ホロウ　(1999) SLEEPY HOLLOW 』『ショコラ　(2000) CHOCOLAT 』『ロスト・イン・ラ・マンチャ　(2001) LOST IN LA MANCHA 』『ブロウ　(2001) BLOW 』『フロム・ヘル　(2001) FROM HELL 』『パイレーツ・オブ・カリビアン／呪われた海賊たち　(2003) PIRATES OF THE CARIBBEAN: THE CURSE OF THE BLACK PEARL 』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・メキシコ（原題） (2003) ONCE UPON A TIME IN MEXICO 』等、※ジョニー・デップについてもっと詳しくはこちら...。04/06/26リンク更新）と、兄妹は暮らさなければならなくなる。サムは住む場所を求めてマイクの家に転がり込んでいたのだが、あまりの変人ぶりにマイクは辟易していたのだ。それで、サムはジューンの家政夫となる。　バスター・キートンを敬愛するサムは、服装がまるでバスター・キートンだ。帽子を被り、黒いジャケットにネクタイを締め、杖を持っている。フォークをさしたパンをダンスさせたり、レストランのウェイトレス・元女優のルーシー（ジュリアン・ムーア：『妹の恋人　(1993) BENNY & JOON 』『逃亡者 (1993) THE FUGITIVE 』『ロスト・ワールド／ジュラシック・パーク (1997) THE LOST WORLD: JURASSIC PARK 』『ブギーナイツ (1997) BOOGIE NIGHTS 』『理想の結婚 (1999) AN IDEAL HUSBAND 』『マグノリア (1999) MAGNOLIA 』『ハンニバル (2001)HANNIBAL 』『めぐりあう時間たち (2002) THE HOURS 』等）が出演していたホラー・ムービーのセリフを覚えている超ムービーマニアだったり、パンにチーズをはさんでアイロンで焼いたりと、物凄い個性だ。ジューンは初めサムを警戒していたが、彼の奇怪な行動に理解を示して楽しむようになり、読み書きができないサムが母親に手紙を書くのを手伝ってあげるのだった。サムとの交流を通じてジューンの精神状態は良くなっていく。　ベニーはサムのお蔭で知り合ったルーシーと親しくなる。しかし、妹ジューンが心配でベニーがすぐに家に帰ろうとするので、二人の仲はうまくいかず進展が無い。落ち込むベニーを励ますために、サムは公衆の面前でバスター・キートン張りのパフォーマンスを見せる。その場にいた人々もサムの演技に大絶賛だ。ベニーとジューンは彼の才能に驚く。その夜ベニーの帰りが遅かったので、二人きりになったサムとジューンはお互いの愛を確かめ合う。　翌日、二人の関係を知ったベニーは、サムを追い出し、ジューンを施設へ入れると激怒。いつまでも妹と暮らしたいと思う、愛する気持ちと、妹のお蔭で全てを犠牲にしていると思う、憎む気持ちが交錯してしまったベニーだが、ベッドで沈むジューンのためにタピオカを買いに行くのだった。サムはベニーがいなくなった隙にジューンを家から連れ出し、二人はバスに乗る。しかし、不安で感情が抑えられなくなったジューンはバスの中で発狂し、救急車で運ばれることになる。　ジューンは誰とも会わず病院で暮らしたいと発言しているため、病院内に隔離されている。家族でさえも会うことができない。わだかまりの解けたベニーとサムは、ジューンに会うために病院に忍び込む。もう少しで、勝手に病院に入り込んだことに気付かれてしまうところだったが、サムが機転をきかして精神病患者の振りをして捕らえられたお蔭で、ベニーはジューンの病室の前まで行くことができた。病室の前で今までジューンを管理しすぎたことを詫びるベニーだが、ジューンは発狂した自分を見てサムが去ってしまったと思い、機嫌はなおらない。そこへ主治医のトーマスがやって来て、三人でジューンのこれからを話し合う。ジューンが窓の外を見ると、彼女の病室は地上から離れているにもかかわらず、上からロープでぶら下がっているサムが！サムが自分を嫌っていないことが分かったジューンは、施設に入るかアパートで暮らすか自分で判断するように言うベニーに、「アパートで暮らす」と元気に答える。　ルーシーが管理人をしているアパートの住人となったジューンとサム。そのアパートにベニーはジューンのためのピンクのバラと、ルーシーのための白いバラを持って訪れるのだった。　ジュリアン・ムーア、オリヴァー・プラット、ダン・ヘダヤ、ウィリアム・Ｈ・メイシーなどの脇役がすごい映画だ。最近活躍の目覚ましいジュリアン・ムーアは、年を経るごとに美しくなっていると、 1993 年の彼女を見て思った。偶々借りたビデオにジュリアン・ムーアが出演していることが重なったので、なんだか今ではすっかりジュリアン贔屓になっているかもしれない。ジュリアン・ムーアはノース・キャロライナ州フォート・ブラッグで 1961 年 12 月３日に生まれた。ボストン大学演劇科でＢＦＡ（学士号）を取得し、 1990 年の「フロム・ザ・ダーク・サイド」が映画デビュー作だ。この映画のルーシーと同じように、ホラーに出演している。1997 年、同年の「家族という名の他人」で彼女と一緒に仕事をしたバート・フレインドリッチという監督・脚本家・プロデューサーとの間に息子さんを出産。彼女の出演している映画では、ゴールデングローブ賞候補となった、「理想の結婚」（ 1999 ）の悪女チーヴリー夫人役が気に入っている。　サムがやってきて気持ちが穏やかになったジューンと一緒にベニーが、アイルランド民謡を歌うシーンで、この二人がアイルランド系アメリカ人の設定であることがわかった。その辺りにポイントを置いてみると、またこの映画の違った側面が見えてきて面白かった。友達を大切にするところ、商売の仕方や、サムが有名になれるようにと一肌脱ごうとする人情味溢れたところ、そしてもちろん妹に対する深い愛情など、特に兄ベニーにはアイルランド気質がよく感じられた。そんなベニーを、アイルランド人を両親に持つアイダン・クインが演じているのが、すごく納得がいった。（■解説とネタばれ：2003/08/24アップ ◆俳優についてリンク更新：2003/09/29）以上。＜もっと詳しく＞からスペースを含まず２９５８文字／文責：幸田幸参考資料：「シッピング・ニュース」日本語版オフィシャルサイト　　　　　　allcinema ONLINE

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