ブギーナイツ
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ブギーナイツ (1997)
BOOGIE NIGHTS
 映画『 ブギーナイツ (1997) BOOGIE NIGHTS 』をレヴュー紹介します。

 映画『 ブギーナイツ BOOGIE NIGHTS 』を以下に目次別に紹介する。
■映画『 ブギーナイツ BOOGIE NIGHTS 』の解説及びポスター、予告編
 ネタばれをお好みでない方はこの解説をご覧下さい。
■映画『 ブギーナイツ BOOGIE NIGHTS 』の映画データ
■映画『 ブギーナイツ BOOGIE NIGHTS 』のトリビア
■映画『 ブギーナイツ BOOGIE NIGHTS 』のスタッフとキャスト
■映画『 ブギーナイツ BOOGIE NIGHTS 』の<もっと詳しく>
 <もっと詳しく>は映画『 ブギーナイツ 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー(あらすじとネタバレ)です。※ご注意:映画『 ブギーナイツ (1997) BOOGIE NIGHTS 』の内容やネタバレがお好みでない方は読まないで下さい。
■映画『 ブギーナイツ BOOGIE NIGHTS 』の結末
■映画『 ブギーナイツ BOOGIE NIGHTS 』の感想(ネタばれご注意)
■映画『 ブギーナイツ BOOGIE NIGHTS 』の更新記録

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幸の鑑賞評価: 8つ星 
■映画『 ブギーナイツ (1997) BOOGIE NIGHTS 』の解説及びポスター、予告編
ブギーナイツ
ブギーナイツ

■映画『 ブギーナイツ BOOGIE NIGHTS 』の解説

 映画『 ブギーナイツ (1997) BOOGIE NIGHTS 』は、バート・レイノルズが演じる役が気に入らなくてエージェントを解雇するなどして抵抗していたそうだが、 1997 年のゴールデングローブ賞、NYとLAの批評家協会賞で助演男優賞と数々の賞に輝いた。『 マグノリア (1999) MAGNOLIA 』『 パンチドランク・ラブ (2002) PUNCH-DRUNK LOVE 』等のポール・トーマス・アンダーソン監督が若干 26 歳で撮影したという彼の長編映画第二作目。『 ブギーナイツ 』は、 155 分の長い映画である。
 『 ブギーナイツ 』のストーリー。誰にでも一つは取り得がある。 17 歳のエディ・アダムス(マーク・ウォールバーグ:『 PLANET OF THE APES 猿の惑星 (2001) PLANET OF THE APES 』等)は、<立派なもの>で一挙にポルノ映画界のスター<ダーク・ディグラー>となる。頂点に上り詰めた彼だが、傲慢とコカインに溺れ転落して行く…。
 映画『 ブギーナイツ (1997) BOOGIE NIGHTS 』はポルノ界の伝説のスーパースター、ジョン・ホームズをモデルに描かれている。彼は 2274 本の映画に出演し、約 14000 人の女性と共演したといわれている。 1988 年にエイズで亡くなったそうだ
●スチルはnostalgia.com、予告編はcinemaclock.comより許諾をえて使用しています。
Filmography links and data courtesy of The Internet Movie Database & Nostalgia.com.
Filmography links and data courtesy of CinemaClock Canada Inc.
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■映画『 ブギーナイツ (1997) BOOGIE NIGHTS 』の映画データ
 上映時間 155分
 製作国 アメリカ
 公開情報 ギャガ
 初公開年月 1998/09
 ジャンル ドラマ
 《公開時コピー》夢をオッ立てろ!
 《米国コピーTagline》Everyone has one special thing.
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■映画『 ブギーナイツ (1997) BOOGIE NIGHTS 』のトリビア
●『 ブギーナイツ 』の主役エディの役はマーク・ウォールバーグ:
PLANET OF THE APES 猿の惑星 (2001) PLANET OF THE APES
『 ミニミニ大作戦 (2003) THE ITALIAN JOB 』等。

●エディの役は、当初、レオナルド・ディカプリオ(
ロミオ&ジュリエット (1996) WILLIAM SHAKESPEAR'S ROMEO & JULIET / ROMEO + JULIET
タイタニック (1997) TITANIC
仮面の男 (1998) THE MAN IN THE IRON MASK
ギャング・オブ・ニューヨーク (2001) GANGS OF NEW YORK
キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン (2002) CATCH ME IF YOU CAN
アビエイター (2004) THE AVIATOR 』等に出演、
リチャード・ニクソン暗殺を企てた男 (2004) THE ASSASSINATION OF RICHARD NIXON 』製作総指揮等)の予定だったが、『 タイタニック (1997) TITANIC 』とかち合った為にウォールバーグになったという経緯アリ。
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【『 ブギーナイツ 』のスタッフとキャスト】
監督: ポール・トーマス・アンダーソン Paul Thomas Anderson
製作: ロイド・レヴィン Lloyd Levin
    ジョン・ライオンズ John Lyons
    ポール・トーマス・アンダーソン Paul Thomas Anderson
    ジョアンヌ・セラー Joanne Sellar
脚本: ポール・トーマス・アンダーソン Paul Thomas Anderson
撮影: ロバート・エルスウィット Robert Elswit
衣裳: マーク・ブリッジズ
音楽: マイケル・ペン Michael Penn
音楽監修: カリン・ラットマン

出演: マーク・ウォールバーグ Mark Wahlberg エディ・アダムス/ダーク・ディグラー
    バート・レイノルズ Burt Reynolds ジャック・ホーナー
    ジュリアン・ムーア Julianne Moore アンバー・ウェイブス
    ヘザー・グレアム Heather Graham ローラーガール
    ジョン・C・ライリー John C. Reilly
    ウィリアム・H・メイシー William H. Macy リトル・ビル
    ドン・チードル Don Cheadle バック
    トーマス・ジェーン Thomas Jane
    フィリップ・ベイカー・ホール Philip Baker Hall

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<もっと詳しく>

ストーリー展開の前知識やネタバレがお好みでない方は、読まないで下さい。
■映画『 ブギーナイツ (1997) BOOGIE NIGHTS 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー

【ブギーナイツ 第01段落】  1977 年、米ロサンゼルス郊外のサン・フェルナンド・バレー。クラブで皿洗いをしている 17 歳の高校生エディ・アダムス(マーク・ウォールバーグ)が、ポルノ映画監督ジャック・ホーナー(バート・レイノルズ:
『 キャノンボール (1980) THE CANNONBALL RUN 』
素顔のままで (1996) STRIPTEASE
ビーン (1997) BEAN
HOTEL (2001) HOTEL 』等)に、その<ジーンズの奥にある宝>を見込まれて男優にスカウトされる。家ではヒステリックな母親に「負け犬」といわれるエディだが、彼には誰にも負けないものが一つあるのだ。母親とケンカして家を飛び出したエディは、ジャックの邸宅で暮らすようになる。そこには、ジャックを中心とする、彼の映画に携わる人間が集う一つのファミリーがあった。

【ブギーナイツ 第02段落】  ジャックのファミリー
●ポルノ界の女神であるアンバー
ジュリアン・ムーア as アンバー
妹の恋人 (1993) BENNY & JOON
逃亡者 (1993) THE FUGITIVE
ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク (1997) THE LOST WORLD: JURASSIC PARK
理想の結婚 (1999) AN IDEAL HUSBAND
マグノリア (1999) MAGNOLIA
ハンニバル (2001)HANNIBAL
めぐりあう時間たち (2002) THE HOURS
エデンより彼方に (2002) FAR FROM HEAVEN 』等

【ブギーナイツ 第03段落】  
●ローラースケート靴を決して脱がない美少女ローラーガール
ヘザー・グラハム as ローラーガール
ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最期の7日間 (1992) TWIN PEAKS: THE LAST SEVEN DAYS OF LAURA PALMER
オースティン・パワーズ:デラックス (1999) AUSTIN POWERS: THE SPY WHO SHAGGED ME
フロム・ヘル (1994) FROM HELL
N.Y式ハッピー・セラピー (2003) ANGER MANAGEMENT 』等

【ブギーナイツ 第04段落】  
●マジックが得意なポルノ男優のリード
ジョン・C・ライリー as リード
シン・レッド・ライン (1998) THE THIN RED LINE
マグノリア (1999) MAGNOLIA
25年目のキス (1999) NEVER BEEN KISSED
グッド・ガール (2002) THE GOOD GIRL
めぐりあう時間たち (2002) THE HOURS
ギャング・オブ・ニューヨーク (2001) GANGS OF NEW YORK
シカゴ (2002) CHICAGO
N.Y式ハッピー・セラピー (2003) ANGER MANAGEMENT
アビエイター (2004) THE AVIATOR 』等

【ブギーナイツ 第05段落】  
●妻(本物のポルノ女優ニナ・ハートリー)が色魔であることに悩んでいるプロダクション・マネジャーのリトル・ビル
ウィリアム・H・メイシー as リトル・ビル
妹の恋人 (1993) BENNY & JOON
ファーゴ (1996) FARGO
マグノリア (1999) MAGNOLIA
エアフォース・ワン (1997) AIR FORCE ONE
ウェルカム トゥ コリンウッド (2002) WELCOME TO COLLINWOOD
シービスケット (2003) SEABISCUIT
セルラー (2004) CELLULAR 』等

【ブギーナイツ 第06段落】  
●夢はハイファイ製品を販売する電気店のオーナーであるカントリーミュージック好きの黒人男優バック
ドン・チードル as バック
ミッション・トゥ・マーズ (2000) MISSION TO MARS
オーシャンズ11 (2001) OCEAN'S ELEVEN
16歳の合衆国 (2003) THE UNITED STATES OF LELAND
オーシャンズ12 (2004) OCEAN'S TWELVE
リチャード・ニクソン暗殺を企てた男 (2004) THE ASSASSINATION OF RICHARD NIXON 』等

【ブギーナイツ 第07段落】  
●エディに一目惚れの音響係のスコティ・J
フィリップ・シーモア・ホフマン as スコティ・J
パッチ・アダムス (1998) PATCH ADAMS
リプリー (1999) THE TALENTED MR. RIPLEY
マグノリア (1999) MAGNOLIA
パンチドランク・ラブ (2002) PUNCH-DRUNK LOVE
レッド・ドラゴン (2002) RED DRAGON
25時 (2002) 25TH HOUR 』
コールド マウンテン (2003) COLD MOUNTAIN 』等

【ブギーナイツ 第08段落】  そんな仲間達に温かく迎え入れられたエディは芸名をダーク・ディグラーとし、ヒット作を飛ばす。ポルノ映画に理想を抱く監督ジャックと共に、 007 風ポルノである<ブロック・ランダース[大きなかたまり]>シリーズを創り上げ、スター街道を突き進んで行く。ポルノ界のアカデミー賞も総ナメ。豪邸や真っ赤なコルヴェット、ブランド物の服など、もう好き放題だ。しかし、何の知識も無いまま若くして成功を手に入れた者の例にもれず、ダークも傲慢になっていく。そして時代は 80 年代へと移り、ポルノ業界も変わってく。

【ブギーナイツ 第09段落】  ジャックの邸宅で開かれた 1980 年の新年を迎えるパーティー。ジャックのスポンサーのジェームズ大佐(ロバート・リッジリー)が、業界の大物フロイド・ゴンドーリ(フィリップ・ベイカー・ホール)を連れてやってくる。フロイドはジャックにこれからはビデオの時代だといってビジネスの協力を求めるが、映画監督としてプライドがあるジャックは首を縦には振らない。ダークと出会った頃に離婚をして息子を奪われたアンバーは、ダークを息子のように感じて愛していたので、新しい年を迎えるという特別な瞬間を分かち合いたいと思い、ダークにコカインを教える。新年のカウントダウンが始まる中、リトル・ビルは他の男と楽しんでいる妻を銃で撃ち、自殺する。

【ブギーナイツ 第10段落】  ジャックのファミリーにも凋落の日が忍び寄ってくる。ジャックは天狗になるダークをよそにして新人を迎え入れる。ダークは追い抜かれるというプレッシャーとコカイン中毒から、思うように<演技の準備>をすることができない。ダークはジャックにあたって「 I'm ready to shoot my scene RIGHT NOW! 」と、怒鳴り散らし、頭に来たジャックはダークを解雇する。・・・

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◆ここからは、結末まで書いていますので、ストーリー全体が分ります。御注意下さい。
 ATTN: This review reveals the movie content. Please don't say that I didn't say !


【ブギーナイツ 第11段落】  ポルノ業界にビデオという新しい風が吹き、今までと違うことに危機感を持つファミリーのメンバー達。結局ジャックも新しい波に飲まれ、自分の意向とは違う作品をビデオで作っている。アンバーは息子を取り返すために努力をするが、ドラッグに溺れるポルノ女優ということでうまくいかなかった。電気店を開業したいバックは、もとはダークに気のあった女優ジェシー(メローラ・ウォルターズ)と一緒に銀行に資金を借りに行くが、ポルノ関係者という事でお金が借りられない。ローラーガールも将来のために、高卒の資格を得ようと学校に通う。少女趣味のある大佐は、 15 歳の少女にコカインを吸わせて関係しようとした罪で逮捕される。ダークはというと、リードと一緒にレコードデビューしようとするが、その方面の才能が全くない事と堕落した生活でお金をすっかり無くしてしまった事でうまくいかない。どんどんコカインに溺れて行く。そして、人生の再生を賭け、友人トッドの誘いでリードと三人、変態の金持ちに強盗を働こうとするが、トッドが撃たれて死んでしまう。どん底を知ったダークは、そのままジャックの家に行き、彼に許しを請う。ダークはジャックと和解の抱擁をし、アンバーに慰めてもらうのだった。

【ブギーナイツ 第12段落】  妊娠したジェシーと結婚したバックは、たまたま入ったドーナツ店が強盗に入られ、自分以外の店にいた人は皆死んでしまう。そこで彼は強盗が盗もうとしたお金を持っていき、その資金で見事念願の店を開業させる。リードはマジシャンとして活躍している。ダークはいつものように鏡の前で、精神統一の儀式をし、ブルース・リーの空手ポーズでキメる。そして再びブロック・ランダースとして復帰するのだった。

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【映画『 ブギーナイツ 』の感想】

 高校を中退したあと、ニュー・キッズ・オン・ザ・ブロック[ 80 年代後半に一世を風靡した白人少年パンク・バンド]に兄ドニーに誘われ参加して一躍アイドルとなり、その後結成したマーキー・マーク&ザ・ファンキー・パンチで二枚のプラチナ・ディスクを得るという経歴を持つ、マーク・ウォールバーグ。エディの役は、当初レオナルド・ディカプリオにきていたらしいが、『 タイタニック (1997) TITANIC 』とカブッたため、「バスケットボール・ダイヤリーズ」( 1995 )で知り合ったウォールバーグを推薦したらしい。まさにこれでいいのだ。[バカボンのパパ風によろしく。]実世界では両親には見捨てられていたエディだが、ポルノ業界のお父さん=ジャックとお母さん=アンバーを慕い、反抗し、そして和解する。このホーム・ドラマをウォールバーグはうまく演じていた。深夜番組や地方局で放送される 70 年代アメリカのTVドラマに出てくるような、なんだかチープな雰囲気のアメリカ人の若者という感じを、ウォールバーグは醸し出していて、ダーク・ディグラーにぴったりだったと思う。

以上。
<もっと詳しく>からスペースを含まず4079文字/文責:幸田幸

参考資料:「映画の森てんこ森」映画タイトル集
       http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm
      IMDb
      allcinema ONLINE
      Nostalgia.com
      CinemaClock.com
■映画『 ブギーナイツ (1997) BOOGIE NIGHTS 』の更新記録
2002/03/16新規: ファイル作成
2002/09/30更新: ◆映画や俳優についてリンク
2004/07/15更新: ◆テキスト一部とリンクおよびファイル書式
2005/03/18更新: ◆一部テキスト追記と書式変更
2005/04/01更新: ◆データ追加
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幸田 幸
coda_sati@hotmail.com
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