仮面の男
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仮面の男 (1998)
THE MAN IN THE IRON MASK
仮面の男
仮面の男

【『 仮面の男 』の解説】
 映画『 仮面の男 (1998) THE MAN IN THE IRON MASK 』を紹介します。
 映画『 仮面の男 (1998) THE MAN IN THE IRON MASK 』は、フランスの作家アレクサンドル・デュマ著作の、世界中で有名な小説「ダルタニアン物語」3部作のうちの第3部「ブラジュロンヌ子爵」、通称「鉄仮面」(=『 仮面の男 』)を元に映画化された。その「ダルタニアン物語」の本は、日本では 11 巻に分けて出版され、1巻目が「三銃士」、 10 巻目が『 仮面の男 』の「鉄仮面」の内容だ。映画『 仮面の男 』の監督・製作・脚本はランドール・ウォレス。メル・ギブソン主演でウォレスが初脚本を手掛けた「ブレイブハート」はアカデミー脚本賞ノミネートに。映画『 仮面の男 』は、このウォレスが初監督した壮大な歴史劇だ。
 映画『 仮面の男 』の主演レオナルド・ディカプリオは、 96 年「ロミオ&ジュリエット」 97 年「タイタニック」で人気を不動のものにし、今や世界的アイドルスター。彼はルイ 14 世と幽閉された双子の弟という二人役に挑戦。主役こそ彼だが、現役を退いた中年銃士たちを演じる脇役四人の中年の実力俳優に支えられて、映画『 仮面の男 』は絢爛豪華でスリリングな歴史大作に出来上がっている。ディカプリオのコスチュームプレイも見応えがある。
■映画『 仮面の男 (1998) THE MAN IN THE IRON MASK 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー(あらすじとネタばれ)ご注意:『 仮面の男 (1998) THE MAN IN THE IRON MASK 』の内容やネタばれがお好みでない方は読まないで下さい。
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●スチルはnostalgia.com、予告編はcinemaclock.comより許諾をえて使用しています。
■『 仮面の男 (1998) THE MAN IN THE IRON MASK 』のデータ
 上映時間 132分
 製作国 アメリカ
 公開情報 UA=UIP
 初公開年月 1998/08
 ジャンル ドラマ/歴史劇
 《公開時コピー》この夏、あなたは2人のディカプリオを目撃する…静と動 繊細と大胆 優しさと激しさ 今あなたは、2人のディカプリオを目撃する…
 《米国コピーTagline》
【『 仮面の男 』のスタッフとキャスト】

監督: ランドール・ウォレス Randall Wallace
製作: ランドール・ウォレス Randall Wallace
    ラッセル・スミス Russell Smith
原作: アレクサンドル・デュマ Alexandra Dumas
脚本: ランドール・ウォレス Randall Wallace
撮影: ピーター・サシツキー Peter Suschitzky
音楽: ニック・グレニー=スミス Nick Glennie-Smith
 
出演: レオナルド・ディカプリオ Leonardo DiCaprio ルイ14世/フィリップ
    ジェレミー・アイアンズ Jeremy Irons アラミス
    ジョン・マルコヴィッチ John Malkovich アトス
    ジェラール・ドパルデュー Gerard Depardieu ポルトス
    ガブリエル・バーン Gabriel Byrne ダルタニアン
    アンヌ・パリロー Anne Parillaud アンヌ・ドートリッシュ皇太后
    ジュディット・ゴドレーシュ Judith Godreche クリスティーヌ
    エドワード・アタートン Edward Atterton アンドレ
    ピーター・サースガード Peter Sarsgaard ラウル
<もっと詳しく>
ネタばれ御注意!
 このレヴューは「テキストによる映画の再現」を目指して作文しています。よって、ストーリー展開の前知識やネタばれがお好みでない方は、読まないで下さい。
■映画『 仮面の男 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー

【仮面の男 第01段落】  レオナルド・ディカプリオ(『 クイック&デッド (1995) THE QUICK AND THE DEAD 』『 ロミオ&ジュリエット (1996) WILLIAM SHAKESPEAR'S ROMEO & JULIET / ROMEO + JULIET 』『 タイタニック (1997) TITANIC 』『 仮面の男 (1998) THE MAN IN THE IRON MASK 』『 ギャング・オブ・ニューヨーク (2001) GANGS OF NEW YORK 』『 キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン (2002) CATCH ME IF YOU CAN 』『 アヴィエイター (原題) (2004) THE AVIATOR 』等)は「主役」二役ではあるが、いわゆる「脇役」の中年の実力派俳優たちがしっかりした演技を回りで固めたからこそ、中心の「華」となっている。その四人の個性的俳優たちとは:

【仮面の男 第02段落】  『 仮面の男 』の「脇役」1:先ず、アラミス役のジェレミー・アイアンズ(『 KAFKA/迷宮の悪夢 (1991) KAFKA 』『 魅せられて (1996) STEALING BEAUTY 』『 仮面の男 (1998) THE MAN IN THE IRON MASK 』『 タイムマシン (2002) THE TIME MACHINE 』等)。彼はイギリス出身で、子供の頃の将来の夢は「獣医さんになること」。映画・舞台の両方で活躍。 83 年ブロードウェイ「 The Real Thing 」でトニー賞受賞。 90 年「運命の逆転」でアカデミー主演男優賞受賞。「ダイ・ハード3」でのテロリストのサイモン・ピーター・グルーバー役は印象的だった。この「仮面の男」出演中は時代劇特有の乗馬のシーンが多いが、ディカプリオによると、アイアンズが一番乗るのが上手かったそうだ。獣医志望なくらいだから、動物が好きであるし、扱うのも上手かったのだろう。

【仮面の男 第03段落】  『 仮面の男 』の「脇役」2:次は、アトス役のジョン・マルコヴィッチ(『 キリング・フィールド (1984) THE KILLING FIELDS 』『 太陽の帝国 (1987) EMPIRE OF THE SUN 』『 幸福の選択 (1990) OBJECT OF BEAUTY 』『 ジェニファー8(エイト) (1992) JENNIFER EIGHT 』『 ザ・シークレット・サービス (1993) IN THE LINE OF FIRE 』『 ある貴婦人の肖像 (1996) THE PORTRAIT OF A LADY 』『 ジキル&ハイド (1996) MARY REILLY 』『 コン・エアー (1997) CON AIR 』『 仮面の男 (1998) THE MAN IN THE IRON MASK 』『 マルコヴィッチの穴 (1999) BEING JOHN MALKOVICH 』『 ジャンヌ・ダルク (1999) JOAN OF ARC / THE MESSENGER: THE STORY OF JOAN OF ARC 』『 HOTEL (2001) HOTEL 』『 ノックアラウンド・ガイズ (2002) KNOCKAROUND GUYS 』『 リプリーズ・ゲーム (原題) (2002) RIPLEY'S GAME 』『 アダプテーション (2002) ADAPTATION 』『 ジョニー・イングリッシュ (2003) JOHNNY ENGLISH 』等)。 76 年シカゴで友人ゲイリー・シニーズと劇団ステッペンウルフ・カンパニー設立。 84 年アーサー・ミラーの戯曲「セールスマンの死」でブロードウェイ・デヴュー。 84 年「プレイス・イン・ザ・ハート」で映画本格デビュー、アカデミー賞助演男優賞ノミネート。 93 年「ザ・シークレット・サービス」で2度目のアカデミー賞とゴールデン・グローブ賞の助演男優賞ノミネート。 97 年「コン・エアー」。 99 年本人の役の「マルコヴィッチの穴」とリュック・ベッソン監督「ジャンヌ・ダルク」。 98 年『 仮面の男 』はディカプリオに共演を熱望されたそうだ。

【仮面の男 第04段落】  『 仮面の男 』の「脇役」3:三人目、ポルトス役のジェラール・ドパルデュー(『 1900年 (1976) NINETEEN HUNDRED (米題) 』『 愛と宿命の泉 PART I /フロレット家のジャン (1986) JEAN DE FLORETTE 』 『 愛と宿命の泉 PART II/泉のマノン (1986) MANON DES SOURCE (原題) / MANON OF THE SPRING (米題) 』『 カミーユ・クローデル (1988) CAMILLE CLAUDEL 』『 美しすぎて (1989) TROP BELLE POUR TOI (原題) / TOO BEAUTIFUL FOR YOU (米題) 』 『 シラノ・ド・ベルジュラック (1990) CYRANO DE BERGERAC 』 『 グリーン・カード (1990) GREEN CARD 』 『 1492・コロンブス (1992) 1492 CONQUEST OF PARADISE 』『 仮面の男 (1998) THE MAN IN THE IRON MASK 』『 メルシィ!人生 (2000) LE PLACARD (原題) / THE CLOSET (英題)  』『 宮廷料理人ヴァテール (2000) VATEL 』 『 ヴィドック (2001) VIDOCQ 』『 ミッション:クレオパトラ (2002) ASTERIX & OBELIX: MISSION CLEOPATRE (原題) / ASTERIX & OBELIX: MISSION CLEOPATRA (米題) 』『 シティ・オブ・ゴースト (原題) (2002) CITY OF GHOSTS 』『 ブランシュ (2002) BLANCHE 』『 ボン・ボヤージュ (原題) (2003) BON VOYAGE 』『 ルビー&カンタン (2003) TAIS-TOI! (原題) / RUBY & QUENTIN (英題) 』『 ナタリー... (2004) NATHALIE... 』等)。フランスの名優ジャン・ギャバンの後継者と言われる。ヴェネチア国際映画祭では 84 年「ソフィー・マルソーの刑事物語(日本未公開)」で銀獅子賞・男優賞受賞、 97 年、 金獅子賞・特別功労賞受賞。 90 年「グリーン・カード」でゴールデン・グローブ男優賞(コメディ/ミュージカル)受賞。同年「シラノ・ド・ベルジュラック」で彼の顔立ちをそのまま生かした名演技でアカデミー主演男優賞ノミネート、及びカンヌ国際映画祭男優賞受賞。因みに、彼の息子ギヨーム・ドパルデューも俳優。

【仮面の男 第05段落】  『 仮面の男 』の「脇役」4:最後に、ダルタニアン役のガブリエル・バーン(『 若草物語 (1994) LITTLE WOMEN 』『 ユージュアル・サスペクツ (1995) THE USUAL SUSPECTS 』『 仮面の男 (1998) THE MAN IN THE IRON MASK 』『 エンド・オブ・デイズ (1999) END OF DAYS 』『 スパイダー/少年は蜘蛛にキスをする (2002) SPIDER 』『 ゴーストシップ (2002) GHOST SHIP 』等)。アイルランドのダブリン出身で、俳優になるまで数種類の職業を経験した変わり派。彼の主演のTV番組シリーズは、当時のアイルランドTV視聴率の最高記録樹立。映画デビューは 80 年「エクスカリバー」主人公アーサー王の父ウーサー役。 87 年「シエスタ」でアメリカ映画初出演。エレン・バーキンと結婚・離婚したが、三作品共演している。 90 年「ミラーズ・クロッシング」 92 年「アサシン」 94 年「若草物語」 95 年「デッド・マン」「ユージュアル・サスペクツ」。どれも渋い演技で魅了してくれる。

【仮面の男 第06段落】  このように、『 仮面の男 』の脇を固める四人は、イギリス、フランス、アメリカ、アイルランドから一人ずつ。この映画『 仮面の男 』は製作国アメリカでハリウッド映画とはいえ、舞台はフランスなので、ヨーロッパ色を出す趣向で俳優がこのように選ばれたのだろう。更に、『 仮面の男 』でルイ 14世 の双子の母、アンヌ皇太后を演じるのはアンヌ・パリローだ。この女優もフランスはパリの人だから、『 仮面の男 』でもフランス王妃の欧州的な味を出せている。知る人ぞ知る「アラン・ドロンの秘蔵っ子」。「ニキータ」出演後、ハリウッドにも進出。リュック・ベッソン監督とは一児をもうけたが結婚せず。

【仮面の男 第07段落】  さて、映画『 仮面の男 』の舞台は 17 世紀、フランス・パリ。ルイ 13 世没後、マゼランが幼いルイ 14 世を補佐して宰相政治を行っていたが、マゼラン宰相は亡くなる。成人したルイ 14 世(レオナルド・ディカプリオ)は宰相制を廃し、自己中心的で権力を傘にする親政を始める。連日、ヴェルサイユ宮殿で豪華で贅沢なパーティに明け暮れている。民衆は飢餓と暴動で苦しみ、その報告を受けてもルイは気に留めようとはしない。母后アンヌ・ドートリッシュ(アンヌ・パリロー)はそんな息子の横暴な政治を心配げに見ている。

【仮面の男 第08段落】  1662 年、ルイ 14 世に使える銃士(「マスケティア」という)隊長のダルタニアン(ガブリエル・バーン)は、そんなルイ 14 世を心配する。彼は以前は前国王ルイ 13 世の親衛隊として活躍しており、今はルイ 14 世に忠誠に仕えている。彼は、やはり前国王の親衛隊だった三人の年老いた元銃士に相談しに会いに行く。これら三銃士は、現在は聖職に就いているアラミス(ジェレミー・アイアンズ)、女性好きのポルトス(ジェラール・ドパルデュー)、男やもめのアトス(ジョン・マルコヴィッチ)だ。「ダルタニアン物語」は、ダルタニアンと三銃士の話なのだ。なお、ダルタニアンは実在の人物だった。

【仮面の男 第09段落】  アトスは一人息子の成長だけを生甲斐にしている男やもめだ。息子のラウル(ピーター・サースガード)は立派に成人して、相思相愛の恋人クリスティーヌ(ジュディット・ゴドレーシュ)にプロポーズしようとしている。アトスはそれに目を細め、亡き妻の形見の指輪を婚約指輪として上げて応援する。しかし、何事にも横暴なルイ 14 世は、クリスティーヌに横恋慕し、自分のものにするため、策略を練る。ラウルを戦地の前線に送って、戦死させてしまうのだ。

【仮面の男 第10段落】  暴君ルイのディカプリオは、いつも眉間にしわを寄せ、目を吊り上げて演じる。(そんなレオさま、嫌いだぁ〜!) クリスティーヌは恋人の戦死を嘆き悲しみ、そこにルイ 14 世は甘い言葉で近づく。他人の無垢な許婚でさえ強引に寵愛の対象にして、勝ち誇る満足顔のルイ。あとで恋人ラウルからの遺書が届き、謀られて死ぬ運命を嘆いて書き綴ってあるのを読んで、クリスティーヌは後悔と懺悔の至りだった。そんなクリスティーヌをルイは嘲笑する。

【仮面の男 第11段落】  ルイ 14 世の横暴ぶりを見るに見かねて、アラミスは、ダルタニアン、アトス、ポルトスを呼んで、とっぴな案を出す。実は、ルイ 14 世の双子の弟が鉄の仮面をつけさせられて牢獄に幽閉されている。だからタイトルが『 仮面の男 THE MAN IN THE IRON MASK 』。その人物をこっそり連れ出し、本物のルイ 14 世と入れ替えようというのだ。もと三銃士たちは賛成するが、ダルタニアンは、今、忠実にルイ 14 世を守るべき銃士であるから、そのとっぴな計画に敵対する。

【仮面の男 第12段落】  その双子の弟フィリップを隠すように命じられたのは、当時ルイ 13 世の親衛隊の銃士の一人だったアラミスだった。国王は皇太子が二人いると世の中が混乱すると考えたのだろう。アラミスは、双子の誕生と同時に一人の赤ん坊を隠すように国王に命じられ、田舎に連れ出し、そこで乳母に面倒を見させ、かくまっていた。 16 年経つと、今度はルイ 14 世が、アラミスにひどいことを命じた。フィリップに鉄の仮面を付けさせて、サン・マルグリット監獄に幽閉させたのだ。自分の身を護るためだ。そして6年の歳月が経った。今、 22 歳のフィリップ。

【仮面の男 第13段落】  舞台は、暗く陰湿なフランス南岸沖のサン・マルグリット島。城砦の島だ。もと三銃士のアラミスとアトスとポルトスは変装して、暗闇に紛れ牢獄に侵入する。ここで見つかって、船着き場で看守たちとの華麗な剣さばきを披露する。年老いても、やはり元国王の近衛隊。今でも国王争奪戦を十分戦える。そうやって、薄暗い独房に入れられていたフィリップ(レオナルド・ディカプリオ:二役)を救い出した。真っ暗な洞窟から、海に小船を進めていく。

【仮面の男 第14段落】  フィリップは何と惨いことか、本当に鉄の仮面をまとっていた。これが題名の「仮面の男」「 THE MAN IN THE IRON MASK 」だ。垢まみれで髪と髭の伸び放題の顔を洗う。そこに現れた美しい顔立ち。フィリップのディカプリオは見事な金髪、青い目、優しい眼差し、腰の低いいでたち。自分の過去を知らされていない彼に、アラミスは国王の双子の弟である旨を告げる。と同時に、王座にあぐらをかくルイ 14 世と摩り替えて、あなた様を国王にするのだという計画を話して聞かせる。

【仮面の男 第15段落】  フィリップは思いもしない事実に驚き、自信がないと言う。しかしアトスは、それがフランス国民にとって一番いいことなのだと言って、説得する。それからは、もと三銃士たちはフィリップに「にわか国王」の教育を始める。言葉遣いから、法律から、パーティでの立ち振る舞いから、側近や官僚の人名と役職の覚えから、テーブルマナーから、乗馬に剣術…と限りなくあった。息子をルイの策略で殺されたアトスは、息子と同年齢くらいのフィリップに、愛しく優しい眼差しを向けて見守るのだった。

【仮面の男 第16段落】  いよいよ宮廷の仮面舞踏会の日になった。二人をすり違える絶好のタイミング。控えの間で三銃士たちに付き添われ、緊張の面持ちのフィリップ。国王のコスチュームに着替えている。平民服から大変身を遂げたフィリップのディカプリオ。さすが美しい。男の俳優なのに「美しい」という言葉に値する。ディカプリオさまは、やはり映画で、綺麗に化粧して、きれいな配役で撮った顔が一番彼らしい。まさに光り輝き、透明感ある美しさだ。何年か前の車屋さんの宣伝の「刑事(デカ)プ○○」に出演の、どこかのオッサンのような彼とは、雲泥の差だ。やはりレオナルド・ディカプリオは銀幕が一番似合いだ。衣装担当は「ラストエンペラー」「愛の闇 恋の光」等でアカデミー衣裳デザイン賞受賞のジェームズ・エイクソン。美しい古城のロケと、華麗な古典衣装が素晴らしい。

【仮面の男 第17段落】  仮面舞踏会の一瞬、三銃士たちはフィリップをルイと入れ替えることに成功。玉座に収まり、緊張して客たちの挨拶を受ける。彼は習って覚えた役職と名前を必死に言って応じる。時間は稼げていく。と、その時、ある老婦人が挨拶のとき、目の前でよろめいた。とっさに駆け寄って抱き起こすフィリップのニセ・ルイ 14 世。一堂、シーン。まじまじ見つめる招待客たち。あの暴虐なルイ 14 世がなす仕草ではないのだ。映画を観る者も、フィリップも、三銃士たちも、ドッキリ。

【仮面の男 第18段落】  見守っていたアンヌ皇太后が、その場を取り繕う。愛しそうにフィリップのニセ・ルイ 14 世に歩み寄る皇太后。皇太后は、自分が産んだのだから、この子の誕生は知っていたのだ。でも、ひきさかれてしまったから、この子が生きていたなど、知らされていなかったのだ。その赤子が、今、立派に成長して、それも、優しい性質に育って、目の前にいるのだ。愛しい我が子…。・・・

◆ここからは、結末まで書いていますので、ストーリー全体が分ります。御注意下さい。
 ATTN: This review reveals the movie content. Please don't say that I didn't say !


【仮面の男 第19段落】  ダルタニアンは本物ルイ 14 世の近衛兵であるから、じっと見守っていたが、ここで、ニセ者に変わったことに気付く。しかし、皇太后の愛しい眼差しと、フィリップのニセ・ルイ 14 世の見せた人間的な仕草に胸を打たれる。ここで皇太后はダルタニアンにそっと言うのだ。「この子もあなたの子なのだから…。」 実は、ルイとフィリップの双子は、アンヌ皇太后と側近ダルタニアンとの秘めた恋の結晶だったのだ! 王室内で知られざる不倫の恋があったのだ!

【仮面の男 第20段落】  ルイだけを自分の子供だと思って、いくら暴君でも護ってきたダルタニアンは、冷静に考える。もう一人の自分の子であるニセ・ルイ 14 世のフィリップをどうして捕らえられようか。まして、人徳はこのフィリップの方が遥かに勝るではないか。フランス国とフランス国民のためになるのはどっち? ダルタニアンはここからフィリップ側に付き、三銃士と共に、ルイの側の親衛隊に向かって剣を振り回して戦う。四銃士となった面々は羽の付いた大きな帽子と、当時のマステティアの衣装を着けて、活劇風に戦い、壮快にハッピー・エンド。

以上。
<もっと詳しく>からスペースを含まず6820文字/文責:幸田幸

参考資料:IMDb
        allcinema ONLINE
        Nostalgia.com
        CinemaClock.com
(■解説とネタばれ:2002/08/24アップ ◆俳優についてリンク更新:2004/06/30)
■テキスト一部とリンクおよびファイル書式更新:2004/07/10
coda_sati@hotmail.com
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