イングリッシュ・ペイシェント
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イングリッシュ・ペイシェント (1996)
THE ENGLISH PATIENT
 映画『 イングリッシュ・ペイシェント (1996) THE ENGLISH PATIENT 』をレヴュー紹介します。

 映画『 イングリッシュ・ペイシェント THE ENGLISH PATIENT 』を以下に目次別に紹介する。
■映画『 イングリッシュ・ペイシェント 』の解説及びポスター、予告編
 ネタばれをお好みでない方はこの解説をご覧下さい。
■映画『 イングリッシュ・ペイシェント 』の映画データ
■映画『 イングリッシュ・ペイシェント 』の主なキャスト
■映画『 イングリッシュ・ペイシェント 』のスタッフとキャスト
■映画『 イングリッシュ・ペイシェント 』の<もっと詳しく>
 <もっと詳しく>は映画『 イングリッシュ・ペイシェント 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー(あらすじとネタばれ)です。※ご注意:映画『 イングリッシュ・ペイシェント (1996) THE ENGLISH PATIENT 』の内容やネタばれがお好みでない方は読まないで下さい。
■映画『 イングリッシュ・ペイシェント 』の結末
■映画『 イングリッシュ・ペイシェント 』の更新記録

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幸の鑑賞評価: 8つ星 
■映画『 イングリッシュ・ペイシェント THE ENGLISH PATIENT 』の解説及びポスター、予告編
イングリッシュ・ペイシェント
イングリッシュ・ペイシェント

■映画『 イングリッシュ・ペイシェント 』の解説

 映画『 イングリッシュ・ペイシェント (1996) THE ENGLISH PATIENT 』は、カナダの国民的作家となったスリランカ出身のマイケル・オンダーチェの英ブッカー賞受賞作「イギリス人の患者」が原作のアンソニー・ミンゲラ監督作品。映画『 イングリッシュ・ペイシェント 』は、 1996 年第 69 回アカデミー賞で9部門受賞など、数々の賞に輝くロマンス大作である。
 第二次世界大戦末期、大火傷を負って記憶も失っている“イギリス人患者”<イングリッシュ・ペイシェント>と名付けられた男(レイフ・ファインズ)が、カナダ人看護師ハナ(ジュリエット・ビノシュ)の献身的な看護を受けて、記憶を取り戻していく。その記憶とは、人妻キャサリンとの北アフリカでの激しい恋だった。心に傷を負った4人の主な登場人物「イギリス人の患者<イングリッシュ・ペイシェント>」のアルマシー、看護師のハナ、泥棒のカラバッジョ(ウィレム・デフォー)、インド人兵キップがお互いのふれあいを通して、希望を取り戻していく。
 映画『 イングリッシュ・ペイシェント 』の原作が持つイギリスと白人文明に対する弾劾のメッセージが、アルマシーとキャサリンのロマンスに偏りがちなこの映画を、単なるメロドラマに終わらせてはいない。
●スチルはnostalgia.com、予告編はcinemaclock.comより許諾をえて使用しています。
Filmography links and data courtesy of The Internet Movie Database & Nostalgia.com.
Filmography links and data courtesy of CinemaClock Canada Inc.
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■映画『 イングリッシュ・ペイシェント (1996) THE ENGLISH PATIENT 』の映画データ
 上映時間 162分
 製作国 アメリカ
 公開情報 松竹富士
 初公開年月 1997/04
 ジャンル ロマンス
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■映画『 イングリッシュ・ペイシェント (1996) THE ENGLISH PATIENT 』の主なキャスト
●レイフ・ファインズ as “イングリッシュ・ペイシェント”アルマシー
シンドラーのリスト (1993) SCHINDLER'S LIST
イングリッシュ・ペイシェント (1996) THE ENGLISH PATIENT
スパイダー/少年は蜘蛛にキスをする (2002) SPIDER
レッド・ドラゴン (2002) RED DRAGON
メイド・イン・マンハッタン (2002) MAID IN MANHATTAN
ナイロビの蜂 (2005) THE CONSTANT GARDENER

●ジュリエット・ビノシュ as 看護師ハナ
ポンヌフの恋人 (1991) LES AMANTS DU PONT-NEUF (原題) / THE LOVERS ON THE BRIDGE (英題)
イングリッシュ・ペイシェント (1996) THE ENGLISH PATIENT
ショコラ (2000) CHOCOLAT
シェフと素顔と、おいしい時間 (2002) DECALAGE HORAIRE (原題) / JET LAG (英題)

●コリン・ファース as ジェフリー・クリントン
イングリッシュ・ペイシェント (1996) THE ENGLISH PATIENT
恋におちたシェイクスピア (1998) SHAKESPEARE IN LOVE
ブリジット・ジョーンズの日記 (2001) BRIDGET JONES'S DIARY
ロイヤル・セブンティーン (2003) WHAT A GIRL WANTS
ラブ・アクチュアリー (2003) LOVE ACTUALLY
ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12カ月 (2004) BRIDGET JONES: THE EDGE OF REASON
秘密のかけら (2005) WHERE THE TRUTH LIES
ナニー・マクフィーの魔法のステッキ (2005) NANNY McPHEE
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【『 イングリッシュ・ペイシェント 』のスタッフとキャスト】
監督: アンソニー・ミンゲラ Anthony Minghella
製作: ソウル・ゼインツ Saul Zaentz
原作: マイケル・オンダーチェ Michael Ondaatje
脚本: アンソニー・ミンゲラ Anthony Minghella
撮影: ジョン・シール John Seale
衣裳: アン・ロス Ann Roth
編集: ウォルター・マーチ Walter Murch
音楽: ガブリエル・ヤーレ Gabriel Yared
美術: スチュアート・クレイグ Stuart Craig

出演: レイフ・ファインズ Ralph Fiennes アルマシー
    ジュリエット・ビノシュ Juliette Binoche ハナ
    クリスティン・スコット=トーマス Kristin Scott-Thomas キャサリン
    ウィレム・デフォー Willem Dafoe カラヴァッジョ
    コリン・ファース Colin Firth ジェフリー・クリントン
    ナヴィーン・アンドリュース Naveen Andrews キップ
    ユルゲン・プロフノウ Jurgen Prochnow ドイツ人将校
    ケヴィン・ウェイトリー Kevin Whately ハーディ
    ニーノ・カステルヌオーヴォ Nino Castelnuovo D'Agostino

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ストーリー展開の前知識やネタばれがお好みでない方は、読まないで下さい。
■映画『 イングリッシュ・ペイシェント 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー

【イングリッシュ・ペイシェント 第01段落】  広がる砂漠。一機の飛行機が空を飛ぶ。前の席にはぐったりとしている白人女性が乗っているのが見える。その飛行機はイギリスのものらしく、砂漠に隠れていた反英ゲリラに襲われる。炎上する飛行機。操縦している男性は、立ち上がり、炎に包まれる。

【イングリッシュ・ペイシェント 第02段落】  イタリアで連合国軍の看護師として働くカナダ人のハナ(ジュリエット・ビノシュ:
ポンヌフの恋人 (1991) LES AMANTS DU PONT-NEUF (原題) / THE LOVERS ON THE BRIDGE (英題)
イングリッシュ・ペイシェント (1996) THE ENGLISH PATIENT
ショコラ (2000) CHOCOLAT
シェフと素顔と、おいしい時間 (2002) DECALAGE HORAIRE (原題) / JET LAG (英題) 』等)。彼女の野戦病院に<イギリス人患者>と呼ばれる全身大やけどで記憶喪失の男(レイフ・ファインズ:
シンドラーのリスト (1993) SCHINDLER'S LIST
イングリッシュ・ペイシェント (1996) THE ENGLISH PATIENT
スパイダー/少年は蜘蛛にキスをする (2002) SPIDER
レッド・ドラゴン (2002) RED DRAGON
メイド・イン・マンハッタン (2002) MAID IN MANHATTAN 』等)が連れて来られる。

【イングリッシュ・ペイシェント 第03段落】  彼はアフリカの砂漠でやけどを負ったらしい。そして、歌に詳しく、色々なメモなどを挟んだヘロドトスの歴史書を持っている。病院の移動のために乗ったトラックの振動さえも体に応える重病人だ。恋人が戦死した上に仲の良かった看護師の友達が地雷で吹き飛ばされるのを目撃したハナは、心身ともに疲れ果てた。それで、病院の移動が苦痛なイギリス人患者を看病するため、戦争で荒れ果てた僧院に留まる事にする。

【イングリッシュ・ペイシェント 第04段落】  ハナとイギリス人患者の二人だけの生活に、親指のない泥棒のカナダ人カラヴァッジョ(ウィレム・デフォー:
プラトーン (1986) PLATOON
イングリッシュ・ペイシェント (1996) THE ENGLISH PATIENT
『 シャドウ・オブ・ヴァンパイア (2000) SHADOW OF THE VAMPIRE 』
スパイダーマン (2002) SPIDER-MAN
ファインディング・ニモ (2003) FINDING NEMO 』等)、爆弾処理班インド人少尉のキップ(ナヴィーン・アンドリュース)とその同僚のイギリス人ハーディ(ケヴィン・ウェイトリー)が加わる。カラバッジョの親指はイギリス人患者の過去と関わっているらしい。とてもイギリス人患者を恨んでいるようだ。ハナとインド人少尉のキップとの間には愛が芽生える。彼らとの生活の中で、イギリス人患者は少しずつ記憶を取り戻していく…。

【イングリッシュ・ペイシェント 第05段落】  「イギリス人患者」はラズロ・アルマシー伯爵だ。彼はイギリスの王立地理協会の国際サンド・クラブメンバーで、サハラ砂漠の地図を作成するために砂漠を探索していた。よく歌を口ずさむが、口数の少ない非社交的な男だ。そんな彼の元に、同メンバーのジェフリー・クリフトン(コリン・ファース:
イングリッシュ・ペイシェント (1996) THE ENGLISH PATIENT
恋におちたシェイクスピア (1998) SHAKESPEARE IN LOVE
ブリジット・ジョーンズの日記 (2001) BRIDGET JONES'S DIARY
ロイヤル・セブンティーン (2003) WHAT A GIRL WANTS
ラブ・アクチュアリー (2003) LOVE ACTUALLY
ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12カ月 (2004) BRIDGET JONES: THE EDGE OF REASON 』等)とその美しい妻キャサリン(クリスティン・スコット=トーマス)が現れる。ジェフリーは妻を残し、仕事で旅立つ。

【イングリッシュ・ペイシェント 第06段落】  ずっと捜し求めていた、失われたオアシス、「泳ぐ人の絵」が描かれた古代の遺跡である洞窟を発見して喜ぶ一行だったが、その帰りにトラックが転覆してしまう。動く一台のトラックは救助のための道具等を取りに出発する。アルマシーとキャサリン、彼らの作業を手伝う地元の人々はその場に残った。砂嵐のせいでアルマシーとキャサリンはトラックの中で二人きりになる。

【イングリッシュ・ペイシェント 第07段落】  戻ってきた仲間に助けられ、町に戻ったアルマシーとキャサリン。疲れてベッドで眠っているアルマシーの元に、白いワンピースを着た美しいキャサリンがやって来る。それまでお互いの立場を考えていたアルマシーだったが、情熱に身を任せる。

【イングリッシュ・ペイシェント 第08段落】  深く愛し合うようになるアルマシーとキャサリンだったが、キャサリンは夫への後ろめたい気持ちで、アルマシーと別れる決心をする。アルマシーには二人の別れは受け入れ難いが、キャサリンの決意は固い。アルマシーの心は乱れる。

【イングリッシュ・ペイシェント 第09段落】  カナダ人カラヴァッジョはイギリスの情報部員でム−スという暗号名を持っている。キャサリンの夫ジェフリーも英国情報部員であり、彼の同僚だ。誰かがドイツ軍にイギリス軍所有のサハラ砂漠の地図を渡したために、ドイツ軍がカイロに攻め入り、カラバッジョは捕らえられる。あまりの暑さに気がおかしくなったドイツの取調官は、カラバッジョの親指を回教徒の看護師に切り落とさせる。

【イングリッシュ・ペイシェント 第10段落】  カラヴァッジョはドイツに地図を渡したスパイに復讐しようとしている。そのスパイとは大やけどを負っているイギリス人患者、アルマシーなのだ。記憶がよみがえったアルマシーに、カラヴァッジョはアルマシーが地図を渡したことを知ったアルマシーの友人で同僚のマドックスが自殺をしたことを伝える。ショックを受けたアルマシーは、自分はスパイではないという。カラヴァッジョはアルマシーがクリフトン夫妻を殺害したとも言う。ハナは二人の話を上の部屋から聞いている。

【イングリッシュ・ペイシェント 第11段落】  キャサリンと別れた後も、アルマシーは砂漠で探索を続けている。仕事を終えた彼をジェフリーが飛行機で迎えに来るという。ジェフリーがやって来た。しかし飛行機はアルマシーを狙って飛んでくる。ジェフリーは二人の関係を知っているのだ。危険を感じたアルマシーは飛行機をよけたが、飛行機は砂漠に激突。助けに飛行機に近づいたアルマシーは、前の座席にキャサリンがいるのに気づく。ジェフリーは死んでいるが、キャサリンは生きている。骨折をして動けないらしい。アルマシーは彼女を抱き、安全な場所である「泳ぐ人の洞窟」に連れて行く。その道中、彼女が首にアルマシーが買ってあげた指貫をペンダントにしてつけているのを見て、心底自分を愛してくれていたことを知ったアルマシーは泣く。

【イングリッシュ・ペイシェント 第12段落】  洞窟に到着すると、キャサリンに水や食料など必要なものを残して、アルマシーは彼女を運ぶための車を探しに出かける。アルマシーは砂漠を歩き続ける。三日後、イギリス軍の駐屯地に到着する。アルマシーは自分の妻がケガをしているからと車を借りようとするが、イギリス兵はアルマシーが外国名であることから、彼をドイツ人だと思う。連行された彼は列車に乗せられる。何とかキャサリンを助けに行こうと思うアルマシーは、トイレに行くと偽って、付き添いのイギリス兵を殺して脱出する。彼は自分を信用しなかったイギリス軍には頼らず、ドイツ軍に自分たちが作成した地図と引き換えに飛行機の燃料をもらう。飛行機はマドックスのものだ。キャサリンを救出に向かうが、時間は経ちすぎていた。アルマシーは泣きながらキャサリンの遺体を飛行機に乗せ出発する。

【イングリッシュ・ペイシェント 第13段落】  アルマシーから話を聞いたカラヴァッジョは、彼を殺す気が失せる。ドイツも降伏し、喜んだハナとカラヴァッジョは楽しく踊る。キップも嬉しげにハナを見ている。そこに爆弾の音。すぐさまキップは音のした村の広場のほうへ向かう。するとそこには爆破された銅像と、血しぶきのあとが。キップの同僚のハーディが、勝利に喜び、銅像にイギリスの旗を掲げようとしたところ、ドイツ軍が仕掛けていった爆弾が破裂したのだ。落ち込むキップ。

【イングリッシュ・ペイシェント 第14段落】  軍が移動することになり、キップもフィレンツェに行くことになる。彼はハナと再び会う約束をして出て行く。・・・

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◆ここからは、結末まで書いていますので、ストーリー全体が分ります。御注意下さい。
 ATTN: This review reveals the movie content. Please don't say that I didn't say !


【イングリッシュ・ペイシェント 第15段落】  衰弱したアルマシーがベッドに横たわっている。その横でハナが痛み止めのモルヒネを注射器に入れている。アルマシーは箱に残っているモルヒネを倒してハナの方へ押しやり、ハナを見つめ訴える。彼の意図を理解したハナは泣きながらそのモルヒネを注射器に入れていく。キャサリンが洞窟で書いた手紙をアルマシーはハナに読んでもらう。彼女は読む「あなたに抱かれて、国境のない世界へ」と。

【イングリッシュ・ペイシェント 第16段落】  片付けられたベッドにはもうアルマシーの姿はない。フィレンツェに行くカラヴァッジョがハナを迎えに来た。トラックの荷台に乗ったハナは、同席の少女に微笑みかけ、砂漠を飛ぶ飛行機を思い浮かべるのだ。

 この映画を見て、原作の本が読みたいと思った。レイフ・ファインズが凄くカッコよくて、マイッてしまった。

以上。
<もっと詳しく>からスペースを含まず4078文字/文責:幸田幸

参考資料:「映画の森てんこ森」映画タイトル集
       http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm
      IMDb
      allcinema ONLINE
      Nostalgia.com
      CinemaClock.com
■映画『 イングリッシュ・ペイシェント (1996) THE ENGLISH PATIENT 』の更新記録
2002/08/24新規: ファイル作成
2004/07/08更新: ◆テキスト一部とリンクおよびファイル書式
2005/03/17更新: ◆一部テキスト追記と書式変更
2006/02/16更新: ◆データ追加
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幸田 幸
coda_sati@hotmail.com
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