ハリー・ポッターと秘密の部屋 | |||||
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映画の森てんこ森■映画レヴュー | |||||
ハリー・ポッターと秘密の部屋 (2002) | |||||
HARRY POTTER AND THE CHAMBER OF SECRETS | |||||
映画『 ハリー・ポッターと秘密の部屋 (2002)
HARRY POTTER AND THE CHAMBER OF SECRETS 』をレヴュー紹介します。 映画『 ハリー・ポッターと秘密の部屋 』を以下に目次別に紹介する。 ■映画『 ハリー・ポッターと秘密の部屋 』の解説及びポスター、予告編 ネタばれをお好みでない方はこの解説をご覧下さい。 ■映画『 ハリー・ポッターと秘密の部屋 』の映画データ ■映画『 ハリー・ポッターと秘密の部屋 』のスタッフとキャスト ■映画『 ハリー・ポッターと秘密の部屋 』の<もっと詳しく> <もっと詳しく>は映画『 ハリー・ポッターと秘密の部屋 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー(あらすじとネタばれ)です。※ご注意:映画『 ハリー・ポッターと秘密の部屋 (2002) HARRY POTTER AND THE CHAMBER OF SECRETS 』の内容やネタばれがお好みでない方は読まないで下さい。 ■映画『 ハリー・ポッターと秘密の部屋 』の結末 ■映画『 ハリー・ポッターと秘密の部屋 』の更新記録 >>「映画解説・レヴュータイトル一覧表」へ(画面の切り替え) |
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幸の鑑賞評価: 8つ星 | |||||
■映画『 ハリー・ポッターと秘密の部屋 (2002) 』の解説及びポスター、予告編 | |||||
ハリー・ポッターと秘密の部屋
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■映画『 ハリー・ポッターと秘密の部屋 (2002) 』の解説 映画『 ハリー・ポッターと秘密の部屋 (2002) HARRY POTTER AND THE CHAMBER OF SECRETS 』を紹介します。映画『 ハリー・ポッターと秘密の部屋 (2002) HARRY POTTER AND THE CHAMBER OF SECRETS 』は、第一作『 ハリー・ポッターと賢者の石 (2001) HARRY POTTER AND THE PHILOSOPHER'S STONE 』と同じクリス・コロンバス監督によるJ・K・ローリング女史のベストセラー作品の実写映画化。一作目と同様、『 ハリー・ポッターと秘密の部屋 』は、本で読んだイメージを損なうことのない映画作りでとても面白かった。因みに第三作『 ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 (2004) HARRY POTTER AND THE PRISONER OF AZKABAN 』はメキシコ出身のアルフォンソ・クアロン Alfonso Cuaron 監督が担当するとか。どんな感じになるんだろう?楽しみ。〔 04/07/11 追記:面白かった。〕 『 ハリー・ポッターと秘密の部屋 』は、夏休みのせいで最悪のダーズリー一家の許に戻ってきているハリー(ダニエル・ラドクリフ)の部屋に突然"屋敷しもべ妖精"のドビー(声:トビー・ジョーンズ)〔このキャラは最高!吉本新喜劇のノリ!〕が現れた。『 ハリー・ポッターと秘密の部屋 』で、ドビーはハリーにホグワーツに戻ってはいけないと警告する。 ハリポタ・ファンは、『 ハリー・ポッターと秘密の部屋 』の予告編を観る為だけに、『 スクービー・ドゥー (2002) SCOOBY-DOO 』を観に行ったのだそうだ。 |
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●スチルはnostalgia.com、予告編はcinemaclock.comより許諾をえて使用しています。 Filmography links and data courtesy of The Internet Movie Database & Nostalgia.com. Filmography links and data courtesy of CinemaClock Canada Inc. |
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■映画『 ハリー・ポッターと秘密の部屋 (2002) 』の映画データ | |||||
上映時間:161分 製作国:アメリカ 公開情報:ワーナー アメリカ初公開年月:2002年11月15日 日本初公開年月:2002年11月23日 ジャンル:ファンタジー/アドベンチャー 《米国コピーTagline》 Dobby Has Come To Warn You Sir. |
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【『 ハリー・ポッターと秘密の部屋 』のスタッフとキャスト】 | |||||
監督: クリス・コロンバス Chris Columbus
製作: デヴィッド・ヘイマン David Heyman 製作総指揮: マイケル・バーナサン Michael Barnathan デヴィッド・バロン David Barron クリス・コロンバス Chris Columbus マーク・ラドクリフ Mark Radcliffe 原作: J・K・ローリング J.K. Rowling 脚本: スティーヴ・クローヴス Steve Kloves 撮影: ロジャー・プラット Roger Pratt 編集: ピーター・ホーネス Peter Honess 音楽: ジョン・ウィリアムズ John Williams 出演: ダニエル・ラドクリフ Daniel Radcliffe ハリー・ポッター ルパート・グリント Rupert Glint ロン・ウィーズリー エマ・ワトソン Emma Watson ハーマイオニー・グレンジャー ロビー・コルトレーン Robbie Coltraine ルビウス・ハグリッド トビー・ジョーンズ Toby Jones ドビー (声の出演) リチャード・ハリス Richard Harris アルバス・ダンブルドア校長 マギー・スミス Maggie Smith ミネルバ・マクゴナガル先生 アラン・リックマン Alan Rickman セブルス・スネイプ先生 ケネス・ブラナー Kenneth Branagh ギルデロイ・ロックハート ミリアム・マーゴリーズ Miriam Margolyes スプラウト先生 ジェマ・ジョーンズ Gemma Jones マダム・ポンフリー ワーウィック・デイヴィス Warwick Davis フリットウィック先生 デヴィッド・ブラッドリー David Bradley アーガス・フィルチ ジョン・クリーズ John Cleese ほとんど首なしニック ジェームズ・フェルプス James Phelps フレッド・ウィーズリー オリヴァー・フェルプスOliver Phelps ジョージ・ウィーズリー ボニー・ライト Bonnie Wright ジニー・ウィーズリー トム・フェルトン Tom Felton ドラコ・マルフォイ マシュー・ルイス Matthew Lewis ネヴィル・ロングボトム シャーリー・ヘンダーソン Shirley Henderson 嘆きのマートル ショーン・ビガースタッフ Sean Biggerstaff オリバー・ウッド ジェイソン・アイザックス Jason Isaacs ルシウス・マルフォイ マーク・ウィリアムズ Mark Williams アーサー・ウィーズリー ジュリー・ウォルターズ Julie Walters モリー・ウィーズリー リチャード・グリフィス Richard Griffiths バーノン・ダーズリー フィオナ・ショウ Fiona Shaw ペチュニア・ダーズリー クリスチャン・コールソン Christian Coulson トム・マールヴォロ・リドル ▲TOPへ |
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ストーリー展開の前知識やネタばれがお好みでない方は、読まないで下さい。 |
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■映画『 ハリー・ポッターと秘密の部屋 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー 【ハリー・ポッターと秘密の部屋 第01段落】 魔法の世界では一目置かれる存在であるハリー・ポッター Harry Potter だが、今は再びプリペット通り4番地にあるダーズリー一家のもとで最悪の夏休みを過ごしていた。自分の親戚に魔法使いがいたら、凄く便利だと思うけど、バーノンおじさん Vernon Dursley (リチャード・グリフィス:『 炎のランナー (1981) CHARIOTS OF FIRE 』等に出演)もペチュニアおばさん Petunia Dursley (フィオナ・ショウ)も当然彼らの息子のダドリー Dudley Dursley も、魔法使いであるハリーに対して恐れと嫌悪感を持っている。そのお陰でハリーのペットである白フクロウのヘドウィグ Hedwig も可哀想にこの休み中は鳥かごに閉じ込められたまま。その上、ハリーの 12 回目の誕生日を心に留めることもなく、その日の大切な商談でダーズリー一家の頭は一杯だった。 【ハリー・ポッターと秘密の部屋 第02段落】 ダーズリー家宅に商談相手のメイソン夫妻がやって来た時、ハリーはバーノンおじさんからの命令に従って家にいない振りをする為、2階の自分の部屋にこっそりと入った。するとそこのベッドの上に大きな目と耳をしたボロを纏った奇妙な小人がいるではないか。ハリーは今まで見たこともない魔法界の生物が突然現れたのに驚いた。その小人はドビー Dobby という名前の"屋敷しもべ妖精 House-elf "。"屋敷しもべ妖精"とは、一つの魔法使いの屋敷、家族に一生仕える妖精で、主人から衣類を貰った時に初めて隷属する身分から開放され自由になれる。ドビーは危険が待ち受けるホグワーツに戻ってはならないとハリーに警告した。ハリーをとても尊敬しているようなドビーであるが、善玉なのか悪玉なのかは、まだこの時点ではハッキリしない。彼がどこの家の屋敷しもべ妖精なのかがポイントなのだが、それもラストまでのお楽しみだ。 【ハリー・ポッターと秘密の部屋 第03段落】 まだ2巻目までしか本を読んだことがないけど、ドビーはハリポタ・シリーズの中で私の最もお気に入りキャラクターとなるかもしれない。主人の悪口を言いそうになると「ドビーは悪い子!」と自分で自分をお仕置きする爆発的なキャラは本で読んでも映画で観てもウケた。後でドビーの映像はデジタルで映画に加えられたので、撮影の間はドビーの役割は棒に付けたオレンジ色のボールだったのだそうだ。 【ハリー・ポッターと秘密の部屋 第04段落】 本の著者紹介でJ.K.ローリングが乳飲み子を抱えたシングルマザーで生活保護を受けながら『賢者の石』を書いたとあった。マグルの世界ではどうしようもない存在だったハリーが実は物凄い魔法使いだったというストーリーや、ドビーのような爆発的なアイデア(本作では前作より多く感じた。因みにダニエル・ラドクリフ君のお気に入りの本はこの『秘密の部屋』なのだそう。)等に、ハリポタの一連の作品は彼女のストレスのはけ口ではないかと思った。 【ハリー・ポッターと秘密の部屋 第05段落】 ちょっとムカつくのが、2階での物音に怒ったバーノンおじさんの発言。ドビーの存在を知らないおじさんはハリーに対して「日本人ゴルファーのジョークの越智(オチ)を台無しにして!」と言うのだ。もちろん本にも同様のことが書かれている。児童図書にこんな差別発言があるとは、なんだか腹が立つ。もちろん映画にはないが、本にはメイソン夫妻来訪のくだりで、アメリカ人に対するイギリス人の差別感も、日本人ゴルファー程度に書かれている。もちろんそれらはバーノンおじさんの俗物振りを表現する為や、以後の魔法界での差別問題の枕なのだろうが、世界中の子供達が読んでいる作品だけに、♪だってなんだか、だってだってなんだもん♪ハリー・ポッターの本は含蓄深いし、とても楽しいのだが、一度はその権威主義社会の中で挫折しかかった著者が書いているからか、権威主義に満ち満ちていると思う。まぁ、そういうのがおとぎ話なんだろうけどサ。 【ハリー・ポッターと秘密の部屋 第06段落】 自分の警告に従いそうもないハリーを牽制するため、ドビーはいきなり部屋を出て階下に素早く降りていった。そして魔法でテーブルの上にあった大きなケーキをフワフワと中に浮かばせ、大事なお客様であるメイソン夫人の頭上に落とすと、ドビーは消えてしまった。もちろんそれがハリーの仕業だと思ったバーノンおじさんは大激怒。窓には鉄格子がつけられ、ハリーは2階の部屋から一歩たりとも出て行けないようになってしまった。 【ハリー・ポッターと秘密の部屋 第07段落】 その夜、惨めなハリーを救い出してくれたのは、大親友のロン Ron Weasley (ルパート・グリント)と彼の双子の兄フレッド Fred Weasley (ジェームズ・フェルプス)とジョージ George Weasley (オリヴァー・フェルプス)。空飛ぶレトロなアメ車フォード・アングリア Ford Anglia に乗ってハリーの部屋の窓までやって来た彼らは、鉄格子を外した。その大きな物音に飛び起きたバーノンおじさんたちは、急いでハリーの部屋にやって来て、彼が逃げ出さないようにしようとしたが、間一髪でハリーとヘドウィグはロンたちの車に飛び乗った。心やさしい友はハリーに言う。「誕生日おめでとう。」 【ハリー・ポッターと秘密の部屋 第08段落】 早朝にウィーズリー家に到着したハリーは、ボロッちいが温かい家庭の雰囲気に溢れた佇まいと、初めて見る魔法使いの家に感動した。ロンとフレッドとジョージは、勝手に父親の車に乗って家を抜け出したことを、ウィーズリー夫人 Molly Weasley (ジュリー・ウォルターズ:『 リトル・ダンサー (2000) BILLY ELLIOT 』等に出演)にこっぴどく叱られたが、それもまた微笑ましい家庭の姿である。ハリーは、仕事(魔法省のマグル製品不正使用取締局にお勤め)から帰ってきたウィーズリー氏 Arther Weasley (マーク・ウィリアムズ)、ロン、フレッド、ジョージ、彼らの兄でグリフィンドールの監督生であるパーシー、今学年からホグワーツに入学する妹のジニー Ginny Weasley (ボニー・ライト)たちと一緒に夫人が作ってくれた朝食を食べた。 【ハリー・ポッターと秘密の部屋 第09段落】 ウィーズリー家所有の老齢のフクロウ、エロール Errol によってホグワーツから新学年の案内手紙が届けられ、ハリーはウィーズリー一家と一緒に学用品や教材を揃える為に、ダイアゴン横丁に行くことに。暖炉の中でフルーパウダー(煙突飛行粉)を振りながら行き先を叫ぶと、行きたいところへ行けるようなのだが、フルーパウダー初体験のハリーは緊張したのか、ダイアゴン横丁という名前を少し間違って発音してしまった。それでハリーは暗くて怖いノクターン横丁(夜の闇横丁)に辿り着いてしまい、独り逸れることに。 【ハリー・ポッターと秘密の部屋 第10段落】 怪しい魔女や魔法使いに取り囲まれそうになったとき、ハリーを呼ぶ懐かしい声が聞こえた。ハグリッド Rubeus Hagrid (ロビー・コルトレーン:『 007/ワールド・イズ・ノット・イナフ (1999) THE WORLD IS NOT ENOUGH 』『 フロム・ヘル (2001) FROM HELL 』等に出演)だ。この時、背景にあるお店のひとつに、「ハリー・ポッター」の全巻が売られている。ハグリッドのお陰でダイアゴン横丁にやって来たハリーは、ハーマイオニー Hermione Granger (エマ・ワトソン:彼女は撮影中に左手首を骨折したそうで、幾つかのシーンで袖の下からギプスが観える。)と出会い、ロンたちが待つフローリシュ・アンド・ブロッツ書店へと向かった。 【ハリー・ポッターと秘密の部屋 第11段落】 フローリシュ・アンド・ブロッツ書店では、 "闇の魔法の防衛術"の ホグワーツの新しい先生(前作で"闇の魔法の防衛術"の先生だったクィレル先生が死んでしまったから。)となる、ギルデロイ・ロックハート先生 Gilderoy Lockhart (ケネス・ブラナー)のサイン会が開かれるところ。数々の魔法使いとしての武勇伝を本に著し、女性たちの人気の的である爽やかなスマイルの金髪の男性は、ヘラヘラし過ぎで、本当にそんな強い魔法使いなのか、どうも胡散臭い感じがしないでもない。ロックハート先生は、観衆の中に見つけたハリーを壇上に呼び寄せ、明日の紙面に載せる為、新聞のカメラマンにツーショットの写真を撮らせた。 【ハリー・ポッターと秘密の部屋 第12段落】 ロックハート先生はロングヘアなのだろうと勝手に思っていたので、ちょっと違和感。でも、ケネス・ブラナーは好演していたと思う。もとはヒュー・グラント(『 いつか晴れた日に (1995) SENSE AND SENSIBILITY 』『 ブリジット・ジョーンズの日記 (2001) BRIDGET JONES'S DIARY 』『 トゥー・ウィークス・ノーティス (2002) TWO WEEKS NOTICE 』『 アバウト・ア・ボーイ (2002) ABOUT A BOY 』等に出演)がキャスティングされていたが、スケジュールの関係でだめになったそうだ。金髪にしたヒュー・グラントってどんな感じだろう。ヒュー様のロックハート先生も観てみたかった! 【ハリー・ポッターと秘密の部屋 第13段落】 そんなハリーの姿を忌々しく見ているのは、ハリーと同級生でスリザリン寮生のドラコ・マルフォイ Draco Malfoy (トム・フェルトン:『 アンナと王様 (1999) ANNA AND THE KING 』等に出演)。ドラコも父親のルシウス・マルフォイ Lucius Malfoy (ジェイソン・アイザックス:『 パトリオット (2000) THE PATRIOT 』『 タキシード (2002) THE TUXEDO 』『 ウインドトーカーズ (2002) WINDTALKERS 』等に出演)と一緒にこの書店を訪れていたのだ。前作よりハリー役のダニエル・ラドクリフもロン役のルパート・グリントもハーマイオニー役のエマ・ワトソンも少し大人っぽくなったと思ったが、一番そう感じたのは、このドラコ役のトム・フェルトンかなぁ。子供は成長が早い。 【ハリー・ポッターと秘密の部屋 第14段落】 マルフォイ家は魔法界の名士でリッチだけど性格の悪い家系。父親のルシウスも息子のドラコも家柄を鼻にかけ、貧乏なウィーズリー一家を馬鹿にし、特にハーマイオニーのようなマグル出身の魔法使いを蔑んでいた。そんな態度をあからさまにするルシウス・マルフォイ氏と、ウィーズリー氏は一触即発の状態に。本ではここでウィーズリー氏がマルフォイ氏に掴みかかるのだが、映画では喧嘩はなかった。マルフォイ氏はジニーが持っていた大鍋に教材の本を数冊投げ込み、息子と一緒に書店を後にした。 【ハリー・ポッターと秘密の部屋 第15段落】 キング・クロス駅の9と4分の3番線から、ホグワーツ特急に乗り込む日がやって来た。ロンの兄妹も両親も先に障壁を通り抜けた。残るはハリーとロン。2人は荷物をたくさん載せたカートを押して9番線と 10 番線の間にあるレンガの柱に向かって突進した。しかし、ハリーもロンもその障壁を通り抜けることができずにぶつかり、後ろに跳ね返された。大変だ!9と4分の3番線に行くことができない。そこで2人は駅に来るのに乗ってきたウィーズリー氏の車でホグワーツに向かうことにした。 【ハリー・ポッターと秘密の部屋 第16段落】 ウィーズリー氏の車は、ロンたちがハリーをダーズリー家から救出した例のフォード・アングリア。2人は空飛ぶ車に乗ってホグワーツ特急を追った。しかし、不時着したのはなんとホグワーツ校内にある"暴れ柳"の上。柳は怒って車をボコボコにしようとする。なんとか地上に降りることができたが、今度は車が怒ってどこかへ行ってしまった。 【ハリー・ポッターと秘密の部屋 第17段落】 ハリーとロンは、スリザリンの寮監で魔法薬を教えるスネイプ先生 Professor Severus Snape (アラン・リックマン:『 いつか晴れた日に (1995) SENSE AND SENSIBILITY 』『 ギャラクシー・クエスト (1999) GALAXY QUEST 』等に出演)に見つかってしまい、新学年開始早々、変身術の先生で副校長でもあるマクゴナガル先生 Professor Minerva McGonagall (マギー・スミス:『 眺めのいい部屋 (1986) A ROOM WITH A VIEW 』『 ヤァヤァ・シスターズの聖なる秘密 (2002) DIVINE SECRETS OF THE YA-YA SISTERHOOD 』等に出演)とダンブルドア校長 Headmaster Albus Dumbledore (リチャード・ハリス:『 グラディエーター (2000) GLADIATOR 』『 モンテ・クリスト伯 (2002) THE COUNT OF MONTE CRISTO 』等に出演、残念なことに 2002 年 10 月 25 日に悪性リンパ腫で亡くなられた。第三作『アズカバンの囚人』では『 スリーピー・ホロウ (1999) SLEEPY HOLLOW 』等に出演のマイケル・ガンボン Michael Gambon がダンブルドア校長を演じるそうだ。)にもお叱りを受けることになった。退校処分は免れたが、2人はそれぞれ罰則を受けることになる。 【ハリー・ポッターと秘密の部屋 第18段落】 ロンの場合、今回のことに対するお叱りはそれだけではなかった。翌朝、大広間で朝食を食べている時、ウィーズリー家の瀕死(?)のフクロウ、エロールがウィーズリー夫人の"吼えメール"を運んできたのだ。恐る恐るロンが赤い封筒を開けると、口のような形になった"吼えメール"から、夫人の怒りの声が大広間中に広がった。 【ハリー・ポッターと秘密の部屋 第19段落】 2年生となったハリー達のホグワーツでの新たな授業が始まった。私がこの『秘密の部屋』の実写映画化で、どんな風に映像化されるのか興味津津だったのが、スプラウト先生 Professor Sprout の薬草学の授業で登場するマンドレイクという回復薬だ。呪いをかけられたりして姿形を変えられた人を元に姿に戻すのに使われる。根っ子が醜い赤ちゃんで、引っこ抜くと物凄い泣き声を上げる奇妙な植物なのだが、映画では自分の想像以上に気持ち悪かった。成長の段階も観たかったのだが、映画ではそういったシーンはなかった。まぁ、時間の都合上仕方がない。 【ハリー・ポッターと秘密の部屋 第20段落】 そしてロックハート先生の"闇の魔法の防衛術"の授業。ロックハート先生はいきなりピクシー小妖精がたくさん入った籠を開けた。教室中を飛び回る群青色の小さな悪魔を捕まえるように先生は生徒たちに指示を出したが、ピクシー小妖精のあまりにもの暴れっぷりに恐れをなして、先生は自室に引きこもってしまった。本当に胡散臭いロックハート先生である。優等生ハーマイオニーの呪文でピクシー小妖精達は空中に漂うように静止し、生徒たちは事なきを得た。 【ハリー・ポッターと秘密の部屋 第21段落】 箒に乗った選手が、黒色のブラッジャー、赤色のクァッフル、金色のスニッチというボールで得点を競う、魔法界のスポーツ、クィディッチの練習も始まった。シーカーと呼ばれる一人の選手がスニッチを捕まえると試合が終了し、スニッチを獲得したチームに 150 点加算されるというルールがあるのだが、そんなのってシーカー以外の選手の努力ってあんまり意味なくない?スニッチを捕まえられるまでに、 150 点以上獲得するのは難しいと思う。そういう訳で、クィディッチの花形選手はもちろんシーカー。そしてもちろんグリフィンドールのシーカーはハリーだ。対するスリザリンのシーカーは、新学年からドラコ・マルフォイとなった。ドラコがシーカーになれたのは、父親のルシウスが新型の箒ニンバス 2001 をチームに寄付したからだ。 【ハリー・ポッターと秘密の部屋 第22段落】 練習の為のクィディッチ競技場の使用をめぐって対立したグリフィンドールとスリザリンの両チーム。その争いの声を聞いてやって来たロンとハーマイオニー。ドラコは、マグル出身の魔法使いに対する差別用語である「穢れた血 Mudblood 」という言葉をハーマイオニーにぶつけた。怒ったロンは例の車騒動で壊してしまった杖でドラコに呪いをかけようとしたものだから大変なことになってしまった。呪いは逆にロンにかけられ、可哀想な赤毛の少年は呪いが治まるまでナメクジを吐き続けることに。トホホ。 【ハリー・ポッターと秘密の部屋 第23段落】 ドビーがハリーに警告したように、ホグワーツで怪しい出来事が起こり始めた。ハリーは暴れ柳の件の罰則として、ロックハート先生の部屋で先生の代わりにファンレターに返事を書いているとき、自分にしか聞こえない恐ろしげな声を聞いた。また、その部屋からの帰りに、ハリーはロンとハーマイオニーと一緒に廊下の壁に血で書かれた「秘密の部屋は開かれたり、継承者の敵よ、気を付けよ」という文字を見た。そしてその横の松明の腕木には、ホグワーツの管理人フィルチ Argus Filch (デヴィッド・ブラッドリー)の飼い猫ミセス・ノリス Mrs.Norris が硬直した姿で尻尾を絡ませぶら下がっていた。 【ハリー・ポッターと秘密の部屋 第24段落】 生徒たちや教師たちもその血文字の側に集まり、一騒動になった。騒ぎを聞きつけてやって来たフィルチは、ハリーにミセス・ノリスを殺したと罵った。ダンブルドア校長はミセス・ノリスは石にされただけで死んではおらず、マンドレイクを摂取させればまた元通りになると、フィルチを落ち着かせた。秘密の部屋とは何か?継承者と呼ばれる人物がミセス・フィルチをこんな目に遭わせたのだろうか?その継承者とは一体…? 【ハリー・ポッターと秘密の部屋 第25段落】 授業の時、ハーマイオニーはマクゴナガル先生に"秘密の部屋"について質問した。マクゴナガル先生はそのような部屋はホグワーツには存在しないとしながらも、伝説のその部屋について話してくれた。昔々、ホグワーツ魔法学校は、ゴドリック・グリフィンドール、ヘルガ・ハッフルパフ、ロウェナ・レイブンクロー、サラザール・スリザリンの4人の魔法使いと魔女によって創設された。しかし、魔法教育は純粋の魔法族のみが受けるべきものだと主張したサラザール・スリザリンは、意見の対立で学校を去った。そのときに彼によって作られたのが"秘密の部屋"。秘密の部屋は、スリザリンの真の継承者が現れたときに封印がとかれ、その中にある恐怖を使って、ホグワーツに居る魔法教育を受けるのに相応しくない者、つまりマグル出身者のような生徒を追放するという。 【ハリー・ポッターと秘密の部屋 第26段落】 スリザリン対グリフィンドールのクィディッチの試合でも、奇妙なことが起こった。ブラッジャーの黒いボールがハリーを箒から叩き落そうと剛速球で飛んでくるのだ。それでもスニッチを巡って、新型ニンバス 2001 に乗るスリザリンのシーカー、ドラコに対向して箒を猛スピードで進めなければならない。本とは違って、ドラコは中々健闘している。ついにブラッジャーがハリーの腕に当たり、骨折。だが、ヒーローはへこたれない。ハリーはスニッチを掴み、グリフィンドールに勝利をもたらした。 【ハリー・ポッターと秘密の部屋 第27段落】 しかし、一難去ってまた一難。ロックハート先生がハリーの骨折した腕を魔法で治そうとしゃしゃり出て来たのだ。さすがロックハート先生のお蔭で、ハリーの腕の骨はなくなってしまった!ぐにゃぐにゃになった腕を治すため、ハリーは校医マダム・ポンフリー Madam Poppy Pomfrey(ジェマ・ジョーンズ:『 いつか晴れた日に (1995) SENSE AND SENSIBILITY 』『 ブリジット・ジョーンズの日記 (2001) BRIDGET JONES'S DIARY 』等に出演)のいる医務室へと運ばれた。 【ハリー・ポッターと秘密の部屋 第28段落】 骨生え薬を飲まされ、医務室で眠っているハリーの許に、屋敷しもべ妖精のドビーが現れた。ドビーとの会話から、ハリーが9と4分の3番線に行けなくしたのも、ブラッジャーでハリーを襲わせたのも、ドビーの仕業であることをハリーは知った。現在のホグワーツがハリーにとって危険な場所だと知っているドビーは、何とかしてハリーをダーズリー家に送り返そうとしていたのだ。明らかに秘密の部屋を開けた人物を知っているようなドビーをハリーが追及しているとき、慌てた先生達が医務室に入ってきた。ドビーはまた消えてしまった。 【ハリー・ポッターと秘密の部屋 第29段落】 医務室に運ばれてきたのは、ハリーの小さなストーカー、グリフィンドールの一年生コリン・クリービー Colin Creevey だった。いつもカメラを持ってハリーを追いまわしていたコリンがミセス・ノリスのように石になってしまったのだ。コリンがカメラで彼を襲った者を写したと思ったダンブルドア校長がカメラの裏蓋を開けると、そのフィルムは融けてなくなってしまった。 【ハリー・ポッターと秘密の部屋 第30段落】 ハリーたち3人組みは血文字で書かれた"継承者"とは、魔法界の名家の子息ドラコ・マルフォイではないかと疑っていた。しかし、ロックハート先生とスネイプ先生が主催した決闘クラブでハリーがドラコと戦った時、ドラコが魔法で出した蛇をハリーが蛇語(パーセルタングParseltongue )で操ってしまったことで、ホグワーツで次々とマグル出身の者を石にしているのは、ハリーではないかという周囲の疑念が生まれた。パーセルタングが話せる魔法使い、パーセルマウス Parselmouth はそう居るものではない。サラザール・スリザリンもハリーと同じようにパーセルマウスだったそうだ。 【ハリー・ポッターと秘密の部屋 第31段落】 去年、組み分け帽子がハリーをグリフィンドールに入れようか、スリザリンに入れようか迷ったことをハリーは思い出した。もしかして、"継承者"とはハリー自身のことなのだろうか。ハリーはマクゴナガル先生に連れられて、ダンブルドア校長の部屋に行った時(校長先生の書斎にある偉大な魔法使いの肖像画の中に、『ロード・オブ・ザ・リング』のガンダルフのものがある。)、校長先生から何か言いたいことはないかと聞かれたが、自分の不安について話すことができなかった。 【ハリー・ポッターと秘密の部屋 第32段落】 ハーマイオニーの提案で、継承者かもしれないドラコから話を聞きだすため、ハリー達三人組みは魔法の薬を飲んでスリザリンの生徒に変身することにした。ハーマイオニーが図書館で調べて何日もかかって調合したその魔法薬、ポリジュース薬をハリーたちは、女子トイレの中で飲んだ。なぜ女子トイレなのかというと、そこには"嘆きのマートル 'Moaning' Myrtle "(シャーリー・ヘンダーソン:『 ブリジット・ジョーンズの日記 (2001) BRIDGET JONES'S DIARY 』等に出演)というイジメられッ子の女生徒のゴーストがいて、誰も近づかないから。ハリーとロンはドラコの取り巻きの二人ゴイルとクラッブに変身し、ドラコから継承者について話を聞きだそうとした。しかし、ドラコは継承者が誰なのか本当に知らないようだった。 【ハリー・ポッターと秘密の部屋 第33段落】 ハリーは"嘆きのマートル"の女子トイレで、不思議な日記帳を見つけた。その日記帳には何も書かれていないのだが、ハリーが「僕はハリー・ポッターです。」と書き入れると、その文字はスーッと日記帳に吸い込まれるように消えてなくなり、代わりに日記帳の持ち主からのメッセージが現れた。日記帳の持ち主トム・マールヴォロ・リドル Tom Marvolo Riddle (クリスチャン・コールソン)によると、昔ホグワーツで秘密の部屋が何者かに開けられ、その中の怪物が何人かの生徒を襲い、女子生徒が一人亡くなったそうだ。日記帳の中に吸い込まれたハリーは、 50 年前のホグワーツに居て、そこで起こった事を目の当たりにした。当時のホグワーツの学生であったトムは、同じように学生であったハグリッドが飼っている怪しげな動物の入った箱を襲撃した。もしかして秘密の部屋の怪物をそれとは知らずにハグリッドが飼っていた?ということは、ハグリッドが秘密の部屋を開けた? 【ハリー・ポッターと秘密の部屋 第34段落】 今度は図書館でハーマイオニーが石にされた。何とかして秘密の部屋についての事件を解決しなければならない。ホグワーツの先生たちに見つからないように"透明マント"を被って、ハリーとロンは本当のことを尋ねにハグリッドの所に行った。ハリー達がハグリッドに顔を見せるとすぐに、ハグリッドの家にお客がやって来た。ハリーとロンは見つからないように再び"透明マント"を被った。訪ねて来たのは、ダンブルドア校長と魔法省大臣だった。大臣は、ハグリッドは前科があるからと現在ホグワーツで起こっている恐ろしい事件に収拾をつけるために、魔法使いの牢獄アズカバンへと送るとしたが、もちろんダンブルドアは反対だ。そこへルシウス・マルフォイが現れ、理事たちの投票で決まったと、今回の事件の責任を取って、ダンブルドア校長が停職処分になったことを告げた。ダンブルドアもハグリッドもホグワーツを追われることに。家を出る時、ハグリッドは誰も居ないように見える部屋に向かって、クモの跡を追いかけていくことと、彼の愛犬ファングに餌を上げることを伝えた。 【ハリー・ポッターと秘密の部屋 第35段落】 ロンはクモが大嫌いだったが、森の中へゾロゾロと移動するクモたちの跡をハリーと一緒に追った。そして巨大なクモ、アラゴグ Aragog と出会い、話を聞いた。アラゴグはトム・リドルによってホグワーツから追放されたハグリッドのペットだったが、秘密の部屋の怪物ではなく、トイレで女の子を殺してはいなかった。ハグリッドはやっぱり無実だったのだ。ハリーとロンがアラゴグの許を去ろうとすると、無数のクモが襲い掛かってきた。アラゴグにとっては、ハグリッドは恩を感じている特別な存在だが、その友達のハリーたちは美味しい食べ物にしか見えないのだ。そこへ、あのフォード・アングリラが登場!ハリー達は車に乗り込み、難を逃れた。 【ハリー・ポッターと秘密の部屋 第36段落】 ホグワーツでまた犠牲者が出た。マグル出身者ではなく、ロンの妹のジニーだ。今度は石にされたのではなく、怪物によって秘密の部屋に連れ去られた。秘密の部屋の怪物は、石になったハーマイオニーの手に握られていた本の切れ端から、一睨みで人を死に到らせることができる"バジリスク"という巨大な毒蛇であることがわかった。ハリーしか聞くことができなかったホグワーツ内の不気味な声は、毒蛇バジリスクの声だったのだ。襲われた生徒達が死なないで石になったのは、直接バジリスクの目を見ずに、運良く何かの媒体を通してその視線をあびたからだ。生徒の身にこれまで以上の危険が襲い掛かっている。ホグワーツ閉鎖の危機である。 【ハリー・ポッターと秘密の部屋 第37段落】 魔法界の真のヒーロー、ハリー・ポッターは何とかしなければならない。ホグワーツから逃げ出そうとしていた、似非ヒーローのロックハート先生を連れて、ハリーとロンは女子トイレに向かった。アラゴグが話していたトイレで殺された女の子が"嘆きのマートル"だ。ハリー達は彼女から死んだ時の状況を聞き、彼女がバジリスクに睨まれて死んでしまったことを確信した。そしてなんと秘密の部屋の入り口は、女子トイレの洗面台だった。大きく開いた入り口を見て、ハリーとロンは尻込みするロックハート先生を先にその穴に突き落とした。安全を確かめたハリーとロンは、先生の後に続いた。 【ハリー・ポッターと秘密の部屋 第38段落】 怖がりのロックハート先生は何とかこの状況から逃げ出すため、ハリーとロンに全てを忘れさせる魔法をかけようとした。ところが先生は壊れたロンの杖を使ってしまったために、魔法が逆に自分にかかってしまった。また、その魔法の衝撃で地下の部屋が崩れてしまった。ロンと記憶喪失の先生を置いて、ハリーは一人秘密の部屋の奥へと進んだ。 【ハリー・ポッターと秘密の部屋 第39段落】 ハリーは、ぐったりと倒れているジニーを見つけた。そして傍らにトム・リドルの姿。彼が例の日記帳でジニーを操り、秘密の部屋を開けさせていたのだ。ジニーは記憶のない状態で、廊下に血文字を書いたり、ミセス・ノリスやマグル出身の生徒たちにバジリスクをけし掛けたりしていた。日記帳を怪しいと思い始めたジニーは女子トイレにそれを投げ捨てたが、ハリーが拾った。しかし、ジニーはハリーから日記帳を奪い、また、トム・リドルに操られ、こうして秘密の部屋にやって来ることになったのだ。トム・リドルはジニーの魂を吸い上げて、日記の外に出て来られるようになった。ジニーが死ねば、トムは完全に復活できる。そんなトム・リドルの正体とは…。 ▲TOPへ ◆ここからは、結末まで書いていますので、ストーリー全体が分ります。御注意下さい。 ATTN: This review reveals the movie content. Please don't say that I didn't say ! 【ハリー・ポッターと秘密の部屋 第40段落】 トム・マールヴォロ・リドル TOM MARVOLO RIDDLE のアルファベットを並べ替えると、" I AM LORD VOLDEMORT "(私はヴォルデモート卿だ)。 16 歳のトムはヴォルデモートの 50 年前の姿で、彼が日記に残した記憶だ。トムの父親はリドルという姓のマグルで、母親はサラザール・スリザリンの子孫だった。妻が魔女であることを知った父親は、妻子を捨てた。トムとハリーは似ているところがある。2人ともマグルと魔法使いの混血で、孤児となってマグルに育てられ、パーセルタングを話すことができる。 【ハリー・ポッターと秘密の部屋 第41段落】 パーセルタングを操るトムは、バジリスクをハリーにけし掛けた。ハリーがダンブルドア校長の部屋を訪れた時に見た、先生のペットの不死鳥フォークス Fawkes が剣を持った組み分け帽子と連れて、ハリーを救いに来てくれた。ハリーの校長先生を尊敬し、信頼する気持ちが、フォークスを呼び寄せたのだろう。フォークスはバジリスクの目を突いて潰し、ハリーはなんとか頑張って剣でバジリスクを倒した。しかし、そのときバジリスクの毒を持った牙で腕を負傷してしまった。勝ち誇ったようなトムだが…。 【ハリー・ポッターと秘密の部屋 第42段落】 ハリーは朦朧とする意識の中で、落ちていたバジリスクの牙で、日記帳を突き刺した。トム・リドルは苦しんで消えてしまった。そしてハリーの傷は、癒しの力を持つフォークスの涙ですっかり直った。ジニーも意識が戻ったし、よかった、よかった。 【ハリー・ポッターと秘密の部屋 第43段落】 ホグワーツに戻ったダンブルドア校長の部屋に来たハリー。そこへ現れたのがルシウス・マルフォイとドビー!ドビーはマルフォイ家の屋敷しもべ妖精だったのだ。ということは、今度の事件の黒幕はルシウスだ。フローリシュ・アンド・ブロッツ書店でジニーの大鍋にルシウスが投げ入れた本の中に日記帳を忍ばせていたのだ。しかし、証拠がないので、彼を糾弾することはできない。ドビーは主人の恐ろしい計画を知り、ハリーに警告していたのだ。ルシウスはホグワーツに戻ったダンブルドアに文句を言いに来たが、事件が解決してしまってはもうどうしようもない。ドビーを蹴飛ばして連れて帰るルシウスをハリーは引きとめ、日記帳を返した。ルシウスはその日記帳を当然のようにドビーに渡すのだが…。 【ハリー・ポッターと秘密の部屋 第44段落】 日記帳に挟んであった汚い靴下を見て、ドビーは大感激。主人から衣類を貰った時、屋敷しもべ妖精は自由になれるのだ。謀られたルシウスが怒ってハリーに向かおうとすると、「ハリー・ポッターに手を出すな!」ドビーは元主人を吹っ飛ばした。 【ハリー・ポッターと秘密の部屋 第45段落】 大広間にホグワーツの生徒が集まった。そこに元気になったハーマイオニーがやって来て、親友のハリーに抱きついた。お次はロンと思いきや、2人とも照れちゃって抱き合うことができずに握手を交わす。このシーンは、エマ・ワトソンが全キャストの前で2人に抱きつくのを恥ずかしがったために、監督がこのように変更したのだそうだ。来るべきハーマイオニーとロンのロマンスを匂わせるのに良いと判断したらしい。アズカバンから戻ってきたハグリッドも現れ、ホグワーツの生徒たちから大歓迎を受ける。そして何より皆が一番喜んだのは、期末試験が無くなったこと! 【ハリー・ポッターと秘密の部屋 第46段落】 最後の最後のシーンには、すてきなギルデロイ・ロックハート先生が登場します。 以上。 <もっと詳しく>からスペースを含まず13466文字/文責:幸田幸 参考資料:「映画の森てんこ森」映画タイトル集 http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm IMDb allcinema ONLINE Nostalgia.com CinemaClock.com 公式サイト(英語/仏語版) http://harrypotter.warnerbros.com/ |
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■映画『 ハリー・ポッターと秘密の部屋 』の更新記録 2002/04/23新規: ファイル作成 2005/03/10更新: ◆一部テキスト追記と書式変更 |
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幸田 幸 coda_sati@hotmail.com |
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