ライフ・オブ・デビッド・ゲイル
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ライフ・オブ・デビッド・ゲイル (2003)
THE LIFE OF DAVID GALE
 映画『 ライフ・オブ・デビッド・ゲイル (2003) THE LIFE OF DAVID GALE 』をレヴュー紹介します。

 映画『 ライフ・オブ・デビッド・ゲイル 』を以下に目次的に紹介する。
■映画『 ライフ・オブ・デビッド・ゲイル 』のポスター、予告編および映画データ
■映画『 ライフ・オブ・デビッド・ゲイル 』の解説
 ネタばれをお好みでない方はこの解説をご覧下さい。
■映画『 ライフ・オブ・デビッド・ゲイル 』のスタッフとキャスト
■映画『 ライフ・オブ・デビッド・ゲイル 』の<もっと詳しく>
 <もっと詳しく>は映画『 ライフ・オブ・デビッド・ゲイル 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー(あらすじとネタバレ)です。※ご注意:映画『 ライフ・オブ・デビッド・ゲイル (2003) THE LIFE OF DAVID GALE 』の内容やネタバレがお好みでない方は読まないで下さい。
■映画『 ライフ・オブ・デビッド・ゲイル 』の結末
■映画『 ライフ・オブ・デビッド・ゲイル 』の更新記録

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幸の鑑賞評価: 8つ星 
■映画『 ライフ・オブ・デビッド・ゲイル 』のポスター、予告編および映画データ
ライフ・オブ・デビッド・ゲイル
ライフ・オブ・デビッド・ゲイル

Links:  Official Web Site
Trailers:  Quick Time19.9Mb
上映時間 Runtime: 2:10
製作国 Country: アメリカ USA
製作会社
Production Company:
Dirty Hands Productions [us]
InterMedia Film Equities Ltd. [uk]
Saturn Films [us]
Universal Pictures [us]
全米配給会社 Distributer: Paramount Pictures [us]
Universal Pictures [us]
Universal Studios Inc. [us]
全米初公開
Release Date:
2003/02/18
日本初公開
R. D. in Japan:
2003/05/17 予定
日本公開情報 : UIP
ジャンル Genre: ドラマ/犯罪/サスペンス
Drama / Crime / Thriller
MPAA Rating 指定: Rated R for violent images, nudity, language and sexuality.
日本語公式サイト
http://www.uipjapan.com/davidgale/top.htm
●スチルはnostalgia.com、予告編はcinemaclock.comより許諾をえて使用しています。
Filmography links and data courtesy of The Internet Movie Database & Nostalgia.com.
Filmography links and data courtesy of CinemaClock Canada Inc.
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■映画『 ライフ・オブ・デビッド・ゲイル 』の解説

 映画『 ライフ・オブ・デビッド・ゲイル (2003) THE LIFE OF DAVID GALE 』の主人公、死刑反対派の大学教授デビッド・ゲイル(ケヴィン・スペイシー)が同僚の女性をレイプし殺害したかどで有罪となり、皮肉にも自分が死刑を宣告される。その彼が、弁護士から依頼された女性ジャーナリスト(ケイト・ウィンスレット)に、死刑執行直前の三日間インタヴューを受け、語っていく。そこに衝撃的な事実を見つけた彼女は、最後の 24 時間でデビッド・ゲイルの命を救おうと奔走するが…。
 映画『 ライフ・オブ・デビッド・ゲイル 』の主人公には『 光の旅人 (2001) K-PAX 』のケヴィン・スペイシー、助演は『 タイタニック (1997) TITANIC 』のケイト・ウィンスレットと『 プロフェシー (2002) THE MOTHMAN PROPHECIES 』のローラ・リネイといったアカデミー賞の受賞男優とノミネート女優達。映画『 ライフ・オブ・デビッド・ゲイル 』の製作にはニコラス・ケイジも名を連ねている。
 映画『 ライフ・オブ・デビッド・ゲイル 』は、死刑の是非を問う社会派サスペンス。観た後は、結構重い。映画『 ライフ・オブ・デビッド・ゲイル 』の公開時コピーは、“あなたはこの結末に納得できますか…”。う〜ん、どうだろう?
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【『 ライフ・オブ・デビッド・ゲイル 』のスタッフとキャスト】
監督: アラン・パーカー Alan Parker (Directed by)
製作: ニコラス・ケイジ Nicolas Cage (producer)
    アラン・パーカー Alan Parker (producer)
    リサ・モラン Lisa Moran (co-producer)
    デヴィッド・ウィンベリー David Wimbury (line producer)
製作総指揮: モリッツ・ボーマン Moritz Borman (executive producer)
    ガイ・イースト Guy East (executive producer)
    ナイジェル・シンクレア Nigel Sinclair (executive producer)
    ノーマン・ゴライトリー Norman Golightly (co-executive producer)
脚本: チャールズ・ランドルフ Charles Randolph (written by)
撮影: マイケル・セレシン Michael Seresin (Cinematography by)
編集: ジェリー・ハンブリング Gerry Hambling (Film Editing by)
音楽: アレックス・パーカー Alex Parker (Original Music by)
    ジェイク・パーカー Jake Parker (Original Music by)

出演: ケヴィン・スペイシー Kevin Spacey デビッド・ゲイル
    ケイト・ウィンスレット Kate Winslet エリザベス・'ビッツィー'・ブルーム
    ローラ・リネイ Laura Linney コンスタンス・ハラウェイ
    ガブリエル・マン Gabriel Mann ザック・スティーミンズ
    マット・クレイヴン Matt Craven ダスティ・ライト
    レオン・リッピー Leon Rippy ブラックストン・ベルユー
    ローナ・ミトラ Rhona Mitra バーリン
    ジム・ビーヴァー Jim Beaver デューク・グローヴァー
    メリッサ・マッカーシー Melissa McCarthy ニコ
    クレオ・キング Cleo King バーバラ・クロスター
    チャールズ・サンダーズ Charles Sanders ジョン
    エリザベス・ギャスト Elizabeth Gast シャロン・ゲイル

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<もっと詳しく>

ストーリー展開の前知識やネタバレがお好みでない方は、読まないで下さい。
■映画『 ライフ・オブ・デビッド・ゲイル 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー
 私は日本公開前に字幕スーパーなしの英語で観たので、わかる範囲でレヴューします。映画データについては調査した時点と公開される時点で異なる場合があります。本作の内容については、語学力と経験・常識不足のため、間違いや勘違いや適切でない表現があるかもしれません。どうかご理解賜りますようお願いいたします。また、リンクやメールをいただく場合はここを必ずお読みくださいますように。
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【ライフ・オブ・デビッド・ゲイル 第01段落】  サスペンスらしい音楽に、荒涼とした地が写る。遠景で車から降りた女性がひたすら駆け始める。誰だか分からないし、見当もつかないシーン。近年、こういった始まりの映画が
ジョンQ−最後の決断− (2002) JOHN Q 』等でも見られる。ラストに近くなって、あぁ、こういうことだったのか、と分かる仕組みだ。タイトルの訳「デビッド・ゲイルの生涯」は、ストーリーそのまま。息子に父の人生・生涯を伝えて欲しいという主人公の願いが題になっている。

【ライフ・オブ・デビッド・ゲイル 第02段落】  監督・製作のアラン・パーカーは
アンジェラの灰 (1999) ANGELA'S ASHES 』、製作総指揮の三人は
ベティ・サイズモア (2000) NURSE BETTY
K−19 (2002) K-19: THE WIDOWMAKER 』等に携わった面々。製作の一人ニコラス・ケイジは
ウインドトーカーズ (2002) WINDTALKERS 』等に出演のハリウッドのサラブレッド。最近、リサ・マリー・プレスリー Lisa Marie Presley と離婚したばかりだ。

【ライフ・オブ・デビッド・ゲイル 第03段落】  さて、シーンは一転して近代的オフィスでTVニュースが流れている。デビッド・ゲイル(ケヴィン・スペイシー)の死刑日が最高裁で決定したと報道が騒いでいる。デビッド・ゲイルは死刑廃止論の活動家で、オースチン Austin にあるテキサス大学 University of Texas の心理学の人気教授だった。妻子もいる。この彼が同僚の死刑反対活動家を7年前にレイプして殺したというかどで、こともあろうか、自分が死刑を執行されるのだ。そしてゲイルの弁護士からニューヨークのニュース・マガジン社 News Magazine にインタヴューの件で連絡が入る。

【ライフ・オブ・デビッド・ゲイル 第04段落】  ゲイルの死刑執行が金曜日で、直前の火曜・水曜・木曜に各2時間ずつ、死に直面したゲイルを特別にインタヴューしてよいという、雑誌としてはオイシイ独占記事になる話だ。インタヴュアーには、事件を忠実に世間に紹介することで定評のある女性記者エリザベス・ブルーム(ケイト・ウィンスレット)が抜擢される。でも刑務所に行くのに若い女性一人ではよくないということで、新入社員記者のザック・スティーミンズ(ガブリエル・マン:
ボーン・アイデンティティー (2002) THE BOURNE IDENTITY 』等に出演)が同行する。

【ライフ・オブ・デビッド・ゲイル 第05段落】  エリザベス・ブルームは愛称'ビッツィー'と呼ばれ、映画の始まりのこの頃は、その死刑囚の話を興味本位にしか考えていない。へっ、私がその男の話を聞きに行くわけ?という具合で、殺人犯ってどんなだろう、どういう風に接しようかしら、といった軽いノリだ。ビッツィーに扮するケイト・ウィンスレットは
いつか晴れた日に (1995) SENSE AND SENSIBILITY
タイタニック (1997) TITANIC
アイリス (2001) IRIS 』等で観るが、役に応じていろいろ変化する女優さん。後半になって、真剣な態度に変わっていくのが見もの。

【ライフ・オブ・デビッド・ゲイル 第06段落】  ビッツィーは新入りのザックを伴って、ニューヨーク New York から遥々テキサス Texas まで車で移動する。その間、二人はその死刑囚の噂話をする。レイプされて殺害された女性コンスタンス・ハラウェイ(ローラ・リネイ:
トゥルーマン・ショー (1998) THE TRUMAN SHOW
プロフェシー (2002) THE MOTHMAN PROPHECIES 』等に出演)の体内に、デビッド・ゲイルの体液が残っていたこと。犯行現場の台所には彼の指紋がついていたこと。ゲイルはハーバード大学 Harvard University をトップで卒業したこと。2冊の本を執筆していること。奥さんはクレース・ケリー Grace Kelly みたいに奇麗なこと。

【ライフ・オブ・デビッド・ゲイル 第07段落】  乗っている車の調子が悪い。エンジンランプが赤くともる(これ伏線)。でも、どうにか車を走らせる。テキサス州に入った辺りで、ザックは草むらへ入って小用をする(西洋でも、こんな所でやっぱり pipi するんだ!)。すると、未明に独り車のそばで佇んでいるビッツィーを見て、不審な車が止まり、テンガロンハット ten-gallon hat の男がじっと彼女を見詰めて気味が悪い。元気印の彼女も流石に怖くなって、弟分のザックを大声で呼び戻すほどだ。前途多難な感じ。ブッシュ大統領 President George W. Bush も故郷に帰るとテンガロンハットを被るくらい、テキサスというとテンガロンハットなのね。テンガロンハットはカウボーイハットとも言い、アメリカのカウボーイなどが被る、山がきわめて高く、つばの広い帽子。水が 10 ガロン(1 gallon =約 3.785 リットル換算で 37.85 リットル)も入るということからついた名称だとは知らなかった!<大辞林(国語辞典)より>

【ライフ・オブ・デビッド・ゲイル 第08段落】  ビッツィーとザックの赤い車は、朝もやの中をテキサス州刑務所に到着、ゲートで入所許可証を受け取って建物内部へ。サスペンス映画というのに、こういう場面は案外コミカルな雰囲気を出して観客を笑わせる。囚人達の方も好奇心いっぱいでこちらを見るし、ビッツィー達も、初めての刑務所内とあって、何となくウキウキ。所長からは各種の注意と指示を受け、案内される。内庭にはどういう訳か、日本庭園が。面会室に行くと、デビッド・ゲイルの弁護士ブラックストン・ベルユー(レオン・リッピー:
パトリオット (2000) THE PATRIOT
スパイダー パニック!(2002) EIGHT LEGGED FREAKS 』等に出演)が待っていた。ちょっとクセのありそうな男。

【ライフ・オブ・デビッド・ゲイル 第09段落】  録音は駄目と条件を言い渡されて、ベルユー弁護士は部屋を出て行く。ザックも出て行く。面会室では、仕切りのガラスを境にして、レポーターのビッツィーと死刑囚デビッド・ゲイルだけになる。でも勿論モニターで監視されていて、座ってとか、大声を出すな、とかいちいち干渉される。ゲイルによると、ベルユー弁護士は今、外界との唯一の窓口であり、よき友人だと言う。そして、妻と息子のことは質問するな、私の人生がどうだったか、どうやって終わっていったかを書いてもらうためだけに来てもらったのだと話す。だから、無実を叫ぶとか、救ってほしいと訴える趣旨のものではない。この三日間、各日2時間ずつの面会は、容易(たやす)くない、困難な内容になるよとゲイルは言って、回想シーンに入る。

【ライフ・オブ・デビッド・ゲイル 第10段落】  テキサス大学の心理学の授業で講義しているデビッド・ゲイル教授。ジーンズのシャツにネクタイという、それらしき服装だ。授業も人間としても学生に人気がある。遅刻してきた女子学生バーリン(ローナ・ミトラ:
インビジブル (2000) HOLLOW MAN
メラニーは行く! (2002) SWEET HOME ALABAMA 』等に出演)は、先生に特に気があるみたい。チャイムが鳴って他の生徒達が教室を出てから、「・・・何でもしますから。」と近づく。すると、ゲイル教授は茶目っ気を出して「君が勉強すれば、な。」と言い返す。

【ライフ・オブ・デビッド・ゲイル 第11段落】  ちょっと、米国の死刑状況を。 1972 年、アメリカ合衆国最高裁判所は死刑を違憲とした。しかし 1976年に死刑は再び合憲とされる。テキサス州は、 1976 年以降の死刑執行が州別で206人と米国最多。因みに2位はバージニア州 Virginia が 75 人だから、テキサスはかけ離れて死刑が多いのが歴然。テキサス州犯罪司法局 Texas Department of Criminal Justice の<予定されている処刑 Scheduled Executions >という項では、今年6月以降で 20 人近くがテキサス州で死刑の予定があるそうだ。ブッシュ知事 Governor Bush は、現在まででテキサス州で 131 人の死刑を執行させた。

【ライフ・オブ・デビッド・ゲイル 第12段落】  この州の住民であるデビッド・ゲイルは、本業の大学教授と併行して、死刑廃止運動の活動家でもある。ローラ・リネイ扮するコンスタンス・ハラウェイは、死刑廃止運動が本業の女性。死刑反対といってどういう活動をするかというと、執行された囚人の家族ケアと連絡、死刑執行反対のデモ行進、マスメディアで反対論を述べる、等である。「死刑」は日本語でも「極刑」とも言うように、英語では< the death penalty >や< capital punishment >と表現される。

【ライフ・オブ・デビッド・ゲイル 第13段落】  デビッド・ゲイルには 10 歳くらいの息子ジミーがいる。甘えん坊で、ゲイルは大変可愛がっている。この日も、彼が出かける前に、真剣な顔でお願いがあるんだと言う。ホットケーキにジャムとチョコレートとクリームをのせたのを明日の朝に食べたいんだ、という子供っぽいおねだりだ。お休みのキスをして、ゲイルは仲間との気軽なパーティに出かける。妻シャロン(エリザベス・ギャスト)とは冷たい関係か。

【ライフ・オブ・デビッド・ゲイル 第14段落】  プールのある屋敷で、普段着のゲイルと仲間は、食べて飲んで踊って大いに盛り上がっている。ゲイルはお酒を大分飲んでご機嫌。二階のトイレに上がっていく彼をじっと見ている若い女性がいる。学生のバーリンだ。バーリンは、ゲイルのいるバスルームに大胆にも入っていった。そして、自分から誘って、その場で関係する。ゲイルは酒の勢いもあり、相手が生徒だというのに理性を失ったのか、本能の赴くままに行動してしまった。ケヴィン・スペイシーは
ユージュアル・サスペクツ (1995) THE USUAL SUSPECTS
交渉人 (1998) THE NEGOTIATOR
アメリカン・ビューティー (1999) AMERICAN BEAUTY 』『 光の旅人 (2001) K-PAX
オースティン・パワーズ ゴールドメンバー (2002) AUSTIN POWERS IN GOLDMEMBER 』等で着実にヒットを飛ばしているハリウッドの中堅。『アメリカン・ビューティー』でも、高校生に本気になってしまう役をしたし、この映画でも、結構Hっぽい演技も見せる。

【ライフ・オブ・デビッド・ゲイル 第15段落】  そのニ、三日後、テレビで死刑廃止の討論番組があり、ゲイルは知事を相手にコンスタンスと出演している。その帰り、パトカーの警官達が寄って来た。女子学生バーリンを「同意の上でなく」強姦したというかどで捕まってしまう。この辺りから、彼の運命は玩(もてあそ)ばれ始めるのか。バーリンは自分の方から誘惑してきたのに、訴えるとは何か魂胆がある?

【ライフ・オブ・デビッド・ゲイル 第16段落】  回想シーンは、つまり、インタヴューの内容だ。この日はここで2時間が経って、ビッツィーとザックは刑務所を後にする。すると、朝もやの中でじっと見ていたのと同じ車が後を追って来る。次に、二人はゲイルがコンスタンスを殺したとされる現場を訪れる。ある家の台所が犯行現場で、今はこの家にはニコ(メリッサ・マッカーシー:
チャーリーズ・エンジェル (2000) CHARLIE'S ANGELS 』等に出演)という太めで変わった女性が住んでいて、案内してくれる。

【ライフ・オブ・デビッド・ゲイル 第17段落】  二日目の面会室。回想シーンへ。あのバーリンをレイプしたという事件のお蔭で、ゲイルの教授としての晴れ晴れしい人生は終わってしまった。妻子とは別れる羽目になり、別れ際にジミーは父親にぬいぐるみを置いていく。家も売りに出す。息子に会いたくても、危険と見なされて会わせてもらえない。アルコール中毒になり、アルコール依存症患者の会にも出席する惨めな生活。就職も探すが、いざ自分を売り込める事を列挙するように求められると、教授しか出来ないことに気付く。

【ライフ・オブ・デビッド・ゲイル 第18段落】  ゲイルは死刑廃止論活動家の女性コンスタンスの所に寄ってみる。庭いじりしている男性がチラッと視線を向ける。ここでは触れられないが、この男はダスティ(マット・クレイヴン:
コーリング (2002) DRAGONFLY 』等に出演)といい、テンガロンハットを被っている。無口で、陰険で、骨に皮だけのようなホッソリした男。コンスタンスの助手のような、信奉者のような立場の男らしい。また、コンスタンスのオフィスでは、民生委員?のジョン(チャールズ・サンダーズ:
オールド・ルーキー (2002) THE ROOKIE 』等に出演)と電話で話して、息子に会わせてもらえなくてゲイルは癇癪を起こしている。

【ライフ・オブ・デビッド・ゲイル 第19段落】  生活がズタズタになったゲイルがある朝コンスタンスの自宅の玄関ポーチでうずくまっているのを彼女は見つける。ゲイルは息子がくれたぬいぐるみを抱いて、泣いている。家に入れてもらい、ゲイルは愚痴を言っていた。すると、気付くとコンスタンスは床に倒れている(注:ここは殺害のシーンではない)。病院に急送し、彼女が白血病に冒されていることをゲイルは知る。・・・ここで二日目のインタヴュー(回想)が終わる。ゲイルは、「コンスタンスは死にそうだった。"死"に追いかけられてせわしかったのだ。」と泣く。ビッツィーは、この男は本当に殺人を犯したのかしらと思い始める。

【ライフ・オブ・デビッド・ゲイル 第20段落】  ビッツィーとザックは札束 50 万ドル($1=¥ 120 換算で6千万円)の入ったスーツケースを弁護士に届け、宿泊しているモテルに戻る。すると、ビッツィーの部屋が何者かに侵入され、荒らされたあとがあった。それにヴィデオテープが置かれている。再生すると、全裸の女性が手錠をかけられて床に横たわる画像。コンスタンスの死ぬ場面らしい。(この裸体はローラ・リネイではなくて、別の女優。)二人は、ゲイルの弁護士ベルユーのオフィスに行って、そのヴィデオテープの事を話すが、証拠にならないと言って軽くいなされる。それにしても、カウボーイハットの男がまたあのピックアップに乗ってそばにいるではないか。ビッツィーはザックにその車を追いかけさせるが、踏み切りで逃げられてしまう。でも、その男は、コンスタンスの側近のような存在のダスティだと判明する。ダスティは死刑囚が死刑執行室へ連行される瞬間、活動本部のコンスタンスに連絡する係をしている。

【ライフ・オブ・デビッド・ゲイル 第21段落】  三日目の面会室。回想シーンへ。コンスタンスの自宅でゲイルは談話している。コンスタンスは学生時代から四人と身体の関係があったと笑って話し、それを聞いたゲイルは、僕を五人目にして、と言って、同情ではないと断って結ばれた。だから、殺されたコンスタンスの体内にゲイルの体液が残っていたのは事実なのだ。指紋も残っているのは当然だ。その翌日、車の中で眠っていたゲイルは逮捕されたわけなのだが、でも、いつ殺したの?それに、動機はある?

【ライフ・オブ・デビッド・ゲイル 第22段落】  回想シーンと現在の面会室の場面が交錯する。ここでビッツィーは「犯人はダスティよ」とゲイルに興奮して伝える。しかし、ゲイルは、息子に僕のことを伝えてくれればいいのだと、改めて言うのだ。明日の今ごろは死んでいる。果たして 24 時間で真犯人を挙げられるか?ビッツィーは、当初はスキャンダラスな事件担当という軽い気持ちで面会に臨んだが、今は真相が見えそうで見えなくて、苦しむ。あぁ、このままならば、あと 24 時間でゲイルは命を絶たれてしまう。・・・

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◆ここからは、結末まで書いていますので、ストーリー全体が分ります。御注意下さい。
 ATTN: This review reveals the movie content. Please don't say that I didn't say !


【ライフ・オブ・デビッド・ゲイル 第23段落】  最後の面会を終えてモテルに戻ったビッツィーは、ザックと一緒にヴィデオテープを徹夜で何度も何度も見て調べる。ザックが眠ってしまっても、ビッツィーは独り、頑張る。そうしている間にうたたねして朝になった。死刑執行の金曜日だ。・・・この時、刑務所のゲイルは執行の別の場所へ車で送り込まれている。・・・モテルで目を覚ましたビッツィーは顔を洗って、タオルが床に落ちていたことで何かに閃き、ザックを叩き起こす。TVカメラをザックに持たせて、向かったのは、コンスタンスの死んでいた家の台所。モテルの部屋に置かれていたヴィデオテープを横で再生しながら、コンスタンスの死ぬ過程と対比して検証してみる。

【ライフ・オブ・デビッド・ゲイル 第24段落】  ヴィデオテープでは、床にはガウンが脱がれたままになっている。ゴム手袋が裏返しに外されている。口は粘着テープでふさがれ、頭部はスッポリとビニール袋が被されている。両手は後ろで手錠がはめられている。全裸で、脚を動かし、その後 15 秒じっとしていて、その次に苦しんでもがく。もし、死んでいたら、順序が逆だ!と二人は気付く。・・・この時、最高裁判所がゲイルの死刑執行をすると弁護士から電話。・・・太ったこの家の女性ニコにモデルになってもらって比較していたが、切羽詰ったビッツィーは、自分で実験することに。ザックにテープと比較してもらいながら…口に粘着テープを貼る。ビニール袋を頭から被り、首でしっかり絞める。 30 秒後、呼吸できなくて苦しくて脚をバタバタさせる。これで、さっきの推測は当たった。コンスタンスは自殺したのだ。手錠をはめたのは、本能的にビニール袋を破ろうとするのを防ぐため。

【ライフ・オブ・デビッド・ゲイル 第25段落】  真犯人に違いないダスティは、オリジナルのテープを持っている筈だ。そこで二人はダスティの住む、森の中の掘っ立て小屋を見に行く。ザックがおびき寄せる電話を入れて、その小屋を留守にさせ、ビッツィーは独り、異常な独身男の乱雑な部屋をかき回してテープを探す。この頃から、ビッツィーは人が変わったように必死の形相だ。何しろ、一人の人間の命がかかっているのだから。部屋には死刑を執行された人たちの顔写真が壁一面に貼られ、オペラの音楽が流され、奇怪な情景だ。・・・この時、執行は 6:00 pm ということで、報道陣が詰めかけている。野次馬は死刑反対派と賛成派が入り混じり、廃止論と興奮と期待とが渦巻いている。TV局は間もなく執行されるこの死刑場の雰囲気を実況している。・・・

【ライフ・オブ・デビッド・ゲイル 第26段落】  オリジナル・テープを見つけた!ビッツィーはすぐ再生して観る。コンスタンスは、ビッツィーが検証してみた通りの動きをして、息絶えた。やはり自殺だったのだ。ビッツィーは堪えられなくて泣く。そこに、ザックが慌てて呼びに来た。ダスティが戻ったのだ。二人は赤い車に飛び乗って、執行場に急ぐ。あと8分!サックを途中で降ろして電話させる。

【ライフ・オブ・デビッド・ゲイル 第27段落】  しかし、この車はまたもやエンジントラブル。映画というのは、どのシーンも必要な要素で埋められているのだナ。ちゃんと伏線になっていたのだ。ここで、車を捨てて走り始める。これが、映画の冒頭のシーンだったのだ。時刻は迫る。走る。中学校の国語の教科書で読んだ太宰治著「走れメロス」を思い起こした。親友を身代わりに暴君の許に置いて来て、三日目の日没までに戻らなければ親友が首を落とされる。自分の弱気と邪魔者に負けそうになり、その後、こんこんと湧く泉に勇気付けられ、自分が殺されるために走るメロスの話。女優がこんなに長距離をダッシュする映画は観たことない。・・・この時、ゲイルは最後のシャワーを浴び、牧師が到着して控えている。因みに、日本では「お迎え」が朝6時で、執行が 10 時だそうだ。・・・

【ライフ・オブ・デビッド・ゲイル 第28段落】  町の中に入って来た。走り続けるビッツィー。が、ニュースが彼女の脳天をぶちのめす。「 6:12 pm に死刑は執行されました。」という現在完了形のアナウンス。崩れ落ちるビッツィー…。一足遅かった…。ゲイルの最後の食事は「ホットケーキにジャムとチョコレートとクリームをのせたもの」だったと報道している。アメリカ映画だと
グリーンマイル (1999) THE GREEN MILE 』等、死刑囚は最後の食事は好みで選ばれるようだが、どの国でもそうなのかな?日本は饅頭のようなお菓子だけらしい。米国では<最後の食事の希望 Final Meal Requests >というリストもあるそうだ。チーズバーガー、りんご、オレンジ等々、何でも好きな物を食べさせてくれ、ステーキ 20 枚、ハンバーガー 30 個等と注文する人もいるとか。ゲイルは、愛息ジミーの思い出の食べ物を注文したのだ。それにしても、昨日まで顔をつき合わせて話した相手が死んだ、それも、無実が糾明できぬまま殺されたという事実は、彼女にとって一生の心の傷になるだろう。

【ライフ・オブ・デビッド・ゲイル 第29段落】  ところで、執行現場の喧騒と裏腹に、ゲイルの弁護士ベルユーが 50 万ドルの札束の入ったスーツケースを提げてオフィス街を歩いている。公衆トイレに入った。アッ、するとダスティもトイレに入った。水道のジャグチを全開にして無言で並んで手を洗う二人。スーツケースは、これも無言で今度はダスティが持って行く。何というドンデン返し。あぁ、仕組まれていたのか…。アメリカ人の 66 %は死刑賛成だそうだ。だから死刑反対をメディアに唱える人気教授は抹殺されたのか。

【ライフ・オブ・デビッド・ゲイル 第30段落】  また、最後に思いがけぬ事実が。ビッツィーが手にした、ゲイルの遺品のぬいぐるみ。ヘンな感触がするので中を破って開けると、ヴィデオテープが隠されていた。再生すると、全裸で死んでいるコンスタンスを、デビッド・ゲイルが見つける。そして、台所で回っているヴィデオカメラに気付いて、カメラの方を見る。そう、彼は全て知っていたのだ。なのに、弁解を言わずに、自分の生き様を息子に伝えて欲しいと言うだけで、死んでいった。観終わって重くのしかかるタイプの映画だったが、全米では高い評価を得ている。

以上。
<もっと詳しく>からスペースを含まず9210文字/文責:幸田幸

参考資料:「映画の森てんこ森」映画タイトル集
       http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm
      IMDb
      allcinema ONLINE
      Nostalgia.com
      CinemaClock.com
      THE LIFE OF DAVID GALE 公式サイト(英語版)
      http://www.thelifeofdavidgale.com
      AP Network News
      http://www.alc.co.jp/be-line/vivaafn/RANK0605.HTML
      A fabrique de Paidavoine
      http://www2.synapse.ne.jp/palikare/DreadfulStory.htm
      Death Penalty
      http://www.puripuri.net/justice/capital/executed/
      Death Penalty Statistics
      http://www.uaa.alaska.edu/just/death/stats.html
      The death penalty in the USA
      http://www.ohiou.edu/esl/project/penalty/USA.html

いつも参考にしておりますallcinema ONLINE さんには、2003年03月11日の時点で[ 解説 ]は出ていませんので、これをアップしました。Thanks to allcinema ONLINE.
■映画『 ライフ・オブ・デビッド・ゲイル 』の更新記録
2003/03/11新規: ファイル作成
2004/12/27更新: ◆一部テキスト追記と書式変更
2005/10/06更新: ◆追記
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幸田 幸
coda_sati@hotmail.com
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