シックス・センス
表紙目次読む映画試写会レヴュー観たい度映画予告編エッセイ日誌試写会情報リンク集
映画人解説・レヴュー一覧表映画ゲーム思い出映画ブロードバンド(B)版旅行の森てんこ森
映画の森てんこ森■レヴュー
シックス・センス (1999)
THE SIXTH SENSE
シックス・センス
シックス・センス

【『 シックス・センス THE SIXTH SENSE 』の解説】
 映画『 シックス・センス (1999) THE SIXTH SENSE 』を紹介します。
 映画『 シックス・センス (1999) THE SIXTH SENSE 』は、人間の5つの感覚(視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚)を超えた第6の感覚( THE SIXTH SENSE シックス・センス)を題材にし、アメリカで大ヒットしたスリラー。映画『 シックス・センス 』は全米で『 タイタニック (1997) TITANIC 』に続く5週間連続第1位の記録を樹立した衝撃の話題作。「ボクには死んだ人が見える」と言って心を閉ざした8歳の少年の苦悩と、少年を救おうとする小児精神科医の話。映画『 シックス・センス 』のキャッチコピーは「衝撃のラストは誰にも話さないで下さい」。
 映画『 シックス・センス 』の主演ブルース・ウィリスの主演作歴代の中で、最大の興行収入を達成、自己最高記録。彼は映画『 シックス・センス 』ではアクションでなく抑えた演技をしている。監督・脚本はインド生まれの 30 歳の新鋭M・ナイト・シャマラン、これ一作でトップ監督に上り詰めた。映画『 シックス・センス 』は、空前の大ブレイクを果たした名監督の誕生を目撃できるという意味でも、貴重だ。また、「フォレスト・ガンプ」の息子を演じたハーレイ・ジョエル・オスメント少年の名演技が話題を集めた。
■映画『 シックス・センス (1999) THE SIXTH SENSE 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー(あらすじとネタばれ)ご注意:『 シックス・センス (1999) THE SIXTH SENSE 』の内容やネタばれがお好みでない方は読まないで下さい。
>>「映画解説・レヴュータイトル一覧表」へ(画面の切り替え)
●スチルはnostalgia.com、予告編はcinemaclock.comより許諾をえて使用しています。
■『 シックス・センス (1999) THE SIXTH SENSE 』のデータ
 上映時間 107分
 製作国 アメリカ
 公開情報 東宝東和
 初公開年月 1999/10/
 ジャンル サスペンス/ドラマ
 《米国コピーTagline》
【『 シックス・センス 』のスタッフとキャスト】

監督: M・ナイト・シャマラン M. Night Shyamalan
製作: フランク・マーシャル Frank Marshall
    キャスリーン・ケネディ Kathleen Kennedy
    バリー・メンデル Barry Mendel
製作総指揮: サム・マーサー Sam Mercer
脚本: M・ナイト・シャマラン M. Night Shyamalan
撮影: タク・フジモト Tak Fujimoto
音楽: ジェームズ・ニュートン・ハワード James Newton Howard
 
出演: ブルース・ウィリス Bruce Willis マルコム・クロウ
    ハーレイ・ジョエル・オスメント Haley Joel Osment コール・シアー
    トニー・コレット Toni Collette リン・シアー
    オリヴィア・ウィリアムズ Olivia Williams アンナ・クロウ
    トレヴァー・モーガン Trevor Morgan トミー
    ドニー・ウォールバーグ Donnie Wahlberg ヴィンセント・グレイ
    グレン・フィッツジェラルド Glenn Fitzgerald ショーン
    ミーシャ・バートン Mischa Barton キラ
    M・ナイト・シャマラン M. Night Shyamalan ドクター・ヒル

<もっと詳しく>
ネタばれ御注意!
 このレヴューは「テキストによる映画の再現」を目指して作文しています。よって、ストーリー展開の前知識やネタばれがお好みでない方は、読まないで下さい。
■映画『 シックス・センス 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー

【シックス・センス 第01段落】  「シックス・センスは、作品自体に不思議な力があるんだ」と、M・ナイト・シャマラン監督は言っている。アメリカでの劇場公開日と自分の誕生日が偶然重なったこと、低予算でブルース・ウィリスのような一流俳優を使うことができたこと。そして、この不思議な力の核になっているのは、少年コール役のハーレイ・ジョエル・オスメントだと監督は語っている。

【シックス・センス 第02段落】  ハーレイ・ジョエル・オスメントはロサンジェルス出身、父は舞台俳優、母は教師。物心「付かない」頃から母に演技の教育を受け(スゴイ母親!)、既に5歳で自ら俳優になりたいと思っていた。 94 年にTV出演後、「フォレスト・ガンプ/一期一会」で映画デビュー、トム・ハンクスのガンプの息子役として注目を浴びた。そして 99 年、たった 11 歳でこの「シックス・センス」アカデミー助演賞にノミネートされたのだ。

【シックス・センス 第03段落】  その後、父の俳優ユージン・オスメントも出演している「ペイ・フォワード 可能の王国」や「A.I.」等に出演。驚異的な演技力で子役とは呼べないほどの高い実力を発揮し、今もっとも注目を集める若手俳優に成長。子役から出て成功した大女優ジョディ・フォスターのように大成するかどうか注目されている。泣き顔っぽいマスクが特徴。

【シックス・センス 第04段落】  なお、この作品は、低予算とは言っても、実績のあるスタッフに恵まれている。製作のフランク・マーシャルは「ヒマラヤ杉に降る雪」「バック・トゥ・ザ・フューチャー1・2・3」「インディ・ジョーンズ」シリーズ。同じく製作のキャスリーン・ケネディは「A.I.」「ジュラシック・パーク1・2・3」「E.T.」。 撮影のタク・フジモト(日系でしょうね?)は名作「羊たちの沈黙」など歴代の多数の映画撮影の人。

【シックス・センス 第05段落】  舞台はアメリカの古都フィラデルフィア。ここはM・ナイト・シャマラン監督自らの生活の拠点、お気に入りの所。フィラデルフィアでの撮影は、暗く、古びたレンガ造りの家並みや石畳などが、このスリラー映画の舞台によく合っている。なお、M・ナイト・シャマラン監督自身がドクター・ヒルの役で途中で顔を出しているので、ご覧になりたい方は要注意。

【シックス・センス 第06段落】  主人公は、小児精神科医・児童心理学者で、長年の実績を認められ市長からも表彰されたマルコム・クロウ(ブルース・ウィリス:『 ダイ・ハード (1988) DIE HARD 』『 ダイ・ハード2 (1990) DIE HARD 2 』『 愛を殺さないで (1991) MORTAL THOUGHTS 』『 永遠に美しく… (1992) DEATH BECOMES HER 』『 パルプ・フィクション (1994) PULP FICTION 』『 12モンキーズ (1995) TWELVE MONKEYS 』『 ジャッカル (1997) THE JACKAL 』『 フィフス・エレメント (1997) THE FIFTH ELEMENT 』『 マーシャル・ロー (1998) THE SIEGE 』『 シックス・センス (1999) THE SIXTH SENSE 』『 キッド (2000) THE KID 』『 アンブレイカブル (2000) UNBREAKABLE 』『 バンディッツ (2001) BANDITS 』『 ティアーズ・オブ・ザ・サン (2003) TEARS OF THE SUN 』等)。子供たちの「心の病気」を治療する第一人者として活躍していた。この高名な精神科医マルコムの前に、ある日、一人の狂気めいた若者が現れ、「自分の恐怖を解消してくれなかった」と非難して、自殺する。そして、マルコム自身もその若者からの凶弾に倒れてしまう。

【シックス・センス 第07段落】  その若者はヴィンセント・グレイ(ドニー・ワールバーグ:『 ドリームキャッチャー (2003) DREAMCATCHER 』)といい、 10 年前にマルコムが診ていた患者だった。マルコムは担当していたヴィンセント少年が心の病に苦しんでいたのを理解できず、彼を救えなかった事、更に、患者から撃たれたという事実を知って、深く思い悩む日々を送る。そして失意の中、リハビリに専念する。

【シックス・センス 第08段落】  1年後のフィラデルフィアの街。見事、リハビリを済ませたマルコムは、8歳のコール・セアー(ハーレイ・ジョエル・オスメント:『 フォレスト・ガンプ/一期一会 (1994) FORREST GUMP 』『 シックス・センス (1999) THE SIXTH SENSE 』『 ペイ・フォワード 可能の王国 (2000) PAY IT FORWARD 』『 ぼくの神さま (2001) EDGES OF THE LORD 』『 A.I. (2001) ARTIFICIAL INTELLIGENCE:AI 』『 カントリー・ベアーズ (2002) THE COUNTRY BEARS 』『 ジャングル・ブック2 (2003) THE JUNGLE BOOK 2 』『 ウォルター少年と、夏の休日 (2003) SECONDHAND LIONS 』等)という少年に出会い、新しく担当することになった。コール少年は、まさにあの時のヴィンセント少年と同じ症例の持ち主だった。いつもひどく怯え、苦しんでいる。友達もなく心を開かない。

【シックス・センス 第09段落】  母親リン・セアー(トニー・コレット、この作品でアカデミー賞助演女優賞ノミネート/『 チェンジング・レーン (2002) CHANGING LANES 』『 アバウト・ア・ボーイ (2002) ABOUT A BOY 』『 めぐりあう時間たち (2002) THE HOURS 』『 コニー・アンド・カーラ (原題) (2004) CONNIE AND CARLA 』)にさえ心を閉ざす。ハーレイ・ジョエル・オスメントの顔が、複雑な症状を抱えるコール役にうってつけ。繊細で、神経質そうで、クシャクシャした泣きっ面。

【シックス・センス 第10段落】  マルコム医師は、今度こそ、どうにかして少年を助けたいと決意する。そして、治療に取り掛かる。コールは徐々に心を開いてきて、マルコムにこう言ったのだ。「僕には死んだ人が見えるんだ。」これこそ、誰にもいえない特殊な能力、第6の感覚( THE SIXTH SENSE )だった。凡人は5つの感覚である視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚しか持ち合わせていない。それなのに、少年には常人には無い「死んだ人が見える」特殊な能力が身についており、ゆえに、苦悩していたのだ。マルコム医師は、恐怖の原因だったこの事実を聞いて愕然とする。

【シックス・センス 第11段落】  コールの告白の後、多数の死者たちが映像に現れる。トイレに向かう少年の背後を幽霊が横切る。先を見上げれば血まみれの死体がぶら下がっている。何処に行っても老若男女、様々な死者たちが恨めしそうに行き交う。この少年の心理を映像化したシーンは、非常に怖い、気味が悪い。 この映画の「死者はこの世に未練を残していては成仏できない」という東洋思想は、やはり監督・脚本のM・ナイト・シャマランがインド人だからだろう。西洋のキリスト教では考えつかないだろうな、こういう発想は。

【シックス・センス 第12段落】  しかし、恐怖だけではなく、少年は、死者が言い残したことを生者に伝える能力を持っているのだ。少年を通して、人間の悲しみや人生の機微もしっかり描いている。だから、時には驚き、時にはホッとし、時には感涙をし、時には怖がる、というように、「シックス・センス」は単なるホラー映画ではない。評判通り、観客が満足するたくさんの要素を含みながら、「ある秘密=衝撃のラスト」へと向かっていく。

◆ここからは、結末まで書いていますので、ストーリー全体が分ります。御注意下さい。
 ATTN: This review reveals the movie content. Please don't say that I didn't say !


【シックス・センス 第13段落】  ブルース・ウィリス主演で特殊能力のある少年との関わりを題材にした映画は、他にも「マーキュリー・ライジング」がある。精神に障害を持つ少年サイモンはある日偶然、国家の極秘コードを解読する。事実を知った国家安全保障局は、彼の両親を殺害。難を逃れたサイモンを見つけたのは、さえない FBI 捜査官アート。少年を護りながら逃亡する羽目になったアートは、事件の背後に大きな陰謀を嗅ぎ取る…。こういう話の、サイコ・ホラー・サスペンス・アクションだった。これに対して「シックス・センス」は映画のラストの秘密に向かって、きわどい映像や音響ではなく、次に何が起こるかというスリルとサスペンスで観る人に恐怖感を与えていく作りになっている。

【シックス・センス 第14段落】  音楽・効果音は、目立たないけれど実に凝っており、音に人間の息をかぶせたりして不気味な雰囲気をかもし出している。音楽担当はジェームズ・ニュートン・ハワード。「アトランティス/失われた帝国」「バーティカル・リミット」『 アンブレイカブル (2000) UNBREAKABLE 』『 プリティ・ブライド (1999) RUNAWAY BRIDE 』「ER 緊急救命室<TVシリーズ>」「真実の行方」等を手掛けた人だ。撮影監督のタク・フジモトは、「羊たちの沈黙」「コクーン2/遥かなる地球」等で活躍。今回も彼独特の雰囲気の映像を作り上げ、ホラーシーンの光と影の使い方が巧みだ。

【シックス・センス 第15段落】  さて、コール少年を治療しながら、マルコムは自らの心も癒されていく。そして妻アンナ・クロウ(オリビア・ウィリアムス)と向かい合って結婚記念日のディナーをしている。でも、なにか妻は落ち着きがない。視線を合わさない。不機嫌だ。それに、マルコムはちっとも椅子を動かさないではないか。

【シックス・センス 第16段落】  よーく考えてみてください。コール少年は死んだ人間が見えるのですよね?だから…実は…マルコムも死んでいたのだ!!!凶弾に倒れたあの時、既に死んでいたのだ。この世に未練があるから、担当していたヴィンセント少年を治癒できなかったから、同じ症状のコール少年を救いたくて、「成仏」できなかったのだ。

【シックス・センス 第17段落】  これは彼にも予想もつかなかった真実だ。ラストの「自分も死んでいたことに気づきませんでした」という結末は、2002年に観たサスペンス・ホラーと同じだ。このプロットは、映画を観ていくうちに途中で凡その察しが付く。

【シックス・センス 第18段落】  死んでいたと知って、観客は「アッ!そういえばっ…」と後で感づく。その秘密に関する「伏線」が、周到に全編にちりばめられていたとは、後の祭。あまりのショックに、ビデオなら思わずもう一回巻き戻して見てしまう。また、映画なら、観た人は必ずもう一度観たくなるというふれこみがあったが、本当にそうだ。

【シックス・センス 第19段落】  マルコムは自らの心も癒されていって人間的成長を遂げる。結局、「シックス・センス」は、心に傷を持つ人間同士の触れ合い・すれちがい・回復を描いた人間ドラマなのかもしれない。

以上。
<もっと詳しく>からスペースを含まず3880文字/文責:幸田幸

参考資料:IMDb
       allcinema ONLINE
       Nostalgia.com
       CinemaClock.com
(■解説とネタばれ:2003/01/18アップ ◆俳優についてリンク更新:2004/06/30)
■テキスト一部とリンクおよびファイル書式更新:2004/07/15
coda_sati@hotmail.com
「映画の森てんこ森」へ 「旅行の森てんこ森」へ
新作映画情報「読む映画試写会」へ
映画の森てんこ森 バナー03

映画の森てんこ森 coda21幸田幸 クレジット バナー01
幸のイタリア各都市情報へ
旅行の森てんこ森 バナー03
136x70
本サイトの作文、データ及び画像などのコンテンツの無断転用はお控え下さい。
貴サイトへの御掲載についてはメールにてお知らせ頂ければ幸いです。
© 2002-2004 Sachi CODA at Eigano-Mori Tenko-Mori, CODA21. All Rights Reserved