TAXi | |
|表紙|目次|読む映画試写会|レヴュー|観たい度映画|予告編|エッセイ|日誌|試写会情報|リンク集| | 映画人 |解説・レヴュー一覧表 |映画ゲーム |思い出映画|ブロードバンド(B)版|旅行の森てんこ森| |
|
映画の森てんこ森■映画レヴュー | |
TAXi (1997) | |
TAXI | |
映画『 TAXi (1997) TAXI 』をレヴュー紹介します。 映画『 TAXi (1997) TAXI 』を以下に目次別に紹介する。 ■映画『 TAXi (1997) TAXI 』の解説及びポスター、予告編 ネタばれをお好みでない方はこの解説をご覧下さい。 ■映画『 TAXi (1997) TAXI 』の映画データ ■「映画の森てんこ森」内にあるリュック・ベッソンが関わる映画 ■映画『 TAXi (1997) TAXI 』のスタッフとキャスト ■映画『 TAXi (1997) TAXI 』の<もっと詳しく> <もっと詳しく>は映画『 TAXi (1997) TAXI 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー(あらすじとネタバレ)です。※ご注意:映画『 TAXi (1997) TAXI 』の内容やネタバレがお好みでない方は読まないで下さい。 ■映画『 TAXi (1997) TAXI 』の結末 ■映画『 TAXi (1997) TAXI 』の更新記録 >>「映画解説・レヴュータイトル一覧表」へ(画面の切り替え) |
|
幸の鑑賞評価: 8つ星 | |
■映画『 TAXi (1997) TAXI 』の解説及びポスター、予告編 | |
TAXi |
■映画『 TAXi (1997) TAXI 』の解説 映画『 TAXi (1997) TAXI 』は、「スピード狂」を自認するリュック・ベッソンのプロデュース・脚本作品。彼の代表作にはご存知「グランブルー」「ニキータ」「レオン」「フィフスエレメンツ」等、大ヒット作がズラリ。その中でも、このフランス映画『 TAXi 』(タクシー)はベッソンのお笑い系の作品。 「時速 250 km のカー・チェイス!」が売り物だけに、この『 TAXi 』(タクシー)の監督には、自動車CFのベテランであるジェラール・ピレスを起用したというエピソードがある。また、主演サミー・ナセリはベッソン監督の「レオン」端役出演が幸運の女神となり『 TAXi 』(タクシー)シリーズの主役を射止めた、ハリウッドには見当たらない、フランス俳優独特の個性的マスク。恋人役のマリオン・コティヤールは綺麗だともっぱらの評判。 映画『 TAXi 』(タクシー)のストーリーは、改造したプジョー 406 に乗るスピード狂タクシー・ドライバーと頼りない間抜け刑事が、メルセデスベンツに乗るドイツの銀行強盗団に立ち向かう。映画『 TAXi 』(タクシー)は、カー・チェイスとコメディの両面で楽しめる、ストレス解消にうってつけの理屈抜きで面白い映画だ。 ◆関連ページ:『 TAXi (1997) TAXI 』『 TAXi 2 (2000) TAXI 2 』『 TAXi 3 (2003) TAXI 3 』『 TAXI NY (2004) TAXI 』もご覧ください。 |
●スチルはnostalgia.com、予告編はcinemaclock.comより許諾をえて使用しています。 Filmography links and data courtesy of The Internet Movie Database & Nostalgia.com. Filmography links and data courtesy of CinemaClock Canada Inc. |
|
▲TOPへ | |
■映画『 TAXi (1997) TAXI 』の映画データ | |
上映時間 85分 製作国 フランス 公開情報 コムストック 初公開年月 1998/08 ジャンル アクション/コメディ 《公開時コピー》時速250kmのカー・チェイス! |
|
▲TOPへ | |
■「映画の森てんこ森」内にあるリュック・ベッソンが関わる映画 | |
『 TAXi (1997) TAXI 』 『 フィフス・エレメント (1997) THE FIFTH ELEMENT 』 『 ジャンヌ・ダルク (1999) JOAN OF ARC / THE MESSENGER: THE STORY OF JOAN OF ARC 』 『 TAXi 2 (2000) TAXI 2 』 『 YAMAKASI ヤマカシ (2001) YAMAKASI 』 『 キス・オブ・ザ・ドラゴン (2001) KISS OF THE DRAGON 』 『 ラ・タービュランス (2002) LA TURBULENCE DES FLUIDES (仏題) / CHAOS AND DESIRE (英題) 』 『 天使の肌 (2002) PEAU D'ANGE (原題) / ONCE UPON AN ANGEL (米題) 』 『 ブランシュ (2002) BLANCHE 』 『 トランスポーター (2002) THE TRANSPORTER 』 『 マッハ! (2003) ONG-BAK / ONG BAK: MUAY THAI WARRIOR 』 『 TAXi 3 (2003) TAXI 3 』 『 これ以上の幸せはない (2002) LA FELICITA NON COSTA NIENTE (原題) / HAPPINESS COSTS NOTHING (英題) 』 『 ぼくセザール10歳半1m39cm (2003) MOI CESAR, 10 ANS 1/2, 1M39 (原題) / I, CESAR (英題) 』 『 花咲ける騎士道 (2003) FANFAN LA TULIPE 』 『 クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち (2004) CRIMSON RIVERS 2: ANGELS OF THE APOCALYPSE 』 『 TAXI NY (2004) TAXI 』 『 ダニー・ザ・ドッグ (2005) UNLEASHED / DANNY THE DOG 』 |
|
▲TOPへ | |
【『 TAXi (1997) TAXI 』のスタッフとキャスト】 | |
監督: ジェラール・ピレス Gerard Pires 製作: リュック・ベッソン Luc Besson ロラン・ペタン Laurent Petin 脚本: リュック・ベッソン Luc Besson 撮影: ジャン=ピエール・ソーヴェール Jean-Pierre Sauvaire 出演: サミー・ナセリ Samy Naceri フレデリック・ディフェンタール Frederic Diefenthal マリオン・コティヤール Marion Cotillard エマ・シェーベルイ Emma Sjoberg マヌエラ・グーレリ Manuela Gourary ベルナール・ファルシー Bernard Farcy ▲TOPへ |
|
<もっと詳しく> | |
ストーリー展開の前知識やネタバレがお好みでない方は、読まないで下さい。 |
|
■『 TAXi (1997) TAXI 』のレヴュー 【TAXi 第01段落】 主役サミー・ナセリの経歴が興味深い。彼は俳優学校で演技を学び、 1994 年、リュック・ベッソン監督の「レオン」に覆面のSWAT隊員役で端役出演した。端役なので僅か3語しか台詞が無い。その3語の英語の台詞の発音がおかしかった事と、「ベッソンの映画に出るのに覆面ですか!」と漏らしたのがリュック・ベッソン監督の印象に残って、「 TAXi 」主役抜擢につながったというから、人生何が起こるかわからない。彼はこの作品のスピード狂タクシー・ドライバー、ダニエル役で一躍トップスターになり、セザール賞有望若手俳優賞にノミネートされた。 【TAXi 第02段落】 先ず、冒頭のシーンが格好いい。主人公ダニエル(サミー・ナセリ: 『 TAXi 2 (2000) TAXI 2 』 『 リトル・トム (2001) LE PETIT POUCET (原題) / TOM THUMB (英題) 』 『 ザ・コード (2002) LA MENTALE (原題) / THE CODE (英題) 』= 『 ザ・ルール (2002) THE RULES (英題) / LA MENTALE (仏題) 』 『 TAXi 3 (2003) TAXI 3 』等)は超スピードでピザ屋の宅配バイクをかっ飛ばす。場面はマルセイルの綺麗な街並。この時にかかっているバックグラウンドミュージックが、映画「パルプフィクション」のテーマ曲の「ミザルー」。哀愁とビートとアラブ系の妖しいメロディのこの曲とバイクの疾走シーンで、いきなり、映画に吸い寄せられる。 【TAXi 第03段落】 ダニエルはピザ宅配最速記録を持つスピード狂。愛用の宅配スクーター(原チャリ?)を乗り廻して、ピザの宅配をするのに毎回、新記録を狙う。仲間達は夜ごとに、ストップウォッチを手に、ダニエルのカッコよく無茶苦茶なライドのタイムトライアルに興じている。スピード違反で警官が寄ってくれば、ダニエルは美人のフィアンセ、リリー(マリオン・コティヤール: 『 TAXi 2 (2000) TAXI 2 』 『 ビッグ・フィッシュ (2003) BIG FISH 』 『 TAXi 3 (2003) TAXI 3 』 『 ロング・エンゲージメント (2004) UN LONG DIMANCHE DE FIANCAILLES (原題) / A VERY LONG ENGAGEMENT (英題) 』)の手を引いて警官を煙を巻いてしまい、逃げた小屋でラブシーン、とやり手だ。 【TAXi 第04段落】 そんなダニエルは、念願のタクシー許可証を取得して、タクシー運転手になる日が来た。ピザ屋のボスらしき人物は「人間は4本足から2本足に進化したが、彼は2輪から4輪へと足を変えようとしている」という意味の送辞を言う。面白い表現だ。2輪を卒業して4輪(プジョー)でタクシー・ドライバーになるのだ。 【TAXi 第05段落】 晴れて転職してタクシー運転手になった超スピード狂のダニエル。彼は、愛車の改造タクシー、プジョー 406 でフランスの港町マルセイユの街を F1 レースさながらに駆け抜けていく。ある日、初めての客の老婦人を乗せて懇意になる。そして、それが縁で老婦人の息子エミリアン(フレデリック・ディフェンタール: 『 TAXi 2 (2000) TAXI 2 』 『 ルーヴルの怪人 (2001) BELPHEGOR - LE FANTOME DU LOUVRE 』 『 TAXi 3 (2003) TAXI 3 』等)を乗せる事になり、いつものように時速 190 キロで街を疾走する。しかし、何とエミリアンは実は刑事だった。乗り合わせた客が刑事なのを知らずに猛スピードで走ってしまうとは…。あえなくスピード違反で捕まり尋問されるダニエル。 【TAXi 第06段落】 このエミリアン刑事は、8回も運転免許試験に落ちた、さえない新米刑事だ。コンピュータオタクで、女性にもてない、うだつの上がらない、でも憎めないオバカ刑事。エミリアンは、ダニエルの凄腕ドライビングテクニックを利用しようとひらめき、今追っている銀行強盗の捜査に協力してくれたら免停を取り消す、という取引を持ちかける。今、マルセイユ警察署長ジベール(ベルナール・ファルシー: 『 TAXi 2 (2000) TAXI 2 』 『 ジェヴォーダンの獣 (2001) LE PACTE DES LOUPS (原題) / BROTHERHOOD OF THE WOLF (英題) 』 『 ミッション:クレオパトラ (2002) ASTERIX & OBELIX: MISSION CLEOPATRE (原題) / ASTERIX & OBELIX: MISSION CLEOPATRA (米題) 』 『 TAXi 3 (2003) TAXI 3 』等)は、ベンツに乗った謎のドイツ人連続銀行強盗団"メルセデス"を逮捕したくてたまらないのだ。手柄を立てて署長にいい顔したいが、エミリアンは、なにしろ、自分は運転免許証を持っていないし、これからも取れそうもない運動音痴なのだから…。 【TAXi 第07段落】 ダニエルはスピード違反で検挙された免停を免れるため、一方、エミリアン刑事は大手柄が欲しいため、意気投合して、二人は行動を開始する。また、エミリアン刑事は、あこがれの女デカ長ペトラ(エマ・シューベルイ)の気を引きたいのも否定できない。片思いで、いつもは全然振り向いてもらえないからだ。このエマ・シューベルイという女優は、今回は主役ではないが、「ベッソン・マスコット」とも噂されている存在。続編の「 TAXi2」出演では、もっと見せ場のある役どころを貰っている。一方、ダニエルも女性にメロメロ。スピード狂で、つい愛車に乗りすぎてしまい、いつも美しい恋人リリーとのデートの約束をすっぽかしてしまって大目玉を食う。 【TAXi 第08段落】 ダニエルのプジョー 406 は、車好きの人の表現によれば、キッとした目つき、「笑う猫」顔。いい音を出して走り、スイッチ一つでオートリアスポイラーが出てきたり、トレッド幅が広くなったりするスーパーカーだ。電動式で機能満載。でもステアリングは手で換えるところがみそ。しゃべらないところが違うが、しゃべる未来車「ナイトライダー」のナイト 2000 ばりの優れもの。 【TAXi 第09段落】 やがて、追うギャング団から犯行予告が届いて、二人は行動を開始、一致団結して赤いベンツの謎のドイツ人連続銀行強盗団"メルセデス"を追うのだ。この悪役ドイツ人の描き方が面白い。役者もいかにも、という感じで、ベッソンはドイツ人がよほど嫌いらしい。ドイツのベンツとフランスのプジョーの対決、この対照がはっきりしていて、見やすいし、ベッソンの主張も出ているようで、ニンマリしてしまう。ここから強盗団退治の顛末がユーモラスに描かれる。 【TAXi 第10段落】 迫力十分。時速 250 km のカーチェイス・シーン続出で思わず身を乗り出してしまう。マルセイユを借り切って実際に撮影したそうだ。CGを一切使っておらず、全て本物のカーアクションだから、CGでは絶対に表現できないリアリティが見応えある。本当にカッコいい。そしてスタントマンばかりに頼らずに、サミー・ナセリ自身、超高速のカーアクションのほぼ 40 〜 50 %を実際にこなしたという。聞く所によると、世界の名車 1000 台が撮影に用意されたとか。実際には数台しか出ていないが。 【TAXi 第11段落】 カーアクションだけでなく、この映画は完全にコメディだから、観る人は笑い転げる。マルセイユ署のジベール署長は作戦に変な名前を付けるし、 24 時間働く韓国人のギャグ、そしてダニエルとエミリアンの漫才コンビのようなやり取り。それに、終始一貫、誰も血を流さないところがいい。・・・ ▲TOPへ ◆ここからは、結末まで書いていますので、ストーリー全体が分ります。御注意下さい。 ATTN: This review reveals the movie content. Please don't say that I didn't say ! 【TAXi 第12段落】 そしてラスト、逃走中のドイツギャング団の乗ったベンツ二台を挑発すると、ギャングはなぜか応諾し、マルセイユ市街で激しいカーチェイスを展開する。そして、2輪と4輪が協力して、二人で一致団結して、そのドイツの強盗団メルセデスを追い込んで捕まえるというストーリー。 【TAXi あとがき】 やはり、自動車CFで車の撮影に長けているジェラール・ピレス監督と巨匠リュック・ベッソンが組んで発表した作品だけあって、凄い映像、スリルいっぱい、最初から最後までテンポもよくて、飽きさせない映画だ。同じ出演者で、さらにパワーアップの、続編『 TAXi 2 (2000) TAXI 2 』が製作されるのは当然だ。 以上。 <もっと詳しく>からスペースを含まず3496文字/文責:幸田幸 参考資料:「映画の森てんこ森」映画タイトル集 http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm IMDb allcinema ONLINE Nostalgia.com CinemaClock.com |
|
■映画『 TAXi (1997) TAXI 』の更新記録 2002/01/27新規: ファイル作成 2004/07/07更新: ◆テキスト一部とリンクおよびファイル書式 2005/01/04更新: ◆一部テキスト追記と書式変更 2005/03/31更新: ◆データ追加 |
|
▲TOPへ | |
幸田 幸 coda_sati@hotmail.com |
「映画の森てんこ森」へ | 「旅行の森てんこ森」へ | |||||||
映画解説・レヴュータイトル一覧表
|
幸のイタリア各都市情報へ 136x70 |
|||||||
本サイトの作文、データ及び画像などのコンテンツの無断転用はお控え下さい。 貴サイトへの御掲載についてはメールにてお知らせ頂ければ幸いです。 |
||||||||
© 2002-2005 Sachi CODA at Eigano-Mori Tenko-Mori, CODA21. All Rights Reserved. |