ハッピー・フライト
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ハッピー・フライト (2003)
VIEW FROM THE TOP
 映画『 ハッピー・フライト (2003) VIEW FROM THE TOP 』をレヴュー紹介します。『 ハッピー・フライト (2003) VIEW FROM THE TOP 』は 2003/04/11 の時点で邦題が分からなかったので「ビュー・フロム・ザ・トップ」としておいたら『 ハッピー・フライト 』と決定した。

 映画『 ハッピー・フライト VIEW FROM THE TOP 』を以下に目次的に紹介する。
■映画『 ハッピー・フライト VIEW FROM THE TOP 』のポスター、予告編および映画データ
■映画『 ハッピー・フライト VIEW FROM THE TOP 』の解説
 ネタばれをお好みでない方はこの解説をご覧下さい。
■映画『 ハッピー・フライト VIEW FROM THE TOP 』のヒロイン
■映画『 ハッピー・フライト VIEW FROM THE TOP 』のスタッフとキャスト
■映画『 ハッピー・フライト VIEW FROM THE TOP 』の<もっと詳しく>
 <もっと詳しく>は映画『 ハッピー・フライト 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー(あらすじとネタバレ)です。※ご注意:映画『 ハッピー・フライト (2003) VIEW FROM THE TOP 』の内容やネタバレがお好みでない方は読まないで下さい。
■映画『 ハッピー・フライト VIEW FROM THE TOP 』の結末
■映画『 ハッピー・フライト VIEW FROM THE TOP 』の更新記録

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幸の鑑賞評価: 8つ星 
■映画『 ハッピー・フライト VIEW FROM THE TOP 』のポスター、予告編および映画データ
ハッピー・フライト
ハッピー・フライト
ポスターは公式サイトより
Links:  Official Web Site
Trailers:  Quick Time16.1Mb
上映時間 Runtime: 1:27
製作国 Country: アメリカ USA
製作会社
Production Company:
Brad Grey Pictures [us]
Brillstein-Grey Entertainment
Cohen Productions
Miramax Films [us]
全米配給会社 Distributer: Miramax Films [us]
全米初公開
Release Date:
2003/03/21
日本初公開
R. D. in Japan:
2004/04/10
日本公開情報 : ギャガ・コミュニケーションズ
ジャンル Genre: コメディ/ロマンス
Comedy / Romance
MPAA Rating 指定: Rated PG-13 for language/sexual references.
日本語公式サイト
http://jm-inc.daa.jp/happyflight/
●スチルはnostalgia.com、予告編はcinemaclock.comより許諾をえて使用しています。
Filmography links and data courtesy of The Internet Movie Database & Nostalgia.com.
Filmography links and data courtesy of CinemaClock Canada Inc.
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■映画『 ハッピー・フライト VIEW FROM THE TOP 』の解説

 映画『 ハッピー・フライト (2003) VIEW FROM THE TOP 』は、何かと
キューティ・ブロンド (2001) LEGALLY BLONDE 』のプロットと似ていると巷(ちまた)で噂の、グウィネス・パルトロー主演の"スッチー"作品。映画『 ハッピー・フライト 』は、主人公ドナ(グウィネス)の抜群のスタイルの良さと美人度とガリ勉さに、親友に裏切られもするが、幼い頃からの夢である国際線のフライト・アテンダントに挑戦するストーリー。そこに恋愛が絡んで…。映画『 ハッピー・フライト 』のポスターを見れば一目瞭然のように、これは話の筋がどうと言うよりも、グウィネス・パルトロー自身の美しさを堪能する映画だと割り切ってもいいくらい。グウィネス・パルトロー Gwyneth Paltrow について詳しくはこちら(2003/10/05更新)。
 映画『 ハッピー・フライト 』は、新星エリック・ウォルドがカリフォルニア大学ロサンゼルス校 UCLA 在学中に修士号取得のために書いた脚本である。
オースティン・パワーズ AUSTIN POWERS 』シリーズのマイク・マイヤーズも教官役で出演して大いに笑わせてくれる。ベテランのキャンディス・バーゲンはオイシイ役だ。映画『 ハッピー・フライト 』は、ブルーノ・バレット監督作品。

 ※この映画のタイトルは2003年4月11日時点で「ビュー・フロム・ザ・トップ」でアップしたが、その後「ハッピー・フライト」にタイトル変更があり、それに対応してアップした。(2004/01/20更新)

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■映画『 ハッピー・フライト VIEW FROM THE TOP 』のヒロイン

●グウィネス・パルトロー
恋におちたシェイクスピア (1998) SHAKESPEARE IN LOVE
リプリー (1999) THE TALENTED MR. RIPLEY
デュエット (2000) DUETS
ザ・ロイヤル・テネンバウムズ (2001) THE ROYAL TENENBAUMS
愛しのローズマリー (2001) SHALLOW HAL
オースティン・パワーズ ゴールドメンバー (2002) AUSTIN POWERS IN GOLDMEMBER
抱擁 (2002) POSSESSION
シルヴィア (2003) SYLVIA
スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー (2004) SKY CAPTAIN AND THE WORLD OF TOMORROW
プルーフ・オブ・マイ・ライフ (2004) PROOF
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【『 ハッピー・フライト 』のスタッフとキャスト】
監督: ブルーノ・バレット Bruno Barreto (Directed by)
製作: マシュー・ベア Matthew Baer (producer)
    ボビー・コーヒン Bobby Cohen (producer)
    ブラッド・グレイ Brad Grey (producer)
    リジー・フリードマン Lizzie Friedman (co-producer)
    フランチェスカ・シルヴェストリ Francesca Silvestri (co-producer)
製作総指揮: アラン・C・ブロムクイスト Alan C. Blomquist (executive producer)
    ロビー・ブレナー Robbie Brenner (executive producer)
    エイミー・スロットニック Amy Slotnick (executive producer)
脚本: エリック・ウォルド Eric Wal  (written by)
撮影: アフォンソ・ビート Affonso Beato (Cinematography by)
音楽: セオドア・シャピロ Theodore Shapiro (Original Music by)
編集: クリストファー・グリーンベリー Christopher Greenbury (Film Editing by)
    レイ・ハブリー Ray Hubley (Film Editing by)
    チャースズ・アイアランド Charles Ireland (Film Editing by)
配役: マーシー・リロフ Marci Liroff (Casting by)

出演: グウィネス・パルトロー Gwyneth Paltrow ドナ・ジェンセン
    キャンディス・バーゲン Candice Bergen サリー・ウェストン
    マイク・マイヤーズ Mike Myers ジョン・フィットニー
    マーク・ラファロ Mark Ruffalo ティム・スチュワート
    マーク・ブルーカス Marc Blucas トミー
    クリスティナ・アップルゲイト Christina Applegate クリスティン・モンゴメリー
    ケリー・プレストン Kelly Preston シェリー
    ロブ・ロウ Rob Lowe シエラ航空の副パイロット
    ジェシカ・キャプショー Jessica Capshaw ロイヤルティ航空国際線フライト・アテンダント
    チェルシー・コール Chelsey Cole ドナ子役

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<もっと詳しく>

ストーリー展開の前知識やネタバレがお好みでない方は、読まないで下さい。
■映画『 ハッピー・フライト 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー
 私は日本公開前に字幕スーパーなしの英語で観たので、わかる範囲でレヴューします。映画データについては調査した時点と公開される時点で異なる場合があります。本作の内容については、語学力と経験・常識不足のため、間違いや勘違いや適切でない表現があるかもしれません。どうかご理解賜りますようお願いいたします。また、リンクやメールをいただく場合はここを必ずお読みくださいますように。
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【ハッピー・フライト 第01段落】  ドナ・ジェンセン(子役:チェルシー・コール)は金髪の美しい田舎町の少女。米国西部のネバダ州のシルバースプリングス Silver Springs, Nevada という小さな町に住む。母親は派手な踊り子で、結婚・既婚を繰り返し、いわゆる落ち着いた家庭ではない。賑やかに誕生日のお祝いをして貰いながらも、幼いドナは「出来るだけ遠くに飛んでいきたい」と風船を飛ばして祈るのだった。この頃から、飛行機に乗って大空から眼下を見てみたいと望んでいたのだ。何しろ、空からの眺めは最高だということだから。それで、タイトルが「 View from the Top (てっぺんからの眺め=空からの眺め)」。タイトルで“A”がついて「 A View from the Top 」となっているのはアメリカのワーキングタイトルだ。邦題は『 ハッピー・フライト 』(直訳すれば幸福な飛行)に決まった。

【ハッピー・フライト 第02段落】  母が四人目の夫と結婚して、夫の連れ子も同居するような頃、ドナ(グウィネス・パルトロー)はブロンドの長髪をなびかせて、成人した女性になっている。町のデパートのカバン売り場に勤務し、トミー(マーク・ブルーカス)という恋人もいる。客にカバンの使い勝手を訊かれても、まだ飛行機に乗ったことがないもので…と大人しく受け答えているが、とうとう恋人と一緒に人生初めて飛行機に乗れる時が来た。アリゾナ州ツーソン Tucson, Arizona に恋人トミーが移転することになったので同行するのだ。けれども、その夢ははかなく消える。トミーは他の女性を伴って行くと言う。別れの文句をバースデーカードに書いてくる最低の男。「君は小さな町の女の子だから、ここに残った方がいい。」なんて言って。

【ハッピー・フライト 第03段落】  失恋ショックのドナは、テレビでカリスマ・元スチュワーデスのサリー・ウェストン(キャンディス・バーゲン:
デンジャラス・ビューティー (2001) MISS CONGENIALITY
メラニーは行く! (2002) SWEET HOME ALABAMA 』等に出演)のインタヴュー番組を何気なく見ている。「誰であれ、やりたいことを実現することが出来るのだ…私の書いた本を買えば。」と言って、自信たっぷりに優雅にその中年美女は画面で微笑んでいる。アップで写ったのは「 My Life In the Sky 」という題のスチュワーデス(今はフライト・アテンダントと言いますネ)の手記・人生論だ。

【ハッピー・フライト 第04段落】  ドナという女の子、結構単純で暗示にかかりやすいと見える。早速、決行。荷物をまとめて、独り、黄色い砂漠地帯を車を走らせる。向かった所はシエラ航空 Sierra Airline という辺鄙(へんぴ)な航空会社。 Sierra とはスペイン語で「連峰、山脈」の意味。この地帯は米国西部で、スペイン系の人口が多く、砂漠の山岳地帯だからそんな会社名なのだろう。勿論、架空ではあるが。あまりのマイナー、ローカルぶりにドナは落胆するが、何でもどこからか始めなければならないと自分に言い聞かせて面接を受ける。係員の要求することは三つ。 1. ビッグヘッド bighead (うぬぼれ)。 big head だから、派手でブロンドのボリュームのある長髪のこともかけているのかも。 2. ショート・スカート short skirt (まさにミニスカートのユニフォーム。お色気路線で客の応対をさせる会社なのだ。) 3. にこやかなサーヴィス service with smile 。

【ハッピー・フライト 第05段落】  合格して、と言っても、難しいテストをしたわけでなく、あの面接をしただけだが、晴れてドナはフライト・アテンダントとなった。真っ青な空に眩い太陽の下で、早速受け取った制服に身を包んで、地方空港を同僚と闊歩するドナ。この制服がド派手!映画映画!ボディコンのミニスカートのワンピース。こんなのあり?って叫びたくなるような代物(しろもの)。フライト・アテンダントの先輩同僚はシェリー(ケリー・プレストン)。やはりグラマラスな女性だけど、初めてで緊張してるでしょ、と優しい。ケリー・プレストンは
シン・レッド・ライン (1998) THE THIN RED LINE 』等に出演のジョン・トラヴォルタ John Travolta と結婚している。その前は
ミッション・トゥ・マーズ (2000) MISSION TO MARS 』等に出演のチャーリー・シーン Charlie Sheen と付き合っていた。更にその前の一人目の結婚相手は
G.I.ジェーン (1997) G.I. JANE 』等に出演のケヴィン・ゲージ Kevin Gage 。ジョージ・クルーニー George Clooney (
フェティッシュ (1996) CURDLED
オーシャンズ11 (2001) OCEAN'S ELEVEN
ソラリス (2002) SOLARIS
コンフェッション (2002) CONFESSIONS OF A DANGEROUS MIND 』等に出演)ともデートしたことがあるそうで。女優さんって相手もスゴイんだナ。

【ハッピー・フライト 第06段落】  飛行機はオンボロの小型プロペラ機だ。乗客はニ十人程度。フレズノ - ラフリン便らしい。フレズノ Fresno はカリフォルニア州 California ロサンゼルス Los Angeles とサンフランシスコ San Francisco の中間地点で、ヨセミテ国立公園 Yosemite National Park やセコイア国立公園 Sequoia National Park も近い、いい所らしい。また、ラフリンはネバダ州にあり、ラスベガス Las Vegas から 90 マイル(1 mile = 1.6 km 換算で約 150 km )、車で 約1時間半の距離にあるそうだ。シエラ航空は、このフレズノ - ラフリン便のようなローカル専門のエアラインなのだろう。機内に入ると、コックピットでは正パイロットが居眠りしている。いかにもマイナーな航空会社。優しそうな副パイロット役のロブ・ロウは、この映画でも怪演するマイク・マイヤーズとは親友だそうだ。ここは田舎の空港だからすべて三流だけれど、人間は善いのだと描かれているみたい。

【ハッピー・フライト 第07段落】  この制服姿のグウィネス・パルトローは凄いデスヨ!ポスターの制服でなく、ボディコンの制服だとスタイルがもっと顕著。これまでも大ファンだから彼女の映画を随分見てきて、グウィネス・パルトローは細い人だと思っていた。実際、観てきた映画では、どれも背が高く、スレンダー美人だった。が、この"スッチー"映画では、スゴク豊満に変身!流石アメリカ人女優という立派な"体格"。ご覧あれ!

【ハッピー・フライト 第08段落】  さて、機が飛び立つと、嬉しくて「ジェットコースターみたい」とはしゃぐドナ。生まれて初めて飛行機に乗ったのだもの。それが乗客としてではなくプロの客室乗務員としてなのだから、やはりコメディだ。「飛行機は初めてなの?」と微笑んで訊く同僚シェリー。しかし、機が旋回しながら高度を上げて行くと、機体は斜めになって、眼下にコロラド河? Colorado River の渓谷が見え、ドナは悲鳴を上げる。乗客たちはそれを見て笑う。でも悪意は感じられない。この便の乗客役には
アリ (2001) ALI
イナフ (2002) ENOUGH
レッド・ドラゴン (2002) RED DRAGON 』等に出演のウォード・シュレイク Ward Shrake もいる。

【ハッピー・フライト 第09段落】  初めてのフライトで泣き叫び、歩けず、コーヒーはこぼすなど散々な勤務だったが、会社の友達も出来た。クリスティン・モンゴメリー(クリスティナ・アップルゲイト:
クリスティーナの好きなコト (2002) THE SWEETEST THING 』等に出演)とシェリーだ。シェリーが派手で美人の割りに性質が穏やかで誠実なのに対し、クリスティンはもっと荒削りの感じ。字を書くにも、アイ i の点をハートの絵を書いたりする、勉強が出来ないタイプ。オフの日に、三人で湖までピクニックに遊びに行く。ここで一人の男性と知り合って、彼はボートでツアーをしてくれた。

【ハッピー・フライト 第10段落】  その運命の男性はティム・スチュワート(マーク・ラファロ:
ラスト・キャッスル (2001) THE LAST CASTLE
ウインドトーカーズ (2002) WINDTALKERS 』等に出演)といい、オハイオ大学 Ohio University の法学部を休学しているクリーヴランド Cleveland, Ohio 出身の人物。法律を勉強していて、ふと自分のしたいことをしてみたい気になった、世界を見てみたいと思ったんだ、と熱くドナに語る。意気投合したティムはドナを週末デートに誘う。

【ハッピー・フライト 第11段落】  クリスティンとシェリーとドナの三人組は、ある日、他の航空会社の乗務員達の理知的で颯爽としたユニフォーム姿を見て、何もシエラ航空にい続けることはないと考える。ドナはとっておいたチラシを見せる。それは今週末にサンフランシスコのマリオット・ホテル Marriott Hotel で開催される、ロイヤルティ航空 Royalty Airlines の面接の応募チラシだ。三人は超、明るく、ボンジョヴィ Bon Jovi のサントラの"♪ Living on a Prayer "がBGに流れる中を、車でひたすらサンフランシスコまで北上する。この映画は 80 年代の大ヒット曲がよく流れてきて、とっても楽しい。他にもシンディ・ローパー Cyndi Lauper の"♪ Time After Time "等も聞かれる。

【ハッピー・フライト 第12段落】  ロイヤルティ航空は映画上の架空の会社ではあるが、皆が憧れる、米国でトップの権威ある航空会社という設定になっている。映画の初めの方でTVに登場したカリスマ・元スチュワーデスのサリー・ウェストン女史は、このロイヤルティ航空の花形だった。彼女は航空界に勤める女性の目標として「パリ、ファーストクラス、国際線" Paris, first class, international "」という三点を挙げ、その目標を死守して頑張るように著書「 My Life In the Sky 」で読者にメッセージを送っている。ドナは当然、その本にハマっている。これからドナは上をめざして頑張っていくわけだ。

【ハッピー・フライト 第13段落】  ロイヤルティ航空の面接官はジョン・フィットニーという寄り目の小太りな男だ。マイク・マイヤーズが演じているが、
オースティン・パワーズ (1997) AUSTIN POWERS: INTERNATIONAL MAN OF MYSTERY 』等のオースティンの役とドクター・イーヴルの役が板につきすぎて、この面接官を見てもなかなかマイク・マイヤーズ本人だと飲み込みにくかった。でも、ギャグを色々言っているうちに慣れてきて、そのサービス精神に脱帽。途中でドクター・イーヴルの動きのようになったり、日本の勝新太郎さんの「座頭市」の真似?をしたりして、なかなかやってくれる。面接の結果、優しいシェリーは不合格で、クリスティンとドナは合格。シェリーは寂しい笑顔を残して、ローカルのシエラ航空へ戻っていった。ドナは、訓練に入る前に、あの知り合った男性ティムに報告しに行く。そして握手で暫しのお別れ。

【ハッピー・フライト 第14段落】  後半はこのマイク・マイヤーズが大活躍。フライト・アテンダントの為の学校の筆記の授業も、実地訓練も、マイク・マイヤーズのジョン・フィットニー教官が全て担当する。ある日、ロイヤルティ航空のあのカリスマ女史、サリー・ウェストンが、新入社員の数人を自宅の豪邸にディナーに招待してくれた。ザ・シュープリームス The Supremes の"♪ Up, Up And Away "の軽快なBGM。サリーは、国際線のファーストクラスを担当していた、洗練されつくしたトップ・スチュワーデスだった。数ヶ国語を話さなければならないし、知識常識を備えねばならない誇りのある仕事だと語る。毎晩が魔法のようだった、と当時を振り返る。

【ハッピー・フライト 第15段落】  サリー邸の豪華な洗面所には飛行機の形をした可愛い客用石鹸もある。ドナはこのサリーの邸宅をまぶしく眺めて、それで十分だった。しかし、後で分かることだが、一緒に入社したクリスティンはその石鹸を自宅に持って帰ってしまう。客が「使う」のと「盗む」のとは違うのだとドナが非難しても、平気なクリスティン。また、就業後、ある時はクリスティンは、機内の備品を幾つも自宅に持って帰ってきている。クリスティンって、そんな女性だったのだ。この招待された日、ベテランのサリーは若いドナの人間性を認めたらしく、ドナにだけ大切な部屋を見せてあげる。それはサリーの現役時代の思い出の物のコレクションの部屋だ。ロイヤルティ航空のファーストクラスの乗務員の制服もある。その凛(りん)とした名誉の制服を、サリーはドナに当てがってみせ、「これがあなたの運命なのよ」と言ってくれるのだ。

【ハッピー・フライト 第16段落】  マイク・マイヤーズのジョン・フィットニー教官による連日の訓練が続く。生徒達は、カラフルに健康的に同じ服を支給されて授業を受けている。ある日は目の覚めるような青いノースリーブのシャツに真っ白なパンツ。ある日はオレンジ色のタンクトップ。この映画はグウィネス・パルトローたちのどんどん変わる衣装を観るだけでも楽しい。機内の酸素マスクの装着方法や、非常口への緊急誘導アナウンス、いやがらせ客の応対の仕方、といった具体的なことへ授業は進んでいく。ドナは、訓練授業でもいい成績を収めていく。

【ハッピー・フライト 第17段落】  筆記の卒業試験があり、答案用紙が回収されていった。そして、結果は…クリスティンはニューヨーク New York 勤務に決定で大喜び。国際線のメジャーな晴れ舞台だ。それに対して、ドナは泣き顔だ。花の国際線ではなく、コミューター commuter で一年間勤めることを命じられたのだ。コミューターというのは、<大都市を結ぶ大型旅客機の幹線から取り残された地域への航空輸送サービスを、コミューター航空事業( commuter air carrier )という。アメリカでは「座席数 60 席以下の航空機を使って、複数の路線で、時刻表を定め、週5往復以上の頻度で、旅客輸送をする航空運送事業会社」と規定されている。(航空実用事典より)> 言ってみれば、地味な路線の係。

【ハッピー・フライト 第18段落】  合点(がってん)が行かないドナはジョン・フィットニー教官に、サリー・ウェストンに話して欲しいと詰め寄るが、彼女にその権限はないのだと怒られてしまう。コミューターの仕事が始まるが、ドナはつまらなそうな生気のない顔。制服までジミだ。自宅はクリーヴランドの寮かアパートメント。なぜかというと、クリーヴランドはロイヤルティ航空の本拠地だから。暗く惰性で毎日が過ぎていく。と、ある日、暫く別れていた半・恋人のティムとクリーヴランドの街角でバッタリ再会する。ティムは今はオハイオ大学に復学して法律の勉強を続けているのだ。再会を喜んだ二人はすぐ恋人同士になる。

【ハッピー・フライト 第19段落】  クリスマスにはティムの自宅に招待された。雪が積もり、魅惑的なホワイトクリスマス。ティムのスチュワート一家には親と弟と祖母がいて、みんな心優しくドナを迎えてくれる。ティムはドナに腕時計をプレゼントする。海外旅行に便利な、文字盤が二つあるタイプのを。それに、この一家はえんじ色のお揃いのジャケットをまとって記念写真を撮るのが慣例のようで、ドナにもそのえんじ色の上着をくれる。来年にはこれを着て、家族の一員に、という、将来の花嫁というプロポーズの無言の暗示であろう。ドナは居心地のよいティムの家族に囲まれ、ティムに愛されて、それなりに幸せだった。

【ハッピー・フライト 第20段落】  けれども、ある日、NY便の花形クリスティンにばったり会う。彼女はオレンジ色の見栄えのする制服(ポスターの制服)に身を包んで、ヘアスタイルも以前の長髪をアップにして、「クラシックにしているの」と誇りに満ちた言動だ。ティムとの恋愛で少しは紛れていた上昇志向が、クリスティンに刺激されて、またドナの頭にこびりついて離れなくなってしまった。ティムとベッドを共にしていても「パリ、ファーストクラス、国際線」の三語が浮かんでくる。ここら辺、編集のクリストファー・グリーンベリー(
アメリカン・ビューティー (1999) AMERICAN BEAUTY
セレンディピティ (2001) SERENDIPITY
愛しのローズマリー (2001) SHALLOW HAL 』等)や脚本家たちは上手い展開をしていると思った。

【ハッピー・フライト 第21段落】  どうしても悩んでしまうドナは、師と仰ぐサリー・ウェストン女史に相談しに行く。私が(マイナーなフライトの係に)落ちるなんて納得できないと真剣に訴えるドナの話を聞いて、サリーはロイヤルティ航空に電話を入れて、すぐに答案をFAXで送らせる。流石、サリー・ウェストンは実力者だ。ここで驚くべき事実が判明するのだ。答案は、親友クリスティンが、テスト回収の際に受験番号をドナと書き換えたものだった。それはアイ i の字の点のハートの絵ですぐにドナが気付く。ドナはよく勉強して優等生だったので、出来の悪いクリスティンが自分の答案と取り替えてしまったのだ。クリスティンは上述したように、物を盗むのが常習犯。

【ハッピー・フライト 第22段落】  ドナは4時のフライト勤務が控えているので戻るが、サリーが手際よく事後処理をしてくれる。ロイヤルティ航空のセキュリティに、NY便のフライト・アテンダントのクリスティン・モンゴメリーの行動を見張るように手配。案の定、クリスティンは機内のキッチンの備品を盗んでいる所をセキュリティに捕まった。ドナはクリスティンが自分の答案を盗んだことをティムに伝える。そして、これで晴れてNY勤務になれるわけだが、そうなると今度はティムに会えなくなる。ティムに「愛してるよ」と言われ、ドナは感傷的に…。

【ハッピー・フライト 第23段落】  サリーの計らいで、再テストが行われた。ドナは、満点だった。係官のジョン・フィットニー教官は、7年ぶりの満点だ、と褒めてくれる。その7年前の満点はジョン・フィットニー自身だったのだが、地上勤務となり、大空へ舞い上がることは出来なかったのだ。だから、自分の夢を、熱心で優秀な生徒ドナが叶えたのを祝福し、頑張るように力づける。ドナの方も、最高のインストラクターでした、とジョン・フィットニー教官に礼を言う。冗談ばかり言っていたのに、ちょっとおセンチになるジョン・フィットニー教官。マイク・マイヤーズは大分いい役をもらえた。

【ハッピー・フライト 第24段落】  「おめでとう」カードがサリー・ウェストン女史から届き、夢にまで見たロイヤルティ航空の国際線のファーストクラスのユニフォームに腕を通す日が来た。ヘアスタイルもアップにして、シックで知的な制服姿になって、NYの国際線の空港内を闊歩する。次のシーンはちょっと蛇足だと感じた。哀れな身なりになったクリスティンが、初搭乗のドナに罵声を浴びせて、床に押し倒して殴るのだ。すぐにクリスティンはセキュリティに取り押さえられ、ドナは何もなかったようなポーカーフェイスで、初仕事に取り掛かる。NY発パリ行きのファーストクラスである。・・・

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◆ここからは、結末まで書いていますので、ストーリー全体が分ります。御注意下さい。
 ATTN: This review reveals the movie content. Please don't say that I didn't say !


【ハッピー・フライト 第25段落】  シャンペンにキャビア、ゆったりとしたシート。フランス語での客との会話。あぁ、これがファーストクラス!実感するドナ。この国際線フライト・アテンダント役には、ジェシカ・キャプショー(
マイノリティ・リポート (2002) MINORITY REPORT 』等に出演)も出演している。また、百本以上の映画に出演の大御所ジョージ・ケネディ George Kennedy もファーストクラスの乗客で出ている。パリに到着し、ドナはホテルからサリーに喜びとお礼の電話をかける。すると、ホテルに入り浸っていないでパリの街を見てきなさいとはっぱをかけられ、外出。シャンソンのBGMに、パリの風景が映し出される。セーヌ川 La Seine 、エッフェル塔 Tour Eiffel 、シャンゼリゼ通り Champs D'Elise 、凱旋門 Arch de Triumph 。

【ハッピー・フライト 第26段落】  こうして夢を実現したドナは、生き生きと働いている。…という筈だが、どこかにしこりが…。季節は巡って、クリスマス・イヴ。パリはクリスマスのイルミネーションで幻想的な美しさだ。ティムから自宅のクリスマスへの招待が来ている。ドナは去年もらった、あのえんじ色の上着をスーツケースに詰めて、クリーヴランドのティムの家に向かおうとする。心なしか、翳(かげ)のある顔で。けれども、結局、彼女は行けなかった。二人は破局してしまった。ドナは、「運命をかなえるまで頑張りなさい」というサリー・ウェストンの著書の文句を守って、恋人と生きる道を捨てたのだ。それが正しい道だと信じているドナ。

【ハッピー・フライト 第27段落】  ドナはサリー・ウェストンと会うが、暗い表情のドナを見て、フライト・アテンダントは勤務外でもいつも笑顔、と笑って言い聞かす。そして聞いてみると、ドナは「あなたのアドヴァイスを守りました。前にお話したティムとは別れました。」と報告するのだ。サリーは、愛する人を捨てるのが私の説ではないと諭して、代わりのシフトを段取りしてあげるから、すぐにパリ、シカゴ Chicago 、クリーヴランドと乗り継いで会って来なさい、と勇気付ける。二人とも航空関係者だから、すぐに計算でき、 12 時間で目的地へ着けると言って笑い合う。

【ハッピー・フライト 第28段落】  雪のクリーヴランドのティムの家。ドナは辿り着いた。もうクリスマスが終わって、祖母はクリスマスツリーの後片付けをしている。おばあちゃんは、一年経って、ボケが始まっているようだ。ドナのことも覚えていない。すると、二階からティムが難しい顔をして降りてきた。失恋の痛手を被った顔はこうなんだ。ドナは思い切って言う、「"パリ、ファーストクラス、国際線"で幸せになれると思っていたけど間違っていました。愛してます。ここに残りたい。ご免なさい。」 ティムは微笑んで、二人は無事に心を通じ合わせた。

【ハッピー・フライト 第29段落】  この映画は、一人の若い女性の自立を達成してアメリカン・ドリームを実現させることがテーマだ。その目的が、「パリ、ファーストクラス、国際線」だと信じて我武者羅に突き進んでみたが、最後に到達した人生の目的地は、愛する人と結ばれることだった、というお話。人生の目標を探し求める
アバウト・シュミット(2002) ABOUT SCHMIDT 』の風刺的要素の濃い作品とは趣が違う。製作総指揮のエイミー・スロットニックは
フリーダ(2002) FRIDA 』、同じく製作総指揮のアラン・C・ブロムクイストは
サイダーハウス・ルール(1999) THE CIDER HOUSE RULES
ショコラ(2000) CHOCOLAT 』に携わっている。監督のブルーノ・バレットはブラジル出身でH的コメディが得意だそうだ。

【ハッピー・フライト 第30段落】  フライト・アテンダントつまり"スッチー"は、日本女性と西洋の女性とは体格が全然違うナァ。この映画のグウィネス・パルトローやシェリー役のケリー・プレストン、或いは
キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン (2002) CATCH ME IF YOU CAN 』で登場・搭乗するスッチーたちの大きさとボリュームは凄い。グウィネス・パルトローはこの役のために体型を変えたのではないかと思えるほどの、変わりよう。服も取替えひっかえ、幾つものバリエーションがあって、この映画は本当にグウィネス・パルトローのためにあるのだな、という印象を持った。

【ハッピー・フライト 第31段落】  サリー・ウェストン役のキャンディス・バーゲンは、ラストシーンまで終始一貫一番オイシイ役柄をしている。ドナの代わりに乗務した国際線のファーストクラスで、元スッチーのベテランのサリーが機内アナウンスをして劇は終わるのだ。全般的に音楽も楽しい。『 ハッピー・フライト 』そのもの。アメリカの明るい景色に、パリの景色の"おまけ"まである映像も奇麗。

以上。
<もっと詳しく>からスペースを含まず10124文字/文責:幸田幸

参考資料:「映画の森てんこ森」映画タイトル集
       http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm
      IMDb
      allcinema ONLINE
      Nostalgia.com
      CinemaClock.com
      VIEW FROM THE TOP 公式サイト(英語版)
      http://www.miramax.com/viewfromthetop/index.htmlIMDb
      Silver Springs, Nevada
      http://www.silverspringsnevada.com/the_town.htm
      Tucson Report / J.STELLA WEB SITE
      http://www.j-stella.com/tucson_report.html
      Fresno Page1
      http://www.geocities.co.jp/Milano/5747/fresno1.html
      無料ツアーでLaughlinへ行こう!
      http://www.duckhouse.co.jp/vegas/vegas_column/laughlin.htm
      Metromix | A Chicago entertainment and restaurant guide - Movie
      http://www.metromix.com/top/1,1419,M-Metromix-Movies-      ViewFromtheTopmoviefront!ArticleDetail-21108,00.html
      Leo's Lyrics - The Supremes - Up, Up And Away lyrics
      http://www.leoslyrics.com/listlyrics.php?id=90246
      航空実用事典
      http://www.jal.co.jp/jiten/dict/p018.html#03-04b
      WebMuseum.
      http://www.ibiblio.org/wm/paris/hist/river.html

いつも参考にしておりますallcinema ONLINE さんには、2003年04月11日の時点で[ データ ]及び [ 解説 ]は出ていませんので、これをアップしました。Thanks to allcinema ONLINE.
■映画『 ハッピー・フライト 』の更新記録
2003/04/11新規: ファイル作成
2004/01/20更新: ◆タイトル変更
2004/12/26更新: ◆一部テキスト追記と書式変更
2005/09/30更新: ◆データ追加
2005/10/06更新: ◆追記
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幸田 幸
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