若草物語＠映画の森てんこ森

若草物語
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映画の森てんこ森■映画レヴュー
若草物語　(1994)
LITTLE WOMEN
映画『若草物語　(1994) LITTLE WOMEN 』をレヴュー紹介します。　映画『若草物語　(1994) LITTLE WOMEN 』を以下に目次別に紹介する。 ■映画『若草物語　LITTLE WOMEN 』の解説及びポスター、予告編　ネタばれをお好みでない方はこの解説をご覧下さい。 ■映画『若草物語　LITTLE WOMEN 』の映画データ ■映画『若草物語　LITTLE WOMEN 』のスタッフとキャスト ■映画『若草物語　LITTLE WOMEN 』の＜もっと詳しく＞　＜もっと詳しく＞は映画『若草物語』の「テキストによる映画の再現」レヴュー（あらすじとネタばれ）です。※ご注意：映画『若草物語　(1994) LITTLE WOMEN 』の内容やネタばれがお好みでない方は読まないで下さい。 ■映画『若草物語　LITTLE WOMEN 』の更新記録 >>「映画解説・レヴュータイトル一覧表」へ（画面の切り替え）
幸の鑑賞評価：８つ星
■映画『若草物語　(1994) LITTLE WOMEN 』の解説及びポスター、予告編
若草物語	■映画『若草物語　LITTLE WOMEN 』の解説　『若草物語　(1994) LITTLE WOMEN 』はアメリカ児童文学の映画化である。『若草物語』は1994 年第 67 回アカデミー賞でウィノナ・ライダーが主演女優賞にノミネートされた。この『若草物語』は、オーストラリア出身のジリアン・アームストロング監督の作品だ。『若草物語』の英語原題の意味は「小さな（可愛い）女性たち」だ。文学作品「若草物語」［原題： Little Women 著者：ルイザ・メイ・オルコット］の映画は他にも、日本未封切の 1919 年の作品、キャサリン・ヘプバーンがジョーを演じた 1933 年の作品や、エリザベス・テイラーがエミーを演じた 1949 年のもの等、いろいろな『若草物語』作品がある。本作『若草物語』は、メグ（トリニ・アルヴァラード）、ジョー（ウィノナ・ライダー：『シザーハンズ　(1990) EDWARD SCISSORHANDS 』『ドラキュラ　(1992) BRAM STOKER'S DRACULA 』等）、ベス（クレア・デインズ）、エミー（キルスティン・ダンスト：『スパイダーマン　(2002) SPIDER-MAN 』『スパイダーマン２　(2002) SPIDER-MAN 2 』等／サマンサ・マシス）がキャスティング。本作『若草物語』のマーチ家四姉妹の少女たちが成長していく様子を、今は有名女優の新鮮な若さで描かれている。　本作映画『若草物語』では、女の子の気持ちがうまく表現されていると思う。やはり女流監督だからかな。
●スチルはnostalgia.com、予告編はcinemaclock.comより許諾をえて使用しています。 Filmography links and data courtesy of The Internet Movie Database & Nostalgia.com. Filmography links and data courtesy of CinemaClock Canada Inc.
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■映画『若草物語　(1994) LITTLE WOMEN 』の映画データ
上映時間 118分　製作国アメリカ　公開情報ＣＯＬＴＲＩ　初公開年月 1995/07 　ジャンルドラマ　《米国コピーTagline》The story that has Lived in our hearts For generations, Now comes to the screen For the holidays
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【『若草物語』のスタッフとキャスト】
監督：ジリアン・アームストロング　Gillian Armstrong 製作：デニーズ・ディ・ノヴィ　Denise di Novi 原作：ルイザ・メイ・オルコット　Louisa May Alcott 脚本：ロビン・スウィコード　Robin Swicord 撮影：ジェフリー・シンプソン　Geoffrey Simpson 音楽：トーマス・ニューマン　Thomas Newman 出演：ウィノナ・ライダー　Winona Ryder 　　　　ガブリエル・バーン　Gabriel Byrne 　　　　トリニ・アルヴァラード　Trini Alvarado 　　　　サマンサ・マシス　Samantha Mathis 　　　　キルステン・ダンスト　Kirsten Dunst 　　　　クレア・デインズ　Claire Danes 　　　　クリスチャン・ベイル　Christian Bale 　　　　エリック・ストルツ　Eric Stoltz 　　　　ジョン・ネヴィル　John Neville 　　　　メアリー・ウィックス　Mary Wickes 　　　　スーザン・サランドン　Susan Sarandon ▲TOPへ
＜もっと詳しく＞
ストーリー展開の前知識やネタばれがお好みでない方は、読まないで下さい。
■映画『若草物語　(1994) LITTLE WOMEN 』のストーリーや感想、そしてモデルとなった人物について解説しながら、若草物語を紐解いていく。当然ネタばれもあるので、ネタばれがお好みでない方はここで読むのを止めるようお願いする。I dare to say: Please stop reading here because my review naturally reveals the movie contens ! 【若草物語　次女　ジョー；ジョセフィーン・マーチ】　ジョー（ウィノナ・ライダー：『ビートルジュース　(1988) BEETLEJUICE 』『ヘザース／ベロニカの熱い日　(1989) HEATHERS 』『シザーハンズ　(1990) EDWARD SCISSORHANDS 』『恋する人魚たち　(1990) MERMAIDS 』『ドラキュラ　(1992) BRAM STOKER'S DRACULA 』『若草物語　(1994) LITTLE WOMEN 』『１７歳のカルテ　(1999) GIRL, INTERRUPTED 』『Ｍｒ．ディーズ　(2002) MR. DEEDS 』『シモーヌ　(2002) SIMONE／S1M0NE 』『サラ、いつわりの祈り　(2004) THE HEART IS DECEITFUL ABOVE ALL THINGS 』等）は、物語の主人公。マーチ姉妹の次女で、作家を志している。作品とは裏腹に、実生活ではロマンスを毛嫌いしているが、それはいつまでも少女のままで家族一緒に暮らしたいという気持ちの裏返しである。彼女はローリーのプロポーズを断わって、作家として成功すべくニューヨークへ赴き、そこで出会ったドイツ人のベア教授と結婚する。　ジョーは原作者ルイザ・メイ・オルコット自身がモデルである。 1832 年 11 月 29 日、マサチューセッツ州コンコードで、アッバ・メイ・オルコットとエイモス・ブロンソン・オルコットとの間にルイザ・メイ・オルコットは誕生する。ルイザは、優れた超越主義哲学者で社会改革者である父に教育された。少しの間彼は学校も経営していた。ルイザは四人姉妹の次女であり、「若草物語」は姉妹達が子供から大人へと成長していく過程を描いた半自伝的作品である。ジョーのようにルイザも作家になりたいと常に願っていた。そしてルイザも、「若草物語」以前にロマンスや人気取り主義の文学を出版している。また、ルイザは作家活動のほかにも、婦人参政権運動や禁酒運動にも参加している。　彼女は成人すると、家族を助けるために、学校教師、家庭教師、女優、裁縫師などの職業に就き、見つけられる仕事は何でもした。そして、自分の愛する家族を描いた小説「若草物語」［原題： Little Women ］がヒットし、名声とお金を手に入れる。父の借金を返し、姉が未亡人になれば家を買ってやり、妹がヨーロッパ旅行を望めば叶えてあげる。ルイザはオルコット家の父親的存在でもあったと思う。ジョーとは違い、ルイザは一生を独身で過ごした。彼女には養わなければならない"家族"があったし、当時では今よりもっと仕事と結婚の両立は難しかったに違いない。オペラを観劇しながら、ベア教授はジョーに「あなたと私の心は一つ」と告白する。ジョー＝ルイザを深く理解するベア教授は、ルイザの理想の男性に違いない。理想主義のために貧しい教育者であるベア教授は、ルイザの父エイモス・ブロンソン・オルコット、もしくは彼女が憬れ尊敬していたというヘンリー・デイヴィッド・ソロー［ 1817 - 1862 アメリカの文学者］がモデルなのかなと思う。「若草物語」には、ルイザが捨てなければならなかった人生も描かれているのだ。【若草物語　長女　メグ；マーガレット・マーチ】　メグ（トリニ・アルヴァラード）はマーチ姉妹の長女。彼女は贅沢と娯楽に誘惑されるが、結局この誘惑に屈することはなかった。彼女は、ローリーの家庭教師であった高潔であるが貧乏なブルック氏と結婚し、デミとデイジーの双子に恵まれる。　メグはルイザ・メイ・オルコットの実の姉アンナ・ブロンソン・オルコットがモデルである。アンナは才能のある女優だったが、キャリアを積むことは許されなかった。アンナは 1860 年にジョン・ブリッジ・プラットと結婚し、フレデリックとジョンの二人の息子に恵まれる。不幸にも未亡人となるが、ルイザの援助でコンコードのヘンリー・デイヴィッド・ソローの家を購入し、子供達を育てた。【若草物語　三女　ベス；エリザベス・マーチ】　ベス（クレア・デインズ：『若草物語 (1994) LITTLE WOMEN 』『ロミオ＆ジュリエット (1996) WILLIAM SHAKESPEAR'S ROMEO & JULIET 』『めぐりあう時間たち (2002) THE HOURS 』『ターミネーター３ (2003) TERMINATOR 3: RISE OF THE MACHINES 』等）はマーチ姉妹の三女。彼女はとても物静かだが、とても高潔である。他人を喜ばせようとせずにはいられない。音楽が大好きで、とても上手にピアノを演奏する。しょう紅熱で身体を弱くし、若くして亡くなる。「みんなには夢があったが、私には無かった。だから命が短い」と死の床でジョーにいうシーンは、この世に対するベスの未練がひしひしと伝わり、本当に悲しかった。他の姉妹は人間の成長過程として家を巣立っていったが、ベスはそんなものを全て通り越して＜死＞というかたちで家を出る。泣いた。　ベスはオルコット家の三女、エリザベス［リジー］・スーウェル・オルコットがモデルだ。優しくて気の弱いリジーは家にこもりがちで、人形や子猫たちと一緒に遊び、ピアノの演奏と裁縫を楽しんだ。ベスのようにリジーも母親が面倒を見ていた貧しい家族からしょう紅熱に感染する。回復した後も身体は衰弱し、感染の２年後にこの世を去る。【若草物語　四女　エミー・マーチ】　エミー（キルスティン・ダンスト：『若草物語　(1994) LITTLE WOMEN 』『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア　(1994) INTERVIEW WITH THE VAMPIRE: THE VAMPIRE CHRONICLES 』『ジュマンジ　(1995) JUMANJI 』『わたしが美しくなった１００の秘密　(1999) DROP DEAD GORGEOUS 』『ヴァージン・スーサイズ　(1999) THE VIRGIN SUICIDES 』『スパイダーマン　(2002) SPIDER-MAN 』『スパイダーマン２　(2002) SPIDER-MAN 2 』等／サマンサ・マシス）は、マーチ姉妹の末っ子。エミーは画家である。彼女は外見的な美しさにあこがれているので、贅沢や着飾ることにすぐに誘惑されてしまう。エミーは成長すると、大叔母に伴ってヨーロッパへと赴く。そこで彼女はローリーと恋に落ちる。　子供の頃のエミーを演じたキルスティン・ダンストがあまりにも素晴らしかったので、大人のエミーが役不足のように感じた。無理に決まっているけど、キルスティンが成長するまで待てばよかったのにと思う。しょう紅熱の感染から逃れるために大叔母の家に向かう馬車の中で、「エミーが死ぬ前に必ずキスをする」と約束するローリーの手にこっそりキスをするエミーのキルスティンは本当にお茶目で可愛い。この作品をビデオ鑑賞する前に「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」（ 1994 ）『ヴァージン・スーサイズ　(1999) THE VIRGIN SUICIDES 』を見ていたので、明るい演技のキルスティンにびっくりした。本当に先が楽しみな女優である。　私がこれほどにキルスティン・ダンストを絶賛するには訳がある。少女名作文学系の本を読むことの多かった子供の頃の私は、「若草物語」が大嫌いだった。同じオルコットの作品でも「昔かたぎの少女」（私は「美しいポリー」という題で読んだ）は好きだったけれども、「若草物語」はダメだった。なぜかというと、我儘な少女だった私は物語の中に自分と同じような我儘な少女が出てくるのがイヤだったから。自分の鼻の形を気にするエミーは本当に自分とカブっていて受け入れられない上に、ローリーと結婚するなんてとんでもなかった。主人公が若くてお金持ちの青年を蹴って、年寄りの貧乏なおじさんと結婚するのもブーイングだった。　しかし、この映画を見た私は、エミーを可愛く感じるようになっていた。私が少し大人になったせいでもあるし、キルスティンの演技が良かったせいでもあると思う。また、ジョーがローリーではなく、ベア教授と結婚するのも理解できるようになっていた。（これももしかしたら、ベア教授がお気に入りのガブリエル・バーンだったからかもしれないケド。）　エミーはオルコット家の四女、アッバ・メイ・オルコットがモデル。エミーのように、メイもカールしたブロンドで青い目をしていた。メイは芸術的で美しいものが好きで、絵画の才能に恵まれていた。ヨーロッパ旅行に憬れていて、ルイザの「若草物語」の成功のお蔭で夢が実現する。そこでメイはスイスの実業家で音楽家であるエルネスト・ニーリッカと恋に落ちる。メイは彼と一緒にフランスのムードンに移り、ルイザ・メイと名付けた娘を産むが、赤ちゃん誕生の６週間後に悲しくも死亡する。【若草物語　ローリー；セオドア［ティディ］・ローレンス】　マーチ家の隣に越してきた金持ちの少年ローリー（クリスチャン・ベール）は、マーチ姉妹の兄弟のような存在になっていく。彼には家庭的な愛情が欠落していたため、貧しくともそんな愛情に溢れているマーチ家にのめりこみ、ジョーを愛するが、最終的にはエミーと結婚する。祖父であるローレンス氏（ジョン・ネヴィル）の事業を受け継ぐ。【若草物語　マーミー； Marmee March】　マーチ姉妹の母親（スーザン・サランドン）である。彼女は姉妹達の道徳律の規範である。娘たちが抱える全ての問題に助言を与える。夫が出征中でも一生懸命に楽しく働く。【若草物語　マーチ氏】　四姉妹の父親（マシュー・ウォーカー）。年老いていたにもかかわらず、南北戦争で北軍に従軍する。【若草物語　ジョン・ブルック】　ジョン・ブルック（エリック・ストルツ）はローリーの家庭教師であったが、ローリーがハーバード大学へ進学してからはローレンス氏の事務所で働くようになる。結局彼はメグに求婚し、マーチ家の一員となる。貧乏だが高潔な人物。【若草物語　ベア教授】　ベア教授（ガブリエル・バーン：『若草物語　(1994) LITTLE WOMEN 』『ユージュアル・サスペクツ　(1995) THE USUAL SUSPECTS 』『仮面の男　(1998) THE MAN IN THE IRON MASK 』『エンド・オブ・デイズ　(1999) END OF DAYS 』『スパイダー／少年は蜘蛛にキスをする　(2002) SPIDER 』『ゴーストシップ　(2002) GHOST SHIP 』等）はドイツ生まれだが、ジョーと出会った時はニューヨークで暮らしている。彼は教授だが、とても貧しい。にもかかわらず、ジョーは彼に恋をする。ジョーの作品に助言を与え、"Little Women"の出版にも助力する。彼らは結婚し、ジョーが相続した大叔母の家で、一緒に学校を始めることにする。【若草物語　ローレンス氏】　ローレンス氏（ジョン・ネヴィル）は、ローリーの祖父。ぶっきらぼうな紳士のようだったが、マーチ姉妹の魅力が彼を穏やかにし、みんなのおじいちゃんになる。クリスマスにベスにピアノを贈るシーンは感激した。【若草物語　ハンナ】　ハンナ（フローレンス・パターソン）は、マーチ家の使用人。長くマーチ一家と過ごしているため、彼女はほとんど家族の一員である。【若草物語　大叔母】　大叔母（メアリー・ウィックス）は、裕福な未亡人で、付添い人として、ジョー、それからエミーを雇う。エミーの絵の才能を知った彼女は、エミーを連れてヨーロッパへ行き、そこで死亡する。そしてジョーに自分の家を遺す。以上。＜もっと詳しく＞からスペースを含まず４８２３文字／幸田幸参考資料：「映画の森てんこ森」映画タイトル集　　　　　　　http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm 　　　　　　IMDb 　　　　　　allcinema ONLINE 　　　　　　Nostalgia.com 　　　　　　CinemaClock.com 　　　　　　Shelley's Little Women Page 　　　　　　Spark Notes Little Women
■映画『若草物語　(1994) LITTLE WOMEN 』の更新記録 2003/08/24新規：ファイル作成 2004/07/07更新： ◆テキストとリンク一部変更 2005/03/17更新： ◆一部テキスト追記と書式変更
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幸田　幸 coda_sati@hotmail.com

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