レオポルド・ブルームへの手紙＠映画の森てんこ森

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レオポルド・ブルームへの手紙　(2002)

LEOPOLD BLOOM / LEO

幸の観たい度：８つ星　

■映画『レオポルド・ブルームへの手紙　(2002) 』のポスター、予告編および映画データ

レオポルド・ブルームへの手紙

ポスターはvortexpictures.comの
サイトより引用させて頂きました。

Links:	Official Web Site
Trailers:

上映時間 Runtime：	1:43
製作国 Country：	アメリカ／イギリス USA / UK
製作会社 Production Company：	Freewheel Productions Joy Films [us] Scala Productions [gb]
全米配給会社 Distributer：	Gold Circle Films [us]
全米初公開 Release Date：	2003/04/17
日本初公開 R. D. in Japan：	2005/正月第２弾　予定
日本公開情報：	ギャガ・コミニュケーションズ
ジャンル Genre：	ドラマ　Drama
MPAA Rating 指定：	ated R for language, some sexuality and violent content.
日本語公式サイト	調査中

●スチルはnostalgia.com、予告編はcinemaclock.comより許諾をえて使用しています。
Filmography links and data courtesy of The Internet Movie Database & Nostalgia.com.
Filmography links and data courtesy of CinemaClock Canada Inc.

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■映画『レオポルド・ブルームへの手紙　LEOPOLD BLOOM / LEO 』の解説

　映画『レオポルド・ブルームへの手紙　(2002) LEOPOLD BLOOM / LEO 』は 2003/08/20 の時点で邦題が分からなかったので「レオポルド・ブルーム」としておいたら『レオポルド・ブルームへの手紙』と決定した。映画『レオポルド・ブルームへの手紙』は、ジェームズ・ジョイス James Joyce ( 1882 - 1941 )著作「 Ulysses （邦題：ユリシーズ）」( 1922 ) の主人公の名前レオポルド・ブルーム LEOPOLD BLOOM を使っている。ポスターでは「 LEO 」の方になっているが。主演はジョゼフ・ファインズとエリザベス・シュー。
　『レオポルド・ブルームへの手紙』が由来とするアイルランドを代表する大作家ジェームズ・ジョイスのその小説は、妻を寝取られたレオポルド・ブルームというユダヤ人の中年男性と、作家志望の文学青年スティーヴン・ディーダラス（モデルはジェームズ・ジョイス自身）が首都ダブリン Dublin で過ごした 1904 年 6 月 16 日から 17 日までの丸一日を描いたもの。それに対し、この映画『レオポルド・ブルームへの手紙』は、原作が「ユリシーズ」になっているわけではないので、別の内容である。けれど、不貞を働いた夫婦と、姦淫で出来た息子との衝突を描く『レオポルド・ブルームへの手紙』のストーリーは、ある程度「ユリシーズ」に倣っていると言っていいだろう。

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■映画『レオポルド・ブルームへの手紙　LEOPOLD BLOOM / LEO 』の主なスタッフ

○『レオポルド・ブルームへの手紙』の製作総指揮は
『リトル・ヴォイス (1998) LITTLE VOICE 』のニック・パウエル

○『レオポルド・ブルームへの手紙』の』編集は
『アメリカン・ビューティー (1999) AMERICAN BEAUTY 』のタリク・アンウォー

○『レオポルド・ブルームへの手紙』の美術は
『娼婦ベロニカ (1998) A DESTINY OF HER OWN / DANGEROUS BEAUTY （別題）』
『ジョンＱ－最後の決断－ (2002) JOHN Q 』のステファニア・セラである。

　そんなにメジャーのヒット作品を手掛けているスタッフではないのだが、この映画『レオポルド・ブルームへの手紙』はオスカーのノミネートの声がもう多く聞こえている（ 2003/08/20 時点）。

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■映画『レオポルド・ブルームへの手紙　LEOPOLD BLOOM / LEO 』のあらすじ
※本作『レオポルド・ブルームへの手紙』のあらすじは、日本公開前に幸田幸が書いたものです。作成現時点で出来るだけ正確な情報を心掛けていますが、データや内容に誤りや適切でない表現があるかもしれません。どうか宜しくご了解いただきお読みくださいますようお願いいたします。本コンテンツの複写や転用等はお控えください。また、リンクやメールをいただく場合はここを必ずお読みくださいますように。映画会社や配給会社や宣伝担当会社からの情報提供はこちらをお読みください。
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　さて、映画『レオポルド・ブルームへの手紙』のストーリー。 1960 年代。メアリー・ブルーム（エリザベス・シュー：
『インビジブル (2000) HOLLOW MAN 』
『エバーラスティング　時をさまようタック　(2002) TUCK EVERLASTING 』
『ハイド・アンド・シーク (原題) (2005) HIDE AND SEEK 』等）は、夫ベン・ブルーム（ジェイク・ウェバー：
『ザ・セル (2000) THE CELL 』等）が自分を裏切って不貞をしているという悲劇的な想いにかられている主婦だ。そのため、彼女は若くてハンサムな何でも屋のライアン（ジャスティン・チェインバース）といい仲になり、妊娠する。その後、夫と娘は交通事故で死亡。メアリーは絶望の縁に立たされ、産んだ子レオポルド・ブルームを憎むようになる。短い方のタイトルのレオとは、勿論、このレオポルドの愛称だ。

　11年後、レオポルドは母の愛情を受けない、大人しい、引っ込み思案の子に育った。読書と、匿名の囚人と規則正しく文通することが、この少年の唯一の楽しみであった。そして成長すると、母メアリーは乱暴なタイプの男と再婚する。レオポルドは母を庇おうとして、まま父を殺してしまう。こういう不幸に、さらに追い討ちが。母自身の証言で、レオポルドは有罪とされてしまうのだ。

　この映画『レオポルド・ブルームへの手紙』は二つの物語が同時に進行するのでも話題になっている。もう一つの流れは、刑務所の中。現代。スティーヴン（ジョゼフ・ファインズ：
『エリザベス (1998) ELIZABETH 』
『恋におちたシェイクスピア (1998) SHAKESPEARE IN LOVE 』
『スターリングラード (2000) ENEMY AT THE GATES 』に出演や
『シンドバッド　７つの海の伝説 (2003) SINBAD: LEGEND OF THE SEVEN SEAS 』の声優も）は才能ある作家で、有罪の宣告を受けて獄中の身だ。スティーヴンはレオポルドからの手紙を生き甲斐にして服役してきた。だから邦題が『レオポルド・ブルームへの手紙』。

　そして、晴れて刑期を終えて出所するわけだが、レオとの文通を始めた三十年前と今日とが、交互にスクリーンに現れて、二人の神秘的な関連性が判明するまで緊張感に包まれてドラマは進むらしい。ブリンという役に
『妹の恋人 (1993) BENNY & JOON 』のメアリー・スチュアート・マスターソン、ギルという役に
『パトリオット (2000) THE PATRIOT 』
『ヤァヤァ・シスターズの聖なる秘密 (2002) DIVINE SECRETS OF THE YA-YA SISTERHOOD 』のギル・ジョンソンらが登場してくる。

　スティーヴンは娑婆（シャバ）に出て食堂で職を見つけた。同僚のヴィック（サム・シェパード）とキャロライン（デボラ・アンガー）が、スティーヴンの生活が落ち着くのを何かと世話してくれる。しかし、街のアルコール中毒の老人ホレス（扮するデニス・ホッパーは古くは
『イージー・ライダー (1969) EASY RIDER 』出演等、映画界の重鎮らしい）はスティーヴンを自分に服従させようと辛く当たるのだ。スティーヴンは自分の罪滅ぼしをしきりにしたいと考え、年下の文通相手レオとの心の交流に救いを見出す。そして、究極の心の支えとも言えるその文通相手レオと出会う旅に出るのだった…。

　こうして、『レオポルド・ブルームへの手紙』の二つの別々の物語は、最後にきっと感動的な合体となるのだろう。恐らく、しっとりとした大人の映画なのだろうナ。『レオポルド・ブルームへの手紙』のロケは、米国サウス・カロライナ州 South Carolina で主に行なわれたという。『レオポルド・ブルームへの手紙』は不貞を描いた映画でも、リチャード・ギア Richard Gere とダイアン・レイン Diane Lane のハリウッド映画
『運命の女 (2002) UNFAITHFUL』とは全然趣向の違った作品に仕上がっていると想像できる。

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【『レオポルド・ブルームへの手紙』のスタッフとキャスト】

監督：メヒディ・ノロウジアン　Mehdi Norowzian　(Directed by)
製作：エリカ・オーガスト　Erica August　(producer)
　　　　サラ・ジャイルズ　Sara Giles　(producer)
　　　　ジョナサン・カールセン　Jonathan Karlsen　(producer)
　　　　マッシー・タジェディン　Massy Tadjedin　(producer)
　　　　ポール・ベルナール　Paul Bernard　(associate producer)
　　　　アミール・ヤツディ　Amir Yazdi　(associate producer)
　　　　ルイーズ・ローズナー　Louise Rosner　(line producer)
製作総指揮：ニック・パウエル　Nik Powell　(executive producer)
　　　　デレク・ロイ　Derek Roy　(executive producer)
脚本：アミール・タジェディン　Amir Tadjedin　(Writing credits)
　　　　マッシー・タジェディン　Massy Tadjedin　(Writing credits)
撮影：ズービン・ミストリー　Zubin Mistry　(Cinematography by)
編集：タリク・アンウォー　Tariq Anwar　(Film Editing by)
音楽：マーク・アドラー　Mark Adler　(Original Music by)
美術：ステファニア・セラ　Stefania Cella　(Production Design by)

出演：ジョゼフ・ファインズ　Joseph Fiennes as Stephen
　　　　エリザベス・シュー　Elisabeth Shue as Mary Bloom
　　　　サム・シェパード　Sam Shepard as Vic
　　　　デニス・ホッパー　Dennis Hopper as Horace
　　　　メアリー・スチュアート・マスターソン　Mary Stuart Masterson as Brynne
　　　　デボラ・アンガー　Deborah Unger as Caroline
　　　　ジャスティン・チェインバース　Justin Chambers as Ryan
　　　　ウィルバー・フィッツジェラルド　Wilbur Fitzgerald as Prosecutor
　　　　ギル・ジョンソン　Gil Johnson as Gil
　　　　デイヴィス・スウェット　Davis Sweat as Leo
　　　　ジェイク・ウェバー　Jake Weber as Ben Bloom
　　　　ジム・リンチ　Jim Lynch as Professor (uncredited)

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＜もっと詳しく＞

ストーリー展開の前知識やネタばれがお好みでない方は、読まないで下さい。

　映画『レオポルド・ブルームへの手紙』の「テキストによる未公開映画の再現」レヴューは、現在まだ書けておりません・・・。

参考資料：「映画の森てんこ森」映画タイトル集
　　　　　　　http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm
　　　　　　IMDb
　　　　　　allcinema ONLINE
　　　　　　Nostalgia.com
　　　　　　CinemaClock.com

■映画『レオポルド・ブルームへの手紙』の更新記録
2003/08/20新規：ファイル作成
2004/12/02更新： ◆テキスト一部更新とタイトル変更
2004/12/24更新： ◆一部テキスト追記と書式変更

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幸田　幸
coda_sati@hotmail.com

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