マトリックス リローデッド
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映画の森てんこ森■映画レヴュー
マトリックス・リローデッド (2003)
THE MATRIX RELOADED
 映画『 マトリックス リローデッド (2003) THE MATRIX RELOADED 』をレヴュー紹介します。

 映画『 マトリックス リローデッド THE MATRIX RELOADED 』を以下に目次的に紹介する。
■映画『 マトリックス リローデッド 』のポスター、予告編および映画データ
■映画『 マトリックス リローデッド 』の解説
 ネタばれをお好みでない方はこの解説をご覧下さい。
■映画『 マトリックス リローデッド 』の主なキャスト
■映画『 マトリックス リローデッド 』のスタッフとキャスト
■映画『 マトリックス リローデッド 』の<もっと詳しく>
 <もっと詳しく>は映画『 マトリックス リローデッド 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー(あらすじとネタバレ)です。※ご注意:映画『 マトリックス リローデッド (2003) THE MATRIX RELOADED 』の内容やネタバレがお好みでない方は読まないで下さい。
■映画『 マトリックス リローデッド 』の情報(1) 最終更新
■映画『 マトリックス リローデッド 』の情報(2) 最終更新
■映画『 マトリックス リローデッド 』の情報(3) 最終更新
■映画『 マトリックス リローデッド 』の情報(4) 最終更新
■映画『 マトリックス リローデッド 』のストーリー
■映画『 マトリックス リローデッド 』の結末
■映画『 マトリックス リローデッド 』の哲学
映画『 マトリックス リローデッド 』の完全ストーリー(ネタばれあり/画面切替)
■幸のエッセイ<映画「マトリックス リローデッド」の哲学的(?)考察>はこちら。

■映画『 マトリックス リローデッド 』の更新記録

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「映画解説・レヴュータイトル一覧表」へ(画面の切り替え)
幸の鑑賞評価: 9つ星 
■映画『 マトリックス リローデッド (2003) 』のポスター、予告編および映画データ
マトリックス リローデッド
マトリックス リローデッド
Links:  Official Web Site
Trailers:  Quick Time3.6Mb
Quick Time7.9Mb
Quick Time16.7Mb
Quick Time24.6Mb
上映時間 Runtime: 2:18
製作国 Country: アメリカ USA
製作会社
Production Company:
NPV Entertainment
Silver Pictures [us]
Village Roadshow Productions [au]
Warner Bros. [us]
全米配給会社 Distributer: Warner Bros.
全米初公開 Release Date: 2003/05/15
日本初公開 R. D. in Japan: 2003/06/07 予定
日本公開情報 : ワーナー
ジャンル Genre: SF/アクション/サスペンス
Sci-Fi / Action / Thriller
MPAA Rating 指定: Rated R for sci-fi violence and some sexuality.
日本語公式サイト 日本語版あり
http://whatisthematrix.warnerbros.com/
●スチルはnostalgia.com、予告編はcinemaclock.comより許諾をえて使用しています。
Filmography links and data courtesy of The Internet Movie Database & Nostalgia.com.
Filmography links and data courtesy of CinemaClock Canada Inc.
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■映画『 マトリックス リローデッド (2003) THE MATRIX RELOADED 』の解説

 映画『 マトリックス リローデッド (2003) THE MATRIX RELOADED 』の前作『 マトリックス (1999) THE MATRIX 』もめちゃ面白かったし、アップルの『 マトリックス リローデッド 』の予告編を観て、公開が待ち遠しくて堪らない気持ちにさせられた。まだまだ俄かだけどモニカ・ベルッチのファンとしては、映画『 マトリックス リローデッド 』の中で、彼女がどんな風なのかが最大の関心事だが、予告編では分からなかった。映画『 マトリックス リローデッド 』のモニカ・ベルッチを早く観たい。同じようにモデル出身のキャリー=アン・モス(『 ショコラ (2000) CHOCOLAT 』等に出演)のように、彼女もああいう独特のアクションを見せてくれるのだろうか。映画『 マトリックス リローデッド 』が楽しみだナ。こんな二人を起用するなんて、きっとウォシャウスキー兄弟は、モデルタイプの美人が好みなんだろう。もしかして美人であることが、『 マトリックス リローデッド 』の中の奴隷から解放される条件だったりして。
  2003 年 12 月には、映画『 マトリックス リローデッド 』の次作『 マトリックス レボリューションズ (2003) THE MATRIX REVOLUTIONS 』も公開予定だ。(以上は鑑賞前の「観たい度」ページのコメントです。)
 以下に『 マトリックス リローデッド 』の幸の関連ファイルを整理してリンクを張っておきます。※2004年07月04日更新

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■映画『 マトリックス リローデッド (2003) THE MATRIX RELOADED の主なキャスト

●キアヌ・リーヴス as ネオ/トーマス・アンダーソン
ミッドナイトをぶっとばせ!<未> (1988) THE NIGHT BEFORE
ドラキュラ (1992) BRAM STOKER'S DRACULA
ギフト (2000) THE GIFT
陽だまりのグラウンド (2001) HARDBALL
マトリックス (1999) THE MATRIX
マトリックス レボリューションズ (2003) THE MATRIX REVOLUTIONS
恋愛適齢期 (2003) SOMETHING'S GOTTA GIVE
コンスタンティン (2004) CONSTANTINE

●モニカ・ベルッチ as パーセフォニー
ドラキュラ (1992) BRAM STOKER'S DRACULA
アンダー・サスピション (2000) UNDER SUSPICION
マレーナ (2000) MALENA
ジェヴォーダンの獣 (2001) LE PACTE DES LOUPS (原題) / BROTHERHOOD OF THE WOLF (英題)
ミッション・クレオパトラ (2002) ASTERIX & OBELIX: MISSION CLEOPATRE (原題) / ASTERIX & OBELIX: MISSION CLEOPATRA (米題) 』のフランス語バージョンの声優
ティアーズ・オブ・ザ・サン (2003) TEARS OF THE SUN
シンドバッド 7つの海の伝説 (2003) SINBAD: LEGEND OF THE SEVEN SEAS
マトリックス レボリューションズ (2003) THE MATRIX REVOLUTIONS
パッション (2004) THE PASSION OF THE CHRIST
ブラザーズ・グリム (2005) THE BROTHERS GRIMM
スパイ・バウンド (2004) AGENTS SECRETS (原題) / SECRET AGENTS / SPY BOUND
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【『 マトリックス リローデッド 』のスタッフとキャスト】
監督: アンディ・ウォシャウスキー Andy Wachowski (Directed by)
    ラリー・ウォシャウスキー Larry Wachowski (Directed by)
製作: ジョエル・シルヴァー Joel Silver (producer)
製作総指揮: ブルース・バーマン Bruce Berman (executive producer)
脚本: アンディ・ウォシャウスキー Andy Wachowski (Writing credits)
    ラリー・ウォシャウスキー Larry Wachowski (Writing credits)
撮影: ビル・ポープ Bill Pope (Cinematography by)
特撮監修: ジョン・ゲイター John Gaeta (visual effects supervisor)
美術: オーウェン・パターソン Owen Paterson (Production Design by)
衣裳: キム・バレット Kim Barrett (Costume Design by)
編集: ザック・ステーンバーグ Zach Staenberg (Film Editing by)
カンフーコレオグラファー: ユエン・ウーピン Yuen-Woo-ping (action choreographer)
音楽: ドン・デイヴィス Don Davis (Original Music by)

出演: キアヌ・リーヴス Keanu Reeves as Thomas A. Anderson/Neo
    ローレンス・フィッシュバーン Laurence Fishburne as Morpheus
    キャリー=アン・モス Carrie-Anne Moss as Trinity
    ヒューゴ・ウィーヴィング Hugo Weaving as Agent Smith
    マット・マッコーム Matt McColm as Agent Thompson
    ジェイダ・ピンケット=スミス Jada Pinkett-Smith as Niobe
    モニカ・ベルッチ Monica Bellucci as Persephone
    ランベール・ウィルソン Lambert Wilson as Merovingian
    ハリー・J・レニックス Harry J. Lennix as Lock
    ノーナ・M・ゲイ Nona M. Gaye as Zee
    ラサニエル・リーズ Nathaniel Lees as Mifune
    クレイトン・ワトソン Clayton Watson as Kid
    ハロルド・ペリノー・Jr Harold Perrineau Jr. as Link
    アンソニー・ザーブ Anthony Zerbe as Councillor Hamann
    ジーナ・トレス Gina Torres as Cas
    イアン・ブリス Ian Bliss as Bane
    倪星/コリン・チョウ Ngai Sing as Seraph
    ロビン・ネヴィン Robyn Nevin as Councillor Dillard
    スティーヴ・バストーニ Steve Bastoni as Soren
    エイドリアン・レイメント Adrian Rayment as Twin #2
    ニール・レイメント Neil Rayment as Twin #1
    ランダル・ダク・キム Randall Duk Kim as The Keymaker
    デイヴィッド・ロバート David Roberts as Roland
    ヘルムート・バカイティス Helmut Bakaitis as The Architect

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<もっと詳しく>

ストーリー展開の前知識やネタバレがお好みでない方は、読まないで下さい。
■映画『 マトリックス リローデッド 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー

【マトリックス リローデッド 第01段落】  本作を観たらすぐレヴューしたいと思っているが、一作目の『 マトリックス (1999) THE MATRIX 』のレヴューは観てから、余り良く理解できなくて、書き上げるのにかなりの時間がかかった。今度の2003年06月07日に公開される映画『マトリックス・リローデッド (2003) THE MATRIX RELOADED 』もレヴューを書いてアップするのにまた多くの時間を要するかも知れない。とにかくこの映画は奥が深い。

【マトリックス リローデッド 第02段落】  一作目は、本当のところ、幸はこの映画のレヴューは、引用が多くて難しすぎて書けなくて、昨年の10月ごろにも挑戦したのだが途中で断念している。今年の2月になって何度も何度も観ては、幸も再度読み込みを行なってパワーアップして取り組んだ。書いていくと2万字を超えそうなのでかなり省いた。02月 09日(日曜日)朝8時過ぎまで丸2日徹夜してガンバッテ書いたから、わーい、レヴュー是非読んでくれ!って感じ。えへへ。

【マトリックス リローデッド 第03段落】  幸は一作目の映画は、新鮮で斬新な映像がエポックメイキングだったと思う、ラリー&アンディ・ウォシャウスキー兄弟監督作品。 1999 年アカデミー賞では、視覚効果賞、音響効果賞、音響賞、編集賞の4冠に輝いた。香港映画とハリウッド映画がうまく融合している。『 ザ・ワン (2001) THE ONE 』のジェット・リー様の本物のカンフーと太極拳ではなくても、スタイリッシュなカンフーはカッコいい。日本のアニメやSF文学者ウィリアム・ギブソン William Gibson といった、幅広い分野から影響を受けたというウォシャウスキー兄弟が、エンディングでかかるレイジ・アゲインスト・ザ・マシーン Rage Against the Machine の“ Wake Up ”[アルバム「 Rage Against The Machine 」( 1992 )に収録]を聞きながら脚本の大部分を書き上げたという本作は、オタク的で古典的で神話的なテーマをハリウッド的に演出するのに成功している。ストーリーは…コンピュータ大企業に勤務するT・アンダーソン(キアヌ・リーヴス)はネオというハッカーとしての顔も持つ。ある日、彼のコンピュータに不思議なメッセージが送り込まれる…。

【マトリックス リローデッド 第04段落】  『 ミッドナイトをぶっとばせ! (1988) THE NIGHT BEFORE 』『 ドラキュラ (1992) BRAM STOKER'S DRACULA 』『 恋愛適齢期 (2003) SOMETHING'S GOTTA GIVE 』等では普通の役、『 ギフト (2000) THE GIFT 』では悪役、『 陽だまりのグラウンド (2001) HARDBALL 』では結局はいい奴を演じていたが、『 リトル・ブッダ (1993) LITTLE BUDDHA 』のシッダールタ王子や『 ディアボロス/悪魔の扉 (1997) THE DEVIL'S ADVOCATE 』の悪魔の息子、『 コンスタンティン (2004) CONSTANTINE 』、そして本作のネオのような、人知を超越したような役柄がキアヌ・リーヴスには良く似合う。
 
【マトリックス リローデッド 第05段落】  映画『マトリックス・リローデッド (2003) THE MATRIX RELOADED 』は、 2003年06月07日初公開予定。情報があまりにも少なく、先日やっとTVでメイキング情報を得た。最後のカーチェイスの高速道路の約3kmは態々撮影用に建設したとは驚きだ。

【マトリックス リローデッド 第06段落】  ストーリーには関係ないのだが、幸が興味があって観たチョウ・ユンファの『 バレットモンク (2003) BULLETPROOF MONK 』のシーンの中で、ニューヨークの街で、ユンファは黒いスーツの男達に追いかけられる。ユンファは敏速な逃げ方をして、跳ぶのにも、長いコートを翻して『 マトリックス (1999) THE MATRIX 』風というか、コミック風と言うか、スタイリッシュだ。チョウ・ユンファと言えば、彼はモーフィアス Morpheus の役のオファーを受けたが断ったそうだ。それはマーシャルアーツの"中国の至宝"ジェット・リーも同様で、自分が出演しなくても十分に興行成績的に成功するだろうし、スターが一つの映画に何人も出てもしようがない、それぞれの映画を見に行って欲しい、という理由でやはり『 マトリックス リローデッド (2003) THE MATRIX RELOADED 』出演を断っている。主演でなくて助演だと、やっぱりプライドが許さないのだと幸は解釈しているけど。

【マトリックス リローデッド 第07段落】  色々と話題を提供してくれる『 マトリックス・リローデッド (2003) THE MATRIX RELOADED 』は、とにかく話題作なので、早く観てみたいな・・・。

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『 マトリックス リローデッド 』最終更新(1) 2003年06月16日(月)
新しい情報が入ったり、勉強するたびに更新していきますので、チョクチョク覗いて下さい。

【マトリックス リローデッド 第08段落】  映画の中で予告編で紹介されたシーンが出てくると「ここだ!ここだ!へー、そうなっていたんだ。」と思わず納得。今回は初めから鑑賞気分で映画を観た。いつもは、場面場面を記憶するためにちょこちょこメモをしているのだが、この『 マトリックス リローデッド (2003) THE MATRIX RELOADED 』は、『 マトリックス (1999) THE MATRIX 』同様、奥が深くて何度も観るつもりなので案外気楽だ。

【マトリックス リローデッド 第09段落】  『 マトリックス (1999) THE MATRIX 』でも少し触れたが、今回はザイオンがキーワードだ。
今作のプロットは、250,000 もの探索コンピュータに発見されてしまった人類最後の都市ザイオンと人類の危機を救うため、ネオたちは再びマトリックス世界へと侵入する。72 時間以内に事を進めてなければならない。モーフィアスやトリニティは生き残れるのか?飛行能力をも、人間のマトリックス・コード察知能力をも備えたネオの活躍は・・・?

【マトリックス リローデッド 第10段落】  ネオ(キアヌ・リーヴス)は、モーフィアス (ローレンス・フィッシュバーン)、トリニティ (キャリー-アン・モス) と共にザイオンへ赴く。ザイオンとは、『 マトリックス (1999) THE MATRIX 』でも書いたが、地中のマグマ近くにある本物の人間が暮らす街、いわばマトリックス世界の対極にある人間のアジトである。前作出演の、体にプラグの痕がないタンクは、ザイオンに住む人間から誕生した人間だ(今回タンクはギャラの問題で出演がなくなったらしい)。

【マトリックス リローデッド 第11段落】  宗教上では、ザイオン Zion というのはシオンとも読み、キリスト教文学や賛美歌において、天国の都だとかキリスト教の信仰と兄弟愛に溢れた地上の楽園といった意味でよく用いられている言葉だ。元々は、古代エルサレムにある二つの丘の最東端に位置し、ダヴィデが王国の首都を築いた場所。旧約聖書では、ザイオンという名が概してエルサレムを指す言葉として頻繁に使われており、詩的で予言的な名称なのだそうだ。シオンの丘は神であるヤハウェが住み、救済を行った場所でもある。その名はユダヤ人の故郷を意味するようになり、また、彼らの民族主義のシンボル的な言葉となった。つまり、ザイオン=シオンとは神に約束された楽園を指し、また、エルサレムやエレツ・イスラエル(イスラエルの地)のことを指す。この楽園にユダヤ人の教えに基づいた国家を再建する運動のことをシオニズム Zionism といい、日本語では領土主義などと訳されている。因みにイスラエルとは「勝利者」という意味だそうだ。

【マトリックス リローデッド 第12段落】  映画のストーリーでは、ネオは預言者に会って、ザイオンを滅亡から救うためには、キーメーカー( The Keymaker )に会うべきだと告げられる。キーメーカーに会うにはメロヴィンジャン (ランバート・ウィルソン) の協力が要る。彼は協力しない。結局メロヴィンジャンの妻パーセフォニー (モニカ・ベルッチ)が、ネオをキーメーカーに会わせる手助けをすることになる。メロヴィンジャンは手下を使ってネオたちと戦わせる。メロヴィンジャンは彼の妻パーセフォニーさえも操っている。

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『 マトリックス リローデッド 』最終更新(2) 

【マトリックス リローデッド 第13段落】  それにしてもモニカ・ベルッチは「イタリアの宝石」と呼ばれただけあって魅力的だ。ネオは一作よりもずっと多くトリニティとのラブシーンがある。しかしモニカ・ベルッチのパーセフォニーははるかに官能的にネオにせまる。モニカ・ベルッチの談話では、"the films are about love, the philosophy of life, and a man who is looking inside for the power he has within himself. He’s looking for God inside, not outside, which is like Oriental and Indian philosophy in a way."--「映画は、愛と、人生の哲学と、自分の中にある秘めた力を探し求めている男の話です。外部に神を求めるのではなく、自己の中に求めるのです。それはある意味で東洋やインド哲学のようでしょう。」と言っている。

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『 マトリックス リローデッド 』最終更新(3) 

【マトリックス リローデッド 第14段落】  配役のパーセフォニーだが、この名前はギリシャ神話で出てくる。ゼウス Zeus と女神デメテル Demeter の娘で、冥府の王ハデス Hades の妃だ。夫ハデスにザクロの実を食べさせられたペルセフォネは、掟のため冥府で何ヶ月か過ごしたため、大地の神デメテルは娘がいなくなって気持ちが暗くなり「冬」ができたと、子供の時「ギリシャ神話(著:山室静)」で読んだ。ローマ神話では、彼女の名前は「プロセルピナ Proserpina」となっている。

【マトリックス リローデッド 第15段落】  またメロヴィンジャンは、フランク王国(現在のフランス)のメロヴィング王朝時代の関連なのだが、世界史は余り得意ではないので後日調査したい。ここはランベール・ウィルソンはフランス人であるのでそれでいいのだが、幸の勝手な希望を言わせてもらえば、モニカ・ベルッチの夫であるヴァンサン・カッセル(
エリザベス (1998) ELIZABETH 』
ジャンヌ・ダルク (1999) JOAN OF ARC / THE MESSENGER: THE STORY OF JOAN OF ARC
クリムゾン・リバー (2000) THE CRIMSON RIVERS / LES RIVIERES POURPRES
ジェヴォーダンの獣 (2001) LE PACTE DES LOUPS (原題) / BROTHERHOOD OF THE WOLF (英題)
シュレック (2001) SHREK 』の声優
リード・マイ・リップス (2001) SUR MES LEVRES (原題) / READ MY LIPS (英題)
ブルーベリー (原題) (2004) BLUEBERRY
スパイ・バウンド (2004) AGENTS SECRETS (原題) / SECRET AGENTS / SPY BOUND
オーシャンズ12 (2004) OCEAN'S TWELVE 』に出演)をキャスティングしてくれて彼がこてこてのフランス訛りの英語で出演してたら、なんだか皮肉的でもっと面白くなるのになと思ったョ。

【マトリックス リローデッド 第16段落】  キーメーカーをめぐって、予告編で観てご存じの白い双子( Twins )が出てくる。そして一作目からワル役のエージェント・スミス (ヒューゴ・ウィーヴィング) はネオを倒そうと躍起になっている。彼は何人ものクローン・スミスとなってパワーアップして、ネオを付け狙う。戦いの見せ場は観ていて面白い。幸は元々マーシャル・アーツやカンフーは観ていてスカッとするので大好きだ。ジェット・リー Jet Li の『 ザ・ワン (2001) THE ONE 』では、本物の技を、一人二役でジェット・リーが演じるが、キアヌ・リーヴスとヒューゴ・ウィーヴィングは半年ばかり身体を鍛えて取り組んだだけあって、動きがいい。実際はワイヤーアクションと最新CGを駆使して制作しているのだろうけど、やはり生身の人間が構えを極めなければ、アクションシーンを観ても迫力がないだろう。その点確実にクリアしているように思う。

【マトリックス リローデッド 第17段落】  今回の『 マトリックス リローデッド (2003) THE MATRIX RELOADED 』には幾つもアクションシーンがあるが、やはり圧巻なのは、あの沢山のクローン・スミスとネオが戦う場面と高速道路のカーチェイス・アクションシーンの二つが挙げられる。黒服を着た多数(100人らしいのだがホントに100人いるのかどうかDVDが出てから実際に数えて見ます!)のエージェント・スミスは先ず一人ずつ順に、ネオと戦う。これはウォシャウスキー兄弟かアクション監督が、空手道、特に極真空手の「100人組手」= 100人と戦った男、数見肇さんやフランシスコ・フィリオさんのビデオや映像を見て参考にしたのかも知れない。また、上述したように、自前の高速道路でのカーアクションは、勿論CGだがとてもよくできていてスゴイ。猛スピードで走るトラックのタイヤの間を抜けていくシーンなどは、「ヒャーッ!」とジェットコースターに乗って叫び声を出してしまいそうな迫力だ。

【マトリックス リローデッド 第18段落】  第一作の『 マトリックス (1999) THE MATRIX 』より、更にスタイリッシュな映像と趣向を凝らしたアクションは、香取慎吾君のスマ・ステーション番組でおすぎさん曰く、この映画は 5 万〜 100 万円出しても惜しくないとは言い過ぎかも知れないが、現時点ではどんな映画もこれを凌駕できないことは確かだ。おすぎさんはそういう意味で言ったのだろう。因みに、アメリカでの 5〜6月はじめの興行成績は、今までトップだった『 スパイダーマン (2002) SPIDER-MAN 』を追い抜いたとか。第一作では、幸はレヴューするのに調べることが多くて数ヶ月かかったが、今回の『 マトリックス リローデッド (2003) THE MATRIX RELOADED 』も詳しく書くことができない。書いていくとこれはどうなっていたっけ?あれそれならこれは?どう考えればいいの?と訳が分らなくなってくる。どこかで折り合いをつけてレヴューしなければと焦る。幸は大作や人気作品に限ってアップが遅いと思われたくないし。でも書く以上はきちんと自分で納得して整理して書きたいし・・・。

【マトリックス リローデッド 第19段落】  この映画は、観る者を楽しませてくれる一面と悩ませてくれる一面もある。基本的にはSF・アクション映画だが、日本のアニメやロールプレイングゲームや不思議の国のアリスからの引用・薀蓄が多く、ターミネーターやスター・ウォーズもあるだろう。そしてネオが左手を胸に右手を空に突き上げて飛び出す姿は、まるでスーパーマン(
スーパーマン (1978) SUPERMAN
スーパーマン II/冒険篇 (1981) SUPERMAN II
スーパーマン III/電子の要塞 (1983) SUPERMAN III
スーパーマン4/最強の敵 (1987) SUPERMAN IV: THE QUEST FOR PEACE 』)だと思わせる。赤いマントの代わりに黒いコートを翻す。空を飛ぶことで多くの想像力で遊べて楽しい。

【マトリックス リローデッド 第20段落】  また、キリスト教・ヒンドゥー教・仏教などの宗教や哲学の分野にまで踏み込まなければならない。トリニティとか復活とか救世主とかザイオンとか、映画『マトリックス』にはキリスト教的世界観も展開されている。トリニティすなわち三位一体 the Trinity とは、“父と子と聖霊”という3つの神の存在の仕方のことで、父は創造主たる神、子はイエス・キリスト、聖霊は人々を神と結びつけるものだそう。それらの本質は全て同じであり、唯一神だけがこの3つを持つ実体であるという考え方だ。映画の中では父がモーフィアス(ギリシャ神話の夢の神モルフェウス Morpheus が彼の名の語源だそうで、因みにモルフェウスはモルヒネの語源でもある)、イエスがネオ、トリニティが聖霊ということなのだろう。ネオは度々救世主という意味で“ The One ”である。ネオ Neo という名前は one のアナグラム(文字かえ遊び)である。このような、アナグラムは「不思議の国のアリス」の著者ルイス・キャロルが得意としたことだ。

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『 マトリックス リローデッド 』最終更新(4) 

【マトリックス リローデッド 第21段落】  先日のネットでの情報で知った事だが、<エジプトの映画検閲に関する委員会は、「マトリックス リローデッド」の上映禁止を決めた。一部のイスラム系新聞が、この映画はシオニズム(ユダヤ人の民族運動)に傾倒しているとして批判、上映禁止を求めるキャンペーンを展開した(カイロ 2003 年 06 月 10 日AP=共同/京都新聞:2003.06.11)>らしい。

【マトリックス リローデッド 第22段落】  それに、ニーチェやショーペンハウエルについても少しは知っておくべきかなと思われる。ウォシャウスキー兄弟はコンピュータのマトリックス世界に詳しければ、その延長上に当然哲学(『 ソフィーの世界 (1999) SOPHIE'S WORLD 』参照)がある。

【マトリックス リローデッド 第23段落】  例えば、ニーチェをネット辞書で検索すると、<ニーチェ [Friedrich Wilhelm Nietzsche] ( 1844-1900 ) ドイツの哲学者。初め古典文献学者として出発、R =ワーグナー・ショーペンハウアーの影響を受けつつ、ギリシャ文化を範とする芸術的哲学を説いた。のちに「神は死んだ」としてヨーロッパ文明・キリスト教への批判を深め、永劫回帰・力への意志の世界においてニヒリズムを克服、「超人」として生きることを主張した。著「悲劇の誕生」「反時代的考察」「ツァラツストラはかく語りき」など。>三省堂の大辞林(国語辞典)とある。

【マトリックス リローデッド 第24段落】  <アーサー・ショーペンハウエル Arthur Schopenhauer ( 1788-1860 )ドイツの哲学者。厭世哲学の大御所といわれ、人生は最悪の世界だとして、そこからの解脱は芸術的静観と仏教的涅槃によるべきだと考えた。「人間は孤独でいる限り彼自身であり得る。」「人間の生は苦悩と退屈の間の往復である。」など分りやすい。プラトンとカントを研究し、ゲーテとも交流があった。ワーグナー、ニーチェ、トーマス・マンらに影響を与えた。ショーペンハウエルは 30 歳の時に「意志と表象としての世界」を著し、楽天的なヘーゲル哲学の全盛期に、ペシミズムの思想を説いた。やがてヘーゲル主義が衰退し、ニヒリズムが人々の間にも蔓延し始めた頃、ショーペンアウエルは一躍時の人となった。ショーペンハウエルはマスコミからも注目され、映画『 タクシー・ドライバー(1976)TAXI DRIVER 』の最後のほうのシーンでの主人公トラヴィス(ロバート・デ・ニーロ)のように、自分が掲載された新聞記事の切抜きを自分の部屋に貼っていたとどこかで読んだ。>

【マトリックス リローデッド 第25段落】  そして映画の最後のSF問答までくると、観客者に映画を勉強し、想像力を養えよって、ウォシャウスキー兄弟に諭されている気(幸の勝手な思い込み)がする。この映画の後にたぶん今冬に第三作完結編『 マトリックス・レボリューションズ (2003) THE MATRIX REVOLUTIONS 』が公開される。兄弟は、皆も楽しみ製作者も大当たりして楽しめるよう、映画にきちんと仕掛けがしてあった。一作目と比べて『 マトリックス リローデッド (2003) THE MATRIX RELOADED 』は完結をしていない。何と!「次回完結 (To Be Concluded)」としてあるではないか。普通は日本語で「続く」なら、英語では、「To be continued」であるのに、こんな表示があるものだなぁと初めて見て感心した。そしてクレジットの後で三作目の予告編だ。また早く観たいよう〜!と思ってしまう。よく考えてある、うーん薀蓄が深〜い。この二作目と完結編は本当は最初は一本ものであったのを、一作目のヒットで、二つ割にしたのかと勘繰ってしまう。思うに、撮影は同時進行しているはずだろうから主演のキアヌは忙しくて、撮っているシーンは一体どっちの作品なのか、二作目と『 マトリックス・レボリューションズ (2003) THE MATRIX REVOLUTIONS 』の区別がつかなかったのじゃないのかしら。(スミマセン。ヘンなこと言って。)

 『マトリックス』のキャストやスタッフの映画制作者の皆さん、楽しませて頂いてありがとうございます。 Text by Sati

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★★★ 映画『 マトリックス リローデッド 』レヴュー (ストーリーなど)★★★

【マトリックス リローデッド 第26段落】  黒い画面に緑色のカタカナ文字の羅列が降り注ぐ。これらはマトリックスの世界(『 マトリックス (1999) THE MATRIX 』を参照して下さい。)を作り上げるプログラムの記号。今、目の前に現われている緑色のコードたちが表してるものは、タイムカードの時計。午前0時だ。ここは、とあるビルの警備室。仕事が終わって家に帰ろうとする警備員の耳にバイクの音が聞こえる。上を見上げると、バイクがこちらに向かって飛び上がってくるではないか!運転手はくるくるとキレイに回転してバイクから飛び降り着地。誰も制御するものがいなくなったバイクは警備室に突っ込み大爆発!ピチピチの黒服を着た不審者にガードマンたちが襲い掛かるが、全敗。そう、その黒い女性はトリニティ(キャリー=アン・モス)だ。「 I'm in. (侵入した。)」彼女は携帯電話でマトリックスへの侵入を知らせる。

【マトリックス リローデッド 第27段落】  ところがトリニティ大ピンチ!高層ビルの窓ガラスを突き破って外に飛び出す。エージェントに追われているのだ。エージェントもトリニティも落下しながらお互いに銃を撃ち合うのをやめない。何発もの銃弾がスローモーションのように飛び交う。その瞬間、二つのマシンガンをブッ放しながら仰向けに落下するトリニティのお腹に一発の銃弾が‥!苦しく歪むトリニティの表情から生気が無くなっていく。そして、彼女の身体は道路を走る車にめり込んだ。

【マトリックス リローデッド 第28段落】  ハッとして目覚めるネオ(キアヌ・リーヴス)。ネブカデネザルの船室で、傍らには健やかに眠るトリニティ。もう何日もネオはこの悪夢に悩まされ続けているようだ。でも、彼はこの悩みを最愛の人トリニティに打ち明けることができない。ネオの夢は正夢になってしまうのだろうか?それにしても、トリニティ役のキャリー=アン・モスは老けた。もちろん老けてはいても美しいことには変わりはないのだけど、何故か彼女の顔がヴィンセント・ギャロ(
GO!GO!L.A. (1998) L.A. WITHOUT A MAP 』
バッファロー'66 (1998) BUFFALO '66
ブラウン・バニー (2003) THE BROWN BUNNY 』等)にリンクされてしまう。二人ともカッコイイし、髪の色とか、瞳の色とかが似ているからかな?

【マトリックス リローデッド 第29段落】  マトリックス世界の廃墟となったビルの一室で、会合が行なわれている。モーフィアスとネオとトリニティは、少し遅れてその部屋に入った。人間の社会であるザイオンには、機械との戦いのために、ネブカデネザルのようなホヴァークラフト船が全部で 12 隻あるそうだ。本作『マトリックス・リローデッド』やヴィデオ・ゲームでは 10 隻のホヴァークラフト船が登場したり、言及されたりするそうだ。以下が、それらの船と船長の名前で、横に分る範囲でその意味を示してある。

【マトリックス リローデッド 第30段落】  
●オシリス号 Osiris :エジプトの神。地の神ゲブと天の神ヌートの子。弟に殺されるが蘇(よみがえ)って冥府の神となる。
 船長タディアス Thadeus :キリストの十二使徒の一人、タダイに由来する名前。
●ロゴス号 Logos :キリスト教では、神の言葉。また、それが形をとって現れた三位一体の第二位格であるキリスト。ギリシャ語で言葉という意味。宇宙万物の変化流転する間に存在する調和・秩序の根本原理としての理法。
 船長ナイオビ Niobe :〔※〕参照
●ネブカデネザル号 Nebuchadnezzar (愛称:ネブ Neb ) :バビロニアの王。ネブカドネザル。( 605-562 B.C. )ナボポラッサル Nabopolassar の息子で、継承者。父の治世に、シリアやパレスチナを占領していたエジプト人に反抗するために彼は遣わされた。紀元前 605 年にカルケミシュの戦いで、エジプトのファラオ、ネコ2世 Necho に勝利し、西アジアの王として君臨する。父の突然の死で、その財産を保護するために帰郷し、ネコ2世が軍を率いてエジプトに逃走することを許してしまう。3年後、ネコ2世はネブカドネザルを破る。この出来事が、ユダヤの王エホヤキム Jehoiakim の下でのユダヤ人の暴動を助長したのかもしれない。包囲攻撃が始まるとすぐにエホヤキムは死に、彼の息子 Jehoiachin が後を継いだ。紀元前 597 年 3 月にネブカドネザルは暴動を砕き、若き Jehoiachin と多くの貴族をバビロニアへとさらった(バビロニア捕囚)。その後、ネブカドネザルはユダヤの玉座にゼデキヤ Zedekiah 王を置き、思いのままに操った。紀元前 588-587 年に新たな暴動がユダヤの地で起こる。およそ一年間の包囲攻撃の後、紀元前 586 年、エルサレムはついに破壊された。ネブカドネザルは素晴らしい建造者で、世界七不思議の一つである空中庭園を備えたバビロニアは古代の最大の都市だった。しかし、ナボニドス Nabonidus 王のとき、すぐに征服されてしまった。旧約聖書のダニエルの書では、ネブカドネザルは思い上がった傲慢な王として描かれており、狂乱し、草を食べたと書かれている。
 船長モーフィアス Morpheus :『 マトリックス (1999) THE MATRIX 』か上記映画レヴュー参照。
●ミョルニール号 Mjolnir (愛称:ハンマー Hammer ) :北欧神話の神トールがもつ槌のこと。神々が巨人と戦う時の第一の武器。
 船長ローランド Roland :ローラン。シャルルマーニュ帝の十二勇士の一人。
●カドゥケウス号 Caduceus :ギリシア神話の商売・盗み・賭博・競技・旅人の守護神。富・幸運・使者・道しるべの神であるヘルメス Hermes (ローマ神話ではメルクリウス)の持つ杖。平和・医術・商業の象徴。
 船長 Ballard
●グノーシス号 Gnosis :霊的認識, 霊知。グノーシス主義(一、二世紀頃地中海沿岸諸地域で広まった宗教思想、およびこれに類する考え方。反宇宙的二元論の立場にたち、人間の本質と至高神とが本来は同一であることを認識することにより、救済、すなわち神との合一が得られると説く。マンダ教やマニ教はその代表的宗教形態。)の要素は映画『マトリックス』シリーズで多く見られるそうだ。
 船長アイス Ice :氷。
●ヴィジラント号 Vigilant :警戒している; 油断のない。
 船長ソーレン Soren
●イカロス号 Icarus:ギリシャ神話中の人物。クレタ島の迷宮ラビリンスから脱出するため父ダイダロスの作った翼をつけて飛んだとき、父の命にそむいて高く飛びすぎ、翼を固めていた蝋(ろう)が太陽の熱で溶けて海に墜死する。イカルス。
 船長エイジャックス Ajax :ギリシャ神話の英雄アイアス。テラモンの子。トロイ戦(『 トロイ (2004) TROY 』参照)に出征。アキレウスの死後、オデュッセウスと争って敗れ、復讐しようとしたが発狂、自害。
●ブラーマ号 Brahma :ブラフマー。ビシュヌ、シバと並ぶヒンズー教三神の一。宇宙の創造者。仏教に取り込まれて梵天となった。
 船長カーリー Kali :黒女神。シバ神の妃。破壊と創造の相を持つ。
●ノヴァーリスNovalis :ドイツ前期ロマン派の詩人・小説家。( 1772-1801 )〔本名 Friedrich Leopold von Hardenberg〕 フィヒテの哲学と婚約者の死の影響のもとに独自の思索を展開。抒情散文詩「夜の讃歌」、未完の長編小説「青い花」など。
 船長 Tirant

【マトリックス リローデッド 第31段落】  ロゴス号のナイオビ船長(ジェイダ・ピンケット=スミス:『 アリ (2002) ALI 』『 マトリックス レボリューションズ (2003) THE MATRIX REVOLUTIONS 』等に出演、
『 インデペンデンス・デイ (1996) INDEPENDENCE DAY 』
『 メン・イン・ブラック (1997) MEN IN BLACK 』
アリ (2002) ALI
バッドボーイズ2バッド (2003) BAD BOYS 2 BAD
アイ,ロボット (2004) I, ROBOT
最後の恋のはじめ方 (2005) HITCH 』等のウィル・スミスの奥さん)の話では、 25 万のセンティネル(イカのような形の強力なロボット)が時速 100 m の速さで地中を掘り進み、あと 72 時間でザイオンへと攻め入ってしまうというのだ。

【マトリックス リローデッド 第32段落】  ナイオビによると、ザイオンの司令官ロックは、ザイオンを守るために全隻の帰還を命じている。しかし、モーフィアス(ローレンス・フィッシュバーン:
マトリックス (1999) THE MATRIX
ミスティック・リバー (2003) MYSTIC RIVER
マトリックス レボリューションズ (2003) THE MATRIX REVOLUTIONS 』等)はその命令に服さず、その場で新たな提案を出した。ザイオンを守るには、預言者〔オラクル〕からの助言が必要だ。モーフィアスの船ネブカデネザルが充電の為に 36 時間ザイオンへと戻っている間、預言者の助言を待つために一隻がマトリックスに留まることを指示したのだ。

【マトリックス リローデッド 第33段落】  その話し合いの間、ビルの玄関に見知らぬ男が現われた。その男は察するにエージェント・スミス(ヒューゴ・ウィーヴィング:
『 ウェンディの見る夢は (1990) WENDY CRACKED A WALNUT 』
マトリックス (1999) THE MATRIX
マトリックス レボリューションズ (2003) THE MATRIX REVOLUTIONS
ロード・オブ・ザ・リング (2001) THE LORD OF THE RINGS: THE FELLOWSHIP OF THE RING <前編>
ロード・オブ・ザ・リング (2001) THE LORD OF THE RINGS: THE FELLOWSHIP OF THE RING <後編>
ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還 (2003) THE LORD OF THE RINGS: THE RETURN OF THE KING 』等)。前作の時に破壊されたと思っていたけど、スミスはまだ存在している。

【マトリックス リローデッド 第34段落】  スミスが乗ってきた車はアウディ Audi で、そのナンバープレートは「 IS 5416 」。欽定英訳聖書 the King James Bible (イギリスのジェームス1世〔 1566-1625 在位 1603-1625 〕が 1604 年にハンプトン宮殿会議で命じた翻訳に基づくもの)のイザヤ書 Isaiah ( Is と省略)第 54 章 16 には次のことが書かれている。”Behold, I have created the smith that bloweth the coals in the fire, and that bringeth forth an instrument for his work; and I have created the waster to destroy. (見よ、私は火の中で石炭を吹き、その作業の為に道具をもたらす鍛冶屋〔 smith 〕を創った。そして、私は破壊しつくすものを創った。)”(注:日本語訳は私のものです。間違っていたら、スミマセン。)

【マトリックス リローデッド 第35段落】  スミスは、見張りの男に「自由にしてもらったお礼だ。」と言って、ネオへの託(ことづけ)を頼んだ。ドアの小さな扉から渡されたものは何かが入った茶封筒。スミスが去ると、不審に気付いたネオが玄関へとやって来た。実際の世界だと汚い格好のネオだが、マトリックスの中では黒いサングラスに黒のロングコートで颯爽としている。サングラスをかけているのは、前作でマトリックス内のものを緑色の文字コードで見られるようになったので、目がチカチカするからだろうか?マトリックスの世界で、コンピュータ・プログラムと張り合えるくらいの能力を持つ、超頭のいいネオの仲間達も、実際にそんな格好で町を歩いていたらギョッとするような服装だ。頭がいいだけあって、自己主張の強い人々なのね。

【マトリックス リローデッド 第36段落】  スミスからネオへの贈り物は、エージェントたちが交信用に耳に入れているイヤフォンだ。ビルのドアが激しく叩かれた。エージェントだ。階上で行なわれている会議はもう続けられない。ネオを見た3人のエージェントたちは、彼がアノマリー anomaly (━ n. 不規則, 変則; 異常なもの。「EXCEED英和辞典」)だと話している。押し入ってきたエージェントたちと戦うネオは、彼らがアップグレードされていることに気付く。しかし、救世主ネオは強い。3人ともやっつけてしまう。地面がネオを中心に波打ったかと思うと、ネオは夜空に向かって飛び出した。そんなネオを見ていた男が二人。一人はスミスで、もう一人もスミスだ。

【マトリックス リローデッド 第37段落】  まるでスーパーマンのように雲の上を飛んでいるネオは、団地の屋上に着地。その団地の一室へと向かう。そこは預言者の部屋だが、今は誰も住んでいないようだ。預言者は一体どこへ行ってしまったのか?自分がしなければならないことを知りたいネオは、預言者からの助言を必要としているのに‥。

【マトリックス リローデッド 第38段落】  ネブカデネザルは充電の為にザイオンへと向かった。ザイオンの管制室は、ヴァーチャルの真っ白い空間。実際の管制官たちは、ネオたちがマトリックスに侵入する時のように椅子に寝かされている。ヴァーチャル管制室では、白い服を着た管制官が見えない椅子に座り、空気中に描かれているスイッチなどを押しながら、ネブカデネザルに指示を送っている。この管制室の様子に『 マイノリティ・リポート (2002) MINORITY REPORT 』をちょっと思い出した。ネブカデネザルがゲート3からザイオンの中に入り、ベイ7に停泊する。ザイオンは見た感じが何か油臭くて、茶色の大きな機械だらけ。やっぱり長年の戦いで、”美しさ”までには手がかからないのかな。

【マトリックス リローデッド 第39段落】  汚いけど、ザイオンのテクノロジーは、機動戦士ガンダム並にあるみたい。モビルスーツのような機械がある。日本のアニメ、ガンダムのモビルスーツは、『 スターシップ・トゥルーパーズ (1997) STARSHIP TROOPERS 』で映画化された、ロバート・A・ハインライン Robert Anson Heinlein のSF小説「宇宙の戦士 Starship Troopers 」( 1959 )に登場するパワードスーツから影響を受けた産物だ。(因みに映画『スターシップ・トゥルーパーズ』では、パワードスーツは出てこない。)機動戦士ガンダムには、”ジオン公国軍 Zion ”という敵が登場するらしいが、語源(『 マトリックス (1999) THE MATRIX 』か上記映画レヴュー参照。)はマトリックスのザイオン Zion と同じだろう。ウォシャウスキー兄弟は日本のアニメ好きらしいから、機動戦士ガンダムも観ていたのかな?

【マトリックス リローデッド 第40段落】  ザイオンに到着したモーフィアスにロック司令官からの迎えが来ていた。ロック司令官は、自分の命令に背いて船を全隻ザイオンに戻させなかったモーフィアスのことを怒っているのだ。迎えには二人来ていて、その一人は東洋系のミフネ船長(ラサニエル・リーズ:『 ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔 (2002) THE LORD OF THE RINGS: THE TWO TOWERS 』『 マトリックス レボリューションズ (2003) THE MATRIX REVOLUTIONS 』等)だ。ミフネと言えば、やっぱり三船敏郎 Mifune Toshiro さんでしょ。こんなところでも名前が使われるなんて、日本が誇る俳優さんなんだなぁ。 Dogme # 3 『 ミフネ (1998) MIFUNES SIDSTE SANG (原題) / MIFUNE'S LAST SONG (英題) 』なんて、映画もあるもんね。

【マトリックス リローデッド 第41段落】  ロック司令官とモーフィアスの間には、今回のことだけでなく、元々イザコザがある。ロゴス号の女性船長ナイオビが原因だ。彼女は以前モーフィアスの恋人だったが、モーフィアスが預言のお陰ですっかり変わってしまったため、今はロック司令官の恋人となっているのだ。〔※〕ナイオビ Niobe とは、ギリシャ神話に登場する、小アジアの国リディア(あるいはフリギア)の王タンタロスの娘の名前だ。神話ではニオベと発音する。ニオベはテーバイ王家に嫁ぎ、七男七女の子どもたち恵まれたが、余りの幸せに高慢になりすぎた。女神レトを侮辱し、神の怒りを買う。ニオベの美しい子どもたちは、大神ゼウスと女神レトの子どもであるアポロンとアルテミスによって殺された。悲しみに涙を流し続けるニオベは、ゼウスによって石に変えられたそうで、その石は今でもリディアのシュピロス山にあるという。悲惨な運命を辿ったニオベであるが、同じ名前を持つナイオビにも悲運が待ち受けているのだろうか?

【マトリックス リローデッド 第42段落】  モーフィアスだけでなく、ネオにも迎えがある。しかし、こちらは歓迎ムード。アニメ『 アニマトリックス (2003) THE ANIMATRIX 』の「キッズ・ストーリー」 に登場していたというキッド(クレイトン・ワトソン:『 マトリックス レボリューションズ (2003) THE MATRIX REVOLUTIONS 』等、アニメの方でも彼がキッドの声を担当)だ。まだ幼っぽさを残す青年のキッドは、ネオに救われたことがあるようで、ネオに憧れている。ネブカデネザルに乗船したいそうだ。

【マトリックス リローデッド 第43段落】  あっ、そうそう、ネブカデネザルの新しいメンバーを紹介するのを忘れていた。ナヴィゲーション係のリンク(ハロルド・ペリノー・Jr:
ロミオ&ジュリエット (1996) WILLIAM SHAKESPEAR'S ROMEO & JULIET / ROMEO + JULIET
マトリックス レボリューションズ (2003) THE MATRIX REVOLUTIONS 』等)だ。現在、ネブカデネザルの船員は、船長のモーフィアス、ネオ、トリニティ、そしてこのリンクの4人。前作のネブカデネザル(因みに前作ではネブカドネザルという字幕だった)のナヴィゲーション係タンクを演じたマーカス・チョン Marcus Chong が出演料のことでゴネたために出演していない。リンクが「やっぱり家はいい。」と言って、ホッとする風景は、私たちのそれとは違う。自然なものなど微塵もない、限られた地中のスペースに 25 万の人々が密集して暮らすザイオンの町の灯りだ。

【マトリックス リローデッド 第44段落】  ロック司令官(ハリー・J・レニックス:
白いカラス (2003) THE HUMAN STAIN 』
マトリックス レボリューションズ (2003) THE MATRIX REVOLUTIONS 』等)に糾弾されても、モーフィアスは自分の信念を疑わない。モーフィアスは預言者の言葉を信じ、救世主ネオを信じていた。運命に従えば、ザイオンは勝利し、人々はマトリックスから解放されるのだ。そう確信しているモーフィアスは、今度のセンティネルの攻撃で、人間と機械との 100 年にも及ぶ長い戦いを近い将来に終わらせることができると思っている。逆にロック司令官は預言も救世主も信じていない。そんな二人の意見は食い違う。

【マトリックス リローデッド 第45段落】  そこへザイオンの評議会の一員であるハーマン評議員(アンソニー・ザーブ:『 マトリックス レボリューションズ (2003) THE MATRIX REVOLUTIONS 』等)が司令官室に入ってきた。十数名からなる評議会は、ザイオンの最高の意思決定機関のようだ。今夜開かれる集会で、ハーマン評議員は艦隊の帰還とその噂についてザイオンの民衆に説明しなければならない。人々にザイオンに迫る危機について真実を話すべきか否か、ハーマン評議員は問う。人々の混乱を避けたいロック司令官は真実を話すべきではないと言い、預言が実現するのは時間の問題だとするモーフィアスは、真実を話すべきだと自信たっぷりに語った。

【マトリックス リローデッド 第46段落】  リンクが二人の邪魔になるなとキッドを引き連れてエレベーターを降りると、ネオとトリニティは動くエレベーター内で熱くキスをする。前作で良い仲になった二人は、今ラブラブ状態。早く部屋に戻って、ゆっくり‥と思っているのに、エレベーターを降りたところには、救世主ネオを信じる人々が群がっていた。娘や息子を戦争に取られている母親たちがネオに話しかける。そんな人々を見て、トリニティは「話を聞いてあげて。」と先に部屋に戻った。ネオは仕方なくその場に残る。

【マトリックス リローデッド 第47段落】  リンクは妻の待つ部屋へと戻った。リンクの妻ジー(ノーナ・M・ゲイ:
アリ (2002) ALI
マトリックス レボリューションズ (2003) THE MATRIX REVOLUTIONS
ポーラー・エクスプレス (2004) THE POLAR EXPRESS 』等、偉大なソウル・シンガー、故マーヴィン・ゲイ Marvin Gaye の娘)は、前作中でハッキリと死んだドーザーと、本作『マトリックス・リローデッド』ではいつの間にか死んだことになっているタンクの姉妹。リンクは故ドーザーの妻カズ(ジーナ・トレス:『 マトリックス レボリューションズ (2003) THE MATRIX REVOLUTIONS 』等、モーフィアス役のローレンス・フィッシュバーンの奥さん)の小さな息子と娘に明るく迎えられるが、ジーはとってもブルー。ジーは兄弟たちのように、ネブカデネザルに乗る夫リンクも失ってしまうのではないかと不安でたまらないのだ。預言に心酔しきっているモーフィアスのことを正気ではないと非難するジーに、リンクはネオの超人的なパワー等を見たお陰でモーフィアスを信じ始めていると語った。

【マトリックス リローデッド 第48段落】  大きな洞窟の中、集会が行なわれている。一際高いところに立って祈りを捧げているハーマン評議員が、祈りの閉めに登場させたのは、ロック司令官ではなくモーフィアス。大喝采で迎え入れられたモーフィアスは、人々に人気があるようだ。モーフィアスは迫り来るザイオンの危機について真実を話し、人々を鼓舞した。モーフィアスの言葉に盛り上がる多様な人種の人々は、ダンスをし始める。なんかとっても原始的な風景だ。ザイオン( Zion シオン)は、イスラエル建国の象徴のような言葉。ザイオンを守ろうと意気揚々と民衆を盛り上げるシーンには、アラブ諸国の人々が受け入れがたい気持ちを抱くのは当然かな。(上記映画レヴュー参照。)

【マトリックス リローデッド 第49段落】  絶大なカリスマで人々を魅了した元カレの姿に、ナイオビもウットリ。彼女は権力志向な女性っぽい。ナイオビはモーフィアスをダンスに誘おうとするが、現カレのロック司令官に制止され、断念。洞窟で人々がダンスに興じている間、ネオとトリニティは部屋で愛し合う。全てが終わった時、ネオの頭に例の夢がよぎった。急に表情が暗くなるネオをトリニティは心配する。
ネオ: I can't lose you. (君を失いたくない。)
トリニティ:You're not going to lose me. (あなたが私を失うことなど無いわ。)
〔トリニティはネオの手を取る〕
トリニティ: You feel this? I'm never letting you go.(感じるでしょ?私はあなたを離さない。)

【マトリックス リローデッド 第50段落】  ザイオンが寝静まっている頃、マトリックスではモーフィアスがとまらせ船の船員2人が、預言者からのメッセージを受け取り、現実の世界へ戻ろうとしていた。メッセージを持った一人目は電話の受話器を取り上げてマトリックスを離れるのに成功。二人目の男ベイン(イアン・ブリス:『 マトリックス レボリューションズ (2003) THE MATRIX REVOLUTIONS 』等)も後に続こうとしたとき、スミスが現われた。自由の身となったスミスは、他のエージェントにこのことを知らせたりはしない。スミスがいきなりベインの胸に手を突っ込むと、そこから黒いものがベインの身体を覆い尽くしていく。するとベインの姿がスミスの姿に変わってしまった。スミスは相手の情報を書き換え、自分をコピーできる新たな能力を身につけたようだ。新たに作成されたスミスは、電話の受話器を取った。アーッ!現実の世界にスミスが行ってしまった!

【マトリックス リローデッド 第51段落】  寝付けず、部屋の外に出たネオは、ハーマン評議員と出会う。ハーマン評議員は下にある機械を見に行こうとネオを散歩に誘った。ザイオンの町を機能させるため、動き続ける巨大な機械たちを見ながら、ハーマン評議員が語る話は意味深長だ。記号化されてしまった社会は何もマトリックスだけではない。

【マトリックス リローデッド 第52段落】  
ハーマン評議員: Down here, sometimes I think about all those people still plugged into the Matrix and when I look at these machines I... I can't help thinking that in a way... we are plugged into them. (ここへ降りてくると、私は全ての人々が未だにマトリックスに繋がれていると思うことがある。これらの機械を見ていると、私はそんな風に考えざるを得ないんだ。私たちは機械に繋がれている。)
ネオ: But we control these machines; they don't control us. (しかし、ここの機械は我々に支配されていて、我々を支配しません。)
ハーマン評議員: Of course not. How could they? The idea is pure nonsense. But... it does make one wonder... just... what is control? (もちろんだ。どうやってできるんだ?その考えは全くナンセンスだ。しかし、また疑問がわく。支配とは何だろうか?)
ネオ: If we wanted, we could shut these machines down. (望めばこれらの機械を止められることです。)
ハーマン評議員: [Of] course! That's it! You hit it! That's control, isn't it? If we wanted we could smash them to bits! Although, if we did, we'd have to consider what would happen to our lights, our heat, our air... (もちろんだ。そうだよ。当たってる。それが支配だね。我々は望めば、これらの機械を木っ端微塵にできる。だがそうしたとすれば、私たちの灯りや暖房や空気はどうなるのだ?)
ネオ: So we need machines and they need us, is that your point, Councilor? (私たちは機械と互いに必要とし合っているとおっしゃりたいのですか?)
ハーマン評議員: No. No point. Old men like me don't bother with making points. There's no point. (いいや、違うよ。私のような老人に大した主張はないよ。)
ネオ: Is that why there are no young men on the council? (それが評議会に若い人がいない理由ですか。)
ハーマン評議員: Good point. (手厳しいね。)
ネオ: Why don't you tell me what's on your mind, Councilor? (心に思われていることを私に仰っていただけませんか。)
ハーマン評議員: There is so much in this world that I do not understand. See that machine? It has something to do with recycling our water supply. I have absolutely no idea how it works. But I do understand the reason for it to work. I have absolutely no idea how you are able to do some of the things you do, but I believe there's a reason for that as well. I only hope we understand that reason before it's too late. (私の理解していないことがこの世の中には沢山ある。あの機械を見てみろ。あれは私たちに供給する水をリサイクルしているのだ。私はあれがどうやって動くのかは全くわからない。しかし、何故あるかは理解している。私は君がどうやってことをなすのかは全く知らない。しかし、同様にそれには理由があると信じている。私はただ手遅れになる前にその理由を理解したいのだ。)

【マトリックス リローデッド 第53段落】  ネオの存在理由とは?ここまでの段階だと、救世主として機械との戦いに勝利して、人間を解放することじゃないの?と思うけど、これがこの映画のこれまでの展開をリローデッド reloaded (再読込みされる)する最大のポイントとなるのだ。

【マトリックス リローデッド 第54段落】  預言者からのメッセージが届き、ネブカデネザルは予定よりも早く出発することになった。ジーは幸運のお守りにリンクにネックレスを渡す。スミスのデータを上書きされたベインが、船が出航するゲート近くで、自分の手をナイフで切り付けている。彼の姿はベインでも、中身はスミスだ。今まで仮想世界でしか存在していなかったスミスにとっては、生身の身体を持つことが新鮮なのだろうか。ベインは、ゲートの中に入ろうとするネオの背後からナイフを突きつけようとする。そこにネオを呼ぶキッドの声。ベインは咄嗟にナイフを隠した。仕方なくベインはネオと握手をして別れる。キッドがやって来て、ネオに孤児から預かってきたスプーンを手渡す。その孤児って、前作でネオが預言者の家で会ったスプーン曲げの子どものことかな?確かあの子どものメッセージは「‥スプーンはない。曲がるのはスプーンじゃなく自分」というものだった。ってことは、預言者は‥?

【マトリックス リローデッド 第55段落】  ロック司令官はネブカデネザルの出航を許したハーマン評議員に抗議した。全ての船が無ければザイオンは救えないというロック司令官に、ハーマン評議員は人類の存亡は船の数ではないと答える。

【マトリックス リローデッド 第56段落】  マトリックスに侵入したネオは、中国の煩雑とした通りを歩いている。ここからネオは、まるで不思議の国のアリスのように、次々と不思議の国のマトリックスの住人(プログラム)に会って行く。さながらロールプレイング・ゲームのようである。まず、ネオが入った店には、一人のカンフー・スタイルの東洋人の男が座ってお酒を飲んでいた。マトリックスの文字コードとして彼を見ると、彼は緑色の文字でなく、何故か光り輝いている。そのセラフという名の男(倪星/コリン・チョウ:『 マトリックス レボリューションズ (2003) THE MATRIX REVOLUTIONS 』等)は、預言者の居所を知っている。セラフは、預言者を探しに来たネオに、先ず謝らなければならないと言って、いきなり戦いを挑んできた。

【マトリックス リローデッド 第57段落】  セラフ Seraph (セラフィム Seraphim )とは熾天使(してんし:9天使中最高位の天使)という意味で、ヘブライ語の「燃える」という意味の言葉に由来しているらしい。だからマトリックスのセラフのプログラムは光ってるのかな?イザヤ書によれば、セラフは6枚の翼を持っており、学者たちは翼を持ったヘビ serpent であると示唆している。また、民数紀では、セラフという単語は、毒ヘビを表しているそうだ。ケルビム(智天使、9天使中の第2位で知識を司る。通例翼のある愛らしい子供の姿や頭で表わされる)のように、セラフは神の栄光と関係している。

【マトリックス リローデッド 第58段落】  ある程度セラフはネオとお手合わせすると、そこまでと戦いを止めた。セラフはネオが救世主なのかどうか確かめるためにネオと戦ったのだ。ネオが救世主だと確信したセラフは、彼をバックドア backdoor (秘密の裏口)へと通した。マトリックス・シリーズには多くのコンピュータ用語が出てくるが、バックドアもその一つ。Yahoo!コンピュータ用語辞典によると、バックドアとは、クラッカーにより侵入を受けたサーバに設けられた、不正侵入を行なうための「裏口」のこと。君はプログラマーか?というネオの質問にセラフは首を振り、最も大切なものを守ると答えた。誰がマトリックスのサーバにこの裏口を作ったのかは不明だけど、預言者はここに隠れている。熾天使を意味するセラフが言う最も大切なものとは、預言者のこと?預言者はマトリックスの世界では神様のような存在なのかな?両側にたくさんのドアが並ぶ廊下を歩き、ネオはセラフに預言者がいるドアへと導かれた。

【マトリックス リローデッド 第59段落】  セラフの役は、初めジェット・リー Jet Li 様(
少林寺 (1982) 少林寺 / THE SHAOLIN TEMPLE
少林寺2 (1983) 少林小子 / SHAOLIN TEMPLE 2
阿羅漢(あらはん) (1986) 南北少林 / MARTIAL ARTS OF SHAOLIN
マスター・オブ・リアル・カンフー/大地無限 (1993) 太極張三豊 (原題) / THE TAI-CHI MASTER (英題)
ラスト・ヒーロー・イン・チャイナ 烈火風雲(ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地雄覇)(1993) 黄飛鴻鐡雎門蜈蚣 (原題) / CRAWS OF STEEL / THE LAST HERO IN CHINA
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ&アメリカ/天地風雲 (1997) 黄飛鴻之西域雄獅 / ONCE UPON A TIME IN CHINA & AMERICA
リーサル・ウェポン4 (1998) LETHAL WEAPON 4
ロミオ・マスト・ダイ (2000) ROMEO MUST DIE
キス・オブ・ザ・ドラゴン (2001) KISS OF THE DRAGON
ザ・ワン (2001) THE ONE
HERO (2002) HERO (英題) / 英雄 (原題)
ブラック・ダイヤモンド (2003) CRADLE 2 THE GRAVE
ダニー・ザ・ドッグ (仮題) (2005) UNLEASHED / DANNY THE DOG 』)の為に用意されていたそうだが、何故か彼は断ってしまったそうだ。なんで?!チョイ役が気に入らなかったのかな?天使なのに。彼のファンとしては、メジャーなハリウッド映画への出演は、例え主役じゃなくてもウレシイのだけど。

【マトリックス リローデッド 第60段落】  それで、セラフの役は女性用に変えられ、ミシェール・ヨー Michelle Yeoh (
宋家の三姉妹 (1997) 宋家皇朝 / THE SOONG SISTERS
グリーン・デスティニー (2000) 臥虎藏龍 (原題) / CROUCHING TIGER, HIDDEN DRAGON
シルバー・ホーク (原題) (2004) 飛鷹 / SILVER HAWK (英題)
SAYURI (2005) MEMOIRS OF A GEISHA 』等)にオファーされたそうだが、彼女もスケジュールの調整がつかず断ったのだそう。

【マトリックス リローデッド 第61段落】  セラフがドアを開けると、そこはビルの谷間の寂れた公園。ベンチに座っているのは預言者(グロリア・フォスター:『 マトリックス (1999) THE MATRIX 』等)!預言者は人間ではなく、マトリックスの中のプログラムの一つだ。そのネオからの指摘に預言者は動じず肯定する。マトリックスの中では、システムの一部をコントロールするプログラムが擬人化されている。セラフももちろんプログラムだ。人間ではない預言者を信頼することができるのか?預言者はそれはネオ次第だと答える。ネオがここへ来たのは、選択するためではなく、選択した理由を知るため。預言者によると、選択はもうなされているそうだ。もうそろそろネオがその理由に気付いている頃かと預言者は思っていたようだが、まだネオにはピンとこない。

【マトリックス リローデッド 第62段落】  機械のプログラムなのに、何故預言者はネオたちを助けるのか?このネオの質問に対する預言者の答えが、マトリックス第2作目の展開を仄(ほの)めかしている。生き残るためには、人間も機械も助け合わなければならない。そのためにそれぞれに役割がある。預言者はマトリックスのプログラム中で独特な存在であるプログラムなだけあって、ハーマン評議員の疑問を肯定的に考えている。

【マトリックス リローデッド 第63段落】  預言者によると、幽霊などを見たというような怪奇現象は、システムに不正プログラムが送り込まれるかららしい。プログラムは故障したり、新しいプログラムに書き換えられるときなどに削除される。しかし、削除されないように逃げて、流浪者( exile エグザイル)という存在になって、バックドアに隠れたり、ソース source (━ n. 水源(地), 源泉 ((of)); 出所, 出典; 原因; 【物】湧き出し; 【コンピュータ】送信元, 元プログラム「EXCEED英和辞典」)に戻ったりするものもあるそうだ。預言者は救世主の行き着く先はソースであるとネオに教えた。

【マトリックス リローデッド 第64段落】  ネオは光のドアがあるその場所をすでに夢で見ていた。預言者がそのドアの向こうに何が見えるかと尋ねると、ネオは例のトリニティの夢について話した。ネオがトリニティが死ぬところは見ていないのは、預言者に言わせるとネオがまだ自分の選択を理解していないから。ネオが選択を全うすればトリニティは死に、そうでなければザイオンが滅びる。救うにはソースに行かなければならない。それにはキー・メイカーの助けが要ると預言者は話した。キー・メイカーは、最古のプログラムの一つであるメロヴィンジアンという危険なプログラムに捕まっているらしい。

【マトリックス リローデッド 第65段落】  預言者役のグロリア・フォスターは 2001 年 9 月 29 日に糖尿病で亡くなった。『マトリックス・リローデッド』の撮影は殆ど終えていたが、『 マトリックス レボリューションズ (2003) THE MATRIX REVOLUTIONS 』の撮影はしていなかった。三作目では預言者の役をメアリー・アリス Mary Alice が勤めている。『マトリックス・リローデッド』に出演するはずだったアリーヤ Aaliyah (『 ロミオ・マスト・ダイ (2000) ROMEO MUST DIE 』等)は 2001年 8 月 25 日に飛行機事故で亡くなった。彼女が演じることになっていたジーの役は、ノーナ・M・ゲイが務めている。

【マトリックス リローデッド 第66段落】  預言者が去ってしまった公園に現われたのは、スミス。前作で破壊された時に、ネオの一部がコピーされ、スミスは生きながらえることができたみたい。スミスは削除されるはずだったが、従わずにここに隠れているのだ。スミスはもうエージェントではなく、新たな能力が備わっている。

【マトリックス リローデッド 第67段落】  
エージェント・スミス: But, as you well know, appearances can be deceiving, which brings me back to the reason why we're here. We're not here because we're free. We're here because we're not free. There is no escaping reason; no denying purpose. Because as we both know, without purpose, we would not exist. (しかし、知っての通り、見掛けは偽ることができる。それが我々がここにいる理由だ。我々は自由だからここにいるのではなく、自由でないからここにいる。理由からは逃れなれないし、目的も否定できない。目的が無ければ、我々は存在しないだろう。)
〔何人ものクローン・スミスがネオに歩み寄ってくる。〕
クローン・スミス1: It is purpose that created us. (我々を創造したのは目的だ。)
クローン・スミス2: Purpose that connects us. (我々を関連付ける目的。)
クローン・スミス3: Purpose that pulls us. (我々を突き動かす目的。)
クローン・スミス4: That guides us. (それが我々を導く。)
クローン・スミス5: That drives us. (それが我々を駆り立てる。)
クローン・スミス6: It is purpose that defines us. (我々を意義付けるのは目的だ。)
クローン・スミス7: Purpose that binds us. (私たちを拘束する目的。)
エージェント・スミス: We are here because of you, Mr Anderson. We're here to take from you what you tried to take from us. (我々は君のお陰でここにいる。アンダーソン君。君が我々から奪おうとしたものを君から奪うために我々はここにいる。)
〔ネオに自分自身をコピーしようとする。〕
エージェント・スミス: Purpose.(目的)

【マトリックス リローデッド 第68段落】  公園にクローン・スミスがわらわらと沢山現われる。スミスはベインにしたようにネオにも自分を上書きしようとするが、救世主ネオにはできない。ネオは大勢のスミスと戦う。よく『マトリックス・リローデッド』の宣伝で観られたシーンだ。見せ場だけあって撮影に 27 日もかかったらしい。ライブ・アクションがなく、全部CGで作成されたシークエンス(【映】まとまりのある一連のシーン)が4つもあるというハイテクなシーンなのだが、意外なものが音響効果に使われている。ネオが蹴られて飛び上がり、スミス軍団を押し倒すシーンでは、ドミノを倒す音、戦いの最後でネオがスミスの足を掴んでスミス軍団に投げつけるシーンでは、ピンを倒すボウリングの音が使われたとか。多勢に無勢といことで、ネオが空に飛び上がって逃げると、飛べないスミスたちは公園のどこかに散らばっていった。スミスって、マトリックスのコンピュータ・ウイルス computer virus のような存在になっちゃったのかな?

【マトリックス リローデッド 第69段落】  現実の世界に戻ってきたネオは、スミスのクローンにされかかった時の感触を死んでいく感じがしたと語る。まるで前作『 マトリックス (1999) THE MATRIX 』でエージェント・スミスに殺された時みたいに。

【マトリックス リローデッド 第70段落】  ザイオンでは評議会による会議が開かれていた。評議会はネブカデネザル船に乗る救世主ネオの消息を確かめるために2隻の船を出すように指示。ロック司令官は反対するが、年輩女性のディラード評議員(ロビン・ネヴィン:『 マトリックス レボリューションズ (2003) THE MATRIX REVOLUTIONS 』等)は、司令官の意見を無視して艦隊の船長たちに任務への志願を問うた。ヴィジラント号のソーレン船長(スティーヴ・バストーニ)が先ず志願。ベインが自分の船の船長に志願をするように耳打ちするが、却下される。もう一隻の志願が決まらず、会議が膠着状態になりかけた時、ロゴス号のナイオビ船長が手を上げた。恋人の意外な行動に驚くロック司令官。ナイオビの心はかなりモーフィアスに傾いてきたみたい。

【マトリックス リローデッド 第71段落】  マトリックスの中に侵入しているネオ、トリニティ、モーフィアスの3人は預言者に指示された通りにメロヴィンジアン(ランベール・ウィルソン:
マトリックス レボリューションズ (2003) THE MATRIX REVOLUTIONS
タイムライン (2003) TIMELINE 』等)を訪ねていた。メロヴィンジアンは近代的で壮麗なビルの中におり、ネオたちが中へと通されると、高級レストランで妻パーセフォニー(モニカ・ベルッチ)と一緒に食事をしていた。彼の取り巻きには、白いドレッド・ヘアの双子のザ・ツインズ(ツイン1:ニール・レイメント、ツイン2:エイドリアン・レイメント)らもいる。

【マトリックス リローデッド 第72段落】  メロヴィンジアン Merovingian とは5〜8世紀に今日のフランスとドイツの一部の地域を支配したフランク族の王朝、メロヴィング王朝(メロビンガ王朝)のこと。またはその王のことだ。その王たちは”長髪の王”と呼ばれていたそうだが、なぜ髪が長かったのかは分っていない。メロビング王朝という名前は、およそ 447〜457 年までサリ族の長であったメロヴィス Merovech / Meroveus / Merovius に由来している。彼の孫のクローヴィス1世 Clovis I ( 465-511在位 481-511 )がフランク族を統一する。7世紀初期になると、メロヴィング朝の王たちは日々の政治を”マヨル・ドムス ”と呼ばれる権力を持った王室の役人である”宮宰 Mayor of the Palace ”に任せるようになり始めた。宮宰の職はカロリング家 the Carolingian の世襲となり、すぐにフランク王国の軍事と政治の実権は宮宰が握るようになる。 751 年、宮宰ピピン3世 Pippin III (小ピピン Pippin the Short : 714-768 )は、メロヴィング朝最後の王 Childeric III を退位させ、カロリング朝を開始。 Childeric III は生きることを許されたが、長い髪を切られ、僧院に送られた。

【マトリックス リローデッド 第73段落】  メロヴィング王朝の王たちは、残酷で女好きだったと言われている。また、殆どの歴史家は受け入れていないが、メロヴィング王家がマグダラのマリア Mary Magdalene (マルコ福音書によれば、イエスによって七つの悪霊を追い出されイエスの処刑・埋葬に立ち会い、天使からイエスの復活を最初に知らされた。ルカ福音書の伝える、イエスの足に塗油した罪深い女と同一視されてきた。)とイエス・キリストの子孫だとする説がある。キリストがはりつけられ、復活した後に、二人が南フランスにやって来たそうなのだ。ローマ教会は宗教裁判の間、マグダラのマリアの子孫の神聖な血の代わりに、自分達のペテロの王朝によって権力を得るために、メロヴィング王朝の末裔たちを皆殺しにした。

【マトリックス リローデッド 第74段落】  名前が、権力志向で、フランス語が好きで、女性も好きというメロヴィンジアンの性格を表しているかもね。でも、髪がショート・ヘアなのが気にかかる。これも映画のストーリーと何か関係があるのかなぁ?因みに、メロヴィンジアン演じるフランス人俳優ランベール・ウィルソンは、本当はとても上手に英語を話せるのだが、監督の要求でわざとフランス語訛りにしているそうだ。

【マトリックス リローデッド 第75段落】  情報提供を仕事にしていると言うメロヴィンジアンは、ネオたちにやたらと因果律(〔哲〕 どのような事象もすべて何らかの原因の結果として生起するのであり、原因のない事象は存在しないという考え方。因果法則。)の話をする。また、選択は幻想で、あるのは力を持つものと持たないものだとも仄めかす。メロヴィンジアンは、キー・メイカーを必要とする理由を理解せず、力も持たないネオたちに、キー・メイカーを渡す理由が見当たらないとした。メロヴィンジアンは、ネオたちに預言者のところに戻って、彼女に「お前の命運はまもなく尽きる」と言えと指示。メロヴィンジアンはトイレに発ち、ネオたちは仕方なく帰りのエレベーターに乗る。

【マトリックス リローデッド 第76段落】  ところが、メロヴィンジアンがクドクドと言っていた因果律のお陰で、開いたエレベーターの扉の向こうにパーセフォニーが立っていた。パーセフォニーは好色な夫がレストランにいた女性にちょっかいを出しに行ったことに感づき、嫉妬の結果の復讐という因果律で、ネオたちをキー・メイカーに会わせることにしたのだ。男子トイレにネオたちを連れて来たパーセフォニーだが、トイレに来ている筈のメロヴィンジアンはやっぱりいない。パーセフォニーは、キー・メイカーに会わせる条件として、ネオのキスを要求した。それもトリニティにするようなキス。昔はネオのようだったメロヴィンジアンと本物の恋を味わったが、今はすっかり変わってしまった。パーセフォニーは、トリニティが感じるような熱い気持ちを思い出させて欲しいらしい。(コンピュータ・プログラムにロマン主義なんてあるのかな?)パーセフォニーもギリシャ神話のペルセフォネのように、メロヴィンジアンのところに連れて来られたのだろうか。メロヴィンジアンとパーセフォニー夫妻の謎は、『 マトリックス レボリューションズ (2003) THE MATRIX REVOLUTIONS 』で明らかになるのかな?

【マトリックス リローデッド 第77段落】  横でその話を聞くトリニティはカッとしてパーセフォニーに銃を向けるが、モーフィアスが制止。ザイオンを守るためには、キー・メイカーに会わなければならない。ネオはパーセフォニーとの取引に応じた。1回目、ネオは感情移入ができず、失敗したが、2回目はパーセフォニーをトリニティのような気持ちにさせることができた。パーセフォニーはトリニティに言う。” I envy you. But such a thing is not meant to last. (妬けるわ。でもこんなもの長続きしないわ。)”

【マトリックス リローデッド 第78段落】  パーセフォニーはネオたちを案内。ここのビルはまるで不思議な迷路のようだ。メロヴィンジアンの部下2人が映画『 吸血鬼ドラキュラの花嫁 (1960) THE BRIDES OF DRACULA 』を観ている部屋に入ると、パーセフォニーは部下の一人を銃で撃った。そして残った一人に、女子トイレにいる夫にこのことを告げに行くように命令した。こうして見張りをどかし、パーセフォニーは地下牢に閉じ込められているキー・メイカーとネオたちを会わせることに成功した。東洋人のキー・メイカー(ランダル・ダク・キム:
シン・レッド・ライン (1998) THE THIN RED LINE
アンナと王様 (1999) ANNA AND THE KING 』等)は、壁一杯に鍵がつられた部屋で鍵を作っていた。(キー・メイカー keymaker ”鍵を作る人”だもんね。)キー・メイカーはネオに” I've been waiting for you. (君を待っていたよ。)”と言った。

【マトリックス リローデッド 第79段落】  両端に階段がついた白いきれいな玄関ホールで、ネオたちはメロヴィンジアンとその部下たちと鉢合わせた。トリニティとモーフィアスがキー・メイカーと逃げると、ザ・ツインズが幽霊のようになって彼らを追った。そのホールに残ったネオに向かって何発も銃が撃たれるが、銃弾は全て空気中に停止し、下に落ちる。階段の壁などに、中世の武器がかかってあって、ここはまさにメロヴィンジアン(メロヴィング王)の住まいって感じ。ここでの戦いも、『マトリックス・リローデッド』の見せ場の一つだ。カンフーで部下たちをやっつけてしまったネオに、メロヴィンジアンは「お前の前任者同様、お前の最期も見てやる!」と捨て台詞を残して扉から逃げた。ネオの前にも救世主という存在がいて、死んじゃった?ネオは後を追おうとして扉を開くと、扉の向こうは山の景色に変わっていた。

【マトリックス リローデッド 第80段落】  ザ・ツインズは双子だから、「鏡の国のアリス」に登場するソックリディーとソックリダムを思わせるけど、こちらは怖くて幽霊みたいにもなるカンフーの達人だ。モーフィアスたちは彼らから逃れるため、車でマトリックスからの脱出ポイントに通じている高速道路に向かう。そんな3人を追うのは、ザ・ツインズだけではない。マトリックスのシステムから削除されなければならない流浪者(エグザイル)であるキー・メイカーを見たエージェントたちも追ってきた。高速道路のナンバーは 101 と 303 。これらの数字も『マトリックス』シリーズでは意味深に使われている。 101 は、『マトリックス・リローデッド』ではメロヴィンジアンのレストランのフロア番号としても出てきていたし、前作『 マトリックス (1999) THE MATRIX 』ではネオのルーム・ナンバーだ。また、 303 は前作でマトリックスからの脱出のポイントとなっていた” Heart O' The City ”ホテルのルーム・ナンバー。

【マトリックス リローデッド 第81段落】  全長 1.4 マイル(約 2.3 km)、3レーンもあるこの高速道路は、アラメダ Alameda の海軍基地に『マトリックス・リローデッド』のために特別に作ったもの。また、ジェネラル・モータース GM は映画の製作に使われる車を 300 台寄贈したそうだが、撮影終了までに全て破壊されてしまったらしい。映画の為にここまでするなんて、流石ハリウッドだ。そして、ここまでしたのだから映像も大迫力。撮影にはほぼ3カ月を要したそうだ。高速道路でのシーンは、本当に圧巻である。

【マトリックス リローデッド 第82段落】  モーフィアスが日本刀でザ・ツインズの運転する四輪駆動車を切り付けるシーンに、日本のアニメ「ルパン三世」(『 ルパン (2004) ARSENE LUPIN 』参照)の石川五右衛門を思い出した。五右衛門は刀で車を真っ二つにできるけど、モーフィアスは倒れた車に銃弾を何発も撃ち込んで爆破させる。これで、ザ・ツインズをヤッつけたが、まだエージェントが執拗にキー・メイカーを狙ってる。トリニティがキー・メイカーをバイクの後ろに乗せて高速道路を逆行。トリニティ演じるキャリー=アン・モスが、バイクを自分で運転したシーンがあるっていうから驚き!

【マトリックス リローデッド 第83段落】  トリニティはキー・メイカーをモーフィアスに渡し、バイクで高速道路を降りる。大型トラックのコンテナの上で、キー・メイカーを守るため、モーフィアスはエージェントとバトルする。モーフィアスはエージェントにトラックの上から飛ばされるが、トラックの後ろを走っていた車にキャッチされる。その車を運転しているのは、ナイオビだ。モーフィアスはそこから再びトラックに飛び上がり、エージェントに削除されそうになっていたキー・メイカーを助ける。今度はその大型トラックに、エージェントの運転する大型トラックが正面衝突を仕掛けようと高速道路を逆行して走ってくる。絶体絶命の危機にモーフィアスはネオの助けを願う。ちょうどトラック同士がぶつかった時、猛スピードで空を飛んできたネオがモーフィアスとキー・メイカーを救う。スゴイ!まさにスーパーマン!

【マトリックス リローデッド 第84段落】  センティネルの大群ががザイオンに到着するまであと9時間。ザイオンの評議会から遣わされたヴィジラント号とロゴス号のそれぞれ船長と船員とネオたちは、キー・メイカーからソースに辿り着くための作戦を聞く。キー・メイカーによると、彼の役割は知ること。だから色んな事を知っているみたい。あるビルに、エレベーターでも階段でも行けない特別の階があり、その階には様々なところに通じているドアがある。その中のドアの一つがソースに通じているのだ。そんな大切なものがあるビルだから、やはり警備は厳重。警報が爆弾の引き金になっている。しかし、電力の供給を止めれば、中に侵入し、ソースのドアを開けることができる。そのために発電所を爆撃する。しかし、それだけでは緊急システムが作動し、他からビルに電力が送られてしまう。送電網の中枢にアクセスし、緊急システムをオフにしなければならない。そこまでやって再び電力が回復するまでに 314 秒、およそ5分の猶予しかできない。ソースに通じるドアを開けられるのは救世主だけ。その短い間にネオはソースへと辿り着くことができるのか?

【マトリックス リローデッド 第85段落】  ネオは今度の任務でトリニティにマトリックス内に入らないようにと頼んだ。あの夢が正夢になるのを恐れているのだ。ロゴス号のメンバーは発電所の爆破、ヴィジラント号のメンバーは緊急システムのオフ、そしてネオとモーフィアスとキー・メイカーはソースに通じるドアを探す。発電所とビルの両方で警備員が交代する午前0時に決行だ!トリニティはマトリックスに入っていないのに、何故かビルの警備室はネオの例の夢のように時が進んでいっている。どうなるの?と思っていたら、トラブル発生。現実の世界のヴィジラント号がセンティネルに爆撃され、船員たちが死んでしまった。発電所は爆破されたのに、緊急システムをオフすることができない!

【マトリックス リローデッド 第86段落】  ネブカデネザル号でマトリックスのプログラムが見えるモニターを見ていたリンクとトリニティはその異常に気付く。このままではドアを開けたときに警報が察知してビルが爆破されてしまう。トリニティはネオたちを救うためにマトリックス内へと侵入した。映画の冒頭通りに‥。

【マトリックス リローデッド 第87段落】  ネオたちはビルの特別な階に到着する。この階は預言者に会うときに入ったバックドアのようだ。そこでネオたちを待ち受けていたのは、なんとスミス。それも沢山の。大勢のスミスたちがネオたちの行く手を阻んでいる間、トリニティは送電網の中枢にアクセスし、送電線を遮断。緊急システムをオフさせた。このとき、トリニティが使ったパスワードは” ZION0101 ”だそうだ。キー・メイカーはこっそりドアからドアへと移り、スミスたちの裏側へ回って、ソースの扉へと通じるドアを開けた。それに気付いたネオはスミスたちを蹴散らし、ドアの中へと入る。その瞬間キー・メイカーはドアを閉じたが、スミスたちの銃弾に倒れてしまう。

【マトリックス リローデッド 第88段落】  ドアの中、瀕死のキー・メイカーはモーフィアスに帰るドアを示し、ネオにソースに通じるドアの鍵を渡した。自分の目的を達成したキー・メイカーは命尽きる。ネオは夢で見知っている光のドアへと進んだ。ドアを開け、光に包まれるネオ。

【マトリックス リローデッド 第89段落】  そこは沢山のモニターが壁を埋め尽くす部屋。ネオを待っていたのは、アーキテクト〔設計者〕(ヘルムート・バカイティス:『 マトリックス レボリューションズ (2003) THE MATRIX REVOLUTIONS 』等)。アーキテクトはその名前が示す通りにマトリックスを作ったプログラムだ。だからマトリックスの父である彼の風貌は厳格で知的なオジ様。ネオはそんな彼に自分がここへ導かれた理由を訊いた。ネオは人間だが、マトリックスの中では変則的なアノマリーの産物だとアーキテクトは話す。それにメロヴィンジアンが言ったようにネオの前にも前任者がいたらしい。それも5人も。

【マトリックス リローデッド 第90段落】  マトリックスは古い。最初はうまく行かなかったが、解決策を見つけたのが、直観プログラム。それは本来人間の心理を探るプログラムだった預言者のこと。だから、預言者はマトリックスの母とも言える。解決策とは選択を与えることだが、それがシステム内部にアノマリーを引き起こした。つまり、マトリックスの被験者の 99 %はプログラムの受け入れを選択したが、1%が拒否したのだ。その拒否した人々が暮らす社会がザイオンだ。1%を放置すれば、マトリックスに大惨事が起こる可能性を増大させる。そこで、元々システムに欠陥がある現マトリックスと、ザイオンを破壊し、初期化を行なう。今度破壊すれば6度目となり、その方法も効率的になってきている。

【マトリックス リローデッド 第91段落】  そこで登場するのが救世主。救世主の役割は、ソースに戻って保持するコードを撒き、初期プログラムを書き込むこと。その後、マトリックスから女 16 人男7人を選んでザイオンを再建することだ。もし救世主がこの役割を拒否すれば、破壊的な崩壊が起きてマトリックスに繋がれた人間は死に、ザイオンも消滅して全人類が死滅することになる。確かに救世主の役割は、人類を救うことだが、それは機械側のシステムの産物だったのだ。アーキテクトは言う。今問題なのはネオが全人類の滅亡に対して責任を負う覚悟があるかだ。モニターに人間たちの映像が映り、ネオの人類愛を触発させようとする。アーキテクトはネオに2つのドアを示した。右はソースへ、左はトリニティへと通じている。アーキテクトは預言者と同じように選択はもうなされていると話した。全人類を見捨てることなんてできそうもない。ネオにはトリニティの死を止められない?

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◆ここからは、結末まで書いていますので、ストーリー全体が分ります。御注意下さい。
 ATTN: This review reveals the movie content. Please don't say that I didn't say !


【マトリックス リローデッド 第92段落】  ネオの選択は、人類愛ではなく、トリニティへの愛だった。ネオは左のドアから出て行った。猶予の時間が過ぎ、ビルは爆発。ネオはスーパーマンのように猛スピードで飛び、トリニティの下へと向かった。夢の通りに銃で撃たれ、落下しているトリニティ。しかし、夢とは違うことが起こる。車に落ちるすれすれのところで、ネオがトリニティをキャッチした。

【マトリックス リローデッド 第93段落】  ネオはトリニティを仰向けに寝させ、手を彼女の身体に突っ込んで弾をとった。現実の世界でも、トリニティが死なないように、モーフィアスが彼女の腕に注射を打つ。2人の尽力の甲斐なく、トリニティは「ごめんね。」とネオに言葉を残して息を引き取ってしまう。トリニティの死を受け入れられないネオは、再び彼女の身体に手を突っ込み、生き返ることを願って心臓を触る。すると、あら、あら、不思議!トリニティが息を吹き返した。前作『 マトリックス (1999) THE MATRIX 』ではトリニティがネオを生き返らせたけど、今回は逆だ。

【マトリックス リローデッド 第94段落】  ネオは現実の世界に戻り、ネブカデネザルでモーフィアスたちに預言はウソで、救世主もマトリックスのシステムに操られていたことを告げた。預言を信じきっていたモーフィアスは、ネオの話を受け入れ難かったが、こうしてネオが戻ってきた後も戦争が終わっていない現実を見て、納得せざるを得なかった。

【マトリックス リローデッド 第95段落】  センティネルがネブカデネザルを狙ってきた。船が爆破されることを察知したネオは、皆で船から出ることを指示。船の外は空が破壊されたために暗く、地表は瓦礫で一杯だ。モーフィアスの船、ネブカデネザルは、センティネルの攻撃を受けて燃え上がった。その光景を見ながらモーフィアスが言う。” I have dreamed a dream, but now that dream is gone from me.(私は夢を見ていた。だが、その夢も消えてしまった。)”古代バビロニアの王ネブカデネザルの事が書かれたダニエル書の第2章に次のような記述がある。” I have dreamed a dream, and my spirit was troubled to know the dream. (私は夢を見ていた。その夢の意味するところを知ろうと気をもんだ。)”ここからの引用かな?それから驚いたことに、マトリックスのヴァーチャル世界ではないのに、現実の世界でもネオに超能力が備わったような‥。何とネオは追って来たセンティネルたちを手をかざすだけで倒してしまったのだ!しかし、その衝撃でネオはその場に倒れる。

【マトリックス リローデッド 第96段落】  そこへハンマー号が通りかかり、ネオたちは救出される。医務室に寝かされた昏睡状態のネオをトリニティが見守る。センティネルたちと戦うザイオンの艦隊にも大変なことが起こっていた。ロック司令官の指揮の下、成功されると思っていた計画が誰かの失敗で無残な結果に終わってしまったのだ。そのせいでザイオンは船を5隻失った。その惨状で生存者が一人だけいた。計画を失敗させた人物として怪しいその男は、今ネオの側で眠っている。ベインだ。To Be Concluded...

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【マトリックス リローデッド 哲学 第01段落】  マトリックス・シリーズは、哲学思想が多大に盛り込まれているようで、上記映画レヴューにも書いたように、ニーチェやショーペンハウアー、ドイツ哲学繋がりでカント、ヘーゲル、マルクス、ハイデガー、それにデカルトやキルケゴールなんかが盛り込まれていたりするらしい。幅広すぎる。哲学なんて難しすぎて手に負えないけど、私なりのマトリックス哲学考察を超簡単に行なってみる。ハッキリ言って、哲学者が書いた本なんて読んだことも無いけど、ヨースタイン・ゴルデル氏の『 ソフィーの世界 (1999) SOPHIE'S WORLD 』とポール・ストラザーン氏の「 90 分でわかる」シリーズを斜め読みして幅狭く挑戦!哲学にお詳しい方には、「えー、ウソだろ〜!」と思われちゃうでしょうが、まぁ、ご愛嬌ということで‥。

【マトリックス リローデッド 哲学 第02段落】  前作『 マトリックス (1999) THE MATRIX 』が定立(テーゼ)、本作『マトリックス・リローデッド』が反定立(アンチテーゼ)、次の『 マトリックス レボリューションズ (2003) THE MATRIX REVOLUTIONS 』が総合(ジンテーゼ)という風な具合に、マトリックス・シリーズは、ヘーゲル Georg Wilhelm Friedrich Hegel ( 1770-1831 :ドイツ観念論を代表する哲学者。自己を否定・外化した上でその否定をさらに否定して自己に還帰する絶対者の自己展開の過程(弁証法)を構想。論理・自然・精神の三部門からなる体系により近代市民社会の疎外的現実を思弁的に克服しようとした。全体性・普遍性を重視するその傾向は理性の狡智の思想などに現れ、反発も招いたが、青年期の著作には実存主義を先取りする着想もある。著「精神現象学」「論理学」「エンチュクロペディー」ほか。)の弁証法的にストーリーが展開していっている。

【マトリックス リローデッド 哲学 第03段落】  だから『 マトリックス・リローデッド 』で、『 マトリックス 』で描かれたネオの救世主としての役割が別物になってしまったけど、次の『マトリックス・レボリューションズ』では、前の2作の要素を取り入れ、再び救世主が肯定的な存在として描かれるかなぁと思うのだけど。

【マトリックス リローデッド 哲学 第04段落】  また、映画『マトリックス・リローデッド』は哲学思想の発展も示しているような気がする。まず、アーキテクトによると、マトリックスの歴史は長い。その歴史にも世界精神(ヘーゲルの歴史哲学で、世界史において、特殊的有限的なもの〔民族精神〕を媒介として自己を段階的に実現してゆく超越的な精神。)がつらぬいている。なぜなら、マトリックスの個々のプログラムたちは、自分を意識する状態へと突き進んでいき、より大きな自己意識、つまり、マトリックス全体の意識に向かって邁進していったから。しかし、ヘーゲル的に理性的なものだけが生き延びると考えたマトリックスのプログラムだが、そうはならなかった。

【マトリックス リローデッド 哲学 第05段落】  ヘーゲル哲学に反発・影響を受けて生まれてきた哲学には、キルケゴール、ニーチェ、マルクス等の哲学がある。キルケゴール( 1813-1855 :デンマークの思想家。ヘーゲルの思弁的体系や教会的キリスト教を鋭く批判し、主体性こそ真理だとして真のキリスト者・単独者への道を追求。現代の実存哲学や弁証法神学に大きな影響を与えた。著「不安の概念」「あれかこれか」「死に至る病い」など。キェルケゴール。)にとっては、一人一人の人間には、世界精神などという代物より、主観的な事柄のほうがはるかに重要だった。本当に重要な真理は個人的なものなのだ。マトリックスのプログラムに反発し、人類愛ではなく、トリニティへの愛を取ったネオは、実存主義的だといえるだろう。

【マトリックス リローデッド 哲学 第06段落】  スミスの場合、マトリックスの支配から自由になり、ニーチェの言う「神は死んだ」状態。そうなると自分自身の行動に責任を持たなければならなくなり、また、際限のない自由を享受するために自分自身で自分の価値を作り出していかなければならない。このような状況でスミスが目指すものといったら、やっぱりニーチェの言う「超人」(ちょうじん:ニーチェ哲学の中心概念。人間を超克されるべき中間者と考え、その超克の極限に立てられる概念。権力意志により積極的に生を肯定し、キリスト教にかわり善悪の彼岸にあって民衆に命令を下す。その具体像はツァラツストラとされる。)‥?

【マトリックス リローデッド 哲学 第07段落】  次作は『 マトリックス レボリューションズ (2003) THE MATRIX REVOLUTIONS 』。レボリューション=革命(『 ベルリン、僕らの革命 (2004) DIE FETTEN JAHRE SIND VORBEI (独題) / THE EDUKATORS (欧米題) 』参照)っていうのだから、マルクス( 1818-1883 :ドイツの経済学者・哲学者・革命家。エンゲルスとともに科学的社会主義の創始者。ヘーゲルの観念的弁証法、フォイエルバッハの人間主義的唯物論を批判して弁証法的唯物論を形成。これを基礎にフランス社会主義思想の影響の下で古典派経済学を批判的に摂取、資本主義から社会主義へと至る歴史発展の法則を明らかにするマルクス主義を創唱。また、終生革命家として国際共産主義運動に尽力した。主著「資本論」)でしょう。まだ観ていないから分らないけど、題名から察するに、マトリックスからの搾取に怒る下部構造の人間たちが、上部構造の機械たちに対して階級闘争を起こすのだろう。今までも起こしているつもりだったけど、実際はマトリックスのシステムに支配された闘争だった訳だからね。でも、歴史的に鑑みて、マルクス主義は人間には合っていないみたいだから、闘争に勝利したところで一体どうなるの?また、ハーマン評議員が言っていたように、人間は機械に繋がれた存在になってしまっている。もし、機械たちに勝てたとして、次にどんな社会が待ち受けているのだろうか。

以上。
<もっと詳しく>からスペースを含まず37549字/文責:幸田幸

参考資料:「映画の森てんこ森」映画タイトル集
       http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm
      IMDb
      allcinema ONLINE
      Nostalgia.com
      CinemaClock.com大辞林(国語辞典)
      EXCEED英和辞典
      ソフィーの世界
      90分でわかるニーチェ
      90分でわかるキルケゴール
      Infoplease
      公式サイト(英語版)
       http://whatisthematrix.warnerbros.com/
■映画『 マトリックス リローデッド THE MATRIX RELOADED 』の更新記録
2003/01/15新規: ファイル作成
2003/06/16更新: ◆情報追加
2004/07/04更新: ◆リンク追加
2005/03/12更新: ◆一部テキスト追記と書式変更
2005/08/27更新: ◆データ追加
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幸田 幸
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