ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]
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ファンタスティック・フォー [超能力ユニット] (2005)
FANTASTIC FOUR
 映画『 ファンタスティック・フォー [超能力ユニット] (2005) FANTASTIC FOUR  』を紹介します。『 ファンタスティック・フォー [超能力ユニット] (2005) FANTASTIC FOUR  』は、 2005/05/04 の時点で邦題は「ファンタスティック・フォー」だけだったが、『 ファンタスティック・フォー [超能力ユニット] 』になった。

 映画『 ファンタスティック・フォー [超能力ユニット] FANTASTIC FOUR 』を以下に目次的に紹介する。
■映画『 ファンタスティック・フォー [超能力ユニット] 』のポスター、予告編および映画データ
■映画『 ファンタスティック・フォー [超能力ユニット] FANTASTIC FOUR 』の解説
 ネタばれをお好みでない方はこの解説をご覧下さい。
■映画『 ファンタスティック・フォー [超能力ユニット] FANTASTIC FOUR 』の主なスタッフ
■映画『 ファンタスティック・フォー [超能力ユニット] FANTASTIC FOUR 』の主なキャスト
■映画『 ファンタスティック・フォー [超能力ユニット] FANTASTIC FOUR 』のキャラクター達
■映画『 ファンタスティック・フォー [超能力ユニット] FANTASTIC FOUR 』のあらすじ
■映画『 ファンタスティック・フォー [超能力ユニット] FANTASTIC FOUR 』のトリビア
■映画『 ファンタスティック・フォー [超能力ユニット] FANTASTIC FOUR 』のスタッフとキャスト
■映画『 ファンタスティック・フォー [超能力ユニット] FANTASTIC FOUR 』の<もっと詳しく>
 <もっと詳しく>は映画『 ファンタスティック・フォー [超能力ユニット] 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー(あらすじとネタバレ)です。※ご注意:映画『 ファンタスティック・フォー [超能力ユニット] (2005) FANTASTIC FOUR  』の内容やネタバレがお好みでない方は読まないで下さい。
■映画『 ファンタスティック・フォー [超能力ユニット] FANTASTIC FOUR 』の更新記録

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幸の観たい度: 8つ星 
■映画『 ファンタスティック・フォー [超能力ユニット] 』のポスター、予告編および映画データ
ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]
ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]
ポスターはwww.freezedriedmovies.com/
より用させて頂きました。

Links:  Official Web Site
Trailers: 公式サイトで観られます。
上映時間 Runtime: 1:46
製作国 Country: アメリカ/ドイツ
USA / Germany
製作会社
Production Company:
20th Century Fox [us]
Marvel Enterprises [us]
1492 Pictures [us]
Constantin Film Produktion GmbH [de]
全米配給会社 Distributer: Twentieth Century Fox Film Corp. [us]
全米初公開 Release Date: 2005/07/08 予定
日本初公開 R. D. in Japan: 2005/09/17 予定
日本公開情報 : FOX
ジャンル Genre: アクション/SF/ファンタジー/アドベンチャー
Action / Sci-Fi / Fantasy / Adventure
MPAA Rating 指定: Rated PG-13 for sequences of intense action, and some suggestive content.
日本語公式サイト
http://www.foxjapan.com/movies/f4/
●スチルはnostalgia.com、予告編はcinemaclock.comより許諾をえて使用しています。
Filmography links and data courtesy of The Internet Movie Database & Nostalgia.com.
Filmography links and data courtesy of CinemaClock Canada Inc.
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■映画『 ファンタスティック・フォー [超能力ユニット] FANTASTIC FOUR 』の解説

 『 ファンタスティック・フォー [超能力ユニット] (2005) 』はマーヴェル(マーベル)・コミック社 Marvel Comics が 1961 年から発行している同名の長寿人気コミック「 ファンタスティック・フォー Fantastic Four 」の映画実写版。 1994 年にもB級映画の王者ロジャー・コーマン Roger Corman が『 ファンタスティック・フォー THE FANTASTIC FOUR 』を作ったけど、それはお蔵入りしてしまった。今回の『 ファンタスティック・フォー [超能力ユニット] (2005) 』はマーヴェル(マーベル)・コミックのスタン・リーが原作・製作総指揮・出演の三役を務めている。『 ファンタスティック・フォー [超能力ユニット] (2005) 』はスタッフも豪華で、封切される国の数が驚くほど多くて各国の公開日も近寄っているのを見ると、映画『 ファンタスティック・フォー [超能力ユニット] (2005) 』の世界中からの期待度が計り知れよう。

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■映画『 ファンタスティック・フォー [超能力ユニット] FANTASTIC FOUR 』の主なスタッフ

○『 ファンタスティック・フォー [超能力ユニット] 』の監督: ティム・ストーリー
TAXI NY (2004) TAXI

○『 ファンタスティック・フォー [超能力ユニット] 』の製作: マイケル・バーナサン
ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 (2004) HARRY POTTER AND THE PRISONER OF AZKABAN
12人のパパ (2003) CHEAPER BY THE DOZEN
ハリー・ポッターと秘密の部屋 (2002) HARRY POTTER AND THE CHAMBER OF SECRETS
ハリー・ポッターと賢者の石 (2001) HARRY POTTER AND THE SORCERER'S STONE / HARRY POTTER AND THE PHILOSOPHER'S STONE

○『 ファンタスティック・フォー [超能力ユニット] 』の製作: ベルント・アイヒンガー
バイオハザード II アポカリプス (2004) RESIDENT EVIL: APOCALYPSE
ヒトラー 最期の12日間 (2004) DER UNTERGANG (原題) / THE DOWNFALL (英題)
バイオハザード (2001) RESIDENT EVIL

○『 ファンタスティック・フォー [超能力ユニット] 』の製作: ラルフ・ウィンター
PLANET OF THE APES 猿の惑星 (2001) PLANET OF THE APES

○『 ファンタスティック・フォー [超能力ユニット] 』の原作・製作総指揮・出演: スタン・リー
ゴーストライダー (2007) GHOST RIDER
エレクトラ (2005) ELEKTRA 』
ブレイド3 (2004) BLADE: TRINITY
スパイダーマン2 (2002) SPIDER-MAN 2
パニッシャー (2004) THE PUNISHER
ハルク (2003) THE HULK
X−MEN2 (2003) X-MEN 2
デアデビル (2003) DAREDEVIL
スパイダーマン (2002) SPIDER-MAN
X−メン (2000) X-MEN 』等で製作や原案、
プリンス&プリンセス (1999) PRINCES ET PRINCESSES (原題) / PRINCES AND PRINCESSES (英題) 』で出演

○『 ファンタスティック・フォー [超能力ユニット] 』の脚本: サイモン・キンバーグ
Mr.&Mrs. スミス (2005) MR. AND MRS. SMITH
チャーリーズ・エンジェル/フルスロットル (2003) CHARLIE'S ANGELS: FULL THROTTLE

○『 ファンタスティック・フォー [超能力ユニット] 』の撮影: オリヴァー・ウッド
ボーン・スプレマシー (2004) THE BOURNE SUPREMACY
スクービー・ドゥー2 モンスター パニック (2004) SCOOBY-DOO 2: MONSTERS UNLEASHED
フォーチュン・クッキー (2003) FREAKY FRIDAY
ナショナル・セキュリティ (2003) NATIONAL SECURITY
アイ・スパイ (2002) I SPY
プルート・ナッシュ (2002) THE ADVENTURES OF PLUTO NASH
ボーン・アイデンティティー (2002) THE BOURNE IDENTITY

○『 ファンタスティック・フォー [超能力ユニット] 』の編集: ウィリアム・ホイ
アイ,ロボット (2004) I, ROBOT
ドーン・オブ・ザ・デッド (2004) DAWN OF THE DEAD
ブルドッグ (2003) A MAN APART
ボーン・コレクター (1999) THE BONE COLLECTOR
仮面の男 (1998) THE MAN IN THE IRON MASK

○『 ファンタスティック・フォー [超能力ユニット] 』の配役: ナンシー・クロッパー
Ray/レイ (2004) RAY
12人のパパ (2003) CHEAPER BY THE DOZEN

○『 ファンタスティック・フォー [超能力ユニット] 』の配役: コリーン・メイヤズ
アイ,ロボット (2004) I, ROBOT
キャットウーマン (2004) CATWOMAN
バタフライ・エフェクト (2004) THE BUTTERFLY EFFECT
リディック (2004) THE CHRONICLES OF RIDDICK
ワイルド・タウン/英雄伝説 (2004) WALKING TALL
ミラクル (2004) MIRACLE
ペイチェック 消された記憶 (2003) PAYCHECK
ワイルド・レンジ 最後の銃撃 (2003) OPEN RANGE
リジー・マグワイア・ムービー (2003) THE LIZZIE MCGUIRE MOVIE
エージェント・コーディ (2003) AGENT CODY BANKS
ウィラード (2003) WILLARD
最‘狂’絶叫計画 (2003) SCARY MOVIE 3
ブロンド・ライフ (2002) LIFE OR SOMETHING LIKE IT

○『 ファンタスティック・フォー [超能力ユニット] 』の美術: ビル・ボース
スクービー・ドゥー2 モンスター パニック (2004) SCOOBY-DOO 2: MONSTERS UNLEASHED
スクービー・ドゥー (2002) SCOOBY-DOO
スリーピー・ホロウ (1999) SLEEPY HOLLOW
ナイトメアー・ビフォア・クリスマス (1993) THE NIGHTMARE BEFORE CHRISTMAS

○『 ファンタスティック・フォー [超能力ユニット] 』の音楽: ジョン・オットマン
蝋人形の館 (2005) HOUSE OF WAX
ハイド・アンド・シーク/暗闇のかくれんぼ (2005) HIDE AND SEEK
セルラー (2004) CELLULAR
ゴシカ (2003) GOTHIKA
コール (2002) TRAPPED
スパイダー パニック! (2002) EIGHT LEGGED FREAKS
ユージュアル・サスペクツ (1995) THE USUAL SUSPECTS

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■映画『 ファンタスティック・フォー [超能力ユニット] FANTASTIC FOUR 』の主なキャスト

●ヨアン・グリフィズ as リード・リチャーズ / ミスター・ファンタスティック
キング・アーサー (2004) KING ARTHUR 』でランセロット役
タイタニック (1997) TITANIC 』で航海士役

●マイケル・チクリス as ベン・グリム /ザ・シング
千と千尋の神隠し (2001) SPIRITED AWAY 』で父親の声

●ジェシカ・アルバ as スーザン・ストーム / インビジブル・ガール
シン・シティ (2005) SIN CITY
ダンス・レボリューション (2003) HONEY
25年目のキス (1999) NEVER BEEN KISSED

●クリス・エヴァンス as ジョニー・ストーム / ヒューマントーチ
セルラー (2004) CELLULAR

●ケリー・ワシントン as Alicia Masters
Mr.&Mrs. スミス (2005) MR. AND MRS. SMITH
Ray/レイ (2004) RAY
ファイティング×ガール (2004) AGAINST THE ROPES
白いカラス (2003) THE HUMAN STAIN 』
16歳の合衆国 (2003) THE UNITED STATES OF LELAND
9デイズ (2002) BAD COMPANY

●ロレーナ・ゲイル as Old Lady
リディック (2004) THE CHRONICLES OF RIDDICK
バタフライ・エフェクト (2004) THE BUTTERFLY EFFECT
エージェント・コーディ (2003) AGENT CODY BANKS

●リン・ローレンス as Bridge cop #2
ドリームキャッチャー (2003) DREAMCATCHER
ハウス・オブ・ザ・デッド (2003) HOUSE OF THE DEAD

●パトリック・ストーナー as Patrick
アメリカン・スウィートハート (2001) AMERICA'S SWEETHEARTS

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■映画『 ファンタスティック・フォー [超能力ユニット] FANTASTIC FOUR 』のキャラクター達

 映画『 ファンタスティック・フォー [超能力ユニット] 』のオリジナルであるマーヴェル・コミックの「ファンタスティック・フォー」というのは、四人のスーパーヒーロー superheroes チームで、スタン・リーとジャック・カービーが創造したキャラクター達である。このアメコミ「ファンタスティック・フォー」は史上最長を誇るコミックだ。

 リード・リチャーズ(ヨアン・グリフィズ)はこの四人組ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]の中で「ミスター・ファンタスティック」と呼ばれ、身体を伸ばす能力がある。スーザン・ストーム(ジェシカ・アルバ)は「インビジブル・ガール」或いは「インビジブル・ウーマン」と呼ばれ、姿を見えなくすることが出来るし、他の物体を見えなくすることまで出来る。ジョニー・ストーム(クリス・エヴァンス)は「ヒューマン・トーチ」と呼ばれ、指先から炎を放つし、全身を炎で包むことも出来るので、文字通り「人間の松明(たいまつ)」だ。そしてもう一人、ベン・グリム(マイケル・チクリス)は「ザ・シング(物)」と呼ばれ、超人的なパワーを持つ岩のように頑強な体のモンスターである。

 彼らは初めからそんな特殊な力があったわけではない。リード・リチャーズは科学者で、スーザン・ストームはリード・リチャーズの恋人。ジョニー・ストームはスーザン・ストームの弟、ベン・グリムはリード・リチャーズの親友で、宇宙船のパイロットである。彼らが実験で乗った宇宙船が宇宙の放射線を浴びて、特殊なパワーが身についたのだ。それで、「ミスター・ファンタスティック」「インビジブル・ガール」「ヒューマン・トーチ」「ザ・シング(物)」というコードネームがついたわけである。

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■映画『 ファンタスティック・フォー [超能力ユニット] FANTASTIC FOUR 』のあらすじ
※本作『 ファンタスティック・フォー [超能力ユニット] 』のあらすじは、日本公開前に幸田幸が書いたものです。作成現時点で出来るだけ正確な情報を心掛けていますが、データや内容に誤りや適切でない表現があるかもしれません。どうか宜しくご了解いただきお読みくださいますようお願いいたします。本コンテンツの複写や転用等はお控えください。また、リンクやメールをいただく場合はここを必ずお読みくださいますように。映画会社や配給会社や宣伝担当会社からの情報提供はこちらをお読みください。
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 映画『 ファンタスティック・フォー [超能力ユニット] 』の舞台はニューヨークのマンハッタン Manhattan, New York City 。セントラル・パーク Central Park の両側にひときわ高い摩天楼が二つ聳え立っている。ウエストサイド Westside にはバクスター・ビル Baxter Building 、イーストサイド Eastside にはラトヴェリア・タワー Latveria Tower だ。バクスター・ビルは洒落て美しく銀色に煌く高層ビルで、片やラトヴェリア・タワーは石材と鋼鉄の奇妙な組み合わせで、摩天楼と中世の城をミックスしたような感じ。

 そのラトヴェリア・タワーはラトヴェリア産業 Latveria Industries という巨大なコングロマリットの本拠である。ラトヴェリア産業は宇宙ステーションや原子力や軍の請負契約等に携わっている。ベン・グリム(マイケル・チクリス)とリード・リチャーズ(ヨアン・グリフィズ)は恭(うやうや)しくこのラトヴェリア産業を訪問した。科学者であるリードは、科学的研究の支援を求めてそこに訪れたのだ。リードは宇宙の嵐の研究をしており、それは地球の進化の手掛かりとなるものだと考えている。リード達はラトヴェリア産業の社長ヴィクター・フォン・ドゥーム(ジュリアン・マクマホン)に面会して、希望を告げる。

 リード達は財政面で援助して欲しいのではなく、ラトヴェリア産業の所有する宇宙ステーションの使用を頼みに来たのだ。ヴィクター・フォン・ドゥーム社長はそれをよく分かっており、快諾して、二人を激励する。でも、ドゥーム社長とリードの間には大学時代の友人同士としてある確執があって、リードとしたらいい気持ちではないのだけど、科学実験の名目で依頼するわけなのでプライドはグッと我慢する。リードは宇宙ステーション使用のお返しとして、この宇宙旅行と研究で発見する新事実をラトヴェリア産業が商業面で応用するのに全面的に捧げるつもりである。

 そこに入室するのがスーザン・ストーム(ジェシカ・アルバ)で、彼女はリード・リチャーズの元カノジョ。現在はヴィクター・フォン・ドゥーム社長のもとで働いているし、ドゥーム社長とデートする間柄である。スーザンを巡ってリードとドゥーム社長の間に確執があったのだとこれで分かる。

 リード・リチャーズの親友で同行しているベン・グリムは宇宙船のパイロットで、今回しようとしている宇宙実験の際にもパイロットになるつもりだ。しかし、ドゥーム社長は実験自体には同意しているものの、パイロットは自社のパイロットを使わせたがる。それはジョニー・ストーム(クリス・エヴァンス)という男で、スーザンの弟だ。ジョニーは以前、NASA でベンの指揮の下にいたので、二人は顔を合わすと敵対心むき出しになる。これで主な登場人物ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]の四人とドゥーム社長、合計五人が紹介されたことになる。

 そしてファンタスティック・フォー [超能力ユニット](この時点では、まだそんな呼び名はついていないが)は宇宙へと旅立っていった。ドゥーム社長も同行している。そして船内では色々な性格描写やアクションが見られて展開。そんな時、激しい宇宙嵐が起こった。ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]の四人はもろに放射線を被爆し、ドゥーム社長は別のところで四人を見放したようだったけれど、自身も結局は被爆してしまった。五人はそれぞれ異なった方法で放射線を浴びた。だから違うパワーが備わったのだ。

 ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]の四人<リード、スーザン、ジョニー、ベン>は地球に戻り、軍事施設で隔離されて検疫されている。彼らの身体に何かが起こったかどうか見極めるまでじっくりと試験されている。四人は初めは全く何の異常も見受けられない。でも、ベンは一番多く放射線を浴びたので、最初に目覚めた…。一方、ドゥーム社長は四人と別行動で、緊急シャトルで地球に戻ったはずなのだが、行方不明で、死亡したと推測された。それで、仕事でもプライベートな面でも社長つきだったスーザンは、元カレのリードに乗り換える。

 ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]の面々は次第に身体の異変の徴候が出てくる。リード、スーザン、ジョニーの三人はお互いに自分に起きている反応を比べっこ。リードは身体を伸ばせるようになった。スーザンは自由自在に自分の姿を見えなくすることが出来るし、他の物体を見えなくすることまで出来るようになった。ジョニーは指先から炎を放つし、全身を炎で包むことも出来る「人間の松明(たいまつ)」になった。

 それから三人はベンの状態を見に病室に向かった。すると、病室のドアはロックされ、中から物凄い音が聞こえてくる。三人が中に入ろうとすると、ベンは壁を突き破って逃走していった。三人はベンを追って街に出ると、ベンが完全に変わってしまった姿なのを認識する。

 ベンがフィアンセのデビー(ローリー・ホールデン)に会いに行くと、そのあまりの変わりようにデビーは驚愕する。身体は二倍の大きさになって、全身がオレンジ色の岩のような表面に覆われているモンスターになってしまっているからだ。当然、デビーはそんなベンを拒否したので、ベンはモンスターになった自分を嘆いてブルックリン橋 Brooklyn Bridge で自殺しようとする。警察と軍は大騒動。ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]の残りの三人は、身についた特別パワーをここで駆使しようとはせず、友達として純粋にベンを救おうとする。そしてベンは助かった。こうしてファンタスティック・フォー [超能力ユニット]の四人の結束は固まり、ユーモアも混ぜながらファミリーのように団結していく。

 ところで、ドゥーム社長はどうなったか? 彼も宇宙嵐で放射能を浴びたから、異変が起きていた。顔が何か変になっているが初めは見せない。緑色の毛布を被って近くの町へ行き、レストランで自制心を失った行動に出た。超人的な力を暴露し、身体はウイルスのように蔓延していく奇妙な有機体の鎧(よろい)状のもので覆われている。両手からは放電することもできる。そして新聞にリード、スーザン、ジョニー、ベンのあの四人が「ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]」として大々的に取り上げられているのをみて余計に刺激された。この時点から四人はメディアに「ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]」と呼ばれるようになったのだ。

 「ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]」のリーダー格はリード・リチャーズで、「ミスター・ファンタスティック Mr. Fantastic 」。スーザンは「見えない女性」ということで、「インビジブル・ウーマン The Invisible Woman 」とか「インビジブル・ガール」。ジョニーは「人間の松明(たいまつ)」だから「ヒューマン・トーチ The Human Torch 」。ベンは超人的なパワーを持つ岩のように頑強な物体の体だから「ザ・シング The Thing 」と呼ばれるようになる。

 ドゥーム社長は目覚めて自身の異変を知ると、急に悪漢になったのだ。だからドゥーム社長というよりもドクター・ドゥーム Doctor Doom と呼ばれる。丁度、
オースティン・パワーズ ゴールドメンバー (2002) AUSTIN POWERS IN GOLDMEMBER
オースティン・パワーズ (1997) AUSTIN POWERS: INTERNATIONAL MAN OF MYSTERY 』のドクター・イーヴル Doctor Evil が「邪悪博士」のように、ドクター・ドゥームは「運命・破滅,・死の博士」ってことだ。スーパーヒーロー・チーム、ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]は、悪事を企む邪悪なドクター・ドゥームとこれから戦っていく。ドクター・ドゥームはファンタスティック・フォー [超能力ユニット]の宿敵になるのだ。また、ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]は世界の不思議な局面を探検するのに彼らの特殊パワーを使っていく。この四人組ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]は一種の家族、ファミリーで、そこが他のこういったスーパーヒーローものと異なる点だ。四人のやり取りは可笑しく、家庭的でもあるのだ。

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■映画『 ファンタスティック・フォー [超能力ユニット] FANTASTIC FOUR 』のトリビア

【ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]のトリビア その1】  監督にはスティーヴン・ソダーバーグ Steven Soderbergh (
愛の神、エロス (2004) EROS
オーシャンズ12 (2004) OCEAN'S TWELVE
エデンより彼方に (2002) FAR FROM HEAVEN
コンフェッション (2002) CONFESSIONS OF A DANGEROUS MIND 』等)

とショーン・アスティン Sean Astin (
トラブル IN ベガス (2004) ELVIS HAS LEFT THE BUILDING
50回目のファースト・キス (2004) 50 FIRST DATES / FIFTY FIRST DATES 』
ロード・オブ・ザ・リング (2001) THE LORD OF THE RINGS: THE FELLOWSHIP OF THE RING <前編>
ロード・オブ・ザ・リング (2001) THE LORD OF THE RINGS: THE FELLOWSHIP OF THE RING <後編>』等)も関心を示していた。

【ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]のトリビア その2】  リード・リチャーズ役には、当初は
ジョージ・クルーニー George Clooney (
ディボース・ショウ (2003) INTOLERABLE CRUELTY
ソラリス (2002) SOLARIS
オーシャンズ11 (2001) OCEAN'S ELEVEN
インソムニア (2002) INSOMNIA 』等)

とブレンダン・フレイザー Brendan Fraser (
ルーニー・テューンズ:バック・イン・アクション (2003) LOONEY TUNES: BACK IN ACTION
『 愛の落日 (2002) THE QUIET AMERICAN
ハムナプトラ2/黄金のピラミッド (2001) THE MUMMY RETURNS
悪いことしましョ! (2000) BEDAZZLED 』等)が挙がっていた。

【ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]のトリビア その3】  ジョニー・ストーム役には、当初は
ポール・ウォーカー Paul Walker (
NOEL ノエル (2004) NOEL
タイムライン (2003) TIMELINE
ワイルド・スピードX2 (2003) 2 FAST 2 FURIOUS 』等)が挙がっていた。

【ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]のトリビア その4】  スーザン・ストーム役には、当初は
ジュリア・スタイルズ Julia Stiles (
ボーン・スプレマシー (2004) THE BOURNE SUPREMACY
モナリザ・スマイル (2003) MONA LISA SMILE
ボーン・アイデンティティー (2002) THE BOURNE IDENTITY 』等)、

ケイト・ボスワース Kate Bosworth (
ビヨンド the シー 夢見るように歌えば〜 (2004) BEYOND THE SEA
ワンダーランド (2003) WONDERLAND
ルールズ・オブ・アトラクション (2002) THE RULES OF ATTRACTION
ブルークラッシュ (2002) BLUE CRUSH 』等)、

レイチェル・マクアダムス Rachel McAdams (
きみに読む物語 (2004) THE NOTEBOOK
ミーン・ガールズ (2004) MEAN GIRLS
ホット・チック (2002) THE HOT CHICK 』等)、

エリザベス・バンクス Elizabeth Banks (
スパイダーマン2 (2002) SPIDER-MAN 2
シービスケット (2003) SEABISCUIT
キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン (2002) CATCH ME IF YOU CAN
スパイダーマン (2002) SPIDER-MAN 』等)、

ケイディー・ストリックランド KaDee Strickland (
アナコンダ2 (2004) ANACONDAS: THE HUNT FOR THE BLOOD ORCHID
ステップフォード・ワイフ (2004) THE STEPFORD WIVES
THE JUON/呪怨 (2004) THE GRUDGE
シックス・センス (1999) THE SIXTH SENSE 』等)が候補に挙がっていた。

【ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]のトリビア その5】  そしてDr.ドゥーム役には何と、
ティム・ロビンス Tim Robbins も予定されていた!(
宇宙戦争 (2005) WAR OF THE WORLDS
ミスティック・リバー (2003) MYSTIC RIVER
ミッション・トゥ・マーズ (2000) MISSION TO MARS
ショーシャンクの空に (1994) THE SHAWSHANK REDEMPTION 』等)

【ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]のトリビア その6】  スタン・リーはこれまでにもカメオ出演をした映画は多いが、この『 ファンタスティック・フォー [超能力ユニット] 』ではコミックに登場するキャラクターを初めて演じている。親切な老いた郵便屋さんウィリー・ランプキンというキャラだ。
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【『 ファンタスティック・フォー [超能力ユニット] 』のスタッフとキャスト】
監督: ティム・ストーリー Tim Story (Directed by)
製作: アヴィ・アラッド Avi Arad (producer)
    マイケル・バーナサン Michael Barnathan (producer)
    クリス・コロンバス Chris Columbus (producer)
    ベルント・アイヒンガー Bernd Eichinger (producer)
    ラルフ・ウィンター Ralph Winter (producer)
製作総指揮: スタン・リー Stan Lee (executive producer)
原作: スタン・リー Stan Lee (comic book & characters)
    ジャック・カービー Jack Kirby (comic book & characters)
脚本: マイケル・フランス Michael France (screenplay)
    マーク・フロスト Mark Frost (screenplay)
    サイモン・キンバーグ Simon Kinberg (screenplay)
撮影: オリヴァー・ウッド Oliver Wood (Cinematography by)
編集: ウィリアム・ホイ William Hoy (Film Editing by)
配役: ナンシー・クロッパー Nancy Klopper (Casting by)
    コリーン・メイヤズ Coreen Mayrs (Casting by)
美術: ビル・ボース Bill Boes (Production Design by)
音楽: ジョン・オットマン John Ottman (Original Music by)

出演: ヨアン・グリフィズ Ioan Gruffudd as Reed Richards/Mr. Fantastic
    マイケル・チクリス Michael Chiklis as Ben Grimm/The Thing
    ジェシカ・アルバ Jessica Alba as Susan Storm/The Invisible Woman
    クリス・エヴァンス Chris Evans as Johnny Storm/The Human Torch
    ジュリアン・マクマホン Julian McMahon as Victor Von Doom/Doctor Doom
    ケリー・ワシントン Kerry Washington as Alicia Masters
    スタン・リー Stan Lee as Mailman Willy Lumpkin
    ローリー・ホールデン Laurie Holden as Debbie
    ロレーナ・ゲイル Lorena Gale as Old Lady
    コリン・ローレンス Colin Lawrence as Bridge cop #2
    パトリック・ストーナー Patrick Stoner as Patrick

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ストーリー展開の前知識やネタばれがお好みでない方は、読まないで下さい。

 映画『 ファンタスティック・フォー [超能力ユニット] (2005) FANTASTIC FOUR  』の「テキストによる未公開映画の再現」レヴューは、現在まだ書けておりません・・・。

参考資料:「映画の森てんこ森」映画タイトル集
       http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm
      IMDb
      allcinema ONLINE
      Nostalgia.com
      CinemaClock.com
      Comics2Film Fan Feed - Script Review: Fantastic Four
       http://www.comics2film.com/FanFrame.php?f_id=9772
      HulkMovie.com Message Boards - FANTASTIC FOUR Movie Script
       http://www.hulkmovie.com/vb/archive/index.php/t-3907.html
      公式サイト(英語版)
       http://www.fantasticfourmovie.com/
■映画『 ファンタスティック・フォー [超能力ユニット] 』の更新記録
2005/05/04新規: ファイル作成
2005/07/29更新: ◆タイトル変更
2005/08/26更新: ◆データ追加
2005/09/30更新: ◆データ追加
2007/02/05更新: ◆データ追加
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幸田 幸
coda_sati@hotmail.com
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