ワイルド・タウン/英雄伝説
表紙目次読む映画試写会レヴュー観たい度映画予告編エッセイ日誌試写会情報リンク集
映画人解説・レヴュー一覧表映画ゲーム思い出映画ブロードバンド(B)版旅行の森てんこ森
映画の森てんこ森■読む映画試写会■映画レヴュー
ワイルド・タウン/英雄伝説 (2004)
WALKING TALL
 映画『 ワイルド・タウン/英雄伝説 (2004) WALKING TALL 』をレヴュー紹介します。映画『 ワイルド・タウン/英雄伝説 (2004) WALKING TALL 』は 2004/04/22 の時点で邦題は分からなかったので「ウォーキング・トール」としておいたら『 ワイルド・タウン/英雄伝説 』に決まった。

 映画『 ワイルド・タウン/英雄伝説 WALKING TALL 』を以下に目次的に紹介する。
■映画『 ワイルド・タウン/英雄伝説 WALKING TALL 』のポスター、予告編および映画データ
■映画『 ワイルド・タウン/英雄伝説 WALKING TALL 』の解説
 ネタばれをお好みでない方はこの解説をご覧下さい。
■映画『 ワイルド・タウン/英雄伝説 WALKING TALL 』のリメイク脚本
■映画『 ワイルド・タウン/英雄伝説 WALKING TALL 』のスタッフとキャスト
■映画『 ワイルド・タウン/英雄伝説 WALKING TALL 』の<もっと詳しく>
 <もっと詳しく>は映画『 ワイルド・タウン/英雄伝説 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー(あらすじとネタバレ)です。※ご注意:映画『 ワイルド・タウン/英雄伝説 WALKING TALL 』の内容やネタバレがお好みでない方は読まないで下さい。
■映画『 ワイルド・タウン/英雄伝説 WALKING TALL 』の結末
■映画『 ワイルド・タウン/英雄伝説 WALKING TALL 』の更新記録

>>
「映画解説・レヴュータイトル一覧表」へ(画面の切り替え)
幸の鑑賞評価: 8つ星 
■映画『 ワイルド・タウン/英雄伝説 WALKING TALL 』のポスター、予告編および映画データ
ワイルド・タウン/英雄伝説
ワイルド・タウン/英雄伝説
Links:  Official Web Site
Trailers:  Quick Time 300k
Quick Time 56k
上映時間 Runtime: 1:26
製作国 Country: アメリカ USA
製作会社
Production Company:
Hyde Park Entertainment [us]
Mandeville Films [us]
Burke/Samples/Foster Productions [us]
WWE Films [us]
全米配給会社 Distributer: Metro-Goldwyn-Mayer (MGM)
全米初公開 Release Date: 2004/04/02
日本初公開 R. D. in Japan: 2005/05/14 予定
日本公開情報 : 日本ヘラルド映画
ジャンル Genre: アクション/ドラマ/スリラー
Action / Drama / Thriller
MPAA Rating 指定: Rated PG-13 for sequences of intense violence, sexual content, drug material and language.
日本語公式サイト
http://www.herald.co.jp/official/wild_town/index.shtml
●スチルはnostalgia.com、予告編はcinemaclock.comより許諾をえて使用しています。
Filmography links and data courtesy of The Internet Movie Database & Nostalgia.com.
Filmography links and data courtesy of CinemaClock Canada Inc.
▲TOPへ
■映画『 ワイルド・タウン/英雄伝説 WALKING TALL 』の解説

 『 ワイルド・タウン/英雄伝説 』は実話の映画化で 30 年も前に米国で大ヒットした『 ウォーキング・トール (1973) WALKING TALL (ビデオ題:ウォーキング・トール/怒りの街)』のリメイク。今回の『 ワイルド・タウン/英雄伝説 』は、
ハムナプトラ2/黄金のピラミッド (2001) THE MUMMY RETURNS
ランダウン ロッキング・ザ・アマゾン (2003) THE RUNDOWN 』
等でマッチョマンぶりを誇るザ・ロックが陸軍特殊部隊帰りの主人公を演じて大暴れ。『 ワイルド・タウン/英雄伝説 』では、悪に染まった故郷の町で脅しにも屈せず正義をとことん貫き通す点が観る者をスカッとさせてくれる。近年こんなにも勧善懲悪そのものという映画も稀(まれ)だ。

▲TOPへ

■映画『 ワイルド・タウン/英雄伝説 WALKING TALL 』のリメイク脚本

 『 ワイルド・タウン/英雄伝説 』は 1973 年の前作品を書いたモート・ブリスキン(
追跡者 (1998) U.S. MARSHALS 』や
ウィラード (2003) WILLARD 』と同題の当時のTVや映画に携わりもしている)
の脚本を元に、
リーサル・ウェポン4 (1998) LETHAL WEAPON 4
ブラック・ダイヤモンド (2003) CRADLE 2 THE GRAVE
のチャニング・ギブソンや
ニューオーリンズ・トライアル (2003) RUNAWAY JURY
のデヴィッド・レヴィーンがプロットを手直しして『 ワイルド・タウン/英雄伝説 』脚本を書き直した。
▲TOPへ
【『 ワイルド・タウン/英雄伝説 』のスタッフとキャスト】
監督: ケヴィン・ブレイ Kevin Bray (Directed by)
製作: アショク・アムリトラジ Ashok Amritraj (producer)
    ジム・バーク Jim Burke (producer)
    ルーカス・フォスター Lucas Foster (producer)
    デヴィッド・ホバーマン David Hoberman (producer)
    ビル・バナーマン Bill Bannerman (co-producer)
    マーシャンヌ・フリーズランド Marcienne Friesland (associate producer)
製作総指揮:キース・サンプルズ Keith Samples (executive producer) 
脚本: モート・ブリスキン Mort Briskin (earlier screenplay)
    デヴィッド・クラス David Klass (screenplay)
    チャニング・ギブソン Channing Gibson (screenplay)
    デヴィッド・レヴィーン David Levien (screenplay)
    ブライアン・コッペルマン Brian Koppelman (screenplay)
撮影: グレン・マクファーソン Glen MacPherson (Cinematography by)
配役: セイラ・フィン Sarah Finn (Casting by)
    ランディ・ヒラー Randi Hiller (Casting by)
音楽: グレアム・レヴェル Graeme Revell (Original Music by)
    トゥリー・アダムス Tree Adams (song)

出演: ザ・ロック The Rock as Chris Vaughn クリス・ヴォーン
    ニール・マクドノー Neal McDonough as Jay Hamilton Jr. ジェイ・ハミルトン・Jr
    ジョニー・ノックスヴィル Johnny Knoxville as Ray Templeton レイ・テンプルトン
    ジョン・ビーズリー John Beasley as Chris Vaughn Sr. クリス・ヴォーンの父
    バーバラ・ターバック Barbara Tarbuck as Connie Vaughn コニー・ヴォーン
    クリステン・ウィルソン Kristen Wilson as Michelle Vaughn ミシェル・ヴォーン
    クレオ・トーマス Khleo Thomas as Pete Vaughn ピート・ヴォーン
    アシュレイ・スコット Ashley Scott as Deni デニー
    マイケル・ボーウェン Michael Bowen as Sheriff Stan Watkins 保安官スタン・ワトキンス
    エリック・ブリカー Eric Breker as Deputy Ralston 副保安官ラルズトン
    フレッド・キーティング Fred Keating as Doctor 医師
    ケヴィン・デゥランド Kevin Durand as Booth ブース
    ライアン・ロビンズ Ryan Robbins as Travis トラヴィス
    エリック・キーンレイサイド Eric Keenleyside as Dan Stadler ダン・スタドラー
    アーロン・ダグラス Aaron Douglas as Casino Stickman カジノの男

▲TOPへ
<もっと詳しく>

ストーリー展開の前知識やネタバレがお好みでない方は、読まないで下さい。
■映画『 ワイルド・タウン/英雄伝説 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー
 私は日本公開前に字幕スーパーなしの英語で観たので、わかる範囲でレヴューします。映画データについては調査した時点と公開される時点で異なる場合があります。本作の内容については、語学力と経験・常識不足のため、間違いや勘違いや適切でない表現があるかもしれません。どうかご理解賜りますようお願いいたします。また、リンクやメールをいただく場合はここを必ずお読みくださいますように。
▲TOPへ

【ワイルド・タウン/英雄伝説 第01段落】  映画『 ワイルド・タウン/英雄伝説 (2004) WALKING TALL 』の原題にある‘ウォーク・トール walk tall ’とは、「鼻を高くする、意気揚々となる、胸を張って歩く」の意味だ。それが映画とどう関係あるのかと興味しんしんで観始める。

【ワイルド・タウン/英雄伝説 第02段落】  『 ワイルド・タウン/英雄伝説 』の始まりは、美しい山間を進むフェリーボートから。爽やかな八月だ。ここは米国北西端、カナダ国境真下に位置するワシントン州 Washington State という緑豊かな地である。フェリーはここの田舎町に到着した。「常緑樹の州 The Evergreen State 」という異名もついているほど森林に恵まれているので、ワシントン州は林業が発達している。映画『 ワイルド・タウン/英雄伝説 』ではここはワシントン州と設定されているが、この水際のシーンは隣接するカナダのブリティッシュ・コロンビア州リッチモンド Richmond, British Columbia, Canada という風光明媚な島で撮影された。リッチモンドは
ダブル・ジョパディー (1999) DOUBLE JEOPARDY
ドリームキャッチャー (2003) DREAMCATCHER
リジー・マグワイア・ムービー (2003) THE LIZZIE MCGUIRE MOVIE 』等でもロケが行なわれている。

【ワイルド・タウン/英雄伝説 第03段落】  陸軍特殊部隊で8年間任務を果たし退役して故郷に帰ってきたクリス・ヴォーン(ザ・ロック)は、フェリーから降りると先ず、以前働いていた製材所に赴く。勿論、再就職させてもらおうとしてだろう。すると、ハミルトン製材所 Hamilton Lumber Works というその製材所は閉鎖されていた。ちょうど通りかかったパトカーの保安官スタン・ワトキンス(マイケル・ボーウェン:
マグノリア (1999) MAGNOLIA
キル・ビル (2003) KILL BILL: VOLUME 1 』等に出演)は昔馴染みで、クリスは声をかけられる。この田舎町では、特殊部隊 Special Forces に入っていたということは大変な名誉であるから、保安官は同僚にも褒めちぎって紹介する。保安官によると、この製材所は三年前につぶれたそうで、今はこの町はカジノが建って、町の経済はカジノでもっていると知らされる。

【ワイルド・タウン/英雄伝説 第04段落】  田園の自宅に帰ると、驚いて歓迎してくれる家族がいた。父(ジョン・ビーズリー:
ギフト (2000) THE GIFT
トータル・フィアーズ (2002) THE SUM OF ALL FEARS 』等に出演)、母(バーバラ・ターバック)、妹か姉のミシェル(クリステン・ウィルソン:『 コンフェッション (2002) CONFESSIONS OF A DANGEROUS MIND 』等に出演)、甥のピート(クレオ・トーマス:『 穴/HOLES (2003) HOLES 』等に出演)という温かい家庭だ。甥はミシェルの子だから、彼女はシングルマザーかな。ミシェルは警察官をしている。ピート少年は何年も会っていなかった叔父クリスに態度がちょっとぎこちない。「本当に人を殺したの?」なんて質問する。

【ワイルド・タウン/英雄伝説 第05段落】  早速、旧友がクリスを訪ねてきた。レイ・テンプルトン(ジョニー・ノックスヴィル:『 デュース・ワイルド (2002) DEUCES WILD 』等に出演)という気のよさそうな男で、この映画の最後まで明るくコミカルな役に徹して登場する。この町の製材所が閉鎖してからシアトル Seattle (ワシントン州の大都市:イチロー選手がいるところ)に出て行き、ミュージシャンになったりドラッグにはまったりという暮らしを経て、今は故郷に戻っているという。古そうなキャンピングカーに乗っている。

【ワイルド・タウン/英雄伝説 第06段落】  それと対照的に羽振りのよさそうな男もやって来た。高校の同級生ジェイ・ハミルトン・ジュニア(ニール・マクドノー:
マイノリティ・リポート (2002) MINORITY REPORT
タイムライン (2003) TIMELINE 』等に出演)で、親が経営していたハミルトン製材所を閉めて、町のメインストリートにけばけばしいカジノを建てた張本人である。仲間も引き連れてきており、緑が目に沁みる草地で皆でフットボールを普段着ですることになった。大汗をかいて運動したが、ジェイ・ハミルトン側の男に鋭いタックルを受けてクリスとレイのサイドは負けてしまう。このシーンは、ジェイ・ハミルトンが手口が汚いということを暗に示していると思った。

【ワイルド・タウン/英雄伝説 第07段落】  クリスは、この遊び試合を観戦している少年達が大麻だろうかドラッグの一種を吸っているのを目撃する。家の甥のピートもその仲間のようなので、クリスは辛口の言葉を少年にかけて諌(いさ)める。それに、かつてはのどかで平和だったこの町は、帰郷してみると昔と丸っきり変わっているのだ。アダルト本の店が並び、売春婦が町にたむろし、子供にドラッグを売っている。その中心はストリップ店も兼ねたカジノである。そのオーナーであるジェイ・ハミルトンは、フットボールをした帰り際にクリスに声をかける。今夜、暇ならウチの店に来ないかい。いい女もたくさんいるし、酒をおごるから、と。深く考えるまでもなく、クリスは同意した。

【ワイルド・タウン/英雄伝説 第08段落】  夜、カジノに旧友達と繰り出していくと、中はスロットマシン等が所狭しと並び、いかがわしい風体の女性達がたくさんいる。VIPルームに案内されて、一人の女性の妖しいダンスを見せられると、それは何と、クリスの高校時代のガールフレンド、デニー(アシュレイ・スコット:『 S.W.A.T. (2003) S.W.A.T. 』等に出演)だった。素朴で普通の女の子だった筈のデニーがカジノでこんな姿で働くようになったことはクリスは耐えがたく、またデニーにとっても知られてバツが悪かった。高慢な元同級生ジェイ・ハミルトンがデニーを雇っている事実にも、クリスは気が滅入った。

【ワイルド・タウン/英雄伝説 第09段落】  このくらいならクリスは激怒しなかったのだが、サイコロを使うゲームでイカサマを見つけて指摘すると、カジノの暴力団のような警備員達が刃向かって乱闘となる。この役は
バタフライ・エフェクト (2004) THE BUTTERFLY EFFECT
スクービー・ドゥー2 モンスター パニック (2004) SCOOBY-DOO 2: MONSTERS UNLEASHED 』のケヴィン・デゥランド、
ペイチェック 消された記憶 (2003) PAYCHECK 』のライアン・ロビンズ、
エージェント・コーディ (2003) AGENT CODY BANKS 』のエリック・キーンレイサイド、
X−MEN2 (2003) X-MEN 2
アイ,ロボット (2004) I, ROBOT
キャットウーマン (2004) CATWOMAN 』のアーロン・ダグラスらであろうか。

【ワイルド・タウン/英雄伝説 第10段落】  特殊部隊あがりのクリスは、この格闘で、殴る蹴るのプロの技を見せ付けて叩きのめすのだが、遂に大勢に押さえつけられてしまう。テキは、卑怯にも鋭い刃物でクリスの胸を幾筋も切り裂いたのだ。そして首に吊っていた特殊部隊のペンダントを見て、こいつ特殊部隊だったのか、と憎らしげに言い放つと、そのペンダントを千切って自分のものにしてしまった。重傷を負わされたクリスは大雨の中、橋に捨てられ、通りかかったトラックに寸でのところで轢かれるところだった。

【ワイルド・タウン/英雄伝説 第11段落】  病院に運ばれたクリスを、両親、妹のミシェル、親友レイたちが駆けつけて心配する。医師(フレッド・キーティング:
サンタクロース・リターンズ! クリスマス危機一髪 (2002) THE SANTA CLAUSE 2: THE MRS. CLAUSE
ザ・コア (2003) THE CORE
ミラクル (2004) MIRACLE 』) 等に出演)と保安官達は、いったい誰がこんなことをしたのだろうと言うには言うが、警察は本気で事件を捜査しようとしない。なぜなら、この町で一番権力を持っているのはカジノのオーナー、ジェイ・ハミルトンで、警察はその傘下にあるからだ。

【ワイルド・タウン/英雄伝説 第12段落】  暫くして退院したクリスは、自宅で身体のトレーニングを始める。そして黒のピックアップに乗って、父と町の中心街まで買出しに。材木が根っから好きなクリスは角材も何本も買い込んだ。これで自宅で家具をこしらえて当座の仕事にしようと思っている。そこへカジノのオーナー、ジェイ・ハミルトンが訪れたので、クリスは(先日の暴力は)お前の部下達がやったのだ、と怒りをぶつける。ジェイ・ハミルトンは、クリスを自分のカジノの警備主任にしようと言ったり、ぶ厚い札束をクリスに渡そうとしたりして、事件をうやむやに葬ろうとしたが、クリスは断固として拒否した。

【ワイルド・タウン/英雄伝説 第13段落】  こんな嫌なことが多い中、嬉しいことがある。カジノのダンサーになっているデニーが現場に置き忘れたジャケットを届けてくれたのだ。ほんの少しの間だけど二人きりで庭を歩いて語り合うと、昔の素直な仲のよい二人に戻れてほのぼのする。そんな時、甥のピートが病院に運ばれるという出来事が起こる。吸ったことのない覚醒剤のためだった。連れの少年に問いただすと、覚醒剤の売人はカジノの警備員だと分かった。カジノのイカサマや売春だけでなく、ドラッグを子供にまで売るというジェイ・ハミルトンに、クリスは怒りが爆発する。

【ワイルド・タウン/英雄伝説 第14段落】  自宅に急行すると、父の戒めも聞かずに、ショットガンを車に積む。そしてカジノに乗りつけ、ちょっと考えて、ショットガンでなくて、車に載せてあった‘角材’を一本握ってカジノに独り突入するクリス。その角材はフォーバイフォー(断面4×4インチ/約 10 cm 強)で長さ4フィート(約 121 cm 強)のゴッツイ間柱(まばしら)となるものである。黙って侵入すると、所かまわず角材でカジノの諸マシンや装置をぶち壊しにかかる。娼婦たちは悲鳴を上げて逃げ惑い、カジノのボディガードや警備員たちは応戦に必死となる。一人ずつ角材で殴って骨折させ、奪われた特殊部隊のペンダントも奪い返した。階上の社長室の一面ガラスを叩き割って、ジェイ・ハミルトンとクリスは睨み合い。これでもう二人の関係は変わってしまったとうそぶくジェイ・ハミルトン。

【ワイルド・タウン/英雄伝説 第15段落】  ところで、ある程度実話に基づいているが、オリジナルの『 ウォーキング・トール (1973) WALKING TALL (ビデオ題:ウォーキング・トール/怒りの街)』と今回の『 ワイルド・タウン/英雄伝説 (2004) WALKING TALL 』では多少異なっている事があるので、分かった限りで挙げてみよう。
(1) 主人公の氏名:ビュフォード・パッサー Buford Pusser → クリス・ヴォーン Chris Vaughn
(2) 主人公の職業:プロレスラー → 特殊部隊
(3) 町を牛耳る男:荒くれ男 → 洗練された都会派若手エリートビジネスマン風
(4) 舞台:南部テネシー州マクナリー郡 McNairy County, Tennessee → 北西部ワシントン州キッツアップ郡 Kitsap County, Washington
(5) 角材の種類: ツーバイフォー(断面2×4インチ) → フォーバイフォー(断面4×4インチ)
(6) 家族構成:妻ポーリーンが殺害される → 妻子はいない
等である。因みに、(2) の主人公の職業であるが、現実にザ・ロックは元プロレスラーなので、前作のままにしたら本当すぎてしまうから意図的に変えたのかもしれない。

【ワイルド・タウン/英雄伝説 第16段落】  さて、クリスはジェイ・ハミルトン傘下の警察に逮捕され、投獄されてしまった。そして裁判。ジェイ・ハミルトンは町中に権力が行き渡っているから、安心しきって傍聴席に陣取っている。角材を凶器にして暴れまくった危険な人物、精神異常者という証言が相次ぐ中、突然、被告であるクリス・ヴォーンは裁判官に、自分で抗弁として主張したいと思います、と告げる。弁護士をその場で解雇し、自分で陪審員に語りかける。「・・・私は無実です。私はこの町で育ちました。この町では以前は人々は意気揚々と胸を張って歩いていました(‘People used to walk tall in this town.’)。カジノやドラッグや売春というものもありませんでした。・・・云々。」 この台詞に、「ウォーク・トール walk tall 」というキーワードが入っていたのだ! これで原題『 ウォーキング・トール WALKING TALL 』の由来が解明できてちょっぴり嬉しかった私。

【ワイルド・タウン/英雄伝説 第17段落】  カジノが出来てからどんなに町がすさんで、おまけに青少年にも悪影響を与えているかという旨を陪審員に誠実に語るクリスに、陪審員たちは聞き入っていた。そして、この件を終わりにして欲しい、私は保安官に立候補して、選出されたら、この町をつくり直す所存です、と堂々と表明するのだ。感慨無量の陪審員の評決は「無罪」。悪事を働く奴は罰して、二度と再びさせないからな、とクリスは睨みを利かせ、証拠物件として取り上げられていたあの角材も取り戻して意気揚々と法廷を去る。なお、ロケーションは、ブリティッシュ・コロンビア州リッチモンドの他は、やはりカナダの同州バンクーバー Vancouver (
セブン・イヤーズ・イン・チベット (1997) SEVEN YEARS IN TIBET
タイタニック (1997) TITANIC
スパイ・ゲーム (2001) SPY GAME
ゴーストシップ (2002) GHOST SHIP
ブロンド・ライフ (2002) LIFE OR SOMETHING LIKE IT 』ら 1050 もの作品のロケ地)
で行なわれている。

【ワイルド・タウン/英雄伝説 第18段落】  クリス・ヴォーンは選挙にも勝って、保安官に就任した。従来の副保安官(エリック・ブリカー:『 バリスティック (2002) BALLISTIC: ECKS VS. SEVER 』等に出演)たちも一掃して、クリスの右腕には親友レイ・テンプルトンを起用した。キッツアップ郡 Kitsap County 保安官 Sheriff と書かれた新車も用意されると、例の角材も載せる。早速の仕事は、ドラッグ・ディーラーの逮捕だった。クリスは保安官オフィスにその男を留置するが、ボスであるジェイ・ハミルトンの反逆が気がかりであるので、今夜、自宅には副保安官レイ・テンプルトンに詰めて家族を護ってくれるように頼んだ。

【ワイルド・タウン/英雄伝説 第19段落】  その夜九時半、ガールフレンドのデニーが、ストリッパーダンスの仕事は辞めたと微笑みながらお弁当を持ってきてくれた。二人は抱き合い、(ブラインド一枚隔てた留置所に男を拘置しているにも拘わらず!)結ばれるのであった。そして早朝、ボスのジェイ・ハミルトンの合図を皮切りに、保安官事務所のすぐ外のクリスの車が爆破される。数人の男達がショットガンをガンガン撃ってくる。二人仲良く眠っていたクリスとデニーは叩き起こされ、クリスは反撃に出る。昨日までは角材で通してきたが、こうなったらショットガンを手にするのだ。この腕前も特殊部隊で鍛えられている。相当激しい銃撃戦で、事務所内部は崩壊し、留置所内の男も撃たれて絶命した。ハードボイルドな場面の割りに笑ってしまうのは、デニーが上半身、真っ赤なレースのブラだけで逃げたり戦ったりする点だ。これはオマケということにしておこう。この時、クリスの自宅も同時に襲われていた。・・・

▲TOPへ

◆ここからは、結末まで書いていますので、ストーリー全体が分ります。御注意下さい。
 ATTN: This review reveals the movie content. Please don't say that I didn't say !


【ワイルド・タウン/英雄伝説 第20段落】  老いた両親、妹、甥たちはジェイ・ハミルトンの一味に痛みつけられる。ここで頑張るのが、クリスが護衛で頼んでおいた副保安官レイ・テンプルトンである。ちょっとコミカルに戦って観客の肩の緊張を和らげてくれる働きをするレイだ。クリスが駆けつけて、レイと共に危機一髪となった時、犯人をクリスの父が撃ち殺した。厳格で静寂な常識ある人物として描かれてきた父親も、こういう場合は銃を使用するのだ。これは拍手ものなのだが、考えてみたらやはりアメリカ映画だなと慄(おのの)いた。なぜって、銃の所持と使用を賛美しているのだから。また、別の面だが、甥のピートは叔父クリスを全面的に信頼する態度に変わって、心と言動の進歩を表している。

【ワイルド・タウン/英雄伝説 第21段落】  ラストに近づいてきた。クリスはジェイ・ハミルトンのドラッグ調合所に侵入していく。麻薬ってどんな臭いなのかな、クリスは鼻を辛そうにしている。ジェイは昔やったかくれんぼを思い出すとか言って姿を現し、そのスキに床を抜いてクリスを階下へ落下させる。そして乱闘になり、二人ともどんどん下に落ちて行った。屋外に出てまた取っ組み合い。斧を手にしたジェイ・ハミルトンに、素手のクリス。ジェイに最後に痛手を負わせたのは、クリスの持った木の枝だった。俺の町だ。逮捕する。・・・明るい日光の下、相棒レイと公務に励む保安官クリス・ヴォーンが向こうに見えるのは、景気よく煙を出している製材所である。背景に見える山が美しい。こうしてキッツアップ郡のこの町は8年前と同じ、平和な林業の町に戻ったのである。

 『 ワイルド・タウン/英雄伝説 』の製作は、
バンディッツ (2001) BANDITS
ムーンライト・マイル (2002) MOONLIGHT MILE
女神が家(ウチ)にやってきた (2003) BRINGING DOWN THE HOUSE 』等のアショク・アムリトラジとデヴィッド・ホバーマン、
ヒューマン・キャッチャー (2003) JEEPERS CREEPERS 2
『 マイ・ボディガード (2004) MAN ON FIRE 』等のルーカス・フォスター、
マディソン郡の橋 (1995) THE BRIDGES OF MADISON COUNTY
ハルク (2003) THE HULK 』等のビル・バナーマンである。

 『 ワイルド・タウン/英雄伝説 』配役は
M:I−2 (2000) MISSION: IMPOSSIBLE 2 / M:I-2
ブルークラッシュ (2002) BLUE CRUSH
ターミネーター3 (2003) TERMINATOR 3: RISE OF THE MACHINES
タイムライン (2003) TIMELINE
トルク (2004) TORQUE 』等のセイラ・フィンと
GO!GO!L.A. (1998) L.A. WITHOUT A MAP 』
イン・ザ・ベッドルーム (2001) IN THE BEDROOM
S.W.A.T. (2003) S.W.A.T. 』等のランディ・ヒラーのコンビで。

 『 ワイルド・タウン/英雄伝説 』の撮影は
ロミオ・マスト・ダイ (2000) ROMEO MUST DIE 』等のグレン・マクファーソン。
音楽のグレアム・レヴェルは
交渉人 (1998) THE NEGOTIATOR
マーシャル・ロー (1998) THE SIEGE
ビロウ (2002) BELOW
デアデビル (2003) DAREDEVIL
フレディVSジェイソン (2003) FREDDY VS. JASON
タイムリミット (2003) OUT OF TIME
リディック (2004) THE CHRONICLES OF RIDDICK 』、
作曲トゥリー・アダムスも
ボブ・クレイン 快楽を知ったTVスター (2002) AUTO FOCUS
ドーン・オブ・ザ・デッド (2004) DAWN OF THE DEAD 』と、スタッフはエンターテインメント系作品で手腕を発揮しているメンバーが揃っている。

以上。
<もっと詳しく>からスペースを含まず8282文字/文責:幸田幸

参考資料:「映画の森てんこ森」映画タイトル集
       http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm
      IMDb
      allcinema ONLINE
      Nostalgia.com
      CinemaClock.com
      公式サイト(英語版)
       http://www.walkingtallmovie.com/home.html

いつも参考にしておりますallcinema ONLINE さんには、2004年04月22日の時点で[ データ ]及び[ 解説 ]は出ていませんので、これをアップしました。Thanks to allcinema ONLINE.
■映画『 ワイルド・タウン/英雄伝説 』の更新記録
2004/04/22新規: ファイル作成
2004/07/09更新: ◆テキスト一部とリンクおよびファイル書式
2004/12/13更新: ◆一部テキスト追記と書式変更
2005/04/30更新: ◆タイトル変更
2005/10/06更新: ◆追記
▲TOPへ
幸田 幸
coda_sati@hotmail.com
「映画の森てんこ森」へ 「旅行の森てんこ森」へ
映画解説・レヴュータイトル一覧表
映画の森てんこ森 バナー03

映画の森てんこ森 coda21幸田幸 クレジット バナー01
幸のイタリア各都市情報へ
旅行の森てんこ森 バナー03
136x70
本サイトの作文、データ及び画像などのコンテンツの無断転用はお控え下さい。
貴サイトへの御掲載についてはメールにてお知らせ頂ければ幸いです。
© 2003-2005 Sachi CODA at Eigano-Mori Tenko-Mori, CODA21. All Rights Reserved.