プリンス&プリンセス
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プリンス&プリンセス (1999)
PRINCES ET PRINCESSES (原題)
PRINCES AND PRINCESSES (英題)
 映画『 プリンス&プリンセス (1999) PRINCES ET PRINCESSES (原題) / PRINCES AND PRINCESSES (英題) 』を紹介します。

 映画『 プリンス&プリンセス PRINCES AND PRINCESSES 』を以下に目次的に紹介する。
■映画『 プリンス&プリンセス PRINCES AND PRINCESSES 』のポスター、予告編および映画データ
■映画『 プリンス&プリンセス PRINCES AND PRINCESSES 』の解説
 ネタばれをお好みでない方はこの解説をご覧下さい。
■映画『 プリンス&プリンセス PRINCES AND PRINCESSES 』の主なスタッフ
■映画『 プリンス&プリンセス PRINCES AND PRINCESSES 』のあらすじ
■映画『 プリンス&プリンセス PRINCES AND PRINCESSES 』第1話
■映画『 プリンス&プリンセス PRINCES AND PRINCESSES 』第2話
■映画『 プリンス&プリンセス PRINCES AND PRINCESSES 』第3話
■映画『 プリンス&プリンセス PRINCES AND PRINCESSES 』第4話
■映画『 プリンス&プリンセス PRINCES AND PRINCESSES 』第5話
■映画『 プリンス&プリンセス PRINCES AND PRINCESSES 』第6話
■映画『 プリンス&プリンセス PRINCES AND PRINCESSES 』のプロダクション
■映画『 プリンス&プリンセス PRINCES AND PRINCESSES 』のスタッフとキャスト
■映画『 プリンス&プリンセス PRINCES AND PRINCESSES 』の<もっと詳しく>
 <もっと詳しく>は映画『 ケント 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー(あらすじとネタばれ)です。※ご注意:映画『 プリンス&プリンセス PRINCES AND PRINCESSES 』の内容やネタばれがお好みでない方は読まないで下さい。
■映画『 プリンス&プリンセス PRINCES AND PRINCESSES 』の更新記録

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幸の観たい度: 8つ星 
■映画『 プリンス&プリンセス (1999)  PRINCES AND PRINCESSES 』のポスター、予告編および映画データ
プリンス&プリンセス
プリンス&プリンセス
ポスターはhttp://www.zelluloid.de/
http://www.filmthreat.com/
および http://www.cadrage.net/
より引用・加工させて頂きました。

Trailers:  公式サイトで観られます。
上映時間 Runtime: 1:10
製作国 Country: フランス France
製作会社
Production Company:
Centre National de la Cinematographie (CNC) [fr]
La Fabrique [fr]
Le Studio Canal+ [fr]
Les Armateurs [fr]
Salud Productions
Studio O
全仏配給会社 Distributer: Gebeka Films [fr] (France)
全仏初公開 Release Date: 2000/01/26
日本初公開 R. D. in Japan: 2004/08/07 予定
日本公開情報 : ワイズポリシー=ツイン
ジャンル Genre: アニメ/ファンタジー/ファミリー
Animation / Fantasy / Family
MPAA Rating 指定: France:U / Switzerland:0 (canton of Geneva) / Switzerland:7 (canton of Vaud) / South Korea:All
日本語公式サイト
http://www.wisepolicy.com/princes_et_princesses/
●スチルはnostalgia.com、予告編はcinemaclock.comより許諾をえて使用しています。
Filmography links and data courtesy of The Internet Movie Database & Nostalgia.com.
Filmography links and data courtesy of CinemaClock Canada Inc.
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■映画『 プリンス&プリンセス PRINCES AND PRINCESSES 』の解説

 映画『 プリンス&プリンセス (1999) PRINCES ET PRINCESSES (原題) / PRINCES AND PRINCESSES (英題) 』はその題名から感じられる可愛らしいファンタジー・アニメではない。『 プリンス&プリンセス 』は『 ベルヴィル・ランデブー (2003) LES TRIPLETTES DE BELLEVILLE (原題) / THE TRIPLETS OF BELLEVILLE (英題) 』を手がけたディディエ・ビュルネールらが製作した、信じられないようにブラック・ユーモアの世界のフランスのアニメである。

 『 プリンス&プリンセス 』は、ハリウッドの可愛いアニメとは対照的な、いかにもフランス、やってくれるネ、という大人が観て苦笑しそうな独特のアニメーションだ。同じ‘プリンセス’がついても、
プリティ・プリンセス (2001). THE PRINCESS DIARIES
プリティ・プリンセス2/ロイヤル・ウェディング (2004) THE PRINCESS DIARIES 2: ROYAL ENGAGEMENT
プリンセス&ウォーリアー (2000) DER KRIEGER UND DIE KAISERIN (原題) / THE PRINCESS AND THE WARRIOR (米題) 』や、プリンセス・フィオナの
シュレック (2001) SHREK
シュレック2 (2004) SHREK 2 』等とは全然違う味だろう。

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■映画『 プリンス&プリンセス PRINCES AND PRINCESSES 』の主なスタッフ

 『 プリンス&プリンセス 』は、フランスのアニメーターで当作品の監督・脚本のミッシェル・オスロが、何と十年もかけて構想を練って完成したもの。ミッシェル・オスロの前作品『 キリクと魔女 (1998) KIRIKOU ET LA SORCIERE / KIRIKOU AND THE SORCERESS 』がアフリカを舞台にした珍しいタイプのアニメなのと同様、この『 プリンス&プリンセス 』も単なる幼稚なお伽の世界の話ではない。『 プリンス&プリンセス 』は時空を色々飛んで、バラエティに富んだ国と時代が舞台になって、なかなかエキゾチックなつくりだ。影絵か切り絵の手法を使って、非常に繊細な美しさがある。音響は、『 ベルヴィル・ランデブー 』や『 ル・ディヴォース/パリに恋して (2003) LE DIVORCE 』に携わったアレック・グースが担当している。

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■映画『 プリンス&プリンセス PRINCES AND PRINCESSES 』のあらすじ
※本作『 プリンス&プリンセス 』のあらすじは、日本公開前に幸田幸が書いたものです。作成現時点で出来るだけ正確な情報を心掛けていますが、データや内容に誤りや適切でない表現があるかもしれません。どうか宜しくご了解いただきお読みくださいますようお願いいたします。本コンテンツの複写や転用等はお控えください。また、リンクやメールをいただく場合はここを必ずお読みくださいますように。映画会社や配給会社や宣伝担当会社からの情報提供はこちらをお読みください。
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 さて、映画『 プリンス&プリンセス 』のストーリー。
 『 プリンス&プリンセス 』は六話あり、上映時間 70 分というから、一話が 12 分弱ずつということだろう。一話一話が密度の濃いエピソードになりそうだ。エジプトのファラオの時代から、中世、日本の 19 世紀、果ては近未来までと、各お話は様々な時代で場所も奇想天外に変容していく。各お話の関連性はない。これは、二人の子供と一人の大人が暗いスタジオに座って議論して何か変わった話を想像・創造し、それをアニメーションにしていくという方式がとられている。そのいずれのお話にも、プリンスかプリンセスどちらか、女王や王様、或いはプリンス&プリンセス両方ともが登場人物になる、ということだけは一貫している。だから映画には『 プリンス&プリンセス 』とタイトルがつけられているのだろう。では『 プリンス&プリンセス 』の六話を紹介すると・・・

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■映画『 プリンス&プリンセス PRINCES AND PRINCESSES 』第1話

【プリンセスとダイアモンド La Princesse des diamants / The Princess of Diamonds 】
 (直訳:ダイアモンドのお姫様) 野原に二人のプリンスが魔法にかけられたプリンセスを救いにやってくると、その野原はダイアモンドが散らばっていると聞かされる。プリンセスは、草の中に散らばっているダイアモンド全部( 111 個らしい)を拾ってネックレスを作ってくれるように言う。しかし、砂時計の時間内にできなければプリンスは「蟻(アリ)」に変身させられてしまうという難題。さてプリンスはその挑戦にどうするか。

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■映画『 プリンス&プリンセス PRINCES AND PRINCESSES 』第2話

【少年といちじく Le Garcon des figues / The Fig Boy 】
 (直訳:イチジクの少年) 古代エジプトで、一人の少年はイチジクの木に住んでいた。それが少年の全財産だった。少年は毎朝、美味しく熟したイチジクを一つずつ、ハトシェプスト女王に献上しに行った。女王はイチジクの果汁一杯の美味しさに大満足して、毎日少年に褒美を与えた。それを妬んだ宮殿の行政官は少年のその行為を止めさせようと企む。なお、第 18 王朝のハトシェプスト Hatshepsut は、エジプト歴史上最初の女王で、 BC 1490−1468 の話である。シルエット(影絵)はエジプトのヒエログロフ(象形文字)芸術で、ひと際美しい。

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■映画『 プリンス&プリンセス PRINCES AND PRINCESSES 』第3話

【魔女 Le Chateau de sorciere / The Sorceress 】
 (直訳:魔女の城) 中世のこと。ある王様が、魔女の城に入ることが出来た者に自分の娘(プリンセス)と結婚させてやろうという挑戦を申し出た。しかし、魔女は、挑戦者たちを出し抜く装置を作り出して対抗する。

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■映画『 プリンス&プリンセス PRINCES AND PRINCESSES 』第4話

【泥棒と老婆 Le Manteau de la Vieille dame / The Old Lady's Coat 】
 (直訳:老女のマント) 19 世紀初頭の日本である。おい子という老女が燦然たる新品のマント(上着・肩掛け)を貰った。泥棒がそれを狙って、家まで背負ってあげるふりをしてマントを盗もうとする。けれども老女の力は泥棒よりも優れており、逆に泥棒を懲らしめて痛い目に。葛飾北斎(1760−1849)や喜多川歌麿(きたがわ うたまろ)(1753−1806)、それに小泉八雲の「耳なし芳一」等の怪談にも大いに影響されているらしい。ただし、この話にプリンスやプリンセスはどう関係あるのか不明。

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■映画『 プリンス&プリンセス PRINCES AND PRINCESSES 』第5話

【冷酷なプリンセス La Reine cruelle et le montreur de fabulo / The Cruel Queen and the Fabulo Trainer 】
 (直訳:冷酷な女王とウタドリのトレーナー) 死の光線 death ray なんかが使われている未来が舞台。ある女王は、自分を求婚しにくる者を、全知の死の光線で見つけては殺すという冷酷極まりないことを行使している。日没までにその死の光線で殺せなければ結婚OKだというチャレンジを出すと、ウタドリという美しくさえずる鳥のトレーナーがその挑戦を受ける。

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■映画『 プリンス&プリンセス PRINCES AND PRINCESSES 』第6話

【プリンス&プリンセス Prince et princesse / Princes and Princesses 】
 (直訳:プリンスとプリンセス) 婚約中の王子様とお姫様が初めてのキスをする。すると、一方が小動物に変身してしまう。またキスすると、今度は相手がまた別の小動物に変身。こうして、元の人間の姿に戻るまでにたくさんの種類の動物に変身するという。日本配給会社のワイズポリシー=ツインによると、ヒキガエルやナメクジに変身するそうだ。・・・こういう六話の間に一度、一分間の休憩があって、観客にそれまで観たことのおさらいをさせるようになっている。

 『 プリンス&プリンセス 』の影絵のスクリーンは観客を大いに魅了するだろう。

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■映画『 プリンス&プリンセス PRINCES AND PRINCESSES 』のプロダクション

 この『 プリンス&プリンセス 』のフランスの製作会社のサントル・ナショナール社は
カミーユ・クローデル (1988) CAMILLE CLAUDEL
ありふれた愛のおはなし (1999) RIEN A FAIRE (原題) / EMPTY DAYS (英題)
ロゼッタ (1999) ROSETTA
ハリー、見知らぬ友人 (2000) WITH A FRIEND LIKE HARRY (米題) / HARRY IS HERE TO HELP (米題) / HARRY, UN AMI QUI VOUS VEUT DU BIEN (仏題)
犯罪の風景 (2000) SCENE DE CRIMES (原題) / CRIME SCENES (英題)
ヴィドック (2001) VIDOCQ
8人の女たち (2002) 8 FEMMES (原題) / 8 WOMEN (英題)
ブラウン夫人の秘めごと (仮題) (2002) 24 HEURES DE LA VIE D'UNE FEMME (原題) / 24 HOURS IN THE LIFE OF A WOMAN (英題)
イン・マイ・スキン (2002) DANS MA PEAU (原題) / IN MY SKIN (英題)
ミッション・クレオパトラ (2002) ASTERIX & OBELIX: MISSION CLEOPATRE (原題) / ASTERIX & OBELIX: MISSION CLEOPATRA (米題)
Mの物語 (2003) HISTOIRE DE MARIE ET JULIEN (原題) / THE STORY OF MARIE AND JULIEN (英題)
みなさん、さようなら (2003) LES INVASIONS BARBARES (原題) / THE BARBARIAN INVASIONS (英題)
等を製作してきているところだ。

 同じく製作会社のステュディオ・カナル社は
リトル・ダンサー (2000) BILLY ELLIOT
ブリジット・ジョーンズの日記 (2001) BRIDGET JONES'S DIARY
リトル・トム (2001) LE PETIT POUCET (原題) / TOM THUMB (英題)
女はみんな生きている (2001) CHAOS
いつか、きっと (2002) LA VIE PROMISE (原題) / GHOST RIVER (英題)
アバウト・ア・ボーイ (2002) ABOUT A BOY
イザベル・アジャーニの惑い (2002) ADOLPHE
スパニッシュ・アパートメント (2002) L'AUBERGE ESPAGNOLE (原題) / SPANISH APARTMENT (英題)
戦場のピアニスト (2002) THE PIANIST
歌え!ジャニス・ジョップリンのように (2003) JANIS ET JOHN (原題) / JANIS AND JOHN (英題)
ケイナ  (2003) KAENA LA PROPHETIE (原題) / KAENA THE PROPHECY (米題)
愛の彷徨 (仮題) (2003) ERRANCE
ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12カ月 (2004) BRIDGET JONES: THE EDGE OF REASON
等、大した実績を誇る。
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【『 プリンス&プリンセス 』のスタッフとキャスト】
監督: ミッシェル・オスロ Michel Ocelot (Directed by)
製作: ディディエ・ビュルネール Didier Brunner (producer)
    ジャン=フランソワ・ラギオニ Jean-Francois Laguionie (producer)
脚本: ミッシェル・オスロ Michel Ocelot (Writing credits)
編集: ドミニク・ルフェヴェ Dominique Lefever (Film Editing by)
    ミッシェル・ペジュ Michele Peju (Film Editing by)
    アニタ・ヴィルド Anita Vild (Film Editing by)
音楽: クリスチャン・メイル Christian Maire (Original Music by)
音響: アレック・グース Alek Goosse (Sound Department)

出演: アルレット・ミラプ Arlette Mirapeu (voice)
    フィリップ・シェシオン Philippe Cheytion (voice)
    イヴ・バルザック Yves Barsacq (voice)
    フランソワ・ヴォアザン Francois Voisin (voice)
日本語吹替版:
    原田知世(声の出演)
    松尾貴史(声の出演)

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<もっと詳しく>

ストーリー展開の前知識やネタばれがお好みでない方は、読まないで下さい。

 映画『 プリンス&プリンセス PRINCES AND PRINCESSES 』の「テキストによる未公開映画の再現」レヴューは、現在まだ書けておりません・・・。

参考資料:「映画の森てんこ森」映画タイトル集
       http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm
      IMDb
      allcinema ONLINE
      Nostalgia.com
      CinemaClock.com
      公式サイト(英語/仏語版)
       
■映画『 プリンス&プリンセス 』の更新記録
2004/07/16新規: ファイル作成
2004/12/09更新: ◆一部テキスト追記と書式変更
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幸田 幸
coda_sati@hotmail.com
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