アイ・スパイ | |||||||||||||||||||||||||||
|表紙|目次|読む映画試写会|レヴュー|観たい度映画|予告編|エッセイ|日誌|試写会情報|リンク集| | 映画人 |解説・レヴュー一覧表 |映画ゲーム |思い出映画|ブロードバンド(B)版|旅行の森てんこ森| |
|||||||||||||||||||||||||||
映画の森てんこ森■読む映画試写会■映画レヴュー | |||||||||||||||||||||||||||
アイ・スパイ (2002) | |||||||||||||||||||||||||||
I SPY | |||||||||||||||||||||||||||
映画『 アイ・スパイ (2002) I SPY 』をレヴュー紹介します。 映画『 アイ・スパイ (2002) I SPY 』を以下に目次的に紹介する。 ■映画『 アイ・スパイ (2002) I SPY 』のポスター、予告編および映画データ ■映画『 アイ・スパイ (2002) I SPY 』の解説 ネタばれをお好みでない方はこの解説をご覧下さい。 ■映画『 アイ・スパイ (2002) I SPY 』のスタッフとキャスト ■映画『 アイ・スパイ (2002) I SPY 』の<もっと詳しく> <もっと詳しく>は映画『 アイ・スパイ 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー(あらすじとネタバレ)です。※ご注意:映画『 アイ・スパイ (2002) I SPY 』の内容やネタバレがお好みでない方は読まないで下さい。 ■映画『 アイ・スパイ (2002) I SPY 』結末 ■映画『 アイ・スパイ (2002) I SPY 』の更新記録 >>「映画解説・レヴュータイトル一覧表」へ(画面の切り替え) |
|||||||||||||||||||||||||||
幸の鑑賞評価: 8つ星 | |||||||||||||||||||||||||||
■映画『 アイ・スパイ (2002) I SPY 』のポスター、予告編および映画データ | |||||||||||||||||||||||||||
アイ・スパイ
|
|
||||||||||||||||||||||||||
●スチルはnostalgia.com、予告編はcinemaclock.comより許諾をえて使用しています。 Filmography links and data courtesy of The Internet Movie Database & Nostalgia.com. Filmography links and data courtesy of CinemaClock Canada Inc. |
|||||||||||||||||||||||||||
▲TOPへ | |||||||||||||||||||||||||||
■映画『 アイ・スパイ (2002) I SPY 』の解説 映画『 アイ・スパイ (2002) I SPY 』は 1965 - 1968 のTVシリーズ「アイ・スパイ」の映画化。TVでは『 アイ・スパイ 』のケリー・ロビンソンとアレックス・スコットの役はロバート・カルプ Robert Culp とビル・コスビー Bill Cosby だったのを、この映画『 アイ・スパイ 』では、ベテランのエディ・マーフィと売れてるオーウェン・ウィルソン。『 アイ・スパイ 』で、エディはボクシングのミドル級で不敗を誇る世界チャンピオンだが、CIAのトップスパイであるオーウェンと組む羽目になり、大活躍。ハチャメチャなスリルとアクションで魅せて笑わす。オーウェン・ウィルソンもキュートに映り、いい役どころに恵まれた。 『 アイ・スパイ 』の二人の役目は、米国空軍の最新秘密戦闘機の試作品が盗まれたのを取り返すこと。及び世界的に悪名高き不法武器ディーラー、ガンダーズを捕まえること。ロケはハンガリーのブタペスト、カナダのバンクーバー、米国カリフォルニア州エル・セグンドに渉り、雪の山中の冒頭シーンと、特にブタペストの美しい街並が堪能できる。 |
|||||||||||||||||||||||||||
▲TOPへ | |||||||||||||||||||||||||||
【『 アイ・スパイ 』のスタッフとキャスト】 | |||||||||||||||||||||||||||
監督: ベティ・トーマス Betty Thomas (Directed
by) 製作: マリオ・カサール Mario Kassar (producer) ベティ・トーマス Betty Thomas (producer) ジェンノ・トッピング Jenno Topping (producer) アンドリュー・G・ヴァイナ Andrew G. Vajna (producer) ウォーレン・カー Warren Carr (co-producer) 製作総指揮: デヴィッド・R・ギンズバーグ David R. Ginsburg (executive producer) マーク・トベロフ Marc Toberoff (executive producer) ウォーレン・カー Warren Carr (executive producer) 原案: モートン・ファイン Morton S. Fine (characters) デヴィッド・フリードキン David Friedkin (characters) 脚本: デヴィッド・ロン David Ronn (screenplay) ジェイ・シェリック Jay Scherick (screenplay) コーマック・ウィバーリー Cormac Wibberley (screenplay) マリアンヌ・ウィバーリー Marianne Wibberley (screenplay) 撮影: オリヴァー・ウッド Oliver Wood (Cinematography by ) 編集: マット・フリードマン Matt Friedman (Film Editing by) ピーター・テッシュナー Peter Teschner (Film Editing by) 音楽: リチャード・ギブス Richard Gibbs (Original Music by) 配役: スーザン・テイラー・ブラウズ Susan Taylor Brouse (Casting by) リン・キャロウ Lynne Carrow (Casting by) キャシー・ドリスコール Kathy Driscoll (Casting by) フランシーヌ・マイスラー Francine Maisler (Casting by) 出演: エディ・マーフィ Eddie Murphy ケリー・ロビンソン オーウェン・ウィルソン Owen Wilson アレックス・スコット ファムケ・ヤンセン Famke Janssen レイチェル マルコム・マクダウェル Malcolm McDowell アーノルド・ガンダーズ ゲイリー・コール Gary Cole カルロス ダナ・リー Dana Lee ツー・タム ヴィヴ・リーコック Viv Leacock T.J. フィル・ルイス Phill Lewis ジェリー キース・ダラス Keith Dallas ランチボックス テイト・テイラー Tate Taylor パーシー中尉 リンダ・ボイド Lynda Boyd エドナ ビル・マンディ Bill Mondy マッキンタイア マリク・マッコール Malik McCall ケリーのパイロット エドモンド・ウォン Edmond Wong ツー・タムの ▲TOPへ |
|||||||||||||||||||||||||||
<もっと詳しく> | |||||||||||||||||||||||||||
ストーリー展開の前知識やネタバレがお好みでない方は、読まないで下さい。 |
|||||||||||||||||||||||||||
■映画『 アイ・スパイ 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー 私は日本公開前に字幕スーパーなしの英語で観たので、わかる範囲でレヴューします。映画データについては調査した時点と公開される時点で異なる場合があります。本作の内容については、語学力と経験・常識不足のため、間違いや勘違いや適切でない表現があるかもしれません。どうかご理解賜りますようお願いいたします。また、リンクやメールをいただく場合はここを必ずお読みくださいますように。 ▲TOPへ 【アイ・スパイ 第01段落】 『 アイ・スパイ (2002) I SPY 』は、初めに断っておくが、 『 M:I−2 (2000) MISSION: IMPOSSIBLE 2 』や 『 007/ダイ・アナザー・デイ (2002) DIE ANOTHER DAY 』のようにある程度シリアスなスパイものではなく、全編ずっと理屈なしにコメディだ。エディ・マーフィは前作 『 プルート・ナッシュ (2002) THE ADVENTURES OF PLUTO NASH 』であまり笑わせなかったし、機関銃トークも少なかったので、もう年齢と貫禄でコメディは卒業したのかと思ったが、健在だった。この『アイ・スパイ』は大きな口に白い歯を出して相変わらず早口で喋り捲る。『アイ・スパイ』製作総指揮は 『若草物語 (1994) LITTLE WOMEN』 『ロミオ・マスト・ダイ (2000) ROMEO MUST DIE』のウォーレン・カー。製作は 『 チャーリーズ・エンジェル (2000) CHARLIE'S ANGELS 』のジェンノ・トッピング。 【アイ・スパイ 第02段落】 エディ・マーフィは『 ビバリーヒルズ・コップ1・2・3 (1984-1994) BEVERLY HILLS COP 』『 星の王子ニューヨークへ行く (1988) COMING TO AMERICA 』 『 シュレック (2001) SHREK 』『 ショウタイム (2002) SHOWTIME 』 『 チャーリーと14人のキッズ (2003) DADDY DAY CARE 』 『 シュレック2 (2004) SHREK 2 』等、数十の作品に出演して、依然として勢いよく芸能活動している。アメリカではコマーシャルに出たことはないが、トヨタのセダンでは出演したそうだ(日本で?)。 1961 年生まれだから 41 歳。映画で製作・監督・脚本・編集・出演を一人でやって 30 歳になるまでにチャーリー・チャップリン Charlie Chaplin のようになるんだと 1985 年には決意していたそうだ。 【アイ・スパイ 第03段落】 さて映画『アイ・スパイ』を始めよう。米国空軍の最新秘密戦闘機の試作品が某国の手に渡ってしまう。雪深い下界の平地に基地が見える。そこを望遠鏡で偵察しているのがアレックス・スコット(オーウェン・ウィルソン)というCIAのトップ・エージェント。フードのついた真っ白な防寒服に身を包んだオーウェン・ウィルソンはとってもキュートに見える。フワフワのフードの中だから、よけいに色白で口の形に特徴のあるオーウェン・ウィルソンが可愛く見える(スパイなのに可愛いのだ!)。 【アイ・スパイ 第04段落】 すると、立っていた雪庇(せっぴ)が崩れ落ち、アレックスは雪崩のように雪と共に転げ落ちる。アレックスは雪深いこんな奥地なのにケータイを鳴らして観客を笑わし、米軍のパイロットを探す。チリチリリンというケータイの呼び音を頼りに、雪に頭から埋まっていた米軍パイロット(マリク・マッコール: 『 ドリームキャッチャー (2003) DREAMCATCHER 』等に出演)が見つかった。「アメリカ人のパイロットが逃走したぞ〜」と基地では大騒ぎ。アレックスは足を骨折しているパイロットを背負って雪の林を逃げる。敵はスノーモービルで追って来る。吹雪の中を、待機していたやはり真っ白なヘリコプターにやっと辿り着いたが、背中のパイロットは撃たれて死んでしまった。 【アイ・スパイ 第05段落】 舞台はガラリと変わってラス・ベガスのシーザーズ・パレス。ここでボクシングのミドル級の試合が行われようとしている。不敗を誇る世界チャンピオン、ケリー・ロビンソン(エディ・マーフィ)の自信たっぷりの勇姿に、挑戦者は押され気味。のらりくらりとしながら、ケリーは一瞬のパンチで相手をノックアウトした。さすが世界の王者だ。 『 アリ (2001) ALI 』でもウィル・スミスのボクシングのシーンが当然あったが、あれはコメディではなくて本物的だった。その後、美女達に囲まれてタトゥーを彫ってもらっているケリーにアメリカ大統領から直接の電話がかかる。「米国は君の助けを必要としている」と言って、丁度、次の試合でハンガリーのブタペストに行くケリーにミッションをしてほしいということだ。美女達は「007みたいに?」( 『 007/ワールド・イズ・ノット・イナフ (1999) THE WORLD IS NOT ENOUGH 』参照)と言ってはしゃいでいる。 【アイ・スパイ 第06段落】 ワシントンD.C.の Bureau of National Security ( NSA 国家安全保障局みたいな所?)のオペレーション・センター。ここは米国のスパイの拠点のような所。カルロス(ゲイリー・コール: 『 ギフト (2000) THE GIFT 』等に出演)というスパイはキューバから戻ったところだ。アレックス・スコットもさっきの雪国から戻って、次の秘密兵器の入ったアタッシュケースを見せられる。007の秘密兵器のような小道具をここで用意されるのだ。中でも気に入ったのは、腕時計の中に仕込まれたコンタクトレンズと耳の関係の小物。そのコンタクトレンズ一つを目に装着すると、もう一つの方を装着している人物の見えるものと同じ画像が見えると言う優れもの。耳に装着する物も、相手の言う事が離れていても聞こえると言う代物だ。これはカルロス用の方のアタッシュケースにある方が気に入ったので、係官の目を盗んでちゃっかり交換してしまった。 【アイ・スパイ 第07段落】 CIAでは、最新秘密戦闘機がどこにあるか見つけて、それを誰に売ろうとしているか見つけるミッションをアレックス・スコットにさせると話している。さらに、パートナーには軍人でなくて一般人を組ませると決めた。それがボクサーのケリー・ロビンソンだ。アレックスとケリーは、モニターを通して対面する。また、アレックスはブロンドの短髪で色白で甘ちゃん風なので、CIAでは、カルロス(もっとイカツイ感じだから)でなくて大丈夫かとも噂している。オーウェン・ウィルソンは 『 シャンハイ・ヌーン (2000) SHANGHAI NOON 』 『 ズーランダー (2001) ZOOLANDER 』 『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ (2001) THE ROYAL TENENBAUMS 』 『 シャンハイ・ナイト (2003) SHANGHAI KNIGHTS 』 『 スタスキー&ハッチ (2004) STARSKY & HUTCH 』等で観ているが、今回の役が一番気を楽に演じているようで、自然体で可愛い。 【アイ・スパイ 第08段落】 空港。ケリーはリムジンでも物凄く長いタイプの超豪華リムジンで空港に到着し、ボディガードや側近達に、アレックスのことを新しいアシスタントだと紹介するお茶目。そして鼻高々に、シークレット・ミッションをするのだと紹介する。ここからブタペストまではケリーの自家用機で飛んでいく。この自家用機は派手で、側面に< Kelly Robinson >と大きく書かれている彼の専用機だ。内部は座席がサロン風に設置されている。普通の飛行機しか見たことがないから、 『 エアフォース・ワン (1997) AIR FORCE ONE 』やこの専用機のような特殊な内部を見るのは面白い。 【アイ・スパイ 第09段落】 ケリーの専用機はブタペストに着いた。二人は早速街角で美人に出会う。レイチェル(ファムケ・ヤンセン)というこの女性が敵か味方か、それに、素人のケリーがエージェントをちゃんと出来るかどうか、ピストルの弾を偽物にしてチェックする。それが済むと、ブタペストのアジトでモニターに問題の人物を映し出す。アーノルド・ガンダーズ(マルコム・マクダウェル)という白髪の男で、この男が不法武器ディーラーなのだ。しかし、盗まれた米国の最新秘密戦闘機の秘密は、実は機体が透明に見えなくなってしまうので、ガンダーズがどこにいるのか見つけられないのだ。 【アイ・スパイ 第10段落】 レイチェル役のファムケ・ヤンセンは『 007/ゴールデンアイ (1995) GOLDENEYE 』等に出演のオランダはアムステルダム出身の女優さん。敵か味方か分からない謎の女の役にピッタリ。配役のスーザン・テイラー・ブラウズは 『 サンタクロース・リターンズ! クリスマス危機一髪 (2002) THE SANTA CLAUSE 2: THE MRS. CLAUSE 』、リン・キャロウは 『 ダブル・ジョパディー (1999)DOUBLE JEOPARDY 』、フランシーヌ・マイスラーは 『 ユージュアル・サスペクツ (1995) THE USUAL SUSPECTS 』 『 セブン・イヤーズ・イン・チベット (1997) SEVEN YEARS IN TIBET 』 『 デュエット (2000) DUETS 』 『 スパイダーマン (2002) SPIDER-MAN 』 『 レッド・ドラゴン (2002) RED DRAGON 』に携わり、力を発揮している。 【アイ・スパイ 第11段落】 アレックスとケリーはタキシード( 『 タキシード (2002) THE TUXEDO 』参照)を着て夜のブタペストの街に車で出て行く。二人ともタキシードは良く似合う。それにブタペストの街は非常に美しく、芸術的だ。ボクシング会場となる立派な館では、ドーム型屋根の真下に当たる書斎で、ガンダーズがツー・タム(ダナ・リー)という東洋系の男と例の米軍戦闘機の売買の話をしている。この二人が出て行ってから、ドームの天井からアレックスが綱で降りてきて、そこにケリーも合流して、見つかりそうになり、ドームの外側に逃走。ここからガンダーズの手下達と、アレックス・ケリー組とのチェイスが始まる。 【アイ・スパイ 第12段落】 ハンガリー情緒たっぷりに、テントのレストランとか、赤いウェイターのジャケットとか、ケーブルカー(ブタペストの王宮の丘に登る有名なもの)とか、気球に乗ったり、自動車輸送トラックに乗ったりと、大暴れ。こういうことを、緊迫する怖いスパイ映画として( 『 ボーン・アイデンティティー (2002) THE BOURNE IDENTITY 』のように)逃走するのでなくて、エディ・マーフィとオーウェン・ウィルソンは歯を剥き出しに笑いながら子供のお遊びみたいにやっていくのだ。二人乗りの大型スクーターのような乗り物が珍しかった。それに乗ってチェイスを続け、路面電車が視界を遮ったのをチャンスにマンホールから地下道に潜る。 【アイ・スパイ 第13段落】 大暴れして、二人はアジトに上着なしで戻ってきた。アジトでは、レイチェルら仲間が心配して待っていた。ここで少しアクションは休んで、レイチェルの寝室でのコメディ。ケリーにけしかけられて、ケリーとアレックスは最新兵器のコンタクトレンズを一つずつ瞳につけて、アレックスはレイチェルの部屋に行かされる。そしてレイチェルの毛布をめくったり下着姿を見させて、離れた部屋にいるケリーを喜ばせたりする。大変幼稚に喜ぶケリー。スパイの道具だというのに、こういうふうに使って喜んでいるのだ。 【アイ・スパイ 第14段落】 そこに、敵の動きがあったという報告。ケリーとアレックスとレイチェルは温泉へ。ブタペストと言えば温泉だそうで、この映画は、本当にブタペスト旅情を満喫させてくれる 。ブタペストは行ったことがあるが、本当に情緒豊かな所だ。温泉といっても、サウナがあったりして、ダダッ広い。ここで爆発と銃撃戦。 『 マーシャル・ロー (1998) THE SIEGE 』でも沐浴場でイスラムの若者とデンゼル・ワシントンが撃ち合った。沐浴場や西洋の温泉は、こういう銃撃シーンの撮影に合っているのだろうか。この際、レイチェルが乗っていった筈の車は爆破されてしまった。レイチェルは死んでしまったと二人は嘆く。・・・ ▲TOPへ ◆ここからは、結末まで書いていますので、ストーリー全体が分ります。御注意下さい。 ATTN: This review reveals the movie content. Please don't say that I didn't say ! 【アイ・スパイ 第15段落】 Anrassy Sports Hall という会場でケリーのボクシング試合が始まりそうだ。チェイスをした挙句、パトカーに連行されていたケリーは時刻ギリギリに間に合った。その頃、アレックスは敵のベンツのトランクに入って、ガンダーズとツー・タムの戦闘機の売買現場まで尾行する。トランクから出ても、最新式の戦闘機は透明であるから見えないのだが、ブタペストの街にかかる名勝くさり橋の中央のアーチに目が行く。そしてこっそりとアーチに登って行くと、いましたいました! 【アイ・スパイ 第16段落】 ガンダーズがバイヤーのツー・タムにリモコン式のスイッチを押してみせると、透明だった機体が夜空に浮き出てきた。またスイッチを押せば透明になる。イグニションはカード式だ。操縦席にツー・タムの部下のパイロット(エドモンド・ウォン)が座って操作してみる。この物凄い機体に信じられない!とツー・タムは喜び、コンピュータ上で口座から口座への銀行間の送金は一瞬のうちに済む。これも 『 9デイズ (2002) BAD COMPANY 』と同じ近年の取引方法だ。数十億ドル($1= ¥120 換算で数千億円)がツー・タムから不法武器ディーラーのガンダーズの口座に渡ってしまった。 【アイ・スパイ 第17段落】 その取引現場に姿を現したアレックスは銃で脅して、そこにいる連中の銃を捨てさせる。が、次にそこに現れたのは車ごと爆破されて死んだと思われていたレイチェルだった。レイチェルはアレックスの味方と信じていたのが、CIAでもなく、ガンダーズとツー・タムの売買仲間でもなく、「漁夫の利」のつもりだ。その瞬間、機はイグニション・カードを入れられ、あと 10 分で爆発する自爆装置が入ってしまった。そして、アレックスはレイチェルにコテンコテンに殴られる。 【アイ・スパイ 第18段落】 リングで戦っているケリーの目のコンタクトレンズに、相棒アレックスを殴っているレイチェルのリアルタイムの映像が映った。それを見てレイチェルにパンチを当てようとして空を切り、ケリーのボクサー人生で初めて相手からパンチを食らう。でも、すぐ立ち直ってノックアウトで相手を倒し、勝利。すぐにアレックスの殴られているアーチに急ぐ。ケリーが現場に到着し、撃ち合いになると、CIAの別のトップスパイ、カルロスが空中から降りてきて鎮圧した。早く、機に自爆解除のコードを入れなければならない。しかしコードが不明なので、器具を爆発直前にちぎって投げつけて、セーフ。 【アイ・スパイ 第19段落】 しかし、男達がそんな戦いをしている間に、レイチェルはパスワードや数十億ドル分の送金が入っているそのブック型パソコンを抱えて逃走してしまう。あ〜あ、と言いながらも、アレックスは素人の相棒ケリーに、米軍の誇る透明になる戦闘機を見せてやる。そして、子供のように嬉しがってリモコンスイッチで機体を見せたり透明にしたりして遊んでいると、リモコンを落としてしまい、壊れてしまった。もう透明にならない。じゃ、飛んで行くか!と二人は乗って、フワーと舞い上がったと思うと、マッハ???でピューッと飛んでいった。 【アイ・スパイ 第20段落】 3時間後のモンテカルロ。テシオ嬢に化けたレイチェルが銀行に換金に来ている。でも、アレックス達が手配済みだったらしく、コンピュータには「不能」という表示が。そしてアレックスとケリーが来て女を逮捕する。この時レイチェルはクスッと笑うのだ。新聞の第一面に載っているお手柄のエージェントの写真は、何とカルロスになっているのだ!苦笑いのアレックスとケリー。こういう楽しいスパイ映画でした。 以上。 <もっと詳しく>からスペースを含まず6378文字/文責:幸田幸 参考資料:「映画の森てんこ森」映画タイトル集 http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm IMDb allcinema ONLINE Nostalgia.com CinemaClock.com 公式サイト(英語版) http://www.sonypictures.com/movies/ispy/ Los Angeles Times いつも参考にしておりますallcinema ONLINE さんには、2003年1月26日の時点で[ 解説 ]は出ていませんので、これをアップしました。Thanks to allcinema ONLINE. |
|||||||||||||||||||||||||||
■映画『 アイ・スパイ 』の更新記録 2003/01/26新規: ファイル作成 2004/07/07更新: ◆キスト一部とリンクおよびファイル書式 2004/12/28更新: ◆一部テキスト追記と書式変更 2005/10/07更新: ◆追記 |
|||||||||||||||||||||||||||
▲TOPへ | |||||||||||||||||||||||||||
幸田 幸 coda_sati@hotmail.com |
「映画の森てんこ森」へ | 「旅行の森てんこ森」へ | |||||||
映画解説・レヴュータイトル一覧表
|
幸のイタリア各都市情報へ 136x70 |
|||||||
本サイトの作文、データ及び画像などのコンテンツの無断転用はお控え下さい。 貴サイトへの御掲載についてはメールにてお知らせ頂ければ幸いです。 |
||||||||
© 2003-2005 Sachi CODA at Eigano-Mori Tenko-Mori, CODA21. All Rights Reserved. |