ルールズ・オブ・アトラクション
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ルールズ・オブ・アトラクション (2002)
THE RULES OF ATTRACTION
 映画『 ルールズ・オブ・アトラクション (2002) THE RULES OF ATTRACTION 』をレヴュー紹介します。

 映画『 ルールズ・オブ・アトラクション THE RULES OF ATTRACTION 』を以下に目次的に紹介する。
■映画『 ルールズ・オブ・アトラクション 』のポスター、予告編および映画データ
■映画『 ルールズ・オブ・アトラクション 』の解説
 ネタばれをお好みでない方はこの解説をご覧下さい。
■映画『 ルールズ・オブ・アトラクション 』の主なスタッフ
■映画『 ルールズ・オブ・アトラクション 』の視覚効果
■映画『 ルールズ・オブ・アトラクション 』のスタッフとキャスト
■映画『 ルールズ・オブ・アトラクション 』の<もっと詳しく>
 <もっと詳しく>は映画『 ルールズ・オブ・アトラクション 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー(あらすじとネタバレ)です。※ご注意:映画『 ルールズ・オブ・アトラクション (2002) THE RULES OF ATTRACTION 』の内容やネタバレがお好みでない方は読まないで下さい。
■映画『 ルールズ・オブ・アトラクション 』の結末
■映画『 ルールズ・オブ・アトラクション 』の更新記録

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幸の鑑賞評価: 7つ星 
■映画『 ルールズ・オブ・アトラクション 』のポスター、予告編および映画データ
ルールズ・オブ・アトラクション
ルールズ・オブ・アトラクション

Links:  Official Web Site
Trailers:  Quick Time3.6Mb
Quick Time8.5Mb
Quick Time18.7Mb
上映時間 Runtime: 1:48
製作国 Country: アメリカ/ドイツ USA / Germany
製作会社
Production Company:
Kingsgate Films [us]
Roger Avary Filmproduktion GmbH [de]
全米配給会社 Distributer: Lions Gate Films Inc. [ca]
全米初公開
Release Date:
2002/10/11
日本初公開
R. D. in Japan:
2003/秋 予定
日本公開情報 : ギャガ・コミュニケーションズ
ジャンル Genre: コメディ/ドラマ/ロマンス/サスペンス
Comedy / Drama / Romance / Thriller
MPAA Rating 指定: Rated R for strong sexual content, drug use, language and violent images.
日本語公式サイト
http://www.rules-jp.com
●スチルはnostalgia.com、予告編はcinemaclock.comより許諾をえて使用しています。
Filmography links and data courtesy of The Internet Movie Database & Nostalgia.com.
Filmography links and data courtesy of CinemaClock Canada Inc.
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■映画『 ルールズ・オブ・アトラクション THE RULES OF ATTRACTION 』の解説

 映画『 ルールズ・オブ・アトラクション (2002) THE RULES OF ATTRACTION 』が描くのは、目的意識のない大学生達の男女関係。フリーセックスに、ゲイに、ヴァージンに、ドラッグに、と何でもありのカレッジライフ。
ブルー・クラッシュ (2002) BLUE CRUSH 』主演で
ワンダーランド (2003) WONDERLAND 』や
ビヨンド the シー 夢見るように歌えば〜 (2004) BEYOND THE SEA 』出演のケイト・ボスワースの顔がわかる程度で、殆んど知らない新人達だった! 映画『 ルールズ・オブ・アトラクション 』に出演している俳優たちが、これからブレイクしていくのを期待しよう。

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■映画『 ルールズ・オブ・アトラクション THE RULES OF ATTRACTION 』の主なスタッフ

○『 ルールズ・オブ・アトラクション 』の監督・脚本・製作総指揮のロジャー・エイヴァリーは『 パルプ・フィクション (1994) PULP FICTION 』原案者であり、フィルムを逆回しにしたりして、ちょっとクセモノっぽい感じ。

○『 ルールズ・オブ・アトラクション 』の製作総指揮は
バッファロー'66 (1998) BUFFALO '66 』のマイケル・パセオネック、
ジェヴォーダンの獣 (2001) LE PACTE DES LOUPS(原題)/BROTHERHOOD OF THE WOLF(英題) 』のサミュエル・ハディダ、
フレイルティー/妄執 (2001) FRAILTY 』のトム・オーテンバーグ

○『 ルールズ・オブ・アトラクション 』の配役は
ドラキュラ (1992) BRAM STOKER'S DRACULA
妹の恋人 (1993) BENNY & JOON
愛しのローズマリー (2001) SHALLOW HAL 』のリック・モンゴメリー

○『 ルールズ・オブ・アトラクション 』の製作デザインは
ノボケイン 局部麻酔の罠 (2001) NOVOCAINE 』等のシャロン・シーモア

○『 ルールズ・オブ・アトラクション 』の衣装担当は
追跡者 (1998) U.S. MARSHALS
スパイ・ゲーム (2001) SPY GAME 』等のルイーズ・フログリー

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■映画『 ルールズ・オブ・アトラクション 』の視覚効果

○『 ルールズ・オブ・アトラクション 』の視覚効果は
チャーリーズ・エンジェル (2000) CHARLIE'S ANGELS
スパイダーマン (2002) SPIDER-MAN
奪還 DAKKAN アルカトラズ (2002) HALF PAST DEAD
エージェント・コーディ (2003) AGENT CODY BANKS 』のレイ・マッキンタイアJr、

○『 ルールズ・オブ・アトラクション 』の特殊効果は
サイダーハウス・ルール (1999) THE CIDER HOUSE RULES
17歳のカルテ (1999) GIRL, INTERRUPTED
ホワット・ライズ・ビニース (2000) WHAT LIES BENEATH
クリスティーナの好きなコト (2002) THE SWEETEST THING
ハッピー・フライト (2003) VIEW FROM THE TOP 』
“アイデンティティー” (2003) IDENTITY 』のロン・ボラノウスキー
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【『 ルールズ・オブ・アトラクション 』のスタッフとキャスト】
監督: ロジャー・エイヴァリー Roger Avary (Directed by)
製作: グレッグ・シャピロ Greg Shapiro (producer)
製作総指揮: ロジャー・エイヴァリー Roger Avary (executive producer)
    マーク・ブトン Marc Butan (executive producer)
    ジェームズ・ダッチ James Deutch (executive producer)
    サミュエル・ハディダ Samuel Hadida (executive producer)
    マーシャ・オグルズビー Marsha Oglesby (executive producer)
    トム・オーテンバーグ Tom Ortenberg (executive producer)
    マイケル・パセオネック Michael Paseornek (executive producer)
    ジェレミア・サミュエルズ Jeremiah Samuels (executive producer)
原作: ブレット・イーストン・エリス Bret Easton Ellis (novel The Rules of Attraction)
脚本: ロジャー・エイヴァリー Roger Avary (screenplay)
撮影: ロバート・ブリンクマン Robert Brinkmann (Cinematography by)
配役: リック・モンゴメリー Rick Montgomery (Casting by)
音楽: トム・ハイデュ Tom Hajdu (tomandandy) (Original Music by)
    ミラ・ジョヴォヴィッチ Milla Jovovich (song "The Gentleman Who Fell")
    アンディ・ミルバーン Andy Milburn (as tomandandy)
衣装: ルイーズ・フログリー Louise Frogley (Costume Design by)
製作デザイン: シャロン・シーモア Sharon Seymour (Production Design by)
視覚効果: レイ・マッキンタイアJr Ray McIntyre Jr. (Visual Effects)
特殊効果: ロン・ボラノウスキー Ron Bolanowski (Special Effects)

出演: ジェームズ・ヴァン・ダー・ビーク James Van Der Beek ショーン・ベイトマン Sean Bateman
    シャニン・ソサモン Shannyn Sossamon ローレン・ヒンデ Lauren Hynde
    イアン・サマーハルダー Ian Somerhalder ポール・デントン Paul Denton
    ケイト・ボスワース Kate Bosworth ケリー Kelly
    ジェシカ・ビール Jessica Biel ララ・ホレラン Lara Holleran
    キップ・パルデュー Kip Pardue ヴィクター・ジョンソン Victor Johnson
    トーマス・イアン・ニコラス Thomas Ian Nicholas ミッチェル・アレン Mitchell Allen
    クリフトン・コリンズ・Jr Clifton Collins Jr. ルーパート・ゲスト Rupert Guest
    ジョエル・マイケリー Joel Michaely レイモンド Raymond
    ジェイ・バルチェル Jay Baruchel ハリー Harry
    フェイ・ダナウェイ Faye Dunaway イヴ・デントン夫人 Mrs. Eve Denton
    スウージー・カーツ Swoosie Kurtz ミミ・ジェアド夫人 Mrs. Mimi Jared
    フレッド・サベッジ Fred Savage マーク Marc
    ラッセル・サムズ Russell Sams リチャード 'ディック'ジェアド Richard 'Dick' Jared
    テレサ・ウェイマン Theresa Wayman カフェテリアの配膳係 Food Service Girl
    エリック・ストルツ Eric Stoltz ランス・ローソン教授 Mr. Lance Lawson
    ポール・ウィリアムズ Paul Williams 当直医 Dr. Phibes (Waiting Room Doctor)

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<もっと詳しく>

ストーリー展開の前知識やネタバレがお好みでない方は、読まないで下さい。
■映画『 ルールズ・オブ・アトラクション 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー
 私は日本公開前に字幕スーパーなしの英語で観たので、わかる範囲でレヴューします。映画データについては調査した時点と公開される時点で異なる場合があります。本作の内容については、語学力と経験・常識不足のため、間違いや勘違いや適切でない表現があるかもしれません。どうかご理解賜りますようお願いいたします。また、リンクやメールをいただく場合はここを必ずお読みくださいますように。
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【ルールズ・オブ・アトラクション 第01段落】  1980年代中盤のアメリカ北東部、ニューイングランド New England バーモント州 Vermont 。カムデン大学 Camden College という裕福な子息が通う私立大学のキャンパスと寮が舞台。雪の降る寒いシーンもあるが、実際には、カリフォルニアという温暖な地のレッドランズ大学 University of Redlands, Redlands, California でロケされた。冒頭は The End of The World Party (世の終わりパーティ)という、大学の年の終わりの打ち上げパーティか。

【ルールズ・オブ・アトラクション 第02段落】  ここでローレン・ヒンデ(シャニン・ソサモン)という女子学生が、パーティで飲み踊り狂う学生達を見渡しながらナレーションを始める。男子学生たちの中で自分が本当に心を寄せているのはヴィクターだということ、でもヴィクターにはHする他の女の子がいる。ローレンはお酒とコカインに酔って寮の部屋に男子と入り込み、気付いたらヴィデオに撮られながら別の男子学生に犯されている。初体験だった。こんなことならヴィクターに捧げていればよかったのに・・・というショッキングな始まり。

【ルールズ・オブ・アトラクション 第03段落】  ここからフィルムは逆回しに。これがこの映画の特徴でもあり話題になっているところで、これから何度も逆回しは出てくる。散らばったビリヤード台の玉がスゥッと中心に集まってきて三角形に戻ったり、ビールのアルミの樽がザクザクの氷の中に戻って、氷が樽を冷たく抱いたり、ビールのジョッキに注がれる液体が逆流したり。

【ルールズ・オブ・アトラクション 第04段落】  BGMがこれまた騒音とリズムを与えて、ズシズシと迫ってくるディスコ音楽調。音楽は
プロフェシー (2002) THE MOTHMAN PROPHECIES 』等のトム・ハイデュとアンディ・ミルバーンのトムアンドアンディ(トマンダンディ) tomandandy 。それに、不思議に効果的にクラシック音楽も要所要所で元気よくBGで奏でられる。更に、驚いたことに、ミラ・ジョヴォヴィッチ(
ジャンヌ・ダルク (1999) THE MESSENGER: THE STORY OF JOAN OF ARC
ズーランダー (2001) ZOOLANDER
バイオハザード (2002) RESIDENT EVIL
バイオハザード II アポカリプス (2004) RESIDENT EVIL: APOCALYPSE 』等に出演)の歌も聴けるのだ。

【ルールズ・オブ・アトラクション 第05段落】  次はナレーションが男性の声に変わって、美男子ポール・デントン(イアン・サマーハルダー)。ポールの目はパーティ会場のショーン・ベイトマン(ジェームズ・ヴァン・ダー・ビーク)に注がれている。彼を想いながらも、別の男子学生と寮の部屋に入り、抱き寄せてキス。すると、俺はゲイじゃない、と相手に激怒されて部屋から放り出されるポール。ここでまた逆回り。煙草の煙も人の歩みも逆さになって、再びパーティ会場になる。

【ルールズ・オブ・アトラクション 第06段落】  ショーンはローレンが他の男と連れ立って出て行くのを眉間にしわを寄せて見届けると、ジャック・ダニエルズ Jack Daniels をがぶ飲みし、ポケットから何やら紫色の便箋を取り出して引きちぎる。そして向こうにいるブロンドの美人学生ケリー(ケイト・ボスワース:
ブルー・クラッシュ (2002) BLUE CRUSH 』の清楚な感じと大分違うイメージだ!)に近づいて、大学1回生のピーターだと適当に嘘をついて、意気投合。二人で部屋に篭り、ことに及ぶ。・・・こういう初めからどぎついタッチの映画。

【ルールズ・オブ・アトラクション 第07段落】  監督・脚本・製作総指揮のロジャー・エイヴァリーは『 パルプ・フィクション (1994) PULP FICTION 』をクエンティン・タランティーノ Quentin Tarantino (
フェティッシュ (1996) CURDLED
リトル★ニッキー (2000) LITTLE NICKY 』等)と共同原案。ロジャー・エイヴァリーはタランティーノと 1980年代 にヴィデオ店の同僚同士として知り合い、それ以降一緒に仕事をした。しかし、タランティーノの方が日の目を見たという感じ。話をするとタランティーノにオイシイ所を吸収されてしまうので、もう一緒にぶらぶらしないんだと言っているらしい。

【ルールズ・オブ・アトラクション 第08段落】  原作は映画と同タイトルのブレット・イーストン・エリスによる小説で、主人公三人(又は四人)のうちの一人ショーン・ベイトマンは、同様にブレット・イーストン・エリス原作の『 アメリカン・サイコ (2000) AMERICAN PSYCHO 』の主人公パトリック・ベイトマン Patrick Bateman の弟ということになっている。『 アメイカン・サイコ 』ではパトリック・ベイトマン役は
真夏の夜の夢 (1999) WILLIAM SHAKESPEARE'S A MIDSUMMER NIGHT'S DREAM
サラマンダー (2002) REIGN OF FIRE 』等のクリスチャン・ベイル Christian Bale が扮していた。

【ルールズ・オブ・アトラクション 第09段落】  さて、さっきのパーティ内外での三人の様々な模様が終わって、ここでやっとのこと映画のタイトルやクレジットが出てきた。行進曲の勇敢なBGMに合わせて雪のキャンパスを学生達が後ろ向きに歩いていくシーンは印象的だ。この冬景色から一転して明るい日差しの夏のキャンパスに戻る。このように、フィルムを逆回しにすることによって、主人公達の意図しなかった出来事の起こった現在から、半年ほど前にさかのぼっていくのだ。

【ルールズ・オブ・アトラクション 第10段落】  主人公の三人、ヴィクターを含めれば四人、の俳優はみんな若手で、どんな人なのか調べてみた。先ずショーン・ベイトマン役のジェームズ・ヴァン・ダー・ビークは『 ドーソンズ・クリーク (1998 〜) Dawson's Creek 』というTVシリーズの主役を獲得して俳優人生が決まった。その「クリーク」だが<〔英〕 入江, 小湾; 〔米〕 小川(EXCEED英和辞典より)>という意味で、彼のオランダ系の苗字「ヴァン・ダー・ビーク Van Der Beek 」は英語では「 from the creek 」という、出世作の題名との何という偶然よ! 趣味はギター弾きで、この映画でケイト・ボスワースと"寝る"前にもギターを爪弾いている。好きな映画は
ショーシャンクの空に (1994) THE SHAWSHANK REDEMPTION 』だそうだ。ピープル誌 People Magazine の 1998 年度「世界で最も美しい人々 50 人 the 50 most beautiful people in the world 」に選ばれているけど、幸にはそうは見えなかったなぁ…。(ファンの方、スミマセン) 笑ったら可愛いけど、長い顎がイヤに目についてしまった!

【ルールズ・オブ・アトラクション 第11段落】  ローレン・ヒンデ役のシャニン・ソサモンはフランス・ハワイ・オランダ・アイルランド・フィリピン・ドイツの混血で、チャーミングで覚えやすい顔。DJをしていて、グウィネス・パルトロウ Gwyneth Paltrow (
恋におちたシェイクスピア (1998) SHAKESPEARE IN LOVE
リプリー (1999) THE TALENTED MR. RIPLEY
デュエット (2000) DUETS
ザ・ロイヤル・テネンバウムズ (2001) THE ROYAL TENENBAUMS
愛しのローズマリー (2001) SHALLOW HAL
オースティン・パワーズ ゴールドメンバー (2002) AUSTIN POWERS IN GOLDMEMBER
抱擁 (2002) POSSESSION
ハッピー・フライト (2003) VIEW FROM THE TOP 』
シルヴィア (2003) SYLVIA
スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー (2004) SKY CAPTAIN AND THE WORLD OF TOMORROW 』等に出演)の誕生日パーティで、
ユージュアル・サスペクツ (1995) THE USUAL SUSPECTS 』の配役担当のフランシーヌ・メイズラー Francine Maisler に見出されてこの世界に。
パトリオット (2000) THE PATRIOT
サハラに舞う羽根 (2002) THE FOUR FEATHERS 』のヒース・レッジャー Heath Ledger と『 ROCK YOU![ロック・ユー!](2001) A KNIGHT'S TALE 』共演というスターダムに踊り出る。

【ルールズ・オブ・アトラクション 第12段落】  ポール・デントン役のイアン・サマーハルダーは妖しいほど綺麗だ。好みがあるかもしれないけれど、甘く濃く透明感があって、一番美しい。だからこそゲイの役なのかな。彼は早や 10 歳からモデルを始めた。そして中学・高校時代はヴェルサーチ Versace 、カルヴァン・クライン Calvin Klein 、ドルチェ・アンド・ガバンナ Dolce & Gabanna 、グッチ Gucci 等という超一流モデルをつとめた。「ゲス Guess? 」誌の表紙も飾っている。活動範囲はニューヨーク、パリ、ミラノ、ロンドン New York, Paris, Milan and London と、ファッションの都を往復しながらの暮らしだった。その後、演劇の勉強を始めて、 400 人ものエキストラの中からピカッと光って芸能関係者にスカウトされたわけ。そりゃ綺麗で目立ったのだろう。でも本人はモデルのキャリアのことをあまり話したがらないそうだ。ただの美男子だと思われたくないかららしい。実際にヨガが好きで、この映画でもちょっとヨガのシーンがある。

【ルールズ・オブ・アトラクション 第13段落】 この主役三人が三つ巴になって複雑な三角関係を作る映画なのだが、もう一人の準主役はヴィクター・ジョンソン役のキップ・パルデューだ。キップという変わった名前の由来は、本名のケヴィン・イアン・パルデュー Kevin Ian Pardue の頭文字 KIP から。この若手俳優もモデル出身。アメリカ俳優って、モデルから転じて役者になるのがこんなに多いのか。それも、世界的な企業の。パルデューの場合は、アルマーニ Armani 、ポロ Polo 、アバクロンビー & フィッチ Abercrombie & Fitch の服のモデルをしていた。俳優としては
マーシャル・ロー (1998) THE SIEGE
ボーン・コレクター (1999) THE BONE COLLECTOR
ジョンQ−最後の決断− (2002) JOHN Q
きみの帰る場所/アントワン・フィッシャー (2002) ANTWONE FISHER
『 マイ・ボディガード (2004) MAN ON FIRE
クライシス・オブ・アメリカ (2004) THE MANCHURIAN CANDIDATE 』のデンゼル・ワシントン Denzel Washington と共演できた『 タイタンズを忘れない (2000) REMEMBER THE TITANS 』でブレイクした。

【ルールズ・オブ・アトラクション 第14段落】 カムデン大学は、イイ所のお坊ちゃん、お嬢ちゃんが親元を離れて寮で暮らす教育課程の大学。何不自由しない学生達は、大きな目標も持たずに無軌道な男女関係を刺激に求めて暮らしている。その一人ショーンだが、大きな図体に似合わず案外可愛いところがあって、ポストによく届けられるラブレターを読んではニコッと嬉しそうな顔をする。これは封筒も便箋も紫色で、誰からか名前は書いていない。彼はドラッグのディーラーを陰でしており、ルーパート・ゲスト(クリフトン・コリンズ・Jr:
ラスト・キャッスル (2001) THE LAST CASTLE 』等に出演)という男に牛耳られている。お金を渡すのが遅れているために、ルーパートはショーンを暴力で脅して、早く現金を集めて来いと言う。

【ルールズ・オブ・アトラクション 第15段落】 大学生という立場なのに、キャンパスは彼がはびこらせたコカインやマリファナが蔓延。学生達は中毒症状に陥ったり、Hの時のエクスタシー増強のために吸ったりと、親元から離れてやりたい放題だ。ラリっているマーク(フレッド・サベッジ:
コンフェッション (2002) CONFESSIONS OF A DANGEROUS MIND 』等に出演)に集金に行くが、ヤクを注射して意識朦朧としている。 The Edge of the World Party (世界の端パーティ?)という屋外で大松明(たいまつ)を灯して行うパーティでは、ポールがミッチェル・アレン(トーマス・イアン・ニコラス)愛称ミッチに付きまとう。でもミッチは女子学生が誘惑して連れて行ってしまった。そこに来たショーンはポールと言葉を交わして、明日の晩にヤクを買えとか言っている。

【ルールズ・オブ・アトラクション 第16段落】 翌日、土曜日だというのにローレンは朝早く起きて、ルンルンと寮の自室から大学校舎に歩いていく。彼女はスラッとした容姿にリュック型のバッグがよく似合う。服装も、学生として珍しくジーンズでなくて、ちょっとしたブラウスにロングスカート。教室へ向かう途中、ランス・ローソン教授(エリック・ストルズ:
若草物語 (1994) LITTLE WOMEN 』等に出演)の部屋にも行って、教授の吸いかけの煙草(ヤク?)を吸う。同じ頃、ショーンも起き出して、やはり寮の自室から校舎へ。ここでスクリーンは二分されて、二人の進み具合が同時に映るようになっている。しーんとした廊下で二人は出会うことになる。初対面なのだが、お互い名前は知っている。ショーンは彼女を見送りながら、ポケットの紫色の便箋の香りをかいで微笑むのだった。このラブレターはきっと彼女からなんだ…。

【ルールズ・オブ・アトラクション 第17段落】 やはり同時刻、ポールは寮の自室で鏡に向かっている。服を取り替えひっかえして、パンツ一丁で体を写してボディのチェック。ナルシストなんだなぁ。そこに、学生のハリー(ジェイ・バルチェル)が死んだみたいだと慌てた知らせが。車でハリーを病院に運んで救急入り口から助けを求めるが、当直医(ポール・ウィリアムズ:
トータル・フィアーズ (2002) THE SUM OF ALL FEARS 』の作詞もする音楽家でもある老俳優)は平然としている。脈もないし、呼吸もしていないから死んでいるよ、てな具合に。その途端にハリーは目を開けて息も吹き返す。ドラッグのやりすぎでこうなってしまったのだ。

【ルールズ・オブ・アトラクション 第18段落】 ローレンは寮ではララ・ホレラン(ジェシカ・ビール )という女子学生がルームメイトだ。ローレンは口もきいたことのないヴィクターに憧れているヴァージン。捧げるならヴィクターに、と思っている。部屋にはヴィクターの顔写真を飾って、完全に片想いだ。ララもヴィクターが好きだけど、ローレンよりも軽率な遊び人のタイプのようである。ヴィクターは現在、ヨーロッパ旅行中で、ここにはいない。

【ルールズ・オブ・アトラクション 第19段落】 よくパーティが開かれる。今度は Pre-Saturday Night Party Party 、土曜日パーティの前のパーティってことかしら。ショーンはローレンが来ないとララから聞いて、ポールと二人で寮の部屋に。ポールは女性でも男性でもどちらもOKというゲイで、以前はローレンと少し付き合っていた。今は、このショーンのことを憧れている。でも抱きついたりという行動は起こさないで、心の中でしっとりと想っているから、ショーンは気付いていないか、気付いていても知らん振りしてあげているらしい。単にドラッグのことで会っていると捉えているのだろう。ポールはショーンにキスすることを夢想して独り燃えているが、我慢して、明日、街に行くのでバス停までバイクで乗せていってくれと頼んだ。

【ルールズ・オブ・アトラクション 第20段落】 この頃、やはりドラッグを吸ってホワーンとした顔のローレンは、夜のパーティでランス・ローソン教授に手を引かれて、教授の部屋のソファへ。この教授は女子学生をマスコットにしてイケナイ事をしているのだ。教授に扮しているエリック・ストルツは、ロジャー・エイヴァリー監督がよく使う俳優さんらしい。

【ルールズ・オブ・アトラクション 第21段落】 翌日、ショーンがバスターミナルまでバイクでポールを送ってあげると、バスに乗り込んだポールはじっとショーンを見つめている。好きなんだ…。でもストレートなショーンは、平気。腹減った、と軽食を済ませて寮に戻ると、また紫色の手紙が。「今夜こそは…」という内容だ。その頃、自室でルームメイトのララと話をしているローレン。恋するヴィクターはヨーロッパにいるので、代わりにショーンとでもちょっと付き合っておこうかという話になる。もっとも、ショーンはドラッグのディーラーをしているのだとララは教えるが、深入りするつもりはないローレンは別に構わないと思う。実際、この女子学生たちまで吸っているのだから。

【ルールズ・オブ・アトラクション 第22段落】 ポールの部屋には、ドラッグでおかしくなっているリチャード・ジェアド(ラッセル・サムズ)が来て、二人でベッドで楽しくコミカルにし始める。そこに上品でリッチそうな中年女性が二人、突然ドアを開けてしまった。二人の母親であった。ポールのお母さんイヴ・デントン夫人はあの
ボニーとクライド/俺たちに明日はない (1967) BONNIE AND CLYDE 』のフェイ・ダナウェイ。リチャードのお母さんミミ・ジェアド夫人はスウージー・カーツという女優さん。二組の親子四人でレストランで食事をするが、リチャードは「ディックと呼べ」とクダをまいて非常にラリっておかしくなっている。ディックとは勿論、隠語である。この二人の婦人の登場はストーリー展開に無関係なので、ちょっとしたカメオ出演として観たらいいらしい。

【ルールズ・オブ・アトラクション 第23段落】 次は Dressed to Get Screwed Party (派手なかっこうして乱交パーティ?)というパーティで、殆んどの女子学生は裸同然。ショーンはお目当てのローレンを探すが、ララは、ローレンは他の男子学生と街に出ているとか言っている。それで、ことの成り行きで、ショーンはララの部屋でベッドを共にしてしまった。その直後、ローレンが用から戻って自室に帰ってくる。自分の部屋だからノックなんてなしに。すると、そこには事後のララとショーンが。ローレンは気を悪くして走り去ってしまった。ここで初めて気付くショーン。ああ、何としたことか。俺を愛してくれている(とショーンは思っている)ローレンが、ララのルームメイトだったとは。

【ルールズ・オブ・アトラクション 第24段落】 突然別の女性の自殺シーン。バスタブの縁に蝋燭を並べて、指輪も抜いて、剃刀で手首を切る女性は誰? 何気なく観ていて気付かなかった、カフェテリアでおかずを盛る係りのバイトをしている女子(テレサ・ウェイマン)だった。この女性が実はショーンに紫色の手紙を送り続けていた片想いの本人だったのだ。鮮血で染まったバスタブの女性は救急車に収容されるけど、もう死んでしまっている。

【ルールズ・オブ・アトラクション 第25段落】 ハロウィーン Halloween (万聖節前夜 10 月 31 日の夜)の季節になった。もう紫色のラブレターは届かない。ショーンはその本当の送り手を知らないままに、ローレンが怒って書いてくれなくなったのだと信じている。だからやけくそになって、ショーンは自殺を図る。電話のコードを天井に吊るして首吊りを図っても失敗、剃刀は錆びてて切れない、錠剤を沢山飲んだが目が覚めてしまった。どうしてもローレンの気を引きたいのか、見せかけの血 Funblood のチューブで首の辺りを真っ赤にして横たわった。様子を見に来たローレンはそれを見て青ざめる。しかし、ショーンがニヤッと笑って起きると、悲しいわ、あなた病気じゃない?と言って去って行く。

【ルールズ・オブ・アトラクション 第26段落】 自室に戻ったローレンは、片想いの人ヴィクターの写真を見つめる。こんな時、ヴィクターはヨーロッパを独り旅行しているのだ。イギリスはロンドン London を皮切りに、オランダ Holland 、フランスはパリ Paris 、スイス Switzerland 、イタリアのヴェネツィア Venezia 、フィレンツェ Firenze 、ローマ Roma 、ヴァチカン市国 Vatican 、そしてまたロンドンへ。こういう行程が相当な早回しのフィルムで短時間に紹介されて、ヴィクターが旅行と共に女性遍歴も好きなだけやっていることを見せる。

【ルールズ・オブ・アトラクション 第27段落】 そのヴィクターが帰国した。早速ショーンはドラッグを売ろうと接近して、ここでローレンの話も出る。ヴィクターは一緒にいたミッチに、ショーンがドラッグを取りに仲間の所に行くのについていかせるが、そこはルーパートたちこわおもて達のたむろしている家だ。案の定、ヤクのお金 3,000 ドル($1=¥ 120 換算で約 36 万円)の貸しがあると言われて、あわや殺されそうになるほど怖い思いをする。

【ルールズ・オブ・アトラクション 第28段落】 しょぼんとしているローレンに、ヴィクターが帰国していることをララが教える。もう冬だ。厚いロングコートを羽織って、夜、ローレンはヴィクターのいる寮まで歩いて行く。それを見たショーンが呼び止め、自分はあの時本当に自殺しようとしたのだと話すが、私にはヴィクターという本命がいるのだとローレンは冷たく言い放つのだ。紫色の手紙を出して見せると、そんなことは終わった事だとローレンは言う。(幸は、紫色の手紙はあのカフェテリアの配膳の女子からだと解釈した。) 涙を流すショーン。そこにチラチラと雪が舞ってきた。ニューイングランドの冷たい冬である。・・・

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◆ここからは、結末まで書いていますので、ストーリー全体が分ります。御注意下さい。
 ATTN: This review reveals the movie content. Please don't say that I didn't say !


【ルールズ・オブ・アトラクション 第29段落】 ローレンは歩みを進めて男子寮のヴィクターの部屋の前に来た。ドラッグを吸って、正常じゃない。ノックして、出てきたヴィクターに抱きついてキス。ヴィクターにとっては、知らない相手なので彼は当惑な表情で「君は誰?」 女性好きの彼なら本来ならば部屋に引き入れるのだろうが、その時は別の女性が部屋に来ていて、ドアをすぐに閉めてしまった。ガツーンというショックのローレンだろう。

【ルールズ・オブ・アトラクション 第30段落】 雪の激しくなってきた夜のキャンパスでウィスキーの自棄酒(やけざけ)飲むショーンに、ポールが遠慮がちに声をかける。でも拒否されて、ポールは哀愁を帯びた顔つきで引き下がる。寮に戻ったショーンは、ドラッグ・マニーのことでルーパートともう一人の男に襲われる。

【ルールズ・オブ・アトラクション 第31段落】 ここで、冒頭の The End of The World Party のシーンなのだ! ショーンは殴られた顔の傷をなでながらパーティ会場に来て、ローレンが映画マニアの学生と連れ立ってそこを立ち去るのを目撃して紫色の手紙を破ったわけ。冒頭を思い出そう。ショーンは愛してくれていたと思っているローレンに愛想をつかされてしまったと思い、全然別の女子学生(ケイト・ボスワース)に欲情を向けたのだった。ローレンは愛するヴィクターが自分のことなど知りもしないという事実に諦めの境地で、見も知らぬ学生に身を委ねることに。そして、ショーンが自分のことなど気にもしてくれないと悲しんだポールは、他の男子学生をゲイの対象にして怒られたのだった。つまり、三人とも全く不本意な結果にたどり着いてしまったのだ。

【ルールズ・オブ・アトラクション 第32段落】 しかし、冒頭でなくこのラストはもっと優しい。ショーンはケイト・ボスワースの女子学生を見はしたが、外に出て行ってしまった。パーティ会場の入り口付近の外では、寒い中、ローレンとポールが少し離れて立っている。どちらも、名前を呼ばずに、「どう、ミス・ヒンデ?」とか「まあね、ミスター・デントン」というように苗字で。そしてポールは、彼(ショーン)は君のことを本当に愛しているよ、と教え、手紙をポストに入れていたのは君だろう?と訊くと、違っていた。そんな二人の静かなやりとりに一瞬目をやったショーンは、寒い夜道をバイクで独り走り抜けて行くのだった。

【ルールズ・オブ・アトラクション 第33段落】 この映画を観て、ちょっと強烈なのでヤバイかなとも思ったくらいなのだが、観ているうちに、主人公達の寂しい内面が見えてきて、ただのR指定の激しい映画ではないと分かってきた。ローレンも、ショーンも、ポールも、こんな大学生活に翻弄されているようだけど、結局はそれぞれ孤独。この三人の人間模様と、命、恋愛、死、友人・知人の虐待、こういった要素が絡んだこの映画は、内容も様式も皮肉さも、
トレインスポッティング (1996) TRAINSPOTTING 』のアメリカ版だと映画界では位置付けされている。

以上。
<もっと詳しく>からスペースを含まず10422文字/文責:幸田幸

参考資料:「映画の森てんこ森」映画タイトル集
       http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm
      IMDb
      allcinema ONLINE
      Nostalgia.com
      CinemaClock.com
      公式サイト(英語版)
       http://www.rulesofattraction.com/
      San Francisco Examiner [Jeffrey M. Anderson]
      http://www.examiner.com/movies/default.jsp?story=X1011RULESw
      NZOOM - Entertainment - Filmhttp://entertainment.nzoom.com/entertainment_detail/0,1846,192147-129-132,00.html
      ManchesterOnline - Entertainment - Film
      http://www.manchesteronline.co.uk/entertainment/filmandtv/filmreviews/stories/
Detail_LinkStory=53582.html

いつも参考にしておりますallcinema ONLINE さんには、2003年07月22日の時点で[ 解説 ]は出ていませんので、これをアップしました。Thanks to allcinema ONLINE.
■映画『 ルールズ・オブ・アトラクション 』の更新記録
2003/07/22新規: ファイル作成
2004/12/25更新: ◆一部テキスト追記と書式変更
2005/04/02更新: ◆データ追加
2005/10/06更新: ◆追記
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幸田 幸
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