フォーチュン・クッキー | |||||||||||||||||||||||||||
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フォーチュン・クッキー (2003) | |||||||||||||||||||||||||||
FREAKY FRIDAY | |||||||||||||||||||||||||||
映画『 フォーチュン・クッキー (2003) FREAKY
FRIDAY 』をレヴュー紹介します。『 フォーチュン・クッキー (2003)
FREAKY FRIDAY 』は 2003/12/01 の時点では邦題は分からなかったので「フリーキー・フライデー
(原題) 」としておいたら、『 フォーチュン・クッキー
』と決まった。 映画『 フォーチュン・クッキー FREAKY FRIDAY 』を以下に目次的に紹介する。 ■映画『 フォーチュン・クッキー FREAKY FRIDAY 』のポスター、予告編および映画データ ■映画『 フォーチュン・クッキー FREAKY FRIDAY 』の解説 ネタばれをお好みでない方はこの解説をご覧下さい。 ■映画『 フォーチュン・クッキー FREAKY FRIDAY 』のスタッフとキャスト ■映画『 フォーチュン・クッキー FREAKY FRIDAY 』の<もっと詳しく> <もっと詳しく>は映画『 フォーチュン・クッキー 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー(あらすじとネタばれ)です。※ご注意:映画『 フォーチュン・クッキー FREAKY FRIDAY 』の内容やネタばれがお好みでない方は読まないで下さい。 ■映画『 フォーチュン・クッキー FREAKY FRIDAY 』の結末 ■映画『 フォーチュン・クッキー FREAKY FRIDAY 』の更新記録 >>「映画解説・レヴュータイトル一覧表」へ(画面の切り替え) |
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幸の鑑賞評価: 8つ星 | |||||||||||||||||||||||||||
■映画『 フォーチュン・クッキー FREAKY FRIDAY 』のポスター、予告編および映画データ | |||||||||||||||||||||||||||
フォーチュン・クッキー
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●スチルはnostalgia.com、予告編はcinemaclock.comより許諾をえて使用しています。 Filmography links and data courtesy of The Internet Movie Database & Nostalgia.com. Filmography links and data courtesy of CinemaClock Canada Inc. |
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■映画『 フォーチュン・クッキー FREAKY FRIDAY
』の解説 映画『 フォーチュン・クッキー 』は軽快なコメディ調のファミリー・ドラマで、 1976 年の同タイトルの映画『 FREAKY FRIDAY 』のリメイクである。前作の方は主人公の女の子に、今やハリウッドの大スター、ジョディ・フォスター Jodie Foster ( 『 タクシードライバー (1976) TAXI DRIVER 』 『 羊たちの沈黙 (1990) THE SILENCE OF THE LAMBS 』 『 アンナと王様 (1999) ANNA AND THE KING 』 『 ロング・エンゲージメント (2004) UN LONG DIMANCHE DE FIANCAILLES (原題) / A VERY LONG ENGAGEMENT (英題) 』等)が 14 歳で出演していた。今回の『 フォーチュン・クッキー 』は溌剌とした 17 歳のニューヨークっ子リンゼイ・ローハン。 『 フォーチュン・クッキー 』のプロットは、いがみ合っていた 15 歳の娘と 40 歳の母親が、体が入れ替わってしまい、お互いに相手の内面を再認識できたという、教訓付きのコメディ。観る前はこのポスターが何となく受け入れられなかったけど、映画自体は観たら想像よりも良くて、言わんとする事が十分に伝わる佳作だった。詳しいストーリーは下です。 |
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【『 フォーチュン・クッキー 』のスタッフとキャスト】 | |||||||||||||||||||||||||||
監督: マーク・S・ウォーターズ Mark S.
Waters (Directed by) 製作: アンドリュー・ガン Andrew Gunn (producer) アン・マリー・サンダリン Ann Marie Sanderlin (co-producer) 製作総指揮: マリオ・イスコヴィッチ Mario Iscovich (executive producer) 原作: メアリー・ロジャース Mary Rodgers (novel) 脚本: ヘザー・ハッチ Heather Hach (screenplay) レスリー・ディクソン Leslie Dixon (screenplay) 撮影: オリヴァー・ウッド Oliver Wood (Cinematography by) 編集: ブルース・グリーン Bruce Green (Film Editing by) 配役: マーシー・リロフ Marci Liroff (Casting by) 美術: マリア・L・ベイカー Maria L. Baker (Art Direction by) 音楽: ロルフ・ケント Rolfe Kent (Original Music by) 出演: ジェイミー・リー・カーティス Jamie Lee Curtis as テス・コールマン Tess Coleman リンゼイ・ローハン Lindsay Lohan as アナベル・コールマン Annabell Coleman ライアン・マルガリーニ Ryan Malgarini as ハリー・コールマン Harry Coleman マーク・ハーモン Mark Harmon as ライアン Ryan ハロルド・グールド Harold Gould as 祖父 Grandpa チャド・マーレイ Chad Murray as ジェイク Jake スティーヴン・トボロウスキー Stephen Tobolowsky as ベイツ先生 Mr. Bates クリスティナ・ヴィダル Christina Vidal as マディー Maddie ハーレイ・ハドソン Haley Hudson as ペグ Peg ジュリー・ゴンザロ Julie Gonzalo as ステイシー Stacey Hinkhouse ロザリンド・チャオ Rosalind Chao as ペイペイ Pei-Pei ルシール・スーン Lucille Soong as ペイペイの母 Pei-Pei's Mom ディナ・スパイビー Dina Spybey as ドッティー・ロバートソン Dottie Robertson ▲TOPへ |
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<もっと詳しく> | |||||||||||||||||||||||||||
ストーリー展開の前知識やネタばれがお好みでない方は、読まないで下さい。 |
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■映画『 フォーチュン・クッキー 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー 私は日本公開前に字幕スーパーなしの英語で観たので、わかる範囲でレヴューします。映画データについては調査した時点と公開される時点で異なる場合があります。本作の内容については、語学力と経験・常識不足のため、間違いや勘違いや適切でない表現があるかもしれません。どうかご理解賜りますようお願いいたします。また、リンクやメールをいただく場合はここを必ずお読みくださいますように。 ▲TOPへ 【フォーチュン・クッキー 第01段落】 今回の『 フォーチュン・クッキー 』新作の方は、出演者はあまり知らない女優・俳優たちだけれど、この人達もこれからグーンと有名になっていくのかもしれない。前作のジョディ・フォスターだって、考えてみれば当時は売り出し中の身だったのだ。今回の主演の女の子リンゼイ・ローハンは、3歳の時からカルヴァン・クライン・キッズ Calvin Klein Kids 等のモデルをして芸能の道を突き進んでいながら学校ではオールAの優等生。この『 フォーチュン・クッキー 』は自ら進んでオーディションを受け、晴れて採用された。劇中でロックバンドで演奏するが、実生活でもロック歌手の卵である。この映画でも、エンドクレジットで流れる"Ultimate" という曲は彼女のものである。 【フォーチュン・クッキー 第02段落】 『 フォーチュン・クッキー 』(邦題は2004/01/17更新)のスタッフはしっかりしているから、米国での人気は結構高く、やはりティーンが主人公の 『 ザ・リジー・マグワイア・ムービー (原題) (2003) THE LIZZIE MCGUIRE MOVIE 』 『 ロイヤル・セブンティーン (2003) WHAT A GIRL WANTS 』のように一般大衆受けしている。製作総指揮のマリオ・イスコヴィッチは 『 プリティ・ブライド (1999) RUNAWAY BRIDE 』、配役のマーシー・リロフは 『 陽だまりのグラウンド (2001) HARDBALL 』、撮影のオリヴァー・ウッドは 『 ボーン・アイデンティティー (2002) THE BOURNE IDENTITY 』 『 プルート・ナッシュ (2002) THE ADVENTURES OF PLUTO NASH 』 『 アイ・スパイ (2002) I SPY 』に携わった面々。 【フォーチュン・クッキー 第03段落】 『 フォーチュン・クッキー 』の美術のマリア・L・ベイカーは 『 わたしが美しくなった100の秘密 (1999) DROP DEAD GORGEOUS 』 『 ターミネーター3 (2003) TERMINATOR 3: RISE OF THE MACHINES 』で手腕を見せている。音楽のロルフ・ケントは 『 ベティ・サイズモア (2000) NURSE BETTY 』 『 キューティ・ブロンド (2001) LEGALLY BLONDE 』 『 ニューヨークの恋人 (2001) KATE & LEOPOLD 』 『 アバウト・シュミット (2002) ABOUT SCHMIDT 』 『 キューティ・ブロンド/ハッピーMAX (2003) LEGALLY BLONDE 2: RED, WHITE & BLONDE 』で目覚しい活躍を見せている。それに、有名な歌「♪ Happy Together 」「♪ What I Like About You 」「♪ What a Wonderful World 」も登場する。 【フォーチュン・クッキー 第04段落】 『 フォーチュン・クッキー 』映画が始まると同時に「♪ Happy Together 」の歌が流れ、その間、母親と一緒の女の子の赤ん坊時代から少女時代までの成長の記録の幾枚かの写真が映し出される。笑顔いっぱいの二人は、この歌の意味「♪一緒にいて幸せ」の通り、愛情が十分に見て取れる幸福な親子だ。…とホンワカした温かさに包まれていると、急に現在の二人へ。 15 歳のアナベル・コールマン、愛称アナ(リンゼイ・ローハン)は、朝は母親に何度も起こされてもしぶとく起きないやんちゃ娘。小学生低学年の弟のハリー(ライアン・マルガリーニという愛くるしい子役)ともきょうだい喧嘩ばかりだ。 【フォーチュン・クッキー 第05段落】 自らも忙しい母親テス・コールマン(ジェイミー・リー・カーティス: 『 ダディ&ゼム (原題) (2001) DADDY AND THEM 』)は息子ハリーに朝食を済まさせると、やっと起きたアナとハリーを車に乗せて三人で家を出発。車の中では母と娘は口喧嘩。アナは友達とぶらぶら遊ぶのが好きな典型的なティーンエイジャーで、反抗期でもあるのだろう、母親と衝突ばかりしている。母親は心理学者で、真面目でお堅いところが娘アナは大嫌い。アナは父親を3年前に失っており、母が別の男性と付き合っていて、間もなく結婚式(再婚式?)を挙げるのをよく思っていないのだ。母テスは、そんな反抗的な娘のことが気が気でない。 【フォーチュン・クッキー 第06段落】 高校に着いた。アナが車を降りると、級友のおませな女の子ステイシー(ジュリー・ゴンザロ)がアナの母に「ビッグ・デイも間近ですね。おめでとうございます。」なんて言うものだから、アナは余計にイライラする。ビッグ・デイとは勿論、結婚式のことだ。そこに少し年上のカッコいい(劇中でアナにとっては…)ジェイク (チャド・マーレイ)という男性が廊下を通りかかるが、アナは無視されてガッカリ。アナはこの青年に憧れているのに。 【フォーチュン・クッキー 第07段落】 母親テスは心理学の学者であり医師でもある聡明な人物だけど、娘アナはまだまだ優等生とは縁遠い高校生だ。国語(つまり英語)のベイツ先生(スティーヴン・トボロウスキー: 『 カントリー・ベアーズ (2002) THE COUNTRY BEARS 』 『 アダプテーション (2002) ADAPTATION 』 『 ナショナル・セキュリティ (2003) NATIONAL SECURITY 』 『 ハッピー・フライト (2003) VIEW FROM THE TOP 』)からもレポートに「F」という渋い点をつけられている。 【フォーチュン・クッキー 第08段落】 放課後、アナが本を落とすと拾ってくれたのがあの憧れのジェイクだ。優しい態度で接してくれ、これで知り合いになれてアナは有頂天。ジェイクはバイクに一緒に乗ったら、と誘ってくれたりしてアナがシャイに振舞っていい感じでいると、そこに現れたのがベイツ先生。やんやと邪魔されてしまい、ジェイクは一人でバイクに乗っていってしまったではないか。 【フォーチュン・クッキー 第09段落】 帰宅すると、アナの部屋で、弟ハリーがアナの大切なエレキ・ギターをいじっている。ここで又きょうだい喧嘩して家中を追いかけ回す。そのギターを取り戻すと、アナは地下室でバンド仲間と演奏の練習に入る。アナは、マディー(クリスティナ・ヴィダル)やペグ(ハーレイ・ハドソン)ら男女五人のロックバンドを組んでいるのだ。その練習を地下室でガンガンしていると、帰宅した母はそのやかましさにたまりかね、地下室の電気のブレイカーを切ってしまう。ここで分かるが、明日の金曜日の午後7時から、オーディションに一つのバンドが出なくなったので、アナ達のバンドが代わりに出場できるようになったのだ。メンバー達は喜んでいるが、アナは当惑の表情だ。 【フォーチュン・クッキー 第10段落】 というのは、明日の金曜日の晩は、母テスと結婚相手のライアン(マーク・ハーモン)の両家のリハーサル・ディナーがあるのだ。米国では結婚式の前日に、リハーサル・ディナーというのがあるらしい。結婚式の前日にする披露宴みたいなものかな。これは 『 セイブ・ザ・ワールド (2003) THE IN-LAWS 』でもそうだった。このテスとライアンの場合も、再婚の挙式前日のリハーサル・ディナーという大切な行事が明日の金曜日の晩なのに、アナ達のバンドのオーディション出場と重なってしまったわけだ。アナは仲間に、どうにかするから、と言って、オーディション出場を優先に考える。 【フォーチュン・クッキー 第11段落】 コールマン家は何人も集まってきて賑やかだ。母テスのフィアンセ、ライアンも来ている。ハリーの友達(ヘイデン・タンク: 『 スペース カウボーイ (2000) SPACE COWBOYS 』、ケイデン・ボイド: 『 ミスティック・リバー (2003) MYSTIC RIVER 』 『 Envy (2003) ENVY 』)が遊びに来て暴れ回っている。それに、テスの父親つまりアナの祖父(ハロルド・グールド: 『 パッチ・アダムス (1998) PATCH ADAMS 』 『 変身パワーズ (2002) THE MASTER OF DISGUISE 』 『 ブラザー・ベアー (2003) BROTHER BEAR 』)も明日のリハーサル・ディナーに備えて来ている。 【フォーチュン・クッキー 第12段落】 祖父、母テス、アナ、弟ハリー、婚約者ライアンの五人は、夕食をしにチャイナタウンのレストランへ。この場で、アナは国語の「F」の点数の件をいやに神妙に「これからは頑張りますから」なんて発言するものだから、母テスはピンと来る。何か頼みごとやおねだりの前兆なのだ。案の定、アナは、明日の金曜日のリハーサル・ディナーに出られない旨を伝えて、母と娘は大喧嘩になった。それを見かねて、中国レストランのペイペイ(ロザリンド・チャオ)の母親(ルシール・スーン)は何かをしてあげようとニヤッと笑っている。娘ペイペイはそれが何だか知っているらしく、「母さん、やめといて!」 【フォーチュン・クッキー 第13段落】 別室の陰で喧嘩している母テスと娘アナのところへ、その中国マダムは二つの“幸運のクッキー・おみくじクッキー(フォーチュン・クッキー)”を持ってきた。その小袋の中には御呪い(おまじない)の言葉が書かれていて、二人は声を出してそれを読んで、食べる・・・すると大地が揺れ、地震だと思ってテスとアナは大慌て。でも、皆の席に戻ると、何も起こっていないのだ。 【フォーチュン・クッキー 第14段落】 翌日、目を覚ますと、母と娘は体が入れ替わっていた。十代のアナは、 40 歳の母親の体になっている。逆に、中年女性のテスは、 15 歳の娘の体になっているのだ。いつまでも寝ている母(本当はアナ)を見て、ハリーは母親が死んでいるのだと勘違いして大泣き。それに、理知的な大人の筈の母(本当はアナ)が汚い若者言葉を使っているので、祖父もライアンも目を白黒。 15 歳のアナは突然中年女性になってしまって、若い体に戻して欲しいと切実だ。明日は母の結婚式なのだから、このままじゃ困る! 二人はお互いに見詰め合って悲鳴を上げる。きっと皆が入れ違っているのだ。でも、階下に行くと、祖父もライアンもそのままだ。 【フォーチュン・クッキー 第15段落】 昨夜の中国レストランでアジアのブードゥー voodoo (御呪い、呪術、魔術)をかけられたに違いない。二人はそう気付いて、他人には知られたくないので、外見はお互いに相手の体の状態で、その日を過ごすことに腹を据えた。そして昼食時 11:45 に中国レストランで落ち合って、もう一度すりかわったらいいのだ、と母テスと娘アナは二人でこっそりと約束する。アナは見た目は母親の体で、心理学の自分のオフィス兼診療室に向かう。母親の方は見た目は十代のアナとなって、登校する。 【フォーチュン・クッキー 第16段落】 婚約者ライアンが運転する車に一家三人が乗り、高校でアナ(本当は母親)が降ろされる。友達の名前も分からないのでヒヤヒヤ、それに、言葉遣いがいやに丁寧だ。ジェイクの存在も知る。それに、ベイツ先生の授業では博学を突然さらけ出して皆を驚かせたり、とコメディが続く。ローナ・スコット( 『 N.Y式ハッピー・セラピー (2003) ANGER MANAGEMENT 』)、マーク・マクリューア( 『 アポロ13 (1995) APOLLO 13 』)、アミール・デラーク( 『 ズーランダー (2001) ZOOLANDER 』)等がこの辺りで登場している模様。偽アナはバンド仲間に、オーディションよりもリハーサル・ディナーの方が大切だと言い放って、仲間はびっくりする。 【フォーチュン・クッキー 第17段落】 母テス(本当はアナ)は、母の中年の婚約者ライアンにキスされそうになって口実をつけて避けたり、こっちもヒヤヒヤものだ。それから、母のバッグに入っているクレジットカードを使って、好き勝手をする。いつもの母のスーツ姿でなく、パンクファションを買いまくり、ヘアスタイルも大胆に短くカットしてしまうのだ。それがポスターの服装というわけ。また、母の心理学の診療室では患者(メアリー・エレン・トレイナー: 『 フォレスト・ガンプ/一期一会 (1994) FORREST GUMP 』 『 リーサル・ウェポン4 (1998) LETHAL WEAPON 4 』 『 ムーンライト・マイル (2002) MOONLIGHT MILE 』)達にでたらめな受け答えを。 【フォーチュン・クッキー 第18段落】 午前 11:45 に母の姿をしたアナが車を暴走して、高校生姿の母親を迎えに来た。ヘアスタイルもファンキーで、ピアスを沢山つけた決まってる若者ファッションに身を包んだ母(本当はアナ)を、アナ(本当は母)は驚いて怒る。二人してフォーチュン・クッキーを食べさせられた中国レストランへ向かい、昨夜の御呪いを解いてもらおうとすると、ペイペイの母に「幸運が実現した時に元に戻る」のだと聞かされた。あぁ、まだ元に戻れない。 【フォーチュン・クッキー 第19段落】 息子ハリーの小学校の個人懇談会に行った母テス(本当はアナ)は、ハリーが書いた作文で、あんなに喧嘩ばかりしている弟だけれど本当は姉が大好きだということを知って、ホンワカしたいい気分になった。これが御呪いの良い結果の第一。 【フォーチュン・クッキー 第20段落】 午後にTVで、心理学者テス・コールマンが出版した書物についての企画番組がある。そこへ連れて行かれた偽物のテス(本当はアナ)は、観衆やスタッフを前にして絶望感に襲われる。どうやって専門的知識を述べられようか。訊き手(ディナ・スパイビー: 『 ジョンQ−最後の決断− (2002) JOHN Q 』 『 フル・フロンタル (2002) FULL FRONTAL 』 『 ホーンテッドマンション (2003) THE HAUNTED MANSION 』)がする質問に、頭真っ白になったアナは、ハチャメチャな返答をして観客を笑わせる。あまりの無鉄砲な答えに、かえって新鮮で好感をもたれるという結果に終わったのだ。 【フォーチュン・クッキー 第21段落】 ジェイク(アナが憧れている青年)は、高校で雑用係のような仕事をしている。アナ(本当は母テス)を親切にテストの保存室に案内してくれ、優しい人柄がテスに伝わった。これが御呪いの良い結果の第二。 【フォーチュン・クッキー 第22段落】 テレビを見ていたジェイクは、その心理学者テス・コールマン(本当はアナ)を気に入ってしまった。喫茶店でジェイクは副業をしており、丁度立ち寄った中年女性テス(本当はアナ)とジェイクは二人で楽しく歌ったりして心を通わせる。この女性がアナの母親だと知っても、ジェイクは夢中になるのだ。これからリハーサル・ディナーに行かなければならないと言うと、バイクに乗せてくれて疾走する。背中にピッタリ体を寄せているテス(本当はアナ)を見て、車でそこに向かう途中の婚約者ライアンは仰天だ。アナ(母の姿をしているけど内面はアナ)がジェイクに好かれて、片想いでなくなったことが御呪いの良い結果の第三。 【フォーチュン・クッキー 第23段落】 リハーサル・ディナーの会場は、両家の人々や親戚縁者がドレスアップして集って華やかだ。バンドのメンバー達は、アナ(本当は母テス)を連れに来た。テス(本当はアナ)は、婚約者ライアンに、娘のバンドのオーディションのことを説明する。この大切なリハーサル・ディナーの最中に娘が出て行きたいということであるが、ライアンは、たった 20 分なのだから行かせてあげたらいいと言ってくれる。君の娘に僕を気に入ってもらいたい。その上、 20 分間、君も娘さんのそばに行って応援してあげたらいい、とさえ言ってくれるのだ。そういうライアンを見て、この人はいい人なんだとアナ(姿は母)は思うようになった。これが御呪いの良い結果の第四。 【フォーチュン・クッキー 第24段落】 ライアンに勧められたとおり、アナ(本当は母テス)はバンドのオーディション会場に急いだ。そして母テス(本当はアナ)も後を追った。本番で、アナ(本当は母テス)はエレキギターを抱えても何にも弾けないし、歌えない。メンバー達は困惑の表情だ。そこへ本物のアナ(つまり姿は母)がステージ裏に駆けつけて、実際に演奏して歌も大声で歌う。母(つまり姿はアナ)には、カムフラージュでいいからステージでカッコつけて動いていればいいと言って、カーテン裏で精一杯歌い踊り演奏する。ここがクライマックス。母と娘はこのシーン、協力し合えた。雑音じゃないのね、と本物の母。母と娘が分かり合えた瞬間だった。これが御呪いの良い結果の第五。・・・ ▲TOPへ ◆ここからは、結末まで書いていますので、ストーリー全体が分ります。御注意下さい。 ATTN: This review reveals the movie content. Please don't say that I didn't say ! 【フォーチュン・クッキー 第25段落】 オーディションを終えて、二人はライアンの待つリハーサル・ディナーへ。本物の母は、二人の子供がいるから結婚を延期しようかと思う、と本物のアナに呟く。娘アナが再婚に反対なのを知っても、今までは耳を貸さなかったけれど、気持ちが伝わった今、そんなふうに思う余裕が出たのだろう。すると、母テスの姿をしたアナは、客達の前でスピーチする。「三年前に家の大黒柱である夫を失って、立ち上がれないと思いました。でも、私の横に座っているこの人(ライアン)が私達を立ち直してくれます。」 それを聞いた母(アナの姿)は感動する。 【フォーチュン・クッキー 第26段落】 ここで地震のようなものが起こり、二人は入れ替わった。ブードゥーは解かれた。「花婿さん、歓迎!」と素直に言うアナ。満場の拍手。 【フォーチュン・クッキー 第27段落】 結婚式当日。 『 ロイヤル・セブンティーン (2003) WHAT A GIRL WANTS 』で出てくるように、屋外のウェディングだ。ジェイクも来ている。本物のアナと目と目が合って、二人は微笑んで踊る。そしてアナ達のバンドも演奏して、結婚式を盛り上げる。母も心から声援している。母とライアンとの再婚は、こうしてアナにも祝福されて無事に実現できた。再婚に反発していた娘は、父となるライアンの人間性を知って、賛成するように心の変化を遂げたのだ。片想いだったアナの相手ジェイクは、テスつまりその体の中にいるアナを好きになって、相思相愛になれた。毎日反発ばかりしていた母娘はこの魔術のお蔭で一回り大きく成長し、理解し合える母娘となって、めでたしめでたし・・・デシタ。 【フォーチュン・クッキー 第28段落】 以上、体の入れ替わりは、母の結婚式前日の金曜日のたった一日の出来事。中国レストランでくれたクッキーの魔法でそうなった金曜日。だからタイトルが「 フリーキー・フライデー FREAKY FRIDAY 」なのだ。< freaky ━ a. 麻薬で幻覚症状を起こした; 奇怪な, 気持ち悪い (EXCEED英和辞典より)> ポスターは、母と娘が入れ替わったので、何か異様で奇妙なコスチュームなのだろう。 以上。 <もっと詳しく>からスペースを含まず7697文字/文責:幸田幸 参考資料:「映画の森てんこ森」映画タイトル集 http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm IMDb allcinema ONLINE Nostalgia.com CinemaClock.com FREAKY FRIDAY 公式サイト(英語版) http://disney.go.com/disneypictures/freakyfriday/index.html いつも参考にしておりますallcinema ONLINE さんには、2003年12月01日の時点で[ データ ]及び [ 解説 ]は出ていませんので、これをアップしました。Thanks to allcinema ONLINE. |
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■映画『 フォーチュン・クッキー 』の更新記録 2003/09/23新規: ファイル作成 2003/12/01更新: ◆レヴュー 2004/01/17更新: ◆タイトル変更 2004/12/21更新: ◆一部テキスト追記と書式変更 |
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幸田 幸 coda_sati@hotmail.com |
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