ソラリス
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ソラリス (2002)
SOLARIS
 映画『 ソラリス (2002) SOLARIS 』をレヴュー紹介します。

 映画『 ソラリス (2002) SOLARIS 』を以下に目次的に紹介する。
■映画『 ソラリス (2002) SOLARIS 』のポスター、予告編および映画データ
■映画『 ソラリス (2002) SOLARIS 』の解説
 ネタばれをお好みでない方はこの解説をご覧下さい。
■映画『 ソラリス (2002) SOLARIS 』の主なスタッフ
■映画『 ソラリス (2002) SOLARIS 』のスタッフとキャスト
■映画『 ソラリス (2002) SOLARIS 』の<もっと詳しく>
 <もっと詳しく>は映画『 ソラリス 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー(あらすじとネタバレ)です。※ご注意:映画『 ソラリス (2002) SOLARIS 』の内容やネタバレがお好みでない方は読まないで下さい。
■映画『 ソラリス (2002) SOLARIS 』の結末
■映画『 ソラリス (2002) SOLARIS 』の更新記録

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幸の鑑賞評価: 7つ星 
■映画『 ソラリス (2002) SOLARIS 』のポスター、予告編および映画データ
ソラリス
ソラリス
Links:  Official Web Site
Trailers:  Quick TimeSmall
Quick TimeMedium
Quick TimeLarge
上映時間 Runtime: 1:45
製作国 Country: アメリカ USA
製作会社
Production Company:
20th Century Fox [us]
Lightstorm Entertainment
Section Eight Ltd. [us]
USA Films [us]
Distributors
全米配給会社 Distributer: 20th Century Fox Film Corporation
全米初公開 Release Date: 2002/11/27
日本初公開 R. D. in Japan: 2003/06 予定
日本公開情報 : 20世紀フォックス
ジャンル Genre: ドラマ/ロマンス/SF
Drama / Romance / Sci-Fi
MPAA Rating 指定: Rated PG-13 on appeal for sexuality/nudity, brief language
日本語公式サイト
http://www.foxjapan.com/movies/solaris/intro.html
●スチルはnostalgia.com、予告編はcinemaclock.comより許諾をえて使用しています。
Filmography links and data courtesy of The Internet Movie Database & Nostalgia.com.
Filmography links and data courtesy of CinemaClock Canada Inc.
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■映画『 ソラリス (2002) SOLARIS 』の解説

 映画『 ソラリス (2002) SOLARIS 』の原作はスタニスワフ・レムの「ソラリスの陽のもとに」で、以前にもソ連で映画化されたことがあるらしい。映画『 ソラリス 』の今回の映画化は、スティーヴン・ソダーバーグが監督・脚本・撮影・編集、それにジェームズ・キャメロンが製作だなんて!映画『 ソラリス 』は、最近ではゴージャスこの上ない映画の一つだ。
 映画『 ソラリス 』では、ジョージ・クルーニー扮する心理学者が惑星ソラリスを回る宇宙ステーションに調査に送り込まれる。すると既に死んでいる隊員もいるし、奇怪な現象がいろいろ起きる。これはソラリスの海の作用なのだ。この海はただものではなく、過去の知人や死者までも引き合わせる。だから、この映画『 ソラリス 』は平凡な宇宙SFではなくて、死んだ妻が現れて主人公を撹乱させるというラブ&ゴースト・ストーリー。クルーニーが「必要だと思って」丸出しにしたというお尻が、映画『 ソラリス 』のもっかの話題だけど、私には必要とは思えなかったケド…。

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■映画『 ソラリス (2002) SOLARIS 』の主なスタッフ

○『 ソラリス 』の監督・脚本・撮影・編集: スティーヴン・ソダーバーグ
エリン・ブロコビッチ (2000) ERIN BROCKOVICH
オーシャンズ11 (2001) OCEAN'S ELEVEN
ウェルカム トゥ コリンウッド (2002) WELCOME TO COLLINWOOD
インソムニア (2002) INSOMNIA
エデンより彼方に (2002) FAR FROM HEAVEN
コンフェッション (2002) CONFESSIONS OF A DANGEROUS MIND
フル・フロンタル (2002) FULL FRONTAL
オーシャンズ12 (2004) OCEAN'S TWELVE
愛の神、エロス (2004) EROS

○『 ソラリス 』の製作: ジェームズ・キャメロン
タイタニック (1997) TITANIC
フレイルティー/妄執 (2001) FRAILTY
ターミネーター TERMINATOR 1・2・3 』

○『 ソラリス 』の配役: デブラ・ゼーン
アメリカン・ビューティー (1999) AMERICAN BEAUTY
ギャラクシー・クエスト (1999) GALAXY QUEST
光の旅人 K−PAX (2001) K-PAX
ロード・トゥ・パーディション (2002) ROAD TO PERDITION
コーリング (2002) DRAGONFLY
フル・フロンタル (2002) FULL FRONTAL
キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン (2002) CATCH ME IF YOU CAN
シービスケット (2003) SEABISCUIT
ターミナル (2004) THE TERMINAL
キングダム・オブ・ヘブン (原題) (2005) KINGDOM OF HEAVEN
宇宙戦争 (2005) WAR OF THE WORLDS
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【『 ソラリス 』のスタッフとキャスト】
監督: スティーヴン・ソダーバーグ Steven Soderbergh (Directed by)
製作: ジェームズ・キャメロン James Cameron (Produced by)
    ジョン・ランドー Jon Landau (Produced by)
    レイ・サンキーニ Rae Sanchini (Produced by)
製作総指揮: グレゴリー・ジェイコブス Gregory Jacobs (executive producer)
原作: スタニスワフ・レム Stanislaw Lem (novel)
脚本: スティーヴン・ソダーバーグ Steven Soderbergh (screenplay)
撮影: スティーヴン・ソダーバーグ Peter Andrewsの別名で (Cinematography by)
編集: スティーヴン・ソダーバーグ Steven Soderbergh (Film Editing by)
配役: デブラ・ゼーン Debra Zane (Casting by)
 
出演: ジョージ・クルーニー George Clooney クリス・ケルヴィン
    ナターシャ・マケルホーン Natasha McElhone レイア
    ジェレミー・デイヴィス Jeremy Davies スノウ
    ヴィオラ・デイヴィス Viola Davis ゴードン
    ウルリッヒ・トゥクール Ulrich Tukur ギバリャン
    ドナ・キンボール Donna Kimball ギバリャン夫人
    シェーン・スケルトン Shane Skelton ギバリャンの息子
    ケント・フォルコン Kent Faulcon 患者 #1
    ローレン・コーン Lauren Cohn 患者 #2

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ストーリー展開の前知識やネタバレがお好みでない方は、読まないで下さい。
■映画『 ソラリス 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー
 私は日本公開前に字幕スーパーなしの英語で観たので、わかる範囲でレヴューします。映画データについては調査した時点と公開される時点で異なる場合があります。本作の内容については、語学力と経験・常識不足のため、間違いや勘違いや適切でない表現があるかもしれません。どうかご理解賜りますようお願いいたします。また、リンクやメールをいただく場合はここを必ずお読みくださいますように。
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【ソラリス 第01段落】  大雨の降る日、苦渋の顔つきで手紙を読む心理学者のクリス・ケルヴィン(ジョージ・クルーニー)。「あなたを愛しています。でも、あなたはもう私のことを愛してくれていません…。」何か女性とトラブルがあった様子。クリスは診察室で精神を患っている患者たちの発言を聞いたり、診察予約をしてあげたり、なかなか忙しそう。疲れ切った表情で独り住まいのアパートメントに帰宅する。

【ソラリス 第02段落】  ジョージ・クルーニーはTV『 ER 緊急救命室 ( 1st - 6th Season ) ER 』で人気が出て映画界に進み、
フェティッシュ (1996) CURDLED
シン・レッド・ライン (1998) THE THIN RED LINE
オーシャンズ11 (2001) OCEAN'S ELEVEN
インソムニア (2002) INSOMNIA
ウェルカム トゥ コリンウッド (2002) WELCOME TO COLLINWOOD
ディボース・ショウ (2003) INTOLERABLE CRUELTY
コンフェッション (2002) CONFESSIONS OF A DANGEROUS MIND
オーシャンズ12 (2004) OCEAN'S TWELVE 』へと出演や製作総指揮に携わり、ますますハリウッド街道を邁進中。

【ソラリス 第03段落】  非常に無機質な居室。殺風景の部屋で、真っ白な冷蔵庫からきゅうりを取り出し、包丁でコンコンコン。ッと、指を切った。血がにじむ。そこに電話がかかってきた。近未来らしく、大きなモニターに相手の顔が映っており、一方的に話すのを見ると、ヴィデオ形式の一種の大画面メールのようだ。
プルート・ナッシュ (2002) THE ADVENTURES OF PLUTO NASH 』にやはりこういう大モニターが登場している。メールは惑星ソラリスを回る宇宙ステーションで調査中のギバリャン(ウルリッヒ・トゥクール)という物理学者からだ。

【ソラリス 第04段落】  ギバリャンは次のように語った。「君(クリス)は信頼できる唯一の友人だ。ソラリスに来て欲しい。ここで起こっている事は説明できない。ここを去ればいいのだが、去りたくない。君は経験豊富だからソラリスに来て欲しいんだ。」非常に切羽詰った様子で、苦悶に満ちた顔つきでヴィデオに映っている。何があったのだろうか?…科学が進んでいるから、宇宙を飛ぶには殆ど眠っていればよい。というわけで、この映画はSFがらみなのだけど、
ミッション・トゥ・マーズ (2000) MISSION TO MARS 』や
スペース カウボーイ (2000) SPACE COWBOYS 』のような宇宙飛行シーンは省略されているみたい。

【ソラリス 第05段落】  あっという間に、ソラリス上空に着いちゃった!ソラリスは青く渦巻く海が全体を取り囲んでいる美しい惑星。実際に存在する星ではないらしいけれど、名称が「太陽の」を意味する solar という文字が入っているから、宇宙の一つの星というイメージは十分にある。ポーランドのSF作家スタニスワフ・レム著の原作「ソラリスの陽のもとに」やソ連のアンドレイ・タルコフスキー監督の映画『 惑星ソラリス (1972) SOLARIS 』によると、ソラリスは宇宙のかなたの謎の星。生物は存在せず、全面を覆っているプラズマ状の海自体が理性のある有機体だと考えられている。

【ソラリス 第06段落】  ソラリス上空になったシーンはCGが流石にある。青く煌くソラリスをバックに、クリスの乗った小型宇宙船が宇宙ステーションにドッキングする場面だ。独り、宇宙ステーション内に入ったクリスは、様子がおかしいのを先ず感じる。ドア等に手の形の血のり。それに、死体袋。メールで助けを求めてきたギバリャン当人が、死んでいるではないか。宇宙ステーション内では、死体は冷凍のような特殊な方法で保存されていた。物音のする方に進んでいくと、乗組員スノウ(ジェレミー・デイヴィス)が一人だけ、ちょっと浮かれた表情で座っていた。浮かれたというか、狂ったというか、諦めの表情だろうか。

【ソラリス 第07段落】  クリスがスノウに訊くと、ギバリャンは自殺、乗組員リースは行方不明、女性のドクター・ゴードン(ヴィオラ・デイヴィス:
ニューヨークの恋人 (2001) KATE & LEOPOLD
きみの帰る場所/アントワン・フィッシャー (2002) ANTWONE FISHER 』等に出演)は部屋に篭りっきり、と言う。小さな男の子(シェーン・スケルトン)がクリスを見て走って逃げたのも、宇宙船の中としたら変だ。部屋から出てきたドクター・ゴードンは、この惑星の商業的用途とエネルギー源の有無の調査の目的で送られてきていると語る。そして、ここで起きている事を止めさせたいが、私の方が"それ"よりも賢ければ止めさせられるのですが、と言うのだ。一体、何が起きているのだろう。

【ソラリス 第08段落】  クリスは宇宙船のベッドで眠る。すると夢を見始めた。・・・初めてレイア(ナターシャ・マケルホーン:
トゥルーマン・ショー (1998) THE TRUMAN SHOW
フィアー・ドット・コム (2002) FEAR DOT COM 』等に出演)を見かけた電車の中。目が大きく、笑うと魅惑的な、知的な感じの背の高い女性だ。何年も前のことなのだろう。心理学者クリスが物理学者のギバリャンとその妻(ドナ・キンボール:
パッチ・アダムス (1998) PATCH ADAMS
キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン (2002) CATCH ME IF YOU CAN 』等に出演)らと「ソラリスは反応している」等と議論して、レイアと知り合いになれた。彼女は列車の中のクリスを覚えてくれていた。そして、彼がその時あまり幸せそうな顔をしていなかったと話す。クリスとレイアはごく自然に結ばれた。・・・ここで全裸で抱き合うから、ジョージ・クルーニーの背面の全身を見せられてしまう。もっと後のシーンにもあるのだ!「必要だと思って」と本人は言ったらしいのだが、必要かなぁ…?

【ソラリス 第09段落】  宇宙船のベッドのクリスは、自分の手に女性の手が触れているように感じて跳び起き、夢から覚めた。レイアが真横に立っているではないか!「俺は目が覚めている」と自分に言い聞かせて、「どうやってここに来ているのかい?家はどこだ?」と立て続けに訊く。レイアは「あなたと一緒にいる所」と答えるので、更に「じゃ、どんな所か説明して」とどういう訳か必死のクリス。「壁には額が全然かかっていなくて、冷蔵庫にも何にも貼っていないの」と平然と答えるレイアを、クリスは恐怖の顔で見つめている。上述したように、クリスの住む家はまさにその通りだ。クリスは怯えて息遣いが荒くなっている。・・・

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◆ここからは、結末まで書いていますので、ストーリー全体が分ります。御注意下さい。
 ATTN: This review reveals the movie content. Please don't say that I didn't say !


【ソラリス 第10段落】  実は、レイアは死んでいるのだ。クリスは頭が変になりそうで、レイアを宇宙船から外に放った。あれは何だったのだろう?乗務員にそのことを話すと、やはり兄が訪れたりして、普通では考えられないことが起きていた。ソラリスは各人の"深層心理"を"物質化"するのだそうだ。つまり、レイアは、ソラリスの謎の海がクリスの夢即ち潜在意識を見透して、物質という形にしたものだった。クリスはこの時から恐ろしくてたまらない。眠っていても息を荒くしている。そして、また、夢・・・ベッドで裸体で二人並んで、カップ麺をすすっているジョージ・クルーニー。そうです、お尻、丸出しで…。 1997 年の People Magazine による<現存する最もセクシーな男性>に選ばれたそうだから、こういうふうにしたいのかナ?

【ソラリス 第11段落】  レイアは再び宇宙ステーションに戻ってきた。ソラリス上空のここに、どうやって来たのか本人も分からない。・・・回想シーン:科学者の友人達と食事をとりながら宇宙論を談義しているクリスたち。レイアは途中で座を立つ。・・・レイアも今、精神が混乱している。そしてレイアの回想・・・クリスと夫婦喧嘩をして、服毒自殺。それをクリスが見つける。妻レイラの死に方は、病気とか事故でなく、自分との葛藤の上での自殺だったのだ。だから、それ以来数年間、クリスは罪の意識に苛(さいな)まれており、ずっと暗い顔をして生活していたのだ。

【ソラリス 第12段落】  宇宙ステーションの中で、乗務員のスノウとドクター・ゴードンとクリスとレイアの四人は顔を合わせて相談やら議論やらしている。惑星ソラリスは人間の精神を映し出すもの。だから、奥さんは死んでいるのだ、コピー(複製)なのだ、と、科学者ゴードンは感情論なしで論理的に意見する。それに加えて、「私達と一緒にレイラを地球には連れて帰らない」とさえ、怒って言うのだ。

【ソラリス 第13段落】  また、眠っていると、自殺したギバリャンの姿も見える。あぁ怖い…。そしてレイアは宇宙ステーションの別室で口から血を流して倒れている。何か薬品を飲んだらしい。クリスは死んでいると思うが、ドクター・ゴードンは死んではいないと言う。その通り、レイアは痙攣し始めた。物凄く痙攣した後、レイアは目を覚まして、クリスにこう語り始める。「私はあなたが覚えているもの。私の声もあなたが覚えているもの。」クリスが「地球に戻ってここで起きたことを話したらいい」と言うと、レイアは「地球では生きていかれないわ。」こう言って、疲れているクリスに休息を勧める。夫が眠ると、レイアは宇宙船からソラリスの海に向かって何やら呟いている。

【ソラリス 第14段落】  レイアは自分がソラリスによって実体化されたものだと納得したようだ。だから、レイアを人間ではないと論理的に夫に説明しようとしているドクター・ゴードンを責めないで、と夫に言う。この二人のやり取りを見ているゴードンは、もう頭に来て、地球に帰ろうとする。こうしていくうちに、スノウも死んでしまった。このように惑星ソラリスの近くにい続けると、誰だって精神を冒されてしまうのだ。それで、遂にドクター・ゴードンとクリスは地球へ戻ることに決め、宇宙服に身を固める。

【ソラリス 第15段落】  冒頭と同じ大雨のシーン。「全て間違っていた…。」クリスは地球の自宅のキッチンで、野菜を切ろうとして、前と同じ指を切った。では、あの時と同じ?いいえ、今回は、冷蔵庫にレイアの写真が貼ってある。・・・宇宙ステーションを出発したのはドクター・ゴードンだけだったと思う。クリスは、地球への帰途の宇宙船に乗り込まないで、ステーションの通路に座り込んでしまっていた。そして「レイア〜」と叫び続ける。気がつくと、その通路で座り込んだままのクリスのそばに少年がじっと立っている。最初に走って逃げていた少年だ。この子はひょっとして、二人の子?生を受けなかった赤ん坊の大きくなった姿?この少年が片手をクリスに遠慮がちに突き出す。クリスはゆっくりと片手を少年の手に近づけ、握り合った。(私は、この時点でクリスが死んだのだと解釈する。)

【ソラリス 第16段落】  キッチンで、冷蔵庫の扉に妻の写真が飾ってあるのに気がつくと同時に、クリスはレイアがすぐそばに立っているのに気付いた。「俺は生きている?それとも死んでいる?」と訊くクリスに、レイアは「そんなこと考える必要ないわ。やったことは全て許されるのよ。」」こう言って、二人は固く抱き合う。地球では死んだレイアが見える筈ないのだから、これはクリスも死んでしまった後のことだろう。

【ソラリス 第17段落】  この『ソラリス』は登場人物が非常に少ない映画だったろう。SFというよりも、ラブストーリーのお化けもの、と言ったらピッタリかも。ジョージ・クルーニーとナターシャ・マケルホーンの絡みが殆どで、しかも始終眉間にしわを寄せた苦しい表情だった。監督・脚本・撮影・編集がスティーヴン・ソダーバーグだとは相当の熱の入れようだったろうにも拘わらず、あまり"幅"や"奥行き"を感じさせない展開。ジェームズ・キャメロンの製作にしては、『タイタニック』とすぐ比較してしまうが、スケールが大きくなかったように思える。

以上。
<もっと詳しく>からスペースを含まず5061文字/文責:幸田幸

参考資料:「映画の森てんこ森」映画タイトル集
       http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm
      IMDb
      allcinema ONLINE
      Nostalgia.com
      CinemaClock.com
      SOLARIS 公式サイト(英語版)
      http://www.solaristhemovie.com/
      「フィフネル」の謎を解く
      http://www2.plala.or.jp/memorer/fifmystery/fif_science.html
      ロシア映画社アーカイブス「惑星ソラリス」
      http://www.people.or.jp/~russia-eigasha/arc/films/w/wakuseis/

いつも参考にしておりますallcinema ONLINE さんには、2003年03月04日の時点で[ 解説 ]は出ていませんので、これをアップしました。Thanks to allcinema ONLINE.
■映画『 ソラリス 』の更新記録
2003/01/05新規: ファイル作成
2003/03/04更新: ◆レヴュー作成
2004/07/05更新: ◆テキスト一部とリンクおよびファイル書式
2004/12/28更新: ◆一部テキスト追記と書式変更
2005/10/06更新: ◆追記
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幸田 幸
coda_sati@hotmail.com
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