フレイルティー/妄執 | |||||
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フレイルティー/妄執 (2002) | |||||
FRAILTY | |||||
映画『 フレイルティー/妄執 (2001) FRAILTY
』をレヴュー紹介します。 映画『 フレイルティー/妄執 (2001) FRAILTY 』を以下に目次別に紹介する。 ■映画『 フレイルティー/妄執 (2001) FRAILTY 』の解説及びポスター、予告編 ネタばれをお好みでない方はこの解説をご覧下さい。 ■映画『 フレイルティー/妄執 (2001) FRAILTY 』の映画データ ■映画『 フレイルティー/妄執 (2001) FRAILTY 』の主なキャスト ■映画『 フレイルティー/妄執 (2001) FRAILTY 』のスタッフとキャスト ■映画『 フレイルティー/妄執 (2001) FRAILTY 』の<もっと詳しく> <もっと詳しく>は映画『 フレイルティー/妄執 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー(あらすじとネタバレ)です。※ご注意:映画『 フレイルティー/妄執 (2001) FRAILTY 』の内容やネタバレがお好みでない方は読まないで下さい。 ■映画『 フレイルティー/妄執 (2001) FRAILTY 』の結末 ■映画『 フレイルティー/妄執 (2001) FRAILTY 』の更新記録 >>「映画解説・レヴュータイトル一覧表」へ(画面の切り替え) |
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幸の鑑賞評価: 8つ星 | |||||
■映画『 フレイルティー/妄執 (2001) FRAILTY 』の解説及びポスター、予告編 | |||||
フレイルティー/妄執
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■映画『 フレイルティー/妄執 (2001) FRAILTY
』の解説 映画『 フレイルティー/妄執 (2001) FRAILTY 』のホラー度は、『 フレディVSジェイソン (2003) FREDDY VS. JASON 』と等しく恐ろしい。「フレイルティー」というタイトルがFで始まるから、何となく『 フェティッシュ (1996) CURDLED 』風かなと想像したりして。『 フェティッシュ 』はQ・タランティーノのブラック・コメディ・ホラーで、死体と血の大好きな変態女の子の世にも変わった映画だったけど、この『 フレイルティー/妄執 』は、笑う箇所なんてとんでもない。ずーと息が止まってしまう緊張と怖さが続く。タイトルの単語「フレイルティー」や「妄執」と聞いただけで何だか雰囲気がある。映画『 フレイルティー/妄執 』はとにかくコワイ。怖くて「フルエルティー」。 映画『 フレイルティー/妄執 』では、ビル・パクストンが監督と同時に" Dad "という重要な役を受け持っている。パクストンは『 タイタニック (1997) TITANIC 』、「ターミネーター」( 1984 )等、約 45 作品に出演している中堅俳優ながら、この映画『 フレイルティー/妄執 』は彼の初監督作品だ。お金もかかっていないマイナー作品だったのが、一流監督達の目に留まり、世界公開に広がっていったという。子役が巧く、心が乗り移りそう。 |
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●スチルはnostalgia.com、予告編はcinemaclock.comより許諾をえて使用しています。 Filmography links and data courtesy of The Internet Movie Database & Nostalgia.com. Filmography links and data courtesy of CinemaClock Canada Inc. |
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■映画『 フレイルティー/妄執 (2001) FRAILTY 』の映画データ | |||||
上映時間:100分 製作国:アメリカ 公開情報:UIP アメリカ初公開年月:2002/4/12 日本初公開年月:2002/11/23 ジャンル:ホラー/サスペンス |
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■映画『 フレイルティー/妄執 (2001) FRAILTY 』の主なキャスト | |||||
●マシュー・マコノヒー 『 サラマンダー (2002) REIGN OF FIRE 』 『 10日間で男を上手にフル方法 (2003) HOW TO LOSE A GUY IN 10 DAYS 』 『 サハラ 死の砂漠を脱出せよ (2005) SAHARA 』 ●ビル・パクストン 『 アポロ13 (1995) APOLLO 13 』 『 タイタニック (1997) TITANIC 』 『 サンダーバード (2004) THUNDERBIRDS 』 |
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【『 フレイルティー/妄執 』のスタッフとキャスト】 | |||||
監督: ビル・パクストン Bill Paxton 製作: デヴィッド・ブロッカー David Blocker デヴィッド・カーシュナー David Kirschner コーリイ・シエネガ Corey Sienega エバーハード・ケイサー Eberhard Kayser 製作総指揮: トム・ハッカビー Tom Huckabee カレン・ループ Karen Loop トム・オーテンバーグ Tom Ortenberg マイケル・パセオネック Michael Paseornek 脚本: ブレント・ハンレイ Brent Hanley 撮影: ビル・バトラー Bill Butler 編集: アーノルド・グラスマン Arnold Glassman 音楽: ブライアン・タイラー Brian Tyler 出演: マシュー・マコノヒー Matthew McConaughey ビル・パクストン Bill Paxton リーヴァイ・クライス Levi Kreis マット・オリアリー Matt O'Leary ジェレミー・サンプター Jeremy Sumpter ルーク・アスキュー Luke Askew ミッシー・クライダー Missy Crider パワーズ・ブース Powers Boothe ダーク・チートウッド Derk Cheetwood アラン・デヴィッドソン Alan Davidson シンシア・エッティンガー Cynthia Ettinger グウェン・マッギー Gwen McGee グレッグ・セラーノ Greg Serano ランス・E・ニコルズ Lance E. Nichols ジョン・パクストン John Paxton ▲TOPへ |
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<もっと詳しく> | |||||
ストーリー展開の前知識やネタバレがお好みでない方は、読まないで下さい。 |
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■映画『 フレイルティー/妄執 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー 私は日本公開前に字幕スーパーなしの英語で観たので、わかる範囲でレヴューします。映画データについては調査した時点と公開される時点で異なる場合があります。本作の内容については、語学力と経験・常識不足のため、間違いや勘違いや適切でない表現があるかもしれません。どうかご理解賜りますようお願いいたします。また、リンクやメールをいただく場合はここを必ずお読みくださいますように。 ▲TOPへ 【フレイルティー/妄執 第01段落】 <FRAILTY>とは"もろさ, 虚弱; はかなさ;(性格・意志の)弱さ(から来る過失)"という意味だ( EXCEED 英和辞典より)。邦題の「フレイルティー/妄執」は上手くつけた題だと思う。なぜって、<妄執>の"迷った心で、物事に深く執着すること。(大辞林より)"という意味は、この映画の内容にピッタリだから。映画『 フレイルティー/妄執 (2001) FRAILTY 』で流れ続ける短調でおどろおどろしいBGMは 『 サイン (2002) SIGNS 』 『 13ゴースト (2001) THIR13EN GHOSTS / 13 GHOSTS 』 『 ゴーストシップ (2002) GHOST SHIP 』の雰囲気。 【フレイルティー/妄執 第02段落】 『 フレイルティー/妄執 』のその音楽は、 『 ハンテッド (2003) THE HUNTED 』 『 タイムライン (2003) TIMELINE 』のブライアン・タイラーによる。『 フレイルティー/妄執 』製作総指揮は、 『 アドルフの画集 (2002) MAX 』 『 ルールズ・オブ・アトラクション (2002) THE RULES OF ATTRACTION 』 『 ニュースの天才 (2003) SHATTERED GLASS 』 『 真珠の耳飾りの少女 (2003) GIRL WITH A PEARL EARRING 』 『 ワンダーランド (2003) WONDERLAND 』のトム・オーテンバーグや、 『 ウォルター少年と、夏の休日 (2003) SECONDHAND LIONS 』のカレン・ループら。『 フレイルティー/妄執 』製作は 『 デュース・ワイルド (2002) DEUCES WILD 』 『 コンフィデンス (2003) CONFIDENCE 』 『 白いカラス (2003) THE HUMAN STAIN 』のエバーハード・ケイサーらが当たっている。 【フレイルティー/妄執 第03段落】 映画『 フレイルティー/妄執 』の始まりは、怖〜いBGMに、モノクロの映像が流れていく。事件の数々、それも殺人事件らしい。変死体の身体の部分部分が映し出される。" God's Hands (神の手)"という犯人のメッセージも残っている。ここはテキサス州ダラス。FBIは、連続殺人犯を捜査しているが、いっこうに見当たらない。ある晩、FBIのウェズリー・ドイル捜査官(パワーズ・ブース)の許に、ある男(マシュー・マコノヒー)が訪れ、犯人を知っていると言う。名はフェントン・ミークスという 30 歳くらいの男。彼が言うには、弟のアダム・ミークスが" God's Hands "の連続殺人犯で、昨夜、電話してきて、ピストル自殺したと言う。どうして弟が犯人だと分かるのかと訊くドイル捜査官に、フェントン・ミークスと名乗る男は子供時代の家庭環境から語り始める。因みに、 『 サラマンダー (2002) REIGN OF FIRE 』でのマシュー・マコノヒーはスキン・ヘッドで野性的で、丸で別人。また、 『 10日間で男を上手にフル方法 (2003) HOW TO LOSE A GUY IN 10 DAYS 』のマシュー・マコノヒーは都会的な優男(やさおとこ)。配役によってこんなにも違えるのだろうか! 【フレイルティー/妄執 第04段落】 ここから回想シーン。 1979 年の夏。 12 歳のフェントン(子役/マット・オリアリー: 『 アラモ (2003) THE ALAMO 』)と 9 歳のアダム(子役/ジェレミー・サンプター: 『 ピーター・パン (2003) PETER PAN 』の主役ピーター・パン)の兄弟は、仲良く歌いながら学校から帰ってくる。 Thurman Rose Garden (サーマン・バラ園)という庭園を通って、その裏手にある自宅に向かう。父親(ビル・パクストン: 『 アポロ13 (1995) APOLLO 13 』 『 タイタニック (1997) TITANIC 』 『 サンダーバード (2004) THUNDERBIRDS 』)は自動車修理工で、夕方帰宅して息子達と一緒に食事をとる、ごく平和な生活を送っていた。母親は、次男アダムを生んだ時に亡くなったので、長男フェントンが、三歳年下のアダムをずっと面倒見てきた。アダムは瓶に虫?を飼い、カーティスと名づけて可愛がっている(これ伏線)。 【フレイルティー/妄執 第05段落】 そんなささやかな幸せな暮らしがある日、突如として変わった。父親が神の幻影を見て、天使がやって来て神のお告げを伝える。「悪魔を破滅させよ」と。悪魔は、人の姿をしていて、この三人にしか分からないのだ。これは神から自分達に与えられた使命だ。すぐ始めよ。審判の日は来ている。俺達は神に選ばれた者なのだ。…これがタイトルの「妄執」ということだろう。父親は、この映画では名前は出ないで、最後まで" Dad "だ。だから、ここでも"父"としておこう。父は、やはり神のお告げで、つまり、天から一筋の光が差して、凶器にする<斧>を手に入れる。別の日には、破壊すべき悪魔の7人の名前のリストもそろう。 【フレイルティー/妄執 第06段落】 父は二人の息子達に一緒に行動するよう指導するが、兄の方のフェントンは、人を殺すのはよくないからやめてと真剣に訴える。しかし、父は、人を殺すのではなく、悪魔を破滅させるのだと言って、確信犯になっている。弟のアダムは父の側について、従順だ。それで兄フェントンは、父さんの持っているリストは本当の人間の名前だから、大変なことになる、家を出ていこう、と弟アダムに言うが、アダムは平気な顔をしている。 【フレイルティー/妄執 第07段落】 恐ろしい殺人が遂に始まった。リスト一人目の女性は、チャイムを鳴らして家から出てきたところを棍棒で殴り、縄で縛って猿轡をして自宅に連れてくる。怯えきった女性の腕に触れると、父は痙攣したような状態になる。これこそ、相手が悪魔の証拠だと言うのだ。そして大きな斧で…。(この映画は、殺す瞬間の映像は見せない。) 兄フェントンは怖がるが、これも神の命令だと言いきる父と、それにうなずく弟アダム。死体は家の前のバラ園に埋める。 【フレイルティー/妄執 第08段落】 回想の途中で、幾たびか現在に戻る。ドイル捜査官は、その話は本当か、お父さんはどうなったかと尋ねると、父は死んだ、ニュースで6人犠牲者がいると報道しているが、それはバラ園に埋めてある、と話す。夜、大雨の中、ドイル捜査官と手錠を一応はめさせた男は、車でバラ園へ向かう。その車の中で、ドイル捜査官の母親は殺害されたこと、警官という者は本能が効くということ、そして、お前は何か隠しているだろう、という話をしていく…。 【フレイルティー/妄執 第09段落】 また回想へ。最初の悪魔殺しから1ヶ月間は平穏に過ぎていって、兄フェントンは安心していた。と言っても、バラ園は通る気がせず、わざわざ回り道して帰宅したくらいだけれど。でも、二人目の悪魔殺しがまた実行される。今度は、亡き母の友人で、初老の男性。スーパーマーケットの駐車場で。フェントンはおびき寄せる役で、無理やり犯行に加担させられる。殴って縛って猿轡して、自宅に連れて帰り、頭部に触れるとやはり父は痙攣する。悪魔の証拠だと言って…。また斧で無残に殺すが、1回目といい、2回目といい、意識があって、恐怖を味わわせながら斧で虐殺というのは、即死させるより残忍だと思う。フェントンは幼い弟アダムに、父が人を殺しているのは洗脳されているんだと、説き伏せようとするが、アダムは、父は悪魔を殺しているのであって、神の御心のままだ、と本気で思っている。 【フレイルティー/妄執 第10段落】 翌朝、アダムから告げ口されて、フェントンは父に叱られ、罰として庭に大きな穴( 『 穴/HOLES (2003) HOLES 』参照)を掘ることを命じられる。身体は痛み、手は血豆がつぶれてへとへとだ。なにしろ、ただの穴ではなく、長さも幅も深さも3〜4メートルの大穴だ。5日かかってやっと独りで掘り終えた。父は、その穴に木材で土台を組んで、その上に、トタンの物置小屋を移動して、被せた。そして、掘った地下室が狂気の部屋となるのだ。父は早速、次の悪魔を縛って連れてきて、今度はフェントンに斧で殺す役を命じる。フェントンは逃げた。必死で逃げて、スモールズ保安官(ルーク・アスキュー)の所に駆け込む。 【フレイルティー/妄執 第11段落】 突飛な話は、子供の作り話だと言って信じない大人は巷によくいるが、この場合も例外ではなかった。スモールズ保安官は全然信じないので、ウチの庭の地下室とバラ園を見れば分かるからと言って、フェントンは保安官を案内する。しかし、自宅に着くと、保安官は「こういう嘘を言う子は大変だね。」父は父で「この子には参っているんですよ」とか言って、結局、保安官は真実を見逃すのだ。地下室には血の痕跡もなくしてしまったから、保安官が帰ろうとすると、このまま帰したらヤバイと思ったのだろう、父は保安官を斧で殺害。これは悪魔の人数の計算には入っていなかったのに、ミッションを遂げるためには殺さねばならなかったのだ、お前が悪いのだ、とフェントンに言う。父はフェントンを殺気だった顔つきで殴ろうとするが、流石、アダムが止めに入る。すると、あろうことか、父は長男フェントンを、この穴倉の地下室に閉じ込めてしまうのだ。出入り口は釘で打って。父と次男アダムは信頼しきって、抱き合う。 【フレイルティー/妄執 第12段落】 暗黒の中で一晩過ぎ、明くる朝、弟アダムがコップ1杯の水を持ってくる。板戸の節の穴から、フェントンの口にポタポタと水を差し入れ。でも、兄弟愛というわけではなさそう。逃がしてくれと言う兄を、ダメ、と言ってスタスタ走っていってしまう弟なのだ。父と弟はがっちりスクラムを組んでいる。弟アダムのジェレミー・サンプターは、幼く、天真爛漫なだけに、間違った神のお告げを信じる言動が却って恐ろしい。兄フェントンのマット・オリアリーは神経質そうで、やわで、敏感な役どころ。真剣に父や弟に説こうとしている姿は痛々しく、こちらの心臓が縮まってきそうだ。が、何より"父"ビル・パクストンの見た目が普通なところが一番怖いかもしれない。確信犯ほど怖いものはない。 【フレイルティー/妄執 第13段落】 二、三日後、父が様子を見に来た。フェントンに、神は見えたか?神の意志を遂げるまではそのままにしておくぞ、と言って、依然としてフェントンを暗い穴倉に入れておく。絶望感に襲われるフェントン。…そして、七日目、フェントンは神が見えたことを父に伝え、やっと地下室から出してもらえた。父は御機嫌で食事を山ほどさせてやる。アダムは、神様ってどんなだった?大きいの?とか訊いて兄を尊敬しているみたい。そして、フェントンの体力が戻った1週間後、三人揃って次の悪魔退治に向かう。今度は、ちょっと下品な中年男性が悪魔。いつものやり方で地下室に連れ込み、今日はフェントンに実行させると言う父。三人の会話を目の前で聞き、結わかれ猿轡され怯えきっている男。 【フレイルティー/妄執 第14段落】 すると、斧を振りかざしたフェントンは、床の男ではなく、横に立っていた父の胸に斧を振り下ろしたのだ!フェントンは、子供でも、数日間の暗黒の絶望の中で、やはり頭を使っていたんだ!とにかく穴から出られるように、神を見たと言い、そして父に従順であるように振舞っていたんだ!父は倒れ、息を引き取る直前、アダムの耳元に何か囁いている。何だろう?…フェントンが床で縛られ倒れている男の猿轡を外してあげていると、男が叫ぶ「ヤメロ〜!」…そこには、斧を振り落とす少年アダムの物凄い形相が! 【フレイルティー/妄執 第15段落】 『 フレイルティー/妄執 』で、殺される役や警官等には、 『 クレア・ドーラン (1998) CLAIRE DOLAN 』 『 ハリウッド的殺人事件 (2003) HOLLYWOOD HOMICIDE 』のアラン・デヴィッドソン、 『 サーティーン/あの頃欲しかった愛のこと (2003) THIRTEEN 』のシンシア・エッティンガー、 『 ブラック・ダイヤモンド (2003) CRADLE 2 THE GRAVE 』のグウェン・マッギー、 『 キューティ・ブロンド (2001) LEGALLY BLONDE 』 『 ナショナル・セキュリティ (2003) NATIONAL SECURITY 』のグレッグ・セラーノ、 『 光の旅人 K−PAX (2001) K-PAX 』 『 ニューオーリンズ・トライアル (2003) RUNAWAY JURY 』のランス・E・ニコルズらが脇に出演。また、監督であり"父"役のビル・パクストンの実父ジョン・パクストン( 『 スパイダーマン (2002) SPIDER-MAN 』 『 スパイダーマン2 (2002) SPIDER-MAN 2 』)も登場する。 【フレイルティー/妄執 第16段落】 男と父の亡骸をバラ園に埋める二人の幼い兄弟。兄フェントンは弟に言う。「もし僕を殺すようなことがあれば、ここに埋めてね。」 何という会話…。もう、これで分かりましたか?・・・ ▲TOPへ ◆ここからは、結末まで書いていますので、ストーリー全体が分ります。御注意下さい。 ATTN: This review reveals the movie content. Please don't say that I didn't say ! 【フレイルティー/妄執 第17段落】 回想シーンが終わって、大雨の中、冒頭の男"フェントン"とFBIのドイル捜査官の会話は続く。旧約聖書で、アブラハムが最愛の息子イサクを殺そうとしたように、父も長男フェントンを殺そうとしたが出来なかった。だから、僕は昨日、兄の家に入っていって、背後から襲って殺した。エッ?!そう、この"フェントン"と名乗った男は、実は弟の方のアダムだったのだ。神のお告げを聞いたと信じきっていた父は死んでも、次男アダムは、父の<妄執>をそのまま引き継いで、今日まで来ていたのだ。兄の死体は、幼い頃に約束した、このバラ園に埋めた。更に驚くことは、このドイル捜査官の母親を惨殺したのはドイル捜査官自身だった。だから、ドイル捜査官は悪魔であるから、リストの7人目の悪魔こそお前だと言って、ドイル捜査官を殺して、バラ園に埋める…。 【フレイルティー/妄執 第18段落】 FBIでは、ドイル捜査官を訪問してきた男の顔をビデオで確認しようとするが、ビデオの映像を乱した“特殊な力”によりビデオ映像は乱れて見えない。ドイル捜査官の同僚グリフィン・ハル捜査官(ダーク・チートウッド)は昨夜訪れた男の名前(偽名のフェントン・ミークス)を思い出して、フェントンの家に突入するが、もぬけのから。壁には連続殺人の新聞記事や写真、犯人のメッセージ" God's Hands "の写真も。その上、メモ帳のリストの7人目にはウェズリー・ドイルの名が書かれ、実行済みの横線が引かれていた。更に、部屋からドイル捜査官の血まみれのFBI身分証明書が見つかる。ということは、一連の殺人の犯人はフェントン・ミークスという結論になるわけだ。 【フレイルティー/妄執 第19段落】 ハル捜査官は、テキサス州エニッド郡の保安官の詰め所を訪れる。窓口には、お腹の大きいベッキー(ミッシー・クライダー: 『 ジーリ (2003) GIGLI 』)。そこにカーティスという老人の来客。そう、カーティス! 幼いアダムが瓶に飼っていた虫の名前だ! ということは、ここの保安官になっている男は、アダムなのだ! ハル捜査官は、この男の素性を知らず、お兄さんのフェントンが実は犯人で…と、気を遣って、公式ではなく個人的に伝えに来てあげたのだ。相手が一応保安官だから敬意を表して、帰途につく。それを見守るアダムと妻ベッキー。この妄執の鬼には、神の審判は下らないのだろうか…。 以上。 <もっと詳しく>からスペースを含まず6433文字/文責:幸田幸 なお、ご指摘を頂き、ストーリー展開の一部を修正させて頂きました。ルー様、ご協力有難うございます。 参考資料:「映画の森てんこ森」映画タイトル集 http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm IMDb allcinema ONLINE Nostalgia.com CinemaClock.com フレイルティー/妄執 公式サイト(英語版) http://www.frailtythefilm.com/ 礼拝説教より:「 裏 切 り と 赦 し 」/聖書:ルカによる福音書22章45〜53節 http://www2.ocn.ne.jp/~kurehei/sekkyo/sekkyo0.htm |
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■映画『 フレイルティー/妄執 』の更新記録 2002/11/11新規: ファイル作成 2004/07/14更新: ◆テキスト一部とリンクおよびファイル書式 2005/01/03更新: ◆一部テキスト追記と書式変更 2005/04/02更新: ◆データ追加 2005/10/06更新: ◆追記 |
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幸田 幸 coda_sati@hotmail.com |
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