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サイン (2002)
SIGNS
 映画『 サイン (2002) SIGNS 』をレヴュー紹介します。

 映画『 サイン (2002) SIGNS 』を以下に目次別に紹介する。
■映画『 サイン (2002) SIGNS 』の解説及びポスター、予告編
 ネタばれをお好みでない方はこの解説をご覧下さい。
■映画『 サイン (2002) SIGNS 』の映画データ
■映画『 サイン (2002) SIGNS 』の主なキャスト
■映画『 サイン (2002) SIGNS 』のスタッフとキャスト
■映画『 サイン (2002) SIGNS 』の<もっと詳しく>
 <もっと詳しく>は映画『 サイン (2002) SIGNS 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー(あらすじとネタバレ)です。※ご注意:映画『 サイン (2002) SIGNS 』の内容やネタバレがお好みでない方は読まないで下さい。
■映画『 サイン (2002) SIGNS 』の結末
■映画『 サイン (2002) SIGNS 』の更新記録

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幸の鑑賞評価: 8つ星 
■映画『 サイン (2002) SIGNS 』の解説及びポスター、予告編
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Links:  Official Web Site
Trailers:  Quick Time 3.2Mb
Quick Time 7.7Mb
Quick Time 16.7Mb
■映画『 サイン (2002) SIGNS 』の解説

 映画『 サイン (2002) SIGNS 』は、今や超売れっ子のM・ナイト・シャマランが監督・製作・脚本・出演のサスペンス第3弾。彼はサスペンスで有名だが、可愛らしい「スチュアート・リトル」( 1999 )も脚本を書いているとは知らなかった。裕福な家柄の上に、随分やり手で多才なようだ。『 サイン 』の彼の脚本は映画史上最高額だとか。
 サスペンスの前ニ作では主演にブルース・ウィリスをおいていたが、今回『 サイン (2002) SIGNS 』はこれまた超一流のメル・ギブソンを起用。ここではメル・ギブソンは1度も笑わない。『 パトリオット (2000) THE PATRIOT 』と同様、極めて真面目顔の方の役柄だ。ワタシ的には、メル・ギブソンは『 リーサル・ウェポン4 (1998) LETHAL WEAPON 4 』シリーズのように笑い顔が魅力的だと思うのだが。
 映画『 サイン 』のストーリー...牧師だった主人公は、愛妻が交通事故死した後、二人の幼い子供と弟と一緒に農家をしている。ある日、とうもろこし畑に巨大なミステリー・サークルが。奥さんの事故死と物語の進展とどう関係があるのかと思っていたら、最後に納得した!
●スチルはnostalgia.com、予告編はcinemaclock.comより許諾をえて使用しています。
Filmography links and data courtesy of The Internet Movie Database & Nostalgia.com.
Filmography links and data courtesy of CinemaClock Canada Inc.
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■映画『 サイン (2002) SIGNS 』の映画データ
 上映時間:107分
 製作国:アメリカ
 公開情報:ブエナ
 アメリカ初公開年月:2002年8月2日
 日本初公開年月:2002年9月21日
 ジャンル:ドラマ/SF/サスペンス
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■映画『 サイン (2002) SIGNS 』の主なキャスト
●メル・ギブソン as グラハム・ヘス
リーサル・ウェポン4 (1998) LETHAL WEAPON 4
パトリオット (2000) THE PATRIOT 』等に出演
パッション (2004) THE PASSION OF THE CHRIST 』監督・脚本

●ホアキン・フェニックス as メリル・ヘス
グラディエーター (2000) GLADIATOR 』< 2001 年アカデミー助演男優賞ノミネート>
サイン (2002) SIGNS
戦争のはじめかた (2001) BUFFALO SOLDIERS
ブラザー・ベアー (2003) BROTHER BEAR
ヴィレッジ (2004) THE VILLAGE
炎のメモリアル (2004) LADDER 49
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【『 サイン 』のスタッフとキャスト】
監督: M・ナイト・シャマラン M. Night Shyamalan
製作: フランク・マーシャル Frank Marshall
    サム・マーサー Sam Mercer
    M・ナイト・シャマラン M. Night Shyamalan
製作総指揮: キャスリーン・ケネディ Kathleen Kennedy
脚本: M・ナイト・シャマラン M. Night Shyamalan
撮影: タク・フジモト Tak Fujimoto
音楽: ジェームズ・ニュートン・ハワード James Newton Howard

出演: メル・ギブソン Mel Gibson グラハム・ヘス
    ホアキン・フェニックス Joaquin Phoenix メリル・ヘス
    ロリー・カルキン Rory Culkin モーガン・ヘス
    アビゲイル・ブレスリン Abigail Breslin ボー・へス
    チェリー・ジョーンズ Cherry Jones キャロライン・パスキ
    M・ナイト・シャマラン M. Night Shyamalan レイ・ラディ
    パトリシア・カレンバー Patricia Kalember コリーン・ヘス


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ストーリー展開の前知識やネタバレがお好みでない方は、読まないで下さい。
■映画『 サイン 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー
 私は日本公開前に字幕スーパーなしの英語で観たので、わかる範囲でレヴューします。映画データについては調査した時点と公開される時点で異なる場合があります。本作の内容については、語学力と経験・常識不足のため、間違いや勘違いや適切でない表現があるかもしれません。どうかご理解賜りますようお願いいたします。また、リンクやメールをいただく場合はここを必ずお読みくださいますように。
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【サイン 第01段落】  M・ナイト・シャマラン監督は、
シックス・センス (1999) THE SIXTH SENSE 』で監督・製作・脚本・出演、
アンブレイカブル (2000) UNBREAKABLE 』で監督・脚本・出演と、何とも言えなく不気味なサスペンスで大成功している。この映画『 サイン  』は全米公開が本年の夏の8月2日で、日本公開予定がたった1ヶ月半後の9月21日という異例の早さ。このことからも、日本映画界においても彼の人気の凄さが推測できる。もっとも、5月の
スパイダーマン (2002) SPIDER-MAN 』のようにたった1週間後という怪物もあるけれど。やはり"流行る"と分かっている作品ほど日本での封切りが早いのだろう。

【サイン 第02段落】  さて、『 サイン  』のストーリー。農家の広い庭、寝室には夫婦と小学生くらいの息子と小さな娘の平和な家族写真。ベッドで目覚めたグラハム・ヘス(メル・ギブソン)は、かすかな悲鳴を察知して、庭先のとうもろこし畑に急ぐ。同じ敷地内の別棟に住む弟のメリル・ヘス(ホアキン・フェニックス)も同行。見渡す限りのとうもろこし畑は広大だ。それに、人の背の高さ以上もある。畑を掻き分けて行くと、5歳くらいの愛娘ボー(アビゲイル・ブレスリン:
プリティ・プリンセス2/ロイヤル・ウェディング (2004) THE PRINCESS DIARIES 2: ROYAL ENGAGEMENT 』)が突っ立っている。8歳くらいの息子モーガン(ロリー・カルキン)も呆然と立っている。飼い犬の2匹のシェパードが激しく鳴く。

【サイン 第03段落】  因みにモーガン役のロリー・カルキンは「ホーム・アローン」のマコーレー・カルキン Macaulay Culkin (
パーティ★モンスター (2003) PARTY MONSTER 』)の弟。また、同様にキーラン・カルキン Kieran Culkin の弟でもあり、
17歳の処方箋 (2002) IGBY GOES DOWN 』でキーランの子供時代の役で出演している。兄達に似ているともいないとも言えない、まだ素朴な子役だ。ボーの女の子はホントにちっちゃくて可愛い。メリル役のホアキン・フェニックスは
グラディエーター (2000) GLADIATOR 』のコモデゥス役とは全然別人のよう。このホアキン・フェニックスは、途中はそれこそ、いてもいなくても変わらないような役に見えていた(失礼!)が、最後に見せ場、つまり出演の価値と意義がある。

【サイン 第04段落】  息子のモーガンが顎で示した方に顔を向けた父グラハムが目にしたものは…。巨大なミステリー・サークル。直径 20 メートルはあろうか、それが四つ縦に連なり、変な模様もある。そのサークル内のとうもろこしは見事になぎ倒され、円形も正確、これは人間のなせる業であろうか?一晩でミステリー・サークルが出現した、このヘス家の土地は、フィラデルフィアから 45 マイル(約 72 km )、ペンシルバニア州バックス郡にある。

【サイン 第05段落】  先ず飼い犬が変調をきたす。シェパードの一匹は台所でおもらしをするし、もう一匹はちっちゃなボーに吠えて襲ったので、兄のモーガンが殺す羽目になる。モーガンは喘息気味で、何か変わった出来事があると発作で苦しむ。ボーは私の部屋にモンスターがいる、とか言って、水を入れたコップを棚に並べるという不可解な行動をとるようになる。大人のグラハムとメリルも、家の屋上に変な男がいたように思える。

【サイン 第06段落】  婦人警官のキャロライン・パスキ(チェリー・ジョーンズ:
エリン・ブロコビッチ (2000) ERIN BROCKOVICH
ヤァヤァ・シスターズの聖なる秘密 (2002) DIVINE SECRETS OF THE YA-YA SISTERHOOD 』)が巡回でこの家にもやって来たので、グラハムは夜に見た変な男の話をする。6フィート(約 182 cm )以上ある男だが、暗かったのでよくは解らないが、と話すと、キャロラインは"女だってオリンピックの選手のように背の高い人もいるわ"といった感じで、可能性はいくらでもあると言う。このキャロラインがグラハムのことを" Father (神父さん)"と呼ぶと、" Father とは呼ばないでくれ。"とグラハムは言う。ここで、このとうもろこし農場をしているグラハムが、元は牧師だったと観る者はわかる仕組みだ。

【サイン 第07段落】  TVでは、ET(地球外生命)の出現の可能性を報道し始めている。ヘス一家が体験しているおかしなことは、やはりETのせいだったのか。インドの何ヶ所でもミステリー・サークルが現れているらしい。ヘス家の子供達は興味深々でそれらの報道に一喜一憂しているので、キャロラインはグラハムに"世界で起こっている狂気の事を子供達が心配しないように。"と気遣う。この辺りから、ガラス細工が壊れるような不穏な響きのBGMが流れ始める。

【サイン 第08段落】  町のある店の若い女性に相談事をされそうになると、グラハムは"6ヶ月前に牧師はやめたのだから…。"と言って話を避ける。そう、6ヶ月前に何かが起こったのだ。また、グラハムの弟メリルは昔、野球が上手かったことも別の登場人物の言葉からわかる。監督のM・ナイト・シャマランは自作映画では必ずどこかで顔を出すが、この映画も例外でない。不安げな顔のレイ・ラディというインド系の男として端役で出てくる。

【サイン 第09段落】  息子モーガンは地下室で卵型の無線機のような物を拾った。グラハムとメリルが手にとって見ると、どこからかシグナルが来ているようだ。ステーション・ワゴンの上に乗ると、そのシグナルはよく聞こえる。悲鳴のような、或いは悪魔の声のような。サスペンス・ムードは否応無しに高まってくるのだ。

【サイン 第10段落】  夜、庭に繋いだ一匹のシェパードが畑に向かって吠える。懐中電灯を照らしてとうもろこし畑に進むグラハム。怖くてたまらないが、"ニュースやTVには何も知らせないからな。お前は有名になんかならないんだ。"と強がりを言って、全速力で家に駆け戻る。ミステリー・サークルの辺りには妙な気配が感じられるから、絶対、何かいるのだ。TVでは報道が激しくなり、メキシコ・シティ上空にも正体不明の飛行物体が出現しているという。

【サイン 第11段落】  偶然などないというのは、ありえるだろうか。グラハムは考える。そして、妻が亡くなった時のことを回想する。---牧師姿のグラハムが交通事故現場にかけつけると、パトカーが赤いライトを点滅させている。居眠り運転の車に挟まれて妻のコリーン(パトリシア・カレンバー)が重態だ。---でも、回想シーンはそこまで。

【サイン 第12段落】  弟メリルも謎の出来事をビデオで調べたり、幼い息子と娘も宇宙人や空飛ぶ円盤に関する本を見ている。空飛ぶ円盤から出る光の下には、自分の家とそっくりな絵が描かれており、気味悪くなったモーガンは本を閉じさせる。そこに無言電話がかかり、モーガンは察しをつけて出かけると、レイ・ラディが不気味なことを口走る。宇宙人は湖とか水が好きだとも言う。

【サイン 第13段落】  ある日、子供達が大騒ぎ。緑色っぽいETが目撃されたのだ。このET、スパイダーマンのような、またはペプシの青いフィギャーのような格好。そして、とうとうヘス家の辺りにまで来ている様子だ。未確認の光やETらしき生命体の出現が、ナイロビ・北京・エルサレムなど世界的に報道され、人々はパニック状態、何百人・何千人が教会等に脱出し始めているという。ヘス家でも、脱出か残留か、多数決ということになるが、モーガンが"母さんのいたこの家を出ていきたくない。"という希望で残留に決まった。次は行動だ。グラハムとメリルは家の窓やドアに板を打ち付けてバリケードを作る。

【サイン 第14段落】  最後の晩餐とでも言えそうな、真剣な四人の顔。ボーはスパゲティを、モーガンはフレンチトーストとマッシュポテト、グラハムはベーコン・チーズバーガー、(メリルは何か)を選んで食べ始める。父親グラハムが"1分でも祈りに時間を潰したくないから祈らない。この(最後になるかもしれない)食事を楽しまなければならない。"と言うほど、危機は迫っていた。四人は抱き合って泣いた。するとその時、あの無線機状の物がチカチカし出した。グラハムとメリルは家の中を調べ、バリケードを強化する。そして四人は地下室にこもる。

【サイン 第15段落】  "そいつ"は地下室のドアを蹴ってきた。凄い力のようだ。怯えて泣く子供達にグラハムは母の話を聞かせてやる。しかし、モーガンは壁の隙間から"そいつ"に連れていかれそうになり、恐怖で喘息の発作が起こる。必死に介抱するグラハム。"行ってしまうのを信じて。怖がらないで。"---また回想。"奥さんの身体はトラックに挟まれています。話すなら生きている間に…。"--- 眠っている間に夢を見たらしい。もうETはいなくなったようだ。地下から階段を上っていくと、辺りは明るい光。平和に戻った…?・・・

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◆ここからは、結末まで書いていますので、ストーリー全体が分ります。御注意下さい。
 ATTN: This review reveals the movie content. Please don't say that I didn't say !


【サイン 第16段落】  安心して居間のソファにモーガンを寝かせてちょっと目を離したすきに、ETはモーガンを捕まえてしまった!抱き上げ、釘のような爪をモーガンの顔面近くにかざし、口からは液体をふりかけた。危うし、愛しの息子モーガン!この場面でまた回想。---瀕死の妻コリーンは、抱きかかえる夫グラハムに無理して作り笑いをして"散歩していた時にこうなったの。"そして、痛むかという夫の問いに、的外れとも思われる"あなた、よく見て。メリル、思いっきり振り切るのよ。"と最期の言葉を残して息絶える。---

【サイン 第17段落】  グラハムは憎しみが湧いてきた。偶然など、ないんだ!グラハムはメリルに壁に掛けたバットを目配せした。あっ、そうだったのか!やっと分かった。野球が上手かったメリルは、自分の青春時代の思い出のバットを握って、ET目掛けて思いきり振り切った。そのお蔭でモーガンはETから離すことができた。メリルは数回、ETにバットで殴りつける。バットが折れるほど強く。ETは負け、ボーが入れていた棚の上のコップの水が流れ落ちる。庭では意識を失った息子モーガンを必死に介抱する父親の姿。そして、モーガンは意識を取り戻す。

【サイン 第18段落】  ラストシーンはあっさりしている。グラハムは白い立ち襟の黒い牧師の服に身を包んでいる。そう、平常の生活に戻れたのだ。妻を亡くして神も信じられなくなっていた彼は、妻の最期の言葉が息子の命を救ってくれた事で、物事には必然性があることを悟り、亡き妻に感謝して平和な暮らしをやり直す決心をしたに違いない。

以上。
<もっと詳しく>からスペースを含まず4524文字/文責:幸田幸

参考資料:「映画の森てんこ森」映画タイトル集
       http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm
      IMDb
      allcinema ONLINE
      Nostalgia.com
      CinemaClock.com
      「サイン」 公式サイト(英語版)
       http://signs.movies.com/
■映画『 サイン 』の更新記録
2002/09/13新規: ファイル作成
2004/07/11更新: ◆テキスト一部とリンクおよびファイル書式
2005/01/03更新: ◆一部テキスト追記と書式変更
2005/03/31更新: ◆データ追加
2005/10/06更新: ◆追記
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幸田 幸
coda_sati@hotmail.com
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