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 コールド マウンテン (2003) |
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| COLD MOUNTAIN | |||||||||||||||||||||||||||
| ■映画『 コールド マウンテン (2003) COLD
MOUNTAIN 』更新記録 ※2004/01/28 本ページ「読む映画試写会 解説」を「観たい度映画」として紹介した。 ※2004/02/28 「読む映画試写会 レヴュー」として全ストーリー（ネタばれ含む）を書いた。 【解説】 映画『 コールド マウンテン (2003) COLD MOUNTAIN 』は 2004/01/28 の時点では邦題は分からなかったので「コールド・マウンテン」としておいた。『 コールド マウンテン 』はその時点で日本公開は未定のようだったので解説は書いていなかったが、先日発表された第61回ゴールデングローブ賞 Golden Globe Awards で輝かしい成果を収めたので急いで調べた次第。ゴールデングローブの助演女優賞を『 コールド マウンテン 』のレニー・ゼルウィガー（『 ベティ・サイズモア (2000) NURSE BETTY 』『 ブリジット・ジョーンズの日記 (2001) BRIDGET JONES'S DIARY 』『 シカゴ (2002) CHICAGO 』『 恋は邪魔者 (2003) DOWN WITH LOVE 』『 ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12カ月 (2004) BRIDGET JONES: THE EDGE OF REASON 』等）が獲得。レニー・ゼルウィガーは受賞の壇上から＜アンソニー・ミンゲラは私のヒーロー」と監督を称賛。「あなたが一緒に仕事をしようと連絡してくれるのを、ずっと待ってたんですよ」と感謝した。また共演者のニコール・キッドマンとジュード・ロウに向けては、「お二人と一緒に納屋の掃除を出来て、光栄でした」と語った。（CNN co.jp - エンタテイメント CNN/AP通信）＞そうだ。因みに、昨年の第75回ゴールデン・グローブ賞でも『 シカゴ (2002) CHICAGO 』でミュージカル・コメディ映画部門の主演女優賞を受賞している。おめでとうございます。 『 コールド マウンテン 』は第61回ゴールデングローブ賞 Golden Globe Awardsでは作品賞［ドラマ部門］、ジュード・ロウが主演男優賞［ドラマ部門］、監督・脚本のアンソニー・ミンゲラ（『 イングリッシュ・ペイシェント (1996) THE ENGLISH PATIENT 』『 マレーナ (2000) MALENA 』『 アイリス (2001) IRIS 』『 ザ・クワイエット・アメリカン (原題) (2002) THE QUIET AMERICAN 』『 アサンプション (原題) (2004) THE ASSUMPTION 』等）が脚本賞、ガブリエル・ヤーレ（『 カミーユ・クローデル (1988) CAMILLE CLAUDEL 』『 抱擁 (2002) POSSESSION 』『 トロイ (2004) TROY 』等）が音楽賞など、ノミネートも多かった。 また、近く選考される第76回アカデミー賞 Academy Award Awards でも数個のオスカー Oscar を獲得しそうな勢いだ。この超大作『 コールド マウンテン 』のタイトルの由来は、ジュード・ロウ扮する脱走兵が恋人の待つ故郷コールドマウンテン（コールド・マウンテン）を目指すストーリーだからだ。英語のキャッチコピーは"Find Your Way Home （故郷への帰り道を見つけろ）"或いは"Find the strength. Find the courage. No matter what it takes... find the way home. （力を見つけろ。勇気を見つけろ。たとえ何があろうと…故郷への帰り道を見つけろ。）"という。 ストーリーは、米国の南北戦争（ the American Civil War 1861- 1865 ）の頃の時代。 1861 年、アダ・モンロー（ニコール・キッドマン：『 ムーラン・ルージュ (2001) MOULIN ROUGE! 』『 めぐりあう時間たち (2002) THE HOURS 』『 イン・ザ・カット (原題) (2003) IN THE CUT 』『 ドッグヴィル (2003) DOGVILLE 』『 白いカラス (2003) THE HUMAN STAIN 』等）は、南カロライナ州の港市チャールストン Charleston, South Carolina から北カロライナ州のコールドマウンテン（又はノースキャロライナ州コールド・マウンテンと表示） Cold Mountain, North Carolina に引越ししてきた。牧師の父親（ドナルド・サザーランド：『 スペース カウボーイ (2000) SPACE COWBOYS 』『 ハッピー・フューネラル (2001) BIG SHOT'S FUNERAL / THE FUNERAL OF THE FAMOUS STAR / 大腕 (原題) 』等）と共にである。 「コールドマウンテン（冷たい山）」という名が示す通り、きっと山間の小さな寂れた町なのだろう。そこの住民ティーグ（レイ・ウィンストン：『 リトル・ストライカー (2000) THERE'S ONLY ONE JIMMY GRIMBLE 』『 リプリーズ・ゲーム (原題) (2002) RIPLEY'S GAME 』）は二人の新参者が気に入らない。でも、エスコ（ジェームズ・ギャモン：『 ブロンド・ライフ (2002) LIFE OR SOMETHING LIKE IT 』『 カントリー・ベアーズ (2002) THE COUNTRY BEARS 』）やサリー・スワンガー（キャシー・ベイカー：『 シザーハンズ (1990) EDWARD SCISSORHANDS 』『 サイダーハウス・ルール (1999) THE CIDER HOUSE RULES 』）ら、二人に親切にしてくれる人達もいる。 その中で、大工のＷ・Ｐ・インマン（ジュード・ロウ：（『 リプリー (1999) THE TALENTED MR. RIPLEY 』『 スターリングラード (2000) ENEMY AT THE GATES 』『 ロード・トゥ・パーディション (2002) ROAD TO PERDITION 』等））はアダ・モンローに一目惚れする。そしてインマンとアダは相思相愛の仲にすぐに進展していった。ところが、南北戦争が勃発して、インマンは南部同盟軍の兵士として出征しなければならなくなる。二人は手紙で愛のやり取りをして年月は経っていった。そしてヴァージニア州ピーターズバーグでのクレイターの戦い the Battle of the Crater in Petersburg, Virginia で激しい戦闘があり、インマンは負傷する。恋人と離れ離れになって約四年後の 1864年 7 月 30 日のことであった。 そうしている間に故郷コールドマウンテンのアダの父親は亡くなり、一人で農場をきりもみしなければならなくなったアダは、恋しさも募り、早く戻ってきて、とインマンに手紙に書いてよこした。病院に収容されている負傷兵インマンはその手紙を読んで、恋人の許に戻ろうと決心するのだ。こうしてインマンは脱走兵（ AWOL = absent without leave 無届外出［離隊］）となって、故郷への長くて危険な逃避行が始まる。 その頃、コールドマウンテンでは、あの横暴な男ティーグが勝手に保安官気取りをして、脱走兵や罪のない人々を殺したりしている。ティーグの右腕はボジー（チャーリー・ハナム：『 ケイティ (2002) ABANDON 』）だ。ティーグはアダに言い寄っているが、アダは貧しい暮らしにも拘わらず固く拒否している。アダが生き甲斐としているのは、恋人インマンの帰郷だ。 逃避行しているインマンは、その途で色々な人と出会う。ヴィージー（フィリップ・シーモア・ホフマン：『 セント・オブ・ウーマン／夢の香り (1992) SCENT OF A WOMAN 』『 ブギーナイツ (1997) BOOGIE NIGHTS 』『 パッチ・アダムス (1998) PATCH ADAMS 』『 マグノリア (1999) MAGNOLIA 』『 パンチドランク・ラブ (2002) PUNCH-DRUNK LOVE 』『 レッド・ドラゴン (2002) RED DRAGON 』『 25時 (2002) 25TH HOUR 』）という男は、黒人女性を妊娠させて殺そうとする堕落した白人の牧師。ジュニア（ジョヴァンニ・リビシ：『 ヴァージン・スーサイズ (1999) THE VIRGIN SUICIDES 』『 ギフト (2000) THE GIFT 』『 閉ざされた森 (2003) BASIC 』『 ロスト・イン・トランスレーション (2003) LOST IN TRANSLATION 』）は酒を飲んでは大暴れする男。サラ（ナタリー・ポートマン：『 マーズ・アタック！ (1996) MARS ATTACKS! 』）は幼い子がいる戦争未亡人で、兵士にレイプされそうになって殺す羽目に。マディ（アイリーン・アトキンス：『 ロイヤル・セブンティーン (2003) WHAT A GIRL WANTS 』）は世捨人で、暫くインマンの面倒を見てくれる。 コールドマウンテンでは、父親が亡くなってこれまで独りで心細かったアダの許に、別の女性が一緒に暮らすようになって、農場の仕事をうまくするコツをつかめてきていた。この広大だと想像できる風景の描写は非常に美しいらしく、撮影のジョン・シール（『 レインマン (1988) RAIN MAN 』『 ハリー・ポッターと賢者の石 (2001) HARRY POTTER AND THE SORCERER'S STONE / HARRY POTTER AND THE PHILOSOPHER'S STONE 』『 ドリームキャッチャー (2003) DREAMCATCHER 』）は賞賛されている。 このフラリとやって来た流れ者の女性はルビー（レニー・ゼルウィガー）といい、食・住を提供してもらうのと引き換えに農作業を一緒にやってくれているのだ。ニコール・キッドマンが今年のゴールデングローブで主演女優賞にノミネートされながら賞を逸した訳は、レニー・ゼルウィガーが登場するまでのシーンで冴えなかったからだという。レニー・ゼルウィガーと一緒に撮るようになったら急に役柄の内面の強さがよく出てきて、見違えるようになったのだそうだ。だからこそレニー・ゼルウィガーが助演女優賞を獲得したのだろう。 コールドマウンテンの農場でアダと暮らしているルビーの許に、ある日、仲違いしていた父親ストブロド（ブレンダン・グリーソン）が現れる。パングル（イーサン・サプリー）とジョージア（ジャック・ホワイト）を伴って、旅回りの音楽家になっている。三人は、保安官気取りの悪い奴ティーグと取引して、脱走兵たちを見つけようと躍起になっている様子。あと、『 アダプテーション (2002) ADAPTATION 』『 ミッシング (仮題) (2003) THE MISSING 』のジェイ・タヴァレ、『 マッチスティック・メン (2003) MATCHSTICK MEN 』のメローラ・ウォルターズ、『 8 Mile (2002) 8 MILE 』のタリン・マニング等も出演する。 戦場から逃避行を続けるインマンはひたすらコールドマウンテンを目指す。脱走兵捕縛・殺害を狙っている一味を回避し、未だに待っていてくれると信じているアダの許へ…。 『 コールド マウンテン 』の音楽は、ガブリエル・ヤーレの他にも、『 ヤァヤァ・シスターズの聖なる秘密 (2002) DIVINE SECRETS OF THE YA-YA SISTERHOOD 』『 レディ・キラーズ (2004) THE LADYKILLERS 』のＴ＝ボーン・バーネットや、『 ハイ・フィデリティ (2000) HIGH FIDELITY 』のエルヴィス・コステロらの個性的な面々の名が並ぶ。編集のウォルター・マーチは『 ポロック・２人だけのアトリエ (2000) POLLOCK 』『 Ｋ−１９ (2002) K-19: THE WIDOWMAKER 』でも知られる人だ。 『 コールド マウンテン 』の製作総指揮ボブ・オシャーは『 ニューヨークの恋人 (2001) KATE & LEOPOLD 』『 セレンディピティ (2001) SERENDIPITY 』、同イアイン・スミスは『 炎のランナー (1981) CHARIOTS OF FIRE 』『 １４９２・コロンブス (1992) 1492 CONQUEST OF PARADISE 』『 セブン・イヤーズ・イン・チベット (1997) SEVEN YEARS IN TIBET 』『 PLANET OF THE APES 猿の惑星 (2001) PLANET OF THE APES 』『 スパイ・ゲーム (2001) SPY GAME 』。 それに、ミラマックスの顔、製作総指揮のボブとハーヴェイのワインスタイン兄弟は、『 イングリッシュ・ペイシェント (1996) THE ENGLISH PATIENT 』『 リトル・ヴォイス (1998) LITTLE VOICE 』『 恋におちたシェイクスピア (1998) SHAKESPEARE IN LOVE 』『 マレーナ (2000) MALENA 』『 ショコラ (2000) CHOCOLAT 』『 ダディ＆ゼム (原題) (2001) DADDY AND THEM 』『 フル・フロンタル (2002) FULL FRONTAL 』『 ビロウ (2002) BELOW 』『 ウェイキン・アップ・イン・リノ (原題) (2002) WAKING UP IN RENO 』『 コンフェッション (2002) CONFESSIONS OF A DANGEROUS MIND 』『 キル・ビル (2003) KILL BILL: VOLUME 1 』『 ロード・オブ・ザ・リング／王の帰還 (2003) THE LORD OF THE RINGS: THE RETURN OF THE KING 』等で有名。 この作品『 コールド マウンテン 』はチャールズ・フレイジャーの最初の小説「Cold Mountain (1997) 」の映画化だ。映画と同タイトルの小説は、米国で最も権威のある「全米図書賞 National Book Award 」に輝いているから、映画の方も大スケールできっと素晴らしいものだろう。ミラマックスはこの映画『 コールド マウンテン 』に $83,000,000 （＄１＝￥ 110 換算で91億3千万円）という巨額な制作費をかけている。出演している俳優たちも有名な人が多いもの。 ※参考資料 The Internet Movie Database (IMDb) http://us.imdb.com/ OSCAR.com - 76th Annual Academy Awards http://www.oscar.com/ HOLLYWOOD FOREIGN PRESS ASSOCIATION http://erkki3.vwh.net/ :: GOLDEN GLOBE AWARDS WINNERS 2004 http://www.hfpa.org/realtime.html CNN co.jp - エンタテイメント http://cnn.co.jp/showbiz/CNN200401260009.html |
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幸の観たい度： ８つ星   |
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| ●スチルはnostalgia.com、予告編はcinemaclock.comより許諾をえて使用しています。 Filmography links and data courtesy of The Internet Movie Database & Nostalgia.com. Filmography links and data courtesy of CinemaClock Canada Inc. |
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| 【スタッフとキャスト】 | |||||||||||||||||||||||||||
| 監督： アンソニー・ミンゲラ Anthony Minghella (Directed
by) 製作： アルバート・バーガー Albert Berger (producer) ウィリアム・ホーバーグ William Horberg (producer) シドニー・ポラック Sydney Pollack (producer) ロン・イェルザ Ron Yerxa (producer) スティーヴ・Ｅ・アンドリューズ Steve E. Andrews (associate producer) ティム・ブリックネル Tim Bricknell (associate producer) 製作総指揮： ボブ・オシャー Bob Osher (executive producer) イアイン・スミス Iain Smith (executive producer) ボブ・ワインスタイン Bob Weinstein (executive producer) ハーヴェイ・ワインスタイン Harvey Weinstein (executive producer) 原作： チャールズ・フレイジャー Charles Frazier (book) 脚本： アンソニー・ミンゲラ Anthony Minghella (screenplay) 撮影： ジョン・シール John Seale (Cinematography by) 編集： ウォルター・マーチ Walter Murch (Film Editing by) 音楽： ガブリエル・ヤーレ Gabriel Yared (Original Music by) エルヴィス・コステロ Elvis Costello (song "The Scarlet Tide") スティング Sting (song "You Will Be My Ain True Love") ジャック・ホワイト Jack White (song "Never Far Away") Ｔ＝ボーン・バーネット T-Bone Burnett (songs "I Wish My Baby Was Born""Like a Songbird That Has Fallen" "The Scarlet Tide") 出演： ジュード・ロウ Jude Law as W.P. Inman ニコール・キッドマン Nicole Kidman as Ada Monroe レニー・ゼルウィガー Renee Zellweger as Ruby Thewes ドナルド・サザーランド Donald Sutherland as Reverend Monroe レイ・ウィンストン Ray Winstone as Teague ブレンダン・グリーソン Brendan Gleeson as Stobrod フィリップ・シーモア・ホフマン Philip Seymour Hoffman as Veasey ナタリー・ポートマン Natalie Portman as Sara キャシー・ベイカー Kathy Baker as Sally Swanger ジェームズ・ギャモン James Gammon as Esco Swanger ジョヴァンニ・リビシ Giovanni Ribisi as Junior アイリーン・アトキンス Eileen Atkins as Maddy チャーリー・ハナム Charlie Hunnam as Bosie ジェナ・マローン Jena Malone as Ferry Girl イーサン・サプリー Ethan Suplee as Pangle ジャック・ホワイト Jack White as Georgia ルーカス・ブラック Lucas Black as Oakley ジェイ・タヴァレ Jay Tavare as Swimmer メローラ・ウォルターズ Melora Walters as Lila タリン・マニング Taryn Manning as Shyla |
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| ＜もっと詳しく＞ | |||||||||||||||||||||||||||
 ストーリー展開の前知識やネタばれがお好みでない方は、読まないで下さい。 |
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| ※2004/02/28 好評の「テキストによる映画の再現（あらすじとレヴュー）」は、「読む映画試写会 レヴュー」として全ストーリー（ネタばれ含む）を書いた。 詳しくはこちらをクリック・・・ |
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| （■解説とネタばれ：2004/01/28 ◆俳優についてリンク更新：2004/01/28） | |||||||||||||||||||||||||||
| （◆タイトル更新：2004/02/26） | |||||||||||||||||||||||||||
| 幸田 幸 coda_sati@hotmail.com |
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