恋は邪魔者 | |||||||||||||||||||||||||||
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恋は邪魔者 (2003) | |||||||||||||||||||||||||||
DOWN WITH LOVE | |||||||||||||||||||||||||||
映画『 恋は邪魔者 (2003) DOWN WITH LOVE
』をレヴュー紹介します。 映画『 恋は邪魔者 (2003) DOWN WITH LOVE 』を以下に目次的に紹介する。 ■映画『 恋は邪魔者 (2003) DOWN WITH LOVE 』のポスター、予告編および映画データ ■映画『 恋は邪魔者 (2003) DOWN WITH LOVE 』の解説 ネタばれをお好みでない方はこの解説をご覧下さい。 ■映画『 恋は邪魔者 (2003) DOWN WITH LOVE 』の主なスタッフ ■映画『 恋は邪魔者 (2003) DOWN WITH LOVE 』の主なキャスト ■映画『 恋は邪魔者 (2003) DOWN WITH LOVE 』のスタッフとキャスト ■映画『 恋は邪魔者 (2003) DOWN WITH LOVE 』の<もっと詳しく> <もっと詳しく>は映画『 恋は邪魔者 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー(あらすじとネタバレ)です。※ご注意:映画『 恋は邪魔者 (2003) DOWN WITH LOVE 』の内容やネタバレがお好みでない方は読まないで下さい。 ■映画『 恋は邪魔者 (2003) DOWN WITH LOVE 』の結末 ■映画『 恋は邪魔者 (2003) DOWN WITH LOVE 』の更新記録 >>「映画解説・レヴュータイトル一覧表」へ(画面の切り替え) |
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幸の鑑賞評価: 8つ星 | |||||||||||||||||||||||||||
■映画『 恋は邪魔者 (2003) DOWN WITH LOVE 』のポスター、予告編および映画データ | |||||||||||||||||||||||||||
恋は邪魔者
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●スチルはnostalgia.com、予告編はcinemaclock.comより許諾をえて使用しています。 Filmography links and data courtesy of The Internet Movie Database & Nostalgia.com. Filmography links and data courtesy of CinemaClock Canada Inc. |
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■映画『 恋は邪魔者 (2003) DOWN WITH LOVE
』の解説 映画『 恋は邪魔者 (2003) DOWN WITH LOVE 』が公開された。'50 年代末から '60年代初頭にかけてロマンティック・コメディ路線を突っ走ったドリス・デイとロック・ハドソン。そのコンビのリメイクもしくはパロディ的作品を『 シカゴ (2002) CHICAGO 』でアカデミー主演女優賞にノミネートされ勢いに乗っているレニー・ゼルウィガーと、『 ムーラン・ルージュ (2001) MOULIN ROUGE! 』のユアン・マクレガーが二枚目半に扮して演じる『 恋は邪魔者 』。 当時の事をよく知っている年配の方には懐かしく、若い世代には見るもの全て新鮮に映るだろう。映画『 恋は邪魔者 』のストーリーは...女性の解放を世間に訴える新進作家(ゼルウィガー)を、プレイボーイのジャーナリスト(マクレガー)が身分を偽って接近し、彼女もただの女性だと暴露しようとするが…。紆余曲折しながら進展しても、ラブコメだから結末は安心!それにしても原題「DOWN WITH LOVE」から邦題「恋は邪魔者」とよく考えたものだ。 ▲TOPへ ■映画『 恋は邪魔者 (2003) DOWN WITH LOVE 』の主なスタッフ ○『 恋は邪魔者 』の製作総指揮は 『 娼婦ベロニカ (1998) DANGEROUS BEAUTY(原題)/ A DESTINY OF HER OWN(豪題) 』 『 交渉人 (1998) THE NEGOTIATOR 』 『 真夏の夜の夢 (1999) WILLIAM SHAKESPEARE'S A MIDSUMMER NIGHT'S DREAM 』 『 ブロンド・ライフ (2002) LIFE OR SOMETHING LIKE IT 』 『 運命の女 (2002) UNFAITHFUL 』 『 デアデビル (2003) DAREDEVIL 』等のヒットを出し続けている実力派アーノン・ミルチャン。 ○『 恋は邪魔者 』の製作は 『 アメリカン・ビューティー (1999) AMERICAN BEAUTY 』のブルース・コーエンや 『 ボーン・コレクター (1999) THE BONE COLLECTOR 』のダン・ジンクス ○『 恋は邪魔者 』の配役は 『 ユージュアル・サスクツ (1995) THE USUAL SUSPECTS 』 『 セブン・イヤーズ・イン・チベット (1997) SEVEN YEARS IN TIBET 』 『 デュエット (2000) DUETS 』 『 スパイダーマン (2002) SPIDER-MAN 』 『 アイ・スパイ (2002) I SPY 』という豪華作品を手掛けているフランシーヌ・メイズラー ○『 恋は邪魔者 』の衣装デザインは 『 アポロ13 (1995) APOLLO 13 』 『 フォーン・ブース (2002) PHONE BOOTH 』等のダニエル・オランディ ▲TOPへ ■映画『 恋は邪魔者 (2003) DOWN WITH LOVE 』の主なキャスト ●レニー・ゼルウィガー 『 ベティ・サイズモア (2000) NURSE BETTY 』 『 ブリジット・ジョーンズの日記 (2001) BRIDGET JONES'S DIARY 』 『 シカゴ (2002) CHICAGO: THE MUSICAL 』 『 コールド マウンテン (2003) COLD MOUNTAIN 』 『 シャーク・テイル (2004) SHARK TALE 』 『 ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12カ月 (2004) BRIDGET JONES: THE EDGE OF REASON 』 ●ユアン・マクレガー 『 トレインスポッティング (1996) TRAINSPOTTING 』 『 ブラス! (1996) BRASSED OFF 』 『 リトル・ヴォイス (1998) LITTLE VOICE 』 『 ムーラン・ルージュ (2001) MOULIN ROUGE! 』 『 猟人日記 (2003) YOUNG ADAM 』 『 ビッグ・フィッシュ (2003) BIG FISH 』 『 ロボッツ (2005) ROBOTS 』 |
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【『 恋は邪魔者 』のスタッフとキャスト】 | |||||||||||||||||||||||||||
監督: ペイトン・リード Peyton Reed (Directed
by) 製作: ブルース・コーエン Bruce Cohen (producer) ダン・ジンクス Dan Jinks (producer) 製作総指揮: パディ・カレン Paddy Cullen (executive producer) アーノン・ミルチャン Arnon Milchan (executive producer) 脚本: エヴァ・アーラート Eve Ahlert (written by) デニス・ドレイク Dennis Drake (written by) 撮影: ジェフ・クローネンウェス Jeff Cronenweth (Cinematography by) 編集: ラリー・ボック Larry Bock (Film Editing by) 音楽: マーク・シェイマン Marc Shaiman (Original Music by) 配役: フランシーヌ・メイズラー Francine Maisler (Casting by) 衣装: ダニエル・オランディ Daniel Orlandi (Costume Design by) 出演: レニー・ゼルウィガー Renee Zellweger バーバラ・ノヴァック Barbara Novak ユアン・マクレガー Ewan McGregor キャッチャー・ブロック Catcher Block デヴィッド・ハイド・ピアース David Hyde Pierce ピーター・マクマナス Peter MacMannus サラ・ポールソン Sarah Paulson ヴィッキ・ヒラー Vicki Hiller トニー・ランドール Tony Randall セオドア・バナー Theodore Banner レイチェル・ドラッチ Rachel Dratch グラディス Gladys ジャック・プロトニック Jack Plotnick モーリス Maurice ジョン・エイルウォード John Aylward 重役 E.G. マイケル・エンサイン Michael Ensign 重役 J.R. ジュード・チコレッラ Jude Ciccolella 私立探偵 Private Eye ブラッド・ハンソン Brad Hanson ジョニー・トレメンタス Johnny Trementus デヴィッド・ドティ David Doty ドアマン Doorman ▲TOPへ |
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<もっと詳しく> | |||||||||||||||||||||||||||
ストーリー展開の前知識やネタバレがお好みでない方は、読まないで下さい。 |
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■映画『 恋は邪魔者 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー 私は日本公開前に字幕スーパーなしの英語で観たので、わかる範囲でレヴューします。映画データについては調査した時点と公開される時点で異なる場合があります。本作の内容については、語学力と経験・常識不足のため、間違いや勘違いや適切でない表現があるかもしれません。どうかご理解賜りますようお願いいたします。また、リンクやメールをいただく場合はここを必ずお読みくださいますように。 ▲TOPへ 【恋は邪魔者 第01段落】 『 パッチ・アダムス (1998) PATCH ADAMS 』等のマーク・シェイマンの音楽で始まる、一昔前の雰囲気そのままの賑やかなオープニング。 1962 年ニューヨーク New York City が舞台である。8百万人を抱えるこの大都会にメイン州 Maine から出てきた女性バーバラ・ノヴァック(レニー・ゼルウィガー)は、当時のバリバリのファッションに身を包み、ブロンドの髪を当時風のヘアスタイルで決めてスクリーンに登場。国連 the United Nations / UN 前には世界各国の国旗が並び、バーバラはここでイエローキャブのタクシーに乗り込んだ。街行く乗用車も、全て、古きよきアメリカのオールドファッションの車である。 【恋は邪魔者 第02段落】 レニー・ゼルウィガーは小柄で隣のお姉さん的ふくよかな顔を逆手に取って大成功してきている。この映画では、ドリス・デイ Doris Day の再来(幸は生まれてなかったのでよく知りませんが)と専らの噂で、ドリス・デイそっくりの感じで芸を作っているらしい。服装も 1960 年代風のを何十着も取り替えて、観る目を楽しませてくれる。レニー・ゼルウィガーと共演女優のために数十着から数百着が用意されたようだ。 【恋は邪魔者 第03段落】 バナー出版会社 Banner Publishing の立派なビルに到着したバーバラは、ここで編集者として働く旧友ヴィッキ・ヒラー(サラ・ポールソン)と会う。秘書のグラディス(レイチェル・ドラッチ)や同僚モーリス・ジョーンズ(ジャック・プロトニック)を紹介され、大会議室へ案内される。会議テーブルには E.G. (ジョン・エイルウォード: 『 13デイズ (2000) THIRTEEN DAYS 』 『 9デイズ (2002) BAD COMPANY 』等に出演)や J.R. (マイケル・エンサイン: 『 タイタニック (1997) TITANIC 』 『 女神が家(ウチ)にやってきた (2003) BRINGING DOWN THE HOUSE 』等に出演)といった頭文字の可笑しな名前の重役達が席についている。 【恋は邪魔者 第04段落】 バーバラ・ノヴァックは女性解放の本「 Down With Love 」をこの出版社を通して売り出すところなのだ。" Down with 〜" とは "〜はいらない"という意味なので、「恋愛なんかいらない」とでも訳せるかしら。映画の邦題は『 恋は邪魔者 』となっている。バーバラが説明するのはこういうことだ:「恋愛は破壊であって、 sex は love なしで女性もできるものだ。そうしてこそ男性と平等でいられる。女性は自立するまで幸福にはならない。こういうことを記したノンフィクションの真剣な作品である。」 こう述べている矢先に、年とってふんぞり返っている重役達は、コーヒーを女性編集者ヴィッキに入れるよう命じている。現代ならお茶汲みは女性社員がしなくてもよくなっているから、こういうシーンでも当時の女性の地位の低さが何気なく描かれていた。 【恋は邪魔者 第05段落】 なお、社長セオドア・バナーに扮するのはトニー・ランドールといって、ロック・ハドソン、ドリス・デイのラブコメ『 夜を楽しく (1959) PILLOW TALK 』で準主役だった人だ。こうやって、やはり当時の作品のパロディということで、配役までこだわって製作されているナ。 【恋は邪魔者 第06段落】 バーバラが本の内容を必死に説明しても、重役達は、マンハッタン Manhattan では男は背後から襲ってくるぞ、とか、男は空から降ってくるとか言って、彼女をからかっている始末。バーバラの本「 Down With Love 」が売れるなんて予想もしていないのだ。丁度その頃、NYの別のビルの屋上に、まさに空からヘリコプターで男が降りてきた。白いタキシードに身を包んだ、見るからにプレイボーイなのはキャッチャー・ブロック(ユアン・マクレガー)。愛称キャッチ。女性にモテモテで、自由恋愛を謳歌しているジャーナリストだ。ユアン・マクレガーは、この映画は流石 1960 年代の話なので、髪型からしていつものユアンではないみたい。また、ロック・ハドソン Rock Hudson は胸板が厚くて背丈もある大柄な俳優さんのようだったので、ユアン・マクレガーはその再来というイメージではないかな。 【恋は邪魔者 第07段落】 キャッチが自分の書いた原稿を預けるのは、マクマナス社 MacMannus Enterprise という雑誌社であり、キャッチの友人であり上司でもあるピーター・マクナマス(デヴィッド・ハイド・ピアース: 『 フル・フロンタル (2002) FULL FRONTAL 』 『 トレジャー・プラネット (2002) TREASURE PLANET 』等に出演)は、「プレイボーイ Playboy 」誌「エスクワイア Esquire 」誌的な月刊男性雑誌「ノウ Know 」を編集している。アルゼンチン Argentina から帰ったばかりのキャッチは、ピーターから「 Down With Love 」の本のことを聞かされた。キャッチは女性遍歴の豊富な男性として、女性解放の本を書いている著者をからかってみたいと考える。 【恋は邪魔者 第08段落】 バーバラの方でも、女性キラーのジャーナリスト、キャッチャー・ブロックのことをヴィッキが教えてくれていた。そして、NYでの新居をヴィッキが段取りしてくれていて、バーバラは足を踏み入れる。マンハッタンの摩天楼が見渡せる、リッチなアパートメントで彼女は大喜び。当時のものということで、色使いはびっくりするようなピンク・水色といった原色。そこに、噂のキャッチャー・ブロックから誘いの電話がかかってきた。是非お会いしたいということで、お互い、相手の心を勘ぐりながら、表面上はいい顔をしてトークをする。こちらはバーバラと編集者ヴィッキ、向こうはキャッチャー・ブロックと上司ピーターというメンバーで、ディナーの約束をした。 【恋は邪魔者 第09段落】 この辺りから、シーンが変わる度にバーバラとヴィッキのドレスも変わっていくから目の正月と言うか、目を向く?と言うか。撮影のジェフ・クローネンウェスは 『 ストーカー (2002) ONE HOUR PHOTO 』 『 K−19 (2002) K-19: THE WIDOWMAKER 』等を担当した人で、この映画では超・明るく、レニー・ゼルウィガーを着せ替え人形のようにして撮っている。当時はこんなファッションだったのか、と非常にレトロに感じる服ばかり。当時の衣装は 『 エデンより彼方に (2002) FAR FROM HEAVEN 』でも、異なった趣だけどジュリアン・ムーア Julianne Moore が見せてくれた。 【恋は邪魔者 第10段落】 さて、約束の時間にドレスアップしてレストランに現れたバーバラとヴィッキであるが、キャッチに見事にすっぽかされてしまう。なぜなら、キャッチは女癖が悪いから、直前に会ったガールフレンドのスチュワーデス(現代ならフライトアテンダント)とデートに出かけてしまったからだ。そこにキャッチから電話がかかるが、今と違って、ケータイなんてものはなくて、店の人が電話機を持ってくる。キャッチは犬(イングリッシュ・フォックス・ハウンド English Fox Hound )のせいにした嘘丸出しの言い訳をして、会うのを朝食に変更する。そしてまた、翌日の朝食の約束でも、キャッチは別のスチュワーデスとデートしてわざとすっぽかし、これも違う犬(フレンチ・プードル French Poodle )の嘘のわざとらしい言い訳を電話口で繰り返すのだ。こう人を馬鹿にすることが繰り返されたので、バーバラはもう金輪際(こんりんざい)、キャッチャー・ブロックとは会見しない旨をマクマナス社のピーターに告げて、バーバラとヴィッキの女性二人は腹を立てて去っていった。ピーターは、実はバナー社のヴィッキに恋心を抱いているので、こうして喧嘩別れになってヴィッキを失うのではと心配だ。 【恋は邪魔者 第11段落】 バーバラ・ノヴァックの本「 Down With Love 」は五番街(フィフス・アヴェニュー Fifth Avenue )の書店でとうとう売り出されることになった。ヴィッキが案内してくれたが、陳列棚にたったの一冊。売れる算段がないものはそんなものだ。バーバラはがっくりである。それが、事態が好転したのは、エド・サリバン・ショー The Ed Sullivan Show のお蔭だった。ここで往年の大歌手ジュディ・ガーランド Judy Garland が"♪ Down With Love "というナンバーを披露したのだ。このために、どの家庭でもTVでエド・サリバン・ショー(※)は夕食時に見ているので、同じ題の本「 Down With Love 」はあっという間に知れ渡り、大量の追加印刷が行われた。どこの書店でも売れまくり、大反響を起こして、女性達がこの本を読みふける光景が社会現象となったくらいだ。 【恋は邪魔者 第12段落】 このジュディ・ガーランドの歌のシーンは、 '60 年代のヴィデオテープによるもので、本物だ。夫のヴィンセント・ミネリ Vincente Minnelli の監督作品『 The Reluctant Debutante (1958) 』は、最近の映画 『 ロイヤル・セブンティーン (2003) WHAT A GIRL WANTS 』の基になっているそうだ。歌唱力の凄いライザ・ミネリ Liza Minnelli は、この二人の間の娘である。また、このシーンでのエド・サリバンはそっくりさん。 【恋は邪魔者 第13段落】 (※母はカナダに子供時代に住んでいたので、毎週エド・サリバン・ショーは見ていたそうです。高視聴率のお化け番組らしく、この映画で「 Down With Love 」が一般に急速に広まったと言うのも大袈裟でもないようで。エド・サリバン・ショーには各ジャンルの歌手が出演し、ザ・ビートルズ The Beatles 、デイヴ・クラーク・ファイヴ The Dave Clark Five 、ゲイリー・ルイスとプレイボーイズ Gary Lewis & The Playboys 等が母のお気に入りだったとか! 因みに、ゲイリー・ルイスとプレイボーイズの"♪パリセイズ・パーク Palisades Park "は 『 コンフェッション (2002) CONFESSIONS OF A DANGEROUS MIND 』でも劇中、触れられています。) 【恋は邪魔者 第14段落】 女性解放のこの書物は、米国内だけでなく、共産圏の毛沢東の中国でも、またソ連(現ロシア)でも Nvet Lvubof というロシア語?タイトルで女性達にこっそり広まっていった。アメリカでは、ショーウィンドーに、当時のケネディ大統領 President John F. Kennedy の大きな顔写真と並んで、「 Down With Love 」の著者バーバラ・ノヴァックの実寸大の全身写真が並んでいる。遂には大手新聞ニューヨーク・クロニクル New York Chronicle に、彼女の本がベストセラーとして紹介される。こういう大ヒットになって、バナー社では、ナンバー1作家とナンバー1編集者として、バーバラとヴィッキをバナー社長が祝福してくれた。 【恋は邪魔者 第15段落】 女性達は変化した。会社の秘書グラディスは地味だったのに、これからでもチャンスはあるとばかり、急にオシャレに変身した。一般家庭でも、家事を妻にさせていた夫は、自分でしなさいと言われるようになった。商店でも、妻は、店主の夫にも仕事をするように言えるようになった。有名人になったバーバラ・ノヴァックはテレビにもゲスト出演し、それをキャッチャー・ブロックはピーターと見ている。ここで彼女はこう発言したのだ。本の第8章のタイトルは「女性が避けるべき最悪のタイプの男性」で、「女性を取替えひっかえする男はワイシャツもよく取り替えるものだ。」と。キャッチはその時、本当にワイシャツをオフィスで変えていたのでドキンとする。更に、司会者に促されて、「それはキャッチャー・ブロック」だと電波を通して公表しでかしたのだ。 【恋は邪魔者 第16段落】 NY中の4百万人の女性がそれを見たわけだから、女性キラー、キャッチャー・ブロックの時代は終わってしまった、女遊びの王は死んだのだ、とピーターは呟く。同時に、キャッチが付き合っていたスチュワーデスからも、彼が何人もの相手がいるのを知って電話をかけてくる。キャッチは初めて振られた。悔しくなったキャッチは、あのバーバラ・ノヴァックでも恋愛と結婚は望んでいる筈だ、それを明かしてやろう、と決心する。先日約束を何度も反故(ほご)にされて頭にきたバーバラはもう会ってくれないと言った事を、ピーターは彼に教える。じゃ、面と向かって会えないなら、考えがある・・・。 【恋は邪魔者 第17段落】 翌日、街角でバーバラを見かけた(テレビや広告で顔を知っている)キャッチは、クリーニング店に早回りして、彼女の好奇心をあおる作戦をとった。「 Down With Love 」という本の名も聞いたことなければ、バーバラ・ノヴァックという名前も全然知らない素振りを見せるのだ。キム・ノヴァク Kim Novak かと、とぼけたり。喋り方も電話の時と違うようにして、ダサい眼鏡もかけて、俗世間の事は無頓着な宇宙飛行士ジップ・マーティン Zip Martin という偽名を伝えた。こうして、二人の偽りの付き合いが始まる。キャッチのアパートメントのドアマン(デヴィッド・ドティ: 『 25年目のキス (1999) NEVER BEEN KISSED 』 『 コーリング (2002) DRAGONFLY』 『 マイノリティ・リポート (2002) MINORITY REPORT 』 『 レッド・ドラゴン (2002) RED DRAGON 』等に出演)にも、キャッチのことはマーティン少佐 Major と呼ぶように細工する。 【恋は邪魔者 第18段落】 一方、ヴィッキに片思いのピーターは、キャッチが彼女達を先日怒らせてから、会えていない。しかも、ヴィッキがフットボール選手のジョニー・トレメンタス(ブラッド・ハンソン: 『 ハッピー・フライト (2003) VIEW FROM THE TOP 』等に出演)とデートしているのを目撃して沈むが、積極的に行けとキャッチにアドヴァイスされる。そして、昼も夜もあなたのことをずっと考えていると、愛を告白して、デートに成功。でも、ちょっとちぐはぐな成り行きになる。キャッチは偽名でバーバラと付き合っているので、会うのは自宅ではマズイ。そこで、ピーターの家を借りてバーバラを呼ぶ。従って、ピーターがヴィッキと会うのはキャッチの家になる。すると、そこにはキャッチの両親の写真立てが飾られ、また、ピーター自身がヴィッキのために料理を作ってきたのに、キャッチのために作ってあげてきたということになってしまい、彼女はピーターがホモだと勘違いしてしまうのだ。 【恋は邪魔者 第19段落】 ピーターの部屋でのキャッチ(ジップ・マーティンという偽名で)とバーバラは、他人行儀と親しくしたいという気持ちの狭間で観客を幾度も沸かせる。彼女が自分を好きになって夢中になるように仕向けながら、自分は彼女に恋してはいけない。こういうルールをキャッチは守って、バーバラをじわじわ攻めていくのだ。連日デートし、ドレスもスポーティなものからエレガントなものまで、レニー・ゼルウィガーは毎回服を変えて楽しませてくれる。キャッチはまた、私立探偵(ジュード・チコレッラ: 『 ショーシャンクの空に (1994) THE SHAWSHANK REDEMPTION 』等に出演)に、メイン州まで行ってバーバラ・ノヴァックの過去を調査するように依頼もした。 【恋は邪魔者 第20段落】 今夜こそバーバラをものにする、とキャッチは心に決めて、二人とも、それぞれの家で準備をする。お風呂に入り、ストッキングを履いて、とデートの準備をする二人は、同時に同じ動作をしているのだ。この時は"♪フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン Fly Me To The Moon "がBGMになり、軽やかなコメディタッチで進められていく。そして今回はキャッチは口実をつけて、実際に自分の部屋へバーバラを連れて来た。キャッチは遊び人だから、スイッチ一つでバーが出てきたり、キングサイズのベッドがソファの下から出てきたりという小細工のいっぱいしてある部屋だ。ここでキャッチ(ジップ・マーティン扱い)とバーバラは抱き合うことになるが。・・・ ▲TOPへ ◆ここからは、結末まで書いていますので、ストーリー全体が分ります。御注意下さい。 ATTN: This review reveals the movie content. Please don't say that I didn't say ! 【恋は邪魔者 第21段落】 バーバラは、あなたを愛しすぎてしまって、結婚しないのに sex することはできないと言い出した。丁度そこに、キャッチの部屋の合鍵を持っているスチュワーデスのガールフレンドが入ってきて、彼がキャッチャー・ブロックであることがバレてしまう。しかし、不思議にバーバラは怒りの気持ちにならない。彼女はジップ・マーティンであれ、キャッチャー・ブロックであれ、その人物に恋してしまったのだ。そして、私立探偵から連絡で、該当するバーバラ・ノヴァックなる人物は存在しないと報告してきた。すると、バーバラは、その通りで、バーバラ・ノヴァックなんていないのだ、自分はナンシー・ブラウン Nancy Brown というのだと語る。 【恋は邪魔者 第22段落】 キャッチも、ここまできて、自分も彼女が本当に好きになってしまったのを悟る。結婚して、郊外に住んで、キャッチャー・ブロック夫人となり、子供を持って、というプロポーズをバーバラにする。けれども、バーバラは自分の考えを非常に長いセリフで淡々と述べる。このシーンは、長いセリフにも拘わらずノーカットで行われ、レニー・ゼルウィガーがやり遂げて、賞賛されている箇所だ。 【恋は邪魔者 第23段落】 ピーターのオフィスからは秘書や社員達が全員退職してしまった。行った先は、バーバラ・ノヴァックが創設した出版社「ナウ Now 」である。彼女を諦めきれないキャッチは、ナウ社に入社の応募に出かけた。面接は勿論、社長のバーバラ・ノヴァック本人だ。ここで再度、彼女に愛を告白するが、良い返事はもらえなかった。社長室を出て、呼び止められるのでは、という期待もあだとなり、失意でエレベーターに乗ろうとするキャッチ。するとそこには・・・ブロンドをブルネットに戻したナンシー・ブラウンの微笑む姿があった。二人はビルの屋上へ。待っていたのは VEGAS と書かれたヘリコプター。ラス・ベガスでなら結婚式しよう。二人は抱き合って、パンナム Pan Am のビルから飛んでいったとさ。 【恋は邪魔者 第24段落】 エンドロールは音楽担当のマーク・シェイマン自身のピアノ演奏が聞かれる。それに、レニー・ゼルウィガーとユアン・マクレガーの貴重なおまけがあるので、ご注意を! 以上。 <もっと詳しく>からスペースを含まず7747文字/文責:幸田幸 参考資料:「映画の森てんこ森」映画タイトル集 http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm IMDb allcinema ONLINE Nostalgia.com CinemaClock.com DOWN WITH LOVE 公式サイト(英語版) http://www.down-with-love.com/ Chicago Tribunehttp://metromix.chicagotribune.com/movies/mmx-030514- moviesreviewmwdownwithlove,0,1249183.story いつも参考にしておりますallcinema ONLINE さんには、2003年06月22日の時点で[ 解説 ]は出ていませんので、これをアップしました。Thanks to allcinema ONLINE. |
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■映画『 恋は邪魔者 』の更新記録 2003/06/22新規: ファイル作成 2004/12/25更新: ◆一部テキスト追記と書式変更 2005/10/06更新: ◆追記 |
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幸田 幸 coda_sati@hotmail.com |
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