クィーン@映画の森てんこ森
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 映画の森てんこ森■映画解説と予告編とレヴュー
クィーン (2006)
THE QUEEN
※クリックでYouTube『クィーン THE QUEEN』予告編へ
※予告編はYouTube「共有」モードで掲載。Trailer Courtesy of indieWIRE
(C) Granada Screen (2005) Ltd / Pathe Renn Productions SAS / BIM Distribuzione
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【 目次 】
■映画『 クィーン (2006) THE QUEEN 』映画データ
■映画『 クィーン (2006) THE QUEEN 』の解説
 ネタバレが含まれている場合があります。
■映画『 クィーン (2006) THE QUEEN 』のディテイル&トリビア
■映画『 クィーン (2006) THE QUEEN 』のスタッフとキャスト
■映画『 クィーン (2006) THE QUEEN 』のあらすじ・ストーリー
■映画『 クィーン (2006) THE QUEEN 』の<もっと詳しく>
 <もっと詳しく>は映画『 クィーン (2006) THE QUEEN 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー(あらすじとネタバレ)です。
 ※ご注意:映画『 クィーン (2006) THE QUEEN 』の内容やネタバレがお好みでない方は読まないで下さい。
■映画『 クィーン (2006) THE QUEEN 』の評論×感想
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■映画『 クィーン (2006) THE QUEEN 』の更新記録

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■映画『 クィーン (2006) THE QUEEN 』映画データ
クィーン
映画『 クィーン (2006) THE QUEEN 』ポスター
Links:  Official Web Site(日本語)
Official Web Site(英語)
Trailers:  日本語予告編
海外予告編
IMDb予告編
Poster Courtesy of IMDb
■邦題:クィーン
■英語題・原題:THE QUEEN
■メディア:映画/カラー
■上映時間:104分
■製作国:イギリス/フランス/イタリア
■言語:英語
■制作会社:Pathe Productions(パテ・プロダクションズ)、Granada Film Productions(グラナダ・フィルム・プロダクションズ)、Future Films(フューチャー・フィルムズ)、Scott Rudin Productions(スコット・ルディン・プロダクションズ)
■製作年:2006年
■製作費:£9,800,000=$15 million(推定)
■興行収入:アメリカ国内=$56,441,711
■海外興行収入: $66,942,417
■全世界興行収入: $123,384,128
■イタリア公開年月:2006年9月2日(第63回ヴェネツィア国際映画祭)
■イギリス公開年月:2006年9月15日
■フランス公開年月:2006年10月18日
■アメリカ公開年月:2006年9月29日(New York Film Festival)、2006年9月30日(ニューヨーク公開)、2006年10月6日(限定公開)など
■日本公開年月:2007年4月14日全国公開
■日本配給情報:劇場公開(エイベックス・エンタテインメント)
■ジャンル:ドラマ
■映倫:G
■公式サイト(日本)
 『クィーン
 http://queen-movie.jp/
■公式サイト(英語版)
 『THE QUEEN
 http://www.thequeen-movie.com/ (英語)
■IMDb情報
 『THE QUEEN
 http://www.imdb.com/title/tt0436697/
■キャッチコピー:
 全世界が涙したその日、ただ一人、涙を見せなかった人がいた
■劇場公開情報:2007年4月14日
 2007年4月14日よりシャンテシネ、4月21日より新宿武蔵野館とシネ・リーブル池袋、4月28日よりナビオTOHOコンプレックスほかにて全国拡大ロードショー

※旧作の映画は公式サイトや予告編は閉鎖・削除される場合がありますのでご了承ください。
編集:小沢栄三 
© Images copyright their respective owners; usually the distributor of the above titled movie unless otherwise noted.
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■映画『 クィーン (2006) THE QUEEN 』解説
【映画『クィーン』解説】#01
 本作『クィーン』の主人公エリザベス女王に『 ゴスフォード・パーク (2001) GOSFORD PARK 』『 カレンダー・ガールズ (2003) CALENDAR GIRLS 』のヘレンミレン、フィリップ殿下に『 アイ,ロボット (2004) I, ROBOT 』『 グリーンマイル (1999) THE GREEN MILE 』のジェームズ・クロムウェル、トニー・ブレアに『 キングダム・オブ・ヘブン (2005) KINGDOM OF HEAVEN 』『 アンダーワールド (2003) UNDERWORLD 』のマイケル・シーン、監督には『 ヘンダーソン夫人の贈り物 (2005) 』『 堕天使のパスポート (2002) DIRTY PRETTY THINGS 』『 ハイ・フィデリティ (2000) HIGH FIDELITY 』のスティーヴン・フリアーズ。
 実力派俳優とベテラン監督による最高傑作!ヴェネチア国際映画祭最優秀主演女優賞をはじめ各映画賞を多数受賞し、2007年ゴールデングローブ賞にも最多4部門ノミネートの快挙。

【映画『クィーン』解説】#02
 本作『クィーン』のスティーヴン・フリアーズ監督は、多くの実力派俳優から信頼の厚いベテラン監督。『危険な関係』(88)でアメリカ映画界に進出後、数々の賞を受賞し、近年では『ヘンダーソン夫人の贈り物』(05)で高い評価を得ている。脚本家のピーター・モーガンも高い評価を得ており、プロデューサーに数々の有名作品を手がけたスコット・ルーディン、製作総指揮のフランソワ・イヴェルネル、音楽のアレクサンドル・デスプラの存在も見逃せない。
 本作『クィーン』は実力派俳優とスタッフによる質の高い作品として世界各国で絶賛されている。

【映画『クィーン』解説】#03
 本作『クィーン』はヴェネチア国際映画祭最優秀主演女優賞をはじめ、各映画祭で数多くの賞を受賞。なかでも、ダイアナ事故死直後の混乱の中で苦悩するエリザベス女王を人間性豊かに演じたヘレン・ミレンが、多くの映画祭で最優秀主演女優賞を受賞している。ヘレン・ミレンはこれまでにも、多くの映画や舞台、テレビドラマなどで数々の賞を受賞しているが、近年ではテレビドラマ「エリザベス1世〜愛と陰謀の王宮〜」(05)にて、2006年エミー賞最優秀主演女優賞を受賞している。エリザベス1世を演じた「エリザベス1世〜愛と陰謀の王宮〜」とエリザベス2世を演じた本作『クィーン』の両作品でともに高い評価を得ている。

【映画『クィーン』解説】#04
 1997年8月31日。ダイアナ元皇太子妃がパリで自動車事故によって急逝した─。

 あの事故から10年。今まで決して語られることのなかった事故直後のロイヤル・ファミリーの混乱、首相になったばかりの若きブレアの行動、そして女王の苦悩と人間性を描いた秀作。

【映画『クィーン』解説】#05
 <世紀の結婚>と世界中に祝福されたロイヤルウェディングから16年後。チャールズ皇太子との決して幸せとは言えなかった結婚生活に終止符を打ったダイアナは、新しい恋人と巡り合い、皇太子妃だった頃よりも積極的にエイズ患者や地雷被害者の救済に力を注ぎ、まさに充実した人生の真っ只中にいた。そんな彼女の新しい恋の行方を狙うパパラッチは執拗に彼女を追い続け、その過激さは日を追うごとに激しさを増していった。

【映画『クィーン』解説】#06
 そしてついに最悪の結果を迎えることとなる。1997年8月30日深夜、ダイアナと恋人アルファイド氏の乗った車は猛スピードで追いかけるパパラッチとの激しいカーチェイスの末大破し、ついに二人は帰らぬ人となってしまったのだ。

【映画『クィーン』解説】#07
 事故直後、英国国民の関心は一斉にエリザベス女王に向けられ、たびたび取り沙汰されていたエリザベス女王とダイアナの不仲説への好奇心の対象となった。ダイアナはいつでもエリザベス女王にとって頭痛の種であったし、チャールズ皇太子との離婚後、民間人となった彼女の死に対して英国王室ができることは何もないはずであった。エリザベス女王はダイアナについてのコメントを避け続けたが、絶大な人気を誇るダイアナの死を無視することは、結果的に国民を無視することとなってしまう。民衆の不信感は急激に増大し、エリザベス女王は窮地に追い込まれてしまった。この空気をいち早く察知し、王室と民衆の橋渡し的な役割を担ったのが、首相になったばかりの若きトニー・ブレアであった。ダイアナの事故直後の7日間のエリザベス女王の"本当の姿"、そしてダイアナとエリザベス女王の間に確実に存在した確執をはじめて描いた作品。


※参考資料:『クィーン』EPK、公式サイト『クィーン』
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■映画『 クィーン (2006) THE QUEEN 』のディテイル&トリビア
ネタバレご注意:以下の『 クィーン (2006) THE QUEEN 』のディテイル&トリビアにはネタバレが含まれている場合があります。映画『クィーン』をまだご覧になっていない方はご注意ください。
 Warning!Trivia items below here contain information that may give away important plot points. You may not want to read any further if you've not already seen this title.

◆『クィーン』 ディテイル&トリビア#01
 本映画『 クィーン (2006) THE QUEEN 』でエリザベス女王役を演じるヘレン・ミレン Helen Mirren は、1945/07/26生まれ、イギリス・ロンドン出身。1965年20歳で舞台デビューし、1969年に映画デビュー。1990年からは「第一容疑者」TVシリーズで主役を演じて知名度が上がる。2001年『 ゴスフォード・パーク (2001) GOSFORD PARK 』でメイド頭ミセス・ウィルソンを演じてアカデミー助演女優賞に2回目のノミネート。2003年には実話をベースにしたクリス役で『 カレンダー・ガールズ (2003) CALENDAR GIRLS 』が大ヒット。 2006年本作『 クィーン (2006) THE QUEEN 』でエリザベス女王を演じて、遂にアカデミー賞を受賞した実力派オスカー女優である。ヘレン・ミレンのフィルモグラフィーを見ると、映画・TV・演劇など今までに多くの作品に出ているが、この映画の森てんこ森では、
テンペスト (2010) THE TEMPEST 』 プロスペラ
クィーン (2006) THE QUEEN 』 エリザベス女王
『 銀河ヒッチハイク・ガイド (2005) THE HITCHHIKER'S GUIDE TO THE GALAXY 』 デイープ・ソートの声
プリティ・ヘレン (2004) RAISING HELEN 』 ドミニク
カレンダー・ガールズ (2003) CALENDAR GIRLS 』 クリス
ゴスフォード・パーク (2001) GOSFORD PARK 』 ミセス・ウィルソン(メイド頭)
等を書いてある。ヘレン・ミレンは、イギリスの大女優ジュディ・デンチ Judi Dench (
パイレーツ・オブ・カリビアン/生命(いのち)の泉 (2011) PIRATES OF THE CARIBBEAN: ON STRANGER TIDES
プライドと偏見 (2005) PRIDE & PREJUDICE 』 キャサリン夫人
ラヴェンダーの咲く庭で (2004) LADIES IN LAVENDER 』 アーシュラ
リディック (2004) THE CHRONICLES OF RIDDICK 』 エアリオン
ホーム・オン・ザ・レンジ/にぎやか農場を救え! (2004) HOME ON THE RANGE 』キャロウェイ夫人
007/ダイ・アナザー・デイ (2002) DIE ANOTHER DAY 』 M
アイリス (2001) IRIS 』 アイリス・マードック
ショコラ (2000) CHOCOLAT 』 アルマンド
007/ワールド・イズ・ノット・イナフ (1999) THE WORLD IS NOT ENOUGH 』 M
恋におちたシェイクスピア (1998) SHAKESPEARE IN LOVE 』 エリザベス女王
眺めのいい部屋 (1986) A ROOM WITH A VIEW 』 エレノア・ラビッシュ
Queen Victoria 至上の恋 (1997) MRS. BROWN 』 ヴィクトリア女王
等)同様、“デイム(Dame)”の称号を授与され、誰もが認める英国を代表する名女優になっている。

◆『クィーン』 ディテイル&トリビア#02
 本映画『 クィーン (2006) THE QUEEN 』の監督は、スティーヴン・フリアーズ Stephen Frears 。 1941/06/20 生まれ、イギリスはレスター出身。1972年映画デビュー。スティーヴン・フリアーズの日本で紹介されているフィルモグラフィーを見ると、
『 わたしの可愛い人―シェリ (2009) 』
クィーン (2006) THE QUEEN
『 ヘンダーソン夫人の贈り物 (2005) 』
堕天使のパスポート (2002) DIRTY PRETTY THINGS
『 FAIL SAFE 未知への飛行 (2000)<TV映画> 』
『 がんばれ、リアム (2000) 』
ハイ・フィデリティ (2000) HIGH FIDELITY 』 
『 ハイロー・カントリー (1998) 』
『 スティーヴン・フリアーズのザ・ヴァン (1996) 』
『 ジキル&ハイド (1996) 』
『 スナッパー (1993) 』
『 靴をなくした天使 (1992) 』
『 グリフターズ/詐欺師たち (1990) 』
『 危険な関係 (1988) 』
『 サミー&ロージィ/それぞれの不倫 (1987) 』
『 プリック・アップ (1987) 』
『 マイ・ビューティフル・ランドレット (1985) 』
『 殺し屋たちの挽歌 (1984) 』
『 黄昏に咲いて (1984)<TV映画> 』
『 if もしも‥‥ (1968) 』助監督
等)がある。

◆『クィーン』 ディテイル&トリビア#03 ネタバレ
 本映画『 クィーン (2006) THE QUEEN 』で、トニー・ブレア首相を演じるマイケル・シーンは、 1969/02/05生まれ、イギリスはウェールズ出身。演劇から 1993年TVデビューの後、『 サハラに舞う羽根 (2002) THE FOUR FEATHERS 』や『 タイムライン (2003) TIMELINE 』などに出演。マイケル・シーンのフィルモグラフィーを見ると、この映画の森てんこ森では、、この映画の森てんこ森では、
クィーン (2006) THE QUEEN 』 トニー・ブレア首相
キングダム・オブ・ヘブン (2005) KINGDOM OF HEAVEN 』 牧師
タイムライン (2003) TIMELINE 』 オリヴァー卿
アンダーワールド (2003) UNDERWORLD 』 ルシアン
サハラに舞う羽根 (2002) THE FOUR FEATHERS 』 トレンチ
等を書いてある。本作『 クィーン (2006) THE QUEEN 』では、1997年労働党が与党となり、首相に就任したトニー・ブレアが、ダイアナの死を自らの人気高揚に利用するとともに、時代に即した動きを王室がとるよう願っている。首相に就任したばかりの若きトニー・ブレアは、ダイアナの事故でたちまち窮地に立たされてしまったエリザベス女王と、ダイアナ死を悼む国民との間に立ち、事態の収拾に乗り出す。そんな役どころのブレア首相を好演して、高評価を得た。

◆『クィーン』 ディテイル&トリビア#04 ネタバレ
 本映画『 クィーン (2006) THE QUEEN 』で、エリザベス女王の夫で王配、フィリップ殿下役を演じるのはジェームズ・クロムウェル James Cromwell である。ジェームズ・クロムウェルは、1940/01/27生まれ、アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルス出身。演劇から1974年TVデビュー、1976年に映画デビュー。渋いバイプレーヤーとして出演して映画の価値を高めてきた。ジェームズ・クロムウェルのフィルモグラフィーを見ると、この映画の森てんこ森では、
クィーン (2006) THE QUEEN 』 フィリップ殿下
アイ,ロボット (2004) I, ROBOT 』 アルフレッド・ラニング博士
スピリット (2002) SPIRIT: STALLION OF THE CIMARRON 』 大佐の声
トータル・フィアーズ (2002) THE SUM OF ALL FEARS 』 ファウラー大統領
スペース カウボーイ (2000) SPACE COWBOYS 』 ボブ・ガーソン
グリーンマイル (1999) THE GREEN MILE 』 ムーアズ刑務所長
等を書いてある。本作『 クィーン (2006) THE QUEEN 』では、フィリップはダイアナを王室の権威を汚した者としてひどく嫌っている。また、ダイアナの死をめぐる報道にもうんざりしており、妻であるエリザベス女王にやたらと干渉する第73代イギリス首相トニー・ブレアのことを不快に思っている。しかしエリザベス女王の崇高な態度は国民、そして王室に対して冷ややかだったブレア首相の心をも打つ。最後のシーンではエリザベス女王とブレア首相の二人は談笑しながら宮殿の庭を散歩するのである。

◆『クィーン』 ディテイル&トリビア#05
 本映画『 クィーン (2006) THE QUEEN 』で、クィーン・マザー(皇太后)、エリザベス・バウエス=ライオンを演じるシルヴィア・シムズ Sylvia Syms は1934/01/06生まれ、イギリス・ロンドン出身。シルヴィア・シムズのフィルモグラフィーを見ると、この映画の森てんこ森では、本作『 クィーン (2006) THE QUEEN 』でシルヴィア・シムズの作品を初めて紹介することになる。劇中では、前王ジョージ6世の王妃でエリザベス2世の母。エディンバラ公と共に王室内の保守派として描かれている。エリザベス2世(エリザベス女王)に対して世論に屈しないように忠告し、毅然とした態度をとり続けるよう求める。

◆『クィーン』 ディテイル&トリビア#06
 本映画『 クィーン (2006) THE QUEEN 』で、ダイアナの元夫であるチャールズ皇太子を演じるアレックス・ジェニングス Alex Jennings は、1957/05/10生まれ、イギリス出身。アレックス・ジェニングスのフィルモグラフィーを見ると、この映画の森てんこ森では、本作『 クィーン (2006) THE QUEEN 』の他に『 サハラに舞う羽根 (2002) THE FOUR FEATHERS 』を紹介してある。劇中では、ダイアナのことは離婚後も評価している。エリザベス女王の姿勢を時代遅れと考えており、ブレア首相に同調する。ダイアナの死を悼む言動をおこない、国民にアピールしようとする。

◆『クィーン』 ディテイル&トリビア#07
 本映画『 クィーン (2006) THE QUEEN 』で、サー・ロビン・ジャンヴリンを演じるロジャー・アラム Roger Allam は、1953/10/26生まれ、イギリス・ロンドン出身。ロジャー・アラムのフィルモグラフィーを見ると、この映画の森てんこ森では、『 クィーン (2006) THE QUEEN 』の他に
Vフォー・ヴェンデッタ (2006) V FOR VENDETTA 』 プロセロ
等を紹介してある。

◆『クィーン』 ディテイル&トリビア#08
 本映画『 クィーン (2006) THE QUEEN 』で、スティーヴン・ランポートを演じるティム・マクマラン Tim McMullan は、この映画の森てんこ森では、本作『 クィーン (2006) THE QUEEN 』でティム・マクマランの作品を初めて紹介することになる。

◆『クィーン』 ディテイル&トリビア#09
 本映画『 クィーン (2006) THE QUEEN 』で、ブレア首相の妻シェリー・ブレアを演じるヘレン・マックロリー Helen McCrory は、1968/08/17生まれ、イギリス・ロンドン出身。ヘレン・マックロリーのフィルモグラフィーを見ると、この映画の森てんこ森では、
ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2 (2011) HARRY POTTER AND THE DEATHLY HALLOWS: PART II 』 ナルシッサ・マルフォイ
ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1 (2010) HARRY POTTER AND THE DEATHLY HALLOWS: PART I 』 ナルシッサ・マルフォイ
クィーン (2006) THE QUEEN 』 シェリー・ブレア
カサノバ (2005) CASANOVA
Jの悲劇 (2004) ENDURING LOVE
等を書いてある。ヘレン・マックロリー演じるブレア首相の妻シェリー・ブレアは、特権階級へ素直に疑問をもつ有識者リベラル階層の一人。保守的な王室が民心を失う様子と、そのため夫が汗をかく姿を野次馬的に見ている。参内した際には、明らかにぞんざいな挨拶をしてエリザベス2世(エリザベス女王)を不快にさせた。

◆『クィーン』 ディテイル&トリビア#10
 本映画『 クィーン (2006) THE QUEEN 』で、スティーヴン・ランポートを演じるマーク・ベイズリー Mark Bazeley は、1970/09/30生まれ、イギリス・オックスフォードシャー出身。この映画の森てんこ森では、本作『 クィーン (2006) THE QUEEN 』でマーク・ベイズリーの作品を初めて紹介することになる。

◆『クィーン』 ディテイル&トリビア#11
 本映画『 クィーン (2006) THE QUEEN 』で、プロデューサーを務めるアンディ・ハリース Andy Harries は、イギリス・スコットランド出身で、TVドラマでの製作総指揮が多いプロデューサーである。この映画の森てんこ森では、本作『 クィーン (2006) THE QUEEN 』でアンディ・ハリースの作品を初めて紹介することになる。

◆『クィーン』 ディテイル&トリビア#12
 本映画『 クィーン (2006) THE QUEEN 』で、プロデューサーを務めるクリスティーン・ランガン Christine Langan のフィルモグラフィーを見ると、この映画の森てんこ森では、本作『 クィーン (2006) THE QUEEN 』でクリスティーン・ランガンの作品を初めて紹介することになる。

◆『クィーン』 ディテイル&トリビア#13
 本映画『 クィーン (2006) THE QUEEN 』で、プロデューサーを務めるトレイシー・シーウォード Tracey Seaward のフィルモグラフィーを見ると、この映画の森てんこ森では、本作『 クィーン (2006) THE QUEEN 』の他に、『 堕天使のパスポート (2002) DIRTY PRETTY THINGS 』を紹介してある。

◆『クィーン』 ディテイル&トリビア#14
 本映画『 クィーン (2006) THE QUEEN 』で、製作総指揮を担当するフランソワ・イヴェルネル Francois Ivernel のフィルモグラフィーを調べると、この映画の森てんこ森では、
127時間 (2010) 127 HOURS
クィーン (2006) THE QUEEN
プルートで朝食を (2005) BREAKFAST ON PLUTO
Jの悲劇 (2004) ENDURING LOVE
ミリオンズ (2004) MILLIONS
真珠の耳飾りの少女 (2003) GIRL WITH A PEARL EARRING
イン・ザ・カット (2003) IN THE CUT
アドルフの画集 (2002) MAX
等を紹介してある。

◆『クィーン』 ディテイル&トリビア#15
 本映画『 クィーン (2006) THE QUEEN 』で、製作総指揮をしているスコット・ルーディン Scott Rudin は、1958/07/14生まれ、アメリカ・ニューヨーク州ニューヨーク出身。日本で紹介されているスコット・ルーディンのフィルモグラフィーを見ると、1980年から映画プロデューサーをしていて、この映画の森てんこ森では、
トゥルー・グリット (2010) TRUE GRIT 』 製作
ファンタスティック Mr.FOX (2009) FANTASTIC MR. FOX 』 製作
クィーン (2006) THE QUEEN
ライフ・アクアティック (2004) THE LIFE AQUATIC WITH STEVE ZISSOU 』 製作
ハッカビーズ (2004) I HEART HUCKABEES / I LOVE HUCKABEES 』 製作
チームアメリカ★ワールドポリス (2004) TEAM AMERICA: WORLD POLICE
クローサー (2004) CLOSER 』  製作
レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語 (2004) LEMONY SNICKET'S A SERIES OF UNFORTUNATE EVENTS
クライシス・オブ・アメリカ (2004) THE MANCHURIAN CANDIDATE 』 製作
ステップフォード・ワイフ (2004) THE STEPFORD WIVES 』 製作
ヴィレッジ (2004) THE VILLAGE 』 製作
スクール・オブ・ロック (2003) THE SCHOOL OF ROCK 』 製作
めぐりあう時間たち (2002) THE HOURS 』 製作
チェンジング・レーン (2002) CHANGING LANES 』 製作
アイリス (2001) IRIS 』 製作
ズーランダー (2001) ZOOLANDER 』 製作
ザ・ロイヤル・テネンバウムズ (2001) THE ROYAL TENENBAUMS 』 製作
アンジェラの灰 (1999) ANGELA'S ASHES 』 製作
スリーピー・ホロウ (1999) SLEEPY HOLLOW 』 製作
トゥルーマン・ショー (1998) THE TRUMAN SHOW 』 製作
等を紹介してある。

◆『クィーン』 ディテイル&トリビア#16
 本映画『 クィーン (2006) THE QUEEN 』で、製作総指揮を担当しているキャメロン・マクラッケン Cameron McCracken のフィルモグラフィーを見ると、この映画の森てんこ森では、
127時間 (2010) 127 HOURS
クィーン (2006) THE QUEEN
プルートで朝食を (2005) BREAKFAST ON PLUTO
Jの悲劇 (2004) ENDURING LOVE
ミリオンズ (2004) MILLIONS
真珠の耳飾りの少女 (2003) GIRL WITH A PEARL EARRING
アドルフの画集 (2002) MAX
等を紹介してある。

◆『クィーン』 ディテイル&トリビア#17
 本映画『 クィーン (2006) THE QUEEN 』で、脚本を担当するピーター・モーガン Peter Morgan は、1963/04/10生まれ、イギリス・ロンドン出身。ピーター・モーガンのフィルモグラフィーを見ると、この映画の森てんこ森では、
ヒア アフター (2010) HEREAFTER 』 脚本/製作総指揮
クィーン (2006) THE QUEEN 』 脚本
等を紹介してある。

◆『クィーン』 ディテイル&トリビア#18
 本映画『 クィーン (2006) THE QUEEN 』で、撮影を担当するアフォンソ・ビアト Affonso Beato は、1941/07/13生まれ、ブラジル・リオデジャネイロ出身。アフォンソ・ビアトのフィルモグラフィーを見ると、この映画の森てんこ森では、
クィーン (2006) THE QUEEN
ダーク・ウォーター (2004) DARK WATER
ファイティング・テンプテーションズ (2003) THE FIGHTING TEMPTATIONS
ドット・ジ・アイ (2003) DOT THE I
ハッピー・フライト (2003) VIEW FROM THE TOP 』
等を紹介してある。

◆『クィーン』 ディテイル&トリビア#19
 本タイトル『 クィーン (2006) THE QUEEN 』で、プロダクションデザインを担当するアラン・マクドナルド Alan MacDonald のフィルモグラフィーを見ると、この映画の森てんこ森では、本作『 クィーン (2006) THE QUEEN 』の他に、『 ジャケット (2005) THE JACKET 』等を紹介してある。

◆『クィーン』 ディテイル&トリビア#20
 本タイトル『 クィーン (2006) THE QUEEN 』で、衣装デザインを担当するコンソラータ・ボイル Consolata Boyle はアイルランドのダブリン出身。コンソラータ・ボイルのフィルモグラフィーを見ると、この映画の森てんこ森では、本作『 クィーン (2006) THE QUEEN 』でコンソラータ・ボイルの作品を初めて紹介することになる。

◆『クィーン』 ディテイル&トリビア#21
 本映画『 クィーン (2006) THE QUEEN 』で、編集を担当するスルチア・ズケッティ Lucia Zucchetti のフィルモグラフィーを見ると、この映画の森てんこ森では、
クィーン (2006) THE QUEEN
ヴェニスの商人 (2004) THE MERCHANT OF VENICE
ダブリン上等! (2003) INTERMISSION
等を紹介してある。

◆『クィーン』 ディテイル&トリビア#22
 本映画『 クィーン (2006) THE QUEEN 』で、音楽を担当するアレクサンドル・デスプラ Alexandre Desplat は、1961/08/23生まれ、フランス・パリ出身。日本で紹介されているアレクサンドル・デスプラのフィルモグラフィーを見ると、1990年から映画音楽等を担当していて、この映画の森てんこ森では、
ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2 (2011) HARRY POTTER AND THE DEATHLY HALLOWS: PART II
ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1 (2010) HARRY POTTER AND THE DEATHLY HALLOWS: PART I
ファンタスティック Mr.FOX (2009) FANTASTIC MR. FOX
クィーン (2006) THE QUEEN
ファイヤーウォール (2006) FIREWALL
カサノバ (2005) CASANOVA
ママが泣いた日 (2005) THE UPSIDE OF ANGER
シリアナ (2005) SYRIANA
真夜中のピアニスト (2005) DE BATTRE MON COEUR S'EST ARRETE (原題) / THE BEAT THAT MY HEART SKIPPED (英題)
ホステージ (2005) HOSTAGE
コルシカン・ファイル (2004) L'ENQUETE CORSE (原題) / THE CORSICAN INVESTIGATION (英題)
陽のあたる場所から (2003) STORMY WEATHER
真珠の耳飾りの少女 (2003) GIRL WITH A PEARL EARRING
リード・マイ・リップス (2001) SUR MES LEVRES (原題) / READ MY LIPS (英題)
等を書いてある。

◆『クィーン』 ディテイル&トリビア#23
 本映画『 クィーン (2006) THE QUEEN 』で、

◆『クィーン』 ディテイル&トリビア#24 ネタバレ
 本映画『 クィーン (2006) THE QUEEN 』で、

◆『クィーン』 ディテイル&トリビア#25
 本映画『 クィーン (2006) THE QUEEN 』で

◆『クィーン』 ディテイル&トリビア#26
 本映画『 クィーン (2006) THE QUEEN 』で、

◆『クィーン』 ディテイル&トリビア#27 
 本映画『 クィーン (2006) THE QUEEN 』で、

◆『クィーン』 ディテイル&トリビア#28 
 本映画『 クィーン (2006) THE QUEEN 』で、

◆『クィーン』 ディテイル&トリビア#29 ネタバレ
 本映画『 クィーン (2006) THE QUEEN 』では、

◆『クィーン』 ディテイル&トリビア#30
 本映画『 クィーン (2006) THE QUEEN 』で、


※『THE QUEEN』-Wikipedia、『THE QUEEN』-IMDb、『クィーン』EPK、公式サイト引用
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■映画『 クィーン (2006) THE QUEEN 』のスタッフとキャスト
【映画『クィーン』のスタッフ】
監督 Directed by:スティーヴン・フリアーズ Stephen Frears
製作 Produced by:アンディ・ハリース Andy Harries
   クリスティーン・ランガン Christine Langan
   トレイシー・シーウォード Tracey Seaward
製作総指揮 executive producer:フランソワ・イヴェルネル Francois Ivernel
   キャメロン・マクラッケン Cameron McCracken
   スコット・ルーディン Scott Rudin
脚本 written by:ピーター・モーガン Peter Morgan
撮影 Cinematography by:アフォンソ・ビアト Affonso Beato
美術監督 Production Design by:アラン・マクドナルド Alan MacDonald
音楽・作曲 Original Music by:アレクサンドル・デスプラ Alexandre Desplat
編集 Film Editing by:ルチア・ズケッティ Lucia Zucchetti
衣装デザイン Costume Design by:コンソラータ・ボイル Consolata Boyle

【映画『クィーン』のキャスト】
Cast キャスト・ 出演: ヘレン・ミレン Helen Mirren ... The Queen エリザベス女王
   ジェームズ・クロムウェル James Cromwell ... Prince Philip フィリップ殿下
   マイケル・シーン Michael Sheen ... Tony Blair トニー・ブレア
   シルヴィア・シムズ Sylvia Syms ... Queen Mother クィーン・マザー(皇太后)
   アレックス・ジェニングス Alex Jennings ... Prince Charles チャールズ皇太子
   ロジャー・アラム Roger Allam ... Robin Janvrin サー・ロビン・ジャンヴリン
   ティム・マクマラン Tim McMullan ... Stephen Lamport スティーヴン・ランポート
   ロビン・ソーンズ Robin Soans ... Equerry 侍従
   ジェイク・テイラー・シャントス Jake Taylor Shantos ... Prince William ウィリアム王子
   ダッシュ・バーバー Dash Barber ... Prince Harry ヘンリー王子
   ヘレン・マックロリー Helen McCrory ... Cherie Blair シェリー・ブレア
   マーク・ベーズリー Mark Bazeley ... Alastair Campbell アレステア・キャンベル
   ローレンス・バーグ Laurence Burg ... Princess Diana ダイアナ妃
   ミシェル・ゲイ Michel Gay ... Dodi Fayed ドディ・ファイド
   ビル・クリントン Bill Clinton ... Himself 本人(クレジットなし)
   トム・クルーズ Tom Cruise ... Himself 本人(クレジットなし)
   ドディ・ファイド Dodi Fayed ... Himself 本人(クレジットなし)
   トム・ハンクス Tom Hanks ... Himself 本人(クレジットなし)
   エルトン・ジョン Elton John ... Himself 本人(クレジットなし)
   ニコール・キッドマン Nicole Kidman ... Herself 本人(クレジットなし)
   ネルソン・マンデラ Nelson Mandela ... Himself 本人(クレジットなし)
   カミラ・パーカー=ボウルズ Camilla Parker-Bowles ... Herself 本人(クレジットなし)
   ルチアーノ・パヴァロッティ Luciano Pavarotti ... Himself 本人(クレジットなし)
   ダイアナ妃 Princess Diana ... Herself 本人(クレジットなし)
   スティーヴン・スピルバーグ Steven Spielberg ... Himself 本人(クレジットなし)
   ジュリア・ソマーヴィル Julia Somerville ... Herself 本人(クレジットなし)
   マーティン・ルイス Martyn Lewis ... Himself 本人(クレジットなし)
   トレヴァー・マクドナルド Trevor McDonald ... Himself 本人(クレジットなし)
   ニコラス・オーウェン Nicholas Owen ... Himself 本人(クレジットなし)
   ジョン・スノー Jon Snow ... Himself 本人(クレジットなし)


※スタッフ・キャスト及び登場人物の呼称が正確でない場合がありますのでご了承ください。
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■映画『 クィーン (2006) THE QUEEN 』のあらすじ・ストーリー
ネタバレご注意:以下の『 クィーン (2006) THE QUEEN 』のあらすじ・ストーリーにはネタバレが含まれている場合があります。映画『クィーン』をまだご覧になっていない方はご注意ください。
 Warning!Plot synopsis and storyline items below here contain information that may give away important plot points. You may not want to read any further if you've not already seen this title.

【映画『クィーン』あらすじ】#01
 1997年5月、イギリス総選挙当日。今世紀最年少の首相候補として注目を浴びるトニー・ブレア(マイケル・シーン)が投票所に一番乗りしている頃、王室では女王エリザベス2世(ヘレン・ミレン)が肖像画のモデルとしてキャンバスの前で威厳をたたえ、君主でありながら選挙権がない皮肉を嘆いていた。自分の意見を示したい。そのために投票してみたいというのが女王ゆえの叶わぬ願いだった。翌朝、女王は目覚めとともにブレアが大勝利を収めたことを知る。"過去 300年で最大の憲法の近代化を行う"と公約したブレアが国民に選ばれ、首相として認めなくてはいけない女王の心境は複雑だった。やがて、女王の承認を得るため、ブレアが緊張の面持ちで宮殿に到着。宮殿の中に一歩入ると、そこは格式としきたりに満ちた世界。ブレアは、側近から女王への挨拶の仕方、発音まで伝統的な作法を指示され、やがて女王に迎え入れられる。しかし、表面的な会話をいくつか交わしたのち、あっけなく新政権の設立が女王に認められ、喜びに浸る間もなく、儀式はたった15分で終了するのだった。

【映画『クィーン』あらすじ】#02
 1997年8月30日、夜のパリ。ホテル・リッツの前では、パパラッチや報道陣が群をなしダイアナの姿をカメラに収めようと待ち構えていた。ダイアナと恋人ドディ・アルファイドは、ホテルの裏口から車に乗り込むが、複数のバイクがカメラのフラッシュを光らせ接近。そして、車は猛スピードのまま悲劇が起きるアルマ橋のトンネルに入ってくのだった。深夜、女王の待従長にパリの大使館からダイアナが交通事故に遭った連絡が入る。同乗していたドディの死亡が確認され、ダイアナは集中治療室に運ばれたという。その知らせは、ブレアはもちろん、ロイヤルファミリーにも伝えられた。チャールズ皇太子(アレックス・ジェニングス)は、王室機でパリに向かおうとするが、女王は「王室の浪費と国民から非難される」として王室機の使用を禁止するとともに、ダイアナはもはや民間人であり国事でないことを主張する。

【映画『クィーン』あらすじ】#03
 そして8月31日、朝5時。ロイヤルファミリーに伝えられたダイアナ死亡の知らせ。女王は、チャールズに将来のイギリス国王となる母親の遺体を王室機で連れ戻すことが浪費なのか尋ねられ、しぶしぶ承諾。一方ブレアは、大変な騒ぎになると予想し、早朝から報道担当官と声明発表の準備に追われていた。女王からの公式声明がない中、バッキンガム宮殿には悲しみに暮れる国民が集まり、多くの花が手向けられる。また、ダイアナの実兄がテレビカメラの前で心境を語り、妹を殺したのはマスコミだと責任を追及。その頃、ロンドンでの騒ぎから遠く離れたバルモラル城では、朝食を取ろうとしていた女王にブレアから電話が入る。内容は、国民に対してのスピーチや葬儀についてだった。厄介だったダイアナが死んでまで、マスコミの見世物になりたくない女王は、国民の思いや望みを知ろうとはせず、ダイアナの生家の意見を尊重して内輪の葬儀で済ませると言い放つのだった。頑なな女王の態度に苦悩するブレアは、報道担当官が練った声明文を発表。ブレアの"国民のプリンセス"という言葉は多くの国民の心に響き、彼の人気は急上昇していく。一方チャールズ皇太子は、ダイアナが搬送されたパリの病院で遺体と対面。王室機で棺をロンドンに運んだチャールズ皇太子は、出迎えに来ていたブレアに女王をはじめとするロイヤルファミリーの古い考え方を非難。自分は柔軟性のある新しい時代の人間であると自ら主張するのだった。

【映画『クィーン』あらすじ】#04
 9月1日、月曜日。バッキンガム宮殿では、ダイアナの葬儀について会合が行われ、6日後の日曜日にウェストミンスター寺院で国葬を行う方向で話が固まった。国葬のスタイルは、皇太后(シルヴィア・シムズ)が自分のために考えた葬儀プランがモデルで、政府関係者や警備隊のリハーサルが唯一済んでいるものだったため採用された。さらに、来賓には各国の皇族だけでなく、ハリウッドスターやデザイナーといった各界のセレブリティーを招くことに。女王は、派手な内容に呆れるとともに、アトラクションのような国葬を本当にイギリス国民が望んでいるのか疑問に思い、国民の考えていることが理解できないでいた。一方、ブレアの元にチャールズ皇太子の個人秘書から電話が入り、皇太子がブレアに共感しエールを送っている旨伝えてきた。国民の怒りが一斉に王室に向けられていることを感じ取ったチャールズ皇太子は、標的を母親である女王一人に集中させるため、ブレアにすり寄りってきたのだ。

【映画『クィーン』あらすじ】#05
 9月2日、火曜日。ダイアナが死んだにも関わらず、バッキンガム宮殿に半旗が揚がっていないことが、国民の怒りにさらに火を付け、ブレアが国民の声を代弁するため女王に至急電話をする。ブレアの意見を聞き、半旗を揚げるべきか悩む女王にフィリップ殿下は、旗は宮殿に君主がいる印であり、バルモラルにいる以上、半旗を揚げる必要はないと激怒。君主に指図する生意気なブレアに苛立つのだった。

【映画『クィーン』あらすじ】#06
 9月3日、水曜日。マスコミは自分たちの責任の追及をかわすため、新聞の記事では王室のバッシングがエスカレート。ブレアは、マスコミから王室を守るため、そして女王に国民の望みを伝えるため、再度バルモラル城に連絡。宮殿に半旗を揚げ、早急にロンドンに戻ることが、国民の感情を抑える手段だと進言する。しかし、女王は誰よりも国民を知っていると怒りをあらわにし、この異常なムードを作ったのはマスコミであり、本来のイギリス国民が示す品位ある哀悼の表現とはかけ離れている現実を指摘。ブレアは女王の意見を受け入れるが、国民の思わぬ反応に一番動揺しているのは女王自身だった。女王は、気分展開に鹿狩りに出た家族をひとり車で追うことに。だが、山道を走行中、車が川にはまって故障してしまう。助けを待ち、川辺に腰を下ろす女王。スコットランドの大自然の中、突然ひとりになった彼女の目に突然涙が溢れ出す。国民のために人生を捧げてきたにも関わらず、今、彼らから激しい怒りをぶつけられている恐怖。女王という立場の苦悩と悲しみ、そして憤りといった感情が一度に爆発してしまう。そんな女王の前に、美しい一頭の鹿が現れる。あまりの美しさにしばらく見とれていたが、遠くで銃声を聞き、必死で鹿を逃して安堵する。気持ちが落ち着いた女王の表情には、いつもの威厳が戻っていた。

【映画『クィーン』あらすじ】#07
 9月4日、木曜日。早くも葬儀パレードの沿道に徹夜組が現われる。相変わらず新聞では女王やロイヤルファミリーに対する辛らつな見出しが並び、反対にブレアの人気は国民から敬愛されたウィンストン・チャーチル元首相の当時の人気を上回るほどになっていた。なんとか女王を擁護したいブレアは、翌朝発表される世論調査の王室に対する厳しい結果を女王に報告。さらに、4人に1人が王政廃止に賛成している現状から、予想される最悪の事態を避けるための4つの方法を女王に提言。それは、バッキンガム宮殿に半旗を上げ、ロンドンに早急に戻り、ダイアナの棺に別れを告げて、テレビの生放送で声明を発表することだった。女王の威厳がかろうじて守られるバルモラル城で、世俗の騒ぎをシャットアウトし、マスコミと国民の前から姿を隠していた女王だったが、これ以上避けることのできない問題への決断が迫られる。

【映画『クィーン』あらすじ】#08
 9月5日、金曜日。悩んだ末、ブレアの提言を全て聞き入れた女王は、固い表情でバッキンガム宮殿に戻る。宮殿に到着するや女王は、門の外に積まれた花やカードを一つずつ丁寧に見て回り、王室を非難するメッセージを目にして心を痛める。女王が門の外に集まった国民の中に入っていくのは、終戦以来の出来事であり、彼女の異例の行動がマスコミや国民を驚かせるのだった。声明を発表するテレビの生放送の撮影が刻一刻と近づいていた。女王は、原稿に目を通した後、風格のある毅然とした態度でカメラの前に立つ。そしてついに、イギリス国民をはじめ世界中が見守る中、女王の声明が発表されるのだった。


※参考資料:『THE QUEEN』-Wikipedia、『THE QUEEN』-IMDb、『クィーン』EPK、公式サイト
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ネタバレ注意@映画の森てんこ森
ストーリー展開の前知識やネタバレがお好みでない方は、読まないで下さい。
■映画『クィーン』の「テキストによる映画の再現」レヴュー
【『クィーン』ストーリー/あらすじ】
◆ここからは、ストーリーの結末やネタバレが含まれている場合があります。御注意下さい。
Warning! This synopsis may contain spoilers.

【クィーン 結末まで第01段落】  1997年5月、総選挙で労働党が勝利し、トニー・ブレアが首相に就任する。

【クィーン 結末まで第02段落】  首相就任の承認を得るため、エリザベス2世のもとにブレア夫妻が謁見に訪れるが、憲法や伝統の大改革を主張してきたブレアと、リベラルなシェリー夫人のぞんざいな態度に、エリザベス2世は不安や不快の念を隠すことが出来なかった。

【クィーン 結末まで第03段落】  その年の8月31日、ダイアナ元皇太子妃がパリで事故死する。

【クィーン 結末まで第04段落】  折しもバルモラル城で休養中であったエリザベス2世は、ダイアナについて“既に王室を去った人間”と見なしており、これは国事ではなくプライベートな出来事であるとして何のコメントも発表せず、母を亡くした孫をマスコミや国民の狂騒から守るためにも王太后や夫のエディンバラ公と共に、ロンドンに戻ることなく休養先に留まり続ける。

【クィーン 結末まで第05段落】  一方、ダイアナの人気に着目したキャンベル補佐官の狙いにより、ブレアはダイアナを「国民のプリンセス」としてその死を悼むコメントを出し、国民の心をつかむ。

【クィーン 結末まで第06段落】  また、ダイアナの遺体を引き取りにパリに飛んだチャールズ皇太子は、パリでダイアナがいかに敬愛されているかを目の当たりにし、エリザベス2世の態度に疑問を抱き、ブレアに接近する。

【クィーン 結末まで第07段落】 エリザベス2世のかたくなな態度にイギリス国民の不満は高まり、王制廃止を要求する声まであがるようになる。

【クィーン 結末まで第08段落】  王室と国民の間を橋渡ししようとするブレアはエリザベス2世にロンドンに帰還し、ダイアナの死を悼むコメントを発表するよう執拗に求める。

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◆ここからは、結末まで書いてネタバレしていますので、ストーリー全体が分ります。御注意下さい。
 ATTN: This review reveals the movie content. Please don't say that I didn't say !


【クィーン 結末まで第09段落ネタバレ】  ついに、エリザベス2世は世論を鑑み、ロンドンに帰還するが、エリザベス2世の崇高な態度は国民、そして王室に対して冷ややかだったブレアの心をも打つ。

【クィーン 結末まで第10段落ネタバレ】  2ヵ月後、国政の報告のためにブレアはエリザベス2世のもとに再び参内するが、両者のわだかまりはすっかり消えており、宮殿の庭には談笑しながら散歩する2人の姿があった。


出典: Wikipedia 『THE QUEEN』 Plot
   http://en.wikipedia.org/wiki/The_Queen_(film)
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■映画『 クィーン (2006) THE QUEEN 』Wikipedia情報
クィーン (2006) THE QUEEN
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■映画『 クィーン (2006) THE QUEEN 』の更新記録
◆ファイル作成:2011/06/08(水) 作成者:小沢栄三(Ben)、安藤奈津(Ann)、F・恭子、幸田幸
 ファイル作成して、〔textreview〕の2006年フォルダに格納
◆俳優リンク追記とトリビア翻訳と修正アップ:2011/06/08(水)
◆ディテイル&トリビアを追加調査:2011/06/09(木)
◆ディテイル&トリビア修正・追記:2011/06/11(土)

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