グリーンマイル
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グリーンマイル (1999)
THE GREEN MILE
グリーンマイル
グリーンマイル

【『 グリーンマイル (1999) THE GREEN MILE 』の解説】
 映画『 グリーンマイル (1999) THE GREEN MILE 』をレヴュー紹介します。
 映画『 グリーンマイル (1999) THE GREEN MILE 』は、スティーヴン・キングの最高傑作といわれるベストセラーを原作に、フランク・ダラボンの監督・脚本・製作で映画化。映画『 グリーンマイル 』は、 1999 年のアカデミー賞で作品賞など計4部門でノミネート。ダラボンはキングの原作に惚れ込み、『 ショーシャンクの空に (1994) THE SHAWSHANK REDEMPTION 』監督・脚本をしてアカデミー賞ノミネートされ、一躍名匠の仲間入りを果たした人。映画『 グリーンマイル 』の主演は「フィラデルフィア」『 フォレスト・ガンプ/一期一会 (1994) FORREST GUMP 』で二度のアカデミー賞に輝くトム・ハンクス。
 映画『 グリーンマイル 』は、「ショーシャンクの空に」と同様、刑務所が舞台の話だが、癒(いや)しの力を持った死刑囚が巻き起こす奇跡と呪い、および看守と死刑囚との心の交流や葛藤を描いた心打つヒューマンドラマ。映画『 グリーンマイル 』は、運命の悲しさ、人生の取り間違い、人間の残酷さ、奇跡の出現、癒し、が複雑に絡まるテーマの至高の感動傑作だ。題名の「グリーンマイル」とは、受刑者にとって1マイル(約 1.6 km )にも感じられる、電気椅子の処刑室まで最後に歩む、緑色のリノリウムの廊下のこと。
■映画『 グリーンマイル (1999) THE GREEN MILE 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー(あらすじとネタバレ)ご注意:『 グリーンマイル (1999) THE GREEN MILE 』の内容やネタバレがお好みでない方は読まないで下さい。
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●スチルはnostalgia.com、予告編はcinemaclock.comより許諾をえて使用しています。
■『 グリーンマイル (1999) THE GREEN MILE 』のデータ
 上映時間 188 分
 製作国 アメリカ
 公開情報 ギャガ=ヒューマックス
 初公開年月 2000/03/
 ジャンル ドラマ
【『 グリーンマイル 』のスタッフとキャスト】

監督: フランク・ダラボン Frank Darabont
製作: デヴィッド・ヴァルデス David Valdes
    フランク・ダラボン Frank Darabont
原作: スティーヴン・キング Stephen King
脚本: フランク・ダラボン Frank Darabont
撮影: デヴィッド・タッターサル David Tattersall
音楽: トーマス・ニューマン Thomas Newman

出演: トム・ハンクス Tom Hanks
    デヴィッド・モース David Morse
    ボニー・ハント Bonnie Hunt
    マイケル・クラーク・ダンカン Michael Clarke Duncan
    ジェームズ・クロムウェル James Cromwell
    マイケル・ジェッター Michael Jeter
    グレアム・グリーン Graham Greene
    ダグ・ハッチソン Doug Hutchison
    サム・ロックウェル Sam Rockwell
    バリー・ペッパー Barry Pepper
    ジェフリー・デマン Jeffrey DeMunn
    パトリシア・クラークソン Patricia Clarkson
    ハリー・ディーン・スタントン Harry Dean Stanton
    ウィリアム・サドラー William Sadler
    ゲイリー・シニーズ Gary Sinise
    イヴ・ブレント Eve Brent

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ネタばれ御注意!
 このレヴューは「テキストによる映画の再現」を目指して作文しています。よって、ストーリー展開の前知識やネタバレがお好みでない方は、読まないで下さい。
■映画『 グリーンマイル 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー

【グリーンマイル 第01段落】  フランク・ダラボン監督は「宝くじに当たり続けたように第一希望の役者が揃った」と豪語したという。本当に、『 グリーンマイル 』のキャストは主役から脇役まで最高のメンバーが光っている。

【グリーンマイル 第02段落】  『 グリーンマイル 』の物語は、大恐慌時代、アメリカ南部のジョージア州の刑務所で死刑囚舎房の看守主任だった主人公ポール(トム・ハンクス:
スプラッシュ (1984) SPLASH
ビッグ (1988) BIG
フォレスト・ガンプ/一期一会 (1994) FORREST GUMP
『 アポロ13 (1995) APOLLO 13 』
グリーンマイル (1999) THE GREEN MILE
ロード・トゥ・パーディション (2002) ROAD TO PERDITION
キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン (2002) CATCH ME IF YOU CAN
レディ・キラーズ (2004) THE LADYKILLERS
ターミナル (2004) THE TERMINAL
ポーラー・エクスプレス (2004) THE POLAR EXPRESS 』等)の回想形式で綴られていく。

【グリーンマイル 第03段落】  ここはアメリカの老人ホーム。百歳くらいの老人(ここでは老人役なのでトム・ハンクスではない)はおやつのクラッカーの端切れを持って、よく散歩に出かけている。何処まで足を伸ばしているのか、誰も知らない。ある日、古き時代の映画「トップ・ハット」の名場面、アステア&ロジャースの優雅なダンスが娯楽室のTVに映った。その瞬間、その老人は、 60 年間、胸に秘めてきた過去のある出来事を思い出す。それを、老人ホームの女性の友人エレイン(イヴ・ブレント:『 ガーフィールド (2004) GARFIELD: THE MOVIE 』)に語るところから始まる・・・。

【グリーンマイル 第04段落】  主人公はポール・エッジコム(トム・ハンクス)。大恐慌時代の 1935 年にジョージア州のコールド・マウンテン刑務所(『 コールド マウンテン (2003) COLD MOUNTAIN 』参照)の死刑囚舎房Eブロックで看守主任をしていた。このEブロックでの看守の仕事は、電気椅子で、受刑者を心安らかに死なせてやることだった。処刑室へ送られる死刑囚が最後に歩く緑色のリノリウムの通路は"グリーンマイル"と呼ばれた。

【グリーンマイル 第05段落】  ポールを始め、副主任ブルータル(デヴィッド・モース:
交渉人 (1998) THE NEGOTIATOR
ダンサー・イン・ザ・ダーク (2000) DANCER IN THE DARK 』)、ハリー(ジェフリー・デマン:
ショーシャンクの空に (1994) THE SHAWSHANK REDEMPTION 』)、ディーン(バリー・ペッパー:
25時 (2002) 25TH HOUR 』)らの長年勤めている看守たちは、死刑囚の心理をわきまえ、彼らを心優しく扱っていた。そこに、新人看守のパーシー(ダグ・ハッチソン)が赴任してくる。彼は州知事の義理の甥であることを鼻にかけ、受刑者をいじめるのが目的の卑劣な奴だった。

【グリーンマイル 第06段落】  ある日、ジョン・コーフィ(マイケル・クラーク・ダンカン:
PLANET OF THE APES 猿の惑星 (2001) PLANET OF THE APES
デアデビル (2003) DAREDEVIL
ブラザー・ベアー (2003) BROTHER BEAR
レーシング・ストライプス (2005) RACING STRIPES
シン・シティ (2005) SIN CITY
アイランド (2005) THE ISLAND 』)という身長2メートルもの大男の黒人死刑囚が、双子の白人少女をレイプして殺害したかどで、Eブロックへ送られてきた。早速、いじめ性格のパーシーはコーフィに辛く当たり、ポールらに咎められる。コーフィは物静かで、暗闇を怖がり、いつも涙をため、、子供のような純粋さが見られたので、ポールにはとても殺人者には見えなかった。独房に落ち着くと、彼はポールに握手をし、これがコーフィの持つ(後でわかる)不思議な力を最初に発揮した瞬間だった。

【グリーンマイル 第07段落】  コーフィ以外に、Eブロックにはあと二人死刑囚がいた。インディアン系のビターバック(グラハム・グリーン)と、フランス系南部人のデル(マイケル・ジェター:
パッチ・アダムス (1998) PATCH ADAMS
ギフト (2000) THE GIFT
ワイルド・レンジ 最後の銃撃 (2003) OPEN RANGE 』)。ビターバックが処刑された直後、デルの独房にネズミが入ってきた。デルはこのネズミをミスター・ジングルズと名づけ、大層かわいがる。いじめ性格の看守パーシー以外の看守達は、デルとネズミの交流を心温かく見守る。視覚効果を担当する「ベイブ」「マウス・ハント」のチャールズ・ギブソンが指揮し、ミスター・ジングルズは 99 %実物のネズミを使ったという。

【グリーンマイル 第08段落】  数日後、新たな受刑者ウォートン(サム・ロックウェル:
キャメロット・ガーデンの少女 (1997) LAWN DOGS
真夏の夜の夢 (1999) WILLIAM SHAKESPEARE'S A MIDSUMMER NIGHT'S DREAM
グリーンマイル (1999) THE GREEN MILE
ギャラクシー・クエスト (1999) GALAXY QUEST
チャーリーズ・エンジェル (2000) CHARLIE'S ANGELS
『 ザ・プロフェッショナル (2001) HEIST 』
ウェルカム トゥ コリンウッド (2002) WELCOME TO COLLINWOOD
コンフェッション (2002) CONFESSIONS OF A DANGEROUS MIND
マッチスティック・メン (2003) MATCHSTICK MEN
『 銀河ヒッチハイク・ガイド (2005) THE HITCHHIKER'S GUIDE TO THE GALAXY 』等)が加わる。「ワイルド・ビル」の異名をとる凶悪犯だ。鎮静剤を打たれたふりをして運ばれ、Eブロックに入ったとたん、凶暴に暴れ、看守ディーンに重傷を負わせる。この騒ぎで、ポールは当時患っていた尿道炎が最悪に痛んで、廊下にへたりこんでしまった。

【グリーンマイル 第09段落】  それを独房の鉄格子ごしに見ていた黒人の大男コーフィが「ボス、こっちへ来てください」と呼びかける。痛くて立ち上がる力もないが、どうにかコーフィの独房の前に行くと、格子の中からポールの体に手を伸ばし、患部に手を当て、激痛を消してくれた。信じられないポール。「俺に何をした?」「助けたんですよ、ボス。楽になったでしょ。」その夜、久しぶりに妻のジャニス(ボニー・ハント:
レインマン (1988) RAIN MAN
12人のパパ (2003) CHEAPER BY THE DOZEN 』)とベッドを共にして、妻は驚き、喜ぶのだった。話を聞いたジャニスはケーキを焼いて、夫に託してコーフィにお礼として差し入れてもらう。

【グリーンマイル 第10段落】  翌朝、ポールはコーフィの官選弁護人をつとめたハマースミス(ゲーリー・シニーズ:
フォレスト・ガンプ/一期一会 (1994) FORREST GUMP
クイック&デッド (1995) THE QUICK AND THE DEAD
アポロ13 (1995) APOLLO 13
スネーク・アイズ (1998) SNAKE EYES
グリーンマイル (1999) THE GREEN MILE
ミッション・トゥ・マーズ (2000) MISSION TO MARS
白いカラス (2003) THE HUMAN STAIN 』
ビッグ・バウンス (2004) THE BIG BOUNCE
フォーガットン (2004) THE FORGOTTEN 』等)の家を訪ねた。自分の長年の痛み・苦しみだった尿道炎から救ってくれたコーフィが、少女を惨殺するほどの罪を犯したとは考えられないからだ。しかし、ハマースミスは、息子の顔が犬にかまれているのを見せて「黒人は犬のようなもので、愛着がだんだんわいてくる。だが突然狂暴になる。」と黒人差別的な言い方をし、コーフィの有罪は確信していると言い放つ。

【グリーンマイル 第11段落】  そんな時、デルのペットのネズミのミスター・ジングルズが悪看守パーシーに悪意で踏み潰されてしまう。それも、何とデルの死刑執行の前日のこと、心安らかに死なせるのが任務の筈の看守のやるべき事ではない。良識派のポールたちはパーシーに腹を立てて抗議をする。デルは悲痛で気も狂わんばかりになる。すると、コーフィがまた奇跡を起こした。コーフィは大きな手にミスター・ジングルズを包み込み、生き返らせたのだ。嬉しがるデル。「これで明日、安心して死ねます。」と言って。

【グリーンマイル 第12段落】  ところが、翌日の死刑執行のとき。新入の悪看守パーシーは電気椅子のスイッチを1度でもいいから操作させてくれと頼む。電気椅子の電気の流れの操作は難しいらしい。上手く扱わないと受刑者は苦しんで死ぬことになるからだ。今日処刑されるのはデルだ。昨日のネズミ事件でみんなに非難されたパーシーは、その腹いせに、わざと電気の流れを異常な方法でスイッチ操作する。電気椅子のデルは、頭から、そして、体全体から、煙が出て、もがき苦しむ。なのに死ねない。目前の死刑オブザーバーたちは、あまりの残酷で恐ろしい光景に、処刑室から走り出てしまう。何分もいやほどのた打ち回って(この映画らしくない、唯一の残虐場面)、焼け爛れてデルは果てた。殴り倒されるパーシー。

【グリーンマイル 第13段落】  自分の尿道炎を治癒してくれた事に続いてミスター・ジングルズも生き返らせた奇跡を目の前で見て、ポールは確信した。コーフィは少女を殺していない。死んだ双子の少女を発見し、持てる癒しの力で生き返らせようとしている時に犯人だと間違われたのだと。そして、これは冤罪(えんざい)なのだと。この確信でポールは大胆な計画を立てる。

【グリーンマイル 第14段落】  コールド・マウンテン刑務所長のムーアズ(ジェームズ・クロムウェル:
スペース カウボーイ (2000) SPACE COWBOYS
スピリット (2002) SPIRIT: STALLION OF THE CIMARRON
トータル・フィアーズ (2002) THE SUM OF ALL FEARS
アイ,ロボット (2004) I, ROBOT 』)の
妻メリンダ(パトリシア・クラークソン:
エデンより彼方に (2002) FAR FROM HEAVEN
ドッグヴィル (2003) DOGVILLE
エイプリルの七面鳥 (2004) PIECES OF APRIL
ミラクル (2004) MIRACLE 』)は、脳腫瘍を患っていて、余命僅か、外見も振舞ももはや正常ではなくなっていた。ポールも妻のジャニスも懇意にしていたので、心を痛めていた。そのメリンダの脳腫瘍を、コーフィに治してもらおうという計画だ。

【グリーンマイル 第15段落】  そのためには、コーフィをムーアズ夫妻の家にこっそり連れて行く必要がある。ポールは、看守仲間のブルータス、ディーン、ハリーと実行計画を立てる。それは、夜、Eブロックの強暴なビリーをモルヒネで眠らせておき、良識のない看守パーシーは拘禁室へ閉じ込め、その間にコーフィを外に連れ出そうというのだ。

【グリーンマイル 第16段落】  さて、モルヒネを打った筈の強暴なビリーは、ポールらが独房から出して格子の外を歩くコーフィの腕をつかんだ(これが重要な伏線)。でも、無事に刑務所長夫妻の家にコーフィを連れて行けた。メリンダの部屋に通されたコーフィは、彼女の病を吸い出し、見事、メリンダは健康と正常さを取り戻した。その際、コーフィは非常に苦しい表情になる。彼女の病をコーフィは自分の体の中に吸い込んでしまったようだ。

【グリーンマイル 第17段落】  これから、アッと驚く展開になる。舎房に戻ったコーフィは、閉じ込められていた拘禁室から出てきたいじめ好きパーシーを引き寄せて、何かを彼の中に吹き込んだ。(この「何か」は病気のメリンダの体から吸い取った「邪悪」。)するとパーシーは、異常な形相で、凶悪ビリーの独房へ向かい、立て続けに拳銃を6発撃った。唖然とする看守達。コーフィは、パーシーを操作してビリーを殺させたのだ。なぜ?

【グリーンマイル 第18段落】  するとコーフィはこう答える。「ビリーに腕をつかまれたとき、奴の心の中が見えたんです。ボス、私の手を握ってください。自分の目で見てください。」コーフィの手を握ると、電流のように一連の映像がポールの中に流れ込んで来た。そして、ポールが見たものは…。

【グリーンマイル 第20段落】  …ビリーは平和な農場のある家に壁のペンキ塗りの仕事に来ている。その家に可愛い双子の姉妹がいた。その少女たちは労働者のビリーに優しかった。その幼い子たちをビリーは連れ出し、レイプして殺したのだった。ビリーは「二人の愛を利用して殺した。」…やはり、コーフィは殺人犯ではなかったのだ!・・・

◆ここからは、結末まで書いていますので、ストーリー全体が分ります。御注意下さい。
 ATTN: This review reveals the movie content. Please don't say that I didn't say !


【グリーンマイル 第21段落】  しかし、それを誰が信じてくれようか。たとえ裁判官に言っても、証拠があるのかと言われてしまうのは明白だ。手から手に伝えられて見えたなんて…。自分の無力を嘆くポール。真相を知ったポールたちは、自分自身の果たすべき義務と、人間としてなすべき正義の狭間で、激しい葛藤に苦しむ。神のように澄んだ魂の男を自分達は本当に殺していいのか?コーフィの処刑は2日後だ。どうしたらよいのだ。仕方なくコーフィの独房に行き、望んでいるものは何かを尋ねた。

【グリーンマイル 第22段落】  「俺の望みは全てを終わらせることです。人々がお互いに傷つけ合うのに疲れました。この世界から感じられ、聞こえてくる苦痛の叫びに疲れたんです。」と答える。もっと訊かれて、「映画を見たことが一度もないです。」と答えた。そうしてここで、映画冒頭のシーン、「トップ・ハット」のアステア&ロジャースの踊りの場面になるのだ。コーフィは刑務所のホールで生まれて初めての映画を無邪気に喜んだ。「あの人たちは天使だ。天国にいる天使だ。」

【グリーンマイル 第23段落】  そして遂に、死刑執行の日。コーフィが"グリーンマイル"を歩む。「神がこの世に遣わした贈り物のようなこの男をグリーンマイルへ導くことが、私たちの果たすべき仕事なのだ」とポールは苦悩と悲しみをこらえ、コーフィを電気椅子にかける。ジョン・コーフィのイニシャルはJ・C。イエス・キリスト JESUS CHRIST と同じイニシャルだ。つまり、原罪を背負って死んでいった治癒神としてのキリストをコーフィとして描いていたのだ、実はこの映画は。

【グリーンマイル 第24段落】  ・・・そして 60 年後。舞台はまた老人ホームに戻る。老人となったポールは、いつものようにクラッカーを持って林の中の小屋に入って行った。えっ!ミスター・ジングルズ!あのネズミさんは生きている。ポールと共に生き続けている!コーフィがあの時、体を触ってポールの病気を取り去り、ミスター・ジングルズの瀕死の命を救った時、「永遠の命」まで吹き込んでいたのだ!妻のジャニスはもう見送った。老人ホームの仲間もどんどん亡くなっていく。でもポールは死なない、いや、死ねない。人生というグリーンマイルを歩き続ける。

【グリーンマイル 第25段落】  最後に待ち受ける、この驚きの結末。コーフィとポールを繋ぐ"グリーンマイル"の絆が、重く迫ってくるラスト。人間には、誰にでも、各人の歩むべきグリーンマイルがある。ポールは幸運にも、普通なら誰でも喜ぶ「延命」という能力をもらったが、その能力こそ、彼の罪を贖わせるために神から与えられた罰のようなものなのだった。

以上。
<もっと詳しく>からスペースを含まず6565文字/文責:幸田幸

参考資料:「映画の森てんこ森」映画タイトル集
       http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm
       IMDb
       allcinema ONLINE
       Nostalgia.com
       CinemaClock.com
ファイル作成(解説とネタばれ):2002/05/24
2003/04/04更新: ◆映画や俳優についてリンク更新
2004/07/15更新: ◆テキスト一部とリンクおよびファイル書式
2005/05/21更新: ◆データ追加
coda_sati@hotmail.com
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