ブロークバック・マウンテン
表紙目次読む映画試写会レヴュー観たい度映画予告編エッセイ日誌試写会情報リンク集
映画人解説・レヴュー一覧表映画ゲーム思い出映画ブロードバンド(B)版旅行の森てんこ森
映画の森てんこ森■読む映画試写会■映画解説
ブロークバック・マウンテン (2005)
BROKEBACK MOUNTAIN
 映画『 ブロークバック・マウンテン (2005) BROKEBACK MOUNTAIN 』を紹介します。

 映画『 ブロークバック・マウンテン BROKEBACK MOUNTAIN 』を以下に目次的に紹介する。
■映画『 ブロークバック・マウンテン (2005) 』のポスター、予告編および映画データ
■映画『 ブロークバック・マウンテン BROKEBACK MOUNTAIN 』の解説
 ネタばれをお好みでない方はこの解説をご覧下さい。
■映画『 ブロークバック・マウンテン BROKEBACK MOUNTAIN 』の原作
■映画『 ブロークバック・マウンテン BROKEBACK MOUNTAIN 』の主なスタッフ
■映画『 ブロークバック・マウンテン BROKEBACK MOUNTAIN 』の主なキャスト
■映画『 ブロークバック・マウンテン BROKEBACK MOUNTAIN 』のあらすじ
■映画『 ブロークバック・マウンテン BROKEBACK MOUNTAIN 』の受賞
■映画『 ブロークバック・マウンテン BROKEBACK MOUNTAIN 』のトリビア
■映画『 ブロークバック・マウンテン BROKEBACK MOUNTAIN 』のスタッフとキャスト
■映画『 ブロークバック・マウンテン BROKEBACK MOUNTAIN 』の<もっと詳しく>
 <もっと詳しく>は映画『 ブロークバック・マウンテン 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー(あらすじとネタバレ)です。※ご注意:映画『 ブロークバック・マウンテン (2005) BROKEBACK MOUNTAIN 』の内容やネタバレがお好みでない方は読まないで下さい。
■映画『 ブロークバック・マウンテン BROKEBACK MOUNTAIN 』の更新記録

>>
「映画解説・レヴュータイトル一覧表」へ(画面の切り替え)
幸の観たい度: 8つ星 
■映画『 ブロークバック・マウンテン (2005) 』のポスター、予告編および映画データ
ブロークバック・マウンテン
ブロークバック・マウンテン
ポスターはruthlessreviews.com/
より用させて頂きました。

Links:  Official Web Site
Trailers:

公式サイトで観られます。

上映時間 Runtime: 2:14
製作国 Country: アメリカ USA
製作会社
Production Company:
Alberta Filmworks Inc.
Focus Features
Good Machine
Paramount Pictures
River Road Entertainment
This Is That Productions
全米配給会社 Distributer: Focus Features
全米初公開 Release Date: 2005/12/09 予定
日本初公開 R. D. in Japan: 2006/03/04 予定
日本公開情報 : ワイズポリシー
ジャンル Genre: ドラマ/ロマンス
Drama / Romance
MPAA Rating 指定: Rated R for sexuality, nudity, language and some violence.
日本語公式サイト
http://www.wisepolicy.com/brokebackmountain/
●スチルはnostalgia.com、予告編はcinemaclock.comより許諾をえて使用しています。
Filmography links and data courtesy of The Internet Movie Database & Nostalgia.com.
Filmography links and data courtesy of CinemaClock Canada Inc.
▲TOPへ
■映画『 ブロークバック・マウンテン (2005) BROKEBACK MOUNTAIN 』の解説

 『 ブロークバック・マウンテン 』は、ピューリツァー賞に輝く世界的ベストセラー作家アニー・プルー著でオー・ヘンリー賞に輝いた小説「ブロークバック・マウンテン」に基づいている。それを『 グリーン・デスティニー (2000) 』でアカデミー賞ノミネートのアン・リーが監督して映画『 ブロークバック・マウンテン 』となり、ヴェネチア映画祭で金獅子賞もとった優れものだ。
<追記 2006/01/17>第63回ゴールデン・グローブ賞 [ドラマ部門] 最優秀作品賞はじめ複数の受賞おめでとうございます!<追記 2006/03/06>第78回アカデミー賞でもアン・リーの監督賞はじめ複数受賞おめでとうございます!
 『 ブロークバック・マウンテン 』はジェイク・ギレンホールとヒース・レジャーがブロークバック・マウンテンで出会った男同士の禁断の恋愛を描く。男二人の恋は純粋なのだけど、その秘密は当時では迫害されていた・・・。『 ブロークバック・マウンテン 』は、ロッキー山脈が走るワイオミング州が舞台なので、そういうゲイの話でも清々しさが感じられそう。

▲TOPへ

■映画『 ブロークバック・マウンテン (2005) BROKEBACK MOUNTAIN 』の原作

 映画『 ブロークバック・マウンテン 』の原作は映画と同名の「 Brokeback Mountain 」(邦題と日本での出版は不明)という。この「ブロークバック・マウンテン」は小説と言っても短編小説だ。「ブロークバック・マウンテン」は 1997/10/13 のThe New Yorker 誌に掲載され、 1998 年にオー・ヘンリー賞 O. Henry Prize 受賞という栄誉に輝いた。オー・ヘンリー賞とは英語の優れた短編小説に与えられる賞である。

 アニー・プルーは 1935/08/22 米国コネティカット州ノーウィッチ Norwich, Connecticut 生まれ。米国北東部のバーモント大学を卒業した後、カナダのケベック州モントリール Montreal, Quebec, Canada にあるジョージ・ウィリアムズ卿大学 Sir George Williams University でも勉学を続けた。その後ジャーナリストとして働き、小説家のキャリアは意外に遅くて五十代になってからである。1994 年には第二作「 The Shipping News (邦題:港湾ニュース)」(集英社 / [訳]上岡伸雄)でピューリツァー賞 Pulitzer Prize を受賞し、『 シッピング・ニュース (2001) THE SHIPPING NEWS 』として映画化されている。

▲TOPへ

■映画『 ブロークバック・マウンテン (2005) BROKEBACK MOUNTAIN 』の主なスタッフ

○『 ブロークバック・マウンテン 』の監督: アン・リー 李安
 第63回ゴールデン・グローブ賞 監督賞おめでとうございます!
ハルク (2003) THE HULK
グリーン・デスティニー (2000) 臥虎藏龍 (原題) / CROUCHING TIGER, HIDDEN DRAGON
いつか晴れた日に (1995) SENSE AND SENSIBILITY

○『 ブロークバック・マウンテン 』の製作: ジェームズ・シェイマス
ボブ・クレイン 快楽を知ったTVスター (2002) AUTO FOCUS
戦争のはじめかた (2001) BUFFALO SOLDIERS

○『 ブロークバック・マウンテン 』の製作: スコット・ファーガソン
エターナル・サンシャイン (2004) ETERNAL SUNSHINE OF THE SPOTLESS MIND
しあわせの法則 (2002) LAUREL CANYON 』

○『 ブロークバック・マウンテン 』の製作総指揮: マイケル・ハウスマン
ギャング・オブ・ニューヨーク (2001) GANGS OF NEW YORK
マグノリア (1999) MAGNOLIA

○『 ブロークバック・マウンテン 』の撮影: ロドリゴ・プリエト
アレキサンダー (2004) ALEXANDER
21グラム (2003) 21 GRAMS
25時 (2002) 25TH HOUR 』
8 Mile (2002) 8 MILE
フリーダ (2002) FRIDA

○『 ブロークバック・マウンテン 』の編集: ジェラルディン・ペローニ
バレエ・カンパニー (2003) THE COMPANY

○『 ブロークバック・マウンテン 』の編集: ディラン・ティチェナー
レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語 (2004) LEMONY SNICKET'S A SERIES OF UNFORTUNATE EVENTS
コールド・クリーク 過去を持つ家 (2003) COLD CREEK MANOR
ザ・ロイヤル・テネンバウムズ (2001) THE ROYAL TENENBAUMS
アンブレイカブル (2000) UNBREAKABLE
ブギーナイツ (1997) BOOGIE NIGHTS

○『 ブロークバック・マウンテン 』の衣装: マリ・アレン
サンダーバード (2004) THUNDERBIRDS
K−19 (2002) K-19: THE WIDOWMAKER

○『 ブロークバック・マウンテン 』の配役: アヴィ・カウフマン
シリアナ (2005) SYRIANA
ザスーラ (2005) ZATHURA
ディア・ウェンディ (2005) DEAR WENDY
レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語 (2004) LEMONY SNICKET'S A SERIES OF UNFORTUNATE EVENTS
ナショナル・トレジャー (2004) NATIONAL TREASURE
バース (2004) BIRTH
80デイズ (2004) AROUND THE WORLD IN 80 DAYS
世界で一番パパが好き! (2004) JERSEY GIRL
ファイティング×ガール (2004) AGAINST THE ROPES
白いカラス (2003) THE HUMAN STAIN 』
ラブ・スクール (2003) HOW TO DEAL
ドッグヴィル (2003) DOGVILLE
イン・アメリカ/三つの小さな願いごと (2002) IN AMERICA 』
ヤァヤァ・シスターズの聖なる秘密 (2002) DIVINE SECRETS OF THE YA-YA SISTERHOOD
ダンサー・イン・ザ・ダーク (2000) DANCER IN THE DARK
シックス・センス (1999) THE SIXTH SENSE
クレア・ドーラン (1998) CLAIRE DOLAN

○『 ブロークバック・マウンテン 』の音楽: グスターボ・サンタオラヤ
コラテラル (2004) COLLATERAL
モーターサイクル・ダイアリーズ (2004) THE MOTORCYCLE DIARIES
アモーレス・ペロス (1999) AMORES PERROS

▲TOPへ

■映画『 ブロークバック・マウンテン (2005) BROKEBACK MOUNTAIN 』の主なキャスト

●ジェイク・ギレンホール as ジャック・ツイスト@ブロークバック・マウンテン
ジャーヘッド (2005) JARHEAD
プルーフ・オブ・マイ・ライフ (2004) PROOF
デイ・アフター・トゥモロー (2004) THE DAY AFTER TOMORROW
ムーンライト・マイル (2002) MOONLIGHT MILE
グッド・ガール (2002) THE GOOD GIRL
ドニー・ダーコ (2001) DONNIE DARKO

●ヒース・レジャー as エニス・デルマール@ブロークバック・マウンテン
カサノバ (カサノヴァ) (2005) CASANOVA
ブラザーズ・グリム (2005) THE BROTHERS GRIMM
ロード・オブ・ドッグタウン (2005) LORDS OF DOGTOWN
悪霊喰 (2003) THE ORDER
サハラに舞う羽根 (2002) THE FOUR FEATHERS
パトリオット (2000) THE PATRIOT

●ミシェル・ウィリアムズ as アルマ・ビアズ・デルマール@ブロークバック・マウンテン
ランド・オブ・プレンティ (2004) LAND OF PLENTY
16歳の合衆国 (2003) THE UNITED STATES OF LELAND
私は「うつ依存症」の女 (2001) PROZAC NATION

●アン・ハサウェイ as ロリーン・ニューサム・ツイスト@ブロークバック・マウンテン
プリティ・プリンセス2/ロイヤル・ウェディング (2004) THE PRINCESS DIARIES 2: ROYAL ENGAGEMENT

●ランディ・クエイド as ジョー・アギーレ@ブロークバック・マウンテン
ホーム・オン・ザ・レンジ/にぎやか農場を救え! (2004) HOME ON THE RANGE
プルート・ナッシュ (2002) THE ADVENTURES OF PLUTO NASH

●リンダ・カーデリニ as キャシー・カートライト@ブロークバック・マウンテン
スクービー・ドゥー2 モンスター パニック (2004) SCOOBY-DOO 2: MONSTERS UNLEASHED
スクービー・ドゥー (2002) SCOOBY-DOO
キューティ・ブロンド (2001) LEGALLY BLONDE

●アンナ・ファリス as ラショーン・マローン@ブロークバック・マウンテン
最‘狂’絶叫計画 (2003) SCARY MOVIE 3
ロスト・イン・トランスレーション (2003) LOST IN TRANSLATION
ホット・チック (2002) THE HOT CHICK
メイ (2002) MAY

●スコット・マイケル・キャンベル as モンロー@ブロークバック・マウンテン
フライト・オブ・フェニックス (2004) FLIGHT OF THE PHOENIX

●デヴィッド・ハーバー as ランドール@ブロークバック・マウンテン
宇宙戦争 (2005) WAR OF THE WORLDS
愛についてのキンゼイ・レポート (2004) KINSEY

●ヘイリー・ラム as アルマ@ブロークバック・マウンテン
フライトプラン (2005) FLIGHTPLAN

▲TOPへ

■映画『 ブロークバック・マウンテン (2005) BROKEBACK MOUNTAIN 』のあらすじ
※本作『 ブロークバック・マウンテン 』のあらすじは、日本公開前に幸田幸が書いたものです。作成現時点で出来るだけ正確な情報を心掛けていますが、データや内容に誤りや適切でない表現があるかもしれません。どうか宜しくご了解いただきお読みくださいますようお願いいたします。本コンテンツの複写や転用等はお控えください。また、リンクやメールをいただく場合はここを必ずお読みくださいますように。映画会社や配給会社や宣伝担当会社からの情報提供はこちらをお読みください。
▲TOPへ

 さて、映画『 ブロークバック・マウンテン 』のストーリー。
 時は 1963 年。夏の仕事に応募している男達がいる。ジョー・アギーレ(ランディ・クエイド)という牧場主の羊の大群をワイオミング Wyoming のブロークバック・マウンテンの牧草地まで引き連れて見守るという仕事である。いわばカウボーイ。応募しているのは、エニス・デルマール(ヒース・レジャー)とジャック・ツイスト(ジェイク・ギレンホール)ら。彼らは埃っぽい道路脇のアギーレのオフィスの外でタバコをふかし、思惑顔。二人は初対面だし、お互いに一言も交わすことはない。

 羊の大群をブロークバック・マウンテンまで移動させる仕事が始まった。景色は壮大で清澄で美しい。舞台はワイオミングということになっているが、実際のロケはカナディアン・ロッキー Canadian Rockies のアルバータで行われた。ケヴィン・コスナー Kevin Costner のまさに西部劇『 ワイルド・レンジ 最後の銃撃 (2003) OPEN RANGE 』もここで撮影された。

 全然性質の異なるエニスとジャックは次第に打ち解けて仲良くなる。ジェイク・ギレンホール扮するジャックはお喋りで陽気で開放的な痩せたテキサス男。野生馬ならしのロデオ・カウボーイの花形になる夢がある。ジャックは自分は責任感ある若者だと父親に納得させるのが大変だった。一方、ヒース・レジャー扮するエニスは筋骨たくましく、禁欲主義で無口というアメリカのカウボーイの典型である。エニスの両親は自動車事故で亡くなり、兄姉に育てられた。高校も一年しか通っていないことに罪悪感を持っている。そして婚約者がいる。寡黙だったエニスは、ジャックの人懐っこさのお蔭でこういうことを徐々にジャックに語っていく。

 彼らの仕事は退屈で嫌なこともあるし、野生の熊と遭遇したりと色々ある。山中ですることと言えば、缶詰の豆を食べ、タバコを吸い、お喋りをし、ウイスキーを飲むことくらいだ。それに、一人はベースキャンプで泊まるが、もう一人は、羊たちを襲う動物から守るために、もっと高い所で一晩過ごさねばならない。ある凍えそうな夜、エニスはベースキャンプの焚き火の傍らで眠っていた。テントの中にいたジャックは、寒さに震えているエニスを見て、暖かいテントの中に誘う。すると、二人とも自分でも思ってもみなかった感情が溢れてきた。男性同士というのに、二人は恋の感情に燃え立ったのだ。

 翌朝、二人は昨夜のことには何も触れないようにした。しかし二人の気持ちは止まらない。でも、その当時、同性愛というのは御法度で、そういう関係が発見されたり公然となされたりしたら死を意味した。エニスは子供時代に男性と同棲していたホモの男が殺された記憶がある。だから、夏の終わり、ブロークバック・マウンテンのカウボーイの仕事が終わると二人は別れた。消し得ない絆を共有し、他の誰も理解できない二人の感情を胸の奥にしまって、二人はそれぞれの人生に戻る。別れる時の言葉はただ "See ya around. (直訳:じゃあな。)"

 二人は複雑な感情を無視するようにして対処する。エニスは可愛いフィアンセのアルマ(ミシェル・ウィリアムズ)と結婚。二人の娘が生まれる。ジャックの方は、転々としてからテキサス女性ロリーン(アン・ハサウェイ)と結婚して息子が出来た。妻の社会的地位のある両親は、‘どこの馬の骨とも知れない’カウボーイのジャックが我慢できないが、ジャックはこの裕福な成功している義父の下で働き始める。

 二人がブロークバック・マウンテンの夏の終わりに別れてから四年後、ジャックはエニスを訪問すると便りを出した。エニスは期待で胸がいっぱいになる。そして再会。もうこうなったら、これまで我慢していた二人の気持ちは抑えることが出来ず、会って直ぐに家の横に回って抱擁し情熱的にキスを交わす。それを何と、エニスの妻アルマが目撃してしまった。衝撃を受けたアルマであるが、夫がこの‘ブロークバック・マウンテンの旧友’とお酒を飲みお喋りをするために家を出て行くのにもびっくりする。二人はモテルにチェックインして‘旧交’を温めるのだった。

 それからは、ジャックとエニスは定期的に‘逢引’を繰り返す。家族への口実は、魚釣りの旅行に行くと言って、何年間も定期的に会っては情熱的な関係を続けていった。二人の関係は二十年間も続く。その間の変化はメイクアップには頼らずに、服装とか音楽とか髪型<特にアン・ハサウェイ>で仄めかされる。妻との間はギクシャクしたものになっていくにも拘わらず、ジャックとエニスの関係はますます深くなる。こうしている間に、ジャックは、家庭を捨ててどこが遠くで二人で牧場を始めようとエニスに提案した。しかし、エニスはこういうゲイの関係が見つかって殺されることに怯えて、そういうリスクに走りたくないと思う。友情が本当の姿は同性愛なのだといつ誰にバレルか分からないからだ・・・。

▲TOPへ

■映画『 ブロークバック・マウンテン (2005) BROKEBACK MOUNTAIN 』の受賞

★『 ブロークバック・マウンテン 』は、第63回ゴールデン・グローブ賞 2006 The Golden Globes で、<追記 2006/01/17>
◎最優秀作品賞 [ドラマ部門] Best Motion Picture - Drama を受賞
◎アン・リー監督が監督賞 Best Director - Motion Picture を受賞
◎ラリー・マクマートリー、ダイアナ・オサナが脚本賞 Best Screenplay - Motion Picture を受賞
◎「♪ A Love That Will Never Grow Old 」に対して主題歌賞 Best Original Song - Motion Picture を受賞
○ヒース・レジャーが主演男優賞 Best Performance by an Actor in a Motion Picture - Drama にノミネート
○ミシェル・ウィリアムズが助演女優賞 Best Performance by an Actress in a Supporting Role in a Motion Picture にノミネート
○グスターボ・サンタオラヤが作曲賞 Best Original Score - Motion Picture にノミネート
という素晴しい成果を収めた。

★『 ブロークバック・マウンテン 』は第78回アカデミー賞 Academy Awards でも輝かしい受賞を果たしたが、予想を覆して作品賞は『 クラッシュ (2004) CRASH 』に浚われた。<追記 2006/03/06>

◎『 ブロークバック・マウンテン 』は第78回アカデミー賞でアン・リー監督が監督賞 Best Achievement in Directing に輝いた。アジア人として初のオスカー監督賞受賞である。
◎『 ブロークバック・マウンテン 』は第78回アカデミー賞で脚色賞 Best Writing, Screenplay Based on Material Previously Produced or Published に輝いた。
◎『 ブロークバック・マウンテン 』は第78回アカデミー賞で音楽(作曲)賞 Best Achievement in Music Written for Motion Pictures, Original Score に輝いた。

 『 ブロークバック・マウンテン 』は第78回アカデミー賞でノミネートも以下の五部門あった。
○撮影賞 Best Achievement in Cinematography
○作品賞 Best Motion Picture of the Year
○ヒース・レジャーが主演男優賞 Best Performance by an Actor in a Leading Role
○ジェイク・ギレンホールが助演男優賞 Best Performance by an Actor in a Supporting Role
○ミシェル・ウィリアムズが助演女優賞 Best Performance by an Actress in a Supporting Role

★『 ブロークバック・マウンテン 』は、第62回ヴェネチア(ヴェネツィア/ベネチア/ベニス)国際映画祭 2005 Venice Film Festival で
◎金獅子賞 Golden Lion 受賞という快挙を遂げた。

 この時、
グッドナイト&グッドラック (2005) GOOD NIGHT, AND GOOD LUCK 』は複数部門の受賞
親切なクムジャさん (2005) SYMPATHY FOR LADY VENGEANCE 』も複数部門の受賞
ティム・バートンのコープスブライド (2005) TIM BURTON'S CORPSE BRIDE 』は Future Film Festival Digital Award
千と千尋の神隠し (2001) SPIRITED AWAY 』や
ハウルの動く城 (2004) HOWL'S MOVING CASTLE 』等で名を馳せる宮崎駿さん Hayao Miyazaki は特別金獅子生涯功労賞 Career Golden Lion に輝いた。

▲TOPへ

■映画『 ブロークバック・マウンテン (2005) BROKEBACK MOUNTAIN 』のトリビア

【ブロークバック・マウンテンのトリビア その1】  日本ではヒース・レジャーが出演者クレジットのトップだと思うが、本国アメリカではジェイク・ギレンホールの方がトップになっている。

【ブロークバック・マウンテンのトリビア その2】
ガス・ヴァン・サント Gus Van Sant (
エレファント (2003) ELEPHANT
ジェリー (2002) GERRY 』等)
 及び
ジョエル・シューマカー Joel Schumacher (
オペラ座の怪人 (2004) THE PHANTOM OF THE OPERA
ヴェロニカ・ゲリン (2003) VERONICA GUERIN 』
フォーン・ブース (2002) PHONE BOOTH
9デイズ (2002) BAD COMPANY 』等)は、この映画『 ブロークバック・マウンテン 』を監督するのに興味を示していた。

【ブロークバック・マウンテンのトリビア その3】  『 ブロークバック・マウンテン 』撮影中、ヒース・レジャーはジェイク・ギレンホールの鼻の骨を折りそうになった。喧嘩ではなくて、キスシーンで。強く勢いよく抱き寄せる必要があったからだそうで、何度も撮り直したという。

【ブロークバック・マウンテンのトリビア その4】  『 ブロークバック・マウンテン 』ではヒース・レジャーはヌードで湖に跳び込むシーンがあり、監督は実際の正面裸体を編集からカットする段取りをしていた。なのに、パパラッチがデジタルカメラで撮影してインターネットや出版物で流してしまったそうだ。

【ブロークバック・マウンテンのトリビア その5】  『 ブロークバック・マウンテン 』には一流俳優たち数人は主役のオーディションを受けるのを拒否したそうだ。男性二人の間の強くて性的な関係を率直に描写する映画だから躊躇したらしい。

【ブロークバック・マウンテンのトリビア その6】  『 ブロークバック・マウンテン 』劇中で夫婦を演じたヒース・レジャーとミシェル・ウィリアムズは共演で恋に落ち、マティルダ・ローズ・レジャー Matilda Rose Ledger という赤ちゃんも出来た。二人とも、第78回アカデミー賞では、主演男優賞と助演女優賞にノミネートされて惜しくも受賞は逃したという仲のいい?悔しさ。

【ブロークバック・マウンテンのトリビア その7】  『 ブロークバック・マウンテン 』のロケーションは、カナダのアルバータ州カルガリー Calgary, Alberta, Canada で行われ、こんな映画でもロケされている:
シャンハイ・ナイト (2003) SHANGHAI KNIGHTS
リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い (2003) THE LEAGUE OF EXTRAORDINARY GENTLEMEN
ワイルド・レンジ 最後の銃撃 (2003) OPEN RANGE
シャンハイ・ヌーン (2000) SHANGHAI NOON

『 ブロークバック・マウンテン 』のロケーションは他にも、同アルバータ州 Fort Macleod と米国ニューメキシコ州 La Mesilla, New Mexico である。
▲TOPへ
【『 ブロークバック・マウンテン 』のスタッフとキャスト】
監督: アン・リー 李安 Ang Lee (Directed by)
製作: ダイアナ・オサナ Diana Ossana (producer)
    ジェームズ・シェイマス James Schamus (producer)
    Murray Ord (producer: Alberta Film Entertainment)
    スコット・ファーガソン Scott Ferguson (co-producer)
製作総指揮: マイケル・コスティガン Michael Costigan (executive producer)
    トム・コックス Tom Cox (executive producer: Alberta Film Entertainment)
    マイケル・ハウスマン Michael Hausman (executive producer)
    ラリー・マクマートリー Larry McMurtry (executive producer)
    ウィリアム・ポーラッド William Pohlad (executive producer)
    ジョーディ・ランドール Jordy Randall (executive producer)
原作: E・アニー・プルー E. Annie Proulx (short story 'Brokeback Mountain')
脚本: ラリー・マクマートリー Larry McMurtry (screenplay)
    ダイアナ・オサナ Diana Ossana (screenplay)
撮影: ロドリゴ・プリエト Rodrigo Prieto (Cinematography by)
編集: ジェラルディン・ペローニ Geraldine Peroni (Film Editing by)
    ディラン・ティチェナー Dylan Tichenor (Film Editing by)
衣装: マリ・アレン Marit Allen (Costume Design by)
配役: デブ・グリーン Deb Green (Casting by)
    アヴィ・カウフマン Avy Kaufman (Casting by)
音楽: グスターボ・サンタオラヤ Gustavo Santaolalla (Original Music by)

出演: ジェイク・ギレンホール Jake Gyllenhaal as Jack Twist
    ヒース・レジャー Heath Ledger as Ennis Del Mar
    ミシェル・ウィリアムズ Michelle Williams as Alma Beers Del Mar
    アン・ハサウェイ Anne Hathaway as Lureen Newsome Twist
    ランディ・クエイド Randy Quaid as Joe Aguirre
    リンダ・カーデリニ Linda Cardellini as Cassie Cartwright
    アンナ・ファリス Anna Faris as LaShawn Malone
    スコット・マイケル・キャンベル Scott Michael Campbell as Monroe
    デヴィッド・ハーバー David Harbour as Randall
    ヘイリー・ラム Haley Ramm as Alma

▲TOPへ
<もっと詳しく>

ストーリー展開の前知識やネタばれがお好みでない方は、読まないで下さい。

 映画『 ブロークバック・マウンテン (2005) BROKEBACK MOUNTAIN 』の「テキストによる未公開映画の再現」レヴューは、現在まだ書けておりません・・・。

参考資料:「映画の森てんこ森」映画タイトル集
       http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm
      IMDb
      allcinema ONLINE
      Nostalgia.com
      CinemaClock.com
      E. Annie Proulx - Wikipedia, the free encyclopedia
       http://en.wikipedia.org/wiki/Annie_Proulx
      公式サイト(英語版)
       http://www.brokebackmountain.com/
■映画『 ブロークバック・マウンテン 』の更新記録
2005/11/08新規: ファイル作成
2006/01/29更新: ◆データ追加
2006/03/06更新: ◆データ追加
▲TOPへ
幸田 幸
coda_sati@hotmail.com
「映画の森てんこ森」へ 「旅行の森てんこ森」へ
映画解説・レヴュータイトル一覧表
映画の森てんこ森 バナー03

映画の森てんこ森 coda21幸田幸 クレジット バナー01
幸のイタリア各都市情報へ
旅行の森てんこ森 バナー03
136x70
本サイトの作文、データ及び画像などのコンテンツの無断転用はお控え下さい。
貴サイトへの御掲載についてはメールにてお知らせ頂ければ幸いです。
© 2003-2006 Sachi CODA at Eigano-Mori Tenko-Mori, CODA21. All Rights Reserved.