しあわせの法則＠映画の森てんこ森

｜表紙｜目次｜読む映画試写会｜レヴュー｜観たい度映画｜予告編｜エッセイ｜日誌｜試写会情報｜リンク集｜
｜映画人｜解説・レヴュー一覧表｜映画ゲーム｜思い出映画｜ブロードバンド(B)版｜旅行の森てんこ森｜

映画の森てんこ森■読む映画試写会■映画解説

しあわせの法則　 (2002)

LAUREL CANYON

幸の観たい度：８つ星　

■映画『しあわせの法則　(2002) LAUREL CANYON 』のポスター、予告編および映画データ

しあわせの法則

Links:	Official Web Site
Trailers:

上映時間 Runtime：	1:43
製作国 Country：	アメリカ　USA
製作会社 Production Company：	Antidote International Films Inc. Good Machine [us] Kuleshov Productions LLC [us]
全米配給会社 Distributer：	Sony Pictures Classics [us]
全米初公開 Release Date：	2003/03/07
日本初公開 R. D. in Japan：	2004/04/03
日本公開情報：	キネティック
ジャンル Genre：	ドラマ　Drama
MPAA Rating 指定：	Rated R for sexuality, language and drug use.
日本語公式サイト
http://www.kinetique.co.jp/shiawasenohousoku/

●スチルはnostalgia.com、予告編はcinemaclock.comより許諾をえて使用しています。
Filmography links and data courtesy of The Internet Movie Database & Nostalgia.com.
Filmography links and data courtesy of CinemaClock Canada Inc.

▲TOPへ

■映画『しあわせの法則　LAUREL CANYON 』の解説

　映画『しあわせの法則　(2002) LAUREL CANYON 』は大人のドラマ。でもちょっとコメディの要素もありそう。邦題の「しあわせの法則」は平仮名で「しあわせ」とするところに雰囲気を感じる。「しあわせの法則」は上手いタイトルだ。フランシス・マクドーマンド、クリスチャン・ベール、ケイト・ベッキンセイル、ナターシャ・マケルホーンらが人生の諸々の可能性を見出す役を演じる。
　原題の「ローレル・キャニオン」とは、ロサンゼルス郊外のハリウッド・ヒルズ Hollywood Hills （『ハリウッド的殺人事件　(2003) HOLLYWOOD HOMICIDE 』『マルホランド・ドライブ　(2001) MULHOLLAND DR. / MULHOLLAND DRIVE 』参照）付近にある住宅地で、映画人・音楽関係といったいわゆるアーティスト達が好んで住んでいる場所らしい。これが伏線…。「ローレル・キャニオン＝月桂樹の渓谷」という文字通り、きっと坂道も多い素敵なお屋敷街なのだろう。これがどう「しあわせの法則」に繋がるかお楽しみ。

▲TOPへ

■映画『しあわせの法則　LAUREL CANYON 』主なスタッフ

○『しあわせの法則』の製作：デヴィッド・マクジファード
『レインマン　(1988) RAIN MAN 』

○『しあわせの法則』の製作：ダラ・ワイントローブ
『Ｘ－メン　(2000) X-MEN 』
『 PLANET OF THE APES　猿の惑星　(2001) PLANET OF THE APES 』

○『しあわせの法則』の撮影：ウォリー・フィスター
『オースティン・パワーズ　(1997) AUSTIN POWERS: INTERNATIONAL MAN OF MYSTERY 』

○『しあわせの法則』の編集：エイミー・Ｅ・ダトルストン
『ウェルカムトゥコリンウッド　(2002) WELCOME TO COLLINWOOD 』

○『しあわせの法則』の配役：デボラ・アキラ
『ショーシャンクの空に　(1994) THE SHAWSHANK REDEMPTION 』
『ダブル・ジョパディー　(1999) DOUBLE JEOPARDY 』
『Ｍ：Ｉ－２　(2000) MISSION: IMPOSSIBLE 2 / M:I-2 』
『ギフト　(2000) THE GIFT 』
『ラスト・キャッスル　(2001) THE LAST CASTLE 』

○『しあわせの法則』の配役：メアリー・トリシア・ウッド
『ストーカー　(2002) ONE HOUR PHOTO 』
『ザ・コア　(2003) THE CORE 』
『白いカラス (2003) THE HUMAN STAIN 』
『ニューオーリンズ・トライアル　(2003) RUNAWAY JURY 』

▲TOPへ

■映画『しあわせの法則　LAUREL CANYON 』のあらすじ
※本作『しあわせの法則』のあらすじは、日本公開前に幸田幸が書いたものです。作成現時点で出来るだけ正確な情報を心掛けていますが、データや内容に誤りや適切でない表現があるかもしれません。どうか宜しくご了解いただきお読みくださいますようお願いいたします。本コンテンツの複写や転用等はお控えください。また、リンクやメールをいただく場合はここを必ずお読みくださいますように。映画会社や配給会社や宣伝担当会社からの情報提供はこちらをお読みください。
▲TOPへ

　さて、映画『しあわせの法則』のストーリーは。サム・ベントレー（クリスチャン・ベール：
『若草物語　(1994) LITTLE WOMEN 』
『真夏の夜の夢　(1999) WILLIAM SHAKESPEARE'S A MIDSUMMER NIGHT'S DREAM 』
『サラマンダー　(2002) REIGN OF FIRE 』
『リベリオン (2002) EQUILIBRIUM 』
『マシニスト　(2004) THE MACHINIST 』
『バットマンビギンズ　(2005) BATMAN BEGINS 』等）は、ハーヴァード大学 Harvard University の医学部を卒業して精神病医になったばかりの、成績優秀生。洗練されて、生真面目で、婚約者も同じタイプのお嬢さんで真面目派アレックス（ケイト・ベッキンセイル：
『パール・ハーバー　(2001) PEARL HARBOR 』
『セレンディピティ　(2001) SERENDIPITY 』
『アンダーワールド　(2003) UNDERWORLD 』
『ヴァン・ヘルシング　(2004) VAN HELSING 』
『アビエイター　(2004) THE AVIATOR 』等）だ。

　サムは、ハーヴァード大学のあるマサチューセッツ州ケンブリッジ市 Cambridge, Massachusetts というアメリカ東海岸から西海岸まで横断して、LA近郊の実家にフィアンセのアレックスも連れて帰って来た。医師としての職がこちらで決まったからだ。実家のあるその場所が原題のローレル・キャニオンなのである。

　サムはアレックスに母親の事は殆んど話していなかった。ちょっと変わっている人、というくらいしか…。まさか顔を合わせるとは思わなかったのだが、いない筈の母親ジェーン・ベントレー（フランシス・マクドーマンド：
『ファーゴ　(1996) FARGO 』
『恋愛適齢期　(2003) SOMETHING'S GOTTA GIVE 』
『イーオン・フラックス　(2005) AEON FLUX 』等）がその家にいるではないか。音楽プロデューサーをしている母親は、息子サムとは似ても似つかない、したい放題の生活をしている様子だ。成績優秀で真面目なサムは、同じく真面目で良家の出身のフィアンセの手前、そんな姿の母親を困ってしまう。『しあわせの法則』のこのヒロイン、フランシス・マクドーマンドの演技は絶賛されている。

　母親ジェーンは四十代の女性なのに、 16 歳も年下のロックバンドの若い男イアン（アレッサンドラ・ニヴォラ）といい仲なのだ。ジェーンがレコードをプロデュースするロックバンド関係の若い男達がこの家を出入りし、ルー・バーロー（
『アダプテーション　(2002) ADAPTATION 』) やリック・ゴンザレス(
『オールド・ルーキー　(2002) THE ROOKIE 』
『アダルト♂スクール　(2003) OLD SCHOOL 』) らも登場する。ジェーンはイアンとの男遊びだけでなく、マリファナは吸うは、お酒は飲むは、という大分乱れた暮らしを享受している。

　一軒の家に、サムとアレックス、母ジェーンとイアン、という二組のカップルが同居することとなったわけだ。暫くすると、お堅い世界しか知らなかったアレックスは、中年女性ジェーンつまり婚約者の母親の好き放題の暮らし方に興味を持ち始める。共感さえ覚えるように変化していく。それと並行して、ジェーンの若い恋人イアンは、新来のアレックスに関心が行き始め、もっと楽しい生活をしたらいいのに、と自分との恋愛を暗示する。これまでのサムとのベッドでも、サムもアレックスも“本当の sex ”に目覚めていなかったので、アレックスはワイルドでホットなイアンに惹かれていくのだ。

　一方、ＬＡでの職場で、サムは、同僚の医師のサラ（ナターシャ・マケルホーン：
『トゥルーマン・ショー　(1998) THE TRUMAN SHOW 』
『ＲＯＮＩＮ　(1998) RONIN 』
『フィアー・ドット・コム　(2002) FEAR DOT COM 』
『シティ・オブ・ゴースト　(2002) CITY OF GHOSTS 』
『ソラリス　(2002) SOLARIS 』
『ラヴェンダーの咲く庭で　(2004) LADIES IN LAVENDER 』
等）の魅力に負けそう。

　こういう、大人達が親子関係やいろいろな人間関係、恋愛関係にからんでいくストーリー。「しあわせの法則」の模索をしていて再発見ということだろう。堅実な女性が自分の好きな道を進んだらいいのかと気づいたり、息子ほど若い男と関係を持ったり、フィアンセの母親のカレシを奪ったり、フィアンセがいるのに別の女性を愛してしまったり、と複雑で陰湿な展開も普通なら考えられる。でも、この映画『しあわせの法則』はきっとカラッと明るく、人生の諸々の可能性を見せるという意図で作られたものだろう。

▲TOPへ

■映画『しあわせの法則　LAUREL CANYON 』のトリビア

　映画『しあわせの法則』から話はそれるが、ブラッド・ピット Brad Pitt （
『セブン・イヤーズ・イン・チベット　(1997) SEVEN YEARS IN TIBET 』
『スパイ・ゲーム　(2001) SPY GAME 』
『オーシャンズ１１　(2001) OCEAN'S ELEVEN 』
『フル・フロンタル　(2002) FULL FRONTAL 』
『コンフェッション　(2002) CONFESSIONS OF A DANGEROUS MIND 』
『シンドバッド　７つの海の伝説　(2003) SINBAD: LEGEND OF THE SEVEN SEAS 』
『トロイ　(2004) TROY 』
『オーシャンズ１２　(2004) OCEAN'S TWELVE 』等）の邸宅はハリウッド・ヒルズにあり、 2000 年 7 月に結婚したジェニファー・アニストン Jennifer Aniston （
『ブルース・オールマイティ　(2003) BRUCE ALMIGHTY 』等）の元の家はローレル・キャニオンにあったそうだ。そういう芸能人が多い地区ローレル・キャニオン。（追記 2005/04/04：ブラッド・ピットとジェニファー・アニストンは離婚手続き中。）

▲TOPへ

【『しあわせの法則』のスタッフとキャスト】

監督：リサ・チョロデンコ　Lisa Cholodenko　(Directed by)
製作：ジェフリー・レヴィ＝ヒント　Jeffrey Levy-Hinte　(producer)
　　　　スーザン・Ａ・ストーヴァー　Susan A. Stover　(producer)
　　　　デヴィッド・マクジファード　David McGiffert　(associate / co-producer)
　　　　ダラ・ワイントローブ　Dara Weintraub　(line producer)
製作総指揮：スコット・ファーガソン　Scott Ferguson　(executive producer)
脚本：リサ・チョロデンコ　Lisa Cholodenko　(written by)
撮影：ウォリー・フィスター　Wally Pfister　(Cinematography by)
編集：エイミー・Ｅ・ダトルストン　Amy E. Duddleston　(Film Editing by)
配役：デボラ・アキラ　Deborah Aquila (Casting by)
　　　　メアリー・トリシア・ウッド　Mary Tricia Wood (Casting by)
音楽：クレイグ・ウェドレン　Craig Wedren　(Original Music by)
　　　　マーク・リンコス　Mark Linkous (songs)

出演：フランシス・マクドーマンド　Frances McDormand as Jane Bentley
　　　　クリスチャン・ベール　Christian Bale as Sam Bentley
　　　　ケイト・ベッキンセイル　Kate Beckinsale as Alex
　　　　ナターシャ・マケルホーン　Natascha McElhone as Sara
　　　　アレッサンドラ・ニヴォラ　Alessandro Nivola as Ian
　　　　ルー・バーロー　Lou Barlow as Fripp　　　
　　　　リック・ゴンザレス　Rick Gonzalez as Wyatt

▲TOPへ

＜もっと詳しく＞

ストーリー展開の前知識やネタバレがお好みでない方は、読まないで下さい。

　映画『しあわせの法則』の「テキストによる未公開映画の再現」レヴューは、現在まだ書けておりません・・・。

参考資料：「映画の森てんこ森」映画タイトル集
　　　　　　　http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm
　　　　　　IMDb
　　　　　　allcinema ONLINE
　　　　　　Nostalgia.com
　　　　　　CinemaClock.com
　　　　　　公式サイト（英語版）
　　　　　　　http://www.sonyclassics.com/laurelcanyon/indexFlash.html

■映画『しあわせの法則』の更新記録
2003/10/01新規：ファイル作成
2004/12/20更新： ◆一部テキスト追記と書式変更
2005/04/04更新： ◆データ追加
2006/01/14更新： ◆データ追加

▲TOPへ

幸田　幸
coda_sati@hotmail.com

「映画の森てんこ森」へ

「旅行の森てんこ森」へ

映画解説・レヴュータイトル一覧表

幸のイタリア各都市情報へ
旅行の森てんこ森　バナー03

136ｘ70

本サイトの作文、データ及び画像などのコンテンツの無断転用はお控え下さい。
貴サイトへの御掲載についてはメールにてお知らせ頂ければ幸いです。