ラスト・キャッスル
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ラスト・キャッスル (2001)
THE LAST CASTLE
 映画『 ラスト・キャッスル (2001) THE LAST CASTLE 』をレヴュー紹介します。

 映画『 ラスト・キャッスル THE LAST CASTLE 』を以下に目次別に紹介する。
■映画『 ラスト・キャッスル THE LAST CASTLE 』の解説及びポスター、予告編
 ネタばれをお好みでない方はこの解説をご覧下さい。
■映画『 ラスト・キャッスル THE LAST CASTLE 』の映画データ
■映画『 ラスト・キャッスル THE LAST CASTLE 』のスタッフとキャスト
■映画『 ラスト・キャッスル THE LAST CASTLE 』の<もっと詳しく>
 <もっと詳しく>は映画『 ラスト・キャッスル THE LAST CASTLE 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー(あらすじとネタバレ)です。※ご注意:映画『 ラスト・キャッスル (2001) THE LAST CASTLE 』の内容やネタバレがお好みでない方は読まないで下さい。
■映画『 ラスト・キャッスル THE LAST CASTLE 』の結末
■映画『 ラスト・キャッスル THE LAST CASTLE 』の更新記録

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幸の鑑賞評価: 8つ星 
■映画『 ラスト・キャッスル (2001) THE LAST CASTLE 』解説及びポスター、予告編
ラスト・キャッスル
ラスト・キャッスル
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■映画『 ラスト・キャッスル THE LAST CASTLE 』の解説

 映画『 ラスト・キャッスル (2001) THE LAST CASTLE 』で、ロバート・レッドフォードの映画を久しぶりに観た。有名な「明日に向って撃て!」( 1969 )、「リバー・ランズ・スルー・イット」( 1992 )等で十分見慣れた俳優だが、 1937 年生まれの 65 歳ということで、ちょっと引いていた。でも、映画『 ラスト・キャッスル 』を観たら、思ったより高齢を感じさせなく、まだ清潔感もあり、颯爽とした主人公を務めていたので驚き。やはりハリウッドの典型的美形男優の鑑だろう。「スパイ・ゲーム」( 2001 )は観ていないけれども、似た風貌のブラッド・ピットはロバート・レッドフォードの"二世"になるのかな。映画『 ラスト・キャッスル 』のロバート・レッドフォードより、「ロード・トゥ・パーディション」( 2002 )の青い目のポール・ニューマンや「スペース カウボーイ」( 2000 )のクリント・イーストウッド等は若い頃より大分年を感じるけれど。
 映画『 ラスト・キャッスル 』は、栄誉ある陸軍中将が、軍刑務所に入れられたが、持って生まれたリーダーシップを発揮して囚人達を統括し、悪刑務所長をやっつける話。映画『 ラスト・キャッスル 』のストーリーは、愛国心を盛り上げ、米国人が大喜びするように意図されて製作されたという印象を受けた。
●スチルはnostalgia.com、予告編はcinemaclock.comより許諾をえて使用しています。
Filmography links and data courtesy of The Internet Movie Database & Nostalgia.com.
Filmography links and data courtesy of CinemaClock Canada Inc.
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■映画『 ラスト・キャッスル THE LAST CASTLE 』の映画データ
 上映時間:132分
 製作国:アメリカ
 公開情報:UIP
 アメリカ初公開年月:2001/10/19
 日本初公開年月:2002/11月予定
 ジャンル:ドラマ/アクション/サスペンス
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【『 ラスト・キャッスル 』のスタッフとキャスト】
監督: ロッド・ルーリー Rod Lurie
製作: ロバート・ローレンス Robert Lawrence
製作総指揮: ドン・ゼプフェル Don Zepfel
原案: デヴィッド・スカルパ David Scarpa
脚本: デヴィッド・スカルパ David Scarpa
    グレアム・ヨスト Graham Yost
撮影: シェリー・ジョンソン Shelly Johnson
編集: マイケル・ジャブロー Michael Jablow
    ケヴィン・スティット Kevin Stitt
音楽: ジェリー・ゴールドスミス Jerry Goldsmith
美術: カーク・ペトルセッリ Kirk M. Petruccelli

出演: ロバート・レッドフォード Robert Redford ユージン・アーウィン陸軍中将
    ジェームズ・ガンドルフィーニ James Gandolfini 刑務所長ウィンター大佐
    マーク・ラファロ Mark Ruffalo イエーツ
    デルロイ・リンド Delroy Lindo ウィーラー大将
    スティーヴ・バートン Steve Burton ペレッツ大尉
    ポール・カルデロン Paul Calderon デルウォー
    クリフトン・コリンズ・ジュニア Clifton Collins Jr. アギラー伍長
    ロビン・ライト=ペン Robin Wright Penn ロザリー・アーウィン( uncredited )

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ストーリー展開の前知識やネタバレがお好みでない方は、読まないで下さい。
■映画『 ラスト・キャッスル 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー
 私は日本公開前に字幕スーパーなしの英語で観たので、わかる範囲でレヴューします。映画データについては調査した時点と公開される時点で異なる場合があります。本作の内容については、語学力と経験・常識不足のため、間違いや勘違いや適切でない表現があるかもしれません。どうかご理解賜りますようお願いいたします。また、リンクやメールをいただく場合はここを必ずお読みくださいますように。
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【ラスト・キャッスル 第01段落】  最初にナレーションがある。1000年もの間、"キャッスル(城)"の条件として不変の4要素は、1.ロケーション(見渡す限りの陣地を見下ろせる高台)、2.安全確保(敵の進入を防ぐ強固な前壁)、3.守備隊(敵と勇敢に戦うように訓練された兵士)、4.旗(高く掲げ、どこからも見えるように、そして旗を揚げた者は、その城は自分たちのものだ)。しかし、この"城"が普通の城と異なるのは、人を中に閉じ込めておくためのものだということ。そう、ここは刑務所、それも最高に規律の厳しい軍隊の刑務所だ。

【ラスト・キャッスル 第02段落】  ラップ・ミュージックが流れる中、刑務所の庭では囚人達がバスケットボールをしたり喧嘩したりしている。いかにもワルそうな連中は、彼らが元は軍人だったとは想像もできない。そこに新入りの囚人が到着する。軍服に身を包み、立派で堂々としている、もと陸軍中将ユージン・アーウィン(ロバート・レッドフォード:
スパイ・ゲーム (2001) SPY GAME 』等に出演、
モーターサイクル・ダイアリーズ (2004) THE MOTORCYCLE DIARIES 』製作総指揮)だ。噂を聞いていた囚人達は興味しんしんでフェンス越しに新来者を眺めている。この辺り、
ショーシャンクの空に (1994) THE SHAWSHANK REDEMPTION 』とそっくり。刑務所ものは、どうしてもこんな始まりになるのかな。あっ、
グリーンマイル (1999) THE GREEN MILE 』は、違った趣だった。また、軍隊の刑務所だから、用語が軍隊式なのがそれふうだなと思った。例えば、午後5時は 17:00 だから、seventeen hundred hours と表現していた。

【ラスト・キャッスル 第03段落】  アーウィンはベトナム戦争と湾岸戦争で輝かしい功績を残した伝説の英雄だ。陸軍中将は三つ星の将軍とも表すそうだ。しかし、命令に背いた行動で部下達を死なせてしまったかどで、軍法会議にかけられ、中将の地位も剥奪されて、 10 年間の刑でこの軍刑務所に送られたのだった。所持品は娘と孫の写真と結婚指輪だけ。凛とした軍服姿から、囚人服に着替えさせられて、早速ここの刑務所長ウィンター大佐(ジェームズ・ガンドルフィーニ)と顔を合わせる。刑務所長といっても、ウィンターは大佐だから、アーウィンの中将よりずっと下位の階級だ。でも、アーウィンはもう階級を剥奪された身分だから、そうも言っていられない。丁寧に挨拶する。「何を期待する?」とウィンター所長が尋ねると、「別に何も。ただ、刑期を済ませて家に帰りたいだけです。」とアーウィンは応え、先ずは大人しい顔合わせだった。

【ラスト・キャッスル 第04段落】  ところが、ウィンター大佐につく若い副官のペレッツ大尉(スティーヴ・バートン)がウィンター大佐の武器のコレクションを見せていると、「本当に戦争に行ったことのある者は戦争関係の物のコレクションなんてしないものだ」とアーウィンは言う。それを陰で耳にして複雑な顔のウィンター大佐。大佐は戦争経験がなく、軍を率いたこともないわけだから、刑務所長となっているけれどもリーダーシップに欠けるのだ。これがこの映画のプロットとなる。この時点から大佐は、アーウィンのことを煙たく思い始める。また、アーウィンの元部下がアーウィンに敬礼しようとすると、ここでは階級はないから敬礼はご法度だと告げる。

【ラスト・キャッスル 第05段落】  入所の翌朝、刑務所という新しい環境に慣れていないアーウィンは一人ぼっちで運動場の片隅に。他の囚人達はまたバスケの途中から喧嘩だ。騒ぎを起こすと見張り台の上からライフルで容赦なく麻酔銃を撃たれる。言葉のどもるアギラー伍長(クリフトン・コリンズ・ジュニア)はいじめられ手荒な扱いを受けている。また、アーウィンを知っている者は、「中将」と挨拶してきたり、昔の部下達は話しかけにやって来る。でもアーウィンは、もう中将ではない、もう戦わない、ここで過ごしたら家に帰って孫相手に遊ぶのだと淡々と答える。

【ラスト・キャッスル 第06段落】  面会日。 30 歳くらいの慎ましやかな女性がアーウィンに面会に来ている。娘のロザリー(ロビン・ライト=ペン)だ。
アンブレイカブル (2000) UNBREAKABLE 』でも活躍のロビン・ライト=ペンはここではカメオ出演。この場面に僅かに出てくるだけ。そういえば、この映画は女性がたった三人しか出演していないではないか!このロザリーと、刑務所の事務担当者と、秘書の中年女性の三人だけ!ロザリーは「お父さんは国の為に力を出してくれて素晴らしい人だわ。でも今はもう父親ではない。」とか言って暗い表情。軍法会議の関係で、家族は崩壊でもしている様子だ。アーウィンの指には結婚指輪をしているが、奥さんの話は出てこないし。唯一の明るい話題は孫の男の子のこと。今は小学1年生という。いい成績をとるように言って、娘と抱擁して、面会時間は終了した。

【ラスト・キャッスル 第07段落】  翌日、言葉の遅いアギラー伍長はぎごちなくアーウィンに敬礼をしようとする。アーウィンは敬礼とは、中世からのやり方で、敵ではないということを示すものだと教え、正しい敬礼のし方を見せて教えてやる。しかし、ここは刑務所。軍の階級が剥奪された所であるから、敬礼は禁止という規則になっていると告げただろう、とウィンター大佐は偉そうに言ってくる。そして、罰として、アーウィンに重い石を何十個も運ばせるのだ。汗で上半身はだかになったロバート・レッドフォードは、年齢はいってても、さすが西洋人、胸板は厚く、まだ立派な体つきだな。石を全部運べるか運べないかで、囚人達は賭けをしている。しかし、アーウィンが苦しくてもやり続ける姿を目の当たりにして、彼らは応援へと、態度を変えていく。ここらへん
G.I.ジェーン (1997) G.I. JANE 』の乗り。そして、ついにやり遂げた時、アーウィンは彼らの英雄、見本となっていた。それを監視室から機嫌悪そうに見下ろしているウィンター大佐。アーウィンを独房にも入れ、こういうことをしているのも、君が他の一般囚人と違わないことを示す為だとうそぶく。暫くして独房から戻ってくると、囚人室の各々から、鉄格子を一斉に叩く音が響き渡る。みんなアーウィンを敬愛し、感服していることを表現しているのだ。

【ラスト・キャッスル 第08段落】  完全に囚人たちの心を掴んだアーウィン。囚人たちは、庭で、古い石塀を造りなおそうと共同作業を始める。セメントを練って、石の大きさをそろえて積んでいく。アーウィンを中心にいいチームワークだ。そんな様子をウィンター大佐は眉間にしわを寄せて眺めて、こう言う。「中将は自分の軍隊を作ろうとしているのだ。」この刑務所に赴任して以来、厳しい統制を敷き、反乱者も死亡者も出さずにきているウィンター大佐にとって、日に日にリーダーシップを見せていくアーウィンは目の上のたんこぶだった。大佐は苛立ち、造りかけの石塀を部下に破壊させる。アーウィンに目をかけてもらい生きる自信もついてきて、一心不乱に石積みに従事していた一人、アギラー伍長はそれに抵抗し、撃たれる。これはどうも麻酔ではなく、本物の銃弾のようだ。

【ラスト・キャッスル 第09段落】  ウィンター大佐の非道の数々に、アーウィンは立ち上がる。陸軍少将だったデルウォー(ポール・カルデロン)に指揮をとらせ、 1200 人の囚人たちを軍隊同様に背筋を伸ばさせて整列させる。初め戸惑っていた彼らは、すぐに明るい光りを見出したかのように、整列し、アーウィンの勇気付けるスピーチを真剣に聞き、元気良く『海兵隊』の歌を斉唱し始めるのだ。まさにアメリカ、アメリカ!これで決定的にアーウィンは囚人(もともと軍人)たちのリーダーとなった。それ以来、みんな、アーウィンに敬礼する。でも、敬礼は禁止されているから、アーウィンは敬礼して、その手を髪をなぜつける動作に変えてしまう方法を見せる。これに皆が従って、館内、みんな、髪をなぜつけるおかしな動作をし出す。

【ラスト・キャッスル 第10段落】  ウィンター大佐は苦笑いして、そのおかしな敬礼もOKだし、君をチーフと皆に呼ばせても構わないよと、わざわざ囚人室に出向いてアーウィンに言うのだ。アーウィンのリーダーシップに恐れを抱いて、ある程度妥協すれば御機嫌が治るとでも考えたのだろう。しかし、アーウィンの頭脳の方がずっと確固としていた。ウィンター大佐に<辞任>を要求するのだ。皆も同様に貴殿の辞任を要求している、貴殿は軍隊の恥だ、と。

【ラスト・キャッスル 第11段落】  翌日、軍上層部のウィーラー大将(デルロイ・リンド)が来訪し、ウィンター大佐はアーウィンが自分の軍隊を幻想で作っていて、精神科の医師に見せる必要があると言いつける。デルロイ・リンドは
サイダーハウス・ルール (1999) THE CIDER HOUSE RULES 』や
ロミオ・マスト・ダイ (2000) ROMEO MUST DIE 』で色々な役をこなしているが、ここでの将軍の軍服姿は非常に立派。こんなこと言ったら良くないかもしれないが、アメリカの軍服って正直カッコイイ。正午5分前にウィーラー大将はアーウィンと面談するが、もともと大将と中将で、仲良しだ。来客室で昔仲間のこのニ人が意気投合している間、ウィンター大佐は極秘の私信を垣間見る。それには、「正午までに読むこと。ウィンター大佐をとらえる計画だ。 12:10 までに来客室に来て辞任しない場合、彼を囚人にする。」と書いてある。慌てた大佐は、館内を急遽、戦闘態勢にして、ウィーラー大将を引きずりこむ。 12:10 に大将を人質にする動きがあったので保護しました、とウィンター大佐は焦って嘘を言うが、ウィーラー大将はアーウィンを扱えないのならここからお前を出すぞと告げる。

【ラスト・キャッスル 第12段落】  にっちもさっちもいかなくなったウィンター大佐は、囚人棟で、アーウィンが戦時中に部下を死なせた件を大声で読み上げ、そんな奴についていくのはダメな奴だと声明して、囚人たちに手当たり次第、暴力を振るう。そして、囚人の一人、イエーツ(マーク・ラファロ)が、父親がアーウィン元中将の下で死んだので、アーウィンを遠ざけている態度を知って、スパイにならないかと誘う。アーウィンの"十字軍"が何を企んでいるか情報をくれれば刑期を短縮してやると言って。マーク・ラファロは
ウインドトーカーズ (2002) WINDTALKERS 』でも兵卒ニコラス・パパスの役で出演している。果たしてイエーツはスパイになるのか?

【ラスト・キャッスル 第13段落】  ここで冒頭の"キャッスル(城)"の4要素のシーンとなるのだ。あのナレーターがロバート・レッドフォードだったとは気付かなかった!非常にテンポがあり、流暢だ。アーウィンは囚人室で、"側近"達にチェスの駒で攻撃の手順を解説している。刑務所、見張り台、大佐の監視室、運動場、水槽、ヘリコプター、そして旗。

【ラスト・キャッスル 第14段落】  アーウィンの"十字軍"は食堂で作戦を練っている。反乱を起こし、刑務所を乗っ取って、ウィンター大佐の旗を逆さに吊って、恥辱の印にしようと話し合っている。そこに珍しくイエーツが聞きに来ているのに気付くアーウィン。彼は勘でイエーツがよからぬ事を企てていると察知し、どうする気なのか、どっちの側につく気なのかと問い正す。怖くなったイエーツは、早速ウィンター大佐の部屋に赴き、彼らが刑務所を乗っ取る気だと密告する。そしてすぐ明日にでもここから出してくれと頼むが、そうは簡単に事は運ばない。そして翌朝、ウィンター大佐は自分の旗が逆さに吊るされる計画を知り、その旗はイエーツが昨夜、大佐の部屋からとっていったと知って、夜明けと共にイエーツを独房に閉じ込め、徹底的に刑務所の至る所を探す。しかし旗は見つからない。

【ラスト・キャッスル 第15段落】  朝6時ジャスト。囚人たち全員が旗探しの為に棟から庭に出され、看守達が棟に入り込んだのを機に作戦開始。囚人棟の入り口は鎖で封鎖して看守達を閉じ込めた。反乱の始まりだ。しかもただの暴動でなく、軍隊組織としての行動。ウィンター大佐は彼の刑務所で統制を失ったのだ。見張り台からはライフルが火を噴くが、"アーウィン軍"は隠してあった"武器もどき"の道具、例えば石鉄砲や石塊で先ず見張り台を反撃。食堂の銀色のトレーは、盾にする。階上の監視室のウィンター大佐と副官ペレッツ大尉がなすすべなく窓際で階下の庭の攻防を見つめていると、そこに向かって火の玉の石鉄砲攻撃。所長室は破壊された。消防ホースの水の勢いで攻められれば、水の元栓を締め上げて、相手を無力にする。こうして、アーウィン軍は、将軍アーウィンの指揮の下、作戦通りに事を運んでいく。

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◆ここからは、結末まで書いていますので、ストーリー全体が分ります。御注意下さい。
 ATTN: This review reveals the movie content. Please don't say that I didn't say !


【ラスト・キャッスル 第16段落】  イエーツが独房から出てきて戦闘に加わる。彼は実はスパイをしたのではないらしい。一時の気の迷いだった。上空からはヘリコプターからライフルが撃たれる。これには、消防ホースの水を瞬時に出して、弓矢の原理で綱を絡ませ、ヘリコプターを身動きできなくした。そこにイエーツは綱を伝って機上でヘリコプターを乗っ取る。そして、見張り台に向かって火炎放射。刑務所の象徴の見張り台は崩壊した。しかし直後にヘリコプターは墜落し炎上。アーウィンはただ一人、果敢にも燃える機体からイエーツを救う。と同時にヘリは爆発。イエーツは心からアーウィンに感謝、尊敬するのだった。そして今までの誤解も解けて、二人は完全に心を通じさせる。ロバート・レッドフォードに拍手喝采の場面!

【ラスト・キャッスル 第17段落】  そこでイエーツが石垣の中に隠しておいた旗をアーウィンに手渡す。囚人達つまり兵士達が直立不動で敬礼して見守る中、旗を掲げようとアーウィンが歩みを進める。と、その時、刑務所の屋上から多数の看守達がライフルを構え、ウィンター大佐は勝ち誇った顔でアーウィン軍を鎮圧しようとする。私の命令に背くものは容赦なく撃つことを許可すると言って。両手を頭の後ろにして伏すようにアーウィン軍に命じるが、誰一人として従わない。もうウィンター大佐は彼らの統制は完全に失った証拠だ。ここでアーウィンは、これで終わるのだ、と言って兵士達に伏せさせる。皆、これに従う。今やアーウィンこそが、真のリーダーだ。ウィンター大佐は、「さぁ、私の旗を返したまえ」と詰め寄る。すると、アーウィンは「これは貴様の旗ではない」と言って広げたのはUSAの星条旗。あぁ、アメリカ賛美!アーウィンは撃つぞという脅しに屈しないで掲揚台に進む。ライフルを構えたウィンター大佐の部下達は、その毅然とした態度と星条旗に魂を揺さぶられたごとく、一人また一人と銃を下ろしていった。

【ラスト・キャッスル 第18段落】  アーウィン軍だけでなく、自分の部下達まで命令をきかなくなったウィンター大佐は追い詰められる。アーウィンが星条旗を掲げ始めると、何と、彼に向かって銃を発射したのだ。倒れ込むアーウィン。全員凍りつく。ウィンター大佐の副官だったペレッツ大尉は、ウィンター大佐に手錠をかける。そして、皆が顔を上げると、快晴の空に翻る星条旗…。アーウィンは失いつつある意識の中で、自らの死と交換に"旗"を掲げたのだった。これが俺達の旗、ここが俺達の城…。

【ラスト・キャッスル 第19段落】  先天的にリーダーシップのある男と、リーダーになりたくてもなれない男の対決。それと、城には主は一人だけでよい。こういうメッセージを観客に伝える映画。製作総指揮は
ハムナプトラ2/黄金のピラミッド (2001) THE MUMMY RETURNS 』のドン・ゼプフェル、美術は
パトリオット (2000) THE PATRIOT 』のカーク・ペトルセッリ。因みに、撮影の"城"はテネシー州ナッシュヴィルにあるテネシー州刑務所( Tennessee State Penitentiary, Nashville, Tennessee, USA )だそうだ。なお、この映画は同時多発テロの約1ヶ月後に米国で封切られ、米国民の愛国心の高揚の一種のプロパガンダになったのではないかと思う。題名は、単に<THE CASTLE>ともいう。

以上。
<もっと詳しく>からスペースを含まず6806文字/文責:幸田幸

参考資料:「映画の森てんこ森」映画タイトル集
       http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm
      IMDb
      allcinema ONLINE
      Nostalgia.com
      CinemaClock.com
      ラスト・キャッスル 公式サイト(英語版)
       http://www.thelastcastle.com
      Raging Inferno
       http://homepage1.nifty.com/ktimeh/2000TIMEArchive/TIME013100.htm
■映画『 ラスト・キャッスル 』の更新記録
2002/10/29新規: ファイル作成
2005/01/03更新: ◆一部テキスト追記と書式変更
2005/10/06更新: ◆追記
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幸田 幸
coda_sati@hotmail.com
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