ザ・コア | |||||||||||||||||||||||||||
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ザ・コア (2003) | |||||||||||||||||||||||||||
THE CORE | |||||||||||||||||||||||||||
映画『 ザ・コア (2003) THE CORE 』をレヴュー紹介します。 映画『 ザ・コア (2003) THE CORE 』を以下に目次的に紹介する。 ■映画『 ザ・コア (2003) THE CORE 』のポスター、予告編および映画データ ■映画『 ザ・コア (2003) THE CORE 』の解説 ネタばれをお好みでない方はこの解説をご覧下さい。 ■映画『 ザ・コア (2003) THE CORE 』の主なスタッフ ■映画『 ザ・コア (2003) THE CORE 』のスタッフとキャスト ■映画『 ザ・コア (2003) THE CORE 』の<もっと詳しく> <もっと詳しく>は映画『 ザ・コア 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー(あらすじとネタバレ)です。※ご注意:映画『 ザ・コア (2003) THE CORE 』の内容やネタバレがお好みでない方は読まないで下さい。 ■映画『 ザ・コア (2003) THE CORE 』の結末 ■映画『 ザ・コア (2003) THE CORE 』の更新記録 >>「映画解説・レヴュータイトル一覧表」へ(画面の切り替え) |
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幸の鑑賞評価: 8つ星 | |||||||||||||||||||||||||||
■映画『 ザ・コア (2003) THE CORE 』のポスター、予告編および映画データ | |||||||||||||||||||||||||||
ザ・コア
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●スチルはnostalgia.com、予告編はcinemaclock.comより許諾をえて使用しています。 Filmography links and data courtesy of The Internet Movie Database & Nostalgia.com. Filmography links and data courtesy of CinemaClock Canada Inc. |
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■映画『 ザ・コア (2003) THE CORE 』の解説 映画『 ザ・コア (2003) THE CORE 』は、不思議な現象が多発している地球が舞台。映画『 ザ・コア 』の科学者たちは地球の中心である核(ザ・コア)が停止しかかっていることを発見した。金属でできているコアは、地球の自転でダイナモのように発電して、強い磁場を地球の周りに発生させ、太陽や宇宙からの有害なイオン粒子から地球を守っている。もしコアが停止したら、それは人類が一年以内に滅亡することを意味していた。 さて、平均 30 キロメートルの地殻の下、まだ約 3,000 キロメートルのマントルのまだ下、そして層の厚さ 3,500 キロメートルを突き抜け、どのように超高温高圧( 360GPa の圧力と 6,000 度の温度)の世界であるコアに辿り着き、核ミサイルの衝撃を与えるのか。映画『 ザ・コア 』では果たして人類の未来はどうなる? 映画『 ザ・コア 』は、ジョン・アミエル監督が描くSFパニック・サスペンス。 ▲TOPへ ■映画『 ザ・コア (2003) THE CORE 』の主なスタッフ ○『 ザ・コア 』の音楽のクリストファー・ヤングは 『 バンディッツ (2001) BANDITS 』 『 カントリー・ベアーズ (2002) THE COUNTRY BEARS 』、 ○『 ザ・コア 』の撮影のジョン・リンドレイは 『 トータル・フィアーズ (2002) THE SUM OF ALL FEARS 』、 ○『 ザ・コア 』の編集のテリー・ローリングスは 『 炎のランナー (1981) CHARIOTS OF FIRE 』 『 追跡者 (1998) U.S. MARSHALS 』、 ○『 ザ・コア 』の特殊効果のゲイリー・エルモンドーフは 『 シックス・センス (1999) THE SIXTH SENSE 』 『 ミッション・トゥ・マーズ (2000) MISSION TO MARS 』 『 プルート・ナッシュ (2002) THE ADVENTURES OF PLUTO NASH 』等で名前を見る優秀スタッフである。 |
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【『 ザ・コア 』のスタッフとキャスト】 | |||||||||||||||||||||||||||
監督: ジョン・アミエル Jon Amiel (Directed
by) 製作: ショーン・ベイリー Sean Bailey (producer) デヴィッド・フォスター David Foster (producer) クーパー・レイン Cooper Layne (producer) デヴィッド・B・ハウスホルター David B. Householter (co-producer) 脚本: クーパー・レイン Cooper Layne (screenplay) ジョン・ロジャース John Rogers (screenplay) 撮影: ジョン・リンドレイ John Lindley (Cinematography by) 編集: テリー・ローリングス Terry Rawlings (Film Editing by) 音楽: クリストファー・ヤング Christopher Young (Original Music by) 特殊効果: カーラ・E・アンダーソン Cara E. Anderson (special effects) ゲイリー・エルモンドーフ Gary Elmendorf (special effects coordinator) ジュリアーノ・フィウマーニ Giuliano Fiumani (fabrication supervisor) 出演: アーロン・エッカート Aaron Eckhart ジョシュア 'ジョシュ' キーズ博士 ヒラリー・スワンク Hilary Swank レベッカ 'ベック' チャイルズ少佐 デルロイ・リンドー Delroy Lindo エド 'ブラズ' ブラズルトン博士 スタンリー・トゥッチ Stanley Tucci コンラッド・ジムスキー博士 チェッキー・カリョ Tcheky Karyo セルジュ・レヴェク博士 ブルース・グリーンウッド Bruce Greenwood ロバート 'ボブ'アイヴァーソン船長 リチャード・ジェンキンス Richard Jenkins トーマス・パーセル将軍 アルフレ・ウッダード Alfre Woodard タルマ・スティックリー DJクオールズ DJ Qualls タズ 'ラット'フィンチ グレン・モーシャワー Glenn Morshower FBI捜査官 アントニー・ハリソン Anthony Harrison FBI捜査官 ▲TOPへ |
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<もっと詳しく> | |||||||||||||||||||||||||||
ストーリー展開の前知識やネタバレがお好みでない方は、読まないで下さい。 |
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■映画『 ザ・コア 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー 私は日本公開前に字幕スーパーなしの英語で観たので、わかる範囲でレヴューします。映画データについては調査した時点と公開される時点で異なる場合があります。本作の内容については、語学力と経験・常識不足のため、間違いや勘違いや適切でない表現があるかもしれません。どうかご理解賜りますようお願いいたします。また、リンクやメールをいただく場合はここを必ずお読みくださいますように。 ▲TOPへ 【ザ・コア 第01段落】 米国はマサチューセッツ州ボストン Boston, Massachusetts で、ある日、午前 10:30 に同じ地域で 32 人がいっせいに亡くなった。病気でもなく、突然、地面に倒れ込むという不可思議な死に方だった。この死亡者たちの唯一の共通点は、心臓のペースメーカーを装着していることだという。政府としては、これが敵の兵器による殺戮かどうかを緊急に知る必要があった。そこで、真相を調査させるために、FBI捜査官(グレン・モーシャワー: 『 エアフォース・ワン (1997) AIR FORCE ONE 』 『 パール・ハーバー (2001) PEARL HARBOR 』 『 ブラッド・ワーク (2002) BLOOD WORK 』等に出演)らをある地球物理学教授に向かわせる。 【ザ・コア 第02段落】 シカゴ大学 University of Chicago の地球物理学教授ジョシュア・キーズ博士、愛称ジョシュ(アーロン・エッカート)は大学で講義中だった。突然のFBIからの招聘に、とぼけた態度で仕方なく応じる。アーロン・エッカートは 『 エリン・ブロコビッチ (2000) ERIN BROCKOVICH 』 『 ベティ・サイズモア (2000) NURSE BETTY 』 『 抱擁 (2002) POSSESSION 』 『 ミッシング (2003) THE MISSING 』等に出演の、顎が長〜いのが特徴の売れっ子俳優さん。ラフな格好でユーモアたっぷりに授業するという、アメリカ映画で人気"教授"の典型的な出で立ち。 『 ライフ・オブ・デビッド・ゲイル (2003) THE LIFE OF DAVID GALE 』のケヴィン・スペイシー Kevin Spacey の教授もそんな格好だった。 【ザ・コア 第03段落】 ジョシュが秘密裏に案内された所には、ジョシュの長年の友人で妻子思いのフランス出身の科学者セルジュ・レヴェク博士(チェッキー・カリョ)も呼ばれていた。セルジュ・レヴェク博士は高エネルギー武器の専門学者である。チェッキー・カリョは 『 1492・コロンブス (1992) 1492: CONQUEST OF PARADISE 』 『 ジャンヌ・ダルク (1999) THE MESSENGER: THE STORY OF JOAN OF ARC 』 『 パトリオット (2000) THE PATRIOT 』 『 キス・オブ・ザ・ドラゴン (2001) KISS OF THE DRAGON 』等で個性的な雰囲気を持つ、トルコのイスタンブール Istanbul, Turkey 出身の俳優さん。 32 人もの遺体がカバーをかけられて並べられているそのホールに二人はビックリする。米国空軍のトーマス・パーセル将軍(リチャード・ジェンキンス: 『 チェンジング・レーン (2002) CHANGING LANES 』等に出演)は、これは完全に機密扱いだと二人に釘を刺す。 【ザ・コア 第04段落】 翌日、英国はロンドンのトラファルガー広場 Trafalgar Square, London, England 付近で、鳩の集団パニック現象が起こる。何百羽という鳩が方向感覚がなくなったかのように異常に飛び交い、広場の中心の彫刻や店やバスや車にぶつかってガラスは割られ、交通事故にもなり、人間にも体当たりしてくる。記念写真を撮っていた旅行者の一家も一般住民も巻き添えを食らって、恐怖で皆、青ざめる。昔あったヒッチコック監督の『 鳥 (1963) THE BIRDS 』とよく似ている戦慄感。ニュースでは、この鳩たちは故意に人間を襲ったのではなさそうだ、異常現象のせいではないかと報道している。更に、一ヶ月前にはオーストラリア Australia と日本でも同様な異常現象が見られたとのことだ。 【ザ・コア 第05段落】 また映像は変わって、スペースシャトルのエンデバー Space Shuttle Endeavor が、大気圏再突入で炎に包まれて地球に生還してきた。このシーンは 2003 年 2 月 1 日に起こったスペースシャトル・コロンビア Space Shuttle Columbia の大気圏再突入時に起きた悲惨な事故を思い出させる。この映画は米国公開が 3 月 28 日なので、その惨事のほとぼりが冷めていない時期で、映画会社としては上映に際し神経を使っただろう。映画のエンデバーはその後、不可解な飛行進路を取り始める。制御できない未知の力で正常の帰還の進路より南に大きく外れている。NASAでは緊張が走る。このまま突っ込めば、ロサンゼルス Los Angeles のダウンタウンに激突してしまうのだ。 【ザ・コア 第06段落】 エンデバーはロバート・アイヴァーソン船長(ブルース・グリーンウッド: 『 ダブル・ジョパディー (1999) DOUBLE JEOPARDY 』 『 13デイズ (2000) THIRTEEN DAYS 』 『 スウェプト・アウェイ (2002) SWEPT AWAY 』 『 ビロウ (2002) BELOW 』 『 ハリウッド的殺人事件 (2003) HOLLYWOOD HOMICIDE 』 『 レーシング・ストライプス (2005) RACING STRIPES 』等に出演)、愛称ボブが操縦している。沈着冷静で信頼の厚いベテランの船長だ。それに副操縦士は、レベッカ ・チャイルズ少佐(ヒラリー・スワンク: 『 ギフト (2000) THE GIFT 』 『 インソムニア (2002) INSOMNIA 』 『 ミリオンダラー・ベイビー (2004) MILLION DOLLAR BABY 』等に出演)、愛称ベックというスリムな美人女性だ。 【ザ・コア 第07段落】 二人は先ずLAのフリーウェイ freeway (無料の高速道路)に不時着を考えるが、車の渋滞でそれは不可能と地上から知らさせる。超高速で飛行するエンデバーは、相当低空になり、ドジャーズ LA Dodgers の試合中の球場 Dodger Stadium の真上を通過して、選手と観衆を驚かせる。どうにかしなければならない!それでベック副操縦士が急遽(きゅうきょ)編み出した案は、ロサンゼルス川 the Los Angeles River (運河らしい)に不時着という大胆な案だ。地上からは、それは出来ないことはない、という答え。しかし、川には数百メートルごとに橋がかかっていると判明し、滑走路代わりなどとてもできそうない。だが一刻も争う余地はないし、他に可能性はないのだ。 【ザ・コア 第08段落】 ベテランのアイヴァーソン船長は、橋と橋の間に急角度で突っ込む。物凄い衝撃とスピードで船体はまだどんどん川底を滑り続ける。進行方向には数々の橋が待ち受けているが、それぞれの橋の土台の隙間(すきま)を縫って滑っていくという、離れ業をやってのけるのだ。このシーンはこれまでの宇宙もの映画でも見たことのない、非常に独創的で面白く、見応えのあるものだった。あわやLAの大惨事となるところを、被害は翼の先端を壊すという最小限で食い止められ、地上の民衆と乗務員の人的被害もなくて済んだ。ベック副操縦士の機転とアイヴァーソン船長のテクニックが結実したのである。 【ザ・コア 第09段落】 一方、地球物理学教授ジョシュ・キーズは助手達と調査と研究をして、恐ろしい結論を出すに至った。地球は滅亡してしまう、と。地球の中心である核(コア)が停止しかかっている。タイトルの「 ザ・コア/ THE CORE 」の所以だ。 25 万年に1度という未曾有の変化なのだという。金属でできているコアは、地球の自転でダイナモのように発電して、強い磁場を地球の周りに発生させ、そのお蔭で太陽や宇宙からの有害なイオン粒子から地球を守っている。もしコアが停止したら、太陽からの磁気と光線をまともに浴びて、地球は燃え尽きてしまうのだ。それも一年で…。 【ザ・コア 第10段落】 ジョシュは、自分の発見を書いたものを、同じく地球物理学の第一人者であるコンラッド・ジムスキー博士(スタンリー・トゥッチ: 『 真夏の夜の夢 (1999) WILLIAM SHAKESPEARE'S A MIDSUMMER NIGHT'S DREAM 』 『 アメリカン・スウィートハート (2001)AMERICA'S SWEETHEARTS 』 『 ロード・トゥ・パーディション (2002) ROAD TO PERDITION 』 『 メイド・イン・マンハッタン (2002) MAID IN MANHATTAN 』等に出演)に読んでもらう。科学学会? Academy of Sciences から出てきたジムスキー博士は、ジョシュがサインを欲しがっているのかと間違えるくらい、ジョシュは一介の冴えない大学教授なのだが、ジムスキー博士はジョシュの学説に目を通して唖然とする。そしてジムスキー博士は"極秘 SECRET "というファイルをホワイトハウス White House に持っていく。 【ザ・コア 第11段落】 その頃、エンデバーのベック副操縦士は、叔父に当たるトーマス・パーセル将軍にあの不時着の言い訳をしようとしているが、パーセル将軍はもう済んだことだと言ってつれない。地球のコアの異変が原因で管制側ののコントロールが効かなかったという事実がまだ解明されていないので、ベック副操縦士はエンデバーを破壊したことを責められているようだ。外では、夜空にオーロラのようなものが、極地方でないにも拘わらず盛んに見えている。 【ザ・コア 第12段落】 ジムスキー博士からジョシュ・キーズ教授の「地球は滅亡する」という説を聞いた官僚達は、ペンタゴン Pentagon (国防総省)にジョシュ・キーズを招く。ここでパーセル将軍ら幹部の人間にジョシュは自説を発表するわけだが、上述の磁気の異変の説を唱え、地球をリンゴに見立てて実験して燃え上がる様を見せると、一同は恐怖の表情で押し黙ってしまった。では、核(コア)に行って正常に直せばいいではないか、と言われても、宇宙なら空っぽなので容易だけれど、中に潜っていくのは、圧力がかかるので困難だとジョシュは説明する。でも、できるとしたら…とジムスキー博士は独り言を言う。 【ザ・コア 第13段落】 ジムスキー博士、ジョシュ・キーズ教授、武器の専門学者セルジュ・レヴェク博士は、ユタ州 Utah の砂漠地帯にある研究所に向かった。そこは、エド・ブラズルトン博士(デルロイ・リンドー: 『 サイダーハウス・ルール (1999) THE CIDER HOUSE RULES 』 『 ロミオ・マスト・ダイ (2000) ROMEO MUST DIE 』 『 ラスト・キャッスル (2001) THE LAST CASTLE 』 『 ザ・ワン (2001) THE ONE 』等に出演)、愛称ブラズ、が岩石を削る装置を開発していた。巨大ドリルで岩の山を高速で筒状に削っていく実験は、凄い迫力。ハツカネズミを箱に入れてやってみせると生き物は無事でいられると証明されている。完成まで 10 年はかかるというのを、3ヶ月で完成するように話をつけ、これで核を正常化するために地中を潜っていく大計画が始まった。 【ザ・コア 第14段落】 この四人に加え、コンピュータの天才の若者もプロジェクトの地上班としてスカウトされた。カーネギー・メロン大学 Carnegie Mellon University を卒業して、今では大物ハッカーとして罪に問われている青年タズ・フィンチ(DJクオールズ)、愛称 ラット、だ。彼の卓越したコンピュータ能力で、この地球滅亡かという大変な際、民衆のパニックを避けるためもあって、情報のコントロールとインターネットのコントロールを受け持たせるのだ。DJクオールズは本名 Donald Joseph Qualls で、6' 2" (1 inch = 2.54 cm 換算で約 188 cm )の長身とホッソリしたユニークな容貌とスタイルを生かして、カルヴァン・クライン Calvin Klein やプラダ Prada のモデルを以前していた。もっとも、その女性とも思える繊細さ、華奢さは、癌(ガン)から生還したからなのかもしれないが。 【ザ・コア 第15段落】 また、エンデバーのベック副操縦士は、大都市LAのど真ん中で運河に不時着するという並外れた技術を称えられ、アイヴァーソン船長と共に、新たなミッションを仰せつかる。それは「テラノート Terranaut 」訳せば「地中潜行士」という任務。「 astronaut 」が「宇宙飛行士」であるように、「 astro 天空[体]の」を「 terra 大地」に変えた一種の造語だと思う。(因みに日本語サイトでは r が一つ少なくて Teranaut と 間違っています。) 【ザ・コア 第16段落】 こうして、地中探査船バージル Virgil の六人の乗組員"テラノート"が決まった。なお、" Virgil " という名称はダンテの「神曲 The Divine Comedy 」関連からつけられたそうだ。六人とは:エド・ブラズルトン博士(デルロイ・リンドー)が地中探査の造船監督、ジョシュ・キーズ教授(アーロン・エッカート)がナビゲーション・システム担当、セルジュ・レヴェク博士(チェッキー・カリョ)が高エネルギー武器・原子力兵器専門学者、コンラッド・ジムスキー博士(スタンリー・トゥッチ)が地球という惑星の専門学者、ロバート・アイヴァーソン船長(ブルース・グリーンウッド)が地中探査船バージル船長、レベッカ ・チャイルズ少佐(ヒラリー・スワンク)つまりベックが副操縦士である。 【ザ・コア 第17段落】 彼らはバージル発注後3ヶ月たって記者会見をして、乗員六人の紹介もする。また、地中探査船バージルが六つの防水隔室 compartment に分かれているという構造も説明する:機関部、ナビゲーション部、生活空間、技術室、爆弾庫、兵器制御室。このプロジェクトには世界的協力が必須であること、そして、必ず成功しなければならないことも話す。…失敗すれば、地球と人類は一年で滅亡してしまう。…こうして、仮想の地中を想定した訓練が始まる。操縦桿を握るのは、スペースシャトルで鍛え上げられたアイヴァーソン船長と女性のベック副操縦士。なかなか上手くいかない。 【ザ・コア 第18段落】 そうしている間にも、磁力の異変は世界各地で起こっていく。イタリアのローマ Rome, Italy では、突然、雷がひどくなり、ベネチア広場 Piazza Venezia の美しいベネチア宮殿 Palazzo Venezia が崩れ落ちた。更にはコロッセオ(円形競技場) Colosseo も崩壊してしまう。また、後日、サンフランシスコ San Francisco の海が沸騰して魚は死んで大量に浮かび上がり、ゴールデン・ゲイト・ブリッジ(金門橋) Golden Gate Bridge は鉄が赤く熱を持って、壊れて海中に落下していった。サンフランシスコの市街地の半分は廃墟となり、数千人が死亡した。 【ザ・コア 第19段落】 地底への出発の日となり、六人は責任をひしひしと背負って地球の中心へ潜り始めた。地中探査船バージルは太くてずんぐりしたミミズのような乗り物と思えばよいだろう。巨大ドリルが下方をどんどん削って道を作り、船長達は操縦桿を握って超高速で前進だ。途中は水晶のグランドキャニオン crystal grand canyon が険しく迫ったり、地底 700 マイル(1 mile = 1.6 km 換算で約 1120 km )の 500 度の高熱の地点で止まってしまったり。やっと動いて前進すると、今度は何よりも硬いダイヤモンドの尖った塊が当たってきたり。こうして、先ずアイヴァーソン船長が、次にセルジュ・レヴェク博士が殉死していく。・・・ ▲TOPへ ◆ここからは、結末まで書いていますので、ストーリー全体が分ります。御注意下さい。 ATTN: This review reveals the movie content. Please don't say that I didn't say ! 【ザ・コア 第20段落】 その模様を地上スタッフはモニターで見守り、担当のタルマ・スティックリー(アルフレ・ウッダード: 『 光の旅人 K−PAX (2001) K-PAX 』等に出演)やパーセル将軍や 'ラット'フィンチはしんみりしてしまう。ハッカーのラットは、船内のジョシュと連絡を取り合って、うまくコンピュータをコントロールしてサポートする。 【ザ・コア 第21段落】 9000 度の灼熱地点に来た。船のスイッチ操作を船から外でしなければならなくなる。宇宙服のようなこの地中服?は、最高でも 9000 度の半分しか耐えられないというので、外に出ることは死を意味するのだ。船の設計者のブラズルトン博士は責任を感じて自分がそれを受け持つ。そして、超高熱を浴びて死んでいく。 【ザ・コア 第22段落】 次は、やっとコアに辿り着いたので核ミサイルを仕掛けていく。兵器専門のセルジュが言い遺した通りに、強力な爆弾を一つ爆破するよりも、小さ目のをいくつも爆破させた方が効果的だということ。操縦を受け持っているベック以外で生き残っている二人の男ジョシュとジムスキー博士が、 200 メガトンの爆弾を一つずつ、船体から切り離していく。非常に重いので、体を挟まれたりして苦労しながら二人は仕上げていく。ところが、帰還のエネルギーがなくなってしまい、このままならここから三人が帰れなくなった。すると、今までちょっと悪役っぽかったジムスキー博士が、自分が犠牲となって最後のミサイルと共に船から切り離し、その爆発のエネルギーで船は地上へ跳ね飛ばされるというシナリオを立ててくれた。 【ザ・コア 第23段落】 彼の犠牲で、船内に生き残ったたった二人ジョシュとベックは抱き合ううちに、後ろから押されるように突進。気がつくと、ハワイ沖の 800 フィート(1 foot = 30.48 cm 換算で約 244 m )の海底まで帰還できた。しかし、連絡方法も途絶え、自分達が生きていることすら地上スタッフには知られていないのだ。海底で未発見のまま死んでしまうのかな…。 【ザ・コア 第24段落】 地上では、パーセル将軍やタルマやラットら一同はコアの正常な動きを確認できて沸きに沸いている。"プロジェクト・デスティニー Project Destiny "は成功のうちに終わったのだ。そして地中探査船バージルがハワイ沖まで帰ってきたことは確認できていたが、地点が不明だ。戦艦を出動させて捜索しても見つからず、諦めかけた頃のこと。ラットは、鯨が鳴いて、数頭が輪を描いて泳いでいるのを見て突然声を上げる。この下にいるんだ!こうして、ジョシュとベックの乗った地中探査船は引き上げられた。ラストは、アメリカ映画らしく、大仕事を終えた後だというのにジョークっぽい。「この後どうするの?」 ベックは「シャワーを浴びてNASAへ。」 ジョシュは「ピザを食べてシャワーして、クラスへ戻るかな。」 こういう映画の男女の残った二人は大抵ロマンスへ進むので、この先はそうなるかも。 【ザ・コア 第25段落】 地中探査船のテラノート六人のうち、四人が犠牲となって散り、全地球は救われた。ハッカーのラットは平常の生活に戻って、サイバーカフェ Venice, California Cyber Cafe でコンピュータをハック( hack =プログラムを巧妙に改変)して周囲を驚かせて相変わらず悦にいっている。 以上。 <もっと詳しく>からスペースを含まず7760文字/文責:幸田幸 参考資料:「映画の森てんこ森」映画タイトル集 http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm IMDb allcinema ONLINE Nostalgia.com CinemaClock.com 公式サイト(英語版) http://www.thecoremovie.com/ NASA: Space Shuttle Columbia and Her Crew http://www.nasa.gov/columbia/home/index.html Los Angeles Dodgers http://losangeles.dodgers.mlb.com/NASApp/mlb/index.jsp?c_id=la Metromix | A Chicago entertainment and restaurant guide - Movie http://entertainment.metromix.chicagotribune.com/top/1,1419,M-Metromix- Movies-TheCoremoviefront!ArticleDetail-21198,00.html italian net Home Page http://www.ivc-net.co.jp/itanet/italiamap/roma/vene.html いつも参考にしておりますallcinema ONLINE さんには、2003年05月02日の時点で[ 解説 ]は出ていませんので、これをアップしました。Thanks to allcinema ONLINE. |
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■映画『 ザ・コア 』の更新記録 2003/04/05新規: ファイル作成 2004/12/27更新: ◆一部テキスト追記と書式変更 2005/10/07更新: ◆追記 |
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幸田 幸 coda_sati@hotmail.com |
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