２１グラム＠映画の森てんこ森

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２１グラム　(2003)

21 GRAMS

幸の観たい度：８つ星　

■映画『２１グラム　(2003) 21 GRAMS 』のポスター、予告編および映画データ

２１グラム（21グラム）

Links:	Official Web Site
Trailers:	Quick Time

上映時間 Runtime：	2:05
製作国 Country：	アメリカ　USA
製作会社 Production Company：	This Is That Productions [us] Y Productions [us]
全米配給会社 Distributer：	Focus Features [us]
全米初公開 Release Date：	2003/10/19 (New York Film Festival) 2003/11/21 (limited)
日本初公開 R. D. in Japan：	2004/06/05
日本公開情報：	ギャガ＝ヒューマックス
ジャンル Genre：	ドラマ　Drama
MPAA Rating 指定：	Rated R for language, sexuality, some violence and drug use.
日本語公式サイト
http://www.21grams.jp/

●スチルはnostalgia.com、予告編はcinemaclock.comより許諾をえて使用しています。
Filmography links and data courtesy of The Internet Movie Database & Nostalgia.com.
Filmography links and data courtesy of CinemaClock Canada Inc.

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■映画『２１グラム　(2003) 21 GRAMS 』の解説

　映画『２１グラム（21グラム）』は、『アモーレス・ペロス　(1999) AMORES PERROS 』（ 2001 年アカデミー外国語映画賞ノミネート作品）のメキシコの名監督、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督が、希望と人間愛、また、悲しみから回復し、生き続ける人々を描いた物語。
　“２１グラム（21グラム）”とは、魂の重さのこと。子供の頃、見るのがとても怖かった本があった。その本に目をあわさないようにして、本棚の扉を開けたものだ。題名は忘れたけど、世界の不思議な現象や習慣についての子供用の本だった。その本に魂の重さ“２１グラム（21グラム）”についての記述があった。全然詳しく覚えていないのだけど（怖くてあんまり読まなかったから）、病院で患者さんの亡くなる瞬間の体重を量ったところ、死ぬ前と死んだ後では、死んだ後の方が少し体重が軽くなったそうなのだ。その実験を行った医師（？）は、その軽くなった分が魂の重さだと主張した。そんな映画『２１グラム（21グラム）』はMUST-SEE-MOVIESの一作品。

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■映画『２１グラム　(2003) 21 GRAMS 』の主なスタッフ

　アメリカ映画『２１グラム（21グラム）』には、脚本のギジェルモ・アリアガ、撮影のロドリゴ・プリエト（
『 25時　(2002) 25TH HOUR 』
『 8 Mile　(2002) 8 MILE 』
『フリーダ　(2002) FRIDA 』等）、音楽のグスターボ・サンタオラヤ、美術のブリジット・ブロシュ（
『ロミオ＆ジュリエット　(1996) WILLIAM SHAKESPEAR'S ROMEO & JULIET / ROMEO + JULIET 』
『ムーラン・ルージュ　(2001) MOULIN ROUGE! 』等）といった、メキシコ映画
『アモーレス・ペロス　(1999) AMORES PERROS 』の制作者たちが集まった。『アモーレス・ペロス』と同様に、映画『２１グラム（21グラム）』も殆ど手持ちカメラによる撮影だ。アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督は、アメリカをツアーして、どの人にも伝わる歌を歌うロック・グループのようなものだと自分たちのことを語っている。

　その他のスタッフには、、
『イン・ザ・ベッドルーム　(2001) IN THE BEDROOM 』等のテッド・ホープが製作総指揮、
『トラフィック　(2000) TRAFFIC 』
『オーシャンズ１１　(2001) OCEAN'S ELEVEN 』
『コンフェッション　(2002) CONFESSIONS OF A DANGEROUS MIND 』等のスティーヴン・ミリオンが編集、
『ペット・セメタリー　(1989) PET SEMATARY 』
『ターミネーター２　(1991) TERMINATOR 2: JUDGMENT DAY 』
『フォーリング・ダウン　(1993) FALLING DOWN 』
『トゥルーライズ　(1994) TRUE LIES 』
『セイント　(1997) THE SAINT 』
『アリ　(2002) ALI 』
『ティアーズ・オブ・ザ・サン　(2003) TEARS OF THE SUN 』等のマルレーネ・スチュワートが衣装に携わっている。

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■映画『２１グラム　(2003) 21 GRAMS 』の主なキャスト

●ショーン・ペン as ポール・リヴァー
『初体験／リッジモント・ハイ　(1982) FAST TIMES AT RIDGEMONT HIGH 』
『シン・レッド・ライン　(1998) THE THIN RED LINE 』
『デブラ・ウィンガーを探して　(2002) SEARCHING FOR DEBRA WINGER 』
『ミスティック・リバー　(2003) MYSTIC RIVER 』
『リチャード・ニクソン暗殺を企てた男　(2004) THE ASSASSINATION OF RICHARD NIXON 』
『ザ・インタープリター　(2005) THE INTERPRETER 』

●ナオミ・ワッツ as クリスティナ・ペック
『エリー・パーカー (原題) (2005) ELLIE PARKER 』
『キング・コング　(2005) KING KONG 』
『ザ・リング２　(2005) THE RING TWO 』
『ハッカビーズ　(2004) I HEART HUCKABEES / I LOVE HUCKABEES 』
『リチャード・ニクソン暗殺を企てた男　(2004) THE ASSASSINATION OF RICHARD NIXON 』
『２１グラム　(2003) 21 GRAMS 』
『ル・ディヴォース／パリに恋して (2003) LE DIVORCE 』
『ザ・リング　(2002) THE RING 』
『マルホランド・ドライブ　(2001) MULHOLLAND DR. / MULHOLLAND DRIVE 』
『エリー・パーカー (2001) Ellie Parker 』
『娼婦ベロニカ　(1998) DANGEROUS BEAUTY / A DESTINY OF HER OWN 』

●ベニチオ・デル・トロ as ジャック・ジョーダン
『ユージュアル・サスペクツ　(1995) THE USUAL SUSPECTS 』
『トラフィック　(2000) TRAFFIC 』＜ 2001 年アカデミー助演男優賞受賞＞
『ハンテッド　(2003) THE HUNTED 』

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■映画『２１グラム　(2003) 21 GRAMS 』のあらすじ
※本作『２１グラム（21グラム）』のあらすじは、日本公開前に幸田幸が書いたものです。作成現時点で出来るだけ正確な情報を心掛けていますが、データや内容に誤りや適切でない表現があるかもしれません。どうか宜しくご了解いただきお読みくださいますようお願いいたします。本コンテンツの複写や転用等はお控えください。また、リンクやメールをいただく場合はここを必ずお読みくださいますように。映画会社や配給会社や宣伝担当会社からの情報提供はこちらをお読みください。
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　上記の医師の話に戻るが、２１グラム（21グラム）（映画のコピーによると、５セント白銅貨５枚や、チョコレート・バー、ハチドリくらいの重さ）もあったと本に書いてあったかどうか覚えてないけど、本当に魂に重さなんてあるのかなぁ？

　映画『２１グラム（21グラム）』はしかし、そういうオカルトめいた物語ではないようだ。『２１グラム（21グラム）』は三人の心優しい人々の物語。『２１グラム（21グラム）』主人公の一人は、数学者のポール・リヴァー（ショーン・ペン）。病に冒されている彼は心臓移植の順番を待っている。ポールと愛のない結婚をしたイギリス人妻のメアリー（シャルロット・ゲンズブール：
『なまいきシャルロット　(1985) L' EFFRONTEE 』
『シャルロット・フォー・エヴァー　(1986) CHARLOTTE FOR EVER 』
『ジェイン・エア　(1996) JANE EYRE 』等）は、人工授精で子どもを授かりたいと思っている。

　『２１グラム（21グラム）』主人公の二人目は、郊外に暮らす主婦のクリスティナ・ペック（ナオミ・ワッツ）。向こう見ずだった頃もあったが、今は成熟した女性となった彼女は、クローディア（クレア・デュヴァル：
『１７歳のカルテ　(1999) GIRL, INTERRUPTED 』
『 “アイデンティティー” (2003) IDENTITY 』等）の愛すべき姉であり、マイケル（ダニー・ヒューストン：
『ＨＯＴＥＬ　(2001) HOTEL 』等、
『チャーリーと１４人のキッズ　(2003) DADDY DAY CARE 』等に出演のオスカー女優アンジェリカ・ヒューストン Anjelica Huston は姉）の良き妻であり、二人の女児の大好きな母親である。上流階級とまではいかないが、クリスティナの家族は希望と喜びに満ちていた。

　『２１グラム（21グラム）』主人公の三人目は、前科者のジャック・ジョーダン（ベニチオ・デル・トロ）。下層階級の彼は妻のマリアンヌ（メリッサ・レオ）と共に二人の子どもたちを養っていこうと奮闘している。また、そんな生活の中、ジャックはキリスト教への信仰心を強めている。『２１グラム（21グラム）』主人公のポール、クリスティナ、ジャックの三人の人生を引き合わせるのは、悲劇的な事故。そのお陰で、ポールは自らの死と向き合い、クリスティナは自らの現在とおそらく将来に折り合いをつけるために行動を起こし、ジャックはその信仰心が試されることになる…。

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■映画『２１グラム　(2003) 21 GRAMS 』の受賞

　映画『２１グラム（21グラム）』は、2003 年ヴェネチア国際映画で高い評価を受け、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督が金獅子賞にノミネート、『２１グラム（21グラム）』主演のショーン・ペンが男優賞、ベニチオ・デル・トロが観衆賞の男優賞、ナオミ・ワッツが観衆賞の女優賞とウエラ賞に輝いた。

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■映画『２１グラム　(2003) 21 GRAMS 』のトリビア

　ショーン・ペンについてちょっと。
　それにしてもショーン・ペンの活躍は目覚しい。『デッドマン・ウォーキング　(1995) DEAD MAN WALKING 』で 1996 年ベルリン国際映画祭男優賞、『シーズ・ソー・ラヴリー　(1997) SHE'S SO LOVELY 』で 1997 年カンヌ国際映画祭男優賞、『キャスティング・ディレクター　(1998) HURLYBURLY 』で 1998 年ヴェネチア国際映画祭男優賞に輝き、『 I am Sam　アイ・アム・サム　(2001) I AM SAM 』等で３度のアカデミー主演男優賞ノミネートを受けている。その上、本作『２１グラム（21グラム）』では二度目のヴェネチア国際映画祭男優賞を獲得。『シン・レッド・ライン　(1998) THE THIN RED LINE 』のレヴューでも書いたけど、本当に上手く年をとっていると思う。

　また、ショーン・ペンは、『プレッジ　(2001) THE PLEDGE 』で 2001 年カンヌ国際映画パルムドールにノミネートされるなど、監督としても十分に腕を発揮している。アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督とは、アメリカ同時多発テロの起きた 9 月 11 日（『華氏９１１　(2004) FAHRENHEIT 9/11 』参照）を各国の監督が描いたオムニバス映画『１１'０９''０１／セプテンバー１１（イレブン）　(2002) 11'09''01 - SEPTEMBER 11 』で 2002 年ヴェネチア国際映画祭のユネスコ賞を他の監督と共に受賞。アメリカ編を撮ったのがショーン・ペン監督で、メキシコ編がイニャリトゥ監督だ。因みに日本編の監督は、今村昌平監督である。共演のベニチオ・デル・トロは、そんな監督ショーン・ペンの作品『インディアン・ランナー　(1991) THE INDIAN RUNNER 』と『プレッジ　(2001) THE PLEDGE 』にも出演している。

　ショーン・ペンはいつか必ずオスカーに輝く俳優。本作『２１グラム（21グラム）』で初獲得できるかなぁ。

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【『２１グラム』のスタッフとキャスト】

監督：アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ　Alejandro González Iñárritu (Directed by)
製作：アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ　Alejandro González Iñárritu (producer)
　　　　ロバート・サレルノ　Robert Salerno (producer)
製作総指揮：テッド・ホープ　Ted Hope (executive producer)
原案：ギジェルモ・アリアガ　Guillermo Arriaga (story)
　　　　アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ　Alejandro González Iñárritu (in collaboration with)
脚本：ギジェルモ・アリアガ　Guillermo Arriaga (screenplay)
撮影：ロドリゴ・プリエト　Rodrigo Prieto (Cinematography by)
編集：スティーヴン・ミリオン　Stephen Mirrione (Film Editing by)
音楽：グスターボ・サンタオラヤ　Gustavo Santaolalla (Original Music by)
美術：ブリジット・ブロシュ　Brigitte Broch (Production Design by)
衣装：マルレーネ・スチュワート　Marlene Stewart (Costume Design by)

出演：ショーン・ペン　Sean Penn as Paul Rivers
　　　　ベニチオ・デル・トロ　Benicio Del Toro as Jack Jordan
　　　　ナオミ・ワッツ　Naomi Watts as Cristina Peck
　　　　シャルロット・ゲンズブール　Charlotte Gainsbourg as Mary Rivers
　　　　メリッサ・レオ　Melissa Leo as Marianne Jordan
　　　　クレア・デュヴァル　Clea DuVall as Claudia
　　　　ダニー・ヒューストン　Danny Huston as Michael

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＜もっと詳しく＞

ストーリー展開の前知識やネタバレがお好みでない方は、読まないで下さい。

　映画『２１グラム　(2003) 21 GRAMS 』の「テキストによる未公開映画の再現」レヴューは、現在まだ書けておりません・・・。

参考資料：「映画の森てんこ森」映画タイトル集
　　　　　　　http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm
　　　　　　IMDb
　　　　　　allcinema ONLINE
　　　　　　Nostalgia.com
　　　　　　CinemaClock.com
　　　　　　公式サイト（英語版）
　　　　　　　http://www.21-grams.com/index.php

■映画『２１グラム　(2003) 21 GRAMS 』の更新記録
2003/12/15新規：ファイル作成
2004/07/07更新： ◆テキスト一部とリンクおよびファイル書式
2005/03/02更新： ◆一部テキスト追記と書式変更
2005/04/01更新： ◆データ追加
2005/05/22更新： ◆データ追加

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幸田　幸
coda_sati@hotmail.com

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