五線譜のラブレター De-Lovely | |||||||||||||||||||||||||||
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映画の森てんこ森■読む映画試写会■映画解説 | |||||||||||||||||||||||||||
五線譜のラブレター De-Lovely (2004) | |||||||||||||||||||||||||||
DE-LOVELY | |||||||||||||||||||||||||||
映画『 五線譜のラブレター De-Lovely (2004)
DE-LOVELY 』を紹介します。 映画『 五線譜のラブレター De-Lovely (2004) 』を以下に目次的に紹介する。 ■映画『 五線譜のラブレター De-Lovely (2004) 』のポスター、予告編および映画データ ■映画『 五線譜のラブレター De-Lovely (2004) 』の解説 ネタばれをお好みでない方はこの解説をご覧下さい。 ■映画『 五線譜のラブレター De-Lovely (2004) 』の主なスタッフ ■映画『 五線譜のラブレター De-Lovely (2004) 』の主なキャスト ■映画『 五線譜のラブレター De-Lovely (2004) 』出演の有名アーティスト ■映画『 五線譜のラブレター De-Lovely (2004) 』コール・ポーターについて ■映画『 五線譜のラブレター De-Lovely (2004) 』のあらすじ ■映画『 五線譜のラブレター De-Lovely (2004) 』のスタッフとキャスト ■映画『 五線譜のラブレター De-Lovely (2004) 』の<もっと詳しく> <もっと詳しく>は映画『 五線譜のラブレター De-Lovely 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー(あらすじとネタバレ)です。※ご注意:映画『 五線譜のラブレター De-Lovely (2004) DE-LOVELY 』の内容やネタバレがお好みでない方は読まないで下さい。 ■映画『 五線譜のラブレター De-Lovely (2004) 』の更新記録 >>「映画解説・レヴュータイトル一覧表」へ(画面の切り替え) |
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幸の観たい度: 8つ星 | |||||||||||||||||||||||||||
■映画『 五線譜のラブレター De-Lovely (2004) 』のポスター、予告編および映画データ | |||||||||||||||||||||||||||
五線譜のラブレター De-Lovely
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●スチルはnostalgia.com、予告編はcinemaclock.comより許諾をえて使用しています。 Filmography links and data courtesy of The Internet Movie Database & Nostalgia.com. Filmography links and data courtesy of CinemaClock Canada Inc. |
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■映画『 五線譜のラブレター De-Lovely (2004)
DE-LOVELY 』の解説 映画『 五線譜のラブレター De-Lovely 』は、アメリカの偉大な作曲家の一人、コール・ポーター Cole Porter ( 1891-1964 )の伝記映画で、2004 年カンヌ国際映画祭のオフィシャルセレクション・クロージング作品。『 五線譜のラブレター De-Lovely 』に出演しているアメリカの人気女性アーティスト、シェリル・クロウが映画祭のパーティでパフォーマンスを披露したことも話題になった。シェリル・クロウの他にも、ナタリー・コール、エルヴィス・コステロ、アラニス・モリセットなど、豪華なアーティスト達が、コール・ポーターのジャズを目一杯聞かせてくれるミュージカル・ドラマだ。主人公コール・ポーターを、『 ワンダとダイヤと優しい奴ら (1988) A FISH CALLED WANDA 』でアカデミー賞ノミネートのケヴィン・クライン、ポーターの妻リンダを『 ダブル・ジョパディー (1999) DOUBLE JEOPARDY 』等のアシュレイ・ジャッドが演じる。 ▲TOPへ ■映画『 五線譜のラブレター De-Lovely (2004) DE-LOVELY 』の主なスタッフ ○『 五線譜のラブレター De-Lovely 』の監督・製作: アーウィン・ウィンクラー 『 ロッキー (1976) ROCKY 』(製作)< 1977 年アカデミー作品賞受賞> 『 レイジング・ブル (1980) RAGING BULL 』(製作)< 1981 年アカデミー作品賞ノミネート> 『 ライトスタッフ (1983) THE RIGHT STUFF 』(製作)< 1984 年アカデミー作品賞ノミネート> 『 グッドフェローズ (1990) GOODFELLAS 』(製作)< 1991 年アカデミー作品賞ノミネート> 『 海辺の家 (2001) LIFE AS A HOUSE 』(監督・製作) 『 イナフ (2002) ENOUGH 』(製作)等 ○『 五線譜のラブレター De-Lovely 』の製作: チャールズ・ウィンクラー アーウィン・ウィンクラー監督の息子。 ○『 五線譜のラブレター De-Lovely 』の製作総指揮: サイモン・チャニング=ウィリアムズ 『 秘密と嘘 (1996) SECRETS & LIES 』< 1997 年アカデミー作品賞ノミネート>等 ○『 五線譜のラブレター De-Lovely 』の脚本: ジェイ・コックス 『 エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事 (1993) THE AGE OF INNOCENCE 』< 1994 年アカデミー脚色賞ノミネート> 『 ギャング・オブ・ニューヨーク (2001) GANGS OF NEW YORK 』< 2003 年アカデミー脚本賞ノミネート>等 ○『 五線譜のラブレター De-Lovely 』の音楽: コール・ポーター 『 踊るアメリカ艦隊 (1936) BORN TO DANCE 』< 1937 年アカデミー歌曲賞ノミネート For the song♪I've Got You Under My Skin♪> 『 踊る結婚式 (1941) YOU'LL NEVER GET RICH 』< 1942 年アカデミー歌曲賞ノミネート For the song♪Since I Kissed My Baby Goodbye♪> 『 SOMETHING TO SHOUT ABOUT (1943) 』< 1944 年アカデミー歌曲賞ノミネート For the song♪You'd Be So Nice to Come Home to♪> 『 上流社会 (1956) HIGH SOCIETY 』< 1957 年アカデミー歌曲賞ノミネート For the song♪True Love♪> 『 カンカン (1960) CAN-CAN 』< 1961 年グラミー賞受賞>等 ○『 五線譜のラブレター De-Lovely 』の撮影: トニー・ピアース=ロバーツ 『 眺めのいい部屋 (1986) A ROOM WITH A VIEW 』< 1987 年アカデミー撮影賞ノミネート> 『 ハワーズ・エンド (1992) HOWARDS END 』< 1992 年アカデミー撮影賞ノミネート> 『 アンダーワールド (2003) UNDERWORLD 』等 ○『 五線譜のラブレター De-Lovely 』の編集: ジュリー・モンロー 『 パトリオット (2000) THE PATRIOT 』 『 海辺の家 (2001) LIFE AS A HOUSE 』 『 ジーリ (2003) GIGLI 』等 ○『 五線譜のラブレター De-Lovely 』の美術: イヴ・スチュアート 『 トプシー・ターヴィー (1999) TOPSY-TURVY 』< 2000 年アカデミー美術賞ノミネート>等 ○『 五線譜のラブレター De-Lovely 』の衣装: ジャンティ・イェーツ 『 グラディエーター (2000) GLADIATOR 』< 2001 年アカデミー衣装デザイン賞受賞> 『 スターリングラード (2000) ENEMY AT THE GATES 』 『 ハンニバル (2001) HANNIBAL 』等 ▲TOPへ ■映画『 五線譜のラブレター De-Lovely (2004) DE-LOVELY 』の主なキャスト ●ケヴィン・クライン as コール・ポーター 『 ワンダとダイヤと優しい奴ら (1988) A FISH CALLED WANDA 』< 1989 年アカデミー助演男優賞ノミネート> 『 真夏の夜の夢 (1999) WILLIAM SHAKESPEARE'S A MIDSUMMER NIGHT'S DREAM 』 『 ワイルド・ワイルド・ウエスト (1999) WILD WILD WEST 』 『 海辺の家 (2001) LIFE AS A HOUSE 』 『 卒業の朝 (2002) THE EMPEROR'S CLUB 』等 ●アシュレイ・ジャッド as リンダ・ポーター 『 ダブル・ジョパディー (1999) DOUBLE JEOPARDY 』 『 ヤァヤァ・シスターズの聖なる秘密 (2002) DIVINE SECRETS OF THE YA-YA SISTERHOOD 』 『 フリーダ (2002) FRIDA 』 『 ツイステッド (2004) TWISTED 』等 ●ジョナサン・プライス as ゲイブ 『 未来世紀ブラジル (1985) BRAZIL 』 『 キャリントン (1995) CARRINGTON 』< 1995 年カンヌ国際映画祭男優賞受賞> 『 RONIN (1998) RONIN 』 『 マリー・アントワネットの首飾り (2001) THE AFFAIR OF THE NECKLACE 』 『 ロイヤル・セブンティーン (2003) WHAT A GIRL WANTS 』 『 パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち (2003) PIRATES OF THE CARIBBEAN: THE CURSE OF THE BLACK PEARL 』 『 ブラザーズ・グリム (2005) THE BROTHERS GRIMM 』等 ●ケヴィン・マクナリー as ジェラルド・マーフィー 『 海の上のピアニスト (1999) THE LEGEND OF 1900 』 『 ジョニー・イングリッシュ (2003) JOHNNY ENGLISH 』 『 パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち (2003) PIRATES OF THE CARIBBEAN: THE CURSE OF THE BLACK PEARL 』 『 オペラ座の怪人 (2004) THE PHANTOM OF THE OPERA 』等 ●ジェームズ・ウィルビー as エドワード・トーマス 『 ゴスフォード・パーク (2001) GOSFORD PARK 』等 ●ケヴィン・マクキッド as ボビー・リード 『 トレインスポッティング (1996) TRAINSPOTTING 』等 ●ハリー・ディッスン as ドクター・ムアヘッド 『 海の上のピアニスト (1999) THE LEGEND OF 1900 』 『 IT'S ALL ABOUT LOVE (2003) 』等 ▲TOPへ ■映画『 五線譜のラブレター De-Lovely (2004) DE-LOVELY 』出演の主な有名アーティスト ≪ナタリー・コール Natalie Cole≫ 1950 年 2 月 6 日、ロサンゼルス生まれ。 50 年代の伝説的歌手ナット・“キング”・コール Nat "King" Cole ( 1919-1965 )の娘。 1975 年にグラミー賞の最優秀新人賞を受賞するなど、大成功を手にするが、その代償も大きかった。麻薬中毒や離婚で堕落し、破産手続きや息子の養育権を失う危機に陥ってしまうなど苦難が続く。しかし、 80 年代後半から復活し始め、 1991 年発表の、父に捧げたアルバム「アンフォゲッタブル ( Unforgettable ) 」が大ブレイクし、グラミー賞で 3 部門に輝く。デジタル技術の進化で可能となった父ナットとのデュエット曲♪アンフォゲッタブル♪は、本当に感動的でジーンとくる。親の血をひく、まさに超大物ジャズ・シンガーだ。映画『 五線譜のラブレター De-Lovely 』の中では、コール・ポーターの♪ Ev'ry Time You Say Goodbye ♪を歌う。 ≪エルヴィス・コステロ Elvis Costello≫ 1954 年 8 月 25 日、ロンドン生まれ。 エルヴィス・プレスリー Elvis Presley ( 1935-1977 ) と母親の旧姓であるコステロから名前を取って、エルヴィス・コステロという芸名にしたそうだ。本名はデクライン・パトリック・マクマナス Declan Patrick MacManus 。マイ・フェイヴァリットは、老人ホームのおばあさんのプロモーション・ヴィデオが何となく印象に残っている♪ヴェロニカ ( Veronica )♪〔ポール・マッカートニー Paul McCartney とのコラボレーション作品〕デス。 『 ノッティングヒルの恋人 (1999) NOTTING HILL 』♪ She ♪ 『 ハイ・フィデリティ (2000) HIGH FIDELITY 』♪ Shipbuilding ♪ 『 しあわせの法則 (2002) LAUREL CANYON 』♪ Tear Off Your Own Head {Doll Revolution Remix} ♪ 『 アダプテーション (2002) ADAPTATION 』♪ Alison ♪ 『 コールド マウンテン (2003) COLD MOUNTAIN 』♪ The Scarlet Tide ♪< 2004 年アカデミー歌曲賞ノミネート> 『 ニューヨーク ミニット (2004) NEW YORK MINUTE 』♪ Tear Off Your Own Head ♪ などの映画に曲や歌を提供している。 映画『 五線譜のラブレター De-Lovely 』の中では、コール・ポーターの♪ Let's Misbehave ♪を歌う。 ≪シェリル・クロウ Sheryl Crow≫ 1962 年 2 月 11 日、ミズーリ州ケネット生まれ。 アメリカを代表する女性アーティストの一人であるシェリル・クロウ。昔に買った音楽雑誌に載っていたセクシー・ショットが印象に残っている。数多くのグラミー賞を受賞しているシェリル・クロウは、その昔、小学校の音楽講師をしていたこともあるみたい。『 スクール・オブ・ロック (2003) THE SCHOOL OF ROCK 』みたいな、やけにロックに詳しい先生だったのカナ。 『 007/トゥモロー・ネバー・ダイ (1997) TOMORROW NEVER DIES 』< 1999 年グラミー賞映画・TV音楽部門ノミネート&ゴールデン・グローブ賞映画音楽部門ノミネート> 『 エリン・ブロコビッチ (2000) ERIN BROCKOVICH 』♪ Everyday is a winding road ♪ 『 光の旅人 K−PAX (2001) K-PAX 』♪ Safe and Sound ♪ 『 愛しのローズマリー (2001) SHALLOW HAL 』♪ Members Only ♪ 『 メラニーは行く! (2002) SWEET HOME ALABAMA 』♪ Long Gone Lonesome Blues ♪ などの映画に曲や歌を提供。 そして『 ブルークラッシュ (2002) BLUE CRUSH 』や『 トスカーナの休日 (2003) UNDER THE TUSCAN SUN 』の日本での宣伝などで何故か♪ソーク・アップ・ザ・サン Soak Up The Sun ♪が使われている。映画『 五線譜のラブレター De-Lovely 』の中では、コール・ポーターの♪ Begin the Beguine ♪を歌う。 ≪アラニス・モリセット Alanis Morissette≫ 1974 年 6 月 1 日、カナダ・オタワ生まれ。 2004 年春からチワワを飼い、 5 月に発売したニュー・アルバムもヒットし、 6 月にカナダ人俳優ライアン・レイノルズ Ryan Reynolds (『 セイブ・ザ・ワールド (2003) THE IN-LAWS 』『 ブレイド3 (2004) BLADE: TRINITY 』等)と婚約したアラニス・モリセットは、幸せいっぱい。 10 歳の頃から芸能活動をしていたアラニス・モリセットは、途中疲れてドラッグに溺れたりしたらしいが、復活し、 1995 年、21 歳の時にアルバム「ジャグド・リトル・ピル ( Jagged Little Pill )」でワールドワイド・デビュー。デビュー・シングル♪ユー・オウタ・ノウ ( You Oughta Know )♪が大ヒットする。シェリル・クロウと並ぶ人気を誇る、 90 年代を代表する女性アーティスト。 『 シティ・オブ・エンジェル (1998) CITY OF ANGELS 』< 1999 年グラミー賞映画・TV音楽部門ノミネート&ゴールデン・グローブ賞映画音楽部門ノミネート> などの映画に曲や歌を提供。映画『 五線譜のラブレター De-Lovely 』の中では、コール・ポーターの♪ Let's Do It, Let's Fall In Love ♪を歌う。 ≪ロビー・ウィリアムス Robbie Williams≫ 1974 年 2 月 13 日、イギリス・スタッフォードシャー生まれ。 イギリスのアイドル・グループ、テイク・ザット TAKE THAT ( 1996 年解散)の元メンバー。 1995 年にテイク・ザットを脱退してから、 2 年間退廃的な時期を過ごしたが、 1997 年末に発表した 4 枚目のシングル♪ エンジェルス ♪がヒットし、復活。 『 ブリジット・ジョーンズの日記 (2001) BRIDGET JONES'S DIARY 』 『 ジョニー・イングリッシュ (2003) JOHNNY ENGLISH 』 『 ファインディング・ニモ (2003) FINDING NEMO 』 などの映画に曲や歌を提供。また、 2001 年、フランク・シナトラなど嘗てのスターたちの名曲をカヴァーしたアルバム「スウィング・ホエン・ユーアー・ウィニング ( Swing When You're Winning )」からの第一弾シングルは、フランク&ナンシー・シナトラ Frank & Nancy Sinatra 親子の 1967 年全米 No.1 ソング♪ サムシン・ストゥーピッド ( Somethin' Stupid )♪。オーストラリアのオスカー女優ニコール・キッドマン Nicole Kidman (『 ムーラン・ルージュ (2001) MOULIN ROUGE! 』『 めぐりあう時間たち (2002) THE HOURS 』『 ドッグヴィル (2003) DOGVILLE 』『 白いカラス (2003) THE HUMAN STAIN 』『 コールド マウンテン (2003) COLD MOUNTAIN 』『 バース (2004) BIRTH 』等)とデュエットして話題となったこの曲は、全英 No.1 となった。 映画『 五線譜のラブレター De-Lovely 』の中では、コール・ポーターの♪ It's De-Lovely ♪を歌う。たぶん『 五線譜のラブレター De-Lovely 』の原題名は、この名曲に由来しているのだろう。 ≪ダイアナ・クラール Diana Krall≫ 1964 年 11 月 16 日、カナダ・ブリティッシュコロンビア州生まれ。 美人ジャズ・シンガー&ピアニストでエルヴィス・コステロの奥さん。 1999 年にジャズ・ヴォーカル・パフォーマンス部門でグラミー賞を受賞し、ジャズ・アーティストとして 20 年ぶりにグラミー賞のアルバム・オブ・ザ・イヤーにノミネート。 2002 年にはジャズ・ヴォーカル・アルバム部門でグラミー賞獲得。ヴィジュアル、ピアノ、歌と、どれを取っても“OK牧場”な実力派だ。映画『 五線譜のラブレター De-Lovely 』の中では、コール・ポーターの♪ Just One of Those Things ♪を歌う。 ≪レマー Lemar ≫ 1978 年 4 月 4 日、ロンドン生まれ。 音楽活動の傍ら、銀行でアカウント・マネージャーをしていたらしいレマーは、BBCのオーディション番組「フェイム・アカデミー ( Fame Academy ) 」に出演してブレイク。ソニー・ミュージックと契約して、いきなりデヴュー・シングル♪ Dance(WIth U) ♪がUKチャート初登場 2 位に。2004年、イギリスのグラミー賞と言われるブリット賞 Brit Award で、英国アーバン・アクト部門 British Urban Act に輝き、ますます上げ潮のR&Bアーティスト。映画『 五線譜のラブレター De-Lovely 』の中では、コール・ポーターの♪ What Is This Thing Called Love? ♪を歌う。 ▲TOPへ ■映画『 五線譜のラブレター De-Lovely (2004) DE-LOVELY 』コール・ポーターについて コール・ポーターは 1891 年 6 月 9 日にインディアナ州ペルー Peru, Indiana で生まれた。母ケイト・コール Kate Cole と父サム・ポーター Sam Porter の名前から名付けられた。サムは薬剤師で、ケイトはインディアナ州の富豪の娘だった。J・Oとして知られるケイトの父ジェームズ・オマール・コール James Omar Cole が娘夫婦の収入を援助したので、ケイトは上品で豊かなライフスタイルを続けることができた。その結果、コールは母と同じライフスタイルに慣れ、より素晴らしいものに対する彼の趣味が生涯を通じて続いた。 コールは 6 歳の時にピアノを始めた。彼はヴァイオリンも学んだが、ピアノの音の方が好きだったので止めた。コールは 10 歳で初めて作曲した。それは♪ Song of the Birds ♪という、母のために作った曲だ。ケイトは初期の段階からコールのキャリアにおける大きな支援者で、コールの初期作品を公表し、コールの単独演奏などと引き換えに音楽プロジェクトに融資したりした。 コールはマサチューセッツ Massachusetts のウースター・アカデミー Worcester Academy の高校に通い、卒業生総代となった。その後、コールは次にイェール大学 Yale College で勉強し、そこで作曲家としての真のキャリアを形成し始める。イェール大学在学中に、様々な男子学生社交クラブや学生団体のために 6 つの完全な作品と 300 曲以上の歌を書いた。コールが作曲した応援歌の多くは、今日でもまだ大学で使われている。 イェール大学の卒業に際し、コールはハーバードのロー・スクールに入学する。(主に祖父を喜ばせるため。) しかし、コールの活動の中心は殆ど音楽のみだった。コールはすぐにハーバードを去り、ニューヨークに移った。鋭いウィットと魅力的な人柄でコールがマンハッタンの社交界に受け入れられるのに時間はかからなかった。 コールの初めてのブロードウェイ・ショー「 See America First 」が 1916 年に上演された。不運にもそのショーは失敗作だった。ショーの不評を気にし、新しい冒険の準備をしたコールは、第一次世界大戦中の 1917 年にパリに移った。戦争中、コールはフランスの外人部隊に入隊したが、その時の彼の軍事的関与を知らせる情報の殆どが虚偽だったかあるいは誇張されたもので、アメリカの報道により宣伝されたものだった。しかし、家族にフランスでの滞在を正当化するために、コールは当時のインタヴューで意図的に曖昧を装っていたのかもしれない。 1918 年、コールは、離婚したアメリカ人女性リンダ・トーマス Linda Thomas に出会った。彼女はまぎれもなく裕福な女性で社交界で目立つ存在だった。 2 人はとても仲良くなり、 1919 年の 12 月に結婚した。その結婚は 2 人の財産や社会的地位を倍増させ、お互いに有益な関係を成り立たせた。リンダのサポートと指導で、コールのキャリアはついに軌道に乗った。数年後の 1928 年、ミュージカル「 Paris 」からの♪ Let's Do It, Let's Fall in Love ♪が初のビッグ・ヒットとなる。続く一連のヒットで、アーヴィング・バーリン Irving Berlin ( 1888-1989 )、ジョージ・ガーシュイン George Gershwin ( 1898-1937 )、ジェローム・カーン Jerome Kern ( 1885-1945 )のような、アメリカの有名作曲家の一人としての地位をすぐに確立した。 1937 年、コールは乗馬事故で両脚を骨折し、その後の人生は酷い苦痛に悩まされた。医師たちは脚の切断を提案したが、リンダの主張で実行されなかった。リンダはそんなことをすればコールの精神が破壊されてしまうと思ったのだ。その事故は破壊的な事件で、深い憂鬱はずっと続いた。しかし、リンダの勧めで、コールは作曲を続けた。「 Kiss Me, Kate 」でコールは最後で最大の勝利をブロードウェイで経験する。今日では古典ミュージカルと考えられているこの作品は、トニー賞 Tony Award を獲得した。 リンダ・ポーターは 1954 年 5 月 20 日にこの世を去った。肺気腫だった。コールは途方に暮れた。リンダを失い、 1958 年に右足を切断したコールは、精神を瓦解させた。コールは二度と作曲しなかった。1964 年 10 月 15 日に亡くなったコールは、妻と父の間に埋葬された。 ▲TOPへ ■映画『 五線譜のラブレター De-Lovely (2004) DE-LOVELY 』のあらすじ ※本作『 五線譜のラブレター De-Lovely 』のあらすじは、日本公開前に幸田幸が書いたものです。作成現時点で出来るだけ正確な情報を心掛けていますが、データや内容に誤りや適切でない表現があるかもしれません。どうか宜しくご了解いただきお読みくださいますようお願いいたします。本コンテンツの複写や転用等はお控えください。また、リンクやメールをいただく場合はここを必ずお読みくださいますように。映画会社や配給会社や宣伝担当会社からの情報提供はこちらをお読みください。 ▲TOPへ 映画『 五線譜のラブレター De-Lovely 』のストーリーは。1964 年、瀕死のコール・ポーター(ケヴィン・クライン)はニューヨークのアパートで一人座り、よく知られているメランコリーな曲を選んでピアノを演奏している。突然、ミステリアスな見知らぬ人物が現れる。ゲイブというその人物(ジョナサン・プライス)は、コールを誰もいない劇場へといざなう。そこでゲイブは何がコールの人生物語の舞台解釈となるか演出している。恋人、同僚、友人、そして最も大切な妻リンダといった過去からの重要な人物達が全員コールの人生を再現するために舞台上に現れる。第 1 幕が始まる…。 1920 年代のパリのサロンで、コールは初めてリンダと出会った。 2 人はすぐに恋に落ち、互いの魅力や良さを褒め合って、ジャズ・エイジの華やかなパーティでウィットに富んだ会話を楽しんでいる。リンダはポーターの歌に天才を見出し、万難を排してその非凡な才能を維持しようとする。リンダはコールを愛しているのと同じくらいにコールの才能にも惚れ込んでいた。リンダはしっかりとした伴侶で、自分の作品やライフスタイルを大目に見てくれる支持者であり、本当に自分を理解して愛してくれる人物だとコールは思う。コールは完全にリンダを満足させることはできないだろうと戸惑いながらも、彼女と結婚をする。リンダは気にしなかった。リンダはコールの男色を完全に知っていたが、コールが傍にいて自分を愛している限り、そのことを我慢して受け入れると言った。 コールは、リンダに感じるとても純粋な愛と、ワイルドなパーティや深酒やハンサムな男達への愛の間で引き裂かれている。コールの名声が大きくなり始め、舞台が引き続きヒットすると、 2 人の生活のバランスが贅沢な生活に傾いていると、リンダはますます心配するようになる。リンダが長く望んでいた赤ちゃんを流産してしまった時、 2 人はハリウッドに移って新しくスタートすることを決めた。MGMの黄金時代にスタジオ主任のL・B・マイヤー L.B. Mayer に迎えられ、コールは独創性に欠けてはいるが、商業的に成功したミュージカル映画を作曲する。 コールが町中をはしゃぎ回り、引き続いて恐喝の脅しがあったので、リンダはコールを残してパリへと戻る。ある朝、乗馬中に自信過剰になったコールは、馬を抑えきれずに大急ぎで駆けさせてしまった。馬は倒れて、コールを投げ出し、その後、コールは馬の下敷きに。コールは残りの人生に影響を与える大怪我に見舞われてしまう。コールを世話するためにパリから戻ったリンダは、医者から片脚あるいは恐らく両脚を切断することが最良の解決策である告げられる。両足を失う憂き目に遭うよりは、痛みと絶えず続く薬物治療共に生きたいとコールは思うと、リンダは確信を持って医師に言った。自尊心を保ったまま、コールは痛みを克服し、働き続けることができるかもしれない。もし作曲ができなければ、コールにとってその後の人生は生きる価値を失ってしまう。 コールとリンダは平穏で静かなウィリアムズタウン Williamstown に移り、コールはそこで不満の残るミュージカルを書いた。このことでも耐えられないコールの体調の苦悩でもコールは思いとどまることなく、生涯の大ヒットとなる「 Kiss Me, Kate 」に着手する。そのミュージカルの初日の夜、コールは圧倒的な賞賛を受ける。しかし、家に留まる事を強いられたリンダは、致命的な病に苦しみ、最愛の人の最大の勝利を観損なった。 リンダがコールへの最期の言葉を発した時、 2 人はお互いの愛について話した。途中の多くの障害やもうリンダを十分幸せにすることができないというコールの後悔にもかかわらず、 2 人の愛は初めて会った時のように純粋で優しかった。リンダのお葬式の後、コールは家のミュージック・ルームで親しい友人達と座り、歌を通してその関係について言及する。コールがゲイブと一緒に演出を手伝っている自らの人生舞台は、コールの頭の中でストーリーと溶け合い、もう一度コールの人生から全ての登場人物たちが現れ、舞台の上で共に歌を歌う。 突然コールは再び独りぼっちになり、暗いニューヨークのアパートの中で年老いた身体障害者となっていた。コールはまだ典型的なラブ・ソング、つまり、最期にリンダをどれほど思っているかを表現できる曲を探している。ピアノに座ったコールは、♪ In the Still of the Night ♪をやさしく演奏し始める。コールに一輪のバラを与える手。それはリンダ。リンダは嘗てよりも若くて美しい。コールもそうだ。 抱き合う 2 人は若い恋人同士のように再び結ばれ、光がゆっくりと暗闇に消えていく。 コールの曲♪ Anything goes ♪が流れる。 |
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【『 五線譜のラブレター De-Lovely 』のスタッフとキャスト】 | |||||||||||||||||||||||||||
監督: アーウィン・ウィンクラー Irwin Winkler
(Directed by) 製作: ロブ・コーワン Rob Cowan (producer) チャールズ・ウィンクラー Charles Winkler (producer) アーウィン・ウィンクラー Irwin Winkler (producer) 製作総指揮: サイモン・チャニング=ウィリアムズ Simon Channing-Williams (executive producer) ゲイル・イーガン Gail Egan (executive producer) 脚本: ジェイ・コックス Jay Cocks (written by) 音楽: コール・ポーター Cole Porter (Non-Original Music by) 撮影: トニー・ピアース=ロバーツ Tony Pierce-Roberts (Cinematography by) 編集: ジュリー・モンロー Julie Monroe (Film Editing by) 美術: イヴ・スチュアート Eve Stewart (Production Design by) 衣装: ジャンティ・イェーツ Janty Yates (Costume Design by) 出演: ケヴィン・クライン Kevin Kline as Cole Porter アシュレイ・ジャッド Ashley Judd as Linda Porter ジョナサン・プライス Jonathan Pryce as Gabe ケヴィン・マクナリー Kevin McNally as Gerald Murphy サンドラ・ネルソン Sandra Nelson as Sara Murphy アラン・コーデュナー Allan Corduner as Monty Woolley ピーター・Polycarpou Peter Polycarpou as Louis B. Mayer キース・アレン Keith Allen as Irving Berlin ジェームズ・ウィルビー James Wilby as Edward Thomas ケヴィン・マクキッド Kevin McKidd as Bobby Reed リチャード・ディレイン Richard Dillane as Bill Wrather エドワード・ベイカー=デューリー Edward Baker-Duly as Boris Kochno アンジー・ヒル Angie Hill as Ellin Berlin ハリー・ディッスン Harry Ditson as Dr. Moorhead テイラー・ハミルトン Tayler Hamilton as Honoria Murphy レキシー・ピール Lexie Peel as Patrick Murphy グレッグ・シェフィールド Greg Sheffield as Boath Murphy ピーター・ジェソップ Peter Jessop as Diaghilev ジェフ・ハーディング Jeff Harding as Cody スザンナ・フェロウズ Susannah Fellows as Mrs. L.B. Mayer テディ・ケンプナー Teddy Kempner as Stage Manager コール・ポーター Cole Porter as Musical Performer - "You're The Top" (archive footage) ロビー・ウィリアムス Robbie Williams as Musical Performer - "It's De-Lovely" レマー・オビカ Lemar Obika as Musical Performer - "What Is This Thing Called Love?" エルヴィス コステロ Elvis Costello as Musical Performer - "Let's Misbehave" アラニス・モリセット Alanis Morissette as Musical Performer - "Let's Do It, Let's Fall In Love" ジョン・バロウマン John Barrowman as Musical Performer - "Night and Day" キャロライン・オコナー Caroline O'Connor as Musical Performer - "Anything Goes" シェリル・クロウ Sheryl Crow as Musical Performer - "Begin the Beguine" ミック・ハックナル Mick Hucknall as Musical Performer - "I Love You" ダイアナ・クラール Diana Krall as Musical Performer - "Just One of Those Things" ヴィヴィアン・グリーン Vivian Green as Musical Performer - "Love For Sale" ララ・ファビアン Lara Fabian as Musical Performer - "So In Love" マリオ・フラングーリス Mario Frangoulis as Musical Performer - "So In Love" ナタリー・コール Natalie Cole as Musical Performer - "Ev'ry Time You Say Goodbye" ▲TOPへ |
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<もっと詳しく> | |||||||||||||||||||||||||||
ストーリー展開の前知識やネタバレがお好みでない方は、読まないで下さい。 |
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映画『 五線譜のラブレター De-Lovely (2004) DE-LOVELY 』の「テキストによる未公開映画の再現」レヴューは、現在まだ書けておりません・・・。 参考資料:「映画の森てんこ森」映画タイトル集 http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm IMDb allcinema ONLINE Nostalgia.com CinemaClock.com 公式サイト(英語版) http://www.gerrythemovie.com/asp/ |
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■映画『 五線譜のラブレター De-Lovely 』の更新記録 2004/08/22新規: ファイル作成 2004/11/23更新: ◆一部データ更新およびタイトル変更 2005/02/25更新: ◆一部テキスト追記と書式変更 2005/08/27更新: ◆データ追加 |
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幸田 幸 coda_sati@hotmail.com |
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