春夏秋冬そして春 | |||||||||||||||||||||||||||
|表紙|目次|読む映画試写会|レヴュー|観たい度映画|予告編|エッセイ|日誌|試写会情報|リンク集| | 映画人 |解説・レヴュー一覧表 |映画ゲーム |思い出映画|ブロードバンド(B)版|旅行の森てんこ森| |
|||||||||||||||||||||||||||
映画の森てんこ森■読む映画試写会■映画解説 | |||||||||||||||||||||||||||
春夏秋冬そして春 (2003) | |||||||||||||||||||||||||||
SPRING, SUMMER, FALL, WINTER... AND SPRING | |||||||||||||||||||||||||||
映画『 春夏秋冬そして春 (2003) SPRING,
SUMMER, FALL, WINTER... AND SPRING 』を紹介します。 映画『 春夏秋冬そして春 SPRING, SUMMER, FALL, WINTER... AND SPRING 』を以下に目次的に紹介する。 ■映画『 春夏秋冬そして春 』のポスター、予告編および映画データ ■映画『 春夏秋冬そして春 』の解説 ネタばれをお好みでない方はこの解説をご覧下さい。 ■映画『 春夏秋冬そして春 』の主なスタッフ ■映画『 春夏秋冬そして春 』のあらすじ ■映画『 春夏秋冬そして春 』の受賞 ■映画『 春夏秋冬そして春 』の配給会社 ■映画『 春夏秋冬そして春 』のスタッフとキャスト ■映画『 春夏秋冬そして春 』の<もっと詳しく> <もっと詳しく>は映画『 春夏秋冬そして春 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー(あらすじとネタバレ)です。※ご注意:映画『 春夏秋冬そして春 SPRING, SUMMER, FALL, WINTER... AND SPRING 』の内容やネタバレがお好みでない方は読まないで下さい。 ■映画『 春夏秋冬そして春 』の更新記録 >>「映画解説・レヴュータイトル一覧表」へ(画面の切り替え) |
|||||||||||||||||||||||||||
幸の観たい度: 8つ星 | |||||||||||||||||||||||||||
■映画『 春夏秋冬そして春 (2003) 』のポスター、予告編および映画データ | |||||||||||||||||||||||||||
春夏秋冬そして春
|
|
||||||||||||||||||||||||||
●スチルはnostalgia.com、予告編はcinemaclock.comより許諾をえて使用しています。 Filmography links and data courtesy of The Internet Movie Database & Nostalgia.com. Filmography links and data courtesy of CinemaClock Canada Inc. |
|||||||||||||||||||||||||||
▲TOPへ | |||||||||||||||||||||||||||
■映画『 春夏秋冬そして春 SPRING, SUMMER,
FALL, WINTER... AND SPRING 』の解説 映画『 春夏秋冬そして春 (2003) SPRING, SUMMER, FALL, WINTER... AND SPRING 』はキム・ギドクが監督・脚本・編集・出演の四役を務める韓国作品。『 春夏秋冬そして春 』は第 76 回アカデミー賞の外国語映画賞部門出品映画に韓国から選ばれたそうなので調べてみた。『 春夏秋冬そして春 』はタイトルの文字通り、人生を季節(春夏秋冬そして春)に喩えて描いた非常に美しい映画だと絶賛されている。僧侶の人生の歩みと転換は、自然の美をあますところなく見せながら、西洋人にでも十分理解できるものだろう。 ▲TOPへ ■映画『 春夏秋冬そして春 SPRING, SUMMER, FALL, WINTER... AND SPRING 』の主なスタッフ 『 春夏秋冬そして春 』のスタッフや出演者はあまり知らないのだが、製作のドイツ人カール・バウムガートナーは 『 雲 〜息子への手紙 (2001) NUAGES: LETTRES A MON FILS (仏題) / CLOUDS: LETTERS TO MY SON (英題) 』に携わっていると知って、少し親近感が持てた。 ドイツの映画製作会社パンドラ社は 『 列車に乗った男 (2002) L' HOMME DU TRAIN (原題) / THE MAN ON THE TRAIN (英題) 』、 同じくバヴァリア社は 『 ショコラーデ (1998) MESCHUGGE (原題) / THE GIRAFFE (英題) 』 を製作している会社だと分かった。 ▲TOPへ ■映画『 春夏秋冬そして春 SPRING, SUMMER, FALL, WINTER... AND SPRING 』のあらすじ ※本作『 春夏秋冬そして春 』のあらすじは、日本公開前に幸田幸が書いたものです。作成現時点で出来るだけ正確な情報を心掛けていますが、データや内容に誤りや適切でない表現があるかもしれません。どうか宜しくご了解いただきお読みくださいますようお願いいたします。本コンテンツの複写や転用等はお控えください。また、リンクやメールをいただく場合はここを必ずお読みくださいますように。映画会社や配給会社や宣伝担当会社からの情報提供はこちらをお読みください。 ▲TOPへ さて、映画『 春夏秋冬そして春 』のストーリー。 『 春夏秋冬そして春 』は山間の湖に浮かぶお寺か僧院が舞台。ロケ地は、周王山(ズワンサン Chuwangsan )国立公園にある注山池( Jusan Pond )という美しい所だ。そこは山に囲まれ、清純で世間から隠遁しており、時間が止まっているように静寂である。撮影のペク・トンヒョンは、湖と周囲の自然を美しく映し出す。まるで山水画のように風光明媚な風景らしい。だから、この映画『 春夏秋冬そして春 』は登場人物の台詞は非常に少なく、スクリーンを観客が観てイメージで悟るような作り方になっている。おまけに、登場人物には名前はない。「子供の僧」「成人した僧」「老僧侶」とかいった具合である。 『 春夏秋冬そして春 』の「春」。この寺に預けられている十歳くらいの小僧さん(キム・ジョンホ)は、湖水や森の中で戯れたり、薬草集め等の日々の雑用をこなしたり、お経を読んだりするのが日課。小僧には老僧侶(オ・ヨンス)がつき、師として物事の道理を教えているのだ。例えば、小僧が小動物を紐で括って遊んでいれば、老僧侶は小僧の背中に岩石を括ってその重みと束縛を分からせ、少年僧が小動物たちを解放するように仕向ける。自分のした行為の影響を悟らせて、こうして自然の営みの大切さを教えている。まだまだ‘青い’僧侶の少年期が「春」である。 『 春夏秋冬そして春 』の「夏」。十年後、小僧はハイティーンくらいのお年頃の若者僧(ソ・ジェギョン)になった。お寺には病気の若い娘(ハ・ヨジン)が病気回復を願って連れてこられた。若者僧はその娘と恋に落ちる。若者僧は初めて知った肉欲に目覚め、これまでの仏教僧としての苦行・禁欲生活者修行から誘惑に駆られる。それに気付いた師は彼にこう警告する。「肉欲は所有欲を引き起こし、所有欲は殺人につながる。」と。若者僧は、師の予言とも言えるこの厳しい言葉を聞いても、「現世」の悦楽の方を選び、女性と一緒に暮らすために僧院を捨てて出て行ってしまう。こういう激しい年代が「夏」である。 『 春夏秋冬そして春 』の「秋」。また十年後、若い男(キム・ヨンミン)に成人したあの僧侶は、法を犯した逃亡者として僧院に戻ってきた。『 春夏秋冬そして春 』はR指定されているくらいで、sex 描写が強烈らしいから、女性と同棲してどんなことが起こったのかしら。修羅場があるのだろう。お寺に戻った成人僧は、警察が逮捕しに到着した時、罪のあがない・償い・贖罪(しょくざい)を師から学ぶ。彼のこういう時期が人生の「秋」である。 『 春夏秋冬そして春 』の「冬」。あれからまた十年後、四十男になった僧侶は、当映画の監督・脚本・編集をしているキム・ギドクが扮している。当初はこの監督は役について出演する計画はなかったのだけど、「韓国の北野武」「鬼才」と呼ばれるだけあって、才キム・ギドクは何でも出来てしまうのだ。僧侶は釈放されて、今度こそお寺に本当に戻ってきた。彼は湖に浮かぶ僧院を終(つい)の棲家(すみか)と定め、今度は自分が師になる番である。これが彼の人生の「冬」である。 こうして春夏秋冬が、それぞれ小説の一章ずつ、或いは人生の各ターニング・ポイントのようにエピソードを持って、一回りする。そして春がまた巡ってきて、別のちっちゃなお坊さんの卵が僧に育っていくということを繰り返すのだろう。仏教の「輪廻(りんね)」「輪廻転生(りんねてんしよう)」「流転(るてん)」とか、「カルマ(梵 karma )」つまり「羯磨(かつま)」「業(ごう)」(身体・言語・心による人間の働き・行為。行為は必ずその結果をもたらし、また現在の事態は必ずそれを生む行為を過去に持っているとする思想は、インド思想に広く見られる。<大辞林国語辞典より>)といった思想を、美しい自然を見せながら芸術の中に織り込んでいるのがこの作品である。 ▲TOPへ ■映画『 春夏秋冬そして春 SPRING, SUMMER, FALL, WINTER... AND SPRING 』の受賞 『 春夏秋冬そして春 』は海外でも好評であり、世界各地の映画祭で諸々の賞を獲得している。 2003 年サン・セバスチャン国際映画祭 San Sebastian International Film Festival では観客賞 Audience Award に輝いた。 その時は 『 ヴェロニカ・ゲリン (2003) VERONICA GUERIN 』 『 恋に落ちる確率 (2003) RECONSTRUCTION 』 『 真珠の耳飾りの少女 (2003) GIRL WITH A PEARL EARRING 』等が各部門で受賞している。 同年ロカルノ国際映画祭 Locarno International Film Festival で『 春夏秋冬そして春 』は4部門で受賞。その時は 『 サーティーン/あの頃欲しかった愛のこと (2003) THIRTEEN 』が別の賞を獲得。 『 春夏秋冬そして春 』はノミネートもされている。 2003 年ヨーロッパ映画賞 European Film Awards と、2004 年バンコック映画祭 Bangkok International Film Festival と、2004 年ゴールデンサテライト賞 Golden Satellite Awards とではノミネートされた。 因みにその時のヨーロッパ映画賞は 『 グッバイ、レーニン! (2003) GOOD BYE, LENIN! 』 『 スイミング・プール (2003) SWIMMING POOL 』 『 ドッグヴィル (2003) DOGVILLE 』等が受賞。 バンコック映画祭では 『 みなさん、さようなら (2003) LES INVASIONS BARBARES (原題) / THE BARBARIAN INVASIONS (英題) 』 『 地球で最後のふたり (2003) LAST LIFE IN THE UNIVERSE 』等が受賞。 ゴールデンサテライト賞は 『 21グラム (2003) 21 GRAMS 』 『 ファインディング・ニモ (2003) FINDING NEMO 』 『 マスター・アンド・コマンダー (2003) MASTER AND COMMANDER: THE FAR SIDE OF THE WORLD 』 『 ミスティック・リバー (2003) MYSTIC RIVER 』 『 モンスター (2003) MONSTER 』 『 ラスト サムライ (2003) THE LAST SAMURAI 』 『 レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード (2003) ONCE UPON A TIME IN MEXICO 』 等が獲得している。 ▲TOPへ ■映画『 春夏秋冬そして春 SPRING, SUMMER, FALL, WINTER... AND SPRING 』の配給会社 『 春夏秋冬そして春 』のイタリアの配給会社ミカド社は 『 イン・ディス・ワールド (2002) IN THIS WORLD 』 『 フル・フロンタル (2002) FULL FRONTAL 』 『 Mの物語 (2003) HISTOIRE DE MARIE ET JULIEN (原題) / THE STORY OF MARIE AND JULIEN (英題) 』 『 ベルヴィル・ランデブー (2003) LES TRIPLETTES DE BELLEVILLE (原題) / THE TRIPLETS OF BELLEVILLE (英題) 』 『 ロスト・イン・トランスレーション (2003) LOST IN TRANSLATION 』 『 猟人日記 (2003) YOUNG ADAM 』 『 永遠の語らい (2003) A TALKING PICTURE 』等を扱っている。 『 春夏秋冬そして春 』のカナダの配給会社モングレル社は 『 ポーリーヌ (2001) PAULINE & PAULETTE (原題) / PAULINE AND PAULETTE (英題) 』 『 藍宇(ランユー) 情熱の嵐 (2001) LAN YU 』 『 しあわせの法則 (2002) LAUREL CANYON 』 『 スパン (2002) SPUN 』 『 ボブ・クレイン 快楽を知ったTVスター (2002) AUTO FOCUS 』 『 家族のかたち (2002) ONCE UPON A TIME IN THE MIDLANDS 』 『 バレエ・カンパニー (2003) THE COMPANY 』 『 ボン・ヴォヤージュ (2003) BON VOYAGE 』等を配給している。 |
|||||||||||||||||||||||||||
▲TOPへ | |||||||||||||||||||||||||||
【『 春夏秋冬そして春 』のスタッフとキャスト】 | |||||||||||||||||||||||||||
監督: キム・ギドク Kim Ki-duk (Directed
by) 脚本: キム・ギドク Kim Ki-duk (Writing credits) 製作: カール・バウムガートナー Karl Baumgartner (producer) イ・スンジェ Lee Seung-jae (producer) 撮影: ペク・トンヒョン Baek Dong-hyeon (Cinematography by) 編集: キム・ギドク Kim Ki-duk (Film Editing by) 美術: ステファン・シェーンベルク Stefan Schonberg (Production Design by) 出演: オ・ヨンス Oh Yeong-su as Old Monk キム・ギドク Kim Ki-duk as Adult Monk キム・ヨンミン Kim Young-min as Young Adult Monk ソ・ジェギョン Seo Jae-kyeong as Boy Monk ハ・ヨジン Ha Yeo-jin as The Girl キム・ジョンホ Kim Jong-ho as Child Monk キム・ジョンヨン Kim Jung-young as The Girl's Mother チェ・ミン Choi Min as Detective Choi ▲TOPへ |
|||||||||||||||||||||||||||
<もっと詳しく> | |||||||||||||||||||||||||||
ストーリー展開の前知識やネタバレがお好みでない方は、読まないで下さい。 |
|||||||||||||||||||||||||||
映画『 春夏秋冬そして春 SPRING, SUMMER, FALL, WINTER... AND SPRING 』の「テキストによる未公開映画の再現」レヴューは、現在まだ書けておりません・・・。 参考資料:「映画の森てんこ森」映画タイトル集 http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm IMDb allcinema ONLINE Nostalgia.com CinemaClock.com 公式サイト(海外版) http://www.sonyclassics.com/spring/ |
|||||||||||||||||||||||||||
■映画『 春夏秋冬そして春 』の更新記録 2004/07/02新規: ファイル作成 2004/10/21更新: ◆データ 2004/12/09更新: ◆一部テキスト追記と書式変更 2005/03/31更新: ◆データ追加 |
|||||||||||||||||||||||||||
▲TOPへ | |||||||||||||||||||||||||||
幸田 幸 coda_sati@hotmail.com |
「映画の森てんこ森」へ | 「旅行の森てんこ森」へ | |||||||
映画解説・レヴュータイトル一覧表
|
幸のイタリア各都市情報へ 136x70 |
|||||||
本サイトの作文、データ及び画像などのコンテンツの無断転用はお控え下さい。 貴サイトへの御掲載についてはメールにてお知らせ頂ければ幸いです。 |
||||||||
© 2003-2005 Sachi CODA at Eigano-Mori Tenko-Mori, CODA21. All Rights Reserved. |