永遠の語らい
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永遠の語らい (2003)
A TALKING PICTURE (英題)
 映画『 永遠の語らい (2003) A TALKING PICTURE 』を紹介します。映画『 永遠の語らい (2003) A TALKING PICTURE 』は 2004/01/27 の時点では邦題は分からなかったので「トーキング・ピクチャー」としておいたら『 永遠<とわ>の語らい 』と決まった。

 映画『 永遠の語らい A TALKING PICTURE 』をを以下に目次的に紹介する。
■映画『 永遠の語らい A TALKING PICTURE 』のポスター、予告編および映画データ
■映画『 永遠の語らい A TALKING PICTURE 』の解説
 ネタばれをお好みでない方はこの解説をご覧下さい。
■映画『 永遠の語らい A TALKING PICTURE 』の主なキャスト
■映画『 永遠の語らい A TALKING PICTURE 』のあらすじ
■映画『 永遠の語らい A TALKING PICTURE 』の受賞
■映画『 永遠の語らい A TALKING PICTURE 』のトリビア
■映画『 永遠の語らい A TALKING PICTURE 』のスタッフとキャスト
■映画『 永遠の語らい A TALKING PICTURE 』の<もっと詳しく>
 <もっと詳しく>は映画『 永遠<とわ>の語らい 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー(あらすじとネタばれ)です。※ご注意:映画『 永遠の語らい A TALKING PICTURE 』の内容やネタばれがお好みでない方は読まないで下さい。
■映画『 永遠の語らい A TALKING PICTURE 』の更新記録

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幸の観たい度: 8つ星 
■映画『 永遠の語らい (2003) A TALKING PICTURE 』をのポスター、予告編および映画データ
永遠の語らい
永遠の語らい
これはフランス語のポスターです。

Links:  Official Web Site
Trailers:
上映時間 Runtime: 1:35
製作国 Country: ポルトガル/フランス/イタリア
Portugal / France / Italy
製作会社
Production Company:
Madragoa Filmes [pt]
Gemini Films [fr] (as Gemini Films)
Mikado Film S.r.l. [it]
France 2 Cinema [fr]
Radiotelevisao Portuguesa (RTP) [pt] (financial support)
Instituto do Cinema, Audiovisual e Multimedia (ICAM) [pt] (financial support) 等
全仏配給会社 Distributer: Gemini Films [fr] (2003) (France)
全仏初公開 Release Date: 2003/10/15
日本初公開 R. D. in Japan: 2004/04/17
日本公開情報 : アルシネテラン=キノキネマ
ジャンル Genre: ドラマ/コメディ
Drama / Comedy
MPAA Rating 指定: Portugal:M/12
日本語公式サイト
http://www.alcine-terran.com/main/talking.htm
●スチルはnostalgia.com、予告編はcinemaclock.comより許諾をえて使用しています。
Filmography links and data courtesy of The Internet Movie Database & Nostalgia.com.
Filmography links and data courtesy of CinemaClock Canada Inc.
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■映画『 永遠の語らい A TALKING PICTURE 』の解説

 『 永遠<とわ>の語らい 』の英題「トーキング・ピクチャー」とは「喋る映画」という意味の通り、ジョン・マルコヴィッチやカトリーヌ・ドヌーヴらが地中海を船旅しながら文明の歴史や様々なトピックを喋り捲るという、一風変わった映画のようだ。『 永遠<とわ>の語らい 』の監督と脚本の二役は、現在の世界の映画界で生存している最年長の監督、ポルトガル人のマノエル・デ・オリヴェイラである。 1908 年生まれだから 95 歳で現役とはスゴイ。製作もポルトガル人のパウロ・ブランコ。

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■映画『 永遠の語らい A TALKING PICTURE 』の主なキャスト

●ジョン・マルコヴィッチ
仮面の男 (1998) THE MAN IN THE IRON MASK
ジャンヌ・ダルク (1999) JOAN OF ARC / THE MESSENGER: THE STORY OF JOAN OF ARC
HOTEL (2001) HOTEL
リプリーズ・ゲーム (原題) (2002) RIPLEY'S GAME
ジョニー・イングリッシュ (2003) JOHNNY ENGLISH 』等

●カトリーヌ・ドヌーヴ
ダンサー・イン・ザ・ダーク (2000) DANCER IN THE DARK
リトル・トム (2001) LE PETIT POUCET (原題) / TOM THUMB (英題)
8人の女たち (2002) 8 FEMMES (原題) / 8 WOMEN (英題) 』等

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■映画『 永遠の語らい A TALKING PICTURE 』のあらすじ
※本作『 永遠<とわ>の語らい 』のあらすじは、日本公開前に幸田幸が書いたものです。作成現時点で出来るだけ正確な情報を心掛けていますが、データや内容に誤りや適切でない表現があるかもしれません。どうか宜しくご了解いただきお読みくださいますようお願いいたします。本コンテンツの複写や転用等はお控えください。また、リンクやメールをいただく場合はここを必ずお読みくださいますように。映画会社や配給会社や宣伝担当会社からの情報提供はこちらをお読みください。
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 映画『 永遠<とわ>の語らい 』のストーリーは、ポルトガルのリスボン Lisbon, Portugal からインドのボンベイ Bombay, India へ向かうクルーズの乗客たちが主人公。先ず主役、リスボン大学 Lisbon University の歴史教授でエレガントな母親でもあるローザ・マリア(レオノール・シルヴェイラ)は、七歳の娘マリア・ホアナ(フィリパ・デ・アルメイダ)を連れて地中海航海へ。航空会社のパイロットである夫がインドにいるので会いに行くためだ。不思議な魅力のある各寄港地は、地中海文明の築かれた重要地点である。母親は娘にその地の神話や伝説を語って聞かせ、娘の質問に答えていく。文明ってどういう意味? 神話って何? 人間は何故こんなに邪悪なの? 自然ってどういう意味? モスク mosque って何?ちょっと『 ソフィーの世界 (1999) SOFIES VERDEN / SOPHIE'S WORLD 』的にお勉強になりそう。

 現代版バスコ・ダ・ガマ Vasco da Gama のように、母子のクルーズ客はインド目指して進んでいく。地中海を進むにつれ、ギリシャのアクロポリス the Acropolis, Greece 、エジプトはギザのピラミッド the pyramids at Giza, Egypt やスフィンクス the Sphinx 、イエメンのアデン Aden, Yemen といった所の詳しい説明を母は娘にしてやるそうだ。『 永遠の語らい 』のタイトル通りにずっと話して聞かせるのかな。こういう場面を先ず「パート1」として考えたらいい。途中でフランスのマルセイユ Marseilles, France で綱に引かれた犬が映し出されたり、イタリアのポンペイ Pompeii, Italy に映像が急に行ったり、そこは巨匠マノエル・デ・オリヴェイラの様々な手法がとられている。

 次の展開は、クルーズの船長ジョン・ワレサ(ジョン・マルコヴィッチ)を中心にした、四人の各国の女性客たちの討論である。ジョン・マルコヴィッチは英語を話すポーランド系アメリカ人の船長に扮する。きっと、またクセがありそうなマルコヴィッチが観られるだろう。

 女性乗客その1は、船上でフォークソングを聞かせもするイレーネ・パパス。パパス扮するヘレナはギリシャのコリント Corynth, Greece 出身。だからギリシャ語で喋る。女性乗客その2は、ご存知カトリーヌ・ドヌーヴ扮するデルフィーナ。彼女はガリアーノ Galliano の服に身を包み、フランスはパリ Paris, France 出身だからフランス語で討論。女性乗客その3、フランチェスカは、イタリアはトスカーナ Tuscany, Italy 出身のステファニア・サンドレッリで、勿論イタリア語で話す。もう一人はポルトガル語で討論するそうだから、さっきのレオノール・シルヴェイラだろうか。

 彼女らは、EU( European Union 欧州連合)の各国の理想と態度の典型として据えられている。めいめいが自分の国の言葉で討論し、見栄から、お互いに理解できている振りをしている。愛・女性・政治・言語といったものが話題となって、退廃的な船長像を演じるマルコヴィッチを中心に、クルーズのディナーテーブルで討論が展開される。これをパート2と考えたらいいそうだ。パート1にしろ、パート2にしろ、本当に喋るのが多いそうだからこそ『 永遠<とわ>の語らい 』の所以である。

 そして、最後の 10 分間がパート3と捉えたらいい部分。何だか明かされていないけど、悲劇が起こるそうだ。“国々と諸登場人物の調和した疑似空想的な結合を崩壊させる悲劇”だそうだ。ここはマノエル・デ・オリヴェイラ監督がここまでの映画展開を変更して、予期しているものを激しく揺さぶるものになるらしい。・・・ヨーロッパで公開されて一年後にやっと日本にやってくるこの『 永遠<とわ>の語らい 』、兎に角、尋常な映画ではなさそうだ。

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■映画『 永遠の語らい A TALKING PICTURE 』の受賞

 この映画『 永遠<とわ>の語らい 』は、何しろマノエル・デ・オリヴェイラ監督のカリスマ的作風でヨーロッパでは絶賛されているようだ。マノエル・デ・オリヴェイラ氏は 2003 年ヴェネチア国際映画祭 INTERNAZIONALE D'ARTE CINEMATOGRAFICA DI VENEZIA / Venice Film Festival では、SIGNIS賞(全キリスト教会賞/カトリック国際広報協会 World Catholic Association for Communication )に輝いたし、同映画祭の金獅子賞 Golden Lion にノミネートもされた。

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■映画『 永遠の語らい A TALKING PICTURE 』のトリビア

 『 永遠<とわ>の語らい 』の役者は、ポルトガル人、フランス人、イタリア人、ギリシャ人、スペイン人、アメリカ人、と多様にわたる。従って台詞もポルトガル語、フランス語、イタリア語、英語、ギリシャ語が使われているそうだ。映画タイトルも、「トーキング・ピクチャー」は英語題『 A TALKING PICTURE 』で、フランス語題は『 UN FILM PARLE 』、イタリア語題は『 UN FILM PARLATO 』、ポルトガル語題は『 UM FILME FALADO 』というように非常に国際的だ。後者三つの題の意味はどれも「話される映画」だと思う。英語題だけ現在分詞で、他の三つは過去分詞が用いられている点が違う。
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【『 永遠<とわ>の語らい 』のスタッフとキャスト】
監督: マノエル・デ・オリヴェイラ Manoel de Oliveira (Directed by)
製作: パウロ・ブランコ Paulo Branco (producer)
脚本: マノエル・デ・オリヴェイラ Manoel de Oliveira  (dialogue / scenario)
撮影: エマニュエル・マシュエル Emmanuel Machuel (Cinematography by)
編集: ヴァレリー・ロワズルー Valerie Loiseleux (Film Editing by)

出演: レオノール・シルヴェイラ Leonor Silveira as Rosa Maria
    ジョン・マルコヴィッチ John Malkovich as Comandante John Walesa
    カトリーヌ・ドヌーヴ Catherine Deneuve as Delfina
    ステファニア・サンドレッリ Stefania Sandrelli as Francesca
    イレーネ・パパス Irene Papas as Helena
    ルイス・ミゲル・シントラ Luis Miguel Cintra as Luis Miguel Cintra
    ダヴィド・カルドーゾ David Cardoso as Pescador
    イリアス・ロゴテティス Ilias Logothetis as Padre ortodoxo
    フィリパ・デ・アルメイダ Filipa de Almeida as Maria Joana

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<もっと詳しく>

ストーリー展開の前知識やネタばれがお好みでない方は、読まないで下さい。

 映画『 永遠の語らい (2003) A TALKING PICTURE 』の「テキストによる未公開映画の再現」レヴューは、現在まだ書けておりません・・・。

参考資料:「映画の森てんこ森」映画タイトル集
       http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm
      IMDb
      allcinema ONLINE
      Nostalgia.com
      CinemaClock.com
■映画『 永遠<とわ>の語らい 』の更新記録
2004/01/27新規: ファイル作成
2004/03/14更新: ◆タイトル変更
2004/07/11更新: ◆テキストとリンク一部およびファイル書式更新:
2004/12/15更新: ◆一部テキスト追記と書式変更
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幸田 幸
coda_sati@hotmail.com
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