戦場のアリア | |||||||||||||||||||||||||||
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戦場のアリア (2005) | |||||||||||||||||||||||||||
JOYEUX NOEL (原題) / MERRY CHRISTMAS (英題) | |||||||||||||||||||||||||||
映画『 戦場のアリア (2005) JOYEUX NOEL
(原題) / MERRY CHRISTMAS (英題) 』を紹介します。 映画『 戦場のアリア JOYEUX NOEL / MERRY CHRISTMAS 』を以下に目次的に紹介する。 ■映画『 戦場のアリア (2005) JOYEUX NOEL 』のポスター、予告編および映画データ ■映画『 戦場のアリア JOYEUX NOEL / MERRY CHRISTMAS 』の解説 ネタばれをお好みでない方はこの解説をご覧下さい。 ■映画『 戦場のアリア JOYEUX NOEL / MERRY CHRISTMAS 』は史実 ■映画『 戦場のアリア JOYEUX NOEL / MERRY CHRISTMAS 』の主なスタッフ ■映画『 戦場のアリア JOYEUX NOEL / MERRY CHRISTMAS 』の主なキャスト ■映画『 戦場のアリア JOYEUX NOEL / MERRY CHRISTMAS 』のあらすじ ■映画『 戦場のアリア JOYEUX NOEL / MERRY CHRISTMAS 』の受賞 ■映画『 戦場のアリア JOYEUX NOEL / MERRY CHRISTMAS 』のトリビア ■映画『 戦場のアリア JOYEUX NOEL / MERRY CHRISTMAS 』のスタッフとキャスト ■映画『 戦場のアリア JOYEUX NOEL / MERRY CHRISTMAS 』の<もっと詳しく> <もっと詳しく>は映画『 戦場のアリア 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー(あらすじとネタバレ)です。※ご注意:映画『 戦場のアリア (2005) JOYEUX NOEL / MERRY CHRISTMAS 』の内容やネタバレがお好みでない方は読まないで下さい。 ■映画『 戦場のアリア JOYEUX NOEL / MERRY CHRISTMAS 』の更新記録 >>「映画解説・レヴュータイトル一覧表」へ(画面の切り替え) |
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幸の観たい度: 8つ星 | |||||||||||||||||||||||||||
■映画『 戦場のアリア (2005) JOYEUX NOEL 』のポスター、予告編および映画データ | |||||||||||||||||||||||||||
戦場のアリア ポスターはcinemaclock.com/ より引用させて頂きました。
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●スチルはnostalgia.com、予告編はcinemaclock.comより許諾をえて使用しています。 Filmography links and data courtesy of The Internet Movie Database & Nostalgia.com. Filmography links and data courtesy of CinemaClock Canada Inc. |
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■映画『 戦場のアリア (2005) JOYEUX NOEL / MERRY CHRISTMAS 』の解説 『 戦場のアリア 』のフランス語原題「 JOYEUX NOËL 」「 Joyeux Noël 」は英語の「 Merry Christmas 」の意味。『 戦場のアリア 』は人間愛の賛美と希望の映画である。 『 戦場のアリア 』は第一次世界大戦中の実話に基づいた心温まる感動作。映画『 戦場のアリア 』では、フランス北部の戦場で、ドイツという同盟国側とフランス・スコットランドという連合軍側という敵対する陣営が、クリスマス・イブのキャロルをきっかけに、クリスマスだけは敵・味方を越えて三日間休戦して一緒にクリスマスを祝ったという有名な史実を描いている。 『 戦場のアリア 』出演は、映画の内容通りに、ドイツ人のダイアン・クルーガー、フランス人のギョーム・カネ、英国スコットランド人ゲイリー・ルイスら国際色豊か。スペイン生まれでドイツ育ちのダニエル・ブリュールも登場する。 ▲TOPへ ■映画『 戦場のアリア (2005) JOYEUX NOEL / MERRY CHRISTMAS 』は史実 映画『 戦場のアリア 』は「 Batailles de Flandres et D’Artois 1914-1918 (直訳:フランドルとアルトワ地方の戦い 1914-1918 )」という Yves Buffetaut 著の本の中の一章に基づいている。『 戦場のアリア 』は史実に基づいているので、この他にもこういう書物や記事がある。 「Joyeux Noël 」 Tallandier出版「Historia (Paris, France)」 / Remy Cazals 著 「Joyeux Noël 」 Hachette -Filipacchi Medias出版「Première (Paris, France)」 / Nicolas Schaller 著 「Silent night in wartime」 International Herald Tribune (USA) / Joan Dupont 著 ▲TOPへ ■映画『 戦場のアリア (2005) JOYEUX NOEL / MERRY CHRISTMAS 』の主なスタッフ ○『 戦場のアリア 』の監督・脚本: クリスチャン・カリオン ○『 戦場のアリア 』の製作: クリストフ・ロシニョン 『 灯台守の恋 (2004) L'EQUIPIER (仏題) / THE LIGHT (英題) 』 『 世界でいちばん不運で幸せな私 (2003) JEUX D'ENFANTS (原題) / LOVE ME IF YOU DARE (英題) 』 ○『 戦場のアリア 』の製作: ジュヌヴィエーヴ・ルマル&アレキサンドル・リペン 『 ある子供 (2005) L'ENFANT (原題) / THE CHILD (英題) 』 ○『 戦場のアリア 』の製作: アンドレイ・ボンセア 『 モディリアーニ 真実の愛 (2004) MODIGLIANI 』 『 1.0【ワン・ポイント・オー】 (2004) ONE POINT O / PARANOIA 1.0 』 『 ハイテンション (2003) HAUTE TENSION (原題) / HIGH TENSION (英題) 』 ○『 戦場のアリア 』の製作: クリストファー・ボルクマン 『 コール (2002) TRAPPED 』 ○『 戦場のアリア 』の製作: ベンジャミン・ヘルマン 『 ベルンの奇蹟 (2003) DAS WUNDER VON BERN (原題) / THE MIRACLE OF BERN (英題) 』 『 マニトの靴 (2001) DER SCHUH DES MANITU (原題) / MANITOU'S SHOE (英題) =荒野のマニト (ビデオ題) 』 ○『 戦場のアリア 』の配役: スージー・フィギス 『 チャーリーとチョコレート工場 (2005) CHARLIE AND THE CHOCOLATE FACTORY 』 『 銀河ヒッチハイク・ガイド (2005) THE HITCHHIKER'S GUIDE TO THE GALAXY 』 『 運命を分けたザイル (2003) TOUCHING THE VOID 』 『 ギャンブル・プレイ (2002) THE GOOD THIEF 』 『 ハリー・ポッターと賢者の石 (2001) HARRY POTTER AND THE SORCERER'S STONE / HARRY POTTER AND THE PHILOSOPHER'S STONE 』 『 スリーピー・ホロウ (1999) SLEEPY HOLLOW 』 『 フル・モンティ (1997) THE FULL MONTY 』 『 ピアノ・レッスン (1993) THE PIANO 』 ○『 戦場のアリア 』の配役: サビーヌ・シュロス 『 ピエロの赤い鼻 (2003) EFFROYABLES JARDINS (原題) / STRANGE GARDENS (英題) 』 ○『 戦場のアリア 』の音楽: フィリップ・ロンビ 『 ふたりの5つの分かれ路 (2004) 5X2 』 『 みんな誰かの愛しい人 (2004) COMME UNE IMAGE (原題) / LOOK AT ME (英題) 』 『 スイミング・プール (2003) SWIMMING POOL 』 ▲TOPへ ■映画『 戦場のアリア (2005) JOYEUX NOEL / MERRY CHRISTMAS 』の主なキャスト ●ダイアン・クルーガー as アンナ・セーレンセン@戦場のアリア 『 ナショナル・トレジャー (2004) NATIONAL TREASURE 』 『 ホワイト・ライズ (2004) WICKER PARK 』 『 トロイ (2004) TROY 』 ●ベンノ・フユルマン as ニコラウス・スプリンク@戦場のアリア 『 悪霊喰 (2003) THE ORDER 』 『 シンドバッド 7つの海の伝説 (2003) SINBAD: LEGEND OF THE SEVEN SEAS 』 『 プリンセス&ウォーリアー (2000) DER KRIEGER UND DIE KAISERIN (原題) / THE PRINCESS AND THE WARRIOR (米題) 』 ●ギョーム・カネ as 陸軍中尉オードベール@戦場のアリア 『 美しき運命の傷痕 (2005) L'ENFER (原題) / HELL (英題) 』 『 ヴィドック (2001) VIDOCQ 』 ●ゲイリー・ルイス as パーマー@戦場のアリア 『 愛をつづる詩 (2004) YES 』 『 やさしくキスをして (2004) AE FOND KISS... (原題) / JUST A KISS (英題) 』 『 ギャング・オブ・ニューヨーク (2001) GANGS OF NEW YORK 』 『 リトル・ダンサー (2000) BILLY ELLIOT 』 ●ダニエル・ブリュール as ホルストメイヤー@戦場のアリア 『 ラヴェンダーの咲く庭で (2004) LADIES IN LAVENDER 』 『 ベルリン、僕らの革命 (2004) DIE FETTEN JAHRE SIND VORBEI (独題) / THE EDUKATORS (欧米題) 』 『 青い棘 (2004) WAS NUTZT DIE LIEBE IN GEDANKEN (独題) / LOVE IN THOUGHTS (英題) 』 『 グッバイ、レーニン! (2003) GOOD BYE, LENIN! 』 ●スティーヴン・ロバートソン as ジョナサン@戦場のアリア 『 キングダム・オブ・ヘブン (2005) KINGDOM OF HEAVEN 』 ●イアン・リチャードソン as 司教@戦場のアリア 『 フロム・ヘル (2001) FROM HELL 』 『 未来世紀ブラジル (1985) BRAZIL 』 ●クリストファー・フルフォード as 少佐@戦場のアリア 『 ミリオンズ (2004) MILLIONS 』 『 HOTEL (2001) HOTEL 』 ●ミシェル・セロー as 地主@戦場のアリア 『 パピヨンの贈り物 (2002) LE PAPILLON (原題) / THE BUTTERFLY (英題) 』 『 ブラウン夫人の秘めごと (仮題) (2002) 24 HEURES DE LA VIE D'UNE FEMME (原題) / 24 HOURS IN THE LIFE OF A WOMAN (英題) ●シュザンヌ・フロン as 地主@戦場のアリア 『 ピエロの赤い鼻 (2003) EFFROYABLES JARDINS (原題) / STRANGE GARDENS (英題) 』 ▲TOPへ ■映画『 戦場のアリア (2005) JOYEUX NOEL / MERRY CHRISTMAS 』のあらすじ ※本作『 戦場のアリア 』のあらすじは、日本公開前に幸田幸が書いたものです。作成現時点で出来るだけ正確な情報を心掛けていますが、データや内容に誤りや適切でない表現があるかもしれません。どうか宜しくご了解いただきお読みくださいますようお願いいたします。本コンテンツの複写や転用等はお控えください。また、リンクやメールをいただく場合はここを必ずお読みくださいますように。映画会社や配給会社や宣伝担当会社からの情報提供はこちらをお読みください。 ▲TOPへ さて、映画『 戦場のアリア 』のストーリー。 『 戦場のアリア 』は第一次世界大戦 World War I (1914-1918)で実際に起こり語り継がれる有名なお話。先ず、映画『 戦場のアリア 』は三ヵ国<フランスとイギリスとドイツ>の学校の教室から始まる。それぞれの教室で詩を暗誦する三人の生徒達。その各々の詩は、敵を抹殺する愛国心の必要性についての詩だった。 スコットランド Scotland では、ジョナサン(スティーヴン・ロバートソン)とウィリアム(ロビン・レイン)という若い兄弟が、都会グラスゴー Glasgow で軍事訓練を受けるためにスコットランドの小さな村から出発しようとしている。兄弟は興奮気味だ。二人の後を追うのは、英国国教会の聖職者パーマー(ゲイリー・ルイス)で、パーマーは担架の運び手として行くことになっている。 ドイツのベルリン Berlin では、デンマーク人のソプラノ歌手アンナ・セーレンセン(ダイアン・クルーガー)がベルリンオペラのステージ上に。恋人で有名なテノール歌手ニコラウス・スプリンク(ベンノ・フユルマン)が登場しようとしていると、兵士に遮られた。ドイツが戦争に参入したというドイツ帝国最後の皇帝カイザー・ヴィルヘルム Kaiser Wilhelm からのお達しを観客に告知しているのだ。いよいよ第一次世界大戦が始まった。テノール歌手ニコラウス・スプリンクも兵士として参戦しなければならない。 英語からドイツ語へ、そしてフランス語へと言語は変わり、季節も夏から冬に変わった。舞台はこの映画『 戦場のアリア 』の中心的な場所、フランス北部の凍えるような大地フランドル Flanders <フランス、ベルギー、オランダにまたがる、北海沿岸の低地域>。フランス軍のベテランの陸軍中尉オードベール(ギョーム・カネ)は腹痛で参っているところだ。ほんの目と鼻の先にあるドイツ軍の塹壕を部下を率いて突撃するところなのに、腹が痛い。オードベールは前線に送られる前、妻の写真を最後に見た。急いで祈る者、写真にキスする者、厳しい顔の者。こういうフランス兵たちは、銃剣とライフルの準備をし、ドイツ軍による機関銃の攻撃に備えている。 ポンシュル(ダニー・ブーン)という地味な床屋はフランス軍のオードベール中尉の副官。ギュスラン(リュカ・ベルヴォー)は仲間の兵士。フランス軍の将官(ベルナール・ル・コク)。こういう人物が準主役だ。オードベール中尉は、この戦いが決着がつくまでこれから四年間もあるということを知らずに、部下たちの戦いぶりが良ければ一週間後にはクリスマス休暇で故郷へ帰らせてやるぞと言っている。 このフランス軍には、英国のスコットランド連隊が一緒に戦う。スコットランド連隊を率いるのは、ゴードン(アレックス・ファーンズ)だ。第一次世界大戦は、イギリス・フランス・ロシアは三国協商 the Entente powers を作って連合国 the Allied Powers だった。<日本、イタリア、アメリカも後に連合国側に加わった。> 一方、ドイツ・オーストリア・オスマン帝国・ブルガリアは同盟国<英語では Central Powers 中央同盟国>であった。 フランス・スコットランド連合軍とドイツ軍の両陣営の戦闘は始まった。激しい砲弾の嵐。スコットランドからの兄弟、ジョナサンとウィリアムのうち、ウィリアムは初めての戦闘であっけなく戦死してしまった。ウィリアムの遺体はスコットランド連隊の塹壕からすぐ近くに横たわっている。寒いこの地で凍って動かない肉親に、残されたジョナサンは自分だけ生き残ったという罪悪感に蝕まれる。 さて、そのフランス・スコットランド連合軍の近くで構えているドイツ軍は、陸軍中尉ホルストメイヤー(ダニエル・ブリュール)の指揮下である。ホルストメイヤーはドイツ人だがフランス語も英語も話せる。利口で勉強家なのだ。上述のソプラノのオペラ歌手アンナ・セーレンセンは新進の気性に富み、ドイツ軍の戦闘司令部まで、クリスマス・イブのリサイタルの慰問をしに行く計画を立てた。アンナは皇帝カイザー・ヴィルヘルムから直々の通行許可証を受け取っていて、恋人のテノール歌手ニコラウス・スプリンクと現地で合流して一緒に歌うという段取りをしている。ニコラウスはホルストメイヤー中尉の下で兵役についているから。 1914 年のクリスマス・イブ。静かな雪の晩だった。ドイツ軍の塹壕には、5メートルごとに明かりのついた小さなクリスマスツリーの一風変わった光景が見られる。そしてドイツ軍は敵地からの不気味な音に耳を傾けた。連合国側の前哨点から、スコットランド連隊がバグパイプ<スコットランドの独特な音を出す吹奏楽器>を演奏しており、少し離れたドイツ軍の前哨点にまで聞こえてくるのだった。フランス・スコットランド連合軍とドイツ軍が対峙しているこのフランス北部の地域はこじんまりしているので、音はよく響くのだ。スコットランド人たちは「♪Dreaming of Home 」という故郷を夢見る曲を歌い始める。 すると、同盟国側であるドイツ軍の前哨点からは、ニコラウス・スプリンクのテノールで「♪Adeste Fideles (アデステ・フィデレス<讃美歌111番 神の御子は>)」というキャロルが聞こえてくるではないか。フランス人たちはそれを聞いて肝をつぶしながら疑う。でも、もっと仰天したのは、ニコラウス・スプリンクがドイツ軍の陣地から、クリスマスツリーを一本抜いて、雪深い地を歌いながら出て来た時だ。ニコラウスは立派な堂々とした音量のテノールを響かせている。こうして、敵対している筈の両陣営は美しいメロディを一緒になって奏でる。 こうなると、自然にどの兵士も各陣地からぞくぞくと出てきた。そしてお互いに相手をじっと見つめる。シャンペンとタバコとチョコレートを分かち合う。妻や恋人達の写真を自慢げにそして照れ笑いしながら見せっこする。こうして、出来うる限りで両軍は交流した。ニコラウスの恋人でデンマーク人のアンナ・セーレンセンのソプラノの歌声も響いた。アンナは「♪Ave Maria (アベマリア)」を披露した。 フランス・スコットランド・ドイツの三人の将校は、ここで休戦を宣言する。ただし、普通、「休戦」というのは、各国の軍隊はそれぞれの陣地に留まったまま武力の行使を一時止めることを意味するけれど、この場合は違っていたのだ。三ヵ国の兵士たちはこのように平和的に接触する。このクリスマス・イブは彼らにとって忘れられない感慨深いものになり、夜は更けていった。翌日のクリスマスには、フットボールやトランプやチェッカーを一緒にした。それに、戦死者の埋葬も無事に出来た。そして砲弾の予告が届けば、本来‘敵’である者たち同士は一緒になって避難した。 ‘敵’と一度でも握手し経験を分かち合えば、その相手を撃つことはできない。『 戦場のアリア 』はそれを伝えたい映画だ。こういう、‘敵’‘味方’を超越した戦場での友情・同志愛・人間愛を、三つの文化、歴史の重み、ユーモアと大胆なジェスチャー、ほろ苦い結果を採り入れながら『 戦場のアリア 』は展開していく感動作である。なお、『 戦場のアリア 』は歴史の映画なので、もし間違いがあればご容赦ください。 ▲TOPへ ■映画『 戦場のアリア (2005) JOYEUX NOEL / MERRY CHRISTMAS 』の受賞 ☆『 戦場のアリア 』は、第63回ゴールデン・グローブ賞 2006 Golden Globes で、最優秀外国語映画賞 Golden Globe Best Foreign Language Film (フランス)にノミネートされた。 ☆『 戦場のアリア 』は、第78回アカデミー賞 2006 Academy Awards でも最優秀外国語映画賞 Oscar Best Foreign Language Film of the Year (フランス)にノミネートされた。 ▲TOPへ ■映画『 戦場のアリア (2005) JOYEUX NOEL / MERRY CHRISTMAS 』のトリビア 【戦場のアリアのトリビア その1】 『 戦場のアリア 』のロケーションは、フランスとドイツとスコットランドと、ルーマニアの首都ブカレストの近年では『 ブラッドレイン (2005) BLOODRAYNE 』も撮影されたメディアプロ・スタジオ MediaPro Studios, Bucharest, Romania である。 【戦場のアリアのトリビア その2】 『 戦場のアリア 』のフランス語原題「 Joyeux Noël 」は「ジュワイュー・ノエル」のように発音し、英語の「 Merry Christmas メリー・クリスマス」に当たる。「ノエル」は映画『 NOEL ノエル (2004) NOEL 』のタイトルにもなっている。 【戦場のアリアのトリビア その3】 『 戦場のアリア 』のギョーム・カネとダイアン・クルーガーは実生活で夫婦であり、フランスのランブイエ Rambouillet に家を所有。でも、離婚するとかで別居中だ(2006/02/24現在)。ギョーム・カネは乗馬の道に進みたかったが事故で断念して俳優に。一方、ダイアン・クルーガーはバレリーナになる筈だったが、やはり怪我でモデルから女優になった。 【戦場のアリアのトリビア その4】 『 戦場のアリア 』でダイアン・クルーガー扮するアンナ・セーレンセンが歌う場面の声は、ナタリー・デッセー Natalie Dessay という人の声。また、ベンノ・フユルマン扮するニコラウス・スプリンクが歌う場面の声は、ロランド・ヴィラゾン Rolando Villazon という人の声。 【戦場のアリアのトリビア その5】 『 戦場のアリア 』の「アリア」とは、<詠唱.ふつうオペラ,オラトリオ,カンタータなどの中の叙情的な旋律の部分をいう.多くは独唱曲であるが,二重唱もあり,「G線上のアリア」のように,声楽曲でない場合もある.(三省堂カタカナ辞典より)>という意味のイタリア語だ。イタリア語のアリア aria は英語のエア air <空気・旋律 など>のこと。 【戦場のアリアのトリビア その6】 因みに、トリノ冬季オリンピック Turin (Torino) 2006 Winter Olympics のフィギュアスケート女子で金メダルに輝いた荒川静香さんの自由演技の曲目は、プッチーニ Puccini のオペラ「トゥーランドット Turandot 」からの「♪誰も寝てはならぬ Nessun Dorma! 」という「アリア」だった。荒川静香さん、金メダルおめでとうございます! 【戦場のアリアのトリビア その7】 『 戦場のアリア 』のように戦争とクリスマスを結びつけた映画は数少ないかも。そう言えば、『 戦場のメリークリスマス (1983) MERRY CHRISTMAS, MR. LAWRENCE 』の坂本龍一 Sakamoto Ryuichi さん作曲の「♪戦場のメリークリスマス」は、安藤美姫さんがトリノ冬季五輪で、フィギュアスケートのショートプログラムで使っていた。ミキティ、これからも4回転、期待しています! |
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【『 戦場のアリア 』のスタッフとキャスト】 | |||||||||||||||||||||||||||
監督: クリスチャン・カリオン Christian
Carion (Directed by) 製作: クリストフ・ロシニョン Christophe Rossignon (producer) フィリップ・ブファール Philippe Boeffard (associate producer) ジュヌヴィエーヴ・ルマル Genevieve Lemal (associate producer) アレキサンドル・リペンズ Alexandre Lippens (associate producer) マリエール・ドゥイグ Marielle Duigou (assistant producer) アンドレイ・ボンセア Andrei Boncea (co-producer) クリストファー・ボルクマン Christopher Borgmann (co-producer) ベルトラン・フェーヴル Bertrand Faivre (co-producer) ソルダド・ガッティ=パスカル Soledad Gatti-Pascual (co-producer) ベンジャミン・ヘルマン Benjamin Herrmann (co-producer) ケイト・オグボーン Kate Ogborn (co-producer) パトリック・キネ Patrick Quinet (co-producer) 脚本: クリスチャン・カリオン Christian Carion (Writing credits) 撮影: ウォルター・ヴァン・デン・エンデ Walther van den Ende (Cinematography by) 配役: スージー・フィギス Susie Figgis (Casting by) サビーヌ・シュロス Sabine Schroth (Casting by) 音楽: フィリップ・ロンビ Philippe Rombi (Original Music by) 出演: ダイアン・クルーガー Diane Kruger as Anna Sörensen ベンノ・フユルマン Benno Fürmann as Nikolaus Sprink ギョーム・カネ Guillaume Canet as Lieutenant Audebert ダニー・ブーン Dany Boon as Ponchel ゲイリー・ルイス Gary Lewis as Palmer ダニエル・ブリュール Daniel Bruhl as Horstmayer アレックス・ファーンズ Alex Ferns as Gordon スティーヴン・ロバートソン Steven Robertson as Jonathan リュカ・ベルヴォー Lucas Belvaux as Gueusselin ベルナール・ル・コク Bernard Le Coq as Le général Audebert イアン・リチャードソン Ian Richardson as L'évêque/Bishop クリストファー・フルフォード Christopher Fulford as Le major ロビン・レイン Robin Laing as William ミシェル・セロー Michel Serrault as Le châtelain シュザンヌ・フロン Suzanne Flon as La châtelaine ▲TOPへ |
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<もっと詳しく> | |||||||||||||||||||||||||||
ストーリー展開の前知識やネタばれがお好みでない方は、読まないで下さい。 |
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映画『 戦場のアリア (2005) JOYEUX NOEL / MERRY CHRISTMAS 』の「テキストによる未公開映画の再現」レヴューは、現在まだ書けておりません・・・。 参考資料:「映画の森てんこ森」映画タイトル集 http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm IMDb allcinema ONLINE Nostalgia.com CinemaClock.com AlloCiné : Cinéma 公式サイト(英語版) http://www.merrychristmas-themovie.com World War I - From Wikipedia, the free encyclopedia http://en.wikipedia.org/wiki/World_War_I http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AC%AC%E4%B8%80%E6%AC%A1%E4% B8%96%E7%95%8C%E5%A4%A7%E6%88%A6 |
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■映画『 戦場のアリア 』の更新記録 2006/02/24新規: ファイル作成 2006/03/16更新: ◆データ追加 |
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幸田 幸 coda_sati@hotmail.com |
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