ピエロの赤い鼻
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ピエロの赤い鼻 (2003)
EFFROYABLES JARDINS (原題) / STRANGE GARDENS (英題)
 映画『 ピエロの赤い鼻 (2003) EFFROYABLES JARDINS (原題) / STRANGE GARDENS (英題) 』を紹介します。『 ピエロの赤い鼻 (2003) EFFROYABLES JARDINS / STRANGE GARDENS 』は 2004/03/15 の時点では邦題は分からなかったので原題で「ストレンジ・ガーデン」としておいたら『 ピエロの赤い鼻 』と決まった。

 映画『 ピエロの赤い鼻 (2003) STRANGE GARDENS 』を以下に目次的に紹介する。
■映画『 ピエロの赤い鼻 (2003) STRANGE GARDENS 』のポスター、予告編および映画データ
■映画『 ピエロの赤い鼻 (2003) STRANGE GARDENS 』の解説
 ネタばれをお好みでない方はこの解説をご覧下さい。
■映画『 ピエロの赤い鼻 (2003) STRANGE GARDENS 』の主なスタッフ
■映画『 ピエロの赤い鼻 (2003) STRANGE GARDENS 』の配給会社
■映画『 ピエロの赤い鼻 (2003) STRANGE GARDENS 』のあらすじ
■映画『 ピエロの赤い鼻 (2003) STRANGE GARDENS 』のスタッフとキャスト
■映画『 ピエロの赤い鼻 (2003) STRANGE GARDENS 』の<もっと詳しく>
 <もっと詳しく>は映画『 ピエロの赤い鼻 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー(あらすじとネタばれ)です。※ご注意:映画『 ピエロの赤い鼻 (2003) STRANGE GARDENS 』の内容やネタばれがお好みでない方は読まないで下さい。
■映画『 ピエロの赤い鼻 (2003) STRANGE GARDENS 』の更新記録

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幸の観たい度: 8つ星 
■映画『 ピエロの赤い鼻 (2003) EFFROYABLES JARDINS / STRANGE GARDENS 』のポスター、予告編および映画データ
ピエロの赤い鼻
ピエロの赤い鼻
Links:  Official Web Site
Trailers:
上映時間 Runtime: 1:35
製作国 Country: フランス France
製作会社
Production Company:
Canal+ [fr]
Centre Europeen Cinematographique Rhone-Alpes [fr]
Centre National de la Cinematographie (CNC) [fr]
France 2 Cinema [fr]
France 3 Cinema [fr]
ICE3 [fr]
Rhone-Alpes Cinema [fr]
Sofica Sofinergie 5 [fr]
UGC Images [fr]
全仏配給会社 Distributer: UGC-Fox Distribution (UFD) [fr] (France)
全仏初公開 Release Date: 2003/03/26
日本初公開 R. D. in Japan: 2004/秋 予定
日本公開情報 : ワイズポリシー
(旧シネマパリジャン)
ジャンル Genre: ドラマ Drama
MPAA Rating 指定: France:U / Switzerland:10 (canton of Geneva) / Switzerland:10 (canton of Vaud)
日本語公式サイト 調査中
●スチルはnostalgia.com、予告編はcinemaclock.comより許諾をえて使用しています。
Filmography links and data courtesy of The Internet Movie Database & Nostalgia.com.
Filmography links and data courtesy of CinemaClock Canada Inc.
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■映画『 ピエロの赤い鼻 (2003) STRANGE GARDENS 』の解説

 映画『 ピエロの赤い鼻 』は、ミシェル・クイント(発音不明/ミシェル・カン?)原作の小説“Effroyables Jardins (小説の英語題は In Our Strange Gardens )”を基にしている。映画『 ピエロの赤い鼻 』のフランス語原題の「 Effroyables Jardins 」を直訳すると「恐るべき庭」、英語題「 Strange Gardens ストレンジ・ガーデンズ 」を直訳すれば「妙な・普通でない・知らない・見[聞き]なれない・不慣れな・経験のない・よそよそしい・〔古〕 他国の 庭」ということで、この映画「ストレンジ・ガーデン」つまり『 ピエロの赤い鼻 』は、第二次世界大戦後と戦時中ドイツ占領下のフランスを舞台にしている。敵兵がピエロの赤い鼻をつけて捕虜を和ましてくれた体験がしみじみと物語られる佳作であろう。

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■映画『 ピエロの赤い鼻 (2003) STRANGE GARDENS 』の主なスタッフ

○『 ピエロの赤い鼻 』監督・脚本のジャン・ベッケルは、名匠ジャック・ベッケル Jacques Becker 監督の息子。

○『 ピエロの赤い鼻 』共同脚本: ジャン・コスモ
花咲ける騎士道 (2003) FANFAN LA TULIPE

○『 ピエロの赤い鼻 』撮影: ジャン=マリー・ドルージュ
トゥー・ブラザーズ (原題) (2004) TWO BROTHERS

○『 ピエロの赤い鼻 』衣装: シルヴィー・ド・セゴンザック
パピヨンの贈り物 (2002) LE PAPILLON (原題) / THE BUTTERFLY (英題)

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■映画『 ピエロの赤い鼻 (2003) STRANGE GARDENS 』の配給会社

 映画『 ピエロの赤い鼻 』の日本配給会社は旧名シネマパリジャン、社名変更でワイズポリシーとなっている。
ありふれた愛のおはなし (1999) RIEN A FAIRE (原題) / EMPTY DAYS (英題)
オーギュスタンの恋々風塵 (1999) AUGUSTIN ROI DU KUNG-FU (原題) / AUGUSTIN KING OF KUNG FU (米題)
橋の上の娘 (1999) LA FILLE SUR LE PONT
再見 ツァイツェン また逢う日まで (2001) 我的兄弟姐妹 (原題) / ROOTS AND BRANCHES (英題)
リード・マイ・リップス (2001) SUR MES LEVRES (原題) / READ MY LIPS (英題)
ブラウン夫人の秘めごと (仮題) (2002) 24 HEURES DE LA VIE D'UNE FEMME (原題) / 24 HOURS IN THE LIFE OF A WOMAN (英題)
列車に乗った男 (2002) L' HOMME DU TRAIN (原題) / THE MAN ON THE TRAIN (英題)
パーティ★モンスター (2003) PARTY MONSTER
等、フランス映画を主に扱っている会社のようだ。

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■映画『 ピエロの赤い鼻 (2003) STRANGE GARDENS 』のあらすじ
※本作『 ピエロの赤い鼻 』のあらすじは、日本公開前に幸田幸が書いたものです。作成現時点で出来るだけ正確な情報を心掛けていますが、データや内容に誤りや適切でない表現があるかもしれません。どうか宜しくご了解いただきお読みくださいますようお願いいたします。本コンテンツの複写や転用等はお控えください。また、リンクやメールをいただく場合はここを必ずお読みくださいますように。映画会社や配給会社や宣伝担当会社からの情報提供はこちらをお読みください。
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 さて、映画『 ピエロの赤い鼻 』のストーリー。
 映画『 ピエロの赤い鼻 』は 1950 年代後半だろうか、第二次世界大戦後のフランスから始まる。そしてフラッシュバックしてドイツ占領下の大戦中へさかのぼる。戦時はフランスの小さな町でも誰もが英雄になりたいと思っていた。レジスタンスである。ジャック・プゼ(ジャック・ヴィルレ)とアンドレ・ディジニー(アンドレ・デュソリエ:
犯罪の風景 (2000) SCENE DE CRIMES (原題) / CRIME SCENES (英題)
アメリ (2001) AMELIE POULAIN / LE FABULEUX DESTIN D'AMELIE POULAIN
ヴィドック (2001) VIDOCQ
ルビー&カンタン (2003) TAIS-TOI! (原題) / RUBY & QUENTIN (英題) 』)
もそういった連中だった。二人は哀れな格好で見た目も弱々しいが、地元の列車の駅を爆破しようとする。そして成功し、駅長を負傷させた。

 その為、ドイツ・ナチス Nazis に捕らえられ、泥穴の中に人質として入れられてしまった。そこにはあと二人フランス人が収容されていた。一人は一般人で保険会社のセールスマンのティエリー・プレソンス(ティエリー・レルミット:
ル・ディヴォース/パリに恋して (2003) LE DIVORCE 』)
で、もう一人はフランス人の一般人戦士のエミール・ベリュール(
ピアニスト (2001) LA PIANISTE (原題) / THE PIANO TEACHER (英題)
クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち (2004) CRIMSON RIVERS 2: ANGELS OF THE APOCALYPSE 』)
だった。

 四人は哀れな捕虜生活を送るのだが、惨めでなく楽しい時も共有する。ブール boules というスポーツ(球を転がしたりして競技するフランス発祥の古典的スポーツ)を楽しんだり、フランス、ラングドック地方 Le Languedoc の郷土料理カスレ cassoulet (ソーセージや豚肉・牛肉・鶏肉と白インゲン豆や玉葱などを煮込んだ料理)に舌鼓を打ったりするそうだ。そして警備のドイツ兵が、フランスで拾ったつけ鼻をしてピエロになり、彼らを楽しませてくれる。だから邦題が『 ピエロの赤い鼻 』! 更に、敵国であるフランスのシャンソン界の大物シャルル・トレネ Charles Trenet のシャンソン「♪Y'a de la joie (又は Il y a de la joie 直訳して‘楽しみがある’)」を一緒に歌わせてくれるのだ。これがこの映画の真髄とも言える箇所で、映画『 ピエロの赤い鼻 』の最後にまた第二次世界大戦後の‘現在’に戻ると、町全体がそのシャルル・トレネのシャンソンを歌っているという構図。それを観て聞いて観客はジーンとなる筈だ。

 『 ピエロの赤い鼻 』では、そういうストーリーを、ジャックの息子ルシアン(ダミアン・ジュイェロ)が語って聞かせる手法がとられている。あの時レジスタンスだったジャックは、終戦後、学校の尊厳ある教師になっている。だが、日曜ごとに、或いは夜に、その教師の姿から一変して、ピエロの姿になって村人を笑わせている。ここでもタイトル『 ピエロの赤い鼻 』が生きている。それを見て 14 歳の多感な息子ルシアンは、父親がなぜそんな道化をするのか分からずに恥ずかしいと感じていた。けれども、その後、きっと、父親ジャックと相棒アンドレと、一緒に捕虜になった仲間たちから、話を聞くのだろう。ドイツ兵から受けた心温まる待遇を…。

 『 ピエロの赤い鼻 』は戦争ものでも、悲惨や残虐性を題材にせず、このように人間愛を謳歌した感動的な作品だと思われる。脇に
グッバイ、レーニン! (2003) GOOD BYE, LENIN! 』のエルンスト=ゲオ・シュウィルや
パリの確率 (1999) PEUT-ETRE 』のベルナール・ボルジンガーらが出演。戦争の悲惨さを、子供が悲しんだり怖がったりしないように、最期までお芝居して散っていった父親の映画
ライフ・イズ・ビューティフル (1998) LA VITA E BELLA / LIFE IS BEAUTIFUL
も、激戦を見せないのに観る者を感極まらせた。この『 ピエロの赤い鼻 』もそうなるかもしれない。内容を知ってポスターを見れば一目瞭然、ドイツ兵士の ピエロの赤い鼻が全てを物語っているようだ。因みに、日本でのポスターはこういうドイツ兵のヘルメットでなくて、本当に顔を白く塗りたくって赤い鼻をつけたピエロの絵である。
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【『 ピエロの赤い鼻 』のスタッフとキャスト】
監督: ジャン・ベッケル Jean Becker (Directed by)
製作: ルイ・ベッケル Louis Becker (producer)
原作: ミシェル・カン Michel Quint (novel)
脚本: ジャン・ベッケル Jean Becker (Writing credits)
    ジャン・コスモ Jean Cosmos (Writing credits)
    ギョーム・ローラン Guillaume Laurant (Writing credits)
撮影: ジャン=マリー・ドルージュ Jean-Marie Dreujou (Cinematography by)
編集: ジャック・ウィッタ Jacques Witta (Film Editing by)
音楽: ズビグニエフ・プレイスネル Zbigniew Preisner (Original Music by)
衣装: シルヴィー・ド・セゴンザック Sylvie de Segonzac (Costume Design by)

出演: ジャック・ヴィルレ Jacques Villeret as Jacques Pouzay
    アンドレ・デュソリエ Andre Dussollier as Andre Designy
    ティエリー・レルミット Thierry Lhermitte as Thierry Plaisance
    ブノワ・マジメル Benoit Magimel as Emile Bailleul
    シュザンヌ・フロン Suzanne Flon as Marie Gerbier
    イザベル・カンディエ Isabelle Candelier as Louise
    ロマン・プロッヴェディ Romain Provvedi as Maurice
    ダミアン・ジュイェロ  Damien Jouillerot as Lucien, le fils de Jacques
    エルンスト=ゲオ・シュウィル Ernst-Georg Schwill as Feldwebel gare
    ベルナール・ボルジンガー Bernard Bolzinger as Quidam mairie

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<もっと詳しく>

ストーリー展開の前知識やネタばれがお好みでない方は、読まないで下さい。

 映画『 ピエロの赤い鼻 (2003) STRANGE GARDENS 』の「テキストによる未公開映画の再現」レヴューは、現在まだ書けておりません・・・。

参考資料:「映画の森てんこ森」映画タイトル集
       http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm
      IMDb
      allcinema ONLINE
      Nostalgia.com
      CinemaClock.com
      AlloCine : Cinema
■映画『 ピエロの赤い鼻 』の更新記録
2004/03/15新規: ファイル作成)
2004/06/24更新: ◆タイトル変更
2004/07/09更新: ◆テキストとリンク一部およびファイル書式
2004/12/13更新: ◆一部テキスト追記と書式変更
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幸田 幸
coda_sati@hotmail.com
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