パピヨンの贈り物＠映画の森てんこ森

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パピヨンの贈り物　(2002)

LE PAPILLON (原題) / THE BUTTERFLY (英題)

幸の観たい度：８つ星　

■映画『パピヨンの贈り物　(2002) LE PAPILLON / THE BUTTERFLY 』のポスター、予告編および映画データ

ケントパピヨンの贈り物

Links:	Official Web Site
Trailers:

上映時間 Runtime：	1:25
製作国 Country：	フランス　France
製作会社 Production Company：	Aliceleo [fr] Canal+ [fr] Cofimage 13 [fr] France 2 Cinema [fr] Gimages 6 [fr] Natexis Banques Populaires Images 3 [fr] Rhone-Alpes Cinema [fr]
全米配給会社 Distributer：	First Run Features [us]
全米初公開 Release Date：	2003/12/19　(NY)
日本初公開 R. D. in Japan：	2004/05/15
日本公開情報：	東京テアトル
ジャンル Genre：	ドラマ／コメディ Comedy / Drama
MPAA Rating 指定：	France:U / Singapore:PG / Switzerland:7 (canton of Geneva) / Switzerland:7 (canton of Vaud) / Argentina:13 / Germany:12
日本語公式サイト	調査中

●スチルはnostalgia.com、予告編はcinemaclock.comより許諾をえて使用しています。
Filmography links and data courtesy of The Internet Movie Database & Nostalgia.com.
Filmography links and data courtesy of CinemaClock Canada Inc.

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■映画『パピヨンの贈り物　LE PAPILLON / THE BUTTERFLY 』の解説

　映画『パピヨンの贈り物　(2002) LE PAPILLON (原題) / THE BUTTERFLY (英題) 』は、「蝶の贈り物」つまりフランス語で「パピヨンの贈り物」とは一体何だったのかを考えさせるハートウォーミングなフランス映画。『パピヨンの贈り物』のポスターでも感じるように、『パピヨンの贈り物』は明るい野山を舞台に、幼女と老人がお互い心の隙間を埋め合っていくいい映画だろう。

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■映画『パピヨンの贈り物　LE PAPILLON / THE BUTTERFLY 』の主なスタッフ

　『パピヨンの贈り物』はフランス映画なので、名の見覚えのあるスタッフは少しだった。

『キス・オブ・ザ・ドラゴン　(2001) KISS OF THE DRAGON 』
『ザ・レース　(2002) LE RAID (原題) / THE RACE (英題) 』
『ルビー＆カンタン　(2003) TAIS-TOI! (原題) / RUBY & QUENTIN (英題) 』
撮影のニコラ・エルドゥくらい。

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■映画『パピヨンの贈り物　LE PAPILLON / THE BUTTERFLY 』の配給会社

　『パピヨンの贈り物』の日本公開は東京テアトルによる。
『女王フアナ　(2001) JUANA LA LOCA (原題) / MAD LOVE (米題) 』
『アドルフの画集　(2002) MAX 』
『ブラッド・ワーク　(2002) BLOOD WORK 』
『エレファント　(2003) ELEPHANT 』
『ゴシカ　(2003) GOTHIKA 』
『シービスケット　(2003) SEABISCUIT 』
『ブラザー・ベアー　(2003) BROTHER BEAR 』
『ホーンテッド・マンション　(2003) THE HAUNTED MANSION 』
『ぼくは怖くない　(2003) IO NON HO PAURA (原題) / I'M NOT SCARED (英題) 』
『マスター・アンド・コマンダー　(2003) MASTER AND COMMANDER: THE FAR SIDE OF THE WORLD 』
『ミスティック・リバー　(2003) MYSTIC RIVER 』
『ラストサムライ　(2003) THE LAST SAMURAI 』
『ラブ・アクチュアリー　(2003) LOVE ACTUALLY 』
『ロード・オブ・ザ・リング／王の帰還　(2003) THE LORD OF THE RINGS: THE RETURN OF THE KING 』等を扱っているようだ。

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■映画『パピヨンの贈り物　LE PAPILLON / THE BUTTERFLY 』のあらすじ
※本作『パピヨンの贈り物』のあらすじは、日本公開前に幸田幸が書いたものです。作成現時点で出来るだけ正確な情報を心掛けていますが、データや内容に誤りや適切でない表現があるかもしれません。どうか宜しくご了解いただきお読みくださいますようお願いいたします。本コンテンツの複写や転用等はお控えください。また、リンクやメールをいただく場合はここを必ずお読みくださいますように。映画会社や配給会社や宣伝担当会社からの情報提供はこちらをお読みください。
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　さて、映画『パピヨンの贈り物』のストーリー。
　映画『パピヨンの贈り物』の冒頭の舞台はパリ Paris 。８歳の少女エルザ（クレール・ブアニッシュ）は寂しい暮らしをしている。父親は、エルザの母イザベル（ナド・デュー）が妊娠した時に出て行ってしまった。それ以来、母は看護助手の仕事で生計を立てているため、幼い娘エルザの面倒をよく見てやれないのだ。だから、エルザが一人ぼっちでレストランにいると、アパルトマンの隣室に住む老人ジュリアン（ミシェル・セロー：
『ブラウン夫人の秘めごと (仮題) (2002) 24 HEURES DE LA VIE D'UNE FEMME (原題) / 24 HOURS IN THE LIFE OF A WOMAN (英題) 』）
が見かねて自分の家に連れて行ってやる。

　ジュリアン老人は妻に先立たれ、一人暮らしをしている気難しい老人だ。エルザは老人のアパルトマンに入ると、好奇心と目新しさでウキウキ。ジュリアン老人は昆虫学者で、蝶の収集をしているのだ。彼は一部屋だけ入るのを禁止するのだが、エルザはそう言われると入りたくなってこっそり入ってしまう。そこには植物から植物へ飛び交う蝶たちでいっぱいだった。見つかってエルザは追い払われてしまった。

　エルザはパリの街から出たことがなかったので、ジュリアン老人が郊外へ遠出すると知って一緒について行きたがる。けれども、ジュリアン老人としたら、独り静かにしていたいし、大切な種類の蝶を求めていくので幼い子にそばで邪魔されるのは嫌だ。だから断ったのに、エルザは何と、老人の車の中に隠れてついて行ってしまい、ホテルに宿泊する際に気づかれた。それで、しぶしぶアルプス the Alps への蝶探しの山歩きに同行させることにした。その探している蝶とは、エルザの母親の名イザベルと似たイザベラ Isabella という種類の蝶で、たった三日三晩しか生きないという珍しい幻の蝶だという。

　そんな頃、エルザの母親は老人に娘を誘拐されたと思って警察沙汰になっている。「白髪の老人を探せ」と捜査活動が始まる。恐らくこの辺りはコメディっぽいのだろう。エルザは自分の母親に黙って出てきたので、ジュリアン老人が母親に電話連絡できないように、ケータイを潰してしまう。なのに自分のゲームボーイが水に濡れて使えなくなると取り乱すような幼い子だ。こういう８歳児と人生の機微を嫌ほど知っている老人とが、二人並んで山歩きをしていく。途中で鹿や牛の本物を見たり、質問を山ほどしたり。また、老人はエルザのフランス語の言葉の誤用をいちいち治してやる。それが優しい態度なのかと思うと、そうでもないらしい。何も、愛想よく子供の相手をしてやっているというわけではない。だから、エルザの方でも老人に「おじいちゃん、子供を持ったことないのでしょ、子供を扱うのぎこちないもの。」なんて言うらしい。

　それは半分正解だ。ジュリアン老人は息子を 28 歳という若さで失っていた。だから喪失感の方が大きくて、子供に対する接し方も自信がないのだろう。その亡き息子の探し求めていたものが、このイザベラという三日三晩しか生きない幻の蝶なのだ。だから、孤独のジュリアン老人にとっては、その蝶を追うことが息子の希望を叶えることなのであって、息子への供養となり生き甲斐とも言えるのだろう。そして一方、いつも多忙な母親に相手にしてもらえずに一人ぼっちのエルザにとって、この山歩きでジュリアン老人と密接に行動を共にして、自然や諸々の事柄についてあふれる説明を受けた。ひいては寂しい心を満たす愛情・友情をたっぷりと降り注いでもらった。それは同時に、人間嫌いで子供の扱いにも慣れていないジュリアン老人にも、無垢な子供の愛しさを味わわせる結果にもなったわけだ。

　『パピヨンの贈り物』はこういうストーリーらしい。他の出演者は、
『ジャンヌ・ダルク　(1999) JOAN OF ARC / THE MESSENGER: THE STORY OF JOAN OF ARC 』『青い夢の女　(2000) MORTEL TRANSFERT (原題) / MORTAL TRANSFER (英題) )のドミニク・マルカス、
『アメリ　(2001) AMELIE POULAIN / LE FABULEUX DESTIN D'AMELIE POULAIN 』のジェリー・ルカ、
『列車に乗った男　(2002) L' HOMME DU TRAIN (原題) / THE MAN ON THE TRAIN (英題) 』のアルマン・シャゴ、
『ＧＯ！ＧＯ！Ｌ.Ａ.　(1998) L.A. WITHOUT A MAP 』のドミニク・グールらである。

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【『パピヨンの贈り物』のスタッフとキャスト】

監督：フィリップ・ミュイル　Philippe Muyl　(Directed by)
製作：パトリック・ゴドー　Patrick Godeau　(producer)
製作総指揮：フランソワーズ・ガルフレ　Francoise Galfre　(executive producer)
脚本：フィリップ・ミュイル　Philippe Muyl　(Writing credits)
撮影：ニコラ・エルドゥ　Nicolas Herdt　(Cinematography by)
編集：ミレイユ・ルロイ　Mireille Leroy　(Film Editing by)
音楽：ニコラ・エレラ　Nicolas Errera　(Original Music by)

出演：ミシェル・セロー　Michel Serrault as Julien
　　　　クレール・ブアニッシュ　Claire Bouanich as Elsa
　　　　ナド・デュー　Nade Dieu as Isabelle Elsa's Mother
　　　　フランソワーズ・ミショー　Francoise Michaud as Cafe Waitress
　　　　エレーヌ・イリ　Helene Hily as Marguerite, the Concierge
　　　　ピエール・ポワロ　Pierre Poirot as Police Commissioner
　　　　ジェリー・ルカ　Jerry Lucas as Sebastien
　　　　ドミニク・マルカス　Dominique Marcas as Sebastien Grandmother
　　　　イドヴィグ・ステファーヌ　Idwig Stephane as Entomologist
　　　　アルマン・シャゴ　Armand Chagot as Secouriste
　　　　ドミニク・グール　Dominic Gould

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＜もっと詳しく＞

ストーリー展開の前知識やネタバレがお好みでない方は、読まないで下さい。

　映画『パピヨンの贈り物　(2002) LE PAPILLON / THE BUTTERFLY 』の「テキストによる未公開映画の再現」レヴューは、現在まだ書けておりません・・・。

参考資料：「映画の森てんこ森」映画タイトル集
　　　　　　　http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm
　　　　　　IMDb
　　　　　　allcinema ONLINE
　　　　　　Nostalgia.com
　　　　　　CinemaClock.com
　　　　　　AlloCine : Cinema

■映画『パピヨンの贈り物』の更新記録
2004/03/08新規：ファイル作成
2004/12/14更新： ◆一部テキスト追記と書式変更
2005/10/13更新： ◆追記

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幸田　幸
coda_sati@hotmail.com

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