ある子供＠映画の森てんこ森

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ある子供　(2005)

L'ENFANT (原題) / THE CHILD (英題)

幸の観たい度：８つ星　

■映画『ある子供　(2005) L'ENFANT / THE CHILD 』のポスター、予告編および映画データ

ある子供

ポスターはwww.ioncinema.com/
より引用させて頂きました。

Links:	Official Web Site
Trailers:	ここで観られます。

上映時間 Runtime：	1:35
製作国 Country：	ベルギー／フランス Belgium / France
製作会社 Production Company：	Les Films du Fleuve Archipel 33 (co-production) Radio Télévision Belge Francofone (RTBF) (co-production) arte France Cinéma (co-production) Centre du Cinema et de l'Audiovisuel de la Communauté Française de Belgique (participation) 等
全米配給会社 Distributer：	Sony Pictures Classics
全仏初公開 Release Date：	2005/05/17 (Cannes Film Festival)
日本初公開 R. D. in Japan：	2005/12/10　予定
日本公開情報：	ビターズ・エンド
ジャンル Genre：	ドラマ　Drama
MPAA Rating 指定：	Belgium:KT / Netherlands:AL / Switzerland:14
日本語公式サイト
http://www.bitters.co.jp/kodomo/index.html

●スチルはnostalgia.com、予告編はcinemaclock.comより許諾をえて使用しています。
Filmography links and data courtesy of The Internet Movie Database & Nostalgia.com.
Filmography links and data courtesy of CinemaClock Canada Inc.

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■映画『ある子供　(2005) L'ENFANT / THE CHILD 』の解説

　『ある子供』監督・製作・脚本の三役を務めるジャン＝ピエール＆リュック・ダルデンヌ兄弟は『ロゼッタ　(1999) 』『息子のまなざし　(2002) 』等でカンヌの数々の受賞に輝くベルギー人。二人がこの映画『ある子供』をつくるきっかけがあった。街頭で、若い女性が乳母車に赤ん坊を乗せている。そこには父親の姿が見えない。こういうことから、職につかず悪事をして暮らす父性のない若い男性と、そんな男と暮らす未成年の女性との図が生まれてきた。それがこの映画『ある子供』である。

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■映画『ある子供　(2005) L'ENFANT / THE CHILD 』の主なスタッフ

○『ある子供』の監督・製作・脚本：ジャン＝ピエール＆リュック・ダルデンヌ兄弟
『陽のあたる場所から　(2003) STORMY WEATHER 』
『息子のまなざし　(2002) LE FILS / THE SON 』＜2002年カンヌ国際映画祭で主演男優賞、審査員特別言及賞の二冠を受賞＞
『ロゼッタ　(1999) ROSETTA 』＜1999年カンヌ国際映画祭でパルム・ドール、主演女優賞、審査員特別言及賞の三冠を受賞＞
『イゴールの約束　(1996) LA PROMESSE 』

○『ある子供』の製作：アルレッテ・ジィルバベルグ
『ポーリーヌ　(2001) PAULINE & PAULETTE (原題) / PAULINE AND PAULETTE (英題) 』

○『ある子供』の編集：マリー＝エレーヌ・ドーゾ
『心の羽根　(2003) DES PLUMES DANS LA TETE (原題) / FEATHERS IN MY HEAD (英題) 』

○『ある子供』の音響：ジャン＝ピエール・デュレ
『ふたりの５つの分かれ路　(2004) 5X2 』
『みんな誰かの愛しい人　(2004) COMME UNE IMAGE (原題) / LOOK AT ME (英題) 』

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■映画『ある子供　(2005) L'ENFANT / THE CHILD 』の主なキャスト

●ジェレミー・レニエ as ブリュノ＠ある子供
『ジェヴォーダンの獣　(2001) LE PACTE DES LOUPS (原題) / BROTHERHOOD OF THE WOLF (英題) 』
　ジェレミー・レニエは、1981/01/06 ベルギーのブリュッセル Brussels, Belgium 生まれ。両親は二人とも整骨医をしている。姉二人と兄一人の末っ子として育った。ジェレミー・レニエはヨーロッパ映画界の期待できる新人 Shooting Star by European Film Promotion の一人と称せられている。

●ファブリツィオ・ロンジョーネ as 若いごろつき＠ある子供
『ロゼッタ　(1999) ROSETTA 』

●オリヴィエ・グルメ as 私服警官＠ある子供
『天使の肌　(2002) PEAU D'ANGE (原題) / ONCE UPON AN ANGEL (米題) 』
『息子のまなざし　(2002) LE FILS / THE SON 』＜2002年カンヌ国際映画祭で主演男優賞＞
『リード・マイ・リップス　(2001) SUR MES LEVRES (原題) / READ MY LIPS (英題) 』
『パリの確率　(1999) PEUT-ETRE 』
『ロゼッタ　(1999) ROSETTA 』

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■映画『ある子供　(2005) L'ENFANT / THE CHILD 』のあらすじ
※本作『ある子供のあらすじは、日本公開前に幸田幸が書いたものです。作成現時点で出来るだけ正確な情報を心掛けていますが、データや内容に誤りや適切でない表現があるかもしれません。どうか宜しくご了解いただきお読みくださいますようお願いいたします。本コンテンツの複写や転用等はお控えください。また、リンクやメールをいただく場合はここを必ずお読みくださいますように。映画会社や配給会社や宣伝担当会社からの情報提供はこちらをお読みください。
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　さて、映画『ある子供のストーリー。
　『ある子供』の舞台はベルギー東部の鋼鉄産業の町シラン Seraing 。この町の２０歳の若者ブリュノ（ジェレミー・レニエ）はまともな定職につかず、空き巣やチャチなこそ泥や物乞いをして暮らしている。ブリュノは、職業に就いて真面目に生計を立てるよりも泥棒や乞食をしたほうがずっと楽だと思っている無責任男で、人生の設計もなく、仲間とそんな非行をしながらその日暮らしをしている男だ。

　ブリュノには同棲の恋人ソニア（新人のデボラ・フランソワ）がいる。ソニアは１８歳。二人は、ソニアの給付金とブリュノの‘稼ぎ’のお金を当てにして生活している。ソニアはブリュノとの子を出産したばかりだ。赤ちゃんにはジミー Jimmy と名付けた。ソニアが新生児のジミーを連れてアパートに戻ると、赤の他人が住んでいる。ブリュノが他人に又貸ししたのだった。もう、こんなことからも、‘父親’ブリュノの親としての責任感のなさが窺える。子供の住む家さえなくしてしまうのだから。

　ブリュノの暮らしは、子供が生まれると、以前とは丸っきり違う生活を強いられる。ブリュノは現金を手にするのに必死になり、息子を養育するというこれからの展望を考えると恐れおののく。そこで、何と、ブリュノは実の子供ジミーを‘母親’ソニアに相談もせずに売ってしまうのだ！その赤ん坊の売買は、寂れた建物の中のオークションのせり台で行われ、シーンは真っ暗。そのヤミの斡旋屋は、赤ん坊を養子に迎えてくれる家庭を見つけると約束する。映画『ある子供』は、全てのもの、人間でさえもが、売買できる‘商品’なのだと語っているという。

　赤ちゃんを売るという信じられない行為にソニアはショック状態に陥る。そして病院に運ばれた。ソニアが入院中に、ブリュノは赤ん坊売りという自分のやった最も愚かなことを元に戻そうと動き出す。そして赤ん坊は元に戻った。ソニアとブリュノとの仲も戻る。映画『ある子供　L'ENFANT / THE CHILD 』のタイトルになっている「子供」とは、このように、赤ん坊のジミーと限られたわけではなく、ブリュノかもしれないしソニアかもしれないのだ。ブリュノは親として子を持つ資格さえないワルだし、ソニアにしたって、彼の不法な‘仕事’にも、彼がそうして手に入れたお金を贅沢品に消費することにも支持してきたのだから。

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■映画『ある子供　(2005) L'ENFANT / THE CHILD 』の受賞

　『ある子供』は、カンヌ国際映画祭 2005 Festival International du Film de Cannes / Cannes Film Festival で見事、パルムドール Palme d'Or / Golden Palm に輝いた。
　この時、
『シン・シティ　(2005) SIN CITY 』
『秘密のかけら　(2005) WHERE THE TRUTH LIES 』等もパルムドールにノミネートされていた。

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■映画『ある子供　(2005) L'ENFANT / THE CHILD 』のトリビア

　『ある子供』は、ドラマでも、心理ドラマ Psychological Drama というジャンルである。

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【『ある子供』のスタッフとキャスト】

監督：ジャン＝ピエール・ダルデンヌ　Jean-Pierre Dardenne　(Directed by)
　　　　リュック・ダルデンヌ　Luc Dardenne　(Directed by)
製作：ジャン＝ピエール・ダルデンヌ　Jean-Pierre Dardenne　(producer)
　　　　リュック・ダルデンヌ　Luc Dardenne　(producer)
　　　　デニス・フレイド（ドニ・フレイド）　Denis Freyd　(producer)
　　　　ジュヌヴィエーヴ・ルマル　Genevieve Lemal　(associate producer)
　　　　アレクサンドル・リッペンス　Alexandre Lippens　(associate producer)
　　　　アルレッテ・ジィルバベルグ　Arlette Zylberberg　(associate producer)
製作総指揮：オリヴィエ・ブロンカール　Olivier Bronckart　(executive producer)
脚本：ジャン＝ピエール・ダルデンヌ　Jean-Pierre Dardenne　(Writing credits)
　　　　リュック・ダルデンヌ　Luc Dardenne　(Writing credits)
撮影：アラン・マルクーン　Alain Marcoen　(Cinematography by)
編集：マリー＝エレーヌ・ドーゾ　Marie-Hélène Dozo　(Film Editing by)
音響：ブノワ・ド・クラーク　Benoît De Clerck　(sound editor)
　　　　ジャン＝ピエール・デュレ　Jean-Pierre Duret　(sound)

出演：ジェレミー・レニエ　Jérémie Renier as Bruno
　　　　デボラ・フランソワ　Deborah François as Sonia
　　　　ジェレミー・スガール　Jérémie Segard as Steve
　　　　ファブリツィオ・ロンジョーネ　Fabrizio Rongione as Le jeune bandit (Young Thug)
　　　　オリヴィエ・グルメ　Olivier Gourmet as Le policier en civil (Plainclothes Officer)

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＜もっと詳しく＞

ストーリー展開の前知識やネタバレがお好みでない方は、読まないで下さい。

　映画『ある子供　(2005) L'ENFANT (原題) / THE CHILD (英題) 』の「テキストによる未公開映画の再現」レヴューは、現在まだ書けておりません・・・。

参考資料：「映画の森てんこ森」映画タイトル集
　　　　　　　http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm
　　　　　　IMDb
　　　　　　allcinema ONLINE
　　　　　　Nostalgia.com
　　　　　　CinemaClock.com
　　　　　　AlloCiné : Cinéma
　　　　　　公式サイト（海外版）
　　　　　　　http://www.arthouse.ru/movie.asp?Code=ENFANT
　　　　　　news - CANNES: In Competition: "The Child" by Luc and Jean-Pierre Dardenne
　　　　　　　http://www.noticias.info/Archivo/2005/200505/20050518/20050518_67371.shtm

■映画『ある子供』の更新記録
2005/08/28新規：ファイル作成
2005/10/06更新： ◆データ追加
2005/10/13更新： ◆追記
2005/11/26更新： ◆データ追加

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幸田　幸
coda_sati@hotmail.com

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