微笑みに出逢う街角＠映画の森てんこ森

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微笑みに出逢う街角　(2002)

BETWEEN STRANGERS

幸の観たい度：８つ星　

■映画『微笑みに出逢う街角　BETWEEN STRANGERS 』のポスター、予告編および映画データ

微笑みに出逢う街角

ポスターはhttp://www.moviemeter.nl/
より引用させて頂きました。

Links:	Official Web Site
Trailers:

上映時間 Runtime：	1:35
製作国 Country：	カナダ／イタリア／アメリカ Canada / Italy / USA
製作会社 Production Company：	Capri Films Inc. [ca] MediaTrade [it] First Look Media [us] Telefilm Canada [ca] Astral Films [ca] The Harold Greenberg Fund [ca] The Movie Network [ca] Super Ecran [ca] Canadian Film or Video Production Tax Credit [ca]
全米配給会社 Distributer：	Overseas FilmGroup [us] (2002) (worldwide) First Look Home Entertainment (2003) (USA)
全米初公開 Release Date：	2003/01/14
日本初公開 R. D. in Japan：	2005/03/12 2005/05/07-2005/05/20
日本公開情報：	アルシネテラン
ジャンル Genre：	ドラマ　Drama
MPAA Rating 指定：	Rated R for language.
日本語公式サイト
http://www.hohoemini.com/

●スチルはnostalgia.com、予告編はcinemaclock.comより許諾をえて使用しています。
Filmography links and data courtesy of The Internet Movie Database & Nostalgia.com.
Filmography links and data courtesy of CinemaClock Canada Inc.

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■映画『微笑みに出逢う街角　BETWEEN STRANGERS 』の解説

　映画『微笑みに出逢う街角　(2002) BETWEEN STRANGERS 』はイタリアの大女優ソフィア・ローレンと、『ファイナル・カット　(2004) THE FINAL CUT 』のミラ・ソルヴィノと『レオポルド・ブルームへの手紙　(2002) LEOPOLD BLOOM / LEO 』のデボラ・アンガーが三つの話で競演するドラマ。『微笑みに出逢う街角』では、三人の女性は、未来を変えることになる過去と直視することになる。ある秘密の重荷と、彼女らに重荷になっている夫や父たち。このドラマ『微笑みに出逢う街角』は、ソフィア・ローレンにとって記念すべき第百作で、実子のエドアルド・ポンティの監督デビュー作である。

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■映画『微笑みに出逢う街角　BETWEEN STRANGERS 』の主なスタッフ

○『微笑みに出逢う街角』の監督・脚本：エドアルド・ポンティ
ソフィア・ローレンと夫でプロデューサーのカルロ・ポンティ Carlo Ponti との間に出来た息子、 31 歳。母親ソフィア・ローレンの主演するこの映画の監督・脚本を兼任する。『微笑みに出逢う街角』はエドアルド・ポンティのデビュー作で、超・大スターの母と子のコラボとなるので、良しにつけ悪しにつけ世界中の注目を浴びている。

○『微笑みに出逢う街角』の製作：ガブリエラ・マルチネリ
『ロミオ＆ジュリエット　(1996) WILLIAM SHAKESPEAR'S ROMEO & JULIET / ROMEO + JULIET 』

○『微笑みに出逢う街角』の製作：マリオ・コトネ
『ライフ・イズ・ビューティフル　(1998) LA VITA E BELLA / LIFE IS BEAUTIFUL 』
『マレーナ　(2000) MALENA 』
『ヘヴン　(2002) HEAVEN 』
『ピノッキオ　(2002) PINOCCHIO 』

○『微笑みに出逢う街角』の製作： Deb LeFaive
『奇蹟の詩　サード・ミラクル　(1999) THE THIRD MIRACLE 』
『クライモリ　(2003) WRONG TURN 』

○『微笑みに出逢う街角』の撮影：グレゴリー・ミドルトン
『バタフライ・エフェクト　(2004) THE BUTTERFLY EFFECT 』

○『微笑みに出逢う街角』の配役：ルーシー・ボールティング
『スパニッシュ・アパートメント　(2002) L'AUBERGE ESPAGNOLE (原題) / SPANISH APARTMENT (英題) 』
『ドリーマーズ　(2003) THE DREAMERS 』

○『微笑みに出逢う街角』の音楽：ズビグニエフ・プレイスネル
『ピエロの赤い鼻　(2003) EFFROYABLES JARDINS (原題) / STRANGE GARDENS (英題) 』

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■映画『微笑みに出逢う街角　BETWEEN STRANGERS 』の主なキャスト

●ソフィア・ローレン as オリヴィア
マルチェロ・マストロヤンニ Marcello Mastroianni と共演の映画をいくつかヴィデオで観たことがある。マリリン･モンロー Marilyn Monroe 、ブリジット・バルドー Brigitte Bardot 、ジェーン・フォンダ Jane Fonda と共に、60 年代のセックスシンボルだったそうだ。

1934/09/20 ローマ Rome 生まれ。えッ、70 歳？でも相変わらずの美貌らしい。身長 1.74 m 、３サイズは 21 歳の時は 38C-24-38 （ 96-61-96 cm ）、 50 歳の時でも 36D-24-37 3/4 （ 91-61-96 cm ）という抜群のプロポーション。でも子供の時は痩せっぽちで、「 Toothpick （楊枝）」「 Stick （棒）」なんていうあだ名がついていた。子供時代は家庭の苦労があったようだ。姉か妹はイタリアの独裁者ベニト・ムッソリーニ Benito Mussolini の息子ロマーノ Romano と結婚したのだって。

●ミラ・ソルヴィノ as ナタリア
『ファイナル・カット　(2004) THE FINAL CUT 』

●デボラ・アンガー as キャサリン
『レオポルド・ブルームへの手紙　(2002) LEOPOLD BLOOM / LEO 』
『サーティーン／あの頃欲しかった愛のこと　(2003) THIRTEEN 』

●ピート・ポスルスウェイト as オリヴィアの夫ジョン
『ユージュアル・サスペクツ　(1995) THE USUAL SUSPECTS 』
『ブラス！　(1996) BRASSED OFF 』
『ロスト・ワールド／ジュラシック・パーク　(1997) THE LOST WORLD: JURASSIC PARK 』
『ダーク・ウォーター　(2004) DARK WATER 』
『ナイロビの蜂　(2005) THE CONSTANT GARDENER 』

●ジェラール・ドパルデュー as オリヴィアの友人マックス
『カミーユ・クローデル　(1988) CAMILLE CLAUDEL 』
『１４９２・コロンブス　(1992) 1492 CONQUEST OF PARADISE 』
『仮面の男　(1998) THE MAN IN THE IRON MASK 』
『ヴィドック　(2001) VIDOCQ 』
『ミッション・クレオパトラ　(2002) ASTERIX & OBELIX: MISSION CLEOPATRE (原題) / ASTERIX & OBELIX: MISSION CLEOPATRA (米題) 』
『シティ・オブ・ゴースト　(2002) CITY OF GHOSTS 』
『ブランシュ　(2002) BLANCHE 』
『ボン・ヴォヤージュ　(2003) BON VOYAGE 』
『恍惚　(2003) NATHALIE... 』
『ルビー＆カンタン　(2003) TAIS-TOI! (原題) / RUBY & QUENTIN (英題) 』

●クラウス・マリア・ブランダウアー as ナタリアの父アレキサンダー
オーストリア Austria の俳優さん。

●マルコム・マクダウェル as キャサリンの父アラン・バクスター
『アイ・スパイ　(2002) I SPY 』
『バレエ・カンパニー　(2003) THE COMPANY 』
『オーシャン・オブ・ファイヤー　(2004) HIDALGO 』

●ジュリアン・リッチングス
『死ぬまでにしたい１０のこと　(2003) MY LIFE WITHOUT ME 』
『クライモリ　(2003) WRONG TURN 』
『ワイルド・レンジ　最後の銃撃　(2003) OPEN RANGE 』

●ノーム・ジェンキンス
『ジョンＱ－最後の決断－　(2002) JOHN Q 』
『ハイウェイマン　(2003) HIGHWAYMEN 』

●アンドリュー・ターベット
『ワイルド・タウン／英雄伝説　(2004) WALKING TALL 』

●カレン・グレイヴ
『コールド・クリーク　過去を持つ家　(2003) COLD CREEK MANOR 』
『デイ・アフター・トゥモロー　(2004) THE DAY AFTER TOMORROW 』

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■映画『微笑みに出逢う街角　BETWEEN STRANGERS 』のあらすじ
※本作『微笑みに出逢う街角』のあらすじは、日本公開前に幸田幸が書いたものです。作成現時点で出来るだけ正確な情報を心掛けていますが、データや内容に誤りや適切でない表現があるかもしれません。どうか宜しくご了解いただきお読みくださいますようお願いいたします。本コンテンツの複写や転用等はお控えください。また、リンクやメールをいただく場合はここを必ずお読みくださいますように。映画会社や配給会社や宣伝担当会社からの情報提供はこちらをお読みください。
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　映画『微笑みに出逢う街角』は、過去の間違いや昔のことの反省に苛まれている三人の女性に焦点を絞っている。だから三つのストーリーで構成される。

◎『微笑みに出逢う街角』第１話：
　オリヴィア（ソフィア・ローレン）の夫ジョン（ピート・ポスルスウェイト）は車椅子に乗っているつむじ曲りな老人。子供が出来ないらしく、ずっと以前に養子を迎えようとしても、オリヴィアの望みは夫に遮られた。オリヴィアはこの永年の魂がやられてしまいそうな間違った結婚で毎日を寂しく意気消沈して暮らしている。この惨めで感謝もしない‘嫌な老人’の世話で疲れ果てたオリヴィアは、気晴らしとしてスケッチを試験的に始めてみた。夫はそれを認めようとしない。でも、マックス（ジェラール・ドパルデュー）という庭いじりの友人に励まされて、オリヴィアの才能と世界は広がった。オリヴィアが働く雑貨屋の通路で見かけた子の幻は、大人になって、オリヴィアに 40 年間以上も纏わりついていた罪を対処するのを手伝ってくれる。

◎『微笑みに出逢う街角』第２話：
　父っ子であるナタリア（ミラ・ソルヴィノ）は、有名な写真家である父親アレキサンダー（クラウス・マリア・ブランダウアー）の生き方をそのまま受け継いでいる。ナタリアは写真関係の賞にも輝いているくらいのキャリアで前途洋洋の身分である。彼女が撮った戦場写真は「タイム Time 」誌の表紙を飾ったくらいだ。しかし、一人の有名になった被写体のその後に何が起こったかを必死で知りたくなる。それで‘親の七光り’でこれまでやってこられたわけだが、写真家・父親の偉大さに依存する人生よりも、自分の良心に従うべきだと悟る。写真家に纏わる色々な考え方や出来事が小出しにされるが、結局は自分は正しかったのだということで落ち着く。そういう彼女の生き方を変える決断をさせた少女は、アフリカのアンゴラ Angola での内戦の模様を撮影したショットに写っている子であった。

◎『微笑みに出逢う街角』第３話：
　キャサリン（デボラ・アンガー）は実力・人気を兼ね備えたチェロ奏者なのだが、心理的な無気力に襲われて、暗いアパートの一室に篭ってしまった。彼女には子供がいて、必死に母親に嘆願するが、聞くのは留守番電話を通してであり、子供を放っておく。彼女のこうした精神的苦痛の種は、実は前科者の父親アラン・バクスター（マルコム・マクダウェル）のせいであった。父はキャサリンが子供の頃、母に何か汚らわしいことをしでかして刑務所に服役している。それ以来、父が大嫌いなのだ。決して許せない。父親が刑期を終えて出所する時に迎えに行った際、ピストルが父に向けられていたのが頭にこびりついてしまっている。そして、父親の犯罪によって捨てられて自分が親を嫌ったのと同じことが繰り返され、今、キャサリンは自分の娘に軽蔑され、娘を捨てようとしている。

◎『微笑みに出逢う街角』の一体性：
　オリヴィアのストーリーはやや単調で、ナタリアのストーリーは弱く、キャサリンのストーリーが一番印象的で謎に包まれているそうだ。この三つの話はそれ自体は全然お互いに関係ない。三つの物語から一つの映画を作るという理由、つまり相乗作用に欠けているという海外の批評も聞かれる。三人の女性だけにしか見えないという幼い少女が映画の随所で各女性の生活に出てきて、くすくす笑ったり微笑んだりするというのが、唯一、この三つの話で共通なことだそうだ。この少女が一体何を意味しているのかというと、三つの物語を繋げる働きで、この少女は女性の内なる幸福を見つける隠喩（『イル・ポスティーノ　(1994) IL POSTINO (原題) / THE POSTMAN (英題) 』参照）なのだそうだ。

　『微笑みに出逢う街角』は罪のあがない（『ショーシャンクの空に　(1994) THE SHAWSHANK REDEMPTION 』参照）、容赦、希望についての叙情的な映画である。『微笑みに出逢う街角』は、行動や住んでいる環境とかではなく、登場人物たちの内的な世界を前面に出しているのだ。彼女らが罪の意識にどんなに苦悩しているかということを。ところで、ソフィア･ローレンの存在感は凄いらしい。寂しさを堪えている役柄なので殆ど笑顔を見せないが、そのほんの二、三回だけ見せる笑顔は、どんな台詞よりも、そのキャラの言いたいことを表しているという。年はとってもやはり綺麗だと評判である。この映画出演は息子へのエールなのだろう。

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■映画『微笑みに出逢う街角　BETWEEN STRANGERS 』のトリビア

　映画『微笑みに出逢う街角』はカナダ・イタリア・アメリカの合作である。『微笑みに出逢う街角』の英語の原題「 Between Strangers 」は、「見知らぬ人達の間で」という直訳になり、ドイツ語タイトル「 Zwischen Fremden （= Between strangers ）」は同じ意味だ。フランス語タイトルは「 Coeurs inconnus （= Unknown hearts ）」で、「見知らぬ心」。イタリア語タイトルは「 Cuori estranei （= Hearts strangers ）」でフランス語と似ている。いずれにしても「見知らぬ」というネガティヴな言葉が用いられているが、邦題だけちょっと違った！「微笑みに出逢う街角」は、ポジティヴで希望が持てそうな題ではないか。

　それにしても、映画『微笑みに出逢う街角』はロケは全てカナダのトロント Toronto, Canada で行われたから、イタリア人のソフィア・ローレンも、フランス人のジェラール・ドパルデューも、イギリス人のピート・ポスルスウェイトも、トロントまではるばるやって来たのだなぁ。デボラ・アンガーはカナダ人だ。

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【『微笑みに出逢う街角』のスタッフとキャスト】

監督：エドアルド・ポンティ　Edoardo Ponti　(Directed by)
製作：エルダ・フェッリ　Elda Ferri　(producer)
　　　　ガブリエラ・マルチネリ　Gabriella Martinelli　(producer)
　　　　マリオ・コトネ　Mario Cotone　(co-producer)
　　　　ロベルト・パーチェ　Roberto Pace　(co-producer)
　　　　Deb LeFaive　(line producer)
製作総指揮： Wladyslaw Bartoszewics　(executive producer)
　　　　Simone De Rita　(executive producer)
脚本：エドアルド・ポンティ　Edoardo Ponti　(written by)
撮影：グレゴリー・ミドルトン　Gregory Middleton　(Cinematography by)
編集：ロベルト・シルヴィ　Roberto Silvi　(Film Editing by)
配役：ルーシー・ボールティング　Lucy Boulting　(Casting by)
　　　　クレア・ウォーカー　Clare Walker　(Casting by)
音楽：ズビグニエフ・プレイスネル　Zbigniew Preisner　(Original Music by)

出演：ソフィア・ローレン　Sophia Loren as Olivia
　　　　ミラ・ソルヴィノ　Mira Sorvino as Natalia Bauer
　　　　デボラ・アンガー　Deborah Unger as Catherine
　　　　ピート・ポスルスウェイト　Pete Postlethwaite as John
　　　　ジェラール・ドパルデュー　Gerard Depardieu as Max
　　　　クラウス・マリア・ブランダウアー　Klaus Maria Brandauer as Alexander Bauer
　　　　マルコム・マクダウェル　Malcolm McDowell as Alan Baxter
　　　　ジュリアン・リッチングス　Julian Richings as Nigel
　　　　ノーム・ジェンキンス　Noam Jenkins as Rogelio
　　　　アンドリュー・ターベット　Andrew Tarbet as George
　　　　カレン・グレイヴ　Karen Glave as Hodna

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＜もっと詳しく＞

ストーリー展開の前知識やネタばれがお好みでない方は、読まないで下さい。

　映画『微笑みに出逢う街角　(2002) BETWEEN STRANGERS 』の「テキストによる未公開映画の再現」レヴューは、現在まだ書けておりません・・・。

参考資料：「映画の森てんこ森」映画タイトル集
　　　　　　　http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm
　　　　　　IMDb
　　　　　　allcinema ONLINE
　　　　　　Nostalgia.com
　　　　　　CinemaClock.com

■映画『微笑みに出逢う街角　(2002) BETWEEN STRANGERS 』の更新記録
2004/11/24新規：ファイル作成
2004/12/05更新： ◆一部テキスト追記と書式変更
2005/12/04更新： ◆データ追加
2006/02/16更新： ◆データ追加

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幸田　幸
coda_sati@hotmail.com

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