僕はラジオ＠映画の森てんこ森

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僕はラジオ　(2003)

RADIO

　映画『僕はラジオ　(2003) RADIO 』を紹介します。映画『僕はラジオ　(2003) RADIO 』は 2003/12/21 の時点では邦題が分からなかったので「ラジオ」としておいたら、『僕はラジオ』に決まった。

　映画『僕はラジオ　(2003) RADIO 』を以下に目次的に紹介する。
■映画『僕はラジオ　(2003) RADIO 』のポスター、予告編および映画データ
■映画『僕はラジオ　(2003) RADIO 』の解説
　ネタばれをお好みでない方はこの解説をご覧下さい。
■映画『僕はラジオ　(2003) RADIO 』のスタッフとキャスト
■映画『僕はラジオ　(2003) RADIO 』のプチ・レヴュー（小レヴュー：簡単なあらすじとネタばれ）
■映画『僕はラジオ　(2003) RADIO 』の更新記録

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幸の観たい度：８つ星　

■映画『僕はラジオ　(2003) RADIO 』のポスター、予告編および映画データ

僕はラジオ

Links:	Official Web Site
Trailers:	Windows Media Windows Media Real Video Real Video

上映時間 Runtime：	1:49
製作国 Country：	アメリカ USA
製作会社 Production Company：	Revolution Studios [us] Radio Productions [us] Tollin/Robbins Productions [us]
全米配給会社 Distributer：	Columbia Pictures [us] Sony Pictures Entertainment [us]
全米初公開 Release Date：	2003/10/24
日本初公開 R. D. in Japan：	2004/10/16　予定
日本公開情報：	ＳＰＥ
ジャンル Genre：	ドラマ Drama
MPAA Rating 指定：	Rated PG for mild language and thematic elements.
日本語公式サイト
http://www.sonypictures.jp/movies/radio/

●スチルはnostalgia.com、予告編はcinemaclock.comより許諾をえて使用しています。
Filmography links and data courtesy of The Internet Movie Database & Nostalgia.com.
Filmography links and data courtesy of CinemaClock Canada Inc.

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■映画『僕はラジオ　(2003) RADIO 』の解説

　邦題がまだ『僕はラジオ』に決定する前に、ネットでこの映画『僕はラジオ』を『ラジオ』として検索しようとして、キーワード「ラジオ」だけでは yahoo! 約 652,000件、google 約 1,180,000 件ページと結果が出て探しづらい。検索を絞り込むには「映画　ラジオ」と入力する。「映画ラジオ RADIO」なら更に効果的だ。
　さて、映画『僕はラジオ　(2003) RADIO 』は無味乾燥とした原語タイトルと逆に、非常に人間味のある感動的なドラマである。映画『僕はラジオ』の監督は『陽だまりのグラウンド　(2001) HARDBALL 』のマイケル・トーリン、『僕はラジオ』脚本は『オールド・ルーキー　(2002) THE ROOKIE 』のマイク・リッチというのは偶然だろうか、『僕はラジオ』もまた、スポーツと青年の話なのだ。『陽だまりのグラウンド』『オールド・ルーキー』は野球がテーマだったが、この『僕はラジオ』はフットボールがモチーフで、きっとハートウォーミングな作品なのだろう。それは、『フォレスト・ガンプ／一期一会　(1994) FORREST GUMP 』でトム・ハンクス Tom Hanks 扮する主人公がＩＱが少し低かったのと同様、『僕はラジオ』では主人公の青年は精神に障害を持ち、フットボールのコーチが苛めやからかいを乗り越えさせて、優れた能力を花咲かせる実話だから。

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【『僕はラジオ』のスタッフとキャスト

監督：マイケル・トーリン　Michael Tollin　(Directed by)
製作：ハーブ・ゲインズ　Herb Gains　(producer)
　　　　ブライアン・ロビンス　Brian Robbins　(producer)
　　　　マイケル・トーリン　Michael Tollin　(producer)
　　　　ティエール・ターナー　Tierre Turner　(associate producer)
製作総指揮：トッド・ガーナー　Todd Garner　(executive producer)
　　　　ケイトリン・スキャンロン　Caitlin Scanlon　(executive producer)　　　
脚本：マイク・リッチ　Mike Rich　(written by)
　　　　ゲイリー・スミス　Gary Smith (magazine article) uncredited
撮影：ドン・バージェス　Don Burgess　(Cinematography by)
編集：クリス・レベンゾン　Chris Lebenzon　(Film Editing by)
　　　　ハーヴェイ・ローゼンストック　Harvey Rosenstock　(Film Editing by)
音楽：ジェームズ・ホーナー　James Horner　(Original Music by)

出演：キューバ・グッディング・Ｊｒ　Cuba Gooding Jr. as James Robert 'Radio' Kennedy
　　　　エド・ハリス　Ed Harris as Coach Harold Jones
　　　　アルフレ・ウッダード　Alfre Woodard as Principal Daniels
　　　　Ｓ・イパサ・マーカースン　S. Epatha Merkerson as Maggie Kennedy
　　　　ブレント・セクストン　Brent Sexton as Honeycutt
　　　　クリス・マルキー　Chris Mulkey as Frank Clay
　　　　ライリー・スミス　Riley Smith as Johnny Clay
　　　　デブラ・ウィンガー　Debra Winger as Linda Jones
　　　　サラ・ドリュー　Sarah Drew as Mary Helen Jones
　　　　パトリック・ブリーン　Patrick Breen as Tucker
　　　　マイケル・ハーディング　Michael Harding as Irv the Cop
　　　　マーク・エリス　Mark Ellis as Football Referee
　　　　バート・ビートソン　Bert Beatson as Hoop Player
　　　　タミー・アーノルド　Tammy Arnold as Woman in Stands

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＜もっと詳しく＞

ストーリー展開の前知識やネタばれがお好みでない方は、読まないで下さい。

　映画『僕はラジオ』の「テキストによる未公開映画の再現」レヴューは、現在まだ書けておりませんが、それまでにプチ・レヴュー（小レヴュー）としてお楽しみ下さい。話の流れ上当然ネタばれを含みますので、十分ご注意下さい。ATTN: Please stop reading here because my review reveals the movie content.

【『僕はラジオ　(2003) RADIO 』のプチ・レヴュー（小レヴュー）】

　さて、映画『僕はラジオ　(2003) RADIO 』のストーリー。
　舞台は 1976 年の米国サウス・カロライナ州の小さな町アンダーソン Anderson, South Carolina 。誰にも話し掛けず、また話し掛けられず、毎日淡々と雑貨店のカートを押して通りを行ったり来たりしている青年がいる。この青年は高校のフットボール部の生徒にイジメを受ける。この青年は精神に障害を持ち、ヴィンテージもののラジオのコレクションと音楽好きなことから“ラジオ”という綽名（あだな）をつけてもらう。この青年の名はジェームズ・ロバート・ケネディと分る。この“ラジオ”に扮するのが
『グラディエーター　(2000) GLADIATOR 』
『パール・ハーバー　(2001) PEARL HARBOR 』
『ボート・トリップ (原題) (2002) BOAT TRIP 』
『ホーム・オン・ザ・レンジ　(2004) HOME ON THE RANGE 』等で活躍しているキューバ・グッディング・Ｊｒである。

　一方、この町のＴＬハンナ高校 T. L. Hanna High School の教師でフットボール部のコーチをしているハロルド・ジョーンズ（エド・ハリス：
『アポロ１３　(1995) APOLLO 13 』
『トゥルーマン・ショー　(1998) THE TRUMAN SHOW 』
『ポロック・２人だけのアトリエ　(2000) POLLOCK 』
『めぐりあう時間たち (2002) THE HOURS 』
『白いカラス (2003) THE HUMAN STAIN 』）は、次の大会の準備に余念がない。コーチ助手のハニーカット（ブレント・セクストン：
『イナフ　(2002) ENOUGH 』）共に、毎日忙しい日々だ。常連客となっている散髪屋では、ジョーンズは部活の成果や次の大会の為の戦略について地元の客達と論じている。ジョーンズはその町で尊敬されている名士なのだ。でも、家庭を顧みないそんなジョーンズに、妻リンダ（デブラ・ウィンガー）と、その高校に通ってチアリーダーをしている娘メアリー・ヘレン（サラ・ドリュー）は寂しい思いをしている。

　ハロルド・ジョーンズは、いつも目にしていた青年“ラジオ”に関心を持ち、声をかける。最初は不信感を表していた“ラジオ”だが、ジョーンズの温かい接し方に心を開くようになり、二人は親しくなった。ジョーンズ・コーチは“ラジオ”をフットボール部 the Hanna Yellow Jackets football team に参加させる。これまで封印されてきた“ラジオ”の持っている能力を少しずつ出させてあげようと思う。部活のアシスタントもさせてみる。

　銀行家で町の有力者フランク・クレイ（クリス・マルキー）とその息子でフットボール部選手の一人ジョニー（ライリー・スミス：
『スパイダーパニック！　(2002) EIGHT LEGGED FREAKS 』）は、ジョーンズ・コーチに文句を言う。“ラジオ”という青年をチームに入れて、邪魔になっているではないかと言うのだ。それに、ジョーンズ・コーチは自分のクラスにも“ラジオ”を入れて授業を受けさせているので、ダニエルズ校長（アルフレ・ウッダード：
『光の旅人　Ｋ－ＰＡＸ　(2001) K-PAX 』
『ザ・コア　(2003) THE CORE 』）はそんな正規の生徒でない者を入れるとはケシカランとなってくる。

　それでもジョーンズ・コーチの意思は変わらない。“ラジオ”は教育を殆んど受けていないのだからその機会をどうしても与えたいのだ。学校とチームから“ラジオ”を排斥しようという地元の周囲の声も激しくなる。“ラジオ”のシングル・マザーで病院で働くマギー（Ｓ・イパサ・マーカースン）が亡くなると、“ラジオ”を施設に送り込もうとする圧力は余計大きくなる。ジョーンズは、“ラジオ”との友情・人間の繋がりを取るか、ハンナ高校フットボール部のヘッドコーチのキャリアを取るか、選択に迫られる…。

　【ネタばれ注意】
　家庭での対話に欠ける、娘の自分のことすらと聞いてくれないと批判的である娘メアリー・ヘレンに、何故それほどまでして“ラジオ”に関わるのか？を遂に話す。これは映画の鑑賞者に対しての説明でもある。ハロルド・ジョーンズは、自らの少年時代に、新聞配達をしていたあの時に...。ハロルド・ジョーンズ少年のシーンに回想する・・・。
　人間として「見て見ない振り」「出来た努力を怠った罪」の贖罪として、“ラジオ”と関わっている事を他人に初めて告白するのだ。娘メアリー・ヘレンは父の話を聞き、悩む父を等身大に知って、人として尊敬する。

　その後、ジョーンズ・コーチは大きな決断をする。そして、その決断に“ラジオ”は？家族は？...

　結果は現在を知れば十分だろう。 1976 年（ 1964 年という情報もある）から今年まで何十年間、ジェームズ・ロバート・ケネディ “ラジオ”はジョーンズ・コーチとずっと人生を共に送ってきているのだ。ジョーンズは“ラジオ”を知ることで友情と家庭の絆の大切さを改めて分かるようになった。そして“ラジオ”は、シャイで閉鎖的で何も出来なかったのが、ジョーンズ・コーチの献身的尽力で新しい世界を知った。学校・地元社会での自分の居場所を持てるようになり、今ではジョーンズのチームのアシスタント・コーチとチーム・マネージャーとして立派に活動しているという。・・・こういう実話の映画化である。

　この映画『僕はラジオ』には、マイケル・ハーディング（
『キャビン・フィーバー (原題) (2002) CABIN FEVER 』）、マーク・エリス（
『リクルート　(2003) THE RECRUIT 』）、バート・ビートソン（
『アラモ　(2003) THE ALAMO 』）、タミー・アーノルド（
『ヤァヤァ・シスターズの聖なる秘密　(2002) DIVINE SECRETS OF THE YA-YA SISTERHOOD 』
『ビッグ・フィッシュ　(2003) BIG FISH 』）らが脇役で出演している。

　映画『僕はラジオ　(2003) RADIO 』の監督は『陽だまりのグラウンド　(2001) HARDBALL 』のマイケル・トーリン、脚本は『オールド・ルーキー　(2002) THE ROOKIE 』のマイク・リッチだ。

　映画『僕はラジオ　(2003) RADIO 』の撮影は、『フォレスト・ガンプ／一期一会』も手掛けたドン・バージェス（他に
『ホワット・ライズ・ビニース　(2000) WHAT LIES BENEATH 』
『スパイダーマン　(2002) SPIDER-MAN 』
『ボーン・アイデンティティー　(2002) THE BOURNE IDENTITY 』
『ターミネーター３　(2003) TERMINATOR 3: RISE OF THE MACHINES 』
『ポーラー・エクスプレス　(2004) THE POLAR EXPRESS 』等）である。『僕はラジオ』編集は
『マーズ・アタック！　(1996) MARS ATTACKS! 』
『スリーピー・ホロウ　(1999) SLEEPY HOLLOW 』
『 PLANET OF THE APES　猿の惑星　(2001) PLANET OF THE APES 』
『ビッグ・フィッシュ　(2003) BIG FISH 』のクリス・レベンゾンと
『セント・オブ・ウーマン／夢の香り　(1992) SCENT OF A WOMAN 』
『卒業の朝　(2002) THE EMPEROR'S CLUB 』
『 U-BOAT (原題) (2004) U-BOAT/IN ENEMY HANDS 』のハーヴェイ・ローゼンストックだ。

　映画『僕はラジオ　(2003) RADIO 』の製作のハーブ・ゲインズは
『交渉人　(1998) THE NEGOTIATOR 』
『ブラック・ダイヤモンド　(2003) CRADLE 2 THE GRAVE 』に携わり、同じく製作のティエール・ターナーは
『９デイズ　(2002) BAD COMPANY 』
『ふたりにクギづけ　(2003) STUCK ON YOU 』等でスタントをしたという変り種。『僕はラジオ』製作総指揮のトッド・ガーナーは
『ザ・ワン　(2001) THE ONE 』
『変身パワーズ　(2002) THE MASTER OF DISGUISE 』
『パンチドランク・ラブ　(2002) PUNCH-DRUNK LOVE 』
『トリプルＸ　(2002) XXX 』
『Ｎ.Ｙ式ハッピー・セラピー　(2003) ANGER MANAGEMENT 』で有名。

　映画『僕はラジオ　(2003) RADIO 』の音楽のジェームズ・ホーナーは
『タイタニック　(1997) TITANIC 』
『アイリス　(2001) IRIS 』
『ウインドトーカーズ　(2002) WINDTALKERS 』
『サハラに舞う羽根　(2002) THE FOUR FEATHERS 』
『すべては愛のために　(2003) BEYOND BORDERS 』
『ミッシング　(2003) THE MISSING 』
『砂と霧の家　(2003) HOUSE OF SAND AND FOG 』等で知られている。

以上。
＜もっと詳しく＞からスペースを含まず３７７７文字／文責：幸田幸

参考資料：「映画の森てんこ森」映画タイトル集
　　　　　　　http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm
　　　　　　IMDb
　　　　　　allcinema ONLINE
　　　　　　Nostalgia.com
　　　　　　CinemaClock.com
　　　　　　公式サイト（英語版）
　　　　　　　http://www.sonypictures.com/movies/radio/

■映画『僕はラジオ』の更新記録
2003/12/21新規：ファイル作成
2004/06/15更新： ◆読む映画試写会レヴューとしてテキストとリンク
2004/07/16更新： ◆テキストとリンク一部およびファイル書式
2004/10/21更新： ◆データ
2004/12/17更新： ◆一部テキスト追記と書式変更

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幸田　幸
coda_sati@hotmail.com

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