変態村 | |||||||||||||||||||||||||||
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変態村 (2004) | |||||||||||||||||||||||||||
CALVAIRE (原題) / THE ORDEAL (英題) | |||||||||||||||||||||||||||
映画『 変態村 (2004) CALVAIRE (原題) /
THE ORDEAL (英題) 』を紹介します。 映画『 変態村 CALVAIRE / THE ORDEAL 』を以下に目次的に紹介する。 ■映画『 変態村 CALVAIRE / THE ORDEAL 』のポスター、予告編および映画データ ■映画『 変態村 CALVAIRE / THE ORDEAL 』の解説 ネタばれをお好みでない方はこの解説をご覧下さい。 ■映画『 変態村 CALVAIRE / THE ORDEAL 』のトリビア ■映画『 変態村 CALVAIRE / THE ORDEAL 』の主なスタッフ ■映画『 変態村 CALVAIRE / THE ORDEAL 』の主なキャスト ■映画『 変態村 CALVAIRE / THE ORDEAL 』のあらすじ ■映画『 変態村 CALVAIRE / THE ORDEAL 』の受賞 ■映画『 変態村 CALVAIRE / THE ORDEAL 』のスタッフとキャスト ■映画『 変態村 CALVAIRE / THE ORDEAL 』の<もっと詳しく> <もっと詳しく>は映画『 変態村 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー(あらすじとネタバレ)です。※ご注意:映画『 変態村 (2004) CALVAIRE / THE ORDEAL 』の内容やネタバレがお好みでない方は読まないで下さい。 ■映画『 変態村 CALVAIRE / THE ORDEAL 』の更新記録 >>「映画解説・レヴュータイトル一覧表」へ(画面の切り替え) |
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幸の観たい度: 8つ星 | |||||||||||||||||||||||||||
■映画『 変態村 (2004) CALVAIRE / THE ORDEAL 』のポスター、予告編および映画データ | |||||||||||||||||||||||||||
変態村 ポスターは10kbullets.com/r より引用させて頂きました。
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●スチルはnostalgia.com、予告編はcinemaclock.comより許諾をえて使用しています。 Filmography links and data courtesy of The Internet Movie Database & Nostalgia.com. Filmography links and data courtesy of CinemaClock Canada Inc. |
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■映画『 変態村 (2004) CALVAIRE / THE ORDEAL 』の解説 『 変態村 』はその邦題から赤面^_^;しそうな映画だと思ったが、内容を調べてみたら、いわゆる男女間の‘変態村’ではなくて国際映画祭で受賞もしている作品なので取り上げてみた。『 変態村 』では、男が迷い込んだ村が‘変態村’で、村人たちのアブノーマルな言動に気づいたが遅かった。『 変態村 』で妻に逃げられた老人は、その男に愛する妻の幻想を見て、妻の衣装を着させて拘束する。狂気の愛と‘変態村’から逃げられない男の壮絶な運命。 ▲TOPへ ■映画『 変態村 (2004) CALVAIRE / THE ORDEAL 』のトリビア 『 変態村 』のフランス語の原題「 Calvaire 」は、英語の「 Martyrdom 」に当たり、「殉教・殉死・苦難」という意味。英語タイトルの「 The Ordeal 」は「罪人判別法・試練」という意味だ。だから邦題『 変態村 』は大分飛躍している。 『 変態村 』のフランス語の原題「 Calvaire 」は英題「 The Ordeal 」よりも宗教色が強い。何故かというと、英語スペルで「 Calvary 」というのは、エルサレム Jerusalem の外のカルバリの丘のことで、キリストが十字架に掛けられた所だからだ。<Calvary カルバリの丘 ((キリスト磔刑(たくけい)の地;Golgothaともいう)); (時にc-) キリストの十字架像; (c-) 苦難.(三省堂英和辞典より)> ▲TOPへ ■映画『 変態村 (2004) CALVAIRE / THE ORDEAL 』の主なスタッフ ○『 変態村 』の監督・脚本: ファブリス・ドゥ・ヴェルツ ファブリス・ドゥ・ヴェルツ監督をはじめ、スタッフはベルギー人が多い ○『 変態村 』の製作: ヴァンサン・タヴィエ 『 エイリアンVSヴァネッサ・パラディ (2004) ATOMIK CIRCUS - LE RETOUR DE JAMES BATAILLE (原題) / ATOMIC CIRCUS (英題) 』に出演 ○『 変態村 』の共同脚本: ロマン・プロタ 『 ジャンヌ・ダルク (1999) JOAN OF ARC / THE MESSENGER: THE STORY OF JOAN OF ARC 』に出演 ○『 変態村 』の特殊効果: アラン・クーティ 『 ヴェニスの商人 (2004) THE MERCHANT OF VENICE 』 『 真珠の耳飾りの少女 (2003) GIRL WITH A PEARL EARRING 』 『 アンナとロッテ (2002) DE TWEELING (原題) / TWIN SISTERS (英題) 』 『 RONIN (1998) RONIN 』 ○『 変態村 』の視覚効果: ステファン・ビドー 『 彼女の人生の役割 (仮題) (2004) LE ROLE DE SA VIE 』 『 歌え! ジャニス★ジョプリンのように (2003) JANIS ET JOHN (原題) / JANIS AND JOHN (英題) 』 『 列車に乗った男 (2002) L' HOMME DU TRAIN (原題) / THE MAN ON THE TRAIN (英題) 』 ○『 変態村 』のメイクアップ: オーレリー・エリック 『 五線譜のラブレター De-Lovely (2004) DE-LOVELY 』 ○『 変態村 』の音響: ブノワ・ビラル 『 スターは俺だ! (2004) PODIUM 』 ○『 変態村 』の音楽: ヴァンサン・カエイ この映画『 変態村 』にピアニストの役で出演している ▲TOPへ ■映画『 変態村 (2004) CALVAIRE / THE ORDEAL 』の主なキャスト ●ローラン・リュカ as マルク@変態村 『 イン・マイ・スキン 人には言えない、私が本当にしたいこと (2002) DANS MA PEAU (原題) / IN MY SKIN (英題) 』 『 ハリー、見知らぬ友人 (2000) WITH A FRIEND LIKE HARRY (米題) / HARRY IS HERE TO HELP (米題) / HARRY, UN AMI QUI VOUS VEUT DU BIEN (仏題) 』 ●ジャッキー・ベロワイエ as ポール・バルテル@変態村 『 満ち潮の時 (2004) QUAND LA MER MONTE... 』 『 みんな誰かの愛しい人 (2004) COMME UNE IMAGE (原題) / LOOK AT ME (英題) 』 『 クレールの刺繍 (2003) BRODEUSES (原題) / A COMMON THREAD (英題) 』 ●フィリップ・ナオン as ロベール・オルトン@変態村 『 ハイテンション (2003) HAUTE TENSION (原題) / HIGH TENSION (英題) 』 『 ザ・コード (2002) LA MENTALE (原題) / THE CODE (英題) 』 『 ジェヴォーダンの獣 (2001) LE PACTE DES LOUPS (原題) / BROTHERHOOD OF THE WOLF (英題) 』 『 クリムゾン・リバー (2000) THE CRIMSON RIVERS / LES RIVIERES POURPRES 』 ●フィリップ・グランドンリー as トマ・オルトン@変態村 『 マダムと奇人と殺人と (2004) MADAME EDOUARD (原題) / MADAME EDWARD & INSPECTOR LEON (英題) 』 『 心の羽根 (2003) DES PLUMES DANS LA TETE (原題) / FEATHERS IN MY HEAD (英題) 』 ●ジョー・プレスティア as ミレーヌ@変態村 『 パリ警視庁:オルフェーヴル河岸36番 (仮題) (2004) 36 QUAI DES ORFEVRES 』 『 スパイ・バウンド (2004) AGENTS SECRETS (原題) / SECRET AGENTS / SPY BOUND 』 『 クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち (2004) CRIMSON RIVERS 2: ANGELS OF THE APOCALYPSE 』 『 ファム・ファタール (2002) FEMME FATALE 』 『 YAMAKASI ヤマカシ (2001) YAMAKASI 』 ▲TOPへ ■映画『 変態村 (2004) CALVAIRE / THE ORDEAL 』のあらすじ ※本作『 変態村 』のあらすじは、日本公開前に幸田幸が書いたものです。作成現時点で出来るだけ正確な情報を心掛けていますが、データや内容に誤りや適切でない表現があるかもしれません。どうか宜しくご了解いただきお読みくださいますようお願いいたします。本コンテンツの複写や転用等はお控えください。また、リンクやメールをいただく場合はここを必ずお読みくださいますように。映画会社や配給会社や宣伝担当会社からの情報提供はこちらをお読みください。 ▲TOPへ さて、映画『 変態村 』のストーリー。 マルク(ローラン・リュカ)はハンサムな三流の歌手で、老人ホームの娯楽室での演奏の仕事で生計を立てている。いわゆるどさ回りで、そういう慰安演奏を一日しては、次の老人ホームへ向かうという暮らしだ。今回の老人ホームでも、いつものようにラブソングを歌って、看護や介護の女性達と、入所している老女たちを喜ばせた。 その老女の一人(ジジ・クールシニーだろうか)は、マルクが歌いながら自分に気があるのだと確信して接触してくる。そんな70歳くらいの老女を、マルクは淫乱女呼ばわりして拒絶した。また、その老人ホームを発とうとする時にも、50歳くらいの看護師ヴィッキー(ブリジット・ラーエという往年のフランスのH映画の女王)が言い寄ってきたが、相手にしなかった。こんなふうに、マルクは女性にモテてしようがない男だけど、その思慕の気持ちを返すことは出来ない男である。 さて、今日の仕事の老人ホームを後にして、マルクは次の目的地へと南へ車を走らせていた。次の仕事はクリスマスの日にある。けれど、数百マイル離れた目的地に向かう途中、大雨の中を、マルクの運転する青いバンは樹木の多い狭い道に迷い込み、故障してしまった。真夜中だし、見知らぬ郊外の地でマルクは途方に暮れる。 すると、地元の人らしい、いなくなった犬ベッラ Bella を探している男ボリス(ジャン=リュック・クシャール)に出会った。ボリスに頼み込んで、やっと近くの宿屋というかペンションに案内してもらった。そこは「 Auberge Bartel (= Inn Bartel バルテル旅館)」という、人里離れた小さな宿だ。とりあえず今夜の寝どころは確保できて、ひと安心のマルクである。そこのペンションのオーナーはポール・バルテル(ジャッキー・ベロワイエ)という小柄の老人で、バルテル氏は客のマルクを部屋に案内し、その夜はどうにか無事に過ぎていった。 翌朝、マルクが目覚めて階下に降りると、オーナーのバルテル氏は親切にも、マルクのバンを立ち往生していた場所からわざわざペンションまで引いてきてくれていた。そして朝食を出してくれる。できるだけ早く出発できるようにと、車を修理する手配をしてくれるというバルテル氏の言葉に感謝して、マルクは爽やかな朝の散歩に出てみる。その間に車は修理できているだろうから。でも、バルテル氏に一つ警告された。村には近づかないようにと。理由は何だか分からないまま、マルクは同意して散歩を始めた。 やがて、納屋に出くわした。そこでは、何人かの地元の人達が何やら楽しそう。それは何と、豚と性交していたのだ!獣姦するなんて、まさに‘変態村’だ! マルクは肝をつぶしてペンションまで一目散に戻った。すると、バンの修理はまだできていない。マルクはその動物との村人の変態ぶりを話す機会を逸したまま、バルテル氏にもう一晩泊まっていくように言い含められてしまう。そして夕食をしながら、バルテル氏はマルクのような芸人さんを泊められて何と嬉しいことかと話すのだ。バルテル氏は彼自身も昔はコメディアンだったという。愛妻のグロリアは歌手をしていたが、出て行ってしまったそうだ。 ご馳走様をして、まだ先は長いので翌朝は早く起こしてくださいと頼んで、マルクは床についた。そうして翌朝、起きてみると、バルテル氏はいなくなっている。しかも、マルクのバンは、修理どころか、バッテリーが取り外されているではないか。びっくりして、電話をかけようとペンション内に急行すると、外でバルテル氏がマルクのバンを破壊しようとしているのが見えた。マルクはバルテル氏を止めようとする。そしてなくなっていたバッテリーを発見する。頭部と電流を通じさせているのだ! バルテル氏はどういうわけか、‘拉致’したマルクを、失踪した妻のグロリアだと思い込んでいるようなのだ。だから、マルクの頭を剃り、妻の昔の服を着させ、さんざんな目に遭わせて監禁する。このペンションを教えてくれたボリスも気が狂っているようだし、オーナーのバルテル氏も正気ではなかったのだ。また、‘変態村’の性的倒錯者たちは村人ロベール・オルトン(フィリップ・ナオン)に率いられており、マルクはそういう‘変態村’の人達とも対処しなければならない。村人たちはバルテル氏にうんざりしていて、「蒸発したバルテル氏の妻グロリアが戻ってきた」という件に強い関心を示している。 マルクは逃げようとするが、そうは簡単にいかない。痛めつけられたり男性のレイプがあったり磔(はりつけ)にされたり。こういう狂気の‘変態村’であるが、この映画の究極的に描こうとしているのは、愛の複雑さだそうだ。愛されること、自分を愛すること、他を愛すること。そう言えば、『 変態村 』冒頭でもあったように、マルクは大勢に愛されてもその愛に報いてこなかった。それに、『 変態村 』の時季はクリスマスである。ボリスの欲しいものは、行方不明のワンちゃんベッラだけ。バルテル氏の欲っするのは、妻グロリアが自分のもとにいてくれるということだけ・・・。 ▲TOPへ ■映画『 変態村 (2004) CALVAIRE / THE ORDEAL 』の受賞 ★『 変態村 』は、アムステルダム・ファンタスティック映画祭 2005 Amsterdam Fantastic Film Festival で Grand Prize of European Fantasy Film in Silver を獲得した。 ★『 変態村 』は、ジュラルメール・ファンタスティック映画祭 2005 Gérardmer Film Festival で 国際批評家賞 International Critics Award を『 ソウ (2004) SAW 』と同時受賞した。 プレミア観客賞受賞 Premiere Award も受賞した。 ★『 変態村 』は 2004 年カンヌ国際映画祭 Festival de Cannes / Cannes Film Festival で批評家週間 Semaine de la critique / Critic's Week に正式出品されたのを始め、数々の映画祭に正式出品されている。 |
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【『 変態村 』のスタッフとキャスト】 | |||||||||||||||||||||||||||
監督: ファブリス・ドゥ・ヴェルツ Fabrice
Du Welz (Directed by) 製作: ミカエル・ジェンティーユ Michael Gentile (producer) Eddy Géradon-Luyckx (producer) ヴァンサン・タヴィエ Vincent Tavier (producer) 脚本: ファブリス・ドゥ・ヴェルツ Fabrice Du Welz (Writing credits) ロマン・プロタ Romain Protat (Writing credits) 撮影: ブノワ・ドゥビ Benoît Debie (Cinematography by) 編集: サビーン・ユーボー Sabine Hubeaux (Film Editing by) 特殊効果: アラン・クーティ Alain Couty (Special Effects by) 視覚効果: ステファン・ビドー Stephane Bidault (Visual Effects by) メイクアップ: オーレリー・エリック Aurélie Elich (Makeup Department) 音響: ブノワ・ビラル Benoît Biral (Sound Department) 音楽: ヴァンサン・カエイ Vincent Cahay (Original Music by) 出演: ローラン・リュカ Laurent Lucas as Marc Stevens ジャッキー・ベロワイエ Jackie Berroyer as Paul Bartel フィリップ・ナオン Philippe Nahon as Robert Orton ジャン=リュック・クシャール Jean-Luc Couchard as Boris ブリジット・ラーエ Brigitte Lahaie as Mademoiselle Vicky ジジ・クールシニー Gigi Coursigni as Madame Langhoff フィリップ・グランドンリー Philippe Grand'Henry as Thomas Orton ジョー・プレスティア Jo Prestia as Mylène マルク・ルフェーブル Marc Lefebvre as Lucien ▲TOPへ |
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ストーリー展開の前知識やネタばれがお好みでない方は、読まないで下さい。 |
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映画『 変態村 (2004) CALVAIRE (原題) / THE ORDEAL (英題) 』の「テキストによる未公開映画の再現」レヴューは、現在まだ書けておりません・・・。 参考資料:「映画の森てんこ森」映画タイトル集 http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm IMDb allcinema ONLINE Nostalgia.com CinemaClock.com AlloCiné : Cinéma |
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■映画『 変態村 』の更新記録 2006/03/07新規: ファイル作成 |
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幸田 幸 coda_sati@hotmail.com |
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