クレールの刺繍 | |||||||||||||||||||||||||||
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クレールの刺繍 (2003) | |||||||||||||||||||||||||||
BRODEUSES (原題) / A COMMON THREAD (英題) | |||||||||||||||||||||||||||
映画『 クレールの刺繍 (2003) BRODEUSES
(原題) / A COMMON THREAD (英題) 』を紹介します。 映画『 クレールの刺繍 BRODEUSES / A COMMON THREAD 』を以下に目次的に紹介する。 ■映画『 クレールの刺繍 BRODEUSES 』のポスター、予告編および映画データ ■映画『 クレールの刺繍 BRODEUSES / A COMMON THREAD 』の解説 ネタばれをお好みでない方はこの解説をご覧下さい。 ■映画『 クレールの刺繍 BRODEUSES / A COMMON THREAD 』の主なスタッフ ■映画『 クレールの刺繍 BRODEUSES / A COMMON THREAD 』の主なキャスト ■映画『 クレールの刺繍 BRODEUSES / A COMMON THREAD 』のあらすじ ■映画『 クレールの刺繍 BRODEUSES / A COMMON THREAD 』の受賞 ■映画『 クレールの刺繍 BRODEUSES / A COMMON THREAD 』のトリビア ■映画『 クレールの刺繍 BRODEUSES / A COMMON THREAD 』のスタッフとキャスト ■映画『 クレールの刺繍 BRODEUSES / A COMMON THREAD 』の<もっと詳しく> <もっと詳しく>は映画『 クレールの刺繍 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー(あらすじとネタバレ)です。※ご注意:映画『 クレールの刺繍 (2003) BRODEUSES / A COMMON THREAD 』の内容やネタバレがお好みでない方は読まないで下さい。 ■映画『 クレールの刺繍 BRODEUSES / A COMMON THREAD 』の更新記録 >>「映画解説・レヴュータイトル一覧表」へ(画面の切り替え) |
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幸の観たい度: 8つ星 | |||||||||||||||||||||||||||
■映画『 クレールの刺繍 (2003) BRODEUSES 』のポスター、予告編および映画データ | |||||||||||||||||||||||||||
クレールの刺繍 ポスターはeuropeanfilms.net より引用させて頂きました。
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●スチルはnostalgia.com、予告編はcinemaclock.comより許諾をえて使用しています。 Filmography links and data courtesy of The Internet Movie Database & Nostalgia.com. Filmography links and data courtesy of CinemaClock Canada Inc. |
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■映画『 クレールの刺繍 (2003) BRODEUSES
/ A COMMON THREAD 』の解説 映画『 クレールの刺繍 』は日本では 2004 年にフランス映画祭で紹介されており、 2005/09/03 に一般公開の運びとなる。『 クレールの刺繍 』の若きヒロインは 17 歳のクレール(ローラ・ネマルク)。クレールは未婚なのに妊娠5ヶ月と分かり、隠れて出産することに決めた。そして刺繍が得意なので、オートクチュールの女性デザイナーのもとに身を寄せる。その女性は息子を亡くしており、これから出産する者クレールと、出産経験があり子を失った者との間に徐々に強い絆が生まれていく…。 『 クレールの刺繍 』はこういうお話だから邦題が『 クレールの刺繍 』なのだ。フランス語原題「Brodeuses」は英語で「Embroidering-Machines (刺繍ミシン)」ということ。英語タイトル「A Common Thread」は「共通の糸」という意味。二人とも人生の転機という「共通の糸」を持ち、お互いに相手を通して苦難を乗り越えられる。『 クレールの刺繍 』は刺繍と刺繍のようにデリケートな心理描写が特徴の、カンヌ映画祭受賞作品である。 ▲TOPへ ■映画『 クレールの刺繍 (2003) BRODEUSES / A COMMON THREAD 』の主なスタッフ 『 クレールの刺繍 』のスタッフで、知っている作品に携わった人はこれくらい見つかった。 ○『 クレールの刺繍 』の撮影: ピエール・コットロー 『 クララと僕 (2004) CLARA ET MOI 』 ○『 クレールの刺繍 』の配役: ナタニエル・エステル 『 彼女の人生の役割 (仮題) (2004) LE ROLE DE SA VIE 』 ○『 クレールの刺繍 』の音楽: マイケル・ガラッソ 『 雲 息子への手紙 (2001) NUAGES: LETTRES A MON FILS (仏題) / CLOUDS: LETTERS TO MY SON (英題) 』 ▲TOPへ ■映画『 クレールの刺繍 (2003) BRODEUSES / A COMMON THREAD 』の主なキャスト ●ローラ・ネマルク as クレール・ムーティエ@クレールの刺繍 『 イブラヒムおじさんとコーランの花たち (2003) MONSIEUR IBRAHIM ET LES FLEURS DU CORAN 』 ●アリアンヌ・アスカリッド as メリキアン夫人@クレールの刺繍 ●ジャッキー・ベロワイエ as Lescuyer氏@クレールの刺繍 『 満ち潮の時 (2004) QUAND LA MER MONTE... 』 『 みんな誰かの愛しい人 (2004) COMME UNE IMAGE (原題) / LOOK AT ME (英題) 』 ●アンヌ・カノヴァス as Lescuyer夫人@クレールの刺繍 『 ル・ディヴォース/パリに恋して (2003) LE DIVORCE 』 ●マリーナ・トメ as 婦人科医@クレールの刺繍 『 陽のあたる場所から (2003) STORMY WEATHER 』 ●エリザベス・コメリン as ムーティエ夫人@クレールの刺繍 『 いつか、きっと (2002) LA VIE PROMISE (原題) / GHOST RIVER (英題) 』 『 天使の肌 (2002) PEAU D'ANGE (原題) / ONCE UPON AN ANGEL (米題) 』 『 ショコラ (2000) CHOCOLAT 』 ●クリストフ・ヘイティ as 肉屋@クレールの刺繍 『 YAMAKASI ヤマカシ (2001) YAMAKASI 』 ▲TOPへ ■映画『 クレールの刺繍 (2003) BRODEUSES / A COMMON THREAD 』のあらすじ ※本作『 クレールの刺繍 』のあらすじは、日本公開前に幸田幸が書いたものです。作成現時点で出来るだけ正確な情報を心掛けていますが、データや内容に誤りや適切でない表現があるかもしれません。どうか宜しくご了解いただきお読みくださいますようお願いいたします。本コンテンツの複写や転用等はお控えください。また、リンクやメールをいただく場合はここを必ずお読みくださいますように。映画会社や配給会社や宣伝担当会社からの情報提供はこちらをお読みください。 ▲TOPへ 『 クレールの刺繍 』の若きヒロイン、赤毛の 17 歳の少女クレール・ムーティエ(ローラ・ネマルク)は、フランス西部、シャラント県の県庁所在都市アングレーム Angoulême, Charente という町に住んでいる高校生。映画冒頭で、クレールは両親の営む農場の畑でキャベツの収穫に勤しんでいる。両手のずきずきした痛みは、近くで草を食(は)む牛のミルクで緩和して。今は秋。アースカラーの落ち葉がのどかな郊外の木の下で、クレールは親友ルシール(マリー・フェリックス)へある秘密を打ち明ける手紙を執筆中だ。何の秘密? クレールは親元を離れて独りで1室型アパート暮らしだ。近所のスーパーマーケットのレジ係のパート勤めをして生活費を賄っている。独り暮らしのわけは、大好きな刺繍に打ち込めるからでもあった。クレールはスーパーの同僚男性の子を身篭ってしまい、妊娠五ヶ月だと知った。それを親友に手紙で打ち明けているのだ。クレールは赤ちゃんを堕胎するのはいやなので、当初は養子に出そうかと思った。しかし、産婦人科の医師(マリーナ・トメ)に胎児の心拍音を聞かされたり子供の性別を知りたいかと問われたりすると、クレールの目に涙が浮かぶ。 クレールはまだ若いし、田舎という土地柄やはり未婚の母となると偏見や陰口が予想されるので、クレールは誰にも秘密にしておきたかった。両親(母:エリザベス・コメリン)にすら打ち明けない。妊娠させた相手の男には金銭とか認知とか求めない。そしてクレールは世間から完全に隠遁したくて、自分の刺繍の腕を活かせる丁度いい‘隠れ家’的仕事場で世話になることになる。それはオートクチュール haute couture で名高い刺繍デザイナー、メリキアン夫人(アリアンヌ・アスカリッド)という中年女性の助手・弟子の仕事だ。 メリキアン夫人のキャリアは大したもので、クリスチャン・ラクロワ Christian Lacroix やラ・メゾン・ルサージュ La Maison Lesage といったブランドの服に刺繍を施す仕事をしている厳しい女性である。それに、まだ子供みたいに若いクレールに冷たくきつく当たる。もっとも、お腹の大きいことには詮索しなかったのはクレールには救いだったが。そういうメリキアン夫人は最愛のひとり息子を最近オートバイ事故で亡くしており、その悲しみに打ちひしがれているのだ。クレールが働き始めてから間もなく、メリキアン夫人は自殺未遂を起こし、クレールが見つけ、病院で治療してもらえた。クレールは入院中の夫人のお見舞いにも行った。メリキアン夫人はそういう過程の中で、クレールを見る目が変わっていく。 メリキアン夫人の息子のオートバイの交通事故では、相乗りしていたギヨーム(トマ・ラロップ)は死なずに済んだ。ギヨームはクレールの親友ルシールの兄であるので、クレールはメリキアン夫人とギヨームの仲介者となる。ギヨームとしたらメリキアン夫人と顔を合わせるのも辛い心情だろうし、夫人の方でもどうして息子だけが、という苦しい気持ちを抱いているから、お互い何と言っていいか分からない。クレールとギヨームは初対面で惹かれ合う。そして小麦畑の真ん中で予期せぬ感動的な出会いをするのだ。ギヨームはクレールの妊娠のことを口にしないように気遣い、一方、クレールはギヨームの事故による顔面のひどい怪我のことを避けるようにしている。 こういうロマンスを入れながら、『 クレールの刺繍 』では、狭い暗い部屋で向かい合って座るクレールとメリキアン夫人の関係こそが映画の軸となっている。糸とビーズとパールを使った極めて美しい刺繍を創作している二人。刺繍を一針一針、丹念に刺していくのと並行してクレールのお腹はだんだん膨らんでいく。その間に、二人の間の暗黙の絆が徐々に芽生えていく。二人とも人生の転機に立っているのだ。一人は十代でシングルマザーになろうとしている女性。他方は大事なひとり息子を失って新しい人生を模索しなければならない中年女性。どちらも相手を通じて、感情的な強さを見出していく。情熱的に刺繍する二人の針仕事と同じくらい二人の女性の心は繊細なのだ。『 クレールの刺繍 』はこういう友情と信頼と癒しと愛の物語である。 ▲TOPへ ■映画『 クレールの刺繍 (2003) BRODEUSES / A COMMON THREAD 』の受賞 ◎『 クレールの刺繍 』は、カンヌ国際映画祭 2004 Festival de Cannes / Cannes Film Festival で、『 クレールの刺繍 』監督・脚本のエレノール・フォーシェが批評家週間グランプリ受賞 Critics Week Grand Prize と SACD脚本賞 SACD Screenwriting Award の二冠に輝いた。 この時のカンヌ国際映画祭は『 クレールの刺繍 』以外の受賞は: 『 華氏911 (2004) FAHRENHEIT 9/11 』 『 オールド・ボーイ (2003) OLDBOY 』 『 レディ・キラーズ (2004) THE LADYKILLERS 』 『 CLEAN (2004) 』 『 愛より強い旅 (2004) EXILS (仏題) / EXILES (英題) 』 『 みんな誰かの愛しい人 (2004) COMME UNE IMAGE (原題) / LOOK AT ME (英題) 』等。 ○『 クレールの刺繍 』は、セザール賞 2004 César Awards で、三賞のノミネートを受けた。 『 クレールの刺繍 』のエレノール・フォーシェ監督が新人監督作品賞 Best First Work / Meilleure première oeuvre de fiction 、 『 クレールの刺繍 』のアリアンヌ・アスカリッドが助演女優賞 Best Supporting Actress / Meilleur second rôle féminin 、 『 クレールの刺繍 』のローラ・ネマルクが有望若手女優賞 Most Promising Actress / Meilleur jeune espoir féminin という各ノミネートだった。 この時のセザール賞の各部門の受賞は: 『 エスキーブ (サイドステップ) (2004) L'ESQUIVE (レスキヴ) 』 『 灯台守の恋 (2004) L'EQUIPIER (仏題) / THE LIGHT (英題) 』 『 キングス&クイーン (2004) ROIS ET REINE (仏題) / KINGS AND QUEEN (英題) 』 『 満ち潮の時 (2004) QUAND LA MER MONTE... 』 『 ロング・エンゲージメント (2004) UN LONG DIMANCHE DE FIANCAILLES (原題) / A VERY LONG ENGAGEMENT (英題) 』 『 コーラス (2004) LES CHORISTES / CHORISTS 』 『 トゥー・ブラザーズ (2004) TWO BROTHERS 』 『 ロスト・イン・トランスレーション (2003) LOST IN TRANSLATION 』 『 やさしくキスをして (2004) AE FOND KISS... (原題) / JUST A KISS (英題) 』 『 ライフ・イズ・ミラクル (2004) LA VIE EST UN MIRACLE (仏題) / LIFE IS A MIRACLE (英題) 』等。 ▲TOPへ ■映画『 クレールの刺繍 (2003) BRODEUSES / A COMMON THREAD 』のトリビア 『 クレールの刺繍 』はフランス映画だけど、気持ちを高揚させる楽天的な作品だそうだ。 |
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【『 クレールの刺繍 』のスタッフとキャスト】 | |||||||||||||||||||||||||||
監督: エレノール・フォーシェ Éléonore
Faucher (Directed by) 製作: ベルトラン・ファン・エフェンテール Bertrand Van Effenterre (producer) アラン・ベンギーギ Alain Benguigui (producer) 製作総指揮: トマ・ヴェルハーゲ Thomas Verhaeghe (executive producer) 脚本: エレノール・フォーシェ Éléonore Faucher (Writing credits) ガエル・マーセ Gaëlle Macé (adaptation/dialogue) 撮影: ピエール・コットロー Pierre Cottereau (Cinematography by) 編集: ジョエル・ヴァン・エフェンテール Joële Van Effenterre (Film Editing by) 配役: ナタニエル・エステル Nathaniele Esther (Casting by) 音楽: マイケル・ガラッソ Michael Galasso (Original Music by) 出演: ローラ・ネマルク Lola Naymark as Claire Moutiers アリアンヌ・アスカリッド Ariane Ascaride as Madame Mélikian ジャッキー・ベロワイエ Jackie Berroyer as M. Lescuyer トマ・ラロップ Thomas Laroppe as Guillaume マリー・フェリックス Marie Félix as Lucile アンヌ・カノヴァス Anne Canovas as Mme Lescuyer マリーナ・トメ Marina Tomé as La gynécologue エリザベス・コメリン Elisabeth Commelin as Mme Moutiers クリストフ・ヘイティ Christophe Hatey as Le boucher ▲TOPへ |
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ストーリー展開の前知識やネタばれがお好みでない方は、読まないで下さい。 |
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映画『 クレールの刺繍 (2003) BRODEUSES / A COMMON THREAD 』の「テキストによる未公開映画の再現」レヴューは、現在まだ書けておりません・・・。 参考資料:「映画の森てんこ森」映画タイトル集 http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm IMDb allcinema ONLINE Nostalgia.com CinemaClock.com AlloCiné : Cinéma 公式サイト(独語版) http://www.die-perlenstickerinnen.de/ |
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■映画『 クレールの刺繍 』の更新記録 2005/06/03新規: ファイル作成 2005/10/27更新: ◆データ追加 2006/06/06更新: ◆リンク追加 |
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幸田 幸 coda_sati@hotmail.com |
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