エスキーブ/サイドステップ/レスキヴ
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エスキーブ (サイドステップ) (2004)
L'ESQUIVE
 映画『 エスキーブ (サイドステップ) (2004) L'ESQUIVE (レスキヴ) 』を紹介します。映画『 エスキーブ (サイドステップ) (2004) L'ESQUIVE (レスキヴ) 』は 2005/02/28 の時点で邦題は未確定で『 サイドステップ (仮題) 』としておいた。原題の通りに「レスキヴ」となるかもしれないと思ったら「エスキーブ」になりそう。

 映画『 エスキーブ (サイドステップ) L'ESQUIVE (レスキヴ) 』を以下に目次的に紹介する。
■映画『 エスキーブ (サイドステップ) L'ESQUIVE (レスキヴ) 』のポスター、予告編および映画データ
■映画『 エスキーブ (サイドステップ) L'ESQUIVE (レスキヴ) 』の解説
 ネタばれをお好みでない方はこの解説をご覧下さい。
■映画『 エスキーブ (サイドステップ) L'ESQUIVE (レスキヴ) 』の主なスタッフ・キャスト
■映画『 エスキーブ (サイドステップ) L'ESQUIVE (レスキヴ) 』のあらすじ
■映画『 エスキーブ (サイドステップ) L'ESQUIVE (レスキヴ) 』の受賞
■映画『 エスキーブ (サイドステップ) L'ESQUIVE (レスキヴ) 』のトリビア
■映画『 エスキーブ (サイドステップ) L'ESQUIVE (レスキヴ) 』のスタッフとキャスト
■映画『 エスキーブ (サイドステップ) L'ESQUIVE (レスキヴ) 』の<もっと詳しく>
 <もっと詳しく>は映画『 エスキーブ (サイドステップ) 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー(あらすじとネタばれ)です。※ご注意:映画『 エスキーブ (サイドステップ) (2004) L'ESQUIVE (レスキヴ) 』の内容やネタばれがお好みでない方は読まないで下さい。
■映画『 エスキーブ (サイドステップ) L'ESQUIVE (レスキヴ) 』の更新記録

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幸の観たい度: 8つ星 
■映画『 エスキーブ (サイドステップ) L'ESQUIVE (レスキヴ) 』のポスター、予告編および映画データ
エスキーブ/サイドステップ/レスキヴ
エスキーブ
ポスターはhttp://www.europeanfilms.net/
より引用させて頂きました。

Links:  Official Web Site
Trailers: ここで観られます。
上映時間 Runtime: 1:57
製作国 Country: フランス
France
製作会社
Production Company:
Lola Films [fr]
Ciné Cinémas [fr]
Noé Productions [fr]
全仏配給会社 Distributer: Rézo Films [fr]
全仏初公開 Release Date: 2004/01/07
日本初公開 R. D. in Japan: 調査中
日本公開情報 : 調査中
ジャンル Genre: ドラマ
Drama
MPAA Rating 指定: Switzerland:12
日本語公式サイト 調査中
●スチルはnostalgia.com、予告編はcinemaclock.comより許諾をえて使用しています。
Filmography links and data courtesy of The Internet Movie Database & Nostalgia.com.
Filmography links and data courtesy of CinemaClock Canada Inc.
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■映画『 エスキーブ (サイドステップ) L'ESQUIVE (レスキヴ) 』の解説

 映画『 エスキーブ (サイドステップ) (2004) L'ESQUIVE (レスキヴ) 』は今年(2005年2月27日)の第30回セザール賞(Les Césars)で圧勝したので急いで調べた。このフランス映画の原題「レスキヴ L'Esquive 」は英語では「 Dodging 」「 The Dodge 」(身をかわす・ごまかし・策略・妙案)となるが、ユニフランスHPに従って『 サイドステップ (仮題) 』としておいた。後日 2005/03/10 、共同通信経由で朝日新聞に「エスキーブ」と載っていたので『 エスキーブ 』も追加しておく。
 『 サイドステップ (仮題) 』の「 sidestep 」というのは「横に寄る」とか「責任回避」という意味。『 サイドステップ (仮題) 』という邦題は、アカデミー賞ゴールデン・グローブ賞など数々の賞に輝いた米国映画『 サイドウェイ (2004) SIDEWAYS 』とちょっと似ているかも。
 『 エスキーブ (サイドステップ) (2004) L'ESQUIVE (レスキヴ) 』の出演者は殆どが新人で無名の若手。移民の話を取り扱っているので、フランス映画と言っても人種は様々だ。こういう若者達の住む問題ある区域を非暴力に描いた社会派の作品。別ファイル「シャイな幸の独り言」第30回セザール賞発表の映画『 レスキヴ(原題) (2004) L'ESQUIVE 』も参照ください。

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■映画『 エスキーブ (サイドステップ) L'ESQUIVE (レスキヴ) 』の主なスタッフ・キャスト

 この作品では、知っている映画に関与する人は少なかった。
○『 エスキーブ (サイドステップ) L'ESQUIVE (レスキヴ) 』の音響: Emmanuel Croset
列車に乗った男 (2002) L' HOMME DU TRAIN (原題) / THE MAN ON THE TRAIN (英題)

○『 エスキーブ (サイドステップ) L'ESQUIVE (レスキヴ) 』の音響: 音響: Christophe Bourreau
リード・マイ・リップス (2001) SUR MES LEVRES (原題) / READ MY LIPS (英題)
シェフと素顔と、おいしい時間 (2002) DECALAGE HORAIRE (原題) / JET LAG (英題)
8人の女たち (2002) 8 FEMMES (原題) / 8 WOMEN (英題)

○『 エスキーブ (サイドステップ) L'ESQUIVE (レスキヴ) 』の出演: Rachid Hami
キングス&クイーン (2004) ROIS ET REINE (仏題) / KINGS AND QUEEN (英題)

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■映画『 エスキーブ (サイドステップ) L'ESQUIVE (レスキヴ) 』のあらすじ
※本作『 エスキーブ (サイドステップ) 』のあらすじは、日本公開前に幸田幸が書いたものです。作成現時点で出来るだけ正確な情報を心掛けていますが、データや内容に誤りや適切でない表現があるかもしれません。どうか宜しくご了解いただきお読みくださいますようお願いいたします。本コンテンツの複写や転用等はお控えください。また、リンクやメールをいただく場合はここを必ずお読みくださいますように。映画会社や配給会社や宣伝担当会社からの情報提供はこちらをお読みください。
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 さて、映画『 エスキーブ (サイドステップ) 』のストーリー。
 パリ Paris 郊外の灰色で同じような建物の安価なアパート群は移民たちの‘メルティング・ポット(人種のるつぼ)’。大部分はアフリカからの移民だ。そこはヨーロッパの大都市パリの‘問題地域’と呼ばれている。しかし、この映画で描かれるのは、不法移民たちの話でなく、高校でのラブストーリー。いつの日もどこの地でも起こりうるのが、偶々このパリの‘問題地域’で起きたに過ぎないという捉え方だ。

 15 歳のアブデルクリム (オスマン・エルクハラスと発音か?)、愛称クリモが主人公の男子生徒。彼には一応はガールフレンドがいるけれど、ある日、リディア(サラ・フォレスチエと発音か?)という別の女子生徒に目が釘づけになる。リディアはブロンドのヘアで、その地域では唯一のコーカサス人(白人)だが、別に誰もそんなこと気にしていない。高校の文化祭で上演することになっている芝居でリディアは主役をゲットし、その衣装姿を見てクリモは一目惚れしたのだ。クリモはリディアに夢中になってしまう。クリモはあの手この手で自分に目を向けてもらおうとやってみるが、リディアはそんなクリモの気持ちを分かってくれない。

 その演劇は、マリヴォー Marivaux の「 Le Jeu de l'Amour et du Hasard / A Game of Love and Chance (邦題:愛と偶然との戯れ)」(岩波文庫 / [訳]新藤誠一)という 18 世紀(1730年)の喜劇で、きっと主役リディアの‘ Lady ’役の衣装は歴史的で綺麗だったのだろう。「愛と偶然との戯れ」という劇は、二人の恋人同士がそれぞれの召使いと社会的地位を交替してみて、変装してお互いを観察し合うという筋だそうだ。

 クリモはリディアをデートに誘い出そうと試みるが、劇の練習を毎日しなければならないからと言ってリディアは断るのだ。そこでクリモが考え付いたのが、その劇の男性の主役になること。友人ラシッド(ラシッド・アミと発音か?)に‘賄賂’を渡して、クリモは主役の座‘ Arlequin(アルルカン) ’役を彼からもぎ取って射止めた。しかし芝居心なんて全然ないから、台詞は棒読みだし感情の起伏も表現できない有様。でも、現実の生活でリディアとロマンスに進めないならばせめて劇の上だけでも恋愛できる、なんていう涙ぐましい試みだ。結果は台詞は全部頭から消えてしまったり。演劇の先生(キャロル・フランクと発音か?)も困った顔だ。

 そうしている間に、激しやすいフリーダ(サブリナ・ウアザーニと発音か?)とリディアは口論がずっと続く。そしてクリモの前のガールフレンド、マガリー(オーレニー・ガニートと発音か?)はリディアを脅す。リディアはクリモが愛を告白してもきちんとした返答をしないものだから、クリモの友達ファチ(ハフェット・ベン=アーメドと発音か?)は、ちゃんといい返事をしないと大変なことになるぞとリディアに伝えるようにフリーダに警告する。クリモは何しろ無口で一本調子な子だから、そんな大人しい子に‘ガールフレンド’と呼べる女の子がいたというのもどうなのか。リディアとしたら、クリモに‘ガールフレンド’がいたというのを気にしているのも確かだ。

 そんなこんなで、グループの連中たちはリディアとクリモを車のフロントシートに並んで座らせた。これで仲良く巧くやるだろうって。すると車に乗った警官たちに邪魔されて、そんな計画もぶち壊された・・・。

 移民の貧しい階層のお話だけど、このように、どこにでもあるような若者の恋のお話。自らチュニジア出身である Abdellatif Kechiche (アブデラティフ・クシシュ)監督はこう述べている。「こういう郊外というのはヘンな烙印を押されてしまっていて、ドラッグや、イスラム教のヴェールを被っている女性とか、見合い結婚といったものに関するストーリーではない作品を設定するのは革命的とも言えよう。私の目的は、この地域に暮らしている人々が愛や劇場についてどうやって話しているのかを見つけることだった。私が伝えたかったのは、完全に異なり、より個人的な観点だった。<訳は幸田幸によります。>」

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■映画『 エスキーブ (サイドステップ) L'ESQUIVE (レスキヴ) 』の受賞

 『 エスキーブ (サイドステップ) L'ESQUIVE (レスキヴ) 』は、セザール賞 2005 Cesar Awards (Les César du Cinéma) , France で4部門で受賞、2部門でノミネートという輝かしい成果を収めた。

◎最優秀作品賞 Best Film (Meilleur film) 受賞

◎アブデラティフ・クシシュが監督賞 Best Director (Meilleur réalisateur) 受賞

◎アブデラティフ・クシシュ&ガーリア・ラクロワが脚本賞 Best Writing - Original or Adaptation (Meilleur scénario, original ou adaptation) 受賞

◎サラ・フォレスチエが最優秀新人女優賞 Most Promising Actress (Meilleur jeune espoir féminin) 受賞

○オスマン・エルクハラスが最優秀新人男優賞 Most Promising Actor (Meilleur jeune espoir masculin) ノミネート

○サブリナ・ウアザーニが最優秀新人女優賞 Most Promising Actress (Meilleur jeune espoir
féminin) ノミネート

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■映画『 エスキーブ (サイドステップ) L'ESQUIVE (レスキヴ) 』のトリビア

・因みに、セザール賞の最優秀作品賞で『 エスキーブ (サイドステップ) L'ESQUIVE (レスキヴ) 』が競い合った作品も挙げておく。
○セザール賞 最優秀作品賞ノミネートだったのは:
パリ警視庁:オルフェーヴル河岸36番 (仮題) (2004) 36 QUAI DES ORFEVRES
コーラス (2004) LES CHORISTES / CHORISTS
キングス&クイーン (2004) ROIS ET REINE (仏題) / KINGS AND QUEEN (英題)
ロング・エンゲージメント (2004) UN LONG DIMANCHE DE FIANCAILLES (原題) / A VERY LONG ENGAGEMENT (英題)

・リディア役で最優秀新人女優賞に輝いたサラ・フォレスチエは、『 ニューヨーク ミニット (2004) NEW YORK MINUTE 』等のオルセン姉妹 Olsen Twins みたいな感じだそうだ。

・クリモ役で最優秀新人男優賞にノミネートされたオスマン・エルクハラスは、劇中の劇で芝居が下手だという芝居をしなければならなかった。それを上手くこなしたのを評価された。
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【『 エスキーブ (サイドステップ) 』のスタッフとキャスト】
監督: アブデラティフ・クシシュ Abdellatif Kechiche (Directed by)
製作: Jacques Ouaniche (producer)
    Franck Cabot-David (associate producer)
    Charles Taris (associate producer)
脚本: アブデラティフ・クシシュ Abdellatif Kechiche (Writing credits)
    ガーリア・ラクロワ Ghalia Lacroix (Writing credits)
撮影: Lubomir Bakchev (Cinematography by)
編集: Antonella Bevenja (Film Editing by)
    ガーリア・ラクロワ Ghalia Lacroix (Film Editing by)
配役: Monya Galbi (Casting by)
    Sylvie Peyre (Casting by)
音響: Emmanuel Croset (Sound Department)
    Christophe Bourreau (Sound Department)

出演: Osman Elkharraz as Krimo
    Sara Forestier as Lydia
    Sabrina Ouazani as Frida
    Nanou Benhamou as Nanou
    Hafet Ben-Ahmed as Fathi
    Aurélie Ganito as Magalie
    Carole Franck as La prof de français
    Hajar Hamlili as Zina
    Rachid Hami as Rachid
    Meryem Serbah as La mère de Krimo
    Hanane Mazouz as Hanane
    Sylvain Phan as Slam

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<もっと詳しく>

ストーリー展開の前知識やネタばれがお好みでない方は、読まないで下さい。

 映画『 エスキーブ (サイドステップ) L'ESQUIVE (レスキヴ) 』の「テキストによる未公開映画の再現」レヴューは、現在まだ書けておりません・・・。

参考資料:「映画の森てんこ森」映画タイトル集
       http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm
      IMDb
      allcinema ONLINE
      Nostalgia.com
      CinemaClock.com
      AlloCine : Cinema
      Unifrance
       http://japan.unifrance.org/actu/info.asp?langue=21010&CommonUser=&actu=1816
■映画『 エスキーブ (サイドステップ) L'ESQUIVE (レスキヴ) 』の更新記録
2005/02/28新規: ファイル作成
2005/03/10更新: ◆タイトル追加
2006/06/06更新: ◆リンク追加
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幸田 幸
coda_sati@hotmail.com
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