ソウ
表紙目次読む映画試写会レヴュー観たい度映画予告編エッセイ日誌試写会情報リンク集
映画人解説・レヴュー一覧表映画ゲーム思い出映画ブロードバンド(B)版旅行の森てんこ森
映画の森てんこ森■読む映画試写会■映画解説
ソウ (2004)
SAW
 映画『 ソウ (2004) SAW 』を紹介します。

 映画『 ソウ (2004) SAW 』を以下に目次的に紹介する。
■映画『 ソウ (2004) SAW 』のポスター、予告編および映画データ
■映画『 ソウ (2004) SAW 』の解説
 ネタばれをお好みでない方はこの解説をご覧下さい。
■映画『 ソウ (2004) SAW 』のインディ監督
■映画『 ソウ (2004) SAW 』の主なスタッフ
■映画『 ソウ (2004) SAW 』のタイトル
■映画『 ソウ (2004) SAW 』のあらすじ
■映画『 ソウ (2004) SAW 』のスゴイ前評判
■映画『 ソウ (2004) SAW 』のスタッフとキャスト
■映画『 ソウ (2004) SAW 』の<もっと詳しく>
 <もっと詳しく>は映画『 ソウ 』の「テキストによる映画の再現」レヴュー(あらすじとネタばれ)です。※ご注意:映画『 ソウ (2004) SAW 』の内容やネタばれがお好みでない方は読まないで下さい。
■映画『 ソウ (2004) SAW 』の更新記録

>>
「映画解説・レヴュータイトル一覧表」へ(画面の切り替え)
幸の観たい度: 8つ星 
■映画『 ソウ (2004) SAW 』のポスター、予告編および映画データ
ソウ
ソウ
ポスターはhttp://www.mysan.de/より引用させ
て頂きました。これはそんなに怖くないけど・・・。

Links:  Official Web Site
Trailers:
上映時間 Runtime: 1:40
製作国 Country: アメリカ
USA
製作会社
Production Company:
Evolution Entertainment
Saw Productions Inc. [us]
全加配給会社 Distributer: Lions Gate Films Inc. [ca] (2004) (worldwide)
全米初公開 Release Date: 2004/01/19 (Sundance Film Festival)
2004/09/17 又は
2004/10/01 予定
日本初公開 R. D. in Japan: 2004/10/30 予定
日本公開情報 : アスミック・エース
ジャンル Genre: スリラー/ホラー
Thriller / Horror
MPAA Rating 指定: Rated R for strong grisly violence and language. (edited for re-rating; originally NC-17)
日本語公式サイト 調査中
●スチルはnostalgia.com、予告編はcinemaclock.comより許諾をえて使用しています。
Filmography links and data courtesy of The Internet Movie Database & Nostalgia.com.
Filmography links and data courtesy of CinemaClock Canada Inc.
▲TOPへ
■映画『 ソウ (2004) SAW 』の解説

 映画『 ソウ (2004) SAW 』は 2004/09/02 の時点で邦題は確認できないが「ソウ」としておいたら、そのまま『 ソウ 』になった。簡潔なタイトルである。この「ソウ saw 」は、『 テキサス・チェーンソー (2003) THE TEXAS CHAINSAW MASSACRE 』にも相通ずる「ソウ・ソー saw (ノコギリ)」がつくホラー映画なのだけど、どこにでもあるようなホラーでない。革命的、まさにホラーマニアが狂喜するような米国で話題沸騰のインディ系映画だ。『 ソウ 』では、連続殺人鬼に捕まった二人が、死体を前に、生き延びるための奇怪なテストを様々とさせられる。強烈、怖〜い、気持ち悪〜い、やることが普通じゃな〜いから、『 ソウ 』を観るには大分覚悟が必要かもしれない。
 『 ソウ 』には第2弾『 ソウ2 (2005) SAW II 』もある。

▲TOPへ

■映画『 ソウ (2004) SAW 』のインディ監督

 映画『 ソウ 』の監督・原案はジェームズ・ワンという新進監督。まだ二十代くらいの中国系アメリカ人の青年である。映画大好きって感じで、度量も大望もチャレンジ心もいっぱい。誰にも出来ないことをしよう、と友人のリー・ワネルと組んでこのインディペンデント系映画を作った。

 映画『 ソウ 』の共同原案・脚本・出演のリー・ワネルは『 マトリックス リローデッド (2003) THE MATRIX RELOADED 』に出演している俳優でもあるが、脚本家としてはこの『 ソウ 』が初めてだ。ジェームズ・ワンとリー・ワネルは長年の友人同士で、お互いの意見を信頼し合う間柄。共同原案者であるワンは、リー・ワネルの脚本を尊重して、いじったりしなかった。

 映画『 ソウ 』は、この二人が 2004 年サンダンス映画祭に出品してデビューを飾った衝撃的ホラーである。そこで『 ソウ 』はライオンズ・ゲイトという大手の配給会社に買ってもらえた。どうも二人はホラー好きと見えて、第2作もホラーの予定。これは『 Shhhh (シーッ!)』というタイトルで、これも大手ユニバーサル Universal 配給が確定らしい。二人は幸運の星の下に生まれているみたい。『 Shhhh 』では、若い男が帰宅すると、舌を抜かれた死体がゴロゴロ待っていた、というプロットだそうで。

▲TOPへ

■映画『 ソウ (2004) SAW 』の主なスタッフ

 映画『 ソウ 』はインディ系の作品だからスタッフは小規模ではあるが、こんな人もいる。

○製作: マーク・バーグとオーレン・クールズ
ジョンQ−最後の決断− (2002) JOHN Q
LOVE DON'T COST A THING (2003)

○製作: ラーク・ベルニーニ
Mr.ディーズ (2002) MR. DEEDS 』
メダリオン (2003) 飛龍再生 (原題) / THE MEDALLION (英題)

○製作: リチャード・H・プリンス
ハンテッド (2003) THE HUNTED

○製作総指揮: ピーター・ブロック
NARC ナーク (2002) NARC
CUBE2 (2002) HYPERCUBE: CUBE 2
真珠の耳飾りの少女 (2003) GIRL WITH A PEARL EARRING
ワンダーランド (2003) WONDERLAND

○編集: ケヴィン・グルタート
タイタニック (1997) TITANIC
ドニー・ダーコ (2001) DONNIE DARKO

○配役: エイミー・リペンズ
アウト・オブ・タイム (2004) NINE LIVES / UNSTOPPABLE
 配役に当たっては、監督ジェームズ・ワン青年がロサンゼルス LA に戻るのに、カナダのオタワ Ottawa, Canada でビザの処理が遅れて足止めを食い、製作前の貴重な時間をとられてしまった。それで、製作までたった一週間という短期間で急いで配役を決めねばならなかったけど、このエイミー・リペンズがよくやってくれたというワン監督の後日談である。

 なお、ワン監督と共同原案および脚本の友人リー・ワネルが俳優として出演したのは成り行きでそうなったようで、予算もないから丁度良かったみたい。

▲TOPへ

■映画『 ソウ (2004) SAW 』のタイトル

 映画『 ソウ 』の原題の英単語「 saw 」には、
(1) see (見える)の過去形
(2) 格言・ことわざ
(3) のこぎり   …という三つの意味があり、この映画『 ソウ SAW 』は、『 テキサス・チェーンソー (2003) THE TEXAS CHAINSAW MASSACRE 』にもあるように「のこぎり」の意味だと思われる。そして更に、それ以上のことを含蓄しているのだと分かった。

 登場する連続殺人鬼を警察では‘Jigsaw’と呼んでいるのだ。‘ジグソーパズル jigsaw puzzle ’のことだ。この中の‘-saw’もタイトルに掛けているのじゃないかな。それに、映画『 ソウ 』の英語キャッチコピーの一つが‘ Every piece has a puzzle. (直訳しにくいけれど:「どの断片にも謎がある」)’といって、劇中でもジグソーパズルを絡めている。因みに、もう一つの英語キャッチコピーは‘ How much blood would you shed to stay alive? (直訳:生き残ろうとしたら、どのくらい血を流しますか)’という、ホラーっぽいもの。

 なにしろ『 ソウ 』はとってもおぞましく超強烈な映画だ。 IMDb に載っているポスターなんて、切り取られた手首が青白く変色して腐って、そりゃ正視できるシロモノでないのだ! よくそんなポスターを衆人の目に晒すのが許されるなぁ…。

▲TOPへ

■映画『 ソウ (2004) SAW 』のあらすじ
※本作『 ソウ 』のあらすじは、日本公開前に幸田幸が書いたものです。作成現時点で出来るだけ正確な情報を心掛けていますが、データや内容に誤りや適切でない表現があるかもしれません。どうか宜しくご了解いただきお読みくださいますようお願いいたします。本コンテンツの複写や転用等はお控えください。また、リンクやメールをいただく場合はここを必ずお読みくださいますように。映画会社や配給会社や宣伝担当会社からの情報提供はこちらをお読みください。
▲TOPへ

 さて、映画『 ソウ 』のストーリー。
 映画『 ソウ 』の冒頭。ここはニューヨーク New York の地下鉄の古い敷地の辺りだろうか。明かりの灯っていない、古くて不潔なバスルームの中。二人の男が風呂場の配管に足首を鎖で繋がれている。一人はアダム(リー・ワネル=原案・脚本)という若い写真家、もう一人は態度が温厚で熟達した外科医のドクター・ゴードン(ケイリー・エルウィズ:『 ドラキュラ (1992) BRAM STOKER'S DRACULA 』)である。二人の周りにはひどい異臭が漂い、変だなあと思い、明かりがつくと仰天する。二人の間に、死体が一体転がっているのだ。しかも、ただの死体でなくて、頭を拳銃でぶっ飛ばし頭部が割れて脳みそも出ている死体。そして回りは血の海だ。その死体の男が手にしているのは、右手に拳銃、左手にテープレコーダーである。

 さぁ、殺人鬼のゲームは始まった。そこは‘ジグソー’と呼ばれる連続殺人鬼の隠れ家なのだ。アダムとドクター・ゴードンは、自分達の異常な状況を、前夜にものすごい樽ビールパーティをしたからなのかと最初は思う。しかし間もなく、連続殺人犯‘ジグソー’に拉致されたのだと知る。サバイバルゲームをさせられるのだった。このゲームでは、ゴードン医師は時計の長針が6時を打つまでにアダムを殺す手段を見つけ出さねばならない。さもないとゴードン医師自らと家族が死ぬことになる。監禁の建物の中での差し迫る時間との戦いの要素が見もの。ジグソーパズルもするシーンが何回もある。そしてこの囚われの身の二人に勝ってほしいと観客は切に願う。でも難点は、誰かが勝てば誰かが負けるということ。負けたらどんな罰ゲームが待っているのか。

 犯人は二人に‘弓のこ hacksaw ’を与える。これもタイトルの‘-saw’だ。この弓のこでは鎖はよく切れない。じゃ、何を切ったらいいのか?到底考えられないようなモノを切ることになるのだろう。死体を? 二人のどちらかが相手の胃の中から‘鍵’を釣らねばならないシーンもある。‘釣る’のデスよ、ギョギョッ! それは、唇を裂くようにタイムセットさせた装置を頭に括りつけられているのを外すのに必要なことなのだ。女性が三百回も椅子から跳び出るシーンも強烈らしい。女性は犯罪学者の役にディナ・メイヤー(『 スターシップ・トゥルーパーズ (1997) STARSHIP TROOPERS 』『 ネメシス/S.T.X (2002) STAR TREK: NEMESIS 』)、アマンダという役にショウニー・スミス、ゴードン医師の疑い深い疎遠の妻ダイアナにモニカ・ポッター(『 パッチ・アダムス (1998) PATCH ADAMS 』)が出演している。頭部に不気味な装置を被せられている若い女性のスチルもある。どんなことをされるのかな。

 連続殺人鬼‘ジグソー’の名の由来は、犯人の名刺が何か普通じゃないものだから(名刺がジグソーパズル?)警察でそう呼ぶようになったそうだ。連続殺人鬼‘ジグソー’を追っているのは、刑事タップ(ダニー・グローヴァー:『 リーサル・ウェポン4 (1998) LETHAL WEAPON 4 』『 ザ・ロイヤル・テネンバウムズ (2001) THE ROYAL TENENBAUMS 』)と中国系の相棒刑事シン(ケン・リョン:『 スパイ・ゲーム (2001) SPY GAME 』『 レッド・ドラゴン (2002) RED DRAGON 』)だ。彼らは被害者である善人のゴードン医師が犯罪に絡んでいるのではないかと疑う時もある。でも疑いは晴れるけど、ゴードン医師は自分も家族もいつ殺されるか分からない身なのに迷惑な話だ。タップ刑事は以前にやはりこの連続殺人鬼にもう少しで殺される体験をしたので、復讐の意味もあって逮捕に余計に躍起になっている。

 この犯行の目的はラストで明かされるが、ドクター・ゴードンやアダムたちに自分自身の命を認識して感謝させることなのだそうだ。たとえもう一人の命が犠牲になっても、という怖い考え。悪人がどんな奴なのか見極めるのに、観客の思いは動揺するらしい。なお、犯人の役は誰なのか不明だけど、非常に少人数のキャストから推測すると、残るはジョンという人物しかいないな。それだとトビン・ベル(『 ブラックマスク2 (2001) BLACK MASK 2: CITY OF MASKS (英題) / 黒侠II (原題) 』)が連続殺人鬼‘ジグソー’ということになるけど? さぁ、このサバイバルゲームの結末はどうなるのだろう。新進監督・脚本の二人のずば抜けた才知のなすことだから、エンディングは計りきれないよネ。第2弾『 ソウ2 (2005) SAW II 』も楽しみだ。

▲TOPへ

■映画『 ソウ (2004) SAW 』のスゴイ前評判

 映画『 ソウ (2004) SAW 』は 2004 サンダンス映画祭のハイライトだったそうだ。注目を集めて、パッと配給のライオンズ・ゲイト社に買い上げてもらって、前途洋洋の滑り出しである。ハリウッドでは、未曾有の金鉱を掘り当てたかのような興奮をもたらしている。『 ソウ (2004) SAW 』は米国ではハイテンション・ムーヴィと呼ばれ、2004 年がまだ途中であるにも拘わらず、 2004 年の最高のホラー映画だと断定されているほどの凄い褒められ方をしている。

 『 ソウ 』のジェームズ・ワンとリー・ワネルの監督・原作・脚本のコンビは、聡明さとパワーを兼ね備えていると絶賛されている。『 ソウ 』のライバルとしたら『 オープン・ウォーター (2003) OPEN WATER 』だけしかないとまで言われ、『 ブレア・ウィッチ・プロジェクト (1999) THE BLAIR WITCH PROJECT 』以来の最高のインディ系ホラーだと評されているくらい。『 ソウ 』は、『 セブン (1995) SEVEN / SE7EN 』『 パニック・ルーム (2002) PANIC ROOM 』『 フル・フロンタル (2002) FULL FRONTAL 』のデヴィッド・フィンチャー David Fincher 作品のタッチが好きな人はハマルだろうのことデス。
▲TOPへ
【『 ソウ 』のスタッフとキャスト】
監督: ジェームズ・ワン James Wan (Directed by)
製作: マーク・バーグ Mark Burg (producer)
    グレッグ・ホフマン Gregg Hoffman (producer)
    オーレン・クールズ Oren Koules (producer)
    ラーク・ベルニーニ Lark Bernini (associate producer)
    ダニエル・J・ヘフナー Daniel J. Heffner (co-producer)
    リチャード・H・プリンス Richard H. Prince (co-producer)
製作総指揮: ピーター・ブロック Peter Block (executive producer)
    ジェイソン・コンスタンティン Jason Constantine (executive producer)
    ステイシー・テストロ Stacey Testro (executive producer)
原案: ジェームズ・ワン James Wan (story)
    リー・ワネル Leigh Whannell (story)
脚本: リー・ワネル Leigh Whannell (screenplay)
撮影: デヴィッド・A・アームストロング David A. Armstrong (Cinematography by)
編集: ケヴィン・グルタート Kevin Greutert (Film Editing by)
配役: エイミー・リペンズ Amy Lippens (Casting by)
音楽: チャーリー・クラウザー Charlie Clouser (Original Music by)

出演: トビン・ベル Tobin Bell as John
    リー・ワネル Leigh Whannell as Adam
    ケイリー・エルウィズ Cary Elwes as Dr. Gordon
    ダニー・グローヴァー Danny Glover as Tapp
    ケン・リョン Ken Leung as Sing
    ディナ・メイヤー Dina Meyer as Criminologist
    モニカ・ポッター Monica Potter as Diana
    ショウニー・スミス Shawnee Smith as Amanda

▲TOPへ
<もっと詳しく>

ストーリー展開の前知識やネタばれがお好みでない方は、読まないで下さい。

 映画『 ソウ (2004) SAW 』の「テキストによる未公開映画の再現」レヴューは、現在まだ書けておりません・・・。

参考資料:「映画の森てんこ森」映画タイトル集
       http://www.coda21.net/eiga_titles/index.htm
      IMDb
      allcinema ONLINE
      Nostalgia.com
      CinemaClock.com
      公式サイト(英語版)
       http://www.sawmovie.com/
■映画『 ソウ (2004) SAW 』の更新記録
2004/09/02新規: ファイル作成
2004/12/08更新: ◆一部テキスト追記と書式変更
2005/09/02更新: ◆テキスト追記
▲TOPへ
幸田 幸
coda_sati@hotmail.com
「映画の森てんこ森」へ 「旅行の森てんこ森」へ
映画解説・レヴュータイトル一覧表
映画の森てんこ森 バナー03

映画の森てんこ森 coda21幸田幸 クレジット バナー01
幸のイタリア各都市情報へ
旅行の森てんこ森 バナー03
136x70
本サイトの作文、データ及び画像などのコンテンツの無断転用はお控え下さい。
貴サイトへの御掲載についてはメールにてお知らせ頂ければ幸いです。
© 2003-2005 Sachi CODA at Eigano-Mori Tenko-Mori, CODA21. All Rights Reserved.